JP2002052701A - ディジタルデータの集合体として利用可能なドキュメントを処理する方法及び装置 - Google Patents

ディジタルデータの集合体として利用可能なドキュメントを処理する方法及び装置

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JP2002052701A
JP2002052701A JP2001090793A JP2001090793A JP2002052701A JP 2002052701 A JP2002052701 A JP 2002052701A JP 2001090793 A JP2001090793 A JP 2001090793A JP 2001090793 A JP2001090793 A JP 2001090793A JP 2002052701 A JP2002052701 A JP 2002052701A
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Moreau Jean-Jacques
モロー ジャン−ジャック
Amaruje Stephane
アマルジェ ステファンヌ
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    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】2つの可能な分解能のいずれか一方に従って文
書の各部分を表現するために、その文書を表現するデジ
タルデータを処理する方法及びその装置の提供。 【解決手段】デジタルデータセットから、1つのカテゴ
リのマスクされたデジタルデータにおいて第1のデータ
列を作成し8、9、且つ別のカテゴリのマスクされたデ
ジタルデータにおいて第2のデータ列を作成し8'、
9'、特に異なる分解能に対応するそれら2つのデータ
列を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、それ自体
知られているように、図形命令を表現するデジタルデー
タセットの形態で利用可能である文書を処理する方法に
関する。
【0002】更に詳細には、本発明は、後に異なる用途
で使用することを目的としてこの情報から少なくとも2
種類の明確に異なるデータ列を抽出するために情報を分
割することに関する。
【0003】本発明は、特に、例えば、プリンタでプリ
ントすることを目的としてデジタルデータを処理する場
合のみならず、後に送信及び/又はプリントを実行する
ことを目的として文書の走査から得られたデジタルデー
タを処理する場合にも適用される。
【0004】
【発明の概要】本発明の目的の1つは、文書自体の組成
によって規定される少なくとも2つの異なる分解能で後
に文書を表現、特にプリントするのに適合する少なくと
も2つのデジタルデータ列を生成するのを可能にするこ
とである。これは、文書がいくつかの領域では非常に細
かいわゆる「高分解能」表現を要求する(複雑な画像部
分)のに対し、他の領域では、例えば、文字の印刷や単
純な地形図の表現のように、より大まかないわゆる「低
分解能」表現しか要求しないことが起こるためである。
【0005】コンピュータプリンタは少なくとも1つ、
一般には数個のプリントヘッドを含む。各ヘッドは少な
くとも1つの特定の色の印刷用製品を射出する働きをす
る。例えば、白黒インクジェットプリンタのプリントヘ
ッドは黒インクの小滴の射出を制御する。カラープリン
タの場合には、黒以外のプリントヘッドが別の色、特
に、シアン、マゼンタ及び黄色のインクの射出を制御す
る。これら様々な印刷用製品を組み合わせることによ
り、多種多様な色を得ることができる。
【0006】適正な射出は、タンクからチャンバ内へ所
定の量の印刷用製品を流入させ、周知の原理に従ってプ
リントノズルを経て製品を射出することにより実行され
る。
【0007】射出後、印刷用製品は印刷媒体、例えば、
シート紙に衝突し、そこに1つのドット、すなわち、画
素を形成する。印刷すべき文字、図形及び画像は適切な
順序でドットを連続させることにより形成される。
【0008】更に詳細にいえば、プリントに先立って、
コンピュータ文書は1つ又は複数の画素アレイに変換さ
れる。画素アレイは文書の単色成分を記述している。そ
のようなアレイにおける各画素は、プリントすべきシー
ト紙上の1つの点に一意性をもって対応する。従って、
対応する画素の値が1に等しい(この場合、画素は「ス
イッチオン」されているとする)ときに限って、所定の
量の印刷用製品が1点に向かって射出されることにな
る。文書を一様にレンダリングさせるために、画素が幅
方向と高さ方向に均一の間隔で離間されることは理解で
きるであろう。例えば、720×720dpi(ドットパ
ーインチ)のインクジェットプリンタの場合、水平方向
ピッチと垂直方向ピッチは1インチの720分の1、す
なわち、約35μmである。
【0009】この「理想的な」プリントモードにおいて
は、文書は1つ又は複数の画素アレイに変換された後に
同時に数行ずつプリントされる。実際には、プリントヘ
ッドのノズルの数と同じ数の行が同時にプリントされ
る。例えば、白黒インクジェットプリンタの場合、1つ
のプリントヘッドが128個のノズルを有しており、1
つの画素アレイが作成される。第1回のパスでは、アレ
イは左から右へ走査され、プリントヘッド自体が左から
右へ移動する間に、行1から128のスイッチオンされ
た画素がプリントされる。この後、ヘッドは下方へ12
8画素分移動される。これは、紙が128画素分上方へ
移動されることと等価である。次に、行129から25
6をプリントするために第2回のパスが実行される。今
回はヘッドは右から左へ移動する。このパスの終了時
に、紙を再び128画素分進ませ、文書全体がプリント
され終わるまで、プリント過程と紙送り過程を繰り返
す。
【0010】しかし、この理想的なモードにおける文書
のプリントにはいくつかの欠点がある。特に目立つの
は、とりわけ厄介な拡散効果である。拡散効果とは、2
つの隣接する画素を同時にプリントしたときに起こり、
インクが拡散して、2つの画素が2つの全く別個のドッ
トを成すのではなく、互いにつながりあって不規則な形
状の点を形成してしまう現象である。
【0011】この効果に対処するのに特に有効な技法の
1つは、各パスを2度ずつ実行し、各回で2つの行のう
ち一方の行のみをプリントするというものである。すな
わち、第1回のパスの画素は、隣接する画素がプリント
される順番を迎えている間に乾燥するだけの時間を与え
られる。
【0012】この重複パス方式は、ヘッドの移動方向に
対して垂直な方向の拡散を防止するのに特に有効であ
る。同じ「行」にある画素については、分解能が低下
し、その結果、画素の間隔が広がっても、それを許容す
ることはできる。
【0013】非常に有益ではあるが、この高分解能プリ
ント方法はプリントに要する時間をかなり延長してしま
う。従って、この方法は特に要求するところの多い文書
のプリントに専ら利用される。
【0014】通常の文書の場合には、従来のプリンタで
は低分解能モードとして知られている別のプリントモー
ドを利用することができる。このモードは2つの画素の
うち一方の画素のみをプリントすることから成る。画素
の大きさは変わらないままであるので、見た目ではプリ
ントに影響は出ない。
【0015】すなわち、このモードにおいては、プリン
トすべき文書をプリンタの分解能より低い分解能で1つ
又は複数の画素アレイに変換する。例えば、720×7
20dpiの最大分解能を支援するヘッド1つの白黒イン
クジェットプリンタの場合、その半分の分解能、すなわ
ち、360×360dpiで画素のアレイが生成される。
その後、このアレイを2倍の水平方向ピッチ、すなわ
ち、1インチの720分の2(約70μm)でプリント
する。更に、ノズル間の間隔は固定されており、2つの
ノズルのうち一方しか使用しないため、垂直方向ピッチ
も2倍になる。
【0016】実際には、文書の多くは、特にテキスト、
すなわち、文字のプリントのように低分解能モードで欠
陥なくプリントできると考えられる要素と、特に画像の
ようにこの再現モードが適さない要素とを同時に含んで
いる。
【0017】本発明は、この例では、そのような2種類
の要素を異なる方式でプリントすることができるように
するために、デジタルデータの形態で利用可能である文
書を構成する情報を処理することを可能にする。本発明
の基本原理は、高分解能で再現されなければならない情
報(文書の各部に相当する)と、低分解能で十分な情報
とを好都合な方式で分離するために、画素のアレイに変
換(「ラスタ化」として知られている)前に2つのデジ
タルデータセットを生成することから成る。
【0018】すなわち、本発明は、第1のカテゴリ及び
第2のカテゴリのデジタルデータセットの形態をとって
利用可能である文書を処理する方法であって、第2のカ
テゴリのデジタルデータをマスクすることにより、前記
データセットから第1のデジタルデータ列を生成する過
程と、第1のカテゴリのデジタルデータをマスクするこ
とにより、前記データセットから第2のデジタルデータ
列を生成する過程と、それら2つのデータ列の少なくと
も一方を使用する過程とから成ることを特徴とする方法
に関する。
【0019】以上定義したような発明は、文書を記述す
る利用可能なコンピュータデータを提供する多種多様な
分野に適用可能である。好ましい分野の1つは、言うま
でもなく、文書のプリントの分野であり、特に、問題の
デジタルデータが図形命令を表現している場合である。
【0020】これは、最新のコンピュータシステムにお
いては、例えば、「draw a line(線ドロー)」型、「d
raw an ellipse(楕円ドロー)」型又は「represent a
bitmap image(ビットマップ画像表現)」型の「図形命
令」として知られるデジタル情報により文書を記述でき
ることが知られているからである。このような図形命令
は周知のオペレーティングシステム(「Windows
(登録商標)」として知られている)により管理され、
プリントすべきオリジナル文書をプリンタドライバを制
御する働きもするプリントプロセッサにより変換するこ
とによって得られる。従って、デジタルデータの、この
場合には前述の第1又は第2のカテゴリの図形命令への
分類は、全てのデジタルデータを事前に解析する過程の
中で一連の図形命令を考慮することにより実行できる。
いくつかの図形命令は自動的に第1のカテゴリに分類さ
れ、他の図形命令は自動的に第2のカテゴリに分類され
る。低分解能モードに対応する情報は第1のデータ列と
してグループ分けされ、高分解能モードに対応する情報
は第2のデータ列としてグループ分けされる。必要に応
じて、通常は低分解能モードに対応している図形命令で
あるにもかかわらず、それらの図形命令が低分解能で表
現した場合に過剰に劣化されてしまうと考えられる詳細
な内容を表現している場合には、それらの命令を第2の
データ列に分類することも可能である。
【0021】本発明の別の面によれば、前述の解析する
過程は、図形命令の解析に関係する場合、閉じた図形機
能(円、楕円など)、開いた図形機能(直線、曲線な
ど)、テキストを表現する機能(英数字文字)及びビッ
トマップモードで画像を表現する機能の検索を含む。テ
キストを表現する機能は、例外はあるが自動的に第1の
カテゴリに分類され、ビットマップモードで画像を表現
する機能は、例外はあるが第2のカテゴリに分類され
る。閉じた図形機能又は開いた図形機能は、例えば、そ
れらが文書中で表現している図形の寸法などの他の基準
に従っていずれか一方のカテゴリに分類される。その寸
法が小さければ、第2のカテゴリ(高分解能)が選択さ
れ、反対に、図形が文書中で広いスペースを占めている
ような場合には、低分解能表現のために第1のカテゴリ
に分類されることになる。
【0022】本発明の原理が適用されるもう1つの用途
は文書の走査に関する。この場合、文書は、まず、ビッ
トマップモードの全体表現により記述される。その後、
走査を実行し、次に、周知のアルゴリズムを適用して、
文書を一連の前記図形命令に転換するための変換を実行
する。この変換の実行後、同じように図形命令を解析す
るプロセスを適用して、図形命令を第1又は第2のカテ
ゴリに分類することができる。そこで、図形命令の形態
をとる2つのデジタルデータ列を生成でき、それらの図
形命令の一部はマスクを実行するために修正される。
【0023】本発明の別の重要な面によれば、いずれか
一方のデータ列の図形命令をマスクする動作は、その図
形命令に無色表現、より一般的に言えば中性表現を割り
当てるように図形命令の少なくとも1つの測色パラメー
タを修正することにより、図形命令を書き換えることか
ら成る。
【0024】文書のプリントの場合、前述の適用は第1
のデータ列の図形命令を低分解能モードでプリントし且
つ/又は第2のデータ列の図形命令を高分解能モードで
プリントすることから成る。これを実行するために、2
つのカテゴリの図形命令から、文書の1つの単色成分の
少なくとも同じ部分をそれぞれ記述する2つのアレイを
作成することが可能である(「ラスタ化」として知られ
る動作)。1つのアレイ中の各々のセルは1つの画素を
表現している。
【0025】1つの画素に対応するアレイ中のセルによ
り指定される場所でプリントが実行されるとき、その画
素は「スイッチオン」されているとされる。第1のカテ
ゴリの図形命令から生成されたアレイの一方は低分解能
で再現されるべきスイッチオン画素を含み、第2のカテ
ゴリの図形命令から生成された他方のアレイは高分解能
で再現されるべきスイッチオン画素を含む。その後、文
書中の各行は、その行と関連する、2つのアレイからの
情報を使用して、同じプリントヘッドによりプリントさ
れる。文書の全ての単色成分に対してこれと同じプロセ
スを繰り返す。
【0026】1行をプリントするときには、プリントヘ
ッドと印刷媒体との間で2つの異なる速度で相対運動が
行われる(通常、ヘッドは行に沿って移動し、印刷媒体
は固定されたままである)。再現すべき画素が低分解能
アレイで読み取られた場合には高速を使用し、再現すべ
き画素が高分解能アレイで読み取られた場合には低速を
使用する。
【0027】更に、コンピュータ文書の1つ又は複数の
単色成分がコンピュータのメモリのスペースを過剰に占
めるのを避けるため、周知のように、文書を複数の隣接
するバンドに「分割」し、各バンドを1つ又は複数の画
素アレイに順次変換する。各画素アレイは現在処理中の
バンドの1つの単色成分を記述している。この技法で
は、どの時点でも文書の小さな一部分の変換に必要なデ
ータだけがメモリ内に保持されることになるため、文書
の1ページ分を1つ又は複数の画素アレイに変換するた
めに必要なメモリはかなり少なくて済む。
【0028】周知の修正アルゴリズムを使用することに
より、画素の形態で表現されたデジタルデータをプリン
トするに際して望ましい修正を適用するために、一般に
は、互いに画素1つ分又は数個分わずかに重なり合うバ
ンドを利用する。以下、そのようなバンドを拡張バンド
という。修正すべき影響には、特に、一様な色の広い面
をプリントする場合にとりわけ目に付く縞の出現があ
る。すなわち、拡張バンドに対応する文書中のデジタル
データから、少なくとも1つのスイッチオン画素のアレ
イが作成されるが、以下、それを拡大アレイという。こ
の場合、周知の修正アルゴリズムを適用することにより
拡大アレイが修正され、プリント時には、拡大アレイの
余剰部分、すなわち、拡張バンドの重複部分、次に続く
拡張バンドが処理されるときにはいずれにせよプリント
される部分に対応する画素は除外される。
【0029】カラープリントの場合、利用可能な色の数
と同じ数の拡大アレイが作成され、各アレイは文書の1
つの拡張バンドの1つの単色成分を記述する。アレイの
同時プリントを実行する前に、周知のように修正アルゴ
リズムが各拡大アレイに適用される。これは、カラーイ
ンクジェットプリンタでは様々なプリントヘッドを同時
に使用できるために、同じパスの間に異なる色の画素を
プリントできるからである。
【0030】本発明は、更に、第1のカテゴリ及び第2
のカテゴリのデジタルデータセットの形態をとって利用
可能である文書を処理する装置であって、前記データセ
ット中の第2のカテゴリのデジタルデータをマスクする
手段を含み、前記データセットから第1のデジタルデー
タ列を生成する第1の手段と、前記データセット中の第
1のカテゴリのデジタルデータをマスクする手段を含
み、前記データセットから第2のデジタルデータ列を生
成する第2の手段と、それら2つのデータ列の少なくと
も一方を使用する手段とを具備することを特徴とする装
置にも関する。
【0031】本発明の別の有利な特徴によれば、装置
は、前記デジタルデータが図形命令の形態で利用可能で
あり、前記一方又は他方のカテゴリの図形命令をマスク
する手段は、前記図形命令に無色又は中性表現を割り当
てるように、その少なくとも1つの測色パラメータを修
正することにより前記図形命令を書き換える手段を含む
ことを特徴とする。
【0032】一例を挙げると、次のような図形命令を考
えることができる。
【0033】EMR−angle arc(x,y,r,α1,α
2,c,m,j,k) この命令は、中心(x,y)を有し且つ半径rが角度α
1及びα2の間にあるような円弧を指定しており、その
色彩特性はパラメータc、m、j及びkの値により定義
されている。この場合、マスク動作は、それぞれのパラ
メータc、m、j及びkを0まで減少させることにより
同じ図形命令を書き換えることからなる。
【0034】プリンタの場合、装置は、言うまでもな
く、第1のデータ列の図形命令から制御される低分解能
プリント手段と、第2のデータ列の図形命令から制御さ
れる高分解能プリント手段とを有する。
【0035】これに対し、スキャナにより供給される情
報を再処理する場合には、装置が文書を走査する手段と
関連していることは自明である。それらの手段は、走査
内容を周知のアルゴリズムを適用することにより一連の
図形命令に転換する変換手段に接続している。この場
合、高分解能情報から、いずれか一方のカテゴリへの分
類を目的として先に指示したような種類の図形命令を生
成するために必要である情報を抽出するために、文書の
1回の「スイープ」のみを格納させることができるよう
に、走査手段は高分解能型であるのが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】単に一例として挙げられている実
施例の以下の説明を添付の図面を参照しながら考慮する
ことにより、本発明は更に良く理解され且つ本発明のそ
の他の利点もより明確になるであろう。
【0037】図1は、特にプリンタ210を含む様々に
異なる周辺装置に接続されたコンピュータ20を示す。
コンピュータは、特に他のコンピュータとの情報交換を
実行することを可能にする通信ネットワーク400に接
続する通信インタフェース510を有する。また、「ハ
ードディスク」として知られている格納手段506、デ
ィスケットドライブ507及びCDディスクドライブ5
08を有する。これらのドライブはそれぞれディスケッ
ト700と、CDディスク701を収納することができ
る。これらの要素と、ハードディスク506は本発明に
おいて解釈される意味での文書と、本発明を実現するた
めのコードとを格納することができる。尚、コードはコ
ンピュータ20により読み取られた後に、ハードディス
ク506に格納される。変形例によれば、コンピュータ
が本発明を実現できるようにするためのプログラムを読
み取り専用メモリ501(図1にはROMとして示す)
に格納できる。別の実現可能な変形例によれば、プログ
ラムを要求に応じてネットワーク400からロードし、
先に説明したのと同じようにして格納することも可能で
ある。
【0038】コンピュータには、プリントすべき文書を
表示し、キーボード504及び/又は「マウス」50
5、あるいは他の何らかの制御手段を使用してそれらの
文書を修正することを望むユーザとの間でインタフェー
スとして機能する画面503が更に設けられている。画
面503は、ユーザの要求に応じて、コンピュータ又は
その周辺装置の1つにおいてデジタル情報の形態で利用
可能である文書をプリントすべき場合に、プリンタ21
0により消費されると考えられる様々に異なる印刷用製
品のボリュームを表示することも可能である。本発明に
よる方法の実現に関連する命令は中央装置500(図1
のCPU)により実行される。それらの命令は読み取り
専用メモリ501又はその他に利用可能である情報格納
要素に格納される。起動時、例えば、読み取り専用メモ
リ501などの不揮発性メモリの1つに格納されてい
る、特に本発明の実現に関連するプログラムはランダム
アクセスメモリ502(図1のRAM)へ転送される。
この時点で、ランダムアクセスメモリは本発明の実行可
能コードと、その実現に必要な変数及びパラメータとを
格納することになる。
【0039】以上挙げたコンピュータ20の様々な構成
要素は、通信バス512によって互いに情報を交換す
る。通信バス512はインタフェース510を介してネ
ットワーク400から入力される情報を伝送したり、あ
るいはネットワーク400へ情報を送信したりする。画
像の再現の場合、デジタルカメラ800をバス512に
接続することができる。
【0040】図2を更に詳細に考えてみると、プリンタ
210が示されている。この場合、プリンタ210は、
例えば、テキストと画像とから構成される複雑な文書を
表現するプリントすべきデータDIを受信するカラープ
リンタである。データDIは、コンピュータ20の入出
力カード511に接続すると共に、インタフェース回路
306に接続する並列入出力ポート307によって導入
される。インタフェース回路306は、増幅回路314
を介してプリントヘッド313a、313b、313
c、313dを制御するインク射出制御回路310に接
続している。プリントヘッドは印刷用製品タンク312
a、312b、312c、312dにそれぞれ接続して
いる。この例によれば、各タンクはパイプにより対応す
るプリントヘッド313a−313dに接続しており、
各プリントヘッドは値の小さい抵抗器323a−323
dによって電気的に接地されている。タンク312a
は、白黒プリント又は4色プリントのための黒色印刷用
製品を収容している。タンク312b、312c、31
2dは、カラープリント用の異なる色の印刷用製品を収
容している。それら3色は従来通りにマゼンタ、シアン
及び黄色である。
【0041】この例では、タンク312a−312d及
びプリントヘッド313a−313dは、平行な複数の
ロッド及びレールにより形成される案内手段に沿って移
動されるキャリッジに装着されている。キャリッジは案
内手段に沿って往復運動する。当業者には良く知られて
いるように、キャリッジはモータ302とベルト機構に
よって駆動される。このモータはキャリッジ、従って、
プリントヘッドを以下に説明するように(プリント条件
に応じて)いくつかの異なる速度V0、V1又はV2で
駆動するために制御可能である。キャリッジの、従っ
て、プリントヘッド313a−313dの移動経路は、
シート紙のような印刷媒体にプリントすべき行に平行で
ある。この印刷媒体は、周知のように、プリンタの機構
によってキャリッジの移動経路に対して垂直に移動され
る。
【0042】プリンタは、読み取り専用メモリ303及
びランダムアクセスメモリ309と関連する主データ処
理回路300を更に含む。読み取り専用メモリ303は
主処理回路の演算プログラムを含み、同様に印刷用製品
射出制御回路310と関連するランダムアクセスメモリ
309は、インタフェース306によって受信されるデ
ータと、主処理回路300により生成されるデータとを
一時的に格納する。主処理回路300は表示装置304
に接続し、通常はプリンタの機能状態を示すメッセージ
の表示装置への表示を制御する。この情報を画面503
に表示させるために、情報をコンピュータへ送信できる
ことは言うまでもない。
【0043】主処理回路300は、ユーザがプリンタへ
動作指令を送信するために使用するキーボード305に
接続している。処理回路は、増幅回路301によってキ
ャリッジを駆動するモータ302を更に制御する。この
場合、モータはステッピング型のモータであると有利で
ある。制御パルスの周波数に従って、モータは異なる速
度V0、V1、V2で動作することができる。
【0044】図3は、インクジェット方式の従来のカラ
ープリンタの構造を示す。図示されているように、キャ
リッジ60は、いくつかの画素の行を一度にプリントす
るために数本のチャネルを有するプリントヘッド313
a−313dを下部に含み、且つ、上部は印刷用製品タ
ンクを受け入れる空洞部を形成しているプリントユニッ
ト61を収容する。この例では、黒色印刷用製品タンク
312aと、タンク群312b−312dを形成するた
めに内部が分割されているカートリッジ64とを使用し
ている。
【0045】プリントユニット61をキャリッジ60に
セットすると、プリントユニット61は案内レール67
により形成される移動経路に沿って往復運動するように
駆動される。モータ302(図3には図示せず)はベル
ト装置63によってキャリッジ60を駆動する。プリン
トヘッドの移動経路は、シート紙のような印刷媒体(図
示せず)における行と平行である。平坦な電気ケーブル
62はプリントヘッドと、図2を参照して説明した電子
回路のその他の部分との接続を成立させる。
【0046】図4に示すように従来の通り、各プリント
ヘッドは、互いに上下に重なり、且つヘッドの進行方向
に対して垂直に配列されたいくつかのノズルを有する。
各ノズルは前述の1つのチャネルに対応する。720×
720dpiインクジェットプリンタの場合、ノズル間の
間隔、すなわち、垂直方向ピッチは1インチの720分
の1である。このような構成により、ヘッド313が移
動する際に、同じ色の印刷用製品のいくつかの小滴を同
時に射出することが可能になり、従って、いくつかの画
素を一度にプリントできるため、プリント速度が速くな
る。しかし、ヘッドごとのノズル数は限られている。例
えば、インクジェットプリンタの場合のノズル数は多く
とも128個である。従って、この種のプリンタで同時
にプリントできる画素の数は多くとも128個である。
【0047】図5は、デジタル情報の形態をとる文書を
含むファイル1と、そのデータをプリントすることがで
きるプリンタ210との間に機能的に配置された場合
に、文書をプリントするために必要なデータを生成する
プロセスを実現することが可能である装置100の機能
ブロック線図を示す。上記のオペレーティングシステム
を使用した場合、このデジタル情報は、例えば、「draw
a line(行ドロー)」型、「draw an ellipse(楕円ド
ロー)」型又は「draw a bitmap image(ビットマップ
画像ドロー)」型である。それらは、プリントドライバ
(図示せず)を制御する働きもするプリントプロセッサ
(図示せず)によりプリントされるオリジナル文書の変
換の結果として得られる。従って、この装置をコンピュ
ータ20に組み込む場合には、プリンタ210の側でプ
リントドライバに一体に組み込むのが好ましい。プリン
タ自体に収納される又はインタフェース回路の一部を形
成する自立装置の形態で、この装置を製造することも可
能である。
【0048】装置は、ファイル1に図形命令の形態で格
納されている電子文書を、それぞれが1ページを表現す
る複数の情報グループに分割するページ分割装置2を有
する。各ページは、再現のために選択されたフォーマッ
ト、シート紙の大きさなどに従って、程度の差こそあ
れ、文書の大部分を含んでいる。
【0049】各ページを表現する情報は図形命令解析装
置6へ送信される。図形命令解析装置6は、それらの情
報項目の各々が第1のカテゴリに属するか、又は第2の
カテゴリに属するかを判定する。尚、第1のカテゴリは
低分解能に対応し、第2のカテゴリは高分解能に対応し
ている。この例では、図形命令解析装置6は図形命令の
種類と、その寸法の双方を考慮に入れて、第1のカテゴ
リと関連しているか、又は第2のカテゴリと関連してい
るかを判定する。図形命令を解析するこの手続きについ
ては、以下に更に詳細に説明する。
【0050】そのようにして解析された図形命令は図形
命令選択装置7により2つの処理装置8、8’へ送信さ
れる。処理装置8、8’の機能は、問題のページを表現
する全ての図形命令を低分解能再現モード及び高分解能
再現モードに適応させるために修正しつつ、送信するこ
とである。この様に、低分解能処理装置8は第2のカテ
ゴリの図形命令をマスクする手段9と関連し、高分解能
処理装置8’は第1のカテゴリの図形命令をマスクする
手段9’と関連している。言い換えれば、全ての図形命
令は低分解能処理装置8により送信されるが、第2のカ
テゴリ(すなわち、高分解能)に分類された図形命令は
マスクされる、すなわち、無色に見えるように書き換え
られるということになる。
【0051】同様に、ページを表現する全ての図形命令
は高分解能処理装置8’により送信されるが、第1のカ
テゴリに分類された図形命令は無色に見えるように低分
解能マスク手段9'により修正される。
【0052】処理装置8により送信された図形命令は、
その後、拡張バンド分割装置3により複数の拡張バンド
に分割され、一方、高分解能処理装置8’により送信さ
れた図形命令は、拡張バンド分割装置3’により複数の
拡張バンドに分割される。前述のように、そのような拡
張バンドは問題のページの1つのバンドと、次のバンド
に属し、ラスタ化の後の修正を可能にする重複マージン
とを表現するデジタル情報から構成されている。
【0053】拡張バンド分割装置3により処理された拡
張バンド図形命令は「ラスタ化装置」4へ送信され、拡
張バンド分割装置3’により処理された図形情報は「ラ
スタ化装置」4’へ送信される。「ラスタ化装置」4は
送信されて来たデジタル情報をアレイT(低分解能)に
変換し、「ラスタ化装置」4’は送信されて来たデジタ
ル情報をアレイT’(高分解能)に変換する。各アレイ
T及びT’は文書の単色成分の一部を記述しており、ア
レイ中の各セルは1つの画素を表現する。アレイTは低
分解能で再現されるべき要素の全ての画素を含み、アレ
イT’は高分解能で再現されるべき要素の全ての画素を
含む。メモリであるアレイ中の各セルは1つの画素の座
標と、その画素が「スイッチオン」されているか否かを
表す1つの情報項目とを含む。スイッチオンされた画素
は問題の色の1つのドットをプリントさせる。
【0054】この例では、単色成分の一部とは、現在処
理中である拡張バンドに対応する部分である。プリント
すべき文書が白黒である場合、「ラスタ化装置」4及び
4’は分解能ごとに1つずつ、2つのアレイのみを充填
する。文書がカラーであれば、「ラスタ化装置」4及び
4’は、分解能ごとに、その文書を表現するために必要
な単色成分の数と同数のアレイを生成する。
【0055】次に、スイッチオンされた画素に対する変
更を伴い、プリントすべき文書の画質を向上させること
ができる修正をアレイT及びT’に適用することができ
る修正装置5の作用によって、アレイT及びT’を修正
する。修正装置5は周知のアルゴリズムを使用するが、
その際、問題のバンドの余剰部分における画素を考慮に
入れることが必要である(このために、拡張バンドを扱
っている)。修正装置が2つのアレイT及びT’のスイ
ッチオンされた画素を修正するためにそのようなアルゴ
リズムを適用したならば、それらを読み取り、プリント
すべきデータの送信装置11によりプリンタ210へ送
信する。尚、この読み取りに際しては、各アレイの不要
画素、すなわち、次のバンドとの重複境界に位置してい
る画素は考慮されない。
【0056】従って、選択装置10はアレイT中の第1
の行グループの画素、例えば、プリンタが128個のノ
ズルを有する1つの単色プリントヘッドを具備している
場合には、初めの64行分をまず読み取る。次に、選択
装置はそれらの行を低分解能プリントのためにプリンタ
へ送信する。前述したように、1回のパスしか必要とし
ないこのモードにおいては、2つのノズルのうち一方し
か使用されない。更に、このプリントモードでは、プリ
ントヘッドの移動を相対的に高速V1で実行することが
できる。
【0057】その後、選択装置10は第2の行グループ
を今回はアレイT’から読み取り、それらを高分解能モ
ードで実行されるべきパスの数と同数のサブセットに分
割する。この例では、2回のパスで十分である。それら
2つのサブセットを高分解能モードでプリントするた
め、その順序のままプリンタ210へ送信する。それら
2回のパスは、紙を送らずにプリントヘッドを左から右
へ、続いて右から左へ単純に移動させることにより実行
される。
【0058】高分解能モードでプリントする場合には、
2つの隣接するインクの滴(画素)の付着を分離させる
時間を長く取るために、ヘッドの移動速度を値V2<V
1まで減少させることも望ましいであろう。
【0059】この場合、高分解能プリントモードで速度
が低下するのは2つの原因によるものであるということ
に注目するのが大切である。すなわち、低分解能よりプ
リントヘッドの移動速度が遅くなることと、ノズルの一
部のみをその都度使用しながら何回かのパス(少なくと
も1回の外側に向かう経路と、戻り経路)によってプリ
ントを実行しなければならないということが原因になっ
ている。
【0060】次に、選択装置10は、アレイT及びT’
の行が全てなくなるまで、プリントヘッドの経路に対し
て垂直な紙の移動を伴うアレイT、T’の交互読み取り
を反復する。その後、文書中の全てのページの全てのバ
ンドがプリントされ終わるまで、それらの動作を新たに
繰り返す。この動作方法によって、高分解能要素のみが
低速モードでプリントされることになるので、再現の時
間は相当に短縮される。
【0061】選択装置10と送信装置11は、プリンタ
210のプリントヘッドを位置決めする回路12を更に
制御する。制御により、ノズルの数に相当する問題の行
のグループについてのアレイの一方T又はT’の読み取
りで、多数の連続するスイッチオフされた画素が見出さ
れた場合に、プリントヘッドを少なくともV1と等し
く、好ましくはそれより相当に速い速度V0で移動させ
ることが可能になる。
【0062】言い換えれば、アレイの一方T又はT’を
読み取ったときに、ヘッドの移動が関連している全ての
行について、いくつかの連続する画素がスイッチオフさ
れていることが判明した(例えば、所定の値より大きい
数の連続するスイッチオフ画素が観測された)場合に
は、送信装置11は、プリントすべき最も近接する領域
の端に、できる限り迅速にプリントヘッドの位置決めす
るように、プリントヘッドの移動を速度V0で制御する
位置決め回路12を制御するように構成される。
【0063】この様に、プリントヘッドのそれらの可能
な移動速度を V0≧V1>V2 で適切に管理することにより、いくつかの部分は低分解
能で再現され、他の部分は高分解能で再現されるような
文書のプリントに必要である時間を最短にすることがで
きる。
【0064】図6は、例えば、プリンタ210又は別の
コンピュータを介してネットワーク400を経てアクセ
ス可能であるプリンタに接続する図1のコンピュータに
よって、コンピュータ文書を処理する方法を実現する間
に実行されるステップを更に詳細に示す流れ図である。
出発点は、プリントすべき文書が図形命令の形態で格納
されているファイル101である。
【0065】ステップE102は、ファイル101に含
まれるデジタル情報の第1のページを選択する。
【0066】ステップE103は、現在処理中であるペ
ージの図形命令を解析する。すなわち、各図形命令とそ
れに対応するカテゴリを関連付ける。これにより、図形
命令を2つのグループ、すなわち、低分解能モードでプ
リントされる図形命令と、高分解能モードでプリントさ
れる図形命令とに区分することができる。本発明の特に
有利な一実施例によれば、第1のグループは曲線、直
線、弧などの開いた図形機能と、円、矩形、多角形など
の閉じた図形機能と、テキスト機能とから構成される。
第2のグループは、特に、ビットマップモードの画像表
現から構成される。この解析の詳細については、図9を
参照して説明する。
【0067】ステップE103の後、流れ図は2つの並
列ブランチに分岐する。ブランチE111−E114は
低分解能アレイTを生成し、ブランチE121−E12
4は高分解能アレイT’を生成する。
【0068】ステップE111は、解析ステップにより
高分解能モードでプリントされなければならないと判定
された図形命令を選択、すなわち、マークする。
【0069】ステップE112は、それらの命令がカバ
ーすると思われる低分解能情報を全てマスクしつつ、そ
れらの命令を見えなくするために命令を白色に「着色」
する。これは、例えば、楕円などの図形命令が画像など
の別の図形命令により部分的にマスクされるという事態
が頻繁に起こるからである。楕円のマスクされた部分は
プリント時に再び現れてしまうかもしれないため、単純
に画像のみを除去することは不可能である。これに反し
て、画像を同じ大きさの、白色、すなわち、使用する紙
と同じ色で全体を着色された矩形と置き換える。その結
果、楕円はマスクされ続け(一部は矩形により覆われて
いる)、画像は(紙と同じ色であるために)プリントさ
れることがない。
【0070】ステップE113は、問題のページの第1
の拡張バンドに対応する図形情報を選択する。
【0071】ステップE114(ラスタ化)は、現在処
理中の拡張バンドの1つ又は複数の単色成分にそれぞれ
対応する1つ又は複数の拡大アレイTを充填する。
【0072】ステップE115は、その拡張バンドの拡
大された1つ又は複数のアレイTに、1つ又は複数の修
正アルゴリズムを適用する。
【0073】ステップE111と平行して、ステップE
121は、解析ステップにより低分解能モードでプリン
トされなければならないと判定された図形命令を選択す
る。
【0074】ステップE122は、それらの命令がカバ
ーすると思われる高分解能情報を全てマスクしつつ、そ
れらの命令を見えなくするために命令を白色で「着色」
する。
【0075】ステップE123は、問題のページの第1
の拡張バンドを選択する。
【0076】ステップE124(ラスタ化)は、現在処
理中の拡張バンドの1つ又は複数の単色成分にそれぞれ
対応する1つ又は複数の拡大アレイT’を充填する。
【0077】ステップE125は、その拡張バンドの拡
大された1つ又は複数のアレイT’に、1つ又は複数の
修正アルゴリズムを適用する。
【0078】ステップE116又はE126は、「ラス
タ化」したばかりのバンドが最終バンドであるか否かを
検査する試験である。その返答がノーであれば、次に続
く拡張バンドを選択し(E117又はE127)、ステ
ップE114又はE124に夫々戻る。返答がイエスで
あれば、ステップE141へ進む。
【0079】ステップE141は、アレイT及びT’に
含まれるデータを組み合わせ、すなわち、インタリーブ
し、それらをプリンタ210へ送信する。このステップ
は図7に更に詳細に示されている。
【0080】ステップE151では、文書の全てのペー
ジを処理し終わったか否かを検査する。その返答がイエ
スであれば、プロセスは終了する。そうでない場合に
は、選択ステップE152で次のページを選択し、先の
ステップE103からE151を繰り返す。
【0081】このように、従来の高分解能モードと比べ
てより迅速に、また、従来の低分解能モードと比べてよ
り正確に文書をプリントすることができる。
【0082】プリンティングプロパーは、以下に図7を
参照して説明するように実行される。図7において、B
はノズルの数、Pは高分解能モードのパスの数、aはB
/Pの比、HはアレイT’に含まれる行の総数を表す
(以下、HはBの倍数であると仮定する)。この例で
は、Bを128、Pを2、aを64、Hを2560とす
る。
【0083】ステップE201は、変数i及びjの値を
1に初期設定する。これらの変数により、それぞれB/
2行及びB行のグループごとにアレイT及びT’を処理
することが可能になる。
【0084】ステップE202では、アレイTのiから
i+B/2−1までの行、すなわち、B/2行を読み取
る。
【0085】ステップE203では、それらの行を低分
解モードでのプリントのためにプリンタへ送信する。先
に述べた通り、このモードにおいては、2つのノズルの
うち一方のみを使用する。このステップの最後に、画素
B個分の高さを占めるB/2行がプリントされる。低分
解能モードに相当するプリント速度V1でプリントを実
行するための行の送信は図8の流れ図に従って行われ、
これは、プリントヘッドを低分解能でプリントされるべ
き領域の境界に迅速に(速度V0)位置決めできるよう
にするために、アレイT中の画素を列ごとに解析するこ
とを伴う。
【0086】ステップE204では、変数kを0に初期
設定する。この変数は高分解能モードにおけるパスの数
を制御するために使用される。
【0087】ステップE205では、行j+k,j+k
+P,j+k+2P,...,j+k+(a−1)P、
すなわち、B/P行を読み取る。
【0088】ステップE206では、それらの行を高分
解能モードでプリントするためにプリンタへ送信する。
高分解能モードに相当するプリント速度V2でプリント
を実行するための行の送信は図8の流れ図に従って行わ
れ、これは、プリントヘッドを高分解能モードでプリン
トされるべき領域の境界に迅速に(速度V0)位置決め
できるようにするために、アレイT’中の画素を列ごと
に解析することを伴う。
【0089】ステップE207では、変数kを1増分す
る。
【0090】試験ステップE208は、kがPより厳密
に小さいか否か、すなわち、実行すべきパスが少なくと
も1回残っているか否かを検査する。
【0091】その返答が肯定であれば、ステップE20
5からE208を繰り返す。
【0092】返答が否定であれば、(ステップE209
で)紙を「上方へ」B画素分進ませる(これは、ヘッド
をB画素分「下方へ」移動させることと等価である)。
【0093】ステップE210は、変数i及びjをそれ
ぞれB/2及びBだけ増分する。これにより、アルゴリ
ズムの残る部分において残る行を処理することが可能に
なる。
【0094】ステップS211では、j<Hであるか否
か、すなわち、プリントすべき行がまだ残っているか否
かを検査する。その返答がイエスであれば、ステップE
202に戻る。返答がノーであれば、アレイT及びT’
に含まれる情報のプリントを終了する。
【0095】図8は、低分解能モード又は高分解能モー
ドに従って、1回のパスでプリント可能である行に関わ
る情報(画素がスイッチオンされているか又はされてい
ないか)を送信する図7の流れ図のステップE203又
はE206を説明している。図8の流れ図によれば、こ
の情報は、1回のパスでプリント可能であるアレイT又
はT’中の行の読み取りによって、所定の数Sより小さ
い所定の数の隣接する列がスイッチオン画素を全く含ま
ないことが判明した場合に、プリントヘッドを迅速に
(速度V0で)位置決めするためにプリントヘッドの移
動を制御する信号と共にプリントヘッドへ送信される。
選択されたプリントモードに応じたプリントヘッドの移
動速度はプリント速度V1又はV2に等しいままなの
で、プリントヘッドの移動速度を変更する必要はないと
いうことを考慮して、スイッチオン画素を含まない連続
する列の数が数Sより小さい場合に数Sは、例えば、5
0又は100に設定される。
【0096】流れ図において、 −xは問題の列の番号であって、(プリントヘッドのノ
ズルの数に対応する)64又は128画素に限定され、 −pは最後の0でない列、すなわち、少なくとも1つの
スイッチオン画素を含む列の番号であり、 −Nは1行における画素の数である。
【0097】ステップE301及びE302では、変数
x及びpを1に初期設定する。
【0098】ステップE303は、xがN以下であるか
否かを判定する試験である。その返答がイエスであれ
ば、図7のプロセスは終了し、ステップE204又はス
テップE207(図7)にそれぞれ戻る。返答がノーで
あれば、ステップE304へ進む。
【0099】ステップE304は、問題の列xの一部に
おける全ての画素が0である(アレイT及びT’の対応
する部分にスイッチオンされた画素がない)か否かを検
査する試験である。
【0100】その返答がイエスであれば、ステップE3
05へ進み、xの値を1単位増分し、ステップE303
に戻る。
【0101】返答がノーであれば、値x−pがSより大
きいか否かを検査する試験であるステップE306へ進
む。
【0102】ステップE306における返答がイエスで
ある場合、これは、少なくとも1つのスイッチオン画素
を含む第1の列まで速度V0でプリントヘッドを移動さ
せるためにプリントヘッドを作動する必要があることを
意味している。そこで、列xまで位置決め速度V0でプ
リントヘッドの移動を開始する。次に、列xの全てのス
イッチオン画素をプリントするステップE309へ進む
(列がプリントヘッドのノズルの数に限定されているこ
とは自明である)。
【0103】ステップE306における返答が否定であ
れば、ステップE308へ進み、速度を変えることな
く、すなわち、低分解能モードが使用されている場合は
速度V1で、高分解能モードが使用されている場合には
速度V2で列xまでプリントヘッドを移動させる。次に
ステップE309に進む。
【0104】ステップE309で列xをプリントした
後、ステップE310へ進み、pの値に値xを代入する
ことによりpの値を変更する。次に、ステップE305
へ進む。
【0105】図9は、例えば、図6のステップE103
で実行されるような図形命令を解析するプロセスを示
す。先に述べた通り、そのような段階においては、文書
又はその一部は2つのカテゴリ、すなわち、低分解能表
現又は再現モードに対応するカテゴリ1及び高分解能表
現又は再現モードに対応するカテゴリ2のいずれか一方
に分類するために必要である一連の図形命令によって完
全に記述されている。
【0106】ステップE350は第1の図形命令を選択
する。
【0107】ステップE351では、問題の図形命令が
通常は曲線、直線、破線などの開いた図形機能であるか
否かを検査する。
【0108】その返答がノーであれば、ステップE35
2へ進み、図形命令が円、楕円、多角形などの閉じた図
形機能であるか否かを検査する。
【0109】その返答がノーであれば、ステップE35
3へ進み、図形命令がビットマップモードの画像の表現
に対応するか否かを検査する。
【0110】その返答がノーであれば、ステップE35
4へ進み、図形命令がプリント文字(テキスト)の表現
に対応するか否かを検査する。
【0111】ステップE354で図形命令が実際にテキ
ストを表現していると判定されたならば、ステップE3
60へ進み、対応する図形命令を低分解能プリント又は
表現に相当する第1のカテゴリに分類する。
【0112】試験ステップE351の返答が肯定である
場合、試験ステップE355へ進み、問題の開いた図形
機能が小さいか否かを判定する。
【0113】その返答がイエスであれば、ステップE3
59へ進み、問題の図形命令を高分解能モードでの表現
又はプリントに相当するカテゴリ2に分類する。
【0114】試験ステップE355の返答が否定である
場合には、ステップE360へ進み、図形命令をカテゴ
リ1に分類する。
【0115】試験ステップE352の返答が肯定である
場合、試験ステップE356へ進み、問題の閉じた図形
機能が中実であるか否かを判定する。言い換えれば、閉
じた図形機能が閉じた輪郭線又は面、例えば、所定の色
の面であるか否かを判定する。試験ステップE356の
返答が否定であれば、ステップE359へ進み、図形命
令をカテゴリ2に分類する。
【0116】これに対し、試験ステップE356の返答
が肯定である場合には、試験ステップE357へ進み、
中実図形機能が小さいか又は大きいかを判定する。
【0117】図形機能が小さい場合、ステップE359
(カテゴリ2)へ進む。図形機能が大きい場合には、ス
テップE360(カテゴリ1)へ進む。
【0118】試験ステップE353の返答が肯定である
場合、試験ステップE358へ進み、この図形命令に対
応するビットマップモードで表現されている画像部分の
分解能がいずれであるかを判定する。この画像部分が高
分解能であれば、ステップE359へ進み、その画像部
分とカテゴリ2を関連付ける。これに対し、画像部分の
分解能が低い場合には、ステップE360へ進み、その
画像部分とカテゴリ1を関連付ける。
【0119】問題の図形命令がカテゴリ1又は2(E3
60又はE359)に分類されたならば、ステップE3
61へ進み、その図形命令がデータ列の中の最終命令で
あるか否かを判定する。最終命令であれば、図6の流れ
図に示される動作を継続する。
【0120】最終命令でない場合には、ステップE36
2へ進み、次の図形命令を選択して、ステップE351
に戻る。
【0121】図10は、文書走査装置における本発明の
実現を表すブロック線図である。
【0122】走査装置201はビットマップモードの文
書の表現を供給することができる。画素ごとの読み取り
はいわゆる高分解能モードに相当する。従って、読み取
り装置202は高分解能で文書のビットマップ表現を供
給する。この情報は変換装置203により処理され、変
換装置203は情報を図形命令に変換する。この変換装
置により使用されるアルゴリズムは周知のものである。
その後、一連の図形命令は、図5を参照して説明した処
理装置に類似し、図形命令解析装置6と、図形命令選択
装置8と、低分解能処理装置7と、高分解能処理装置
7’と、マスク手段9及び9’と、拡張バンド分割装置
3と、拡張バンド分割装置3’と、アレイT及びT’を
供給する2つの「ラスタ化装置」4及び4’と、修正装
置5とを具備する処理装置へ送信される。この後、アレ
イT及びT’に含まれるデジタルデータをユーザの要求
に従って使用され、特に、デジタルデータをプリント又
は送信することができる。また、処理装置7及び7’の
出力側で利用可能である修正済み図形命令の形で情報を
送信することが可能である。
【0123】言うまでもなく、本発明は、以上説明した
方法を実現する手段を有するすべての装置(すなわち、
すべての器械又は互いに接続する器械のセット)にも関
する。それらの手段については、先に図1から図5及び
図10を参照して説明した。この場合、装置は少なくと
も1台のコンピュータと、プリンタと、可能であれば走
査装置とから構成され、場合によっては、少なくとも1
つのプリンタ及び/又は少なくとも1つの走査装置とネ
ットワークを介して接続する2台のコンピュータを具備
していても良い。
【0124】本発明は、少なくとも上述の方法を部分的
にでも実現するプログラムを格納している記憶手段であ
れば、装置に一体に組み込まれているか又は組み込まれ
ておらず、可能であれば装置に着脱自在であるかに関わ
らず、磁気テープ、CD−ROM(固定メモリコンパク
トディスク)又は書き換え可能コンパクトディスクなど
のどのような記憶手段をも含む。そのような記憶手段
は、本発明の方法を実現するために、コンピュータ又は
マイクロプロセッサにより読み取り可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するためのコンピュータ/プリン
タセットのブロック線図である。
【図2】プリンタのブロック線図である。
【図3】それぞれのプリントヘッドと関連するプリント
タンクを有するカラープリンタの斜視図である。
【図4】プリント液射出ノズルを更に詳細に示すために
拡大したカラープリンタのプリントヘッドの拡大斜視図
である。
【図5】デジタルデータの形態をとって格納される文書
のプリントのために必要であるデータ、特に図形命令を
生成するための、本発明の実現に特有の手段のブロック
線図である。
【図6】処理プロセスの実現を説明した流れ図である。
【図7】図6に示す処理を実現した後に、高分解能/低
分解能混合モードでプリントを実行する過程を詳細に示
す流れ図である。
【図8】プリントヘッドを移動させる手段に適用される
速度の変化を示す流れ図である。
【図9】図形命令の解析を示す流れ図である。
【図10】文書走査装置から発するデータを処理するた
めの、本発明の実現に特有の手段のブロック線図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステファンヌ アマルジェ フランス国 シャヴィーユ 92370, リ ュ マルティアル ブデ 47ベー Fターム(参考) 2C056 EC78 EC80 2C087 AA15 AB05 AC07 BA01 BA03 BA05 BB10 5B021 AA01 BB01 BB04 CC05 5C076 AA22 BB06 CB04

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のカテゴリ及び第2のカテゴリのデ
    ジタルデータセットの形態をとって利用可能である文書
    を処理する方法において、第2のカテゴリのデジタルデ
    ータをマスクすることにより、前記データセットから第
    1のデジタルデータ列を生成する過程(8、9)と、第
    1のカテゴリのデジタルデータをマスクすることによ
    り、前記データセットから第2のデジタルデータ列を生
    成する過程(8'、9')と、それら2つのデータ列の少
    なくとも一方を使用する過程(210)とから成ること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記デジタルデータセットを前記第1又
    は第2のカテゴリに分類するために、前記デジタルデー
    タセットを事前に解析する過程(6)を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記デジタルデータは図形命令を表すこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記解析する過程は、開いた図形機能を
    検索する過程(E351)と、閉じた図形機能を検索す
    る過程(E352)と、テキストを表現する機能を検索
    する過程(E354)と、ビットマップモードで画像を
    表現する機能を検索する過程(E353)と、前記テキ
    スト機能の少なくとも1つを前記第1のカテゴリに分類
    し、且つビットマップノードで画像を表現する機能を前
    記第2のカテゴリに分類する過程とを含むことを特徴と
    する請求項2及び3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記閉じた図形機能及び前記開いた図形
    機能は、それらが前記文書中で表現する図形の寸法に従
    っていずれか一方のカテゴリに分類される(E355、
    357)ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 低分解能モードに対応する情報は全て第
    1のデータ列にグループ分けされる(E360)ことを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 高分解能モードに対応する情報は全て第
    2のデータ列にグループ分けされる(E359)ことを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 いずれか一方のデータ列の図形命令をマ
    スクする動作(8、9−8'、9')は、前記図形命令に
    無色表現を割り当てるようにその少なくとも1つの測色
    パラメータを変更することにより、前記図形命令を書き
    換えることから成ることを特徴とする請求項3乃至7の
    いずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記使用は、第1のデータ列の図形命令
    を低分解モードでプリントし、且つ/又は、第2のデー
    タ列の図形命令を高分解能モードでプリントすることか
    ら成ることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 2つのカテゴリの図形命令から、前記
    文書の単色成分の同じ部分を少なくともそれぞれ記述す
    る2つのアレイ(T、T’)が作成され、1つのアレイ
    における各セルは1つの画素を表現し、画素は、対応す
    るセルにより指定される場所でプリントが実行されると
    きに「スイッチオン」されていると判断されることと、
    第1のデータ列の図形命令から生成されるアレイの一方
    (T)は低分解能で再現されるべきスイッチオン画素を
    含み、且つ第2のデータ列の図形命令から生成される他
    方のアレイ(T’)は、高分解能で再現されるべきスイ
    ッチオン画素を含むことと、同じ行に関連する2つのア
    レイ中の情報を使用して同じプリントヘッドによって文
    書の1行を再現する過程を更に含むこととを特徴とする
    請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 1行をプリントするために、前記プリ
    ントヘッドと印刷媒体との間で、再現すべき画素が低分
    解能アレイで読み取られるときの高速(V1)と、再現
    すべき画素が高分解能アレイで読み取られるときの低速
    (V2)という2つの異なる速度で相対運動が実行され
    ることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記プリントヘッドと前記印刷媒体と
    の間で、前記プリントヘッドの2つのチャネルのうち一
    方のチャネルを使用して1行をプリントする方向に対し
    て垂直の、いわゆる「列」型の、相対運動を伴わない、
    いくつかのチャネルを有するプリントヘッドを使用し
    て、隣接する複数の行のグループの前記高速(V1)、
    低分解能での同時プリントを実行することから成る過程
    (図4)を含むことを特徴とする請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 高分解能アレイ(T’)において隣接
    しておらず、高分解能における所定数のパスに相当する
    一定の行数だけ互いに離間している行のサブグループを
    読み取る過程(E205)と、前記プリントヘッドの対
    応するチャネルを使用して、このサブグループを前記低
    速で高分解能で同時にプリントする過程と、1行をプリ
    ントする方向に対して垂直に前記プリントヘッドと前記
    印刷媒体との間でいわゆる「列」型の相対運動を伴わず
    に前記動作を新たに繰り返す過程と、全てのチャネルが
    使用され終わるまで、そのたびに別のサブグループを選
    択する過程とから成る動作を含むことを特徴とする請求
    項11又は12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記プリントヘッドのチャネル数に等
    しい値の前記列型の相対運動が実行され、低分解能プリ
    ント動作及び高分解能プリント動作が新たに繰り返され
    ることとを特徴とする請求項12及び13に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記低分解能プリント動作及び前記高
    分解能プリント動作は、2つのアレイに含まれる全ての
    情報が使用され終わるまで継続されることを特徴とする
    請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記2つのアレイ(T、T’)は、前
    記文書の前記単色成分を低分解能及び高分解能でそれぞ
    れ記述するために必要な容量より小さい限定された容量
    をもって作成され、前記文書の隣接するバンドを表現す
    る前記単色成分の複数の画素グループがそれらのアレイ
    に順次記入されること(E117、E127)とを特徴
    とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 前記文書は互いに重なり合う複数の拡
    張バンドに分割されること(E113、E123)と、
    スイッチオン画素の変更を伴う画像の再処理が可能にな
    るように、対応するデジタルデータから2つの拡大アレ
    イ(T、T’)が作成されることと、周知の修正アルゴ
    リズムを適用することにより各アレイが変更されること
    と、各アレイの余剰部分に相当するスイッチオン画素の
    プリントは除外されることを特徴とする請求項16に記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 各アレイは、図形命令に中性又は無色
    プリントを与えるために、他方のカテゴリに属する図形
    命令を変更した後に、文書の一部を記述する全ての図形
    命令から一方のカテゴリにより充填されることを特徴と
    する請求項10乃至17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記動作に先立って、文書を走査する
    少なくとも1回の動作(202)と、この走査を前記図
    形命令の連続に変換する動作(203)とが実行される
    ことを特徴とする請求項3乃至18のいずれか1項に記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 1回の走査動作(202)は高分解能
    モードで実行されることを特徴とする請求項19に記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 第1のカテゴリ及び第2のカテゴリの
    デジタルデータセットの形態をとって利用可能である文
    書を処理する装置において、前記データセット中の第2
    のカテゴリのデジタルデータをマスクする手段を含み、
    前記データセットから第1のデジタルデータ列を生成す
    る第1の手段(8、9)と、前記データセット中の第1
    のカテゴリのデジタルデータをマスクする手段を含み、
    前記データセットから第2のデジタルデータ列を生成す
    る第2の手段(8'、9')と、それら2つのデータ列の
    少なくとも一方を使用する手段(210)とを具備する
    ことを特徴とする装置。
  22. 【請求項22】 前記デジタルデータセットを前記第1
    又は第2のカテゴリに分類するために前記デジタルデー
    タセットを解析する手段(8)を有することを特徴とす
    る請求項21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記第1の手段(8、9)は、低分解
    能モードに対応する情報を全て第1のカテゴリにグルー
    プ分けするように構成されていることを特徴とする請求
    項22又は23に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記第2の手段(8'、9')は、高分
    解能モードに対応する情報を全て第2のカテゴリにグル
    ープ分けするように構成されていることを特徴とする請
    求項21乃至23のいずれか1項に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記デジタルデータは図形命令の形態
    で利用可能であり、前記一方又は他方のカテゴリの図形
    命令をマスクする手段は、前記図形命令に無色もしくは
    自然な表現を割り当てるように、その少なくとも1つの
    測色パラメータを変更することにより、前記図形命令を
    書き換える手段を含むことを特徴とする請求項21乃至
    24のいずれか1項に記載の装置。
  26. 【請求項26】 第1のデータ列の図形命令から制御さ
    れる低分解能プリント手段(T、210)と、第2のデ
    ータ列の図形命令から制御される高分解能プリント手段
    (T’、210)とを有することを特徴とする請求項2
    1乃至26のいずれか1項に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記低分解能プリント手段及び前記高
    分解能プリント手段は、前記デジタルデータから、前記
    文書の単色成分の同じ部分を少なくともそれぞれ記述す
    る2つのアレイ(T、T’)を作成する手段を含み、1
    つのアレイにおける各セルは1つの画素を表現し、画素
    は、対応するセルにより指定される場所でプリントが実
    行されるときに「スイッチオン」されていることと、前
    記第1のデータ列の図形命令から生成されるアレイの一
    方(T)は低分解能で再現されるべきスイッチオン画素
    を含み、且つ第2のデータ列の図形命令から生成される
    他方のアレイ(T’)は、高分解能で再現されるべきス
    イッチオン画素を含むことと、文書中の1行に関連する
    2つのアレイの情報を使用して、同じプリントヘッド
    (313)によって前記行を再現する手段を更に有する
    こととを特徴とする請求項26に記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記プリントヘッドと印刷媒体との間
    で、再現される画素が低分解能アレイで読み取られると
    きの高速度(V1)と、再現される画素が高分解能アレ
    イで読み取られるときの低速度(V2)という2つの異
    なる速度で相対行運動を実行する手段(302)を有す
    ることを特徴とする請求項27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 前記プリントヘッドと前記印刷媒体と
    の間で、1行をプリントする方向に対して垂直の、いわ
    ゆる「列」型の、相対運動を伴わない、隣接する複数の
    行のグループのプリントを実行するために、いくつかの
    チャネルを有するプリントヘッド(図4)と、低分解能
    プリントモードにおいて前記プリントヘッドの2つのチ
    ャネルのうち一方のチャネルを選択する手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項26乃至28のいずれか1項
    に記載の方法。
  30. 【請求項30】 高分解能アレイにおいて隣接しておら
    ず、高分解能における所定数のパスに相当する一定の行
    数だけ互いに離間している行のサブグループを読み取る
    手段(E202)と、前記プリントヘッドの対応するチ
    ャネルを使用して、このサブグループを前記低速度(V
    2)で高分解能で同時にプリントする手段と、1行をプ
    リントする方向に対して垂直に前記プリントヘッドと前
    記印刷媒体との間でいわゆる「列」型の相対運動を伴わ
    ずに前記動作を新たに繰り返す手段と、全てのチャネル
    が使用され終わるまで、そのたびに別のサブグループを
    選択する手段とを具備することを特徴とする請求項29
    に記載の装置。
  31. 【請求項31】 前記2つのアレイ(T、T’)は、前
    記文書の前記単色成分を低分解能と高分解能でそれぞれ
    記述するために必要な容量より小さい限定された容量で
    あることと、前記文書の隣接するバンドを表現する前記
    単色成分の複数の画素グループをそれらのアレイに順次
    記入する手段(E117、E127)を有することとを
    特徴とする請求項27乃至30のいずれか1項に記載の
    装置。
  32. 【請求項32】 前記文書を互いに重なり合う複数の拡
    張バンドに分割する手段と、周知の修正アルゴリズムを
    適用することにより各アレイを変更して、スイッチオン
    画素の変更を伴う画像の再処理が可能になるように、対
    応するデジタルデータから2つの拡大アレイ(T、
    T’)を作成する手段と、各アレイの余剰部分に相当す
    るスイッチオン画素のプリントを除外する手段とを具備
    することを特徴とする請求項31に記載の装置。
  33. 【請求項33】 文書を走査する手段(202)と関連
    し、前記走査を図形命令の連続に変換する手段を具備す
    ることを特徴とする請求項21乃至25のいずれか1項
    に記載の装置。
  34. 【請求項34】 走査手段は高分解能型であることを特
    徴とする請求項33に記載の装置。
  35. 【請求項35】 コンピュータとプリンタとを含むこと
    を特徴とする請求項21乃至34のいずれか1項に記載
    の装置。
  36. 【請求項36】 コンピュータと走査装置とを含むこと
    を特徴とする請求項21乃至34のいずれか1項に記載
    の装置。
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