JP2002053205A - 早受け手荷物貯留方法および貯留システム - Google Patents

早受け手荷物貯留方法および貯留システム

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JP2002053205A
JP2002053205A JP2000237930A JP2000237930A JP2002053205A JP 2002053205 A JP2002053205 A JP 2002053205A JP 2000237930 A JP2000237930 A JP 2000237930A JP 2000237930 A JP2000237930 A JP 2000237930A JP 2002053205 A JP2002053205 A JP 2002053205A
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Japan
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JP2000237930A
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English (en)
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Kinji Saito
欣司 齋藤
Yasunori Obuchi
靖規 大淵
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの一部に故障が発生した場合や、特
定の時間帯の早受け手荷物の量が予想以上となっても対
処できる早受け手荷物貯留方法および貯留システムを提
供する。 【解決手段】 空港における早受け手荷物の貯留を、時
間区分毎に貯留かつ排出可能なように構成された貯留個
所が設けられた貯留・排出手段10を用いてなすもの
で、早受け手荷物をその出発時刻に対応させて割当てら
れた貯留個所に貯留して所定時刻に排出早受け手荷物搬
送手段に排出するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、早受け手荷物貯留
方法および貯留システムに関する。さらに詳しくは、搭
乗機出発の所定時間以前に乗客から預け入れられた早受
け手荷物の保管および搭乗機積込みを管理するための早
受け手荷物貯留方法および貯留システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空港では、乗客が搭乗機出発前の
所定時間内に限らずいつでもチェックインできるような
体制がとられるようになってきており、これに応じて、
出発の所定時間(例えば、2時間)以前にチェックイン
した乗客の手荷物(以下、このような手荷物を早受け手
荷物という)を一時的に貯留し、出発時に荷捌き場へ搬
送する設備および管理システムが求められるようになっ
てきている。というのも、従来は、このような手荷物は
荷捌き場において人手により管理するのが通常であり、
このことが運営コスト抑制の上での障害となっているか
らである。
【0003】この点に関連して、図8に示すように、蛇
状に形成された貯留用コンベアに早受け手荷物を常時周
回搬送させつつ貯留するようにした早受け手荷物貯留シ
ステムが提案されている(特表平8−504733号公
報参照)。
【0004】このシステム100では、誘導コンベア1
01を介して搬入される各手荷物を貯留用コンベア10
2に設けられたトレー(図示省略)に載置し、各トレー
の同一性確認を行うことにより各手荷物を識別するとと
もに、搭乗機出発の所定時間前に手荷物をプッシャー1
03により各トレーから搬出コンベア104に送り出し
て、荷捌き場に搬送するようにしている。
【0005】ところが、このシステム100では、手荷
物貯留機構を長大な1本のラインからなるコンベア10
2により構成しているため、設備が大がかりなものとな
って予備的設備を設けることが困難である。したがっ
て、コンベアの一個所に故障が発生した場合にもシステ
ム全体が正常に機能しなくなる危険性があり、実際に空
港で使用するシステムとしての安定性に欠けるという問
題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、システムの一部
に故障が発生した場合や、特定の時間帯の早受け手荷物
の量が予想以上となっても対処できる早受け手荷物貯留
方法および貯留システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の早受け手荷物貯
留方法は、空港における早受け手荷物の貯留方法であっ
て、前記早受け手荷物を時間区分毎に設けられた貯留個
所に、その時間区分に対応させて自動的に貯留するとと
もに、所定時刻が到来すると貯留している早受け手荷物
を自動的に排出早受け手荷物搬送手段に排出することを
特徴とする。
【0008】本発明の早受け手荷物貯留方法は、具体的
には、空港における早受け手荷物の貯留方法であって、
手荷物の情報を読込む手順と、前記読込んだ情報から出
発時刻を取得する手順と、前記出発時刻が所定時間以上
先である場合、前記手荷物を早受け手荷物とする手順
と、前記早受け手荷物をその時間区分に対応させて設け
られている貯留個所のその出発時刻に対応する個所に貯
留する手順と、所定時刻が到来すると貯留している早受
け手荷物を排出早受け手荷物搬送手段に排出する手順と
を含んでなることを特徴とする。
【0009】本発明の早受け手荷物貯留方法において
は、一定時間以上先の早受け手荷物を単一の貯留個所に
まとめて貯留してもよい。
【0010】また、本発明の早受け手荷物貯留方法にお
いては、貯留個所を所要数余分に設けておき、早受け手
荷物を貯留する個所を所定時間間隔で自動的にシフトし
てもよい。
【0011】さらに、本発明の早受け手荷物貯留方法に
おいては、貯留個所を所要数余分に設けておき、ある時
間区分の早受け手荷物を単一の貯留個所に貯留できない
場合、前記余分に設けられた貯留個所の一つを前記時間
区分の早受け手荷物の貯留に自動的に割り当ててもよ
い。その場合、排出早受け手荷物搬送手段の下流に近い
個所に貯留された早受け手荷物から順に排出するのが好
ましい。また、それより前の時間区分であって、貯留可
能な時間区分に貯留してもよい。その場合、所定時間区
分に近い時間区分に割当てられた貯留個所に、優先的に
貯留するのが好ましい。
【0012】さらに、本発明の早受け手荷物貯留方法に
おいては、いずれの時間区分にも貯留できない早受け手
荷物を非常用貯留部に貯留してもよい。
【0013】一方、本発明の早受け手荷物貯留システム
は、空港における早受け手荷物貯留システムであって、
時間区分毎に貯留かつ排出可能なように構成された貯留
個所が設けられた貯留・排出手段を有し、前記早受け手
荷物をその出発時刻に対応させて割当てられた貯留個所
に貯留するとともに、所定時刻に排出早受け手荷物搬送
手段に排出することを特徴とする。
【0014】本発明の早受け手荷物貯留システムは、具
体的には、空港における早受け手荷物貯留システムであ
って、手荷物から情報を読取る手荷物情報読取手段と、
前記情報から出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、
前記出発時刻から当該手荷物が早受け手荷物であるか否
かを判別する早受け手荷物判別手段と、前記判別された
早受け手荷物をその出発時刻に応じた貯留個所に貯留す
るよう指令しかつ所定時刻が到来するとその貯留されて
いる早受け手荷物を排出するよう指令する貯留・排出指
令手段と、前記貯留・排出指令手段の指令により、前記
早受け手荷物をその出発時刻に応じた貯留個所に貯留す
るとともに所定時刻にその貯留している早受け手荷物を
排出早受け手荷物搬送手段に排出する貯留・排出手段と
を備えてなることを特徴とする。
【0015】本発明の早受け手荷物貯留システムにおい
ては、前記貯留・排出手段が、貯留・排出手段分割体群
からなり、前記貯留・排出手段分割体群の一部が早受け
手荷物の貯留用に割当てられ、残部が未割当てとされて
なるようにされてもよく、また貯留・排出手段分割体の
一つが、出発時刻が所定時間以上先の早受け手荷物の貯
留用に割当てられるようにされてもよい。
【0016】また、本発明の早受け手荷物貯留システム
においては、貯留・排出手段分割体群への早受け手荷物
の割当てが、所定時間間隔でシフトされるようにされて
もよい。
【0017】さらに、本発明の早受け手荷物貯留システ
ムにおいては、ある時間区分の早受け手荷物が単一の貯
留・排出手段分割体に貯留できない場合、未割当ての貯
留・排出手段分割体をその時間区分に割り当てるように
されてもよい。その場合、排出早受け手荷物搬送手段の
下流に近い貯留・排出手段分割体から順に排出するよう
にされてなるのが好ましい。また、割当てられた時間区
分の貯留・排出手段分割体に貯留できない早受け手荷物
を、それよりも前の時間区分に割当てられた貯留・排出
手段分割体に貯留するようにされてもよい。その場合、
所定時間区分に近い時間区分に割当てられた貯留・排出
手段分割体に優先的に貯留するようにされてなるのが好
ましい。
【0018】さらに、本発明の早受け手荷物貯留システ
ムにおいては、貯留・排出手段分割体のいずれにも貯留
できない早受け手荷物を非常用貯留部に貯留するように
されてもよい。
【0019】ここで、前記貯留・排出手段分割体は、例
えばコンベアとされる。
【0020】しかして、本発明の早受け手荷物貯留シス
テムは、荷捌き設備に備えられ、またその荷捌き設備は
空港に備えられる。
【0021】
【作用】本発明は、前記の如く構成されているので、早
受け手荷物を効率よく処理することができる。
【0022】また、本発明の好ましい形態によれば、例
えば予想以上の量の早受け手荷物の受入れが突発的に発
生した場合にも処理が可能となり、貯留・排出手段分割
体の一部に故障が生じたとしても対処できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0024】図1に本発明の早受け手荷物貯留方法が適
用される早受け手荷物貯留システムの一実施形態を概略
構成で示す。
【0025】この早受け手荷物貯留システム(以下、単
に貯留システムという)Tは、チェックインカウンタを
介して乗客が預け入れた手荷物を仕分けするソータST
に付加して設けられるシステムであって、搭乗機出発の
所定時間(例えば2時間)以前にチェックインした乗客
が預け入れた手荷物、つまり出発時刻が所定時間以上先
にある手荷物(以下、このような手荷物を早受け手荷物
と称する)を一時的に貯留し、搭乗機出発の所定時間前
にこのような早受け手荷物を荷捌き場に向けて配送する
ように管理する機能を有する。
【0026】すなわち、貯留システムTは、図1に示す
ように、ソータSTに搬入された手荷物の荷札から各手
荷物の固有情報(以下、ID情報という)を読取る手荷
物情報読取手段1と、前記ID情報から出発時刻を取得
する出発時刻取得手段2と、前記出発時刻から当該手荷
物を早受け手荷物であるか否かを判別する早受け手荷物
判別手段3と、前記判別された早受け手荷物をその出発
時刻に応じた貯留個所を指令し、かつ所定時刻が到来す
るとその貯留されている早受け手荷物の搬送手段12へ
の排出を指令する貯留・排出指令手段4と、前記貯留・
排出指令手段4の指令により前記早受け手荷物をその出
発時刻に応じた貯留個所に貯留するとともに、所定時刻
にその貯留している早受け手荷物を排出する貯留・排出
手段10と、前記排出された早受け手荷物をソータST
まで搬送する排出早受け手荷物搬送手段12と、貯留・
排出手段12の貯留状態および貯留・排出手段10の状
態を検出する貯留・排出手段状態検出手段5と、貯留・
排出手段データベース6を主要構成要素として備えてな
る。
【0027】手荷物情報読取手段1としては、例えば所
要数のバーコード読取装置を適宜組み合わせて、手荷物
がいかなる姿勢で搬入されてもID情報が読み取れるよ
うにされている。なお、その具体的な組合せは、公知の
各種組合せを好適に用いることができる。
【0028】出発時刻取得手段2、早受け手荷物判別手
段3、貯留・排出指令手段4は、具体的には、管理用計
算機および制御PLC(Programable Lo
gic Controller)に後述する機能に対応
するプログラムを格納することにより実現される。
【0029】貯留・排出手段状態検出手段5は、具体的
には、貯留・排出手段10に設けられた各種センサ、例
えば早受け手荷物位置検出センサ、貯留・排出手段10
の駆動機構を駆動しているモータなどの電流を検出する
電流計、コンベアの移動距離を検出するエンコーダなど
とされる。
【0030】貯留・排出手段データベース6は、例えば
管理用計算機の外部記憶装置とされる。
【0031】図2に、かかる構成とされている本早受け
手荷物貯留システムTを含む空港用手荷物管理システム
の概略構成を模式的に示す。
【0032】手荷物管理システムBTは、手荷物情報読
取手段1として機能するバーコード読取装置ARTを備
え、搬入コンベア21を介してチェックインカウンター
から搬入される手荷物を仕分けするソータSTと、手荷
物を搭乗機出発の所定時間前に荷捌き場に搬送する複数
のメークアップコンベアMCと、本貯留システムTとか
ら構成されている。
【0033】バーコード読取装置ARTにより読取られ
た各手荷物のID情報は、出発時刻取得手段2、早受け
手荷物判別手段3および貯留・排出指令手段4の各機能
を実現する管理用計算機22に送られて、当該手荷物が
早受け手荷物であるか通常の手荷物であるかが判別され
る。
【0034】通常の手荷物であるとされた手荷物は、ソ
ータSTからメークアップコンベアMCに排出されて荷
捌き場に搬送される。一方、早受け手荷物であるとされ
た手荷物は、本貯留システムTに送られ、貯留・排出手
段10を貯留・排出手段分割体群を構成するラインL1
〜ラインL8の各コンベア11に貯留される。
【0035】貯留・排出手段10に貯留された各早受け
手荷物は、管理用計算機22からの指令に応じて、各ラ
インL1〜ラインL8のコンベア11および排出早受け手
荷物搬送手段12を構成する早受け手荷物排出ライン1
2Aの動作を実際に制御する制御用PLCの制御によ
り、搭乗機出発の所定時間前に貯留・排出手段12から
排出され、早受け手荷物排出ライン12Aを介してソー
タSTまで搬送される。以下、具体例により貯留・排出
手段10の分割体11群を構成する各コンベア11に各
早受け手荷物を貯留する方法を説明する。
【0036】例えば、現在時刻が11:30から12:
00までの間であれば、図3に示すように、貯留・排出
手段10を構成するラインL1〜ラインL8の各貯留用コ
ンベア11のうち、ラインL1が出発時刻14:00〜
14:30の時間区分の早受け手荷物貯留用に割当てら
れ、ラインL2が出発時刻14:30〜15:00の時
間区分に割当てられ、ラインL3が出発時刻15:00
〜15:30の時間区分に割当てられ、ラインL4が出
発時刻15:30以降の時間区分に割当てられというよ
うに、搭乗機出発時刻の各所定時間区分(例えば30分
毎の時間区分)に対してそれぞれ所定数(例えば1つ)
のコンベア11が割当てられるものとされる。このと
き、ラインL5〜ラインL8はいずれの時間区分にも割当
てられていない未割当のコンベア11とされる。
【0037】この状態で現在時刻が12:00を過ぎれ
ば、図4に示すように、ラインL1に貯留されている早
受け手荷物の早受け手荷物排出ライン12Aへの排出が
開始され、このラインL1は使用不可の状態となる。そ
して、新たにラインL5が出発時刻16:00以降の時
間区分に割当てられる。これに伴って、ラインL4は出
発時刻15:30〜16:00の時間区分の割当に限定
される。このとき、ラインL1に貯留されている早受け
手荷物の排出が完了するまでの間は未割当のコンベア1
1はラインL6〜ラインL8とされ、排出が完了した時点
でラインL1も未割当のコンベア11とされる。
【0038】このように、通常の場合、コンベア割当手
段13による各時間区分に対するコンベア11の割当は
所定時間(例えば30分)経過する毎に、コンベア11
の所定数(例えば1つ)のラインLを新たな時間区分に
割当てていくという方法で行われる。つまり、ラインL
1〜ラインL8は所定時間間隔でシフトされている。
【0039】なお、図3の状態でラインL4に時刻1
6:00以降の時間区分の早受け手荷物が貯留された場
合は、時刻13:30になりラインL4の早受け手荷物
が全て排出される際に当該早受け手荷物は一旦ソータS
Tに戻されて、改めて適切な時間区分のコンベア11に
貯留されることになる。
【0040】次に、各ラインL1〜L8に故障が発生した
場合や、貯留中のラインLが満杯になるなど割当中のラ
インLが使用不可となった場合の対処方法を中心に、管
理用計算機22の制御により実行される早受け手荷物貯
留処理を具体的に説明する。
【0041】図5に早受け手荷物貯留処理の手順を示
す。
【0042】ステップS1では、手荷物情報の読込み処
理が行われる。すなわち、ソータSTにおいて各手荷物
の荷札から、バーコード読取装置ARTにより各手荷物
のID情報が読取られて、管理用計算機22に入力され
る。バーコード読取装置ARTは、前述したように、複
数のバーコード読取り部(図示省略)を備えており、手
荷物の様々な姿勢・位置に対応して各手荷物のID情報
を確実に読み取れるようにされている。
【0043】ステップS2では、各手荷物のID情報に
基づいて図示しない手荷物情報データベースから当該手
荷物の搭乗機の出発時刻が取得される。この手荷物情報
データベースは、チェックインカウンタに設けられた端
末などを介して入力される手荷物に関する各種情報を格
納するものとされる。
【0044】ステップS3では、当該手荷物の搭乗機出
発まで所定時間以上(例えば、2時間以上)あるか否か
が判定される。ここで、搭乗機出発まで所定時間以上な
い場合、すなわち当該手荷物が搭乗機出発の所定時間以
内に預け入れられた通常の手荷物である場合は、ステッ
プS4に進み、当該手荷物をメークアップコンベアMC
に送出して処理を終了する。一方、搭乗機出発まで所定
時間以上ある場合は、当該手荷物を早受け手荷物である
ものと判断してステップS5に進む。つまり、当該手荷
物が早受け手荷物であるか否かが判別され、それに応じ
た処理がなされる。
【0045】ステップS5では、当該早受け手荷物の搭
乗機出発時刻が含まれる時間区分に対して割当てられた
コンベア11の状態を示す情報(以下、ステータス情報
という)が取得される。すなわち、ラインL1〜ライン
8の各コンベア11がいずれかの時間区分に割当てら
れているか未割当であるか、および各コンベア11がさ
らに早受け手荷物の貯留が可能な状態であるかなどの各
コンベア11の状態を示すステータス情報が貯留コンベ
ア情報データベース(貯留・排出手段データベース)6
に格納されており、管理用計算機22は、ステップS2
で取得された出発時刻に応じて、当該早受け手荷物の貯
留先として割当てられるコンベア11のステータス情報
を貯留コンベア情報データベース6から取得する。
【0046】ステップS6では、当該ラインLが使用可
能であるか否かが貯留コンベア情報データベース6から
取得されたステータス情報に基づいて判定される。ここ
で、当該ラインLが使用可能であると判定された場合
は、ステップS7に進み、管理用計算機22(貯留・排
出指令手段4)から貯留・排出手段10に当該早受け手
荷物を割当ラインLのコンベア11に貯留するよう指令
が発せられる。
【0047】以下、各ラインLに手荷物を貯留する際の
具体的態様を説明する。
【0048】貯留・排出手段10は、ソータSTから割
当ラインLのコンベア11に手荷物が送出されたとき
に、手荷物の長さに所定長さを加えた長さだけコンベア
11を進めるようにして当該早受け手荷物を貯留する。
【0049】一方、当該割当ラインLに故障が発生した
り、満杯となって使用不可となっている場合にはステッ
プS8に進む。
【0050】ステップS8では、割当可能な未使用のラ
インLが存在するか否かが判定される。ここで、そのよ
うな未使用のラインLがあれば、前記ステップS7に進
んで、当該ラインLに早受け手荷物が貯留される。
【0051】以下、ステップS8における処理を具体例
により説明する。
【0052】図6に示すように、出発時刻15:00〜
15:30の時間区分に割当てられたラインL3が例え
ば満杯となり、使用不可となった場合は未使用の各ライ
ンL6,L7,L8,L1の中で回順の一番早いラインL6
が出発時刻15:00〜15:30の時間区分に割当て
られる。したがって、これ以降はこの時間区分の早受け
手荷物はラインL6に貯留されていく。
【0053】なお、この例のように同一時間区分に2つ
以上のラインのコンベア11が割当てられており、各ラ
インL3,L6から早受け手荷物を排出する場合は、早受
け手荷物排出ライン17Aにおける下流側のラインから
手荷物の排出が行われる。すなわち、図6の例では、ラ
インL3に貯留された早受け手荷物が先に全て排出さ
れ、その後でラインL6の手荷物排出が実行される。
【0054】これにより、各ラインL3、L6に貯留され
ていた手荷物を排出する際の手荷物同士の干渉を防止す
ることができる。
【0055】前記ステップS8で、割当可能な未使用の
ラインLがない場合、すなわち、図7に示すように、ラ
インL1,L2,L3が出発時刻15:00〜15:30
の時間区分に割当てられ、ラインL4,L7,L8が出発
時刻15:30〜16:00の時間区分に割当てられ、
ラインL5が出発時刻16:00〜16:30の時間区
分に割当てられ、ラインL6が出発時刻16:30以降
の時間区分に割当てられた状態で、時間区分16:00
〜16:30に割当てられたラインL5が満杯または故
障発生により使用不可となったような場合は、他に割当
可能な未使用のラインLがないので、当該時間区分の早
受け手荷物は、時刻16:00以前の各時間区分に割当
てられた各ラインL1〜L4,L7,L8の中で使用可能な
ラインL 2(L8)に貯留される。なお、この場合、当該
早受け手荷物本来の時間区分に近い時間区分割当のライ
ンに優先的に貯留される。また、当該早受け手荷物本来
の時間区分よりも後の時間区分割当てのラインには貯留
されない。
【0056】こうすることによって、図7の例では、時
刻15:00の2時間前、すなわち時刻13:00にな
った時点で当該手荷物はラインL2からソータSTに一
旦戻されて、改めて適切なラインLに貯留されるので、
新たに割当てるべき未割当のラインLが一時的になくな
っているような場合にも対処することができる。
【0057】また、本ステップS9で、そのような貯留
可能なラインLもないような場合は本貯留システムTに
よる対処が不可能な場合であるものとして、ステップS
10に進み、ソータSTに設けられた緊急排出用コンベ
ア24(図2参照)を介して当該早受け手荷物は排出さ
れて非常用貯留部(図示省略)に貯留される。
【0058】緊急排出用コンベア24は搭乗を取りやめ
た乗客の手荷物を取り出すなどの例外的事態に対処する
ために設けられた設備であり、この緊急排出用コンベア
24を介して搬出されて非常用貯留部に貯留された手荷
物は、係員の判断により適宜の処置が行われる。
【0059】このように、本貯留システムTは、貯留・
排出手段10を互いに独立して稼働する貯留・排出手段
分割体11群、例えば複数ラインのコンベア11から構
成し、搭乗機出発時刻の各時間区分に対して、例えば1
つのラインLを割当てて、この1つのラインLに搭乗機
出発時刻の近い各早受け手荷物をまとめて貯留するよう
にし、搭乗機出発所定時間前にコンベア11からまとめ
て順序よく排出するようにしているので、コンベア11
に手荷物相互の干渉を防止するための特別の構造(例え
ば交流部分で複数の小さなコンベアに区分するなど)を
採用する必要がなく、そのため構成を簡素化できる。
【0060】また、いずれかのラインLに故障が発生し
た場合や預け入れ件数が突発的に増大した場合にも他の
ラインLを代替設備として利用できるので、不測の事態
に柔軟に対処できる。
【0061】以上、本発明を実施形態に基づいて説明し
てきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるも
のではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態
ではライン数は8とされているが、ライン数は8に限定
されるものではなく、空港における取扱う手荷物の数に
応じて適宜とでき、例えばライン数を6とすることもで
き、ライン数を10とすることもできる。また、時間間
隔も適宜とでき、15分間隔とすることもでき、1時間
間隔とすることもできる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
早受け手荷物を効率よく処理できるという優れた効果が
得られる。
【0063】また、本発明の好ましい形態によれば、貯
留・排出手段を構成している貯留・排出手段分割体群を
構成している分割体のあるものに故障が生じたり、特定
時間区分の早受け手荷物の量が突発的に多くなっても処
理ができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る早受け手荷物貯留シ
ステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本早受け手荷物貯留システムを含む空港用手荷
物管理システムの概略構成を示す模式図である。
【図3】本早受け手荷物貯留システムにおける処理手順
を具体的に説明するための模式図である。
【図4】本早受け手荷物貯留システムにおける処理手順
を具体的に説明するための模式図である。
【図5】本早受け手荷物貯留システムにおける処理手順
を示す流れ図である。
【図6】本早受け手荷物貯留システムにおける処理手順
を具体的に説明するための模式図である。
【図7】本早受け手荷物貯留システムにおける処理手順
を具体的に説明するための模式図である。
【図8】従来の早受け手荷物貯留システムの一提案例を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 手荷物情報読取手段 2 出発時刻取得手段 3 早受け手荷物判別手段 4 貯留・排出指令手段 5 貯留・排出手段状態検出手段 6 貯留・排出手段データベース 10 貯留・排出手段 11 貯留・排出手段分割体、コンベア 12 排出早受け手荷物搬送手段 BT 手荷物管理システム ST ソータ T 早受け手荷物貯留システム

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空港における早受け手荷物の貯留方法で
    あって、前記早受け手荷物を時間区分毎に分けて設けら
    れた貯留個所に、その時間区分に対応させて自動的に貯
    留するとともに、所定時刻が到来すると貯留している早
    受け手荷物を自動的に排出早受け手荷物搬送手段に排出
    することを特徴とする早受け手荷物貯留方法。
  2. 【請求項2】 空港における早受け手荷物の貯留方法で
    あって、 手荷物の情報を読込む手順と、 前記読込んだ情報から出発時刻を取得する手順と、 前記出発時刻が所定時間以上先である場合、前記手荷物
    を早受け手荷物とする手順と、 前記早受け手荷物を時間区分毎に設けられている貯留個
    所のその出発時刻に対応する個所に貯留する手順と、 所定時刻が到来すると貯留している早受け手荷物を排出
    早受け手荷物搬送手段に排出する手順とを含んでなるこ
    とを特徴とする早受け手荷物貯留方法。
  3. 【請求項3】 一定時間以上先の早受け手荷物を単一の
    貯留個所にまとめて貯留することを特徴とする請求項1
    または2記載の早受け手荷物貯留方法。
  4. 【請求項4】 貯留個所を所要数余分に設けておき、早
    受け手荷物を貯留する個所を所定時間間隔で自動的にシ
    フトすることを特徴とする請求項1または2記載の早受
    け手荷物貯留方法。
  5. 【請求項5】 貯留個所を所要数余分に設けておき、あ
    る時間区分の早受け手荷物を単一の貯留個所に貯留でき
    ない場合、前記余分に設けられた貯留個所の一つを前記
    時間区分の早受け手荷物の貯留に自動的に割当てること
    を特徴とする請求項1または2記載の早受け手荷物貯留
    方法。
  6. 【請求項6】 排出早受け手荷物搬送手段の下流に近い
    貯留個所に貯留された早受け手荷物から順に排出するこ
    とを特徴とする請求項5記載の早受け手荷物貯留方法。
  7. 【請求項7】 所定の時間区分に割当てられた貯留個所
    に貯留できない早受け手荷物を、それより前の時間区分
    に割当てられた貯留個所の内貯留可能なものに貯留する
    ことを特徴とする請求項5記載の早受け手荷物貯留方
    法。
  8. 【請求項8】 所定時間区分に近い時間区分に割当てら
    れた貯留個所に優先的に貯留することを特徴とする請求
    項7記載の早受け手荷物貯留方法。
  9. 【請求項9】 貯留個所のいずれにも貯留できない早受
    け手荷物を非常用貯留部に貯留することを特徴とする請
    求項7記載の早受け手荷物貯留方法。
  10. 【請求項10】 空港における早受け手荷物貯留システ
    ムであって、時間区分毎に貯留かつ排出可能なように構
    成された貯留個所が設けられた貯留・排出手段を有し、
    前記早受け手荷物をその出発時刻に対応させて割当てら
    れた貯留個所に貯留するとともに、所定時刻に排出早受
    け手荷物搬送手段に排出することを特徴とする早受け手
    荷物貯留システム。
  11. 【請求項11】 空港における早受け手荷物貯留システ
    ムであって、 手荷物から情報を読取る手荷物情報読取手段と、 前記情報から出発時刻を取得する出発時刻取得手段と、 前記出発時刻から当該手荷物が早受け手荷物であるか否
    かを判別する早受け手荷物判別手段と、 前記判別された早受け手荷物をその出発時刻に応じた貯
    留個所に貯留するよう指令し、かつ所定時刻が到来する
    とその貯留されている早受け手荷物を排出するよう指令
    する貯留・排出指令手段と、 前記貯留・排出指令手段の指令により、前記早受け手荷
    物をその出発時刻に応じた貯留個所に貯留するととも
    に、所定時刻にその貯留している早受け手荷物を排出早
    受け手荷物搬送手段に排出する貯留・排出手段とを備え
    てなることを特徴とする早受け手荷物貯留システム。
  12. 【請求項12】 貯留・排出手段が、貯留・排出手段分
    割体群を有し、前記貯留・排出手段分割体群の一部が早
    受け手荷物の貯留用に割当てられるとともに、残部が未
    割当てとされてなることを特徴とする請求項11記載の
    早受け手荷物貯留システム。
  13. 【請求項13】 貯留・排出手段分割体の一つが、出発
    時刻が所定時間以上先の早受け手荷物の貯留用に割当て
    られてなることを特徴とする請求項12記載の早受け手
    荷物貯留システム。
  14. 【請求項14】 貯留・排出手段分割体群への早受け手
    荷物の割当てが、所定時間間隔でシフトされるようにさ
    れてなることを特徴とする請求項12記載の早受け手荷
    物貯留システム。
  15. 【請求項15】 ある時間区分の早受け手荷物が単一の
    貯留・排出手段分割体に貯留できない場合、未割当ての
    貯留・排出手段分割体の一つをその時間区分に割当てる
    ようにされてなることを特徴とする請求項12記載の早
    受け手荷物貯留システム。
  16. 【請求項16】 排出早受け手荷物搬送手段の下流に近
    い貯留・排出手段分割体に貯留されている早受け手荷物
    から順に排出するようにされてなることを特徴とする請
    求項15記載の早受け手荷物貯留システム。
  17. 【請求項17】 割当てられた時間区分の貯留・排出手
    段分割体に貯留できない早受け手荷物を、それよりも前
    の時間区分に割当てられた貯留・排出手段分割体に貯留
    するようにされてなることを特徴とする請求項15記載
    の早受け手荷物貯留システム。
  18. 【請求項18】 所定時間区分に近い時間区分に割当て
    られた貯留・排出手段分割体に優先的に貯留するように
    されてなることを特徴とする請求項17記載の早受け手
    荷物貯留システム。
  19. 【請求項19】 貯留・排出手段分割体のいずれにも貯
    留できない早受け手荷物を非常用貯留部に貯留するよう
    にされてなることを特徴とする請求項12、13、1
    4、15、16、17または18記載の早受け手荷物貯
    留システム。
  20. 【請求項20】 貯留・排出手段分割体がコンベアとさ
    れてなることを特徴とする請求項12、13、14、1
    5、16、17、18または19記載の早受け手荷物貯
    留システム。
  21. 【請求項21】 請求項11ないし請求項20記載の早
    受け手荷物貯留システムを備えてなることを特徴とする
    荷捌き設備。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の荷捌き設備を備えて
    なることを特徴とする空港。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018507831A (ja) * 2015-02-25 2018-03-22 ジャービス ビー. ウェブ インターナショナル カンパニー 自動手荷物保安検査のための方法およびシステム
JP2020506130A (ja) * 2017-12-06 2020-02-27 北京極智嘉科技有限公司 安全検査機能を備えた物品仕分けシステム

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