JP2002054416A - オイルパン及びその製造方法 - Google Patents

オイルパン及びその製造方法

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JP2002054416A
JP2002054416A JP2000242694A JP2000242694A JP2002054416A JP 2002054416 A JP2002054416 A JP 2002054416A JP 2000242694 A JP2000242694 A JP 2000242694A JP 2000242694 A JP2000242694 A JP 2000242694A JP 2002054416 A JP2002054416 A JP 2002054416A
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hole
drain
plug
drain plug
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JP2000242694A
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Yasuhiro Nobata
安浩 野畑
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドレンプラグとしての強度を確保した状態でこ
れを一体形成することの容易なオイルパン及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】エンジン用オイルパンのドレンプラグ13
は、同オイルパンの内面から突出する突孔として、その
突出壁部分が増肉された状態でオイルパンに一体形成さ
れる。前記突孔からなるドレンプラグ13は、その突出
壁内周に雌ねじ溝を有し、同ドレンプラグ13を封止す
る栓14との係合が、同栓14の前記雌ねじ溝に対する
螺着によって行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン用オイル
等が貯留されるオイルパン及びその製造方法に関し、特
に、貯留されたオイルを排出するためのドレン、及びこ
のドレンを封止するための栓が係合されるドレンプラグ
が設けられたオイルパン及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のオイルパンとしては、例
えば図7に示すようなエンジン用オイルパンが知られて
いる。
【0003】このオイルパンには、その内部に貯留され
た潤滑オイルを排出するためのドレン部100が設けら
れている。このドレン部100は、当該オイルパンのド
レンとして貫通形成された貫通孔101と、この貫通孔
101に対応するようにオイルパンの内面に溶接によっ
て固定されたドレンプラグ102とを有しており、この
ドレンプラグ102にオイルパンの外面から栓103が
螺着されることによって、同ドレン部100がシールさ
れる。すなわち、ドレンプラグ102には、円筒状の凸
部102aが設けられており、同凸部102aの内周面
に形成されている雌ねじに栓103の雄ねじが螺入され
ることで、ドレン部100が閉栓される構造となってい
る。なお、栓103とオイルパンの外面との間にはシー
ル材(パッキン)104が介設されており、同ドレン部
100におけるシール性能は、このシール材104によ
って保証されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
オイルパンにあっては、栓103の螺着による上記シー
ル材104の締め付けによってドレン部100のシール
性能が確保される構造となっているため、上記ドレンプ
ラグ102にはこの栓103の締め付けトルクに耐え得
る強度が要求されている。そして上記オイルパンでは、
この要求される強度を確保すべく別部材からなるドレン
プラグ102を用いているが、これが部品点数の増加、
製造コストの増大の要因となっていた。また、同オイル
パンの場合、上記ドレンプラグ102の溶接に不具合が
生じるようなことがあると、上述したシール性能が確保
できなくなる懸念もある。
【0005】なお従来、例えば特開平9―164431
号公報にみられるようなバーリング加工方法も知られて
おり、このバーリング加工を上記オイルパンに適用し
て、ドレンプラグ102をこのオイルパンに一体形成す
ることも考えられるが、通常、1.2〜2.0mm程度
の厚さしかないオイルパンにこのバーリング加工を単に
適用したところで、上記締め付けトルクに耐え得るプラ
グ強度を得ることは困難である。また、このプラグ強度
を得るために多数の工程が必要とされるようであれば、
それだけ製造コストも高くなり、実用化するメリットも
半減する。
【0006】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ドレンプラグとしての強度を
確保した状態でこれを一体形成することの容易なオイル
パン及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、貯留されるオイルを排出するため
のドレン、及びこのドレンを封止するための栓が係合さ
れるドレンプラグを備えるオイルパンにおいて、前記ド
レンプラグが当該オイルパンの板面からの突孔として、
その突出壁部分が増肉された状態で一体形成されてなる
ことを要旨とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、貯留され
るオイルを排出するためのドレン、及びこのドレンを封
止するための栓が係合されるドレンプラグを備えるオイ
ルパンにおいて、前記ドレンプラグが当該オイルパンの
板面からの突孔として、その突出壁部分が折り畳まれた
状態で一体形成されてなることを要旨とする。
【0009】これら上記構成によれば、突出壁部分が増
肉された状態または折り畳まれた状態でオイルパンに一
体形成されるため、ドレンプラグとしての強度を確保し
た状態でこれを一体形成することができるようになる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のオイルパンにおいて、前記突孔からなるドレ
ンプラグはその突出壁内周に雌ねじ溝を有し、前記栓と
の係合が、同栓の前記雌ねじ溝に対する螺着によって行
われることを要旨とする。
【0011】上記構成によれば、突孔からなるドレンプ
ラグの突出壁部分が増肉された状態または折り畳まれた
状態でオイルパンに形成されるため、突孔と栓との係合
が同栓の突孔に形成される雌ねじ溝に対する螺着によっ
て行われる場合でも、突孔の栓の締め付けトルクに耐え
得る強度を確保することができるようになる。
【0012】請求項4に記載の発明は、貯留されるオイ
ルを排出するためのドレン、及びこのドレンを封止する
ための栓が係合されるドレンプラグを備えるオイルパン
を製造する方法であって、前記オイルパンとする板材の
一部を絞り加工した後、この絞り部に下穴を形成する工
程と、この下穴の設けられた絞り部にバーリング加工に
よる突孔を形成する工程と、この形成された突孔の突出
壁に対しプレスによる増肉加工を施して前記ドレンプラ
グを形成する工程と、を備えることを要旨とする。
【0013】上記構成によれば、通常用いられるオイル
パンの製造工程に、増肉加工の工程を追加するのみでド
レンプラグを一体形成することができるため、少ない工
数で同ドレンプラグとしての強度を確保し、且つこれを
一体化したオイルパンを容易に製造することができるよ
うになる。また、絞り部に下穴を形成してからバーリン
グ加工を行うため、バーリング加工により形成される突
孔の突出壁の高さを略均一にして形成することができる
ようになる。また、バーリング加工によって突孔の突出
壁の高さをより高くすることができるため、増肉加工の
際の突出壁の肉厚をより厚くすることができるようにな
る。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
オイルパンの製造方法において、前記絞り加工が、第1
の絞り径での絞り加工と、該第1の絞り径よりも小さい
第2の絞り径での絞り加工との2段階に分けて行われる
ことを要旨とする。
【0015】上記構成によれば、絞り加工部を1工程の
絞り加工により形成する場合に比べて、その深さを深く
して形成することができるようになる。請求項6に記載
の発明は、請求項4または5に記載のオイルパンの製造
方法において、前記増肉加工が、前記突孔の内径を前記
栓の径よりも大きく保つ第1の増肉加工と、同突孔の内
径を前記栓の径と同等とする第2の増肉加工との2段階
に分けて行われることを要旨とする。
【0016】上記構成によれば、突孔の突出壁にしわを
形成させることなく、その突出壁の増肉を行うことがで
きるようになる。請求項7に記載の発明は、請求項4〜
6のいずれかに記載のオイルパンの製造方法において、
前記ドレンプラグとして増肉加工された突孔の内周面に
タッピングによって雌ねじを形成する工程を更に備える
ことを要旨とする。
【0017】上記構成によれば、オイルパンのドレンを
封止するための栓がボルトであっても、突孔の内周面に
形成された雌ねじにこのボルトの雄ねじを螺合させるこ
とでドレンを封止することができるようになる。
【0018】請求項8に記載の発明は、貯留されるオイ
ルを排出するためのドレン、及びこのドレンを封止する
ための栓が係合されるドレンプラグを備えるオイルパン
を製造する方法であって、前記オイルパンとする板材の
一部を複数段に絞り加工した後、この絞り部に下穴を形
成する工程と、この下穴の設けられた絞り部にバーリン
グ加工による突孔を形成する工程と、この形成された突
孔の波状の突出壁に対しコイニングによる折り畳み加工
を施して前記ドレンプラグを形成する工程と、を備える
ことを要旨とする。
【0019】上記構成によれば、通常用いられるオイル
パンの製造工程に、コイニングによる折り畳みの工程を
追加するのみでドレンプラグを一体形成することができ
るため、少ない工数で同ドレンプラグとしての強度を確
保し、且つこれを一体化したオイルパンを容易に製造す
ることができるようになる。また、絞り部に下穴を形成
してからバーリング加工を行うため、バーリング加工に
より形成される突孔の突出壁の高さを略均一にして形成
することができるようになる。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
のオイルパンの製造方法において、前記ドレンプラグと
して折り畳み加工された突孔の内周面にタッピングによ
って雌ねじを形成する工程を更に備えることを要旨とす
る。
【0021】上記構成によれば、オイルパンのドレンを
封止するための栓がボルトであっても、突孔の内周面に
形成された雌ねじにこのボルトの雄ねじを螺合させるこ
とでドレンを封止することができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかるオイルパン及びその製造方法の第1の実施の
形態について、図1〜図4を参照して説明する。まず、
図1を参照して、本実施の形態のオイルパンの概略構成
について説明する。
【0023】このオイルパンはエンジン用オイルパンで
あり、図1に示されるように、エンジンのシリンダブロ
ック10の下部を覆うように配設されている。同オイル
パンは、その板厚が例えば、1.2〜2.0mmの薄板
の鉄板からなり、断面略U字形に形成されている。ま
た、この断面U字形の開口部の周縁には、フランジ11
が形成され、同フランジ11には、ボルト12が挿通さ
れる図示しない複数の貫通孔が形成されている。オイル
パンは、シリンダブロック10にボルト12の締付けに
よって固定されている。このように固定されるオイルパ
ンの内部には、潤滑用オイルが貯留されており、この潤
滑オイルが図示しないオイルポンプ等を介して上記エン
ジンの各摺動部に供給され、その摺動部に供給された潤
滑オイルの一部が再びオイルパンに戻されて貯留され
る。
【0024】このような構成のオイルパンは通常、大略
以下のような手順で形成される。 (イ)薄板状の板材である成形素材を所定の形状に絞り
加工する(絞り工程)。
【0025】(ロ)上記絞り加工により生じた歪みをプ
レス加工により除去する(歪取り工程)。 (ハ)成形素材におけるフランジ11の外縁の不要部分
を打ち抜きする(外形穴抜工程)。
【0026】(ニ)打ち抜かれたフランジ11の外縁を
曲げ加工する(曲げ工程)。 また、オイルパンは、上記潤滑用オイルを排出するため
のドレンプラグ13を備え、同ドレンプラグ13は、オ
イルパンの外面からボルトである栓14に螺着されるこ
とによって閉栓される。そして、この栓14とオイルパ
ンの外面との間にはシール材(パッキン)15が介設さ
れている。
【0027】ここで、本実施の形態においては、図1の
a部を拡大した図である図2に示されるように、このド
レンプラグ13は、オイルパンの内面から突出する突孔
として、その突出壁部分が上記鉄板の板厚よりも厚くな
るように増肉された状態で一体形成されている。そし
て、この増肉された突孔(ドレンプラグ13)の内周に
は、上記栓14に螺合する図示しない雌ねじ溝が形成さ
れている。
【0028】このドレンプラグ13は、上記(イ)〜
(ニ)の工程に併せて例えば以下のような手順でオイル
パンに一体形成される。このドレンプラグ13を形成す
る際の一連の流れを図3に示す。
【0029】(ホ)まず、オイルパンとする成形素材1
6のドレンプラグ13に対応する部分を絞り加工する。 この際、本実施の形態では、絞り加工は、第1の絞り径
での絞り加工(第1の絞り加工)と、第1の絞り径より
も小さい第2の絞り径での絞り加工(第2の絞り加工)
との2段階に分けて行われる。
【0030】すなわち図3(a)及び(b)に示される
ように、これら第1、第2の絞り加工の際にはそれぞ
れ、所定の絞り径を有する凹部が形成された受け型2
0,22と、各受け型20,22の凹部に挿入されるス
ライド型21,23とを用いる。そして、第1の絞り加
工時には、受け型20とスライド型21との間にオイル
パンの成形素材16を配置し、同成形素材16が受け型
20の凹部の底面に当接までスライド型21を受け型2
0の凹部に向けて移動させる(図3(a))。次いで、
第2の絞り加工時には、受け型22とスライド型23と
の間に上記第1の絞り加工がなされた成形素材16を配
置する。ここで、この成形素材16の第1の絞り加工に
よる絞り部の開口がスライド型23側に向くように、且
つ受け型22の凹部の中心軸と上記第1の絞り加工によ
る絞り部の中心軸とが一致するように上記成形素材16
を配置する。そして、上記絞り加工部の底部が受け型2
2の凹部の底面に当接までスライド型23を受け型22
の凹部に向けて移動させる(図3(b))。なお、上記
第1の絞り加工は、上述したオイルパンの製造工程であ
る(イ)の絞り工程と同時に行われ、上記第2の絞り加
工は、同オイルパンの製造工程である(ロ)の歪取り工
程と同時に行われる。このように、絞り加工を第1の絞
り径での絞り加工と該第1の絞り径よりも小さい第2の
絞り径での絞り加工との2段階に分けて行うことで、絞
り部を1工程の絞り加工により形成する場合に比べて、
その絞り深さをより深くして形成することができるよう
になる。
【0031】(ヘ)絞り加工された絞り部の底部に下穴
を形成する。 すなわち図3(c)に示されるように、この工程では、
上記第2の絞り加工により形成された絞り部の外形と略
同形の凹部を有する受け型24とポンチ25とを用い
る。受け型24の凹部の底面中央には、上記絞り部の内
径よりも小径の貫通孔24aが形成されており、ポンチ
25は、その外径が受け型24の貫通孔24aの内径と
略同寸である。
【0032】そして、上記絞り部に下穴を形成する際に
は、この絞り部を受け型24の凹部に係入し、ポンチ2
5を絞り部の開口に挿入させて、同ポンチ25の先端が
受け型24の貫通孔24aに挿入されるまで同ポンチ2
5を移動させる(図3(c))。なお、この下穴を形成
する工程は、上述したオイルパンの製造工程である
(ハ)の外形穴抜工程と同時に行われる。
【0033】(ト)下穴の設けられた絞り部にバーリン
グ加工による突孔を形成する。 すなわち図3(d)に示されるように、この工程では、
上記絞り部の外径と略同寸の内径を有する凹部が設けら
れる受け型26と、上記絞り部の内径と略同寸の外径を
有し、その先端部に先細となるテーパ部が形成されたポ
ンチ27とを用いる。
【0034】そして、上記バーリング加工を行う際に
は、上記下穴が形成された絞り部を受け型26の凹部に
挿入し、ポンチ27をこの絞り部の開口から挿入させ
て、同ポンチ27の先端が絞り部の上記下穴を貫通する
までこれを移動させる(図3(d))。このバーリング
加工の工程では、上記絞り部の下穴がポンチ27の挿入
方向に押し広げられて成形素材16の板面から突出する
突孔が形成される。このバーリング加工を行うことによ
り、上記絞り部の高さよりも高い突出壁を有する突孔を
形成することができるようになる。また、絞り部の底部
に下穴を設けてからバーリング加工を行うため、上記突
孔の突出壁の高さを均一に形成することができるように
もなる。なお、このバーリング加工による突孔を形成す
る工程は、上述したオイルパンの製造工程である(ニ)
の曲げ工程と同時に行われる。
【0035】(チ)バーリング加工により形成された突
孔の突出壁に対しプレスによる据込みを行う。 この据込みの工程は、上記突出壁と成形素材16の板面
との間の曲部17の曲率半径を小さくするために行われ
る。
【0036】すなわち図3(e)に示されるように、こ
の据込みの工程では、上記絞り部の内径と略同寸の外径
を有する凸部が設けられる受け型28と、上記絞り部の
外径と略同寸の内径を有する貫通孔が設けられる受け型
29と、平面部30aを有する治具30とを用いる。受
け型28,29の成形素材16における曲部17に対応
する部分は、所定の曲率半径となるように形成されてい
る。また、受け型28の凸部の高さと受け型29の貫通
孔の深さとはそれぞれ、上記突孔の突出壁の高さよりも
僅かに低い所定の値となるように形成されている。
【0037】この据込みを行う際にはまず、受け型28
の凸部を成形素材16の板面側から上記突孔に挿入し、
同突孔を受け型29の貫通孔に挿入する。この状態で
は、上記突孔の突出壁は、受け型28の凸部及び受け型
29の貫通孔により、その周方向への変位が規制され、
また、同突孔の先端部はこれら受け型28,29から僅
かに突出するようになる。そして、この突孔の先端部に
治具30の平面部30aを当接させ、同治具30を受け
型29に向かう方向(図3(e)の矢印A2の方向)に
移動させる。これにより、上記突孔の突出壁を構成する
成形素材が上記矢印A2の方向に平行移動し、その際
に、曲部17が受け型28,29の形状に沿うようにな
り、同曲部17の曲率半径が小さくなる。
【0038】(リ)据込みされた突孔の突出壁に対しプ
レスによる増肉加工を行う。 本実施の形態では、この増肉加工は、バーリング加工で
形成された突孔の内径を上記栓14の径よりも大きく保
つ第1の増肉加工と、同突孔の内径を上記栓14の径と
同等とする第2の増肉加工との2段階に分けて行われ
る。
【0039】すなわち図3(f)に示されるように、第
1の増肉加工には、上記突孔の内径と略同寸の内径を有
する貫通孔31aを備える固定型31と、この固定型3
1の貫通孔31aに挿通される棒状の治具32と、上記
突孔の外径と略同寸の内径を有する貫通孔33aを備え
る固定型33と、この固定型33の貫通孔33aに挿通
される棒状の治具34とを用いる。
【0040】ここで、図3(f)の拡大図に相当する図
として図4(a)及び(b)に示されるように、上記治
具32の端部は、その外径が中央部の外径よりも僅かに
小さくなるように形成されている。また、上記治具34
の端面の中央部には、治具32の上記端部の外径と略同
径の内径を有する凹部34aが形成されている。
【0041】第1の増肉加工は、これら各固定型31,
33及び各治具32,34を用いて次のように行われ
る。まず、上記成形素材16の突孔を固定型33の貫通
孔33aに挿入した状態で、同成形素材16を固定型3
1,33により挟持する。そして、僅かに外径の小さく
形成された治具32の上記端部を固定型31側から上記
突孔に挿入し、治具34の凹部34aが形成された端部
を固定型33の貫通孔33aに挿入する(図4
(a))。
【0042】このように成形素材16を固定型31,3
3により挟持した状態で治具34を図3(f)及び図4
(b)中の矢印A2の方向に移動させると、同治具34
の凹部34aの底面に治具32の上記端部が当接し、そ
れ以降、治具32は治具34と共に、同矢印A2の方向
に移動するようになる。その際、成形素材16の上記突
孔の突出壁は、その端面に治具34の端面が当接してそ
れ以降、上記矢印A2の方向に押圧されるようになる。
この押圧により、同突出壁の端部から成形素材16の板
面に向かって徐々にその内径が治具32における外径の
僅かに小さく形成された上記端部の外径に等しくなって
増肉される(図4(b))。
【0043】次に、図3(g)に示されるように、第2
の増肉加工には、第1の増肉加工により増肉された突孔
の内径と略同寸の内径を有する貫通孔35aを備える固
定型35と、この固定型35の貫通孔35aに挿通され
る棒状の治具36と、上記突孔の外径と略同寸の内径を
有する貫通孔37aを備える固定型37と、この固定型
37の貫通孔37aに挿通される棒状の治具38とを用
いる。
【0044】ここで、同じく図3(g)の拡大図に相当
する図として図4(c)及び(d)に示されるように、
上記治具36の端部は、その外径が中央部の外径よりも
小さく、上記栓14の径に等しくなるように形成されて
いる。また、上記治具38の端面の中央部には、治具3
6の上記端部の外径と略同径の内径を有する凹部38a
が形成されている。
【0045】第2の増肉加工は、これら各固定型35,
37及び各治具36,38を用いて次のように行われ
る。まず、第1の増肉加工により増肉された突孔を固定
型37の貫通孔37aに挿入した状態で、成形素材16
を固定型35,37により挟持する。そして、僅かに外
径の小さく形成された治具32の上記端部を固定型35
側から上記突孔に挿入し、治具38の凹部38aが形成
された端部を固定型37の貫通孔37aに挿入する(図
4(c))。
【0046】このように成形素材16を固定型35,3
7により挟持した状態で治具38を図3(g)及び図4
(d)中の矢印A2の方向に移動させると、同治具38
の凹部38aの底面に治具36の上記端部が当接し、そ
れ以降、治具36は治具38と共に、同矢印A2の方向
に移動するようになる。その際、上記突孔の突出壁は、
その端面に治具38の端面が当接してそれ以降、上記矢
印A2の方向に押圧されるようになる。この押圧によ
り、同突出壁の端部から成形素材16の板面に向かって
徐々にその内径が治具36における外径の小さく形成さ
れた上記端部の外径(栓14の径)に等しくなって増肉
される(図4(d))。このように増肉加工が2段階に
分けて行われるため、上記突孔の突出壁にしわを形成さ
せることなく、同突出壁の増肉を行うことができるよう
になる。
【0047】(ヌ)増肉加工された突孔の内周面にタッ
ピングによって雌ねじを形成する。 これにより、突孔の内周面に形成された雌ねじに栓14
の雄ねじを螺合させることでオイルパン内の潤滑用オイ
ルを封止することができるようになる。
【0048】このようにしてオイルパンのドレンプラグ
13が形成される。以上詳述したように、この実施の形
態にかかるオイルパン及びその製造方法によれば、以下
に示すような多くの優れた効果が得られるようになる。
【0049】(1)ドレンプラグ13がオイルパンの内
面から突出する突孔として、その突出壁部分が増肉され
た状態で一体形成されるため、ドレンプラグとしての強
度を確保した状態でこれを一体形成することができるよ
うになる。
【0050】(2)突出壁部分が増肉されたドレンプラ
グ13は、その内周に雌ねじ溝を有するため、ボルトで
ある栓14をドレンプラグ13に螺合させる際の栓の締
め付けトルクに耐え得る強度を確保することができるよ
うになる。
【0051】(3)製造に際しては、ドレンプラグ13
を形成する(ホ)〜(ヌ)の工程のうち、(ホ)第1,
第2の絞り加工、(ヘ)下穴形成、及び(ト)バーリン
グ加工の各工程は、通常にオイルパンを製造する際の
(イ)絞り工程、(ロ)歪取り工程、(ハ)外形穴抜工
程、及び(ニ)曲げ工程の各工程と同時に行われ、残り
の(チ)据込み、(リ)増肉加工、及び(ヌ)タッピン
グの工程が追加されるのみであるため、少ない工数で同
実施の形態のオイルパンの製造を行うことができるよう
になる。
【0052】(4)ドレンプラグ13の形成の際、成形
素材16の絞り部の底面に下穴を形成してからバーリン
グ加工を行うため、バーリング加工により形成される突
孔の突出壁の高さを略均一にして形成することができる
ようになる。また、バーリング加工によって突孔の突出
壁の高さをより高くすることができるため、増肉加工の
際の突出壁の肉厚をより厚くすることができるようにな
る。
【0053】(5)ドレンプラグ13を形成する際の上
記(ホ)の工程の絞り加工は、第1の絞り径での絞り加
工と、同第1の絞り径よりも小さい第2の絞り径での絞
り加工との2段階に分けて行われるため、絞り部を1工
程の絞り加工により形成する場合に比べて、その深さを
深くして形成することができるようになる。
【0054】(6)ドレンプラグ13を形成する際の上
記(リ)の工程の増肉加工は、上記突孔の内径を栓14
の径よりも大きく保つ第1の増肉加工と、同突孔の内径
を栓14の径と同等とする第2の増肉加工との2段階に
分けて行われるため、突孔の突出壁にしわを形成させる
ことなく、その突出壁の増肉を行うことができるように
なる。
【0055】(7)ドレンプラグ13の内周に雌ねじ溝
を形成するため、栓14の雄ねじを螺合させることで潤
滑オイルを封止することができるようになる。なお、上
記実施の形態は、例えば以下のように適宜変更すること
もできる。
【0056】・上記実施の形態では、ドレンプラグ13
の製造工程である(チ)の据込みを行うこととしたが、
この据込みの工程を省略してもよい。 ・上記実施の形態では、ドレンプラグ13を形成する際
の増肉加工(リ)の工程を第1の増肉加工と第2の増肉
加工との2段階に分けて行うこととしたが、この増肉加
工を1段階であるいは3段階以上の複数段階に分けて行
うこととしてもよい。
【0057】(第2の実施の形態)次に、本発明のオイ
ルパン及びその製造方法の第2の実施の形態について、
図5及び図6を参照して説明する。なお、図5におい
て、先の図1あるいは図2に示した要素と同じ構成要素
には同一の符号を付して示している。
【0058】さて、本実施の形態のエンジン用オイルパ
ン及びその製造方法は、第1の実施の形態におけるドレ
ンプラグ13とこのドレンプラグ13の製造方法を除い
て同じ構成及び同じ製造方法となっている。
【0059】すなわち、先の図1のa部の拡大図に相当
する図として図5に示されるように、この第2の実施の
形態のオイルパンのドレンプラグ40は、オイルパンの
内面から突出する突孔として、その突出壁部分が上記鉄
板の板厚よりも厚くなるように折り畳まれた状態で一体
形成されている。そして、この折り畳まれた突孔(ドレ
ンプラグ40)の内周には、上記栓14に螺合する図示
しない雌ねじ溝が形成されている。
【0060】このドレンプラグ40は、例えば以下のよ
うな手順でオイルパンに一体形成される。このドレンプ
ラグ40を形成する際の一連の流れを図6に示す。 (ル)まず、オイルパンとする成形素材41のドレンプ
ラグ13に対応する部分を絞り加工する。
【0061】この際、本実施の形態では、この絞り加工
を、略円錐形の凸部を形成する絞り加工(第1の絞り加
工)と、この凸部を複数段を有するように絞る絞り加工
(第2の絞り加工)との2段階に分けて行う。
【0062】すなわち図6(a)に示されるように、第
1の絞り加工の際には、略円錐形状の凹部が形成された
受け型50と、この受け型50の凹部と同形の凸部が形
成されたスライド型51とを用いる。そして、第1の絞
り加工時には、受け型50とスライド型51との間にオ
イルパンの成形素材41を配置し、同成形素材41が受
け50の凹部の底面に当接までスライド型51を受け型
50の凹部に向けて移動させる(図6(a))。
【0063】次いで図6(b)に示されるように、第2
の絞り加工の際には、複数の段(本実施の形態において
は2段)を有する円筒状の凹部が形成された受け型52
と、この受け型52の段数と同数の段数を有する円筒状
の凸部が形成されたスライド型53とを用いる。そし
て、第2の絞り加工時には、受け型52とスライド型5
3との間に上記第1の絞り加工がなされた成形素材41
を配置する。ここで、この成形素材41の第1の絞り加
工による絞り部の開口がスライド型53側に向くよう
に、且つ受け型52の凹部の中心軸と上記第1の絞り加
工による絞り部の中心軸とが一致するように上記成形素
材41を配置する。そして、スライド型53を受け型5
2の凹部に向けて移動させる(図6(b))。なお、上
記第1の絞り加工は、前述した通常のオイルパンの製造
工程である(イ)の絞り工程と同時に行われ、上記第2
の絞り加工は、同オイルパンの製造工程である(ロ)の
歪取り工程と同時に行われる。
【0064】(ヲ)絞り加工された絞り部の底部に下穴
を形成する。 すなわち図6(c)に示されるように、この工程では、
上記第2の絞り加工により形成された絞り部の外形と略
同形の凹部を有する受け型54とポンチ55とを用い
る。受け型54の凹部の底面中央には、この底面の内径
よりも小径の貫通孔54aが形成されており、ポンチ5
5は、その外径が受け型54の貫通孔54aの内径と略
同寸である。
【0065】そして、上記絞り部に下穴を形成する際に
は、この絞り部を受け型54の凹部に係入し、ポンチ5
5を絞り部の開口に挿入させて、同ポンチ55の先端が
受け型54の貫通孔54aに挿入されるまで同ポンチ5
5を移動させる(図6(c))。なお、この下穴を形成
する工程は、前述した通常のオイルパンの製造工程であ
る(ハ)の外形穴抜工程と同時に行われる。
【0066】(ワ)下穴の設けられた絞り部にバーリン
グ加工による突孔を形成する。 すなわち図6(d)に示されるように、この工程では、
上記絞り部の開口側の段の外径よりも大きな内径を有す
る貫通孔が設けられる受け型56と、上記絞り部の開口
側の段の内径と略同寸の外径を有し、その先端部に先細
となるテーパ部が形成されたポンチ57とを用いる。
【0067】そして、バーリング加工を行う際には、上
記下穴が形成された絞り部を受け型56の貫通孔に挿入
し、ポンチ57をこの絞り部の開口から挿入させて、同
ポンチ57の先端が絞り部の上記下穴を貫通するまでこ
れを移動させる(図6(d))。このバーリング加工の
工程では、上記絞り部がポンチ57の挿入方向に押し広
げられて成形素材41の板面から突出する波状の突出壁
を有する突孔が形成される。このバーリング加工を行う
ことにより、絞り部の底部に下穴を設けてからバーリン
グ加工を行うため、上記突孔の突出壁の高さを均一に形
成することができるようになる。なお、このバーリング
加工による突孔を形成する工程は、前述した通常のオイ
ルパンの製造工程である(ニ)の曲げ工程と同時に行わ
れる。
【0068】(カ)バーリング加工により形成された突
孔の波状の突出壁に対しコイニングによる折り畳み加工
を行う。 すなわち図6(e)に示されるように、この折り畳み加
工の工程では、成形素材16を挟持する2つの固定型5
8,59と平面部60aを有する治具60とを用いる。
固定型58には、上記絞り部の開口の内径(栓14の外
径)と略同寸の外径を有するとともに、ドレンプラグ4
0の深さと略同寸の深さを有する凸部が設けられてい
る。また、固定型59には、上記絞り部の開口側の外径
よりも大きな内径を有するとともに、ドレンプラグ40
の高さと略同寸の高さを有する貫通孔が設けられてい
る。
【0069】この折り畳み加工を行う際にはまず、固定
型58の凸部を成形素材41の板面側から上記突孔に挿
入し、同突孔を固定型59の貫通孔に挿入する。この状
態では、上記突孔の突出壁は、これら固定型58,59
から突出するようになる。そして、この突孔の先端部に
治具60の平面部60aを当接させ、同治具60を固定
型59に向かう方向(図6(e)の矢印A3の方向)に
移動させる。これにより、上記波状の突出壁が折り畳ま
れる。
【0070】(ヨ)折り畳み加工された突孔の内周面に
タッピングによって雌ねじを形成する。 これにより、突孔の内周面に形成された雌ねじに栓14
の雄ねじを螺合させることでオイルパン内の潤滑用オイ
ルを封止することができるようになる。
【0071】このようにしてオイルパンのドレンプラグ
40が形成される。以上詳述したように、この実施の形
態にかかるオイルパン及びその製造方法によれば、以下
に示すような優れた効果が得られるようになる。
【0072】(1)ドレンプラグ40がオイルパンの内
面から突出する突孔として、その突出壁部分が折り畳ま
れた状態で一体形成されるため、ドレンプラグとしての
強度を確保した状態でこれを一体形成することができる
ようになる。
【0073】(2)ドレンプラグ40を形成する(ル)
〜(ヨ)の工程のうち、(ル)第1、第2の絞り加工、
(ヲ)下穴形成、及び(ワ)バーリング加工の各工程
は、前記オイルパンを製造する際の(イ)絞り工程、
(ロ)歪取り工程、(ハ)外形穴抜工程、及び(ニ)曲
げ工程の各工程と同時に行われ、残りの(カ)折り畳み
加工及び(ヨ)タッピングの工程が追加されるのみであ
るため、少ない工数で同実施の形態のオイルパンの製造
を行うことができるようになる。
【0074】(3)ドレンプラグ40の内周に雌ねじ溝
を形成するため、栓14の雄ねじを螺合させることで潤
滑オイルを封止することができるようになる。その他、
上記各実施の形態にかかるオイルパン及びその製造方法
に共通する効果としては以下のようなものがある。
【0075】(1)従来のオイルパンに用いられていた
ような同オイルパンとは別体のドレンプラグが不要にな
るため、部品点数の削減が可能になるほか、物流及び保
管スペースの廃止が可能になる。
【0076】(2)ドレンプラグ13,40を形成する
ためのオイルパンの各型及び治具の製造費は増大するこ
ととなるが、部品費、溶接設備費及び労務費の低減が図
れるため、全体としての製造コストを低減することがで
きるようになる。
【0077】(3)ドレンプラグ13,40をオイルパ
ンに一体成形するため、溶接が不用となり、潤滑用オイ
ルの漏れなど、溶接による不具合を防止することができ
るようになる。
【0078】(4)溶接が不用となり電気の使用量を抑
えることができるため、二酸化炭素の発生量を削減する
ことができるようになる。なお、上記各実施の形態は、
例えば以下のように適宜変更することもできる。
【0079】・上記第2の実施の形態では、第2の絞り
加工時、成形素材41の絞り部を、2段の段数を有する
ように絞り加工することとしたが、この絞り部の段数は
任意である。
【0080】・また、上記各実施の形態では、突孔の突
出壁を成形素材16,41の内面から突出するように形
成したが、この突出壁を成形素材16,41の外面から
突出するように形成してもよい。
【0081】・上記各実施の形態では、ドレンプラグ1
3,40を形成する際のタッピング(ヌ)、(ヨ)の工
程を行うこととしたが、このタッピングの工程を省略し
てもよい。
【0082】・上記各実施の形態では、ドレンプラグ1
3,40を形成する際の絞り加工(ホ)、(ル)の工程
を第1の絞り加工と第2の絞り加工との2段階に分けて
行うこととしたが、この絞り加工を1段階であるいは3
段階以上の複数段階に分けて行うこととしてもよい。
【0083】・上記各実施の形態では、エンジンに取り
付けられるオイルパンの例を示したが、本発明は例え
ば、変速機に取り付けられるオイルパンにも適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるオイルパンの第1の実施の形態
についてその断面構造を示す断面図。
【図2】図1のa部を拡大して示す部分拡大断面図。
【図3】同実施の形態のオイルパンのドレンプラグの製
造工程を示す断面図。
【図4】同ドレンプラグの増肉加工の加工態様を拡大し
て示す断面図。
【図5】本発明にかかるオイルパンの第2の実施の形態
について図1のa部を拡大した図に相当する図として示
す部分拡大断面図。
【図6】同実施の形態のオイルパンのドレンプラグの製
造工程を示す断面図。
【図7】従来のオイルパン及びそのドレンプラグを拡大
して示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
10…シリンダブロック、11…フランジ、12…ボル
ト、13…ドレンプラグ、14…栓、15…シール材、
16…成形素材、17…曲部、20、22、24、2
6、28、29…受け型、21、23、…スライド型、
24a…貫通孔、25、27…ポンチ、30、32、3
4、36、38…治具、30a…平面部、31、33、
35、37…固定型、31a、33a、37a…貫通
孔、34a、38a…凹部、40…ドレンプラグ、41
…成形素材、50、52、54、56…受け型、51、
53…スライド型、54a貫通孔…、55、57…ポン
チ、58、59…固定型、60…治具、60a…平面
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 7/00 302 F02F 7/00 302Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯留されるオイルを排出するためのドレ
    ン、及びこのドレンを封止するための栓が係合されるド
    レンプラグを備えるオイルパンにおいて、 前記ドレンプラグが当該オイルパンの板面からの突孔と
    して、その突出壁部分が増肉された状態で一体形成され
    てなることを特徴とするオイルパン。
  2. 【請求項2】貯留されるオイルを排出するためのドレ
    ン、及びこのドレンを封止するための栓が係合されるド
    レンプラグを備えるオイルパンにおいて、 前記ドレンプラグが当該オイルパンの板面からの突孔と
    して、その突出壁部分が折り畳まれた状態で一体形成さ
    れてなることを特徴とするオイルパン。
  3. 【請求項3】前記突孔からなるドレンプラグはその突出
    壁内周に雌ねじ溝を有し、前記栓との係合が、同栓の前
    記雌ねじ溝に対する螺着によって行われる請求項1また
    は2記載のオイルパン。
  4. 【請求項4】貯留されるオイルを排出するためのドレ
    ン、及びこのドレンを封止するための栓が係合されるド
    レンプラグを備えるオイルパンを製造する方法であっ
    て、 前記オイルパンとする板材の一部を絞り加工した後、こ
    の絞り部に下穴を形成する工程と、 この下穴の設けられた絞り部にバーリング加工による突
    孔を形成する工程と、 この形成された突孔の突出壁に対しプレスによる増肉加
    工を施して前記ドレンプラグを形成する工程と、 を備えることを特徴とするオイルパンの製造方法。
  5. 【請求項5】前記絞り加工が、第1の絞り径での絞り加
    工と、該第1の絞り径よりも小さい第2の絞り径での絞
    り加工との2段階に分けて行われる請求項4記載のオイ
    ルパンの製造方法。
  6. 【請求項6】前記増肉加工が、前記突孔の内径を前記栓
    の径よりも大きく保つ第1の増肉加工と、同突孔の内径
    を前記栓の径と同等とする第2の増肉加工との2段階に
    分けて行われる請求項4または5記載のオイルパンの製
    造方法。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれかに記載のオイルパ
    ンの製造方法において、 前記ドレンプラグとして増肉加工された突孔の内周面に
    タッピングによって雌ねじを形成する工程を更に備える
    ことを特徴とするオイルパンの製造方法。
  8. 【請求項8】貯留されるオイルを排出するためのドレ
    ン、及びこのドレンを封止するための栓が係合されるド
    レンプラグを備えるオイルパンを製造する方法であっ
    て、 前記オイルパンとする板材の一部を複数段に絞り加工し
    た後、この絞り部に下穴を形成する工程と、 この下穴の設けられた絞り部にバーリング加工による突
    孔を形成する工程と、 この形成された突孔の波状の突出壁に対しコイニングに
    よる折り畳み加工を施して前記ドレンプラグを形成する
    工程と、 を備えることを特徴とするオイルパンの製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8記載のオイルパンの製造方法にお
    いて、 前記ドレンプラグとして折り畳み加工された突孔の内周
    面にタッピングによって雌ねじを形成する工程を更に備
    えることを特徴とするオイルパンの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004024083B4 (de) * 2004-05-14 2007-10-11 Audi Ag Vorrichtung zum Befüllen oder Entleeren eines Aggregates
JP2013504436A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 マグナ インターナショナル インコーポレイテッド コンポーネント、特に車両用コントロールアーム
JP2021148069A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 いすゞ自動車株式会社 ドレン構造

Cited By (4)

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