JP2000214037A - 発電装置及びこれを用いたタイヤ内圧検出装置 - Google Patents
発電装置及びこれを用いたタイヤ内圧検出装置Info
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Abstract
不要な電源を利用して外部に通知する。 【解決手段】回転錘12を発電機地板11の軸11aに
軸受11bを介して回転可能に取り付け、この発電機地
板11をタイヤ1内に、軸11aと車軸とが並行となる
ように取り付ける。この回転錘12の回転を、回転錘車
13,伝え車14により増速して発電機15の発電ロー
タ16に伝達し、発電機15の発電電力を発信回路7に
供給する。そして、圧力センサ4の検出信号を発信回路
7により無線で送信し、これを車体側に設けた受信回路
9で受信し制御装置10に通知する。車軸が回転する
と、これと共に軸11aが回転するが、回転錘12はそ
の慣性モーメントによって停止していようとするから回
転錘12は軸11aを回転軸として回転する状態とな
り、この回転が増速されて発電ロータ16に伝達され、
これにより発電電力を得ることができる。
Description
利用して発電を行う発電装置及びこれを利用したタイヤ
の内圧を検出するタイヤ内圧検出装置に関する。
ては、例えば特許番号第2645937号公報(以下、
第1従来例という。)に記載されたもの、或いは、特開
平6−219113号公報(以下、第2従来例とい
う。)に記載されたもの等がある。これらの従来例で
は、タイヤ内部に設けた圧力センサで検出した検出値を
無線を利用してタイヤ外に通知するようにしている。
を利用して圧力センサの検出結果を通知するようにした
場合には、発信器及び受信器を設ける必要があり、これ
ら発信器及び受信器を用いる場合には、これらを駆動す
るための電源が必要である。車体側に設けられる受信器
の場合には車体側のバッテリ等を利用することが可能で
あるが、車輪側に設けられる発信器の場合には車輪側に
電源を設ける必要がある。
換を行う必要があり、電源交換の煩わしさがある。これ
を回避するために、第2従来例のように、車輪側に発電
機構を設け自己発電により発信器等を駆動する方法もあ
る。この場合には、電源交換を行う必要はないが、車輪
側及び車体側のそれぞれにコイル、永久磁石及び磁性体
を配置して発電機構を構成しているため、汚れやすく、
また、車輪側及び車体側の両方に構成部材を配置して発
電機構を構成するようになっているため、取り扱いにく
いという問題がある。
題に着目してなされたものであり、汚れ等の影響を受け
ることを回避することのできる発電装置及び、汚れ等の
影響を受けることを回避し且つ電池交換等を行う必要の
ないタイヤ内圧検出装置を提供することを目的としてい
る。
に、請求項1に係る発電装置は、発電機と、当該発電機
のロータと輪列を介して連結される回転錘と、を備え、
前記発電機のステータは回転体に取り付けられ、前記回
転錘は前記回転体に相対回転可能に取り付けられ且つ前
記回転体の回転軸又はこの回転軸と並行な軸を回転軸と
するようになっていることを特徴としている。
1に係る発電装置において、前記回転錘は、回転偏荷重
がかからないように形成されていることを特徴としてい
る。
は、タイヤの内圧を検出する圧力センサと、前記請求項
1又は2に記載の発電装置と、当該発電装置の発電電力
により駆動され且つ前記圧力センサの検出情報を通知す
る通知手段と、を備えることを特徴としている。
3に係るタイヤ内圧検出装置において、前記発電装置は
タイヤ内に設けられていることを特徴としている。
項3に係るタイヤ内圧検出装置において、前記発電装置
は、前記回転錘の回転軸が車軸と一致する位置に設けら
れていることを特徴としている。
に基づいて説明する。
置の実施の形態を示す概略構成図であり、図2はそのブ
ロック図である。
のリム2に検出装置3が固定されている。この検出装置
3は、空気圧を検出する圧力センサ4、発電装置として
の発電機構5、整流回路22及び充電用コンデンサ23
から構成されている。前記圧力センサ4は、例えば、半
導体圧力センサ等で構成されタイヤ1の内圧をリニアに
検出し、通知手段としての発信回路7に出力するように
なっている。また、前記発電機構5からの供給電力によ
って駆動されるようになっている。
向する側に固定され、前記発電機構5からの供給電力に
より駆動されるようになっている。そして、圧力センサ
4の検出信号を入力し、この検出信号に応じた周波数の
パルス信号からなる無線信号を発信するようになってい
る。
体8側に取り付けた受信回路9で受信するようになって
いる。この受信回路9は、車体8のバッテリ等を電源供
給源として作動し、発信回路7で発信した無線信号を受
信し、受信した無線信号の周波数を解析して圧力センサ
4の検出信号を検出し、車軸8a内に配設した配線を介
して制御装置10に出力するようになっている。この制
御装置10では、受信回路9からの検出信号に基づいて
タイヤ1内の内圧が正常であるかどうかを判定し、異常
であるときには警報を発する等の処理を行うようになっ
ている。
たものであり、図4は、発電機構5の断面図である。
5は、発電機地板11と一体に形成された軸11aに転
がり軸受等の軸受11bを介して回転錘(はずみ車)1
2が取り付けられ、この回転錘12には回転錘車13が
固定されている。前記回転錘12は、周囲が肉厚の円盤
状に形成されその回転軸に対して回転偏荷重がかからな
いように形成されている。そして、これら、回転錘12
と軸11aと回転錘車13とは、これらの回転軸が同軸
上に位置するように配置され、且つ回転軸が車軸と並行
となる位置に配置されている。
が回転し、この回転錘車13の回転は伝え車14を介し
て、発電機15の発電ロータ16に伝達されるようにな
っている。つまり、回転錘12の回転は、前記輪列によ
って100倍程度に増速されて前記発電ロータ16に伝
達されるようになっている。前記発電機15は、例えば
2極以上の複数極に形成されたロータ磁石を有する発電
ロータ16と、発電コイル17を巻装した、PCパーマ
ロイ等の高透磁率の磁性体で構成された発電ステータ1
8とから構成されて、前記発電ロータ16は発電機地板
11に回転可能に軸支され、発電ステータ18は前記発
電機地板11に固定されている。
3,伝え車14及び発電機15により発電機構5が構成
され、この発電機構5を覆うカバー20と共に、発電機
地板11が、L字状の取り付け部材21に取り付けら
れ、この取り付け部材21は、リム2のタイヤ1側に取
り付けられている。このとき、前記回転錘12の回転軸
が、図示しない車軸と並行となるように取り付けられて
いる。また、図4には示していないが、前記取り付け部
材21には、さらに、圧力センサ4と、前記図2に示す
整流回路22及び充電用コンデンサ23と、を取り付け
るようになっている。
3,伝え車14を介して発電ロータ16に伝達され、こ
れにより発電ロータ16に誘起電圧が発生し、この誘起
動圧が前記整流回路22を介して充電用コンデンサ23
に供給され、この充電用コンデンサ23の両端の電圧が
前記圧力センサ4及び発信回路7に供給されるようにな
っている。
発電機15で発生させるべき発電電力量、前記回転錘1
2から発電ロータ16までの回転の伝達トルク、及び回
転錘12の回転軸と車軸との距離に応じた回転錘12に
作用する遠心力とを考慮して設定するようになってい
る。
置3が車軸を回転軸として回転し、これに伴って発電機
地板11も車軸を回転軸として回転するが、回転錘12
にはその慣性モーメントにより停止した状態でいようと
する力が作用する。このため、発電機地板11は車軸を
中心として回転するが、回転錘12は停止しようとする
状態となり、つまり、回転錘12が発電機地板11に対
して発電機地板11の回転方向とは逆方向に回転する状
態となる。
対して回転すると、この回転が回転錘車13及び伝え車
14によって増速されて発電ロータ16に伝達されるか
ら、発電コイル17に誘起電圧が発生し、この誘起電圧
が整流回路22で整流されて充電用コンデンサ23を急
速充電し、この充電用コンデンサ23の両端電圧が圧力
センサ4及び発信回路7に作動電源として供給される。
このため、圧力センサ4及び発信回路7が作動状態とな
り、発信回路7では、圧力センサ4から出力されるタイ
ヤの空気圧の検出信号を、これに応じた周波数のパルス
信号に変換し、これを無線信号として発信する。
をうけて作動し、発信回路7からの無線信号を受信する
と、これを変換して圧力センサ4の検出信号に応じたタ
イヤ内圧の検出値を得て、これを制御装置10に出力す
る。これを受けて制御装置10では、タイヤ内圧が正常
であるかどうかを判定し、タイヤ内圧が異常と判断され
るときには、例えば警報を発生させる等の処理を行う。
bを介して遅れて回転錘12に伝達され、これによって
回転錘12が発電機地板11と同じ方向に回転し始める
と、発電機地板11の車軸に対する回転速度が回転錘1
2の車軸に対する回転速度よりも大きいときには、引き
続き回転錘12は発電機地板11に対して回転する状態
となるから、この間は、発電ロータ16が回転して発電
機15が発電している状態となる。
2が発電機地板11と一体に回転する状態になると、発
電ロータ16は回転しない。よって、発電機15は発電
を停止するが、このとき、充電用コンデンサ23に充電
されているから、圧力センサ4及び発信回路7では、こ
の充電用コンデンサ23を電源供給源として継続して作
動し、圧力センサ4の検出信号を無線信号に変換して発
信する。よって、制御装置10では継続してタイヤ内圧
の監視を行うことができる。
1と一体となって回転している状態から、例えば、運転
者がアクセルペダルをさらに踏み込んで加速すると、上
記と同様に、発電機地板11は車軸を中心としてさらに
高速で回転するのに対し、回転錘12は、その慣性によ
って、アクセルペダル踏み込み前つまり加速前の回転速
度を維持しようとするから、発電機地板11に対して回
転錘12が相対的に回転する状態となる。よって、発電
ロータ16が回転し、発電機15による発電が再開さ
れ、これが充電用コンデンサ23に供給されて、充電が
再開される。
転錘12に伝達され回転錘12が発電機地地板11と一
体に回転する状態となると、発電機15の発電が停止
し、発信回路7では、充電用コンデンサ23を電源供給
源として継続して作動する。
で減速すると、発電機地板11はその回転速度が低下す
るのに対し、回転錘12は、その慣性によってブレーキ
ペダル踏み込み前つまり減速前の回転速度を維持しよう
とするから、発電機地板11に対して回転錘12が相対
的に回転し、発電機地板11の回転方向と同じ方向に回
転する状態となる。よって、発電ロータ16が回転し、
発電機15による発電が再開される。
体に回転する状態となると、発電機15の発電が停止す
る。
た、凹凸路を走行するとき等、車軸の回転速度に速度変
化が生じるときには、回転錘12の慣性によって、回転
錘12が発電機地板11に対して回転し、これによって
発電機15が作動して発電しこれが充電用コンデンサ2
3に蓄えられるから、この充電用コンデンサ23を電源
供給源として圧力センサ4及び発信回路7を作動させる
ことによって、圧力センサ4の検出信号を確実に制御装
置10に伝達することができる。
力を得ることができるから、電池交換等を行う必要がな
い。また、半導体圧力センサ等の電源を必要とする圧力
センサ4等でも用いることができ、電源を必要とするタ
イヤ内圧をリニアに検出することの可能な圧力センサを
用いることができるから、より精密にタイヤ内圧の検出
を行うことができる。
タイヤ側及び車体側に分散して配置する必要はなく、発
電機構5単位で取り扱うことができる。また、発電機構
5をタイヤ内部に設けるようにしているから、汚れ等の
影響を受けることがない。
回転偏荷重がかからないように形成しているから、回転
偏荷重により発電ロータ16への回転の伝達効率が低下
し、発電効率が低下することを回避することができる。
20と共に発電機構5を取り付け部材11に固定するよ
うにした場合について説明したが、カバー20は設けな
くてもよい。
うにした場合について説明したが、これに限らず、発電
機構5をタイヤ外側に設けるようにしてもよく、この場
合には、汚れ対策のためにカバー20を設ける方がよ
い。
12の回転軸が車軸とが並行であればよいが、回転錘1
2に遠心力が作用するため、車軸上に取り付けることが
最適であるが、車軸の際、或いはアルミホイール部分
等、車軸に近い位置に設けることが好ましい。また、圧
力センサ4に電源を供給する場合には、圧力センサ4と
発電機構5とを配線する必要があるため、これを考慮す
る必要があり、また、タイヤ交換等で邪魔とならない位
置が好ましい。
することの可能な半導体圧力センサを用いるようにした
場合について説明したが、これに限るものではなく、タ
イヤ内圧力が所定値以下となったときに作動するような
圧力センサでも適用することができ、また、電源を必要
としない圧力センサであっても適用することができる。
構5と圧力センサ4とを組み合わせて車両のタイヤ内圧
検出装置を構成した場合について説明したが、これに限
らず、回転体であれば適用することができ、例えば、発
電機構5を自転車の前輪に取り付け、この発電機構5に
よる発電電力によってヘッドライトを点灯させるように
してもよい。また、タービン、回転試験器等において、
回転体内部に発電機構5とセンサ等を設けることによ
り、回転体内部の様子、例えば温度、湿度等をセンサに
より直接検出し、これを発信器等で外部に通知すること
により、回転体内部の様子をリニアに且つ高精度に検出
することができる。
ンサ4の検出信号を発信回路7を用いて外部に通知する
ようにしているが、これに限るものではなく、例えば検
出信号として二値の信号を出力するようなセンサであっ
て、回転試験器等に適用した場合等には、何れか一方の
状態となったときに警報音を発生させるようにしてもよ
い。
路7をタイヤ1の外側に設けた場合について説明した
が、発信回路7をタイヤ1内部に設けるようにしてもよ
く、また、受信回路9を制御装置10内に設けるように
ようにしてもよい。
用する場合に限らず、必要に応じて回転させることによ
り発電させ、この発電電力を利用して例えばライトを点
灯させる、発熱する等、所定の機能を発するようにして
もよい。
明によれば、回転錘を回転体に回転可能に取り付け、こ
の回転錘とロータとを輪列を介して連結し、回転体が回
転するときの回転錘の慣性を利用して回転錘と回転体と
の間に回転速度差を発生させることにより、発電機を駆
動するようにしたから、発電機の構成部材を回転体側と
その外部とに分散して配置する必要はなく、発電装置単
位で回転体に配置することで発電電力を得ることができ
る。
錘を回転偏荷重がかからないように形成したから、発電
効率を向上させることができる。
項1又は2に記載の発電装置を利用して通知手段を駆動
し、圧力センサで検出したタイヤの内圧を、前記通知手
段によって通知するようにしたから、車体側に発電機の
構成部材を取り付ける必要はなく、タイヤ側に発電装置
を設けることによって、電池等の消耗品となる電源を利
用することなく、タイヤの内圧を検出することができ
る。
装置をタイヤ内に設けたから、発電装置が汚れることを
回避することができる。
電装置を、回転錘の回転軸が、車軸と一致する位置に設
けるようにしたから、車軸の回転によって遠心力が回転
錘に作用することを回避することができる。
示す概略構成図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 発電機と、当該発電機のロータと輪列を
介して連結される回転錘と、を備え、 前記発電機のステータは回転体に取り付けられ、前記回
転錘は前記回転体に相対回転可能に取り付けられ且つ前
記回転体の回転軸又はこの回転軸と並行な軸を回転軸と
するようになっていることを特徴とする発電装置。 - 【請求項2】 前記回転錘は、回転偏荷重がかからない
ように形成されていることを特徴とする請求項1記載の
発電装置。 - 【請求項3】 タイヤの内圧を検出する圧力センサと、 前記請求項1又は2に記載の発電装置と、 当該発電装置の発電電力により駆動され且つ前記圧力セ
ンサの検出情報を通知する通知手段と、を備えることを
特徴とするタイヤ内圧検出装置。 - 【請求項4】 前記発電装置はタイヤ内に設けられてい
ることを特徴とする請求項3記載のタイヤ内圧検出装
置。 - 【請求項5】 前記発電装置は、前記回転錘の回転軸が
車軸と一致する位置に設けられていることを特徴とする
請求項3記載のタイヤ内圧検出装置。
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1999
- 1999-01-22 JP JP01469399A patent/JP3687385B2/ja not_active Expired - Fee Related
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