JP2002053019A - アンチロックブレーキ装置 - Google Patents
アンチロックブレーキ装置Info
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Abstract
ものとして、車外での断線の恐れを無くし、自動車の軽
量化、コスト低下を可能とする。また、ノイズの影響を
受け難く、誤動作を生じ難いものとする。 【解決手段】 車体34に、車輪回転速度の検出信号に
よりブレーキ9の制動力の制御を行う制御回路36を設
ける。車輪31の回転部材2にパルサリング18を装着
し、これに対峙して車輪支持部材1に回転検出用のセン
サ17を設ける。このセンサ14の出力をワイレヤス伝
達手段5で伝達する。ワイレヤス伝達手段5は、車輪支
持部材1に設置された送信部5Aと、車体34に設置さ
れた受信部5Bとでなる。ワイレヤス伝達手段5は、搬
送波をセンサ信号で周波数変調して微弱電波で送信する
ものとする。搬送波は周波数を322MHz以下とす
る。
Description
アンチロックブレーキ装置に関する。
動車には、低摩擦路やパニックブレーキ時のタイヤロッ
クを検知し、ブレーキを緩めてタイヤグリップを確保す
ることで操舵安定性を図るアンチロックブレーキ装置
(ABS)が多く採用されている。この装置では、車輪
軸受部に回転センサを設け、車輪回転数を検出してい
る。センサへの電力供給やセンサの出力信号は、電線で
車体部とやりとりしている。この電線は、車輪軸受部と
車体との間では車外に露出することになり、石跳ねやタ
イヤハウス内の雪の凍結により、断線等の支障を起こし
易い。また、操舵輪の場合は、電線に予め捩れを与えて
おく必要があったり、電線の固定に多大な工夫が必要で
あったりする。上記の電線は、その被覆も必要で、自動
車の軽量化の妨げとなり、また電線の固定の工数が多い
ことから、コスト増となっている。
出願人は、上記センサの信号をワイヤレスで送受するも
のを提案した(特願平11−339588号)。このワ
イレヤレスの送受には、磁気結合を用いる。つまり、電
界放出型アンテナを用いないことで磁気通信とする。微
弱電波とする場合は、2MHz程度の低周波の搬送波を
センサの信号で振幅変調する。
は、放送事業の高調波(999kHz(各所NHK:出
力100〜1kW)の2倍、666kHz(NHK大
阪:出力100kW)の3倍など)の影響を受け易い。
また、この周波数帯には漁業無線が多く存在し、これら
は比較的出力が大きいため、近隣周波数の電磁波により
受信回路が飽和し、抑圧現象を起こし易い。また、これ
らの外乱電磁波は、振幅信号として受信機に飛び込むこ
とが殆どである。上記ワイレヤレス伝達手段を磁気結合
によるものとした場合は、周辺機器による影響が少ない
が、車輪の上下振動の影響を受け易いという課題があ
る。また、上記提案例では、回転センサを発電機で構成
し、ワイレヤレス伝達手段の電源として用いることを提
案したが、制動力が作用して車輪回転数が低下したとき
に、発電電力も低下するため、ワイレヤス伝達手段の送
信回路を十分に駆動することができなかった。
イレヤレスで送受するものとして、車外での断線の恐れ
を無くし、自動車の軽量化、コスト低下を可能としなが
ら、ノイズの影響を受け難く、誤動作を生じ難いアンチ
ロックブレーキ装置を提供することてある。この発明の
他の目的は、ワイレヤス送受において、周辺機器の影響
を受け難く、また車輪の上下振動による影響も少なくす
ることである。この発明のさらに他の目的は、回転の検
出用のセンサをワイレヤス伝達手段の電源用の発電機に
利用できて、電力供給用の配線をタイヤハウス等に設け
ることを不要にでき、また低速時にも安定して電力供給
できるものとすることである。
ブレーキ装置は、車輪の回転数を検出し、この検出信号
によりブレーキ制動力の制御を行うアンチロックブレー
キ装置において、車輪の回転部材に装着されたパルサリ
ングと、このパルサリングに対峙して車輪支持部材に装
着されたセンサと、車体に設置されて上記制動力の制御
を行う制御回路と、上記車輪支持部材および車体に送信
部および受信部が各々設置され、上記センサの信号をワ
イヤレスで送受するワイレヤス伝達手段とを備え、ワイ
レヤス伝達手段を次の構成としたものである。すなわ
ち、この発明における第1の発明のアンチロックブレー
キ装置は、ワイレヤス伝達手段の送信部が、搬送波を上
記センサの信号で周波数変調して微弱電波で送信するも
のとし、かつ上記搬送波を周波数が322MHz以下
で、283MHz以上とする。この構成によると、セン
サで検出される車輪回転数の信号を、車輪支持部材の送
信部から車体側の受信部にワイレヤス伝達手段で送信す
るため、車輪支持部と車体との間でセンサ信号伝達用の
電線が外部に露出しない。そのため、石跳ねやタイヤハ
ウス内の雪の凍結等により、断線の支障を起こすことが
ない。また、車輪支持部と車体との間のセンサ信号用の
電線が省け、その煩雑な配線固定作業も不要となるた
め、自動車の軽量化、コスト低下が図れる。ワイレヤス
伝達手段は、搬送波を上記センサの信号で周波数変調
(FM変調)して微弱電波で送信するものとし、かつ上
記搬送波の周波数を322MHz以下で、283MHz
以上としたため、この使用周波数帯域と変調方法の選定
により、外部電磁界の影響を受け難い。
させるが、発振源として一般に用いられる水晶発振回路
の性質から、周波数の可変範囲は基準周波数のプラスマ
イナス数パーセント程度であるため、低周波では大きな
周波数偏移を得られない。そのため、必然的に周波数を
高くする必要があるが、電波法の規制にかからない微弱
電波を使用しなくてはならない。電波法の規制では、3
22MHz以下の場合に、出力の制限が緩く、比較的強
い電界強度とできる。そのため、322MHz以下の範
囲で、できるだけ高い周波数を利用することにより、F
M変調において周波数偏移を十分に得ると共に、電波法
の制限内で十分な出力を得て、信号伝達を確実なものと
することができる。特に、搬送波の周波数は283〜3
22MHzの範囲が好ましい。この周波数帯域は、航空
無線で使用されているため、安全確保のために妨害電波
などが排除されており、電波法からも外乱電磁波の少な
い周波数領域となっている。また、搬送波の周波数を高
く設定することにより、つまり322MHz以下であっ
て、できるだけ高い範囲となるように設定することによ
り、次のような付帯効果も得られる。例えば、受信部の
同調回路の小型化やアンテナの短縮化が可能で、基盤上
に導箔パターンでアンテナを生成することも可能とな
り、回路の小型化、低価格化が可能になる。また、上記
のように搬送波の周波数を高くすることに伴い、波長が
短くなるため、小型のアンテナでも同調が取り易く、ア
ンテナの効率も向上する。また、高周波は指向性が強
く、送信部は受信部以外への電磁波出力を抑制でき、受
信部は送信部以外の方向からの電磁波受信を抑制できる
ため、さらに外乱ノイズに対してロバスト性が向上す
る。
クブレーキ装置は、ワイレヤス伝達手段を、上記送信部
と受信部との磁気結合によってワイヤレスで送受するも
のである。送信部の送信コイル、および受信部の受信コ
イルは、コイル中心が上記車輪の回転軸心に対して直角
に、かつ水平方向になるように配置する。磁気結合によ
る伝送方法は、指向性を持つため、周囲装置の影響は非
常に少ない。そのため、外乱による誤動作が防止され
る。磁気による通信においては、送信コイルの直径と長
さの比および受信コイルとの距離により、送信コイルと
受信コイルとを並列方向に配した方が良い場合と、直列
方向に配した方が良い場合とがある。車輪支持部材およ
び車体に送信コイルおよび受信コイルを配置する場合
は、コイル間の距離がコイル長さに比べて非常に長くな
るため、一般的には直列配置が良いのであるが、車輪の
上下動によりコイル端の軸にずれが生じ、伝達効率が大
きく変化する可能性がある。そのため、送信コイルおよ
び受信コイルを車輪の回転軸心に対して直角で、かつ水
平方向になるように配置することにより、車輪に上下動
が生じても、受信コイルへの磁界の変動を直列状態より
も抑えることができる。なお、操舵輪では、上記受信コ
イルを車輪の回転軸心に対して直角に配置するのは、車
輪が車体に対して傾いていない直進状態の場合の回転軸
心に対してである。
び上記センサが発電機を構成し、上記送信部が上記発電
機の発電電力を電源として用いるものとしても良い。そ
の場合に、上記送信部の前記発電機に接続された電源回
路に、スーパーキャパシタを付加し、上記車輪の低速回
転時の発電電力の低下分を上記スーパーキャパシタで補
うようにしても良い。このように、パルサリングおよび
センサが発電機を構成するものとし、送信部の電源とし
て用いることにより、車輪支持部と車体との間で送信部
やセンサ駆動用の電線が外部に露出せず、より一層簡素
な構造となる。この場合に、発電機に接続された電源回
路に、スーパーキャパシタを付加したため、このスーパ
ーキャパシタに蓄えられた電力により、車輪回転数が低
いときにも、ワイレヤレス伝送して受信部側で安定して
回転数を検出することができる。スーパーキャパシタに
は、走行時に発電した電力を、例えば数秒で充電するこ
とが可能となる。アンチロックブレーキ装置において、
低速時に回転数の送信が必要な時間は、制動開始から制
動が完了するまでの時間であり、上記のようにスーパー
キャパシタに走行時に充電した電力で、この制動による
低速回転時に必要なワイレヤス伝送が十分に行える。
に説明する。このアンチロックブレーキ装置は、車輪3
1の回転数を検出し、その検出信号によりブレーキ32
の制動力の制御を行うものである。車輪31は、車輪用
軸受装置33を介して車体34に回転自在に支持されて
いる。車輪用軸受装置33は、外方部材となる車輪支持
部材1と、内方部材となる回転部材2との間に転動体3
を介在させたものである。車輪支持部材1は、車体34
から下方に突出したサスペンション(図示せず)に、ナ
ックル35を介して支持されている。回転部材2は、一
端の外周に車輪取付フランジ2aを有し、この車輪取付
フランジ2aに車輪31が取付けられている。車輪31
は、図示の例では操舵輪であり、車輪用軸受装置33の
回転部材2は、他端の等速ジョイント15を介して車軸
(図示せず)に連結されている。なお、この実施形態
は、車輪用軸受装置と等速ジョイントを一体化した、所
謂第4世代と呼ばれる形式のものであるが、本発明は軸
受形式や等速ジョイントの形式には何ら限定されない。
れ、このパルサリング18に対峙して車輪回転数の検出
用のセンサ17が、車輪支持部材1に装着されている。
パルサリング18およびセンサ17は、発電機4を構成
するものであり、それぞれ発電機4のロータおよびステ
ータとなる。センサ17の検出信号は、車体34に設置
された制御回路36に、ワイレヤス伝達手段5を介して
伝えられる。制御回路36は、ブレーキ32の制動力の
制御を行う手段である。ワイレヤス伝達手段5は、車輪
支持部材1に送信部5Aが設置され、車体34に受信部
5Bが設置されている。受信部5Bは、車体34におけ
る例えばタイヤハウス34a内に配置される。
レーキドラムまたはブレーキディスク等の摩擦部材(図
示せず)に接して車輪31を制動するものであり、油圧
シリンダ等を備えている。ブレーキペダル等のブレーキ
操作部材37の操作は、変換手段38を介して油圧力等
に変換され、増力してブレーキ32に伝えられる。制動
力調整手段39は、ブレーキ32の制動力を調整する手
段であり、制御回路36の指令に応じて制動力を調整す
る。制動力調整手段39は、ブレーキ32と変換手段3
8との間の油圧経路に設けられている。制御回路36
は、具体的には、回転数のセンサ17で検出された車輪
回転数に応じて制動力調整手段39に制動力の調整指令
を与える手段であり、マイクロコンピュータ等の電子回
路で構成されている。
に示すように、車輪用軸受装置33は、外方の車輪支持
部材1と内方の回転部材2の間に複列の転動体3を介在
させたものであり、これら内外の部材2,1間の環状空
間内に回転センサ兼用の発電機4が内蔵されている。発
電機4は両列の転動体3,3間に配置されている。車輪
支持部材1は、内周に複列の転走面6,7を有し、これ
ら転走面6,7にそれぞれ対向する転走面8,9が回転
部材2の外周に設けられている。複列の転動体3は、転
走面6,8間、および転走面6,9間に収容される。こ
の車輪用軸受装置は、複列のアンギュラ玉軸受とされ、
背面合わせとなるように各転走面6〜9の接触角が形成
されている。転動体3は各列毎に保持器10で保持され
ている。内外の部材2,1間の両端は、シール11で密
封されている。車輪支持部材1は、一端に車体取付フラ
ンジ1aを有し、この車体取付フランジ1aを介して車
体34のサスペンションのナックル35に取付けられ
る。車輪支持部材1は、全体が一体の部材である。回転
部材2は、車輪取付フランジ2aを有し、この車輪取付
フランジ2aに車輪31がボルト14で取付けられる。
するハブ輪2Aと、他の内輪構成部材2Bとを組合わせ
たものとされ、これらハブ輪2Aおよび内輪構成部材2
Bのそれぞれに、上記複列の転走面8,9のうちの各列
の転走面8,9が形成されている。内輪構成部材2B
は、等速ジョイント15の外輪15aが一体に形成され
た部材である。内輪構成部材2Bは、等速ジョイント外
輪15aから一体に延びる軸部16が、基端側の大径部
16aと、この大径部16aに段差を介して続く小径部
16bとで形成され、小径部16bの外周にハブ輪2A
が嵌合する。上記転走面9は大径部16aに形成されて
いる。ハブ輪2Aと内輪構成部材2Bとは加締等の塑性
結合により一体固着されている。
とされ、図4〜図6に示すものが使用される。図4は、
発電機ロータとなるパルサリング18を示す。このパル
サリング18は、円周方向に並べて磁極N,Sを設けた
多極磁石からなる。
し、クローポール型とされている。すなわち、センサ1
7は、ポール状の爪21a,21bからなる多数の磁極
を並べた形式のものとされる。図6(A),(B)は、
それぞれ図5(A),(B)の一部を拡大した図であ
る。センサ17は、詳しくは、磁性体のリング部材19
と、このリング部材19内に収容されたコイル20とを
備える。リング部材19は、断面形状が内周側に向く溝
形とされ、すなわち内周側に向くコ字状の断面形状とさ
れ、かつ両フランジ19a,19bの内周縁から対向す
るフランジ側19a,19bへ折れ曲がった櫛歯状の複
数の爪21a,21bを有する。これら両フランジ19
a,19bの櫛歯状の各爪21a,21bは、周方向に
互いに所定の隙間をもって交互に配列されている。各爪
21a,21bは、突出方向に長い長方形状とされ、同
じ方向の各爪21a,21b間の隙間dの幅は、例えば
爪21a,21bの幅の3倍程度とする。リング部材1
9の両フランジ19a,19bの内周縁には、各爪21
a,21bの形成部分の間に切欠部22a,22bが設
けられ、これら切欠部22a,22bに、対向側のフラ
ンジ19b,19aの各爪21b,21aの先端が臨ん
でいる。切欠部22a,22bは、半円状ないしU字状
に形成されている。リング部材19は、板金のプレス加
工品とされ、板金材料には例えばステンレス板や珪素鋼
板等の磁性部材が用いられる。なお、リング部材19
は、幅方向の中央、つまりウェブの中央で2分割されて
いるが、一体の部材であっても良い。
bを有するリング部材19と、コイル20とでなるステ
ータ、つまりセンサ17を用い、多極磁石からなるロー
タであるパルサリング18と組み合わせているため、多
極化、小型化が容易で、磁束の利用効率に優れた効率の
良い発電が行える。特に、センサ17は、対向して延び
る爪21a,21b間の隙間を大きく取り、隣接磁極か
らの磁束漏れを少なくする構造であるため、磁束の利用
効率が高く得られる。
うに最適設計を行うことにより、低い回転数(20rp
m)から送信部5Aを駆動できる誘起電圧を十分にとれ
る構造となる。また、小型化が図れ、低価格で高能率な
発電機とできる。発電機4は、ステータであるセンサ1
7の極数を、50極または100極とする場合に、各部
を次の仕様とすることで最適設計となる。
テータとなるセンサ17を図7に示す構成のものとして
も良い。図7に示すセンサ17は、リング部材19の爪
21a,21bの形状を、爪幅が先端に向けて漸減する
形状としたものである。リング部材19は一対のリング
部材構成材19A,19Bに分割されている。各リング
部材構成材19A,19Bは、それぞれフランジ19
a,19bと、これらフランジ19a,19bの外径縁
から径方向に延びるウェブ構成片19ca,19cbと
有し、これらウェブ構成片19ca,19cbが、互い
に幅方向の一部で重なるように、両リング部材構成材1
9A,19Bが組み合わせられる。各リング部材構成材
19A,19Bは、それぞれ前記の櫛歯状の爪21a,
21bがフランジ19a,19bの内径縁から折り曲げ
て形成され、これらの対向する爪21a,21bは、周
方向に互いに所定の隙間をもって交互に配列されてい
る。同図のセンサ17におけるその他の構成は、図5,
図6の例のセンサ17と同じである。図5,図6の例
と、図7の例とにおいて、対応部分には同一符号を付し
てある。
を持つセンサ17と、図7に示すテーパ状の爪21a,
21bを持つセンサ17とを比較すると、次の得失があ
る。図5,図6の矩形の爪21a,21bを持つセンサ
17の場合、磁束の利用効率としては最も良いと考えら
れるが、爪21a,21bの折り曲げ部である基端の磁
束密度が大きくなり、磁気飽和を起こさないためにはあ
る程度の断面積が必要である。そのため、多極化、小型
化には制限がある。図7のテーパ状の爪21a,21b
を持つセンサ17の場合、爪21a,21bの曲げ部の
磁気飽和が起きず、多極化,小型化が可能である。すな
わち、NS隣接磁石の磁界強度は正弦波状をしているた
め、NS切換り点の磁界は非常に弱く、隣接磁極爪21
a,21bに漏れても影響は少ないと考え、曲げ部の磁
気飽和が起こらないように、爪21a,21bをテーパ
状にしたものである。リング部材19を分割型としたの
は、加工の都合上であり、図7の例においてリング部材
19を一体型としても良い。
車輪支持部材1の外周面の一部に設けられ、図8に示す
ように、コネクタ41を介して接合されている。コネク
タ41は、センサ17および送信部5Aに設けられた一
対のコネクタ構成部品41A,41Bからなる。コネク
タ構成部品41A,41Bのいずれか一方がソケットと
され、他方がプラグとされる。送信部5Aに設けられた
コネクタ構成部品41Bは、車輪支持部材1に設けられ
た径方向孔を貫通する。送信部5Aは、電子部品を外装
用のケースに収容した送信器からなる。
33の車輪支持部材1に設けられた車体取付フランジ1
aの内側幅面1aaよりも、外側の位置に取付けること
が好ましい。すなわち、この内側幅面1aaと、回転部
材2の車輪取付フランジ2aとの間の距離Lのスペース
に送信部5Aを配置する。このスペースに送信部5Aを
配置すると、送信部5Aを外輪となる車輪支持部材1に
取付けたままで、回転部材2の着脱が容易に行え、メン
テナンス性に優れる。上記の距離Lが、例えば25mm程
度であるとすると、送信部5Aの寸法は、20mm×20
mm以下にすることが好ましい。
に、電極付きのアルミ板53を設けることが好ましい。
この電極付きのアルミ板53は、発電機4のステータで
あるセンサ17で発生した正弦波を、送信部5Aに入力
するものである。このように電極付きアルミ板53を設
けることにより、異材質間のアノード腐食が防止でき
る。従来の車輪軸受装置においては、鋼製の外輪とアル
ミ製のナックル等の接合部において、イオン差による電
位差で錆、つまりアノード腐食が発生している。このた
め、外輪表面にダクロ皮膜を形成する高価な処理を施し
て防錆対策としている。これに対して、上記のように送
信部5Aに電極付きのアルミ板53を設けた場合、アル
ミ板53とナックル35等のアルミ材とは同じ材料であ
るため、電位差はない。よって、アルミ材に微弱電流を
流すことで、異材質間の電位差を無くすことが可能とな
る。その結果、外輪となる車輪支持部材1とアルミ材の
ナックル35等の間に微弱電流を流すことができ、異材
間の電位差を無くすことが可能となる。この構造によ
り、錆の発生がなくなる。また、外輪となる車輪支持部
材1の表面にダクロ皮膜を形成する高価な処理工程をな
くすことができ、原価低減および納期短縮となる。
ものや、磁気結合によるものなどが使用できる。まず微
弱電波によるものを説明する。図9は、電波によるワイ
レヤス伝達手段5の一例を示す。送信部5Aは、搬送波
をセンサ17の信号で周波数変調して微弱電波で送信す
るものとし、かつ上記搬送波を周波数が322MHz以
下とする。送信部5Aは、発振・変調回路41および送
信アンテナ42で構成される。発振・変調回路41は、
所定周波数の搬送波を発振する発振回路、およびその発
振された搬送波をセンサ17の出力で変調する変調回路
で構成される。発振・変調回路41における発振回路に
は水晶発振回路が用いられる。搬送波の周波数は、32
2MHz以下の範囲でできるだけ高い周波数が好まし
く、例えば283〜322MHzの範囲とすることが好
ましい。センサ17は、上記のように発電機4を構成す
るものであり、発振・変調回路41の電源は、発電機4
の発電電力を用いる電源回路43から得る。受信部5B
は、アンテナ45と、受信信号を同調して復調する同調
複数回路44とで構成される。
する交流発電機4の発電電力を用いるものであり、図1
0に示すものが用いられる。発電機入力端子46の入力
は、整流ブリッジ47と平滑コンデンサ48とで整流・
平滑され、ダイオード49を介して電源出力端子VCC
から出力される。ダイオード49よりも後段で、プラス
側の電源出力端子VCCおよび設置側の端子GNDの間
には、スーパーキャパシタ50を介在させる。スーパー
キャパシタ50には、0.1Fのコンデンサを用いる。
スーパーキャパシタ50のプラス側と出力電源端子VC
Cの間には、ダイオードと抵抗の並列回路51を介在さ
せる。なお、ダイオードと抵抗の並列回路51に代え
て、スーパーキャパシタ50と並列にツェナダイドード
(図示せず)を接続しても良い。
て、センサ17で検出される車輪回転数の信号は、車輪
支持部材1の送信部5Aから車体34側の受信部5Bに
ワイレヤスで送信するため、車輪支持部1と車体34と
の間でセンサ信号伝達用の電線が外部に露出しない。そ
のため、石跳ねやタイヤハウス34a内の雪の凍結等に
より、断線の支障を起こすことがない。また、車輪支持
部1と車体5との間のセンサ信号用の電線が省け、その
煩雑な配線固定作業も不要となるため、自動車の軽量
化、コスト低下が図れる。
17の信号で周波数変調(FM変調)して微弱電波で送
信するものとし、かつ搬送波を周波数が322MHz以
下としたため、この使用周波数帯域と変調方法の選定に
より、外部電磁界の影響を受け難い。FM変調では、送
信部5Aの発振周波数を変化させるが、発振源として用
いられる水晶発振回路の性質から、周波数の可変範囲は
基準周波数のプラスマイナス数パーセント程度であるた
め、低周波では大きな周波数偏移を得られない。そのた
め、必然的に周波数を高くする必要があるが、電波法の
規制にかからない微弱電波を使用しなくてはならない。
なお、回路製作上は、周波数が低い方が容易である。
は、周波数帯域により、電界強度が次のように定められ
ている。 周波数 電界強度(3m離れた位置) 322MHz以下 500μV/m 322MHz〜10GHz 35μV/m 10GHz〜150GHz 3.5fμV/m(ただし、500μV以下、 fは周波数) 150GHz以上 500μV/m
Hz以下の場合に、出力の制限が緩く、比較的強い電界
強度とできる。そのため、322MHz以下の範囲で、
できるだけ高い周波数を利用することにより、FM変調
において周波数偏移を十分に得ると共に、電波法の制限
内で十分な出力を得て、信号伝達を確実なものとするこ
とができる。特に、搬送波の周波数は283〜322M
Hzの範囲が好ましい。この周波数帯域は、航空無線で
使用されているため、安全確保のために妨害電波などが
排除されており、電波法からも外乱電磁波の少ない周波
数領域となっている。また、航空機無線は、0.1MH
zステップのAM変調(占有周波数帯は基準周波数プラ
イマスナス3kHz程度と低い)で行われており、変調
方式をFM変調方式とすることで、周波数・変調方式共
に、外乱に対するロバスト性を向上できる。
り、つまり322MHz以下で、できるだけ高い範囲と
なるように設定することにより、次のような付帯効果も
得られる。 .受信部5Aの同調回路の小型化やアンテナの短縮化
が可能で、基板上に導箔パターンでアンテナを生成する
ことも可能となり、回路の小型化、低価格化が可能にな
る。 .搬送波の周波数を高くすることに伴い、波長が短く
なるため、小型のアンテナでも同調が取り易く、アンテ
ナの効率も向上する。ちなみに、2MHzの波長は15
0m、300MHzの波長は1mであり、300MHz
帯であれば、基板パターン上で25cmの1/4波長アン
テナを使うことができる。アンテナの効率が上がるた
め、送信電力も低減でき、回路消費電力も削減できる。 .高周波は指向性が強く、送信部は受信部以外への電
磁波出力を抑制でき、受信部は送信部以外の方向からの
電磁波受信を抑制できるため、さらに外乱ノイズに対し
てロバスト性が向上する。
ようにしたが、変調方式にかかわらず、搬送波の周波数
を高い周波数に設定することで、効率の良いアンテナの
製作ができると共に、高いS/N比を取ることが可能と
なる。そのため、ノイズの影響が少なく、信号の検出が
容易となる。周波数変調の場合は、より一層ノイズの影
響が少なくなる。
とする場合は、図12に示す回路構成とできる。同図の
例は、発振回路52で発振した数百MHz程度の高い搬
送波を、センサ入力部54から入力されるセンサ17の
パルスで、出力オンオフ用トランジスタ55によってオ
ンオフし、変調信号を作り出し、送信コイル56からワ
イレヤス伝送するものである。同図(A)における各部
,,の波形、およ受信部の出力波形は、同図
(B)のようになる。搬送波を数百MHz程度にするこ
とで、高いS/N比が取れる。このように、ノイズの影
響による誤信号の受信を受け難く、そのため、送受信距
離が200mm以上離れるように、送信部5A,受信部5
Bがタイヤハイス内に配置されていても、センサ17の
信号を受信することができる。
図5,図6の例や、図7の例のようなクローポール型発
電機4は、上記のように小型で多極化が可能な発電機と
できるが、次のような不利な面もある。すなわち、低速
回転では、発電電力が小さく、そのままでは送信部5A
の送信回路の駆動が不安定になることが考えられる。回
転数が40rpm(車速5km/h)以上で、送信回路
の動作、センサ信号の伝送が可能な動作となる。しか
し、アンチロックブレーキ装置に働く減速時において、
回転数が20rpm(車速2〜3km/h)以下でも車
輪回転数のセンサ信号の伝送が可能なものが求められ
る。そこで、この実施形態では、クローポール型の発電
機4を用いる送信部5Aの電源回路43として、図10
に示すように、スーパーキャパシタ50を用いるものと
した。これにより、走行時に発電した電力を数秒で充電
することが可能になる。一般的に、制動に至るまでの経
過時間は0.8秒、空走時間が0.8秒、制動時間が
0.2秒(制動初速度:5km/h、制動距離:5m)
の時間がかかる。スーパーキャパシタ50で充電した電
力を利用すると、送信部5Aの回路を10秒以上駆動で
きる。このため、回転数が20rpm(車速2〜3km
/h)以下になっても、回路駆動用電力を供給でき、セ
ンサ17の車輪回転数の信号を、回転数0rpm(車速
0km/h)まで、制御回路36(図1)でのセンサ信
号の検出が可能になる。図11(A)は、図10の電源
回路43における高速時の充電経路を示し、同図(B)
は低速走行時の放電経路を示す。
舵安定性を確保するためのものであるが、このように、
高速走行時に必要な電力を蓄えておき、この電力により
減速時に発電電力の低下分を補うことで、発電機4のみ
で動作させる場合よりも、停止に近い低速状態でも、ア
ンチロックブレーキ装置を安定して動作させることがで
きる。
手段5は、図13〜図16に示すように、送信部105
Aと受信部105Bとの磁気結合によってワイヤレスで
送受するワイレヤス伝達手段105としても良い。その
場合に、送信部105Aの送信コイル61、および受信
部105Bにおける受信コイル62を、コイル中心が車
輪31の回転軸心Oに対して直角に、かつ水平方向にな
るように配置する。なお、操舵輪の場合は、受信コイル
62を車輪31の回転軸心Oに対して直角に配置するの
は、車輪31が車体34に対して傾いていない直進状態
の場合の回転軸心Oに対してである。送信部105Aお
よび受信部105Bは、図1の実施形態と同じく、それ
ぞれ車輪支持部材1および車体34に設置する。受信部
105Bは、車体34におけるタイヤハウス34a内に
配置する。
ため、周囲装置の影響は非常に少ない。そのため、外乱
による誤動作が防止される。また、磁気による通信にお
いては、送信コイル61の直径と長さの比、および送信
コイル61と受信コイル62との距離により、送信コイ
ル61と受信コイル62とを並列方向に配した方が良い
場合と、直列方向に配した方が良い場合とがある。車輪
支持部材1および車体34に送信コイル61および受信
コイル62を配置する場合は、コイル61,62間の距
離がコイル長さに比べて非常に長くなるため、一般的に
は直列配置が良いのであるが、車輪31の上下動により
コイル端の軸にずれが生じ、伝達効率が大きく変化する
可能性がある。そのため、送信コイル61および受信コ
イル62を車輪31の回転軸心Oに対して直角で、かつ
水平方向になるように配置することにより、車輪31に
上下動が生じても、受信コイル62への磁界の変動を直
列状態よりも抑えることができる。すなわち、磁界は図
15に示すように、送信コイル61の軸に対してドーナ
ッツ状に発生しているため、上記の送信コイル61およ
び受信コイル62の配置関係とすることにより、車輪3
1と共に送信コイル61が上下動しても、受信コイル6
2への磁界の変動の影響が小さくて済む。したがって、
走行による振動に対して安定した回転数の信号のワイレ
ヤス伝達が行える。
例えば、図16(A),(B)に各々示すように、回路
基板63,64に、送信コイル61および受信コイル6
2と電子回路素子とを搭載し、ケース(図示せず)内に
収めたものとされる。
おいて、センサ信号は、微弱電波による場合と同様に、
搬送波をセンサ信号で変調して伝えることができ、また
送信部105Aの電源として、センサ17をステータと
する発電機4の発電電力を用いることができる。例え
ば、送信部105Aおよび受信部105Bは、図9に示
す微弱電波による送信部5Aおよび受信部5Bにおい
て、アンテナ42,45に代えて送信コイル61および
受信コイル62(図14)を設けたものとされ、発振変
調回路41、電源回路43、および同調復調回路44
は、同図と共に前述したものが使用できる。磁気結合に
よるワイレヤス伝達手段105の場合も、変調方式は振
幅変調よりも周波数変調の方が、外乱による影響が小さ
くて済む。
実施形態を示す。この例は、発電機4を、車輪軸受装置
33の外輪および内輪となる車輪支持部材1と回転部材
2との間の環状空間の一端部に配置したものである。す
なわち、車輪支持部材1の一端の内径部に、図18
(A)に矢印で示すように発電機4のステータであるセ
ンサ17を圧入する。この時、電極部は下方を向くよう
に配置する。図18(B)のように、発電機4のロータ
となるパルサリング18は、等速ジョイント15の外輪
15aを兼ねる内輪構成部材2Bの外径部に嵌め込む。
この状態で、内輪構成部材2Bを回転部材2のハブ輪2
Aに圧入して嵌め込む。この構成の場合、発電機4とシ
ールが一体化されて、車輪軸受装置33の内側端のシー
ル部品が不要となる。また、車輪軸受装置33の複列の
転動体3の列の間に発電機4を組み込むものに比べて、
発電機4の着脱が容易である。さらに、発電機4と送信
部5Aとを接続する電線またはコネクタ等を通す孔を車
輪支持部材1に設けることなく、配線接続できる。これ
らのため部品点数が減り、発電機4の組立工数が削減さ
れ、発電機4や送信部5Aのメンテナンス性が良くな
る。
機4の定電圧化対策を説明する。発電機4は、回転型の
ものであるため、高回転(高周波)になるに従って、発
電量も増加する。このため、高回転になると発電機4か
ら発電される誘起電圧が多すぎて、回路の電子部品が破
損する恐れがある。このため、一定回転数以上で回転さ
せることは、好ましくない。したがって、定電圧回路を
設けるなど、高速回転にしても回路が破損しない対策を
施す必要がある。これにつき、発電機4のステータとな
るセンサ17のリング部材19の材質を、一般的な珪素
鋼板に代えて、高周波で飽和性の高い材質にする。ま
た、コイル20の巻数を200ターン以上、線径をφ
0.32mm以下にする。これにより、高速回転時にも回
路部品が破損しない発電電力量に保持することができ
る。例えば、図19に示すような交流発電機発電量とな
り、発電機4で発生する誘起電圧が+5Vより高くなる
ことが防止でき、高速回転時にも送信部5Aの電子部品
を破損することはなく、送信回路に駆動用電源(+5
V)を安定して供給できる。そのため、定電圧回路が省
略できる。
出力電圧(Ve)は、発電機の構造による定数をK、回
転数をNとすると、V=K・Nであり、回転数に比例す
る発電電圧となるが、実際に負荷を接続すると、電圧を
飽和させることができるようになる。発電機の内部抵抗
をRe、インダクタンス成分(コイル成分)をLe、発
電機出力に接続する負荷の抵抗(純抵抗とする)をR、
負荷の両端の電圧をVとすれば、 V=Ve・(R/(R+(Re+jωLe))) =K・N・R/(R+Re+jωLe) …… ここで、 K1=K・R R1=R+Re また、ωは回転数に比例する角速度であるから、jω=
K2・Nとおくことができ、式は次のようになる。 V=K1・N/(R1+K2・N) …… この式より回転数Nが大きくなり、R1<<K2・Nと
なると、 V≒K1/K2 の一定値になることがわかり、発電機の出力電圧に飽和
特性を与えられることが示されている。
上加えると壊れる)と抵抗値がわかれば、送信部側に電
圧保護回路を設ける必要はなく、送信部回路を低価格化
できる。発電機の出力電圧Ve(無負荷)は、 Ve=1.414・π・Kw・f・W・Φ Kw:巻線係数 f :周波数(回転磁石の磁極数と回転数に比例) W :巻線巻き数 Φ :回転磁石の最大磁束また、 内部抵抗 Re∝W/S (Sは電線の断面積(太さ)) 内部インダクタンス Le∝W (ただし、磁気回路依存分があり、コイル 枠・磁石・ハブ金属部を含めた磁気回路解析が必要) のため、組み込み条件により制限される寸法・価格等か
ら磁石・巻線・巻数等を決定する。このようにして、磁
石・巻線・巻数等を適宜定めた発電機によると、無負荷
および200Ωの負荷時に、それぞれ図20,図21に
示す回転数と誘起電圧との関係が得られた。
は、回転を検出するセンサの信号を、車輪支持部材の送
信部から、車体側の受信部にワイレヤス伝達手段で伝送
するものとしたため、車輪支持部と車体との間でセンサ
信号伝達用の電線が外部に露出しない。そのため、石跳
ねやタイヤハウス内の雪の凍結等により、断線の支障を
起こすことがない。また、車輪支持部と車体との間のセ
ンサ信号用の電線が省け、その煩雑な配線固定作業も不
要となるため、自動車の軽量化、コスト低下が図れる。
また、この発明における第1の発明の場合は、ワイレヤ
ス伝達手段における上記送信部を、搬送波を上記センサ
の信号で周波数変調して微弱電波で送信するものとし、
かつ上記搬送波の周波数を322MHz以下としたた
め、これら使用周波数帯域と変調方法との組み合わせに
より、外乱ノイズの影響を受け難く、また出力も確保し
て、誤動作を生じ難いものとできる。この発明における
第2の発明の場合は、上記ワイレヤス伝達手段が磁気結
合によって送受するものであって、送信部の送信コイル
および受信部における受信コイルを、コイル中心が車輪
の回転軸心に対して直角に、かつ水平方向になるように
配置したため、磁気結合による指向性のために、周囲装
置の影響を受け難く、また車輪に上下動が生じても安定
して信号伝送でき、誤動作の生じ難いものとできる。こ
の発明において、パルサリングおよびセンサが発電機を
構成し、送信部の電源として用いられるものとした場合
は、送信部やセンサ用の電源を別途に設けることが不要
で、電源用の電線が車輪支持部と車体との間に露出する
こともなくなる。また、発電機に接続された電源回路に
スーパキャパシタを付加した場合は、車輪の低速回転時
の発電電力の低下分を上記スーパーキャパシタで補うこ
とができ、制動による低速回転時におけるワイレヤス伝
送が十分に行える。
レーキ装置の概念構成を示す説明図である。
ス伝達手段の送信部と共に示す断面図である。
側面図である。
ルサリングの断面図および正面図である。
ンサの破断側面図および正面図である。
部を拡大した拡大図である。
るセンサの変形例を示す破断側面図、正面図、および同
図(B)の部分拡大図である。
を示す断面図である。
よびその波形説明図である。
した実施形態にかかるアンチロックブレーキ装置の車輪
軸受装置を送信部と共に示す断面図である。
る。
達手段における送信部および受信部の回路基盤例の説明
図である。
チロックブレーキ装置の断面図である。
荷時の回転数と出力電圧との関係を示すグラフである。
時の回転数と出力電圧との関係を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 車輪の回転数を検出し、この検出信号に
よりブレーキ制動力の制御を行うアンチロックブレーキ
装置において、車輪の回転部材に装着されたパルサリン
グと、このパルサリングに対峙して車輪支持部材に装着
されたセンサと、車体に設置されて上記制動力の制御を
行う制御回路と、上記車輪支持部材および車体に送信部
および受信部が各々設置され、上記センサの信号をワイ
ヤレスで送受するワイレヤス伝達手段とを備え、 上記送信部は、搬送波を上記センサの信号で周波数変調
して微弱電波で送信するものとし、かつ上記搬送波を周
波数が322MHz以下で、283MHz以上としたア
ンチロックブレーキ装置。 - 【請求項2】 車輪の回転数を検出し、この検出信号に
よりブレーキ制動力の制御を行うアンチロックブレーキ
装置において、車輪の回転部材に装着されたパルサリン
グと、このパルサリングに対峙して車輪支持部材に装着
されたセンサと、車体に設置されて上記制動力の制御を
行う制御回路と、上記車輪支持部材および車体に送信部
および受信部が各々設置され、上記センサの信号をワイ
ヤレスで送受するワイレヤス伝達手段とを備え、 上記ワイレヤス伝達手段は、上記送信部と受信部との磁
気結合によってワイヤレスで送受するものであり、上記
送信部の送信コイル、および受信部の受信コイルを、コ
イル中心が上記車輪の回転軸心に対して直角に、かつ水
平方向になるように配置したアンチロックブレーキ装
置。 - 【請求項3】 上記パルサリングおよび上記センサが発
電機を構成し、上記送信部は上記発電機の発電電力を電
源として用いるものとし、上記送信部の前記発電機に接
続された電源回路に、スーパキャパシタを付加し、上記
車輪の低速回転時の発電電力の低下分を上記スーパキャ
パシタで補うようにした請求項1または請求項2に記載
のアンチロックブレーキ装置。
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