JP2002053285A - 自動玉外しフック - Google Patents

自動玉外しフック

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JP2002053285A JP2000239492A JP2000239492A JP2002053285A JP 2002053285 A JP2002053285 A JP 2002053285A JP 2000239492 A JP2000239492 A JP 2000239492A JP 2000239492 A JP2000239492 A JP 2000239492A JP 2002053285 A JP2002053285 A JP 2002053285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動玉外しフックに係り、搬送中の安全性が高
く、しかも、構成が簡単で、安価に実施できるようにし
た自動玉外しフックの提供を目的とする。 【解決手段】 縦長の主軸1の下端部に鈎先支軸2を介
して回転可能に片持ち支持された鈎先部3に吊り荷側の
ロープ10を掛け、水平の玉掛け位置に係止レバー5で
係止する。係止レバー5はレバー支軸4を介して前記主
軸1の上部に回転可能に支持され、バネ8の付勢力と鈎
先部3に作用する吊り荷の重量により鈎先部3の係合凹
部9で所定の位置に位置調整される。吊り荷の荷重が鈎
先部3から解除されるとバネ8が係止レバー5と鈎先部
3の係合を解除して玉外しする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン、ホイス
トなどの荷物を吊り上げる揚上機のフックに係り、特に
搬送中の安全性が高く、しかも、構成が簡単で、安価に
実施できるようにした自動玉外しフックに関する。
【0002】
【従来の技術】クレーンやホイストなどの揚上機を使う
荷役作業においては、搬器としてフックを用いることが
多く、この場合、揚上機のフックにワイヤーロープなど
の吊り荷側のロープや、吊り荷側のアイプレートや、吊
り荷側のフックなどを掛けたり、外したりしなければな
らない。揚上機のフックにワイヤーロープなどを掛ける
作業(玉掛け作業)は、搬送中の荷物の安定などを考慮
しなければならないので、特別な資格を有する作業員が
従事することになっている。
【0003】これに対して、揚上機のフックから吊り荷
側のロープなどを外す作業(玉外し作業)は比較的安全
上の問題が少ないことから、荷降し時に全く人手を掛け
ずに自動的に玉外しができるようにしたフックが提案さ
れている(特開昭58−157690号、特開平200
0−7272号等参照。)。
【0004】これらの従来技術は、荷降しによりフック
の吊荷荷重が解除されると、スプリングの張力(特開昭
58−157690号)や、バランスウェイトの重量
や、バランスウェイトの重量及び捩りバネの付勢力(特
開平2000−7272号)などを利用して、フックを
回転させることにより、ワイヤーロープなどがフックか
ら掛外されるようにしている。
【0005】例えば、特開平2000−7272号公報
に記載された吊り具(以下、従来例1という。)によれ
ば、本体フレームに略C字形に形成したフック体を鈎先
寄りに偏倚した位置を中心に回転可能に支持させ、荷扱
い前に仮固定爪で鈎先が閉じられる初期セット状態に仮
ロックし、吊り荷側のロープがフック体の鈎先部に玉掛
けされる。
【0006】この後、荷物を吊り上げる吊り上げ時に、
本体フレームとこれに昇降可能に支持させたロッキング
ローラを引っ張りコイルバネからなるスプリングに打ち
勝って本体フレームに対して上昇させ、前記仮固定爪を
跳ね上げてフック体から外すとともに、ロッキングロー
ラでフック体を牽制する状態に切り替える。この状態
は、搬送中及び荷物が荷降し地に接地するまで継続され
る。
【0007】荷物が荷降し地に接地した後、クレーン側
のロープを緩めると、前記スプリングの張力により、ロ
ッキングローラが本体フレームに対して下降し、このロ
ッキングローラに受止められているフック体の先端面か
らロッキングローラがはずれると、フック体を開かせる
方向に作用するフック体の重量と捩りコイルバネからな
るスプリングの付勢力でフック体を回転させてフック体
の鈎先が開かれる。
【0008】又、特開昭58−157090号公報に
は、フックを後方引き上げ位置に付勢するスプリングを
介装して、フック操作用ロープでフックを前方引下げ位
置に引き下げて吊り荷側のロープをフックに掛け、吊り
上げた荷物の重量でスプリングに抗してフックを前方引
下げ位置に保持し、荷降しの時に吊り荷の荷重がなくな
ると、スプリングの付勢力によりフックを後方引き上げ
位置に移動させて吊り荷側のロープをフックから外すよ
うにした吊荷用フック(以下、従来例2と言う。)が記
載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例1の吊り具
には、これら本体フレーム、フック体、ロッキングロー
ラ、仮固定爪及び2つのスプリングの他に、本体フレー
ムに昇降可能に支持され、前記ロッキングローラを支持
するスライドバー、仮固定爪をフック体の先端面から離
れる位置に位置決めする手段、が設けられるので、部品
点数が多く、従って、構成が複雑で、高価になる嫌いが
ある。
【0010】又、従来例2は従来例1に比べると、部品
点数が少なく、構成が簡単で安価になるが、常時、スプ
リングでフックを開く方向に付勢しているので、搬送中
に上下方向の振動により吊り荷側の荷重がなくなると、
フックが開く方向に移動する。そして、このフックの移
動が累積すると、ついには吊り荷側のロープがフックか
ら外れるというおそれがある。
【0011】本発明は、これら従来技術の課題を解決
し、搬送中の安全性が高く、しかも、構成が簡単で、安
価になる自動玉外しフックを提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動玉外し
フックは、この目的を達成するため、縦長の主軸と、該
主軸の下端部に鈎先支軸を介して水平軸心回りに回転可
能に片持ち支持された鈎先部と、上端部がレバー支軸を
介して前記主軸の上部に水平軸心の回りに回転可能に支
持され、下端部が水平の玉掛け位置に位置する鈎先部に
係脱される係止レバーと、この係止レバーを鈎先部の鈎
先方向に付勢するバネとを備え、前記鈎先部に係止レバ
ーの下端部が係合され、その係止レバーの下端部の位置
を所定の範囲内で自動調整して係合する係合凹部が形成
される、という技術的手段を採用する。
【0013】これによれば、下方に垂れ下げた鈎先部に
吊り荷側のロープなどを係合し、玉掛け位置以上に鈎先
を高く振り上げた状態で、係止レバーを回転させて、鈎
先部の下方に係止レバーの下端部を移動させ、更に、係
合凹部に係止レバーの下端部を係合して、この係止レバ
ーの下端部の位置を自動調整させることにより、吊り荷
側ロープなどは主軸、鈎先部及び係止レバーにより囲ま
れた空間に通されることになる。
【0014】搬送中の振動により、鈎先部が受ける吊り
荷の荷重が瞬間的に解除されると、鈎先部は常時係止レ
バーを介してバネにより玉掛け位置よりも上方に回転す
る方向に付勢されているが、吊り荷側のロープに緩みが
出ない限り吊り荷側のロープに牽制されて、玉掛け位置
よりも上方に移動することはない。
【0015】吊り荷側のロープなどに緩みが出る程度に
振動が大きい場合には、鈎先部は吊り荷側のロープ等の
緩みがなくなるまでの範囲で玉掛け位置よりも上方に回
転し、この鈎先部を付勢している係止レバーは鈎先方向
に回転することになる。しかし、この係止レバーの回転
が所定の範囲以上、例えば係止レバーの下端部が係合凹
部から離脱する程度以上に大きくならない限り、係合凹
部が係止レバーの位置を自動調整するので、吊り荷側の
荷重が回復すると同時に係止レバーが所定の位置、例え
ば係合凹部の最深部に位置調整され、係止レバーと鈎先
部とが係合された状態が保持され、搬送中に吊り荷側の
ロープなどがフックから外れ、吊り荷が落下する危険を
なくすことができる。
【0016】搬送中の振動に対してこの係合凹部の自動
位置調整機能が効を奏する範囲は、係合凹部の鈎先部軸
方向の最深部から鈎先方向への長さによって決定され、
これが長いほど広範囲に自動位置調整ができ、又、係合
凹部の深さは自動位置調整機能が担保される振動の大き
さに関連し、この深さが深い程、係合ピンが係合凹部内
で移動することを担保できる振動の大きさを大きくする
ことができる。
【0017】荷降し時に吊り荷が接地し、鈎先部に作用
していた吊り荷の荷重が解消されると、鈎先部が吊り荷
側のロープなどにより牽制され、更にフックを下降させ
て、この牽制を緩和してやると、鈎先部は吊り荷側のロ
ープに牽制されながらとはいえ、玉掛け位置から上方
に、係合凹部がこれに係合されている係合ピンとの係合
を解除できる位置以上に、回転できるようになる。
【0018】前記係止レバーは、常時、バネによって鈎
先方向に付勢されているので、鈎先部の上方への移動に
対する吊り荷側のロープなどによる牽制が解かれると、
バネの力で鈎先方向に回転しながら鈎先部を玉掛け位置
から上方に回転させながら、係止レバーの下端部が係合
凹部から離脱し、更に、鈎先部の鈎先から離脱する。
【0019】係止レバーの下端部が鈎先部から離脱する
と、主軸に片持ち支持されている鈎先部は自重で下方に
垂れ下がり、自動的にこの鈎先部に支持されていた吊り
荷側のロープなどが自重で落下して玉外しされる。
【0020】しかも、この自動玉外しフックは、主軸
と、係合凹部を有する鈎先部とに分割形成し、これらを
鈎先支軸で連結し、主軸の上部にレバー支軸を介して係
止レバーを連結し、この係止レバーを付勢するバネを設
ければよいので、構成が簡単で、安価に実施できるので
ある。
【0021】本発明においては、主軸にレバー支軸を単
に回転可能に支持させてもよいが、レバー支軸の断面形
状を、例えば小判形、弦月形、楕円形、台形、平行四辺
形などの非円形に形成し、前記主軸には、このレバー支
軸が回転可能に挿通される円孔と、この円孔に連続して
上方に延び、前記レバー支軸が回転不能に、かつ、摺動
可能に挿通される縦長の長孔とからなる回転制御孔を形
成すると、玉掛け後、吊り荷を吊り上げるまでの間にわ
たってレバー支軸が長孔に入る位置に係止レバーを位置
させることにより、鈎先部を玉掛け位置に保持させて、
玉掛け後吊り上げまでの間に吊り荷側のロープなどがフ
ックから離脱することを防止できるので有利である。
【0022】また、本発明において、主軸を揚上機に懸
垂支持させる構造は特に限定されず、例えば、揚上機側
のロープなどを主軸の上部にピン止め、ボルト止め、釘
止め、リベット止めなどにより連結したり、主軸の上部
に揚上機側のロープなどを挿通する挿通孔を穿設する
と、この挿通孔に揚上機側のロープを挿通し、このロー
プの先端を結んだり、このロープの先端にブロックを固
定して、揚上機側のロープがこの挿通孔から抜けないよ
うにしたり、この挿通孔に挿通した揚上機側のロープの
先端に形成したアイを鈎先部に掛けたりすることができ
る。そして、挿通孔に挿通した揚上機側のロープの先端
を鈎先部に掛ける場合には、挿通孔から鈎先部にいたる
ロープと、この自動玉掛けフックとの間に吊り荷を抱き
かかえるようにして吊り上げることができる。
【0023】
【発明の実施の態様】本発明の一実施例に係る自動玉外
しフックを図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の
通りである。
【0024】図面において、図1は本発明の一実施例に
係る自動玉外しフックの側面図であり、図2はその背面
図であり、図3は図1のA−A線断面図である。
【0025】さて、この自動玉外しフックは、主軸1
と、これの下端部1aに鈎先支軸2を介して回転可能に
片持ち支持された鈎先部3と、上端部が前記主軸1の上
部にレバー支軸4を介して支持される係止レバー5とを
備える。
【0026】このレバー支軸4の断面は非円形、例えば
小判形に形成され、前記主軸1には、このレバー支軸4
が回転可能に挿通される円孔6aと、この円孔6aに連
続して上方に延び、前記レバー支軸4が回転不能に、か
つ、摺動可能に挿通される縦長の長孔6bとからなる回
転制御孔6が形成される。
【0027】前記係止レバー5は、レバー支軸4の両端
に固定された一対のレバー板5aと、両レバー板6aの
中間部どうしを連結する連結ピン5bと、両レバー板5
aの下端部どうしを連結する係止ピン5cとを備え、前
記主軸1上部の鈎先側端面1bに固定したバネ掛け7と
前記連結ピン5bとにわたって架着されたバネ8により
上方に付勢されている。
【0028】図4の側面図に示すように、荷扱以外の時
(非荷扱時)には、鈎先部3は下方に垂れ下がらせ、係
止レバー5は前記バネ8の付勢力によりレバー支軸4が
前記長孔6bに入る位置に引き上げられ、長孔6bによ
り規制される所定の傾斜角度に保持される待機位置に位
置する。
【0029】なお、この係止レバー5が待機位置に位置
する時には、鈎先部3は係止ピン5cの下周面に受止め
られる位置より上方に回転できないようにしてある。
【0030】玉掛け作業は、例えば、図5の側面図に示
すように、吊り荷側のロープ10を鈎先部3に掛けた
後、吊り荷側のロープ10が鈎先部3から抜けないよう
にしながら、手作業で前記バネ8の張力に抗して、係止
レバー5を下方にずらしてレバー支軸4を前記円孔6a
に位置させ、更に、この係止レバー5を鈎先側に回転さ
せてから、鈎先部3の先端を係止ピン5cよりも高く振
り上げ、この後、図6の側面図に示すように、係止レバ
ー5を鈎元側に回転させ、係止レバー5の係合ピン5c
を係合凹部9の下方に位置させてから、鈎先部3を手放
し、更にこの後、係止レバー5をレバー支軸4が長孔6
bに入るまで手で持ち上げてから係止レバー5を手放す
という手順で行われる。
【0031】このような手順で玉掛けをすると、図7の
側面図に示すように、係止レバー5はバネ8に付勢され
て待機位置に保持され、自重で下方に回転しようとする
鈎先部3の係合凹部9が係合ピン5cに受止められる状
態になる。
【0032】この後に吊り荷が吊り上げられ、吊り荷の
重量が鈎先部3に作用しない限り、係止レバー5はバネ
8に付勢されて待機位置に保持され、レバー支軸4が長
孔6bに位置することにより係止レバー5の回転が禁じ
られるので、係止レバー5が鈎先側に回転し、鈎先部3
が係止レバー5から外れるおそれはなく、従って、玉掛
けされた吊り荷側のロープ10などが不意にこの自動玉
外しフックから外れるおそれはない。
【0033】この後、吊り荷側のロープ10が係合され
たフックを上昇させると、吊り荷の重量が鈎先部3に作
用して、鈎先部3及び係止レバー5が下方に引き下げら
れ、図1に示すように、レバー支軸4が回転できる円孔
6aに位置するが、吊り荷の重量が鈎先部3に作用して
いるので、係止レバー5は係止ピン5cが鈎先部3の係
止凹部9の最深部に位置する玉掛け位置に自動的に位置
調整される。
【0034】ところで、搬送中に何らかの理由でこの自
動玉はずしフック或いは吊り荷が振動すると、瞬間的に
吊り荷の重量が解除され、鈎先部3が玉掛け位置から上
方に回転できるようになり、バネ8の付勢力によって係
止ピン5cが係合凹部9の最深部から鈎先方向に移動す
ることがある。
【0035】しかし、係止ピン5cが係合凹部9の鈎先
側端部に位置する臨界位置(図8に示す。)を鈎先側に
乗り越えない限り、吊り荷の荷重が回復すると同時に係
合凹部9の自動位置調整作用により係止ピン5cが係合
凹部9の最深部に復帰するので、係止ピン5cの移動の
累積によって係止レバー5と鈎先部3との係合が解除さ
れることはなく、従って、吊り荷側のロープ10がこの
自動玉外しフックから外れることはない。
【0036】搬送先まで吊り荷を搬送し、地面に下ろす
と、鈎先部3に作用する吊り荷の重量は次第に減少し、
吊り荷側のロープ10に緩みが生じる直前に解消され
る。この後、更にフックを下げ、吊り荷用のロープ10
に緩みが生じ始めると、鈎先部3が上方に回転すること
ができるようになり、バネ8の力で係止ピン5cが鈎先
部3を押し上げながら鈎先方向に回転できるようにな
る。
【0037】やがて係止ピン5cが図8に示す臨界位置
を鈎先側に超えると、係止ピン5cを位置決めする係止
凹部9の機能が働かなくなり、係止レバー5がほとんど
抵抗を受けずに鈎先側に回転して鈎先部3と係止レバー
5の係合が解除される。
【0038】この鈎先部3と係止レバー5の係合が解除
されると、鈎先部3が自重で図4に示すように垂れ下が
り、主軸1、鈎先部3及び係止レバー5に囲まれる空間
から吊り荷側のロープ10が自重で落下する。
【0039】即ち、荷下ろしの時に吊り荷側のロープ1
0が十分に緩むまでこの自動玉外しフックを下降させる
と、バネ8の力で係止レバー5が鈎先側に回転して鈎先
部3から外れ、これにより鈎先部3が下方に垂れ下がっ
て吊り荷側のロープ10が下方に落下するという要領で
自動的に玉外しが行われるのである。
【0040】ところで、図1ないし図8及び図9の側面
図に示すように、前記主軸1の上部には、揚上機側のロ
ープ11を挿通する挿通孔12が形成され、この挿通孔
11に挿通された揚上機のロープ11の先端部にアイ1
3を形成することにより、このロープ11が挿通孔12
から抜け出さないようにしてある。
【0041】吊り荷14は、図9に示すように、例えば
畚(もっこ)15に入れ、畚15の四隅を前記鈎先部3
に掛けたり、図10の側面図に示すように、ロープ11
の先端部を所定の長さにわたって引出し、この先端部を
吊り荷14を抱くように吊り荷11に巻き付け、先端の
アイ13を鈎先部3に掛けたりしてこの自動玉外しフッ
クに吊り下げられる。
【0042】なお、この主軸1の上部には、前記挿通孔
12と別の挿通孔16が形成され、この挿通孔16には
揚上機側のロープ11を同様の手法で挿通したり、揚上
機側のロープ11と主軸1とを連結するボルト、ピン、
リベットなどを挿通したりする。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の自動玉
外しフックは、縦長の主軸と、該主軸の下端部に鈎先支
軸を介して水平軸心回りに回転可能に片持ち支持された
鈎先部と、上端部がレバー支軸を介して前記主軸の上部
に水平軸心回りに回転可能に支持され、下端部が水平の
玉掛け位置に位置する鈎先部に係脱される係止レバー
と、この係止レバーを鈎先部の鈎先方向に付勢するバネ
とを備えるので、鈎先部に吊り荷側のロープなどを掛け
てから係止レバーを鈎先部に係合することにより、吊り
荷を吊り上げることができる。そして、荷下ろし時には
吊り荷の重量が解除されると、バネの力で自動的に係止
レバーと鈎先部の係合が解除されるので、自動的に玉外
しができる。
【0044】しかも、本発明では、前記鈎先部に係止レ
バーの下端部の位置を所定の範囲内で自動調整して係合
する係合凹部が形成されるので、搬送中に何らかの原因
により揚上機や吊り荷から振動が伝達されて、瞬間的に
吊り荷荷重が解除され、係止レバーが鈎先側に移動する
ことがあっても、所定の範囲内であれば、吊り荷荷重が
回復した時に係止レバーの位置が所定の位置に調整され
るので、係止レバーの鈎先側への移動が累積して鈎先部
と係止レバーとの係合が解除されるおそれがなくなり、
搬送中に吊り荷が落下するおそれがなくなり、安全性を
高めることができる。
【0045】その上、本発明は、主軸と、係合凹部を有
する鈎先部とに分割形成し、これらを鈎先支軸で連結
し、主軸の上部にレバー支軸を介して係止レバーを連結
し、この係止レバーを付勢するバネを設ければよいの
で、構成が簡単で、安価に実施できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】非荷扱時の本発明の側面図である。
【図5】玉掛け作業の要領を示す本発明の側面図であ
る。
【図6】玉掛け作業の要領を示す本発明の側面図であ
る。
【図7】玉掛け作業の要領を示す本発明の側面図であ
る。
【図8】玉掛け作業の要領を示す本発明の側面図であ
る。
【図9】本発明の装着例を示す側面図である。
【図10】本発明の装着例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 主軸 2 鈎先支軸 3 鈎先部 4 レバー支軸 5 係止レバー 6 回転制御孔 6a 円孔 6b 長孔 9 係合凹部 12 挿通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長の主軸と、該主軸の下端部に鈎先支
    軸を介して水平軸心回りに回転可能に片持ち支持された
    鈎先部と、上端部がレバー支軸を介して前記主軸の上部
    に水平軸心回りに回転可能に支持され、下端部が水平の
    玉掛け位置に位置する鈎先部に係脱される係止レバー
    と、この係止レバーを鈎先部の鈎先方向に付勢するバネ
    とを備え、前記鈎先部に係止レバーの下端部の位置を所
    定の範囲内で自動調整して係合する係合凹部が形成され
    ることを特徴とする自動玉外しフック。
  2. 【請求項2】 前記レバー支軸の断面が非円形に形成さ
    れ、前記主軸には、このレバー支軸が回転可能に挿通さ
    れる円孔と、この円孔に連続して上方に延び、前記レバ
    ー支軸が回転不能に、かつ、摺動可能に挿通される縦長
    の長孔とからなる回転制御孔が形成された請求項1に記
    載の自動玉外しフック。
  3. 【請求項3】 前記主軸の上端部に揚上機側のロープが
    挿通される挿通孔が形成された請求項1又は2に記載の
    自動玉外しフック。
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