JP2002055332A - 液晶表示パネルおよびその製造方法 - Google Patents

液晶表示パネルおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2002055332A
JP2002055332A JP2000239435A JP2000239435A JP2002055332A JP 2002055332 A JP2002055332 A JP 2002055332A JP 2000239435 A JP2000239435 A JP 2000239435A JP 2000239435 A JP2000239435 A JP 2000239435A JP 2002055332 A JP2002055332 A JP 2002055332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
liquid crystal
substrate
crystal display
display panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000239435A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanetaka Sekiguchi
関口  金孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP2000239435A priority Critical patent/JP2002055332A/ja
Publication of JP2002055332A publication Critical patent/JP2002055332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射板の膜厚の均一化を行い、液晶表示パネ
ルの表示品質の均一化を目的とする。 【解決手段】 液晶表示パネルを構成する第1の基板あ
るいは第2の基板上の液晶層に面する側に反射板を有
し、前記反射板には、絶縁膜を有し、前記反射板の厚さ
は場所によらずほぼ一定であり、該反射板上に設ける絶
縁膜の厚さが場所により異なる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示パネルの構
造に関し、膜厚分布を有する反射板の膜厚を均一にする
ために、反射板上の反射板の一部を改質して絶縁化する
膜を有する構成に関するものである。特に、反射板に透
過性を有する場合には、反射板の僅かな膜厚の違いによ
り透過率が大きくことなるため、反射板の膜厚の均一性
が非常に重要となる。そのため、反射板の膜厚分布を補
正するために、反射板上に絶縁膜を設け、さらに絶縁膜
は反射板を構成する材質自体を絶縁化処理するものであ
る。すなわち半透過反射板を有する液晶表示パネルの表
示品質の均一化と個体差を改善するものである。
【0002】
【従来の技術】半透過反射板を有する液晶表示パネルに
使用する半透過反射板は、反射板の膜厚を薄くし、反射
と透過の比率を制御することにより作成していた。透過
率は、反射板の膜厚により大きく変化し、さらに、透過
率を10%程度確保する場合には、アルミニウム膜を反
射板の材料として使用する場合には、20ナノメートル
(nm)程度の膜厚が必要であり、18ナノメートル
(nm)と22ナノメートル(nm)では大きく透過率
が変化してしまっていた。
【0003】半透過反射板の製造方法は、複数の液晶表
示パネルをマトリクス状に切り取れる元基板上に反射板
を真空蒸着法、あるいはスパッタリング法等により形成
している。この場合、大きい元基板を利用することによ
り、同時に多くの液晶表示パネルの作成が可能であり、
コストの削減も可能であるが、反射板の膜厚の制御が非
常に厳しくなる。そのため、パネルのコストの増加、あ
るいは反射板の製造条件の厳しい制御が必要となるが、
これでも膜厚制御には限界があった。
【0004】さらに、透過性を有する半透過反射板の膜
厚は、一般的に使用する反射板に比較して数段薄く、さ
らに、膜厚制御が非常に厳しいため、多少厚く半透過反
射板を形成し、後処理で半透過反射板の膜厚制御する手
法が有効である。
【0005】本発明の目的は、反射板の膜厚を均一かつ
安定化するための構成を提案するものである。さらに、
半透過反射板として使用する場合に、反射板の膜厚を均
一にすることにより、透過率の均一化を行い、表示分布
の低減と液晶表示パネルの表示品質の個体差を低減する
ことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、液晶表示パネルに使用する反射板の膜厚を制御する
こと。および、半透過反射板の透過率と反射率分布を小
さくし、表示品質のバラツキを低減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示パネルは、以下の構成を採用す
る。
【0008】本発明の液晶表示パネルは、第1の基板上
に設ける信号電極と、第2の基板上に設けるデーター電
極と、第1の基板と第2の基板との間に封入する液晶と
を備え、信号電極とデーター電極との交点に複数の画素
部を有し、各画素部に電圧を印加し、液晶の光学特性変
化を利用し表示を行う液晶表示パネルを有する液晶表示
パネルにおいて、第1の基板あるいは第2の基板上の液
晶層に面する側に反射板を有し、前記反射板には、絶縁
膜を有し、前記反射板の厚さは場所によらずほぼ一定で
あり、該反射板上に設ける絶縁膜の厚さが場所により異
なることを特徴とする。
【0009】本発明の液晶表示パネルは、第1の基板上
に設ける信号電極と、第2の基板上に設けるデーター電
極と、第1の基板と第2の基板との間に封入する液晶と
を備え、信号電極とデーター電極との交点に複数の画素
部を有し、各画素部に電圧を印加し液晶の光学特性変化
を利用し表示を行う液晶表示パネルを有する液晶表示パ
ネルにおいて、第1の基板あるいは第2の基板上の液晶
層に面する側に反射板を有し、前記反射板には、反射板
を構成する材料の絶縁膜を有し、前記絶縁膜の厚さが場
所により異なることを特徴とする。
【0010】本発明の液晶表示パネルは、複数の液晶表
示パネルを同一基板上に設ける第1の基板あるいは第2
の基板からなる元基板上には、複数の反射板のブロック
を有し、該反射板のブロックは複数個が相互に連結部に
より接続した連結ブロックを有し、さらに連結ブロック
が複数個あり、該反射板のブロック部に、第1の基板上
に設ける信号電極と、第2の基板上に設けるデーター電
極と、第1の基板と第2の基板との間に封入する液晶と
を備え、前記反射板には、反射板を構成する材料の絶縁
膜を有することを特徴とする。
【0011】本発明の液晶表示パネルは、複数の液晶表
示パネルを同一基板上に設ける第1の基板あるいは第2
の基板からなる元基板上には、複数の反射板のブロック
を有し、該反射板のブロックは複数個が相互に連結部に
より接続した連結ブロックを有し、さらに連結ブロック
が複数個あり、前記連結ブロック毎に反射板上に設ける
絶縁膜の膜厚が異なることを特徴とする。
【0012】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板上
に設ける絶縁膜は、反射板を構成する材料は陽極酸化膜
であることを特徴とする。
【0013】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板は
少なくとも透過性を有することを特徴とする。
【0014】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板上
に設ける絶縁膜上には、前記絶縁膜と異なる保護用絶縁
膜を有することを特徴とする。
【0015】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板上
に設ける絶縁膜上には、カラーフィルターを有すること
を特徴とする。
【0016】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板の
切断断面部、または、外周部には、絶縁膜を形成するた
めの領域を第1の基板上で、第2の基板との重なり合う
外側に設けることを特徴とする。
【0017】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板の
膜厚が信号電極とデーター電極との交点に設ける画素部
の集合体である表示領域と、その周囲とでは異なること
を特徴とする。
【0018】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、第
1の基板上に陽極酸化性を有する反射板を形成する工程
と、反射板の膜厚のほぼ等しいブロックを相互に連結部
により連結する連結ブロックと、膜厚の異なる連結ブロ
ックを分離する工程と、反射板を陽極酸化処理を行い、
異なる膜厚の反射板を同一の膜厚とするために、連結ブ
ロック毎に異なる電圧により反射板上に陽極酸化膜を形
成する工程を少なくとも有することを特徴とする。
【0019】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、第
1の基板上に陽極酸化性を有する反射板を形成する工程
と、反射板の膜厚のほぼ等しいブロックを相互に連結す
る絶縁性保護シートを塗布する工程と、反射板を陽極酸
化処理を行い、異なる膜厚の反射板を同一の膜厚とする
ために、まづ、反射板の膜厚が最も厚い反射板上に陽極
酸化膜を形成する工程と、次に膜厚の厚い反射板上の絶
縁性保護シートを除去する工程と、陽極酸化処理を行う
工程と、次に膜厚の厚い反射板上の絶縁性保護シートを
除去する工程と、陽極酸化処理を行う工程とを繰り返し
行う工程とを有することを特徴とする。
【0020】本発明の液晶表示パネルの製造工程は、反
射板の膜厚は、ほぼ全面で等しくする工程と、反射板上
の場所により膜厚の異なる絶縁膜を形成する工程と、前
記反射板上に設ける絶縁膜上にカラーフィルターを形成
する工程とカラーフィルター上に透明導電膜を形成し、
透明導電膜からなる信号電極を形成する工程とを少なく
とも有することを特徴とする。
【0021】本発明の液晶表示パネルの製造工程は、反
射板の膜厚は、ほぼ全面で等しくする工程と、反射板上
の場所により膜厚の異なる絶縁膜を形成する工程と、前
記反射板上に設ける絶縁膜上には、絶縁膜の膜厚を補正
するための保護用絶縁膜を形成する工程と、該保護用絶
縁膜上にカラーフィルターを形成する工程とカラーフィ
ルター上に透明導電膜を形成し、透明導電膜からなる信
号電極を形成する工程とを少なくとも有することを特徴
とする。
【0022】<作用>本発明の液晶表示パネルは、反射
板上に、反射板の材料を絶縁処理してなる絶縁膜を設
け、絶縁膜の膜厚を制御することにより、反射板の膜厚
を制御することが可能となる。
【0023】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板
は、初期反射板を複数のブロックに分類し、同一膜厚の
ブロックをグループ化する。同一膜厚のグループ毎に絶
縁膜処理を可変し、絶縁膜の膜厚を制御することによ
り、残りの反射板(改良後反射板)の膜厚の制御が可能
となる。そのため、成膜時に発生する初期反射板に膜厚
分布が発生しても、使用時の反射板(改良後反射板)の
膜厚を再制御でき、均一な反射板の膜厚を達成すること
ができる。
【0024】成膜時の反射板(初期反射板)の膜厚分布
は概ね一定であるため、同一膜厚のグループ構成は、ほ
ぼ同一のパターンを使用することができる。グループ構
成は、初期反射板をブロックにパターン形成し、同一膜
厚のブロックを連結部にて連結して連結ブロックとする
方式を採用する。連結ブロック毎に異なる陽極酸化電圧
を印加することにより異なる陽極酸化膜が形成でき、結
果として初期の異なる反射板の膜厚が改良後反射板とし
ては均一化できる。
【0025】グループ化の別の方式としては、初期反射
板をブロックにパターン形成し、全てのブロックを連結
部にて連結し、一個の複合連結ブロックとし、まず小さ
い陽極酸化電圧で処理を行い、最も薄い領域の反射板の
ブロック部に相当する連結部を除去する。除去の方法
は、レーザー光線、あるいは物理的処方を採用する。次
に少し大きい陽極酸化電極名で処理を行い、最初の反射
板の膜厚と同等に処理されたブロック部の連結部を除去
する。この工程を複数回繰り返すことにより、改良後反
射板の膜厚を均一にすることができる。
【0026】グループ化の別の方式としては、初期反射
板上に絶縁性保護シートを接着して、まず、最も小さい
第1の電圧で陽極酸化を行う。最も初期反射板の膜厚が
薄く、かつ第1の電圧で陽極酸化処理を行った領域に絶
縁性保護シートを塗布する。次に絶縁性保護シートの塗
布していない領域を第1の電圧より大きい第2の電圧で
陽極酸化を行う。露出している領域で最も初期反射板の
膜厚が薄い領域に絶縁性保護シートを塗布する。露出部
を第3の電圧で陽極酸化を行う。これを繰り返し行うこ
とで最終的な反射板の膜厚を均一にできる。また、陽極
酸化を行う電圧は、第1の電圧が最も小さく、第2の電
圧、第3の電圧と大きくする。
【0027】また、膜厚を均一化処理した反射板上に
は、カラーフィルターを設ける。例えば、アルミニウム
等の化学処理に弱い材質の反射板上に、膜厚制御用の絶
縁膜を設けることにより、カラーフィルターを形成する
工程での反射板の劣化を防止することができる。また、
反射板と絶縁膜上にカラーフィルターを設けることによ
り、さらに、透明導電膜である酸化インジウムスズ(I
TO)膜のパターン形成工程での反射板の劣化を防止で
きるため、非常に有効である。
【0028】また、膜厚の制御用の絶縁膜上に保護用絶
縁膜を設けることにより、絶縁膜のピンホール部、ある
いは連結部の断面等の絶縁膜が被覆できていない部分に
おいて、後処理工程で発生する劣化を防止することが可
能となり、非常に有効である。また、反射板上に設ける
絶縁膜の膜厚の差(干渉色)による色見の差を低減する
ことができるため有効である。
【0029】また、反射板上には、絶縁膜を形成するた
め、例えばアルミニウム膜を反射板材料として使用する
場合には、アルミニウム膜はカラーフィルターを形成す
る工程の化学処理工程により、簡単に腐食、あるいは除
去されてしまうが、アルミニウム膜の陽極酸化膜により
反射板の表面が化学的に非常に安定にできる。カラーフ
ィルターを形成する工程、あるいは透明導電膜をパター
ン形成する工程に対して非常に有効である。反射板上に
陽極酸化膜を形成する工程のみではなく、本発明では、
初期反射板の膜厚が厚い領域では、陽極酸化膜厚を厚く
し、液晶表示パネルで使用する反射板(改良後反射板)
の膜厚を薄くして改良後反射板を所定の膜厚に制御す
る。逆に初期反射板の膜厚の薄い領域では、陽極酸化膜
厚を薄くして、改良後反射板の膜厚を所定の膜厚に制御
する。
【0030】そのため、本発明の特徴は、反射板上に絶
縁膜を形成して、反射板上に形成する機能膜等の処理を
容易にすることと、液晶表示パネルに使用する反射板
(改良後反射板)の膜厚を制御している作用の2種類を
同時に達成している点である。そのため、単純に反射板
上に絶縁膜を形成する手法とは、作用として大きく異な
る。
【0031】また、改良後反射板(半透過反射板)の膜
厚の均一性を達成する方法は、第1の元基板から複数個
の液晶表示パネル用の第1の基板を作成する際に、第1
の元基板の初期反射板の膜厚の近いものをブロック分け
し、ブロック毎に処理を行う。処理法としては、陽極酸
化法、真空プラズマ処理法、ランプ(レーザー)処理法
があり、反射板の材質によるが、陽極酸化法が簡便であ
る。
【0032】また、1個の液晶表示パネルに使用する初
期反射板の膜厚を、初期反射板上に絶縁膜を形成するこ
とにより、液晶表示パネル内の改良後反射板の特性を均
一化することができる。そのため、反射率と透過率の均
一化が可能となる。
【0033】また、本発明の改良後反射板を作成する工
程は、液晶表示パネルの液晶層に面する側に配置する改
良後反射板のみではなく、液晶表示パネルの液晶層と反
対の面に設ける改良後反射板、あるいは、液晶表示パネ
ルと別体に設ける改良後反射板においても有効である。
すなわち、半透過反射板の製造方法として有効である。
【0034】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下に本発明
を実施するための最良の形態における改良後反射板、お
よび改良後反射板を使用する液晶表示パネルについて図
面を参照しながら説明する。第1の実施形態の特徴は液
晶表示パネル用の改良後反射板を複数個有する元基板に
おいて、個々の液晶表示パネルに使用する領域をブロッ
ク化している。さらに、初期反射板の膜厚の近いブロッ
クを連結部により連結ブロックとしている点である。図
1は、本発明の第1の実施形態における液晶表示パネル
の平面図である。図2は、図1に示すA−A線における
液晶表示パネルの断面図である。図3は、図1に示す液
晶表示パネル用の反射板が4行4列の16面取り可能な
元基板と連結ブロックを示す平面図である。図4は、図
3に示すB−B線における元基板の断面図である。図5
は、初期反射板と改良後反射板との膜厚分布を示すグラ
フである。以下に、図1と図2と図3と図4と図5とを
交互に用いて第1の実施形態を説明する。
【0035】まづ、第1の基板1上にはアルミニウム膜
からなる反射板11を真空スパッタリング法にて設け
る。初期反射板の膜厚は、最小膜厚が15ナノメートル
(nm)とする。分布のため、最大膜厚は、20ナノメ
ートル(nm)であり、透過率差は、4%である。
【0036】アルミニウム膜を設ける第1の元基板4上
には、液晶表示パネルが4行、4列の計16パネル分の
ブロックを有する。前記16ブロックは、初期反射板9
の膜厚分布から本第1の実施形態では、4つの領域にな
る。各領域間の初期反射板の膜厚差は、1ナノメートル
(nm)以下であり、透過率差は、僅かに1%から1.
5%程度となる。本第1の実施形態では、改良後反射板
11の膜厚を15ナノメートル(nm)とするが、初期
反射板の膜厚は、最も薄い第1の連結ブロック51で、
20ナノメートル(nm)、最も厚い第4の連結ブロッ
ク54で、25ナノメートル(nm)を用いている。理
由は、陽極酸化膜が薄すぎると処理が安定せず、さら
に、絶縁膜12としての機能が不十分なためである。
【0037】初期反射板9の最も膜厚の薄い第1の連結
ブロック51、次に膜厚の薄い第2の連結ブロック5
2、第3の連結ブロック53、最も膜厚の厚い第4の連
結ブロック54となっている。第1の連結ブロック51
は、1個のブロックと第1の陽極酸化用電極45を有
し、第2の連結ブロック52は、4個のブロックと第2
の陽極酸化用電極46を有し、相互のブロックは連結部
41により連結している。
【0038】連結部41の位置は、液晶表示パネルの注
入孔25を設ける辺以外に設ける構成としている。理由
は、改良後反射板11の材質が液晶層10を注入する工
程で液晶層10と接触することをできるだけ防止するた
めである。また、連結部41は、液晶表示パネルを構成
する個々の改良後反射板11に切断するため、連結切断
部42の部分では、絶縁膜12が被覆できない部分があ
り、改良後反射板11の材質が直接露出している部分が
あり、液晶層10に混入することにより、液晶層10の
汚染を発生する危険があるためである。実験により、ア
ルミニウム膜、あるいは、アルミニウム合金の場合に
は、連結部41を注入孔25以外の辺に設けることが好
ましかった。
【0039】同様に、第3の連結ブロック53は、7個
のブロックと第3の陽極酸化用電極47を有し、相互の
ブロックは連結部41により連結している。また、第4
の連結ブロック54は、3個のブロックと第4の陽極酸
化用電極48を有し、相互のブロックは連結部41によ
り連結している。第4の陽極酸化用電極48は、他の陽
極酸化用電極45、46と47と異なる連結ブロックと
接続しているため、連結ブロックの周囲を介して、第4
の陽極酸化用電極48の末端は、他の陽極酸化用電極4
5、46と47と同一の辺まで延長している。陽極酸化
用電極により連結ブロックを陽極酸化処理する場合に、
本発明の第1の実施形態の配置とすることにより、容易
に電圧を各陽極酸化用電極に印加でき、単なる設計的な
面の改善ではない。
【0040】また、初期反射板4は、各陽極酸化用電極
45、46、47と48に同時に異なる電圧を印加す
る。あるいは、個別に電圧を印加してもよいが、同時に
異なる電圧を印加することが時間の短縮のために有効で
ある。また、第1の連結ブロック51は短時間で所定の
陽極酸化膜を形成できるため、初期には、所定の電圧ま
で一定のスピードで電圧を上昇し、ほぼ所定の陽極酸化
膜を成長させた後に、一定の電圧で、最も厚い第4の連
結ブロック54の陽極酸化処理が完了するまで処理を持
続することにより、緻密な陽極酸化膜を達成できるた
め、薄い膜のために発生するピンホール、欠陥を防止す
ることができるため有効である。
【0041】以上により初期反射板4の一部を陽極酸化
処理により、絶縁膜12として完成した改良後反射板1
1は、図4の断面図に示すように、第2の連結ブロック
52相当する第2の絶縁膜厚領域66では、酸化アルミ
ニウム膜からなる第2の絶縁膜61を有する。第2の絶
縁膜62は、7.1ナノメートル(nm)である。
【0042】第3の連結ブロック53相当する第3の絶
縁膜厚領域67では、酸化アルミニウム膜からなる第3
の絶縁膜62を有する。第3の絶縁膜62は、8.8ナ
ノメートル(nm)である。第4の連結ブロック54相
当する第4の絶縁膜厚領域68では、酸化アルミニウム
膜からなる第4の絶縁膜63を有する。第4の絶縁膜6
3は、10.5ナノメートル(nm)である。また、第
4の連結ブロック54に接続する陽極酸化用電極に相当
する第5の絶縁膜領域では、第4の絶縁膜63と同様
に、10.5ナノメートル(nm)の酸化アルミニウム
膜を形成している。
【0043】図4には図示していないが、第1の連結ブ
ロック51に相当する最も初期反射板9の薄い領域で
は、僅かにアルミニウム膜を陽極酸化処理している。絶
縁膜の膜厚は、5.5ナノメートル(nm)であり、非
常に薄くしている。以上により、改良後反射板11はほ
ぼ15ナノメートル(nm)となり、差は、1ナノメー
トル(nm)程度まで改善できている。
【0044】以上の初期反射板9と改良後反射板11の
元基板4内の膜厚分に関して、図5を用いて説明する。
図5は横軸に元基板4の第1の連結ブロック51から第
4の連結ブロック54の位置を示し、右側に第1の連結
ブロック51に相当するP1、左側に第4の連結ブロッ
ク54に相当するP4がある。縦軸は、反射板の膜厚を
とる。初期反射板9の元基板4内の分布を曲線Xで示
す。位置P1での膜厚は、T1であり、位置P4での膜
厚がT4である。T1とT4との膜厚の差は、5ナノメ
ートル(nm)である。
【0045】改良後反射板11の元基板4内での分布を
曲線Yにより示します。位置P1と位置P4のいずれの
位置でも膜厚は、Taとなり、15ナノメートル(n
m)である。位置による差は、1ナノメートル(nm)
以下であり、改良後反射板11の膜厚が元基板4内で均
一であるかがわかる。
【0046】以上の改良後反射板4の第1の連結ブロッ
クを液晶表示パネルに利用した実施形態を図1と図2を
用いて説明する。元基板4の16分の1からなる第1の
基板1上には、改良後反射板11を有する。改良後反射
板11の膜厚は15ナノメートル(nm)である。改良
後反射板11上には、絶縁膜12として、改良後反射板
11の陽極酸化膜である酸化アルミニウム(Al2O3)
膜を5.5ナノメートル(nm)設けている。
【0047】絶縁膜11上には、赤カラーフィルター1
5と緑カラーフィルター16と青カラーフィルター17
とをお互いに近接してパターン形成している。カラーフ
ィルター15、16、17上には、保護用絶縁膜20を
設けている。保護用絶縁膜20は、カラーフィルター1
5、16、17の段差を平坦化することと、カラーフィ
ルターあるいは改良後反射板11を透明導電膜の成膜工
程、および、エッチング工程から劣化を防止するための
ものである。
【0048】保護用絶縁膜20上には、酸化インジウム
スズ(ITO)膜からなる透明導電膜を設け、ストライ
プ状にパターン形成して複数本の信号電極2を設けてい
る。第1の基板1と所定の間隙を設けて対向する透明基
板からなる第2の基板6上には、透明導電膜からなるデ
ーター電極7を設ける。第1の基板1と第2の基板6と
は、絶縁性のスペーサー(図示せず)により所定の間隙
を設けて対向し、シール部18により接着している。シ
ール部18には、第1の基板1と第2の基板6とを間隙
に液晶層10を注入するために注入孔25を液晶層10
の注入が終了した後に、液晶層10の劣化を防止するた
めに、封孔部26により注入孔25を封止している。
【0049】また、信号電極2とデーター電極7との交
点が画素部27であり、信号電極2とデーター電極7と
に所定の電圧を印加して、液晶層10の印加電圧による
光学変化を利用して表示を達成する。第2の基板6を観
察者側に配置し、第2の基板6の観察者側には、位相差
フィルム(図示せず)、あるいは偏光板(図示せず)を
配置して液晶層10の光学変化を観察者に視認しやすく
している。
【0050】また、改良後反射板11の連結部41は、
元基板4から液晶表示パネルを構成する第1の基板1に
加工を行う際に、連結切断部42により切断している。
連結切断部42では、アルミニウム膜がそのまま露出し
ているため、連結切断部42は、封孔部26と異なる辺
に設けている。以上の構成の改良後反射板11を利用す
ることにより、透過率と反射率の均一な液晶表示パネル
を達成することができ、表示むらのない液晶表示パネル
の表示が可能となる。さらに、個々の液晶表示パネルの
表示品質のバラツキを非常に小さくすることが可能とな
る。
【0051】<第2の実施形態>以下に本発明の第2の
実施形態における液晶表示パネルについて図面を参照し
ながら説明する。第2の実施形態の特徴は、第1の元基
板上に16面の第1の基板を配置し、最も絶縁膜の厚い
領域に、絶縁膜の膜厚の異なる第1の基板が島状に配置
している点である。第1の基板の周囲には、第4の連結
ブロックを配置している。図6は、本発明の第2の実施
形態における液晶表示パネルの平面図である。図7は、
図6に示すB−B線における液晶表示パネルの断面図で
ある。以下に、図6と図7とを交互に用いて第2の実施
形態を説明する。なお第1の実施形態と同様な構成に関
しては同一の符号を用いて説明する。
【0052】まづ、第1の基板1上にはアルミニウム膜
からなる反射板11を真空スパッタリング法にて設け
る。初期反射板の膜厚は、最小膜厚が15ナノメートル
(nm)とする。分布のため、最大膜厚は、20ナノメ
ートル(nm)であり、透過率差は、4%である。
【0053】アルミニウム膜を設ける第1の元基板4上
には、液晶表示パネルが4行、4列の計16パネル分の
ブロックを有する。前記16ブロックは、初期反射板9
の膜厚分布から本第2の実施形態では、4つの領域にな
る。各領域間の初期反射板の膜厚差は、1ナノメートル
(nm)以下であり、透過率差は、僅かに1%から1.
5%程度となる。本第1の実施形態では、改良後反射板
11の膜厚を15ナノメートル(nm)とするが、初期
反射板の膜厚は、最も薄い第1の連結ブロック51で、
20ナノメートル(nm)、最も厚い第4の連結ブロッ
ク54で、25ナノメートル(nm)を用いている。理
由は、陽極酸化膜が薄すぎると処理が安定せず、さら
に、絶縁膜12としての機能が不十分なためである。
【0054】初期反射板9の最も膜厚の薄い第1の連結
ブロック51、次に膜厚の薄い第2の連結ブロック5
2、第3の連結ブロック53、最も膜厚の厚い第4の連
結ブロック54となっている。第1の連結ブロック51
は、1個のブロックからなり、第2の連結ブロック52
は、4個のブロックを有する。
【0055】同様に、第3の連結ブロック53は、7個
のブロックを有し、また、第4の連結ブロック54は、
3個分のブロックと各連結ブロックの周囲を構成してい
る。
【0056】まづ、第1の連結ブロック51に相当する
最も初期反射板9の薄い領域では、僅かにアルミニウム
膜を陽極酸化処理している。絶縁膜の膜厚は、5.5ナ
ノメートル(nm)であり、非常に薄くしている。第2
の連結ブロック52相当する第2の絶縁膜厚領域66で
は、酸化アルミニウム膜からなる第2の絶縁膜61を有
する。第2の絶縁膜62は、7.1ナノメートル(n
m)である。
【0057】第3の連結ブロック53に相当する第3の
絶縁膜厚領域67では、酸化アルミニウム膜からなる第
3の絶縁膜62を有する。第3の絶縁膜62は、8.8
ナノメートル(nm)である。第4の連結ブロック54
に相当する第4の絶縁膜厚領域68では、酸化アルミニ
ウム膜からなる第4の絶縁膜63を有する。第4の絶縁
膜63は、10.5ナノメートル(nm)である。以上
により、改良後反射板11はほぼ15ナノメートル(n
m)となり、差は、1ナノメートル(nm)程度まで改
善できている。
【0058】すなわち、図7の断面図に示すように、反
射板11上には、第1の絶縁膜領域65、第2の絶縁膜
領域66、第3の絶縁膜領域(図示せず)と第4の絶縁
膜68とを有し、例えば第2の絶縁膜領域66と第1の
絶縁膜領域65あるいは第3の絶縁膜領域との間には、
最厚い絶縁膜である第4の絶縁膜63と同様な膜厚を有
する絶縁膜を有する。
【0059】第1の基板1の製造方法としては、第1の
元基板4上にアルミニウム膜を設ける。つぎに、アルミ
ニウム膜の全面を第1の陽極酸化電圧により陽極酸化処
理を行う。ここで、第1の絶縁膜領域65上にポリイミ
ド樹脂からなる陽極酸化用マスクを設ける。つぎに、ア
ルミニウム膜の全面を第2の陽極酸化電圧により陽極酸
化処理を行う。前記第1の絶縁膜領域65には、陽極酸
化用マスクがあるため、第1の絶縁膜厚のままである。
その他の領域は、第2の絶縁膜厚となる。ここで、第2
の絶縁膜領域66上にポリイミド樹脂からなる陽極酸化
用マスクを設ける。つぎに、アルミニウム膜の全面を第
3の陽極酸化電圧により陽極酸化処理を行う。前記第1
の絶縁膜領域65と第2の絶縁膜領域66には、陽極酸
化用マスクがあるため、絶縁膜の膜厚は成長しない。そ
の他の領域は、第3の絶縁膜厚となる。ここで、第3の
絶縁膜領域上にポリイミド樹脂からなる陽極酸化用マス
クを設ける。最後に、アルミニウム膜の全面を第4の陽
極酸化電圧により陽極酸化処理を行う。前記第1の絶縁
膜領域65と第2の絶縁膜領域66と第3の絶縁膜領域
には、陽極酸化用マスクがあるため、絶縁膜の膜厚は成
長しない。その他の領域は、第4の絶縁膜厚となる。
【0060】さらに、絶縁膜上に設けるポリイミド樹脂
を酸素プラズマ処理により除去して反射板11を作成す
る。ポリイミド樹脂の形成方法は、位置精度が数十マイ
クロメートル(μm)から100マイクロメートル(μ
m)程度でよいため印刷法で行う。印刷法を採用するこ
とにより、フォトリソ工程を採用する場合に比較して簡
便である。
【0061】<第3の実施形態>以下に本発明の第3の
実施形態における液晶表示パネルを構成する改良後反射
板について図面を参照しながら説明する。第3の実施形
態の特徴は第1の元基板の反射板の膜厚の異なる領域を
ブロック化し、各ブロック間を連結部で接続し、さらに
連結部をレーザー切断部で一部除去している点である。
図8は、本発明の第3の実施形態における液晶表示パネ
ル用の反射板が4行4列の16面取り可能な元基板と連
結ブロックを示す平面図である。図9は、図8に示すD
−D線における元基板の断面図である。以下に、図8と
図9とを交互に用いて第3の実施形態を説明する。なお
第1の実施形態と同様な構成に関しては同一の符号を用
いて説明する。
【0062】まづ第1の基板1上には第四属の元素を含
むアルミニウム膜からなる反射板11を真空スパッタリ
ング法にて設ける。第3の実施形態ではシリコン(S
i)を選択している。シリコンを含むアルミニウム膜と
することにより腐食による反射率の低下を防止すること
が可能である。また、初期反射板の膜厚は、最小膜厚が
15ナノメートル(nm)とする。分布のため、最大膜
厚は、20ナノメートル(nm)であり、透過率差は、
4%である。
【0063】アルミニウム膜を設ける第1の元基板4上
には、液晶表示パネルが4行、4列の計16パネル分の
ブロックを有する。前記16ブロックは、初期反射板9
の膜厚分布から本第1の実施形態では、4つの領域にな
る。各領域間の初期反射板の膜厚差は、1ナノメートル
(nm)以下であり、透過率差は、僅かに1%から1.
5%程度となる。本第1の実施形態では、改良後反射板
11の膜厚を15ナノメートル(nm)とするが、初期
反射板の膜厚は、最も薄い第1の連結ブロック51で、
20ナノメートル(nm)、最も厚い第4の連結ブロッ
ク54で、25ナノメートル(nm)を用いている。理
由は、陽極酸化膜が薄すぎると処理が安定せず、さら
に、絶縁膜12としての機能が不十分なためである。
【0064】初期反射板9の最も膜厚の薄い第1の連結
ブロック51、次に膜厚の薄い第2の連結ブロック5
2、第3の連結ブロック53、最も膜厚の厚い第4の連
結ブロック54となっている。また、各ブロック間は連
結部41により接続し、3辺あるいは4辺に連結部を設
けている。
【0065】連結部41の位置は、各ブロックの近傍で
レーザーにより除去できるため、限定の必要がない。さ
らに、レーザーを利用することにより反射板上に陽極酸
化処理を行いながら連結部41を除去することが可能と
なる。また、レーザー切断部76は、液晶表示パネルの
表示部(図示せず)近傍とし、液晶層10の注入孔(図
示せず)と表示部との間に設け、さらに、注入孔の部分
からずらした位置に設けている。液晶層10の注入時に
できる限り液晶層10に触れる頻度をすくなくしてい
る。
【0066】また、連結ブロックには、陽極酸化用電極
45、46、47、48、49を設けている。陽極酸化
用電極45、46、47、48は、第1の元基板4の一
辺に所定の間隙を配置する。第5の陽極酸化用電極49
は、前記の陽極酸化用電極を挟んで両側に設けている。
各連結ブロックは相互に連結部41により接続している
ため、最後まで陽極酸化処理を行う、第5の陽極酸化用
電極49のみを設けても良いが、反射板11の膜厚均一
性を重視する。すなわち、陽極酸化膜の膜厚の制御を重
視するため、電圧分布のないために、陽極酸化用電極を
複数箇所に設けている。
【0067】また、第1の絶縁膜領域65のレーザー切
断部76では、切断面には陽極酸化膜は形成されていな
い。第2の絶縁膜領域66のレーザー切断部76では、
第1の絶縁膜領域65側の切断面には絶縁膜が形成でき
る。これは、レーザー切断後に再度陽極酸化処理するた
め、断面に絶縁膜が形成できる。同様に、第3の絶縁膜
領域67のレーザー切断部76では、第2の絶縁膜領域
66側の切断面には絶縁膜が形成できる。また、第5の
陽極酸化用電極のレーザー切断面にも絶縁膜が形成でき
る。
【0068】以上のように膜厚分布改良前の反射板11
を複数のブロックに分割し、各ブロックを連結部41に
て接続を行い、所定膜厚の絶縁膜12を形成後、連結部
41のレーザー切断部76により切断することにより、
簡単に膜厚の異なるブロック毎に分断できる。また、陽
極酸化処理により膜厚分布改良後の反射板11の膜厚は
非常に均一とすることができる。
【0069】<第4の実施形態>以下に本発明の第4の
実施形態における液晶表示パネルを構成する改良後反射
板について図面を参照しながら説明する。第4の実施形
態の特徴は第1の元基板の反射板の膜厚の異なる領域を
各処理後に分離し、膜厚分布改良後の反射板の膜厚を一
定にする点である。図10は、本発明の第4の実施形態
における液晶表示パネル用の反射板を複数個配置する元
基板を示す平面図である。なお第1の実施形態と同様な
構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0070】まづ第1の基板1上にはアルミニウム膜か
らなる反射板11を真空スパッタリング法にて設ける。
また、初期反射板の膜厚は、最小膜厚が15ナノメート
ル(nm)とする。分布のため、最大膜厚は、20ナノ
メートル(nm)であり、透過率差は、4%である。
【0071】アルミニウム膜を設ける第1の元基板4上
には、初期反射板9の膜厚分布から本第4の実施形態で
は、4つの領域になる。各領域間の初期反射板の膜厚差
は、1ナノメートル(nm)以下であり、透過率差は、
僅かに1%から1.5%程度となる。本第1の実施形態
では、改良後反射板11の膜厚を15ナノメートル(n
m)とするが、初期反射板の膜厚は、最も薄い第1の絶
縁膜領域65で、20ナノメートル(nm)、最も厚い
第4の絶縁膜領域68で、25ナノメートル(nm)を
用いている。理由は、陽極酸化膜が薄すぎると処理が安
定せず、さらに、絶縁膜12としての機能が不十分なた
めである。
【0072】各絶縁膜領域65、66、67、68の間
はレーザー切断領域77により分離している。すなわ
ち、膜厚分布改良前の反射板11の全面を第1の陽極酸
化処理電圧により第1の絶縁膜を形成する。ここで、レ
ーザー切断領域77により第1の絶縁膜領域65を分離
する。つぎに、第2の陽極酸化処理電圧により第2の絶
縁膜を形成する。ここで、レーザー切断領域77により
第2の絶縁膜領域66を分離する。つぎに、第3の陽極
酸化処理電圧により第3の絶縁膜を形成する。ここで、
レーザー切断領域77により第3の絶縁膜領域67を分
離する。最後に第4の陽極酸化電圧により第4の絶縁膜
領域に第4の絶縁膜を形成することにより、膜厚分布改
良後の反射板11は、非常に膜厚の均一な状態とするこ
とができる。
【0073】また、絶縁膜厚が部分的に異なること、あ
るいはレーザー切断領域の端面で反射板11に段差が発
生する場合があるが、第1の元基板4と反射板11上に
例えばポリイミド樹脂を塗布することで、平滑化と絶縁
膜の膜厚差による色彩の差を均一化することが可能とな
る。また、反射板11の液晶層(図示せず)に面する側
にカラーフィルターを設ける場合には、カラーフィルタ
ーを段差部を覆う形状に形成することにより、段差をな
だらかにすることが可能となり、反射板11の段差上を
横断する信号電極の断線を防止することができるため有
効である。
【0074】<第5の実施形態>以下に本発明の第5の
実施形態における液晶表示パネルを構成する改良後反射
板について図面を参照しながら説明する。第5の実施形
態の特徴は第1の元基板上に設ける連結ブロック内に複
数の液晶表示パネルを構成する反射板を配置する点であ
る。図11は、本発明の第5の実施形態における液晶表
示パネル用の反射板を複数個配置する元基板と連結ブロ
ックとを示す平面図である。なお第1の実施形態と同様
な構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0075】まづ、第1の基板1上にはアルミニウム膜
からなる反射板11を真空スパッタリング法にて設け
る。アルミニウム膜は場所により異なるため、複数の連
結ブロックに分け、相互に連結部にて接続する。図11
は、代表として、第1の連結ブロック51の部分を示し
ている。第1の連結ブロック51には、3行2列の液晶
表示パネル用反射板領域79を配置している。
【0076】第1の連結ブロック51内の各液晶表示パ
ネル用反射板領域79毎の切断は、第1の元基板4と第
2の元基板(図示せず)とを所定の間隙を会してシール
部18により貼り合せた後に、例えば、各液晶表示パネ
ル毎に切断する。この場合に、反射板11の切断面がア
ルミニウムとして外部に露出するため、液晶層11を封
入後、再度反射板11を陽極酸化処理して反射板11の
切断面に陽極酸化膜を形成することができる。実際に
は、第1の基板1上に反射板11を有するため、第2の
基板6から張り出す第1の基板1の部分、例えば信号電
極2に外部から信号を印加するための接続部の外周部の
反射板11に陽極酸化電圧を印加して強制的に陽極酸化
処理を行う。
【0077】以上により、元基板から多くの液晶表示パ
ネルを切り出す場合に、連結ブロックを非常に多くする
必要がないため、有効である。また、連結ブロックとせ
ず、レーザー切断部によりブロックを分割する場合に
も、レーザーの切断長さを短くできるため、非常に有効
である。
【0078】<第6の実施形態>以下に本発明の第6の
実施形態における液晶表示パネルを構成する改良後反射
板の製造方法について図面を参照しながら説明する。第
6の実施形態の特徴は第1の元基板上に同心円状に膜厚
分布を有する膜厚分布改良前の反射板を本発明の第6の
実施形態を採用することにより、膜厚分布改良を均一化
する点である。図12は、本発明の第6の実施形態にお
ける液晶表示パネル用の反射板の膜厚分布を示す平面図
である。図13は、図12のE−E線における断面図で
ある。図14から図18は反射板の膜厚分布改良を行う
工程を示す断面図である。図19は、反射板の膜厚分布
改良後の状況を示す断面図である。以下に図12、1
3、14、15、16、17、18と19とを用いて説
明する。なお第1の実施形態と同様な構成に関しては同
一の符号を用いて説明する。
【0079】まづ、第1の基板1上にはアルミニウム膜
からなる反射板11を真空スパッタリング法にて設け
る。アルミニウム膜は場所により膜厚が同心円状に分布
している。そのため、本第6の実施形態では、図13に
示すように6領域に分割して処理を行う。
【0080】まづ、図14に示すように、燐酸アンモニ
ウム水溶液を用いて反射板11の全面に第1の陽極酸化
電圧を用いて陽極酸化処理を行い、第1の陽極酸化膜を
形成する。つぎに、反射板11の膜厚の最も薄い第6の
反射板膜厚領域85上に絶縁性保護シート57として機
能する光感光性レジストを塗布し、フォトリソ工程を行
い、絶縁性マスクを形成する。
【0081】つぎに、断面図には図示していないが、燐
酸アンモニウム水溶液を用いて反射板11の第6の反射
板膜厚領域86以外に第2の陽極酸化電圧を用いて陽極
酸化処理を行い、第2の陽極酸化膜を形成する。第2の
陽極酸化電圧は、第1の陽極酸化電圧より高くする。
【0082】つぎに、反射板11の第5の反射板膜厚領
域85上に絶縁性保護シート57として機能する光感光
性レジストを塗布し、フォトリソ工程を行い、絶縁性マ
スクを形成する。第6の反射板膜厚領域886に形成し
ている絶縁性マスクは、除去していない。図15に示す
ように、燐酸アンモニウム水溶液を用いて反射板11の
第5と第6の反射板膜厚領域85と86以外に第3の陽
極酸化電圧を用いて陽極酸化処理を行い、第3の陽極酸
化膜を形成する。第3の陽極酸化電圧は、第2の陽極酸
化電圧より高くする。
【0083】つぎに、反射板11の第4の反射板膜厚領
域84上に絶縁性保護シート57として機能する光感光
性レジストを塗布し、フォトリソ工程を行い、絶縁性マ
スクを形成する。第5と第6の反射板膜厚領域85と8
6に形成している絶縁性マスクは、除去していない。
【0084】図16に示すように、燐酸アンモニウム水
溶液を用いて反射板11の第4と第5と第6の反射板膜
厚領域84、85と86以外に第4の陽極酸化電圧を用
いて陽極酸化処理を行い、第4の陽極酸化膜を形成す
る。第4の陽極酸化電圧は、第3の陽極酸化電圧より高
くする。
【0085】つぎに、反射板11の第3の反射板膜厚領
域83上に絶縁性保護シート57として機能する光感光
性レジストを塗布し、フォトリソ工程を行い、絶縁性マ
スクを形成する。第4と第5と第6の反射板膜厚領域8
4、85と86に形成している絶縁性マスクは、除去し
ていない。
【0086】図18に示すように、燐酸アンモニウム水
溶液を用いて反射板11の第3、第4、第5と第6の反
射板膜厚領域83、84、85と86以外に第5の陽極
酸化電圧を用いて陽極酸化処理を行い、第5の陽極酸化
膜を形成する。第5の陽極酸化電圧は、第4の陽極酸化
電圧より高くする。
【0087】つぎに、反射板11の第2の反射板膜厚領
域82上に絶縁性保護シート57として機能する光感光
性レジストを塗布し、フォトリソ工程を行い、絶縁性マ
スクを形成する。第3、第4、第5と第6の反射板膜厚
領域83、84、85と86に形成している絶縁性マス
クは、除去していない。
【0088】図18に示すように、燐酸アンモニウム水
溶液を用いて反射板11の第2、第3、第4、第5と第
6の反射板膜厚領域82、83、84、85と86以外
に第6の陽極酸化電圧を用いて陽極酸化処理を行い、第
6の陽極酸化膜を形成する。第6の陽極酸化電圧は、第
5の陽極酸化電圧より高くする。
【0089】以上の処理方法により完成する膜厚分布改
良後の反射板11は、図19に示すように、非常に均一
である。また、各反射板膜厚領域の境界は、絶縁性マス
クへの陽極酸化処理液晶の染み込みにより傾斜の付いた
状態となる。以上の工程により完成する反射板11を第
2の基板(図示せず)と重ね合わせ、液晶層を注入する
ことにより、液晶表示パネルを形成することが可能とな
る。
【0090】<第7の実施形態>以下に本発明の第7の
実施形態における液晶表示パネルを構成する改良後反射
板の製造方法について図面を参照しながら説明する。第
7の実施形態の特徴は第1の元基板上に同心円状に膜厚
分布を有する膜厚分布改良前の反射板を本発明の第7の
実施形態を採用することにより、膜厚分布改良を均一化
する点である。本第7の実施形態は、第2の実施形態に
て示した構造の製造工程に相当する。図20は、膜厚分
布改良前の初期の反射板の膜厚分布を示す断面図であ
る。図21から図24は反射板の膜厚分布改良を行う工
程を示す断面図である。以下に図20、21、22、2
3と24とを用いて説明する。なお第1の実施形態と同
様な構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0091】まづ、図20も示すように第1の基板1上
にはアルミニウム膜からなる反射板11を真空スパッタ
リング法にて設ける。アルミニウム膜は場所により膜厚
が同心円状に分布している。そのため、本第7の実施形
態では、3領域に分割して処理を行う。
【0092】まづ、図21に示すように、燐酸アンモニ
ウム水溶液を用いて反射板11の全面に第1の陽極酸化
電圧を用いて陽極酸化処理を行い、第1の陽極酸化膜を
形成する。つぎに、図22に示すように第1の反射板膜
厚領域81の周囲をアルゴン(Ar)レーザーによりレ
ーザー切断部76により分離する。
【0093】つぎに、図23に示すように、燐酸アンモ
ニウム水溶液を用いて反射板11の第1の反射板膜厚領
域81以外に第2の陽極酸化電圧を用いて陽極酸化処理
を行い、第2の陽極酸化膜を形成する。第2の陽極酸化
電圧は、第1の陽極酸化電圧より高くする。
【0094】つぎに、図24に示すように第2の反射板
膜厚領域82の周囲をアルゴン(Ar)レーザーにより
レーザー切断部76により分離する。さらに、燐酸アン
モニウム水溶液を用いて反射板11の第1と第2の反射
板膜厚領域81と82以外に第3の陽極酸化電圧を用い
て陽極酸化処理を行い、第3の陽極酸化膜を形成する。
第3の陽極酸化電圧は、第2の陽極酸化電圧より高くす
る。
【0095】以上により、膜厚分布改良前の反射板に比
較して非常に膜厚の均一性を向上でき、さらに、半透過
反射型液晶表示装置に使用する液晶表示パネルの透過率
の均一性、反射率の均一性の向上により、表示品質の均
一性を大きく改善できる。
【0096】
【発明の効果】本発明の液晶表示パネルは、反射板上
に、反射板の材料を絶縁処理してなる絶縁膜を設け、絶
縁膜の膜厚を制御することにより、反射板の膜厚を制御
することが可能となる。
【0097】本発明の液晶表示パネルに用いる反射板
は、初期反射板を複数のブロックに分類し、同一膜厚の
ブロックをグループ化する。同一膜厚のグループ毎に絶
縁膜処理を可変し、絶縁膜の膜厚を制御することによ
り、残りの反射板(改良後反射板)の膜厚の制御が可能
となる。そのため、成膜時に発生する初期反射板に膜厚
分布が発生しても、使用時の反射板(改良後反射板)の
膜厚を再制御でき、均一な反射板の膜厚を達成すること
ができる。
【0098】成膜時の反射板(初期反射板)の膜厚分布
は概ね一定であるため、同一膜厚のグループ構成は、ほ
ぼ同一のパターンを使用することができる。グループ構
成は、初期反射板をブロックにパターン形成し、同一膜
厚のブロックを連結部にて連結して連結ブロックとする
方式を採用する。連結ブロック毎に異なる陽極酸化電圧
を印加することにより異なる陽極酸化膜が形成でき、結
果として初期の異なる反射板の膜厚が改良後反射板とし
ては均一化できる。
【0099】グループ化の別の方式としては、初期反射
板をブロックにパターン形成し、全てのブロックを連結
部にて連結し、一個の複合連結ブロックとし、まず小さ
い陽極酸化電圧で処理を行い、最も薄い領域の反射板の
ブロック部に相当する連結部を除去する。除去の方法
は、レーザー光線、あるいは物理的処方を採用する。次
に少し大きい陽極酸化電極名で処理を行い、最初の反射
板の膜厚と同等に処理されたブロック部の連結部を除去
する。この工程を複数回繰り返すことにより、改良後反
射板の膜厚を均一にすることができる。
【0100】グループ化の別の方式としては、初期反射
板上に絶縁性保護シートを接着して、まず、最も小さい
第1の電圧で陽極酸化を行う。最も初期反射板の膜厚が
薄く、かつ第1の電圧で陽極酸化処理を行った領域に絶
縁性保護シートを塗布する。次に絶縁性保護シートの塗
布していない領域を第1の電圧より大きい第2の電圧で
陽極酸化を行う。露出している領域で最も初期反射板の
膜厚が薄い領域に絶縁性保護シートを塗布する。露出部
を第3の電圧で陽極酸化を行う。これを繰り返し行うこ
とで最終的な反射板の膜厚を均一にできる。また、陽極
酸化を行う電圧は、第1の電圧が最も小さく、第2の電
圧、第3の電圧と大きくする。
【0101】また、膜厚を均一化処理した反射板上に
は、カラーフィルターを設ける。例えば、アルミニウム
等の化学処理に弱い材質の反射板上に、膜厚制御用の絶
縁膜を設けることにより、カラーフィルターを形成する
工程での反射板の劣化を防止することができる。また、
反射板と絶縁膜上にカラーフィルターを設けることによ
り、さらに、透明導電膜である酸化インジウムスズ(I
TO)膜のパターン形成工程での反射板の劣化を防止で
きるため、非常に有効である。
【0102】また、膜厚の制御用の絶縁膜上に保護用絶
縁膜を設けることにより、絶縁膜のピンホール部、ある
いは連結部の断面等の絶縁膜が被覆できていない部分に
おいて、後処理工程で発生する劣化を防止することが可
能となり、非常に有効である。また、反射板上に設ける
絶縁膜の膜厚の差(干渉色)による色見の差を低減する
ことができるため有効である。
【0103】また、反射板上には、絶縁膜を形成するた
め、例えばアルミニウム膜を反射板材料として使用する
場合には、アルミニウム膜はカラーフィルターを形成す
る工程の化学処理工程により、簡単に腐食、あるいは除
去されてしまうが、アルミニウム膜の陽極酸化膜により
反射板の表面が化学的に非常に安定にできる。カラーフ
ィルターを形成する工程、あるいは透明導電膜をパター
ン形成する工程に対して非常に有効である。反射板上に
陽極酸化膜を形成する工程のみではなく、本発明では、
初期反射板の膜厚が厚い領域では、陽極酸化膜厚を厚く
し、液晶表示パネルで使用する反射板(改良後反射板)
の膜厚を薄くして改良後反射板を所定の膜厚に制御す
る。逆に初期反射板の膜厚の薄い領域では、陽極酸化膜
厚を薄くして、改良後反射板の膜厚を所定の膜厚に制御
する。
【0104】そのため、本発明の特徴は、反射板上に絶
縁膜を形成して、反射板上に形成する機能膜等の処理を
容易にすることと、液晶表示パネルに使用する反射板
(改良後反射板)の膜厚を制御している作用の2種類を
同時に達成している点である。そのため、単純に反射板
上に絶縁膜を形成する手法とは、作用として大きく異な
る。
【0105】また、改良後反射板(半透過反射板)の膜
厚の均一性を達成する方法は、第1の元基板から複数個
の液晶表示パネル用の第1の基板を作成する際に、第1
の元基板の初期反射板の膜厚の近いものをブロック分け
し、ブロック毎に処理を行う。処理法としては、陽極酸
化法、真空プラズマ処理法、ランプ(レーザー)処理法
があり、反射板の材質によるが、陽極酸化法が簡便であ
る。
【0106】また、1個の液晶表示パネルに使用する初
期反射板の膜厚を、初期反射板上に絶縁膜を形成するこ
とにより、液晶表示パネル内の改良後反射板の特性を均
一化することができる。そのため、反射率と透過率の均
一化が可能となる。
【0107】また、本発明の改良後反射板を作成する工
程は、液晶表示パネルの液晶層に面する側に配置する改
良後反射板のみではなく、液晶表示パネルの液晶層と反
対の面に設ける改良後反射板、あるいは、液晶表示パネ
ルと別体に設ける改良後反射板においても有効である。
すなわち、半透過反射板の製造方法として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示パネルの平面構造を示す図で
ある。
【図2】本発明の液晶表示パネルの断面構造を示す図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施形態における液晶表示パネ
ルに用いる第1の元基板と反射板を示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における液晶表示パネ
ルに用いる第1の元基板と反射板を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における液晶表示パネ
ルに用いる反射板の膜厚分布改良前と膜厚分布改良後の
膜厚分布を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施形態における液晶表示パネ
ルに用いる第1の元基板と反射板を示す平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における液晶表示パネ
ルに用いる第1の元基板と反射板を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における液晶表示パネ
ルに用いる第1の元基板と反射板を示す平面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における液晶表示パネ
ルに用いる第1の元基板と反射板を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる第1の元基板と反射板を示す平面図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる第1の元基板と反射板を示す平面図であ
る。
【図12】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる膜厚分布改良前の反射板の膜厚分布を示す
平面図である。
【図13】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる膜厚分布改良前の反射板の膜厚分布を示す
断面図である。
【図14】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図15】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図16】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図17】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図18】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図19】本発明の第6の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良後を示す断面図であ
る。
【図20】本発明の第7の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる膜厚分布改良前の反射板の膜厚分布を示す
断面図である。
【図21】本発明の第7の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図22】本発明の第7の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図23】本発明の第7の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良工程を示す断面図で
ある。
【図24】本発明の第7の実施形態における液晶表示パ
ネルに用いる反射板の膜厚分布改良後を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 信号電極 4 第1の元基板 6 第2の基板 7 データー電極 10 液晶層 11 反射板 12 絶縁膜 15 赤カラーフィルター 16 緑カラーフィルター 17 青カラーフィルター 18 シール部 19 導電粒 21 接続電極 25 注入孔 26 封孔部 27 画素部 31 第1の絶縁膜厚さ部 32 第2の絶縁膜厚さ部 35 第1の境界部 36 第2の境界部 37 第3の強化位置合わせ部 41 連結部 42 連結切断部 45 第1の陽極酸化用電極 51 第1の連結ブロック 57 絶縁性保護シート 60 第1の絶縁膜厚 71 反射板膜厚特性曲線X 76 レーザー切断部 78 レーザー切断領域

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板上に設ける信号電極と、第2
    の基板上に設けるデーター電極と、第1の基板と第2の
    基板との間に封入する液晶とを備え、信号電極とデータ
    ー電極との交点に複数の画素部を有し、各画素部に電圧
    を印加し液晶の光学特性変化を利用し表示を行う液晶表
    示パネルを有する液晶表示パネルにおいて、第1の基板
    あるいは第2の基板上の液晶層に面する側に反射板を有
    し、前記反射板には、絶縁膜を有し、前記反射板の厚さ
    は場所によらずほぼ一定であり、該反射板上に設ける絶
    縁膜の厚さが場所により異なることを特徴とする液晶表
    示パネル。
  2. 【請求項2】 第1の基板上に設ける信号電極と、第2
    の基板上に設けるデーター電極と、第1の基板と第2の
    基板との間に封入する液晶とを備え、信号電極とデータ
    ー電極との交点に複数の画素部を有し、各画素部に電圧
    を印加し液晶の光学特性変化を利用し表示を行う液晶表
    示パネルを有する液晶表示パネルにおいて、第1の基板
    あるいは第2の基板上の液晶層に面する側に反射板を有
    し、前記反射板には、反射板を構成する材料の絶縁膜を
    有し、前記絶縁膜の厚さが場所により異なることを特徴
    とする液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 複数の液晶表示パネルを同一基板上に設
    ける第1の基板あるいは第2の基板からなる元基板上に
    は、複数の反射板のブロックを有し、該反射板のブロッ
    クは複数個が相互に連結部により接続した連結ブロック
    を有し、さらに連結ブロックが複数個あり、該反射板の
    ブロック部に、第1の基板上に設ける信号電極と、第2
    の基板上に設けるデーター電極と、第1の基板と第2の
    基板との間に封入する液晶とを備え、前記反射板には、
    反射板を構成する材料の絶縁膜を有することを特徴とす
    る液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 複数の液晶表示パネルを同一基板上に設
    ける第1の基板あるいは第2の基板からなる元基板上に
    は、複数の反射板のブロックを有し、該反射板のブロッ
    クは複数個が相互に連結部により接続した連結ブロック
    を有し、さらに連結ブロックが複数個あり、前記連結ブ
    ロック毎に反射板上に設ける絶縁膜の膜厚が異なること
    を特徴とする請求項2に記載する液晶表示パネル。
  5. 【請求項5】 前記反射板上に設ける絶縁膜は、反射板
    を構成する材料の陽極酸化膜であることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載する液晶表示パネル。
  6. 【請求項6】 前記反射板は少なくとも透過性を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載する
    液晶表示パネル。
  7. 【請求項7】 前記反射板上に設ける絶縁膜上には、前
    記絶縁膜と異なる保護用絶縁膜を有することを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれかに記載する液晶表示パネ
    ル。
  8. 【請求項8】 前記反射板上に設ける絶縁膜上には、カ
    ラーフィルターを有することを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載する液晶表示パネル。
  9. 【請求項9】 前記反射板の切断断面部、または、外周
    部には、絶縁膜を形成するための領域を第1の基板上
    で、第2の基板との重なり合う外側に設けることをこと
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載する液晶
    表示パネル。
  10. 【請求項10】 前記反射板の膜厚が信号電極とデータ
    ー電極との交点に設ける画素部の集合体である表示領域
    と、その周囲とでは異なることを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれかに記載する液晶表示パネル。
  11. 【請求項11】 第1の基板上に陽極酸化性を有する反
    射板を形成する工程と、反射板の膜厚のほぼ等しいブロ
    ックを相互に連結部により連結する連結ブロックと、連
    結ブロック毎に異なる膜厚の絶縁膜を形成する工程を少
    なくとも有することを特徴とする液晶表示パネルの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 第1の基板上に陽極酸化性を有する反
    射板を形成する工程と、反射板の膜厚のほぼ等しいブロ
    ックを相互に連結部により連結する連結ブロックと、膜
    厚の異なる連結ブロックを分離する工程と、反射板を陽
    極酸化処理を行い、異なる膜厚の反射板を同一の膜厚と
    するために、連結ブロック毎に異なる電圧により反射板
    上に陽極酸化膜を形成する工程を少なくとも有すること
    を特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  13. 【請求項13】 第1の基板上に陽極酸化性を有する反
    射板を形成する工程と、反射板の膜厚のほぼ等しいブロ
    ックを相互に連結する絶縁性保護シートを塗布する工程
    と、反射板を陽極酸化処理を行い、異なる膜厚の反射板
    を同一の膜厚とするために、まづ、反射板の膜厚が最も
    厚い反射板上に陽極酸化膜を形成する工程と、次に膜厚
    の厚い反射板上の絶縁性保護シートを除去する工程と、
    陽極酸化処理を行う工程と、次に膜厚の厚い反射板上の
    絶縁性保護シートを除去する工程と、陽極酸化処理を行
    う工程とを繰り返し行う工程とを有することを特徴とす
    る液晶表示パネルの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記反射板上に設ける絶縁膜上にカラ
    ーフィルターを形成する工程とカラーフィルター上に透
    明導電膜を形成し、透明導電膜からなる信号電極を形成
    する工程とを少なくとも有することを特徴とする請求項
    11乃至13のいずれかに記載する液晶表示パネルの製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記反射板上に設ける絶縁膜上には、
    絶縁膜の膜厚を補正するための保護用絶縁膜を形成する
    工程と、該保護用絶縁膜上にカラーフィルターを形成す
    る工程とカラーフィルター上に透明導電膜を形成し、透
    明導電膜からなる信号電極を形成する工程とを少なくと
    も有することを特徴とする請求項11乃至13のいずれ
    かに記載する液晶表示パネルの製造方法。
JP2000239435A 2000-08-08 2000-08-08 液晶表示パネルおよびその製造方法 Pending JP2002055332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000239435A JP2002055332A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 液晶表示パネルおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000239435A JP2002055332A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 液晶表示パネルおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002055332A true JP2002055332A (ja) 2002-02-20

Family

ID=18730972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000239435A Pending JP2002055332A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 液晶表示パネルおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002055332A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018012298A1 (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 富士フイルム株式会社 バックライト用フィルム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018012298A1 (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 富士フイルム株式会社 バックライト用フィルム
JP2018010728A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 富士フイルム株式会社 バックライト用フィルム
KR20190012252A (ko) * 2016-07-11 2019-02-08 후지필름 가부시키가이샤 백라이트용 필름
KR102141024B1 (ko) * 2016-07-11 2020-08-04 후지필름 가부시키가이샤 면 형상 조명 장치
US10754189B2 (en) 2016-07-11 2020-08-25 Fujifilm Corporation Backlight film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100854029B1 (ko) 액정표시장치
JP4381217B2 (ja) 液晶表示パネル、およびその製造方法
JP2000029014A (ja) 液晶表示素子用カラーフィルタ基板及び液晶表示素子
TWI438536B (zh) 液晶顯示器及其製造方法
JP2001075108A (ja) 液晶装置及びその製造方法
JPH09230124A (ja) カラーフィルタ
KR100812320B1 (ko) 액정표시장치 및 그 제조 방법
JP4516466B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP4608882B2 (ja) 露光用マスク及びその製造方法、並びに液晶装置の製造方法
JP2002055332A (ja) 液晶表示パネルおよびその製造方法
CN112198728B (zh) 阵列基板及其制作方法、液晶显示面板
JPH0720310A (ja) 液晶素子の製造方法
JP2001159755A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
TWI327235B (en) Lcd panel and array substrate and the method for forming the array substrate
JPS62240930A (ja) 液晶表示パネルの製造法
JP4127019B2 (ja) 多面付け透明電極用蒸着メタルマスク
JP4202809B2 (ja) 液晶表示素子用カラーフィルタ基板
JPH08122763A (ja) 液晶表示素子及びその製造方法
JPH06222392A (ja) 液晶ディスプレイ駆動用のアクティブマトリックス基板およびその製造方法
JPS62240933A (ja) 液晶表示パネルの製造法
JP2005084541A (ja) カラーフィルター構造
JP2002350841A (ja) 反射型液晶表示素子およびその製造方法
CN111983847A (zh) 彩色滤光片基板及其制作方法与液晶显示面板
JPH07294716A (ja) 液晶表示パネル用カラーフィルター
JP2003057669A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法