JP2009039881A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】文字やグラフなどから成る画像については、高速に印刷することができ、写真を含むような画像については、高画質で印刷することができるようにする。
【解決手段】画像を文字・線画領域や特定画像領域に分類し、その領域の少なくとも一部に文字・線画領域を含むが、特定画像領域は含まない領域を第1の領域として設定し、その領域の少なくとも一部に特定画像領域を含む領域を第2の領域として設定する。第1の領域については1つのライン上に1つのノズルを用いてドットを形成するように、第2の領域については1つのライン上に2つ以上のノズルを用いてドットを形成するようにする。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像を印刷するための技術に関するものである。
インクジェットプリンタでは、走査方向に移動する複数のノズルから液体を噴射して紙にドットを形成するドット形成処理と、紙を搬送方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、ドット列(ラスタライン)を紙上の搬送方向に複数並べることによって、画像を紙上に印刷している。
所定のドット形成処理及び搬送処理を行う印刷方式として、1つのラスタラインを1回のパスにて形成する(以下、1パスという場合がある)擬似バンド印刷や、1つのラスタラインを複数回のパスにて形成する(以下、マルチパスという場合がある)オーバーラップ印刷などがある。なお、「パス」とは、移動するノズルからインクを噴射して、ドットを形成する動作(ドット形成動作)をいう。各パスは、紙を搬送方向に搬送する動作(搬送動作)と交互に行われる。従って、1パスでは、1つのラスタラインを1つのノズルで形成することになり、マルチパスでは、1つのラスタラインを複数のノズルで形成することになる。
これら印刷方式のうち、例えば、擬似バンド印刷では、1パスであるため、高速に印刷を行うことができる。しかし、各ラスタラインは1つのノズルによって形成されているため、製造誤差等の影響により液体の飛翔方向が乱れると、そのノズルにより形成されるラスタラインを構成する全てのドットの位置が乱れ、印刷された画像に縞模様(バンディング)が発生し得る。これに対し、オーバーラップ印刷では、複数のノズルによって1つのラスタラインが形成されるので、一方のノズルの液体の飛翔方向が乱れても、そのラスタラインに与える影響は軽減される。このため、一般に、オーバーラップ印刷の方が、擬似バンド印刷よりも、高画質な印刷を行うことができる。但し、オーバーラップ印刷では、マルチパスであるため、擬似バンド印刷よりも、低速でしか印刷を行うことができない。
ところで、従来においては、以上のような技術を利用した印刷システムとして、例えば、下記の特許文献1に記載のものが知られている。
この従来例では、画像データのラスタラインを、カラー画像データを含むラスタラインか、モノクロ画像データのみのラスタラインかを識別し、カラー画像データを含むラスタラインについては、マルチパスなどの低速な印刷を行い、モノクロ画像データのみのラスタについては、1パスなどの高速な印刷を行うようにしている。
なお、この種の関連する技術として、従来では、例えば、下記の特許文献2〜6に記載の技術が知られている。
特開平11−149360号公報 特開2007−55202号公報 特開2003−145738号公報 特開2002−347230号公報 特開平9−282472号公報 特開2005−151064号公報
一般に、オフィスなどでプリンタや複合機などを使用する場合、文字やグラフなどから画像を黒色のインクで印刷したり、コピーしたりする場合が多い。
しかしながら、上記した従来例(特許文献1に記載の技術)においては、例えば、画像内の文字にわずかでも色が付いている場合(例えば、黒色の文字の縁に色が付いていたり[コピー適用時に生じやすい])、色文字である場合など)には、文字やグラフなどから成る画像については、高速な印刷が求められているにも関わらず、低速な印刷が行われてしまうという問題があった。
また、モノクロ写真を含むような画像については、そのモノクロ写真の領域も、1パスなどの高速な印刷が行われてしまうため、バンディングが目立ってしまうという問題があった。
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、文字やグラフなどから成る画像については、高速に印刷することができ、写真を含むような画像については、高画質で印刷することができる画像処理装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
画像を表す画像データから、印刷装置に提供する印刷データを生成する画像処理装置であって、
前記印刷装置は、前記印刷データに基づいて、複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射して第1の方向に沿ったライン上にドットを形成するドット形成処理と、前記印刷媒体を前記第1の方向と直交する第2の方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記印刷媒体において、前記第1の方向に沿ったライン上に並ぶ複数の前記ドットから成るドット列を前記第2の方向に複数並べて、前記印刷媒体に画像を印刷すると共に、
前記画像処理装置は、
前記画像データを構成する各構成データに基づいて、前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び前記文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類し、前記分類した結果に基づいて、前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない領域を第1の領域とし、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む領域を第2の領域とする領域分類部と、
前記第1の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、1つのノズルを用いて前記ドットを形成すべく各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行い、前記第2の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行うと共に、前記対応付け及び前記搬送量に対応した印刷コマンドを生成して、前記印刷コマンドを含むデータを前記印刷データとして出力するコマンド生成部と、
を備える画像処理装置。
このように、適用例1の画像処理装置では、その領域の一部に文字・線画領域を含むが、特定画像領域は含まない第1の領域については、1つのライン上に1つのノズルを用いてドットを形成するように、各ノズルに対する各構成データの対応付けと、印刷媒体の搬送量の設定と、を行い、その領域の少なくとも一部に特定画像領域を含む第2の領域については、1つのライン上に2つ以上のノズルを用いてドットを形成するように、各ノズルに対する各構成データの対応付けと、印刷媒体の搬送量の設定と、を行うようにしている。ここで、画像データを構成する構成データとは、例えば、ラインデータや画素データなどをいう。また、特定画像領域には、写真などが存在し得る。
従って、適用例1の画像処理装置によれば、文字や線画などが存在する領域については、高速な印刷を実現することができ、一方、写真などが存在し得る領域については、バンディングの発生を抑えた高画質な印刷を実現することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の画像処理装置において、
前記コマンド生成部は、前記第1の領域と前記第2の領域との間に混在領域を設けると共に、前記混在領域については、1つのノズルを用いて前記ドットが形成されるラインと、2つ以上のノズルを用いて前記ドットが形成されるラインと、を混在させるべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う、画像処理装置。
このように構成することにより、画像を印刷した場合に、混在領域の存在によって、第1の領域と第2の領域との間の画質の差を目立ちにくくすることができる。
[適用例3]
適用例1に記載の画像処理装置において、
前記領域分類部は、前記画像を前記第1の方向に沿ったライン単位で分類し、各ライン毎に、当該ラインに含まれる画素のうち、前記文字・線画領域に属する画素を少なくとも含み、前記特定画素領域に属する画素を含まない場合には、当該ラインを前記第1の領域とし、当該ラインに含まれる画素のうち、前記特定画像領域に属する画素を少なくとも含む場合には、当該ラインを前記第2の領域とする、画像処理装置。
このように構成することより、第1の領域と第2の領域との間の領域の切り替わりは、ライン単位となるため、各ノズルに対する各構成データの対応付けや印刷媒体の搬送量の設定などが比較的に容易となる。
[適用例4]
適用例1に記載の画像処理装置において、
前記領域分類部は、前記文字・線画領域を前記第1の領域とし、前記特定画像領域を前記第2の領域とする、画像処理装置。
このように設定することにより、画像を印刷する際、その画像における全ての文字・線画領域について、1つのライン上に1つのノズルを用いてドットを形成することになるため、より高速な印刷を実現することができる。
[適用例5]
複数のノズルから印刷媒体上に液体を噴射して第1の方向に沿ったライン上にドットを形成するドット形成処理と、前記印刷媒体を第2の方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記印刷媒体上において、前記第1の方向に沿ったライン上に並ぶ複数の前記ドットから成るドット列を前記第2の方向に複数並べて、前記印刷媒体上に画像を印刷する印刷装置であって、
前記画像が、背景を表す背景領域と、文字や線画などが存在する文字・線画領域と、前記背景領域及び文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類される場合に、
前記画像のうち、その領域の少なくとも一部に前記文字・線画領域を含むが、前記特定画像領域は含まない第1の領域については、前記第1の方向に沿った1つのライン上に1つのノズルを用いて前記ドットを形成するように、前記ドット形成処理及び前記搬送処理を実行し、 前記画像のうち、その領域の少なくとも一部に前記特定画像領域を含む第2の領域については、前記第1の方向に沿った1つのライン上に2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成するように、前記ドット形成処理及び前記搬送処理を実行する、印刷装置。
適用例5の印刷装置によれば、画像を印刷する際、文字や線画などが存在する領域については、高速な印刷を実現することができ、写真などが存在し得る領域については、バンディングの発生を抑えた高画質な印刷を実現することができる。
[適用例6]
複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射し、所定方向に沿ったライン上にドットを形成することによって、画像を印刷する印刷装置であって、
前記画像が、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類される場合に、
前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない第1の領域を印刷する際には、1つのライン上に1つのノズルを用いて前記ドットを形成し、
前記画像のうち、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む第2の領域を印刷する際には、1つのライン上に2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成する、印刷装置。
適用例6の印刷装置においても、画像を印刷する際、文字や線画などが存在する領域については、高速な印刷を実現することができ、写真などが存在し得る領域については、バンディングの発生を抑えた高画質な印刷を実現することができる。
[適用例7]
画像を表す画像データから、印刷装置に提供する印刷データを生成する画像処理方法であって、
前記印刷装置は、前記印刷データに基づいて、複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射して第1の方向に沿ったライン上にドットを形成するドット形成処理と、前記印刷媒体を前記第1の方向と直交する第2の方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記印刷媒体において、前記第1の方向に沿ったライン上に並ぶ複数の前記ドットから成るドット列を前記第2の方向に複数並べて、前記印刷媒体に画像を印刷すると共に、
前記画像処理方法は、
前記画像データを構成する各構成データに基づいて、前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び前記文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類し、前記分類した結果に基づいて、前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない領域を第1の領域とし、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む領域を第2の領域とする工程と、
前記第1の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、1つのノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う工程と、
前記第2の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う工程と、
前記対応付け及び前記搬送量に対応した印刷コマンドを生成して、前記印刷コマンドを含むデータを前記印刷データとして出力する工程と、
を含む、画像処理方法。
適用例7の画像処理方法によれば、適用例1と同様の効果を奏することができる。
[適用例8]
複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射し、所定方向に沿ったライン上にドットを形成することによって、画像を印刷する印刷方法であって、
前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類する工程と
前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない第1の領域については、1つのライン上に1つのノズルを用いて前記ドットを形成して印刷を行い、前記画像のうち、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む第2の領域については、1つのライン上に2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成して印刷を行う工程と、
を含む、印刷方法。
適用例8の印刷方法によれば、適用例6と同様の効果を奏することができる。
[適用例9]
画像を表す画像データから、印刷装置に提供する印刷データを生成するコンピュータプログラムであって、
前記印刷装置は、前記印刷データに基づいて、複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射して第1の方向に沿ったライン上にドットを形成するドット形成処理と、前記印刷媒体を前記第1の方向と直交する第2の方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記印刷媒体において、前記第1の方向に沿ったライン上に並ぶ複数の前記ドットから成るドット列を前記第2の方向に複数並べて、前記印刷媒体に画像を印刷すると共に、
前記コンピュータプログラムは、コンピュータに実現させるための機能として、
前記画像データを構成する各構成データに基づいて、前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類し、前記分類した結果に基づいて、前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない領域を第1の領域とし、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む領域を第2の領域とする機能と、
前記第1の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、1つのノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う機能と、
前記第2の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う機能と、
前記対応付け及び前記搬送量に対応した印刷コマンドを生成して、前記印刷コマンドを含むデータを前記印刷データとして出力する機能と、
を備える、コンピュータプログラム。
適用例9の画像処理方法によれば、適用例1と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は、上記した画像処理装置や印刷装置などの装置発明の態様や、画像処理方法や印刷方法などの方法発明としての態様や、方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様に限ることなく、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例の構成:
B.実施例の動作:
B−1.画像処理及び印刷処理の概要:
B−2.領域分類処理:
B−3.ラスタライズ処理:
C.実施例の効果:
D.変形例:
A.実施例の構成:
図1は本発明の一実施例としての画像処理装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図である。図1に示す印刷システムは、画像処理装置100と、その画像処理装置100にケーブル等の有線または無線により接続される印刷装置200と、で構成されている。このうち、画像処理装置100は、パーソナルコンピュータから成り、主として、プログラムを実行することにより種々の処理や制御を行うCPU110と、プログラムを格納したり、データや情報を格納したりするためのメモリ120と、外部に接続される周辺機器との間でデータや情報のやりとりを行うための入出力インタフェース(I/F)部130と、を備えている。なお、上記構成要素以外にも、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置やディスプレイなどの表示装置や、CD−ROMドライブ装置などの記録再生装置なども備えているが、図では省略されている。
画像処理装置100には、アプリケーション10やプリンタドライバ20などのプログラムがインストールされている。このうち、プリンタドライバ20は、アプリケーション10から出力された画像データから印刷データを生成する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバ20は、CD−ROMなどの各種記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体等)に記憶されて配布されたり、またはインターネットなど、各種通信手段を通じて配信されたりする。
画像処理装置100におけるCPU110では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステム(図示せず)の下、アプリケーション10やプリンタドライバ20などのプログラムが動作している。アプリケーション10は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像データを作成したり、所望の処理を施したりする。ユーザは、アプリケーション10のユーザインターフェースを介して、アプリケーション10により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーション10は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ20に画像データを出力する。
プリンタドライバ20は、アプリケーション10から画像データを受け取り、この画像データから印刷データに生成し、印刷データを印刷装置200に出力する。ここで、印刷データとは、印刷装置200が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。また、コマンドデータとは、印刷装置200に特定の動作の実行などを指示するための印刷コマンドを表すデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する印刷媒体上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
プリンタドライバ20は、アプリケーション10から出力された画像データから印刷データを生成するために、解像度変換処理部21と、色変換処理部22と、領域分類処理部23と、ハーフトーン処理部24と、ラスタライズ処理部25と、を備えている。
このうち、解像度変換処理部21は、アプリケーション10から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、印刷媒体に印刷する際の解像度に変換する解像度変換処理を行う。色変換処理部22は、RGBデータをCMYK色空間により表される多階調のCMYKデータに変換する色変換処理を行う。領域分類処理部23は、後述するように、画像データに基づいて、画像を所定の領域に分類し、その分類結果に基づき、画像に印刷方式の異なる領域を設定する領域分類処理を行う。ハーフトーン処理部24は、高階調数のデータを、印刷装置200が形成可能な階調数のデータに変換するハーフトーン処理を行う。ラスタライズ処理部25は、マトリクス状の画像データを印刷装置200に転送すべきデータ順に変更する処理や、後述するようなデータの対応付けや紙送り量の設定などの処理を行う。
なお、このうち、領域分類処理部23は請求項における領域分類設定部に、ラスタライズ処理部25は請求項におけるコマンド生成部に、それぞれ相当する。
一方、印刷装置200は、インクジェットプリンタから成り、主として、プログラムを実行することにより印刷装置200全体の制御や各種処理を行うCPU210と、プログラムを格納したり、データや情報を格納したりするためのメモリ220と、外部に接続される画像処理装置100との間でデータや情報のやりとりを行うための入出力インタフェース(I/F)部230と、CPU210からの指示に従って各ユニットを制御するユニット制御回路240と、ヘッドユニット250と、キャリッジユニット260と、搬送ユニット270と、を備えている。
ヘッドユニット250は、印刷媒体に液体を噴射するためのヘッド(図示せず)を有している。ヘッドはノズルを複数有し、各ノズルから断続的に液体を噴射する。このヘッドはキャリッジ(図示せず)に搭載されており、キャリッジが所定の走査方向に移動すると、ヘッドも走査方向に移動する。従って、ヘッドが走査方向に移動している間にインクを断続的に噴射することによって、走査方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が印刷媒体に形成される。
キャリッジユニット260は、ヘッドを搭載するキャリッジを走査方向に往復移動させるための駆動装置である。キャリッジには、ヘッドの他、インクを収容するインクカートリッジも着脱可能に保持されている。
搬送ユニット270は、印刷媒体を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の搬送方向(例えば、キャリッジの走査方向と直交する方向)に所定の搬送量で印刷媒体を搬送させるための駆動装置である。搬送ユニット270は、例えば、給紙ローラ、搬送モータ、搬送ローラ、プラテン、及び排紙ローラ(図示せず)などによって構成されている。
B.実施例の動作:
B−1.画像処理及び印刷処理の概要:
図2は、図1の印刷システムにおける画像データに対する画像処理及び印刷処理の処理フローを示すフローチャートである。ユーザが、アプリケーション10上で、印刷したい画像(画像データ)と印刷時の解像度や用紙サイズなどの印刷条件を入力し(ステップS102)、印刷を指示すると、アプリケーション10からプリンタドライバ20に印刷命令が発せられる。この印刷命令には、例えばアプリケーション10上で編集された画像データが含まれている。
次に、プリンタドライバ20では、解像度変換処理部21が、印刷命令の中に含まれている、例えば、解像度360dpiの画像データを、ヘッドにおけるノズル密度や画質に対応した整数倍の解像度(例えば、720dpi)のデータに変換する(ステップS104)。続いて、色変換処理部22は、RGBデータである画像データを、印刷装置200におけるインク色(例えば、シアン,マゼンタ,イエロ,ブラック,ライトシアン,ライトマゼンタ)に対応したCMYKデータに変換する(ステップS106)。色変換処理後のCMYKデータは、例えば、256階調のCMYKデータとなっている。
次に、領域分類処理部23は、CMYKデータである画像データに基づいて、画像を、背景の属性を持つ領域(以下、単に、背景領域という場合がある。)すなわち、背景を表す領域)と、文字・線画の属性を持つ領域(以下、単に、文字・線画領域という場合がある。)(すなわち、文字や線画などが存在する領域)と、文字・線画以外の3つの属性を持つ領域(以下、特定画像領域という場合がある。)(例えば、写真などが存在する領域)と、に分類する。一般的に、背景領域は、文字などの印刷対象要素のない、背景を表す領域である言える。また、文字・線画領域は、文字や線画などが存在する領域であると言える。特定画像領域は、写真などが存在する領域と言える。その後、領域分類処理部23は、それら分類結果に基づいて、画像に、高速印刷領域や通常印刷領域やスキップ領域を設定する(ステップS108)。なお、領域分類処理部23における領域分類処理の内容については、後ほど詳細に説明する。
次に、ハーフトーン処理部24は、256階調の画像データを、各インク色についてインク濃度ドットサイズに対応した多値データ(例えば、4階調の多値データ)に変換する(ステップS112)。
続いて、ラスタライズ処理部25は、画像データである多値データに対し、データ順序を印刷装置200に転送すべきデータ順に変更するラスタライズ処理を実行し(ステップS116)、得られたデータを印刷データとして印刷装置200に出力する(ステップS118)。また、このラスタライズ処理(ステップS116)では、ステップS108の領域分類処理により設定された高速印刷領域について、1つのラスタライン上に1つのノズルを用いてドットを形成する高速印刷モードにて印刷を行うように、ヘッドにおける各ノズルに対するデータの対応付けや紙送り量の設定を行う。通常印刷領域については、1つのラスタライン上に2つ以上のノズルを用いてドットを形成する通常印刷モードにて印刷を行うように、ヘッドにおける各ノズルに対するデータの対応付けや紙送り量の設定を行い、それら対応付けや紙送り量に対応した印刷コマンドを生成して、その印刷コマンドを表すコマンドデータを印刷データに付加する。なお、ラスタライズ処理部25におけるラスタライズ処理の内容については、後ほど詳細に説明する。
一方、印刷装置200では、画像処理装置100から印刷データが送られてくると、印刷処理を実行する。まず、CPU210は、画像処理装置100から入出力インタフェース部230を介して、印刷命令と共に印刷データを受信し、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析する。
そして、その解析結果を基に、まず、CPU210は、ユニット制御回路240を介して、搬送ユニット270を制御する。この制御により、搬送ユニット270は、印刷すべき紙(印刷媒体)を印刷装置200内に供給させ、印刷開始位置に紙を位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッドの少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
次に、CPU210は、ユニット制御回路240を介して、キャリッジユニット260を制御する。この制御により、キャリッジユニット260は、ヘッドを搭載したキャリッジを走査方向に移動させる。また、CPU210は、ユニット制御回路240を介して、上記解析結果に基づき、ヘッドユニット250を制御する。この制御により、ヘッドユニット250は、走査方向に沿って移動するヘッドの各ノズルから、印刷データに基づいて液体を断続的に噴射させ、噴射された液体により紙上にドットを形成させる。さらに、CPU210は、上記解析結果により得られる紙送り量に基づいて、搬送ユニット270を制御し、紙を搬送方向にその紙送り量分、搬送させて、ヘッドに対し相対的に移動させる。これにより、ヘッドは、先ほど形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
こうして、印刷するためのデータがなくなるまで、ドット形成や搬送などの処理を繰り返し、ドットから構成される画像を紙に印刷する。その後、印刷するためのデータがなくなれば、印刷処理を終了する。
B−2.領域分類処理:
次に、上記した領域分類処理について、さらに詳細に説明する。図3は図1における領域分類処理部23において実行される領域分類処理の処理フローを示すフローチャートであり、図4は印刷対象である画像の一例を示す説明図である。
図3に示す処理が開始されると、まず、領域分類処理部23は、色変換処理部22において色変換して得られた画像データ(すなわち、CMYKデータ)を、ラスタライン単位、すなわち、ラインデータとして取得する(ステップS202)。
次に、領域分類処理部23は、その取得したラインデータに対して、そのラスタラインに含まれる各画素が、背景、文字・線画、文字・線画以外(写真など)の3つの属性のうち、何れの属性を持つかを判定するラベリング処理を実行する(ステップS204)。以下、取得したラインデータに係るラスタラインを注目ラインという場合がある。
具体的には、その注目ラインに含まれる画素を、例えば、ラスタラインの左端から順番に、注目画素として設定する。そして、まず、その注目画素のデータ値が、次の判定条件1を満たすかどうかを判定する。但し、データの階調値は、前述したとおり、256階調である。
判定条件1:画素の輝度=255、つまり、(R,G,B)=(255,255,255)
この判定条件1を満たす場合には、その注目画素は、背景の属性を持つものとして、背景領域であると判定する。
この判定条件1を満たさない場合には、次に、その注目画素のデータ値が、次の判定条件2を満たすかどうかを判定する。
判定条件2:画素の輝度<160または画素の彩度<15
この判定条件2を満たす場合には、その注目画素は、文字・線画の属性を持つものとして、文字・線画領域であると判定する。
この判定条件2を満たさない場合には、その注目画素は、文字・線画以外の属性を持つものとして、特定画像領域であると判定する。
こうして、領域分類処理部23は、注目ラインについて注目画素を順次設定し、その注目ラインに含まれる全ての画素について、ラベリング処理を行い、それにより、その注目ラインを背景領域,文字・線画領域,特定画像領域に分類する。
例えば、印刷対象となっている画像が、図4に示すような画像であるとする。この画像には、文字で記載された部分と、写真が挿入された部分(2箇所)と、が存在している。従って、文字で記載された部分は、文字・線画領域となり、写真が挿入された部分は、特定画像領域となり、それ以外の空白の部分は背景領域となる。
今、その画像におけるラスタラインL1が、注目ラインとして、上記ラベリング処理の対象となっている場合、そのラベリング処理では、その注目ラインL1のうち、Aの部分に含まれる画素は、判定条件1は満たさないが、判定条件2は満たすため、文字・線画領域であると判定され、Bの部分は、判定条件1も、判定条件2も満たさないため、特定画像領域であると判定されることになる。従って、その注目ラインL1は、文字・線画領域と特定画像領域とに分類されたことになる。
また、ラスタラインL2が、注目ラインとしてラベリング処理の対象となった場合には、その注目ラインL2のうち、Cの部分に含まれる画素(すなわち、L2に含まれる画素全て)は、判定条件1は満たさないが、判定条件2は満たすため、文字・線画領域であると判定されることになる。従って、その注目ラインL2は、文字・線画領域のみに分類されたことになる。
こうして、注目ラインに含まれる全ての画素について、ラベリング処理が完了したら、次に、領域分類処理部23は、注目ラインについて、印刷スキップ領域,高速印刷領域,通常印刷領域の何れかの領域に設定する領域設定処理を実行する。
すなわち、領域分類処理部23は、その注目ラインについて、ラベリング処理の結果(すなわち、分類結果)に基づき、その注目ラインに含まれる全ての画素が背景領域であるか否かを判定する(ステップS206)。判定の結果、全ての画素が背景領域である場合には、その注目ラインを印刷する必要がないため、その注目ラインを印刷スキップ領域として設定する(ステップS208)。
判定の結果、少なくとも一部の画素が背景領域でない場合には、次に、領域分類処理部23は、その注目ラインに含まれる画素のうち、背景領域である画素を除き、全ての画素が文字・線画領域であるか否かを判定する(ステップS210)。判定の結果、全ての画素が文字・線画領域である場合には、その注目ラインを高速印刷領域として設定し(ステップS212)、少なくとも一部の画素が文字・線画領域ではなく、特定画像領域である場合には、その注目ラインを通常印刷領域として設定する(ステップS214)。
例えば、図4に示す例で、注目ラインがL1の場合、上記したとおり、その注目ラインL1は文字・線画領域と特定画像領域とに分類されており、少なくとも一部の画素が文字・線画領域ではなく、特定画像領域であるため、その注目ラインL1は通常印刷領域として設定される。一方、注目ラインがL2の場合、上記したとおり、その注目ラインL2は文字・線画領域のみに分類されており、全ての画素が文字・線画領域であるため、その注目ラインL1は高速印刷領域として設定される。
こうして、その注目ラインについて、領域設定処理が完了したら、領域分類処理部23は、次のラインデータを取得し(ステップS202)、上記と同様の処理を繰り返す。そして、領域分類処理部23は、印刷対象となっている画像について、全てのラインデータを取得し、全てのラスタラインについて領域の設定がなされたら、図3に示す処理を終了する。
B−3.ラスタライズ処理:
次に、上記したラスタライズ処理について、さらに詳細に説明する。図5は図1におけるラスタライズ処理部25において実行されるラスタライズ処理の処理フローを示すフローチャートである。前述したとおり、印刷装置200では、ヘッドが走査方向に移動する際に、複数のノズルから液体が噴射されることによって、走査方向に沿ったラスタラインが印刷媒体上に形成される。このラスタライズ処理では、ヘッドの各走査(走査方向への各移動)に対して、印刷スキップ、高速印刷(具体的には、擬似バンド印刷)、通常印刷(具体的には、オーバーラップ印刷)の何れのモードで印刷を行うかを制御する。
図5に示す処理が開始されると、まず、ラスタライズ処理部25は、初期状態として通常印刷モードを設定するため、印刷設定初期化処理を行う(ステップS302)。次に、ラスタライズ処理部25は、ハーフトーン処理部24において階調変換して得られた画像データ(すなわち、多値データ)について、ヘッドにおけるノズルの数に対応したラスタライン数分のラインデータを取得する(ステップS304)。ヘッドの1回の走査では、ノズルの数に対応したラスタライン数分のラスタラインの形成がなされるため、そのラスタライン数分のラインデータが必要となるからである。
次に、ラスタライズ処理部25は、それら取得したラインデータの示すラスタラインが、全て、印刷スキップ領域として設定されているか否かを判定する(ステップS306)。判定の結果、それらラスタラインが全て印刷スキップ領域として設定されている場合には、それらラスタラインについては、印刷を行う必要がないため、ラスタライズ処理部25は、印刷装置200において紙を搬送させる際の紙送り量のみを設定して(ステップS308)、それに対応する印刷コマンドを生成し(ステップS324)、処理をステップS304に戻して、ヘッドの次の走査に対応するデータの処理に移行する。
一方、ステップS306の判定の結果、上記ラスタラインのうち、少なくとも一部のラスタラインが印刷スキップ領域として設定されていない場合(すなわち、文字・線画領域または特定画像領域として設定されている場合)、ラスタライズ処理部25は、次のような判定を行う。すなわち、それらラスタラインのうち、先頭ノズルによってドット形成がなされるラスタライン(以下、単に、先頭ノズル形成ラインという)と、後続ノズルによってドット形成がなされるラスタライン(以下、単に、後続ノズル形成ラインという)と、を比較し、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が、後続ノズル形成ラインについて設定されている領域とは、別の領域であるか否かを判定する(ステップS310)。従って、例えば、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が高速印刷領域であり、後続ノズル形成ラインについて設定されている領域が通常印刷領域であるような場合には、別の領域であると判定され、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域も、後続ノズル形成ラインについて設定されている領域も、通常印刷領域であるような場合には、同じ領域であると判定される。
このことを、具体的に、ヘッドにおける各ノズルと紙上の領域との位置関係を用いて説明すると、次のようになる。
図6はヘッドにおける各ノズルと紙上の領域との位置関係を説明するための説明図である。説明の都合上、ヘッド(図示せず)の下面に配列された複数あるノズル群のうちの一つのノズル群のみを示し、ノズル群のノズル数も少なくしている(ここでは、8個)。図中の白丸で示されるノズルは、インクを噴射可能なノズルである。黒丸で示されるノズルは、インクの噴射を行わないノズルである。また、説明の便宜上、ヘッド(またはノズル群)が紙に対して図の上から下に向かって移動しているように描かれているが、同図はヘッドと紙との相対的な位置を示すものであって、実際には紙が搬送方向に移動されている。
図6において、ヘッドの移動方向は、前述したとおり図の上から下の方向であるため、インクを噴射可能なノズルのうち、ノズルαが先頭ノズルであり、その先頭ノズルαに続く各ノズルβが、後続ノズルである。
従って、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が、後続ノズル形成ラインについて設定されている領域とは別の領域である場合とは、例えば、図6(b)に示すように、先頭ノズルαが高速印刷領域に位置しているのに対し、後続ノズルβが通常印刷領域に位置しているような状態である。これに対し、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が、後続ノズル形成ラインについて設定されている領域と同じ領域である場合とは、例えば、図6(a)に示すように、先頭ノズルα,後続ノズルβ共に、通常印刷領域に位置しているような状態である。
そこで、上記判定の結果、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が、後続ノズル形成ラインについて設定されている領域とは別の領域である場合には、ラスタライズ処理部25は、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が、通常印刷領域であるか、高速印刷領域であるか、を判定する(ステップS312)。ラスタライズ処理部25は、その判定結果に応じて、先頭ノズルαに対するデータの対応付けを行う(ステップS314,S316)と共に、通常印刷モードと高速印刷モードとの切り替えを行う必要があるために、紙送り量の更新を行う(S318,S320)。
このうち、紙送り量について、本実施例では、以下のような値に設定する。すなわち、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が高速印刷領域である場合(すなわち、先頭ノズルαが通常印刷領域から高速印刷領域に移行した場合)は、7個のノズルに対応する値(例えば、印刷データの7画素ピッチ分の長さ)を設定する(ステップS318)。反対に、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が通常印刷領域である場合(すなわち、先頭ノズルαが高速印刷領域から通常印刷領域に移行した場合)には、3個のノズルに対応する値(例えば、印刷データの3画素ピッチ分の長さ)を設定する(ステップS320)。
その後、ラスタライズ処理部25は、各ラスタラインについて、1つのノズルを用いてドット形成を行うべきラインであるか、複数のノズルを用いてドット形成を行うべきラインであるかを判定し、各ラインデータを各々のノズルに対応付ける(ステップS322)。
標準的な処理では、高速印刷領域の場合、高速印刷モード(すなわち、擬似バンド印刷)にて印刷を行うために、各ラインデータを各ノズルに1対1に対応するよう対応付ける。一方、通常印刷領域の場合は、通常印刷モード(すなわち、オーバーラップ印刷)にて印刷を行うために、各ラインデータを、1つのラインデータが2つ以上のノズルに対応するように対応付ける。従って、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が高速印刷領域である場合、ステップS314では、先頭ノズルαに対して、擬似バンド印刷用のデータ対応付けを行い、先頭ノズル形成ラインについて設定されている領域が通常印刷領域である場合、ステップS316では、先頭ノズルαに対して、オーバーラップ印刷用のデータ対応付けを行うことになる。
なお、ラスタライズ処理部25は、通常印刷領域と高速印刷領域との境界(すなわち、各領域が切り替わる部分)の付近では、それぞれの領域が混在する混在領域を設定し、その混在領域では、1つのノズルを用いてドット形成がなされるラスタラインと、2つ以上のノズルを用いてドット形成がなされるラインと、を混在させるように、各ラインデータを各々のノズルに対応付けると共に、紙送り量を調整する。
その後、ラスタライズ処理部25は、設定した紙送り量とデータの対応付けに対応した印刷コマンドの生成を行う。
以上のような、ラスタライズ処理による各ノズルへのデータの対応付けや紙送り量の設定について、その具体例を図7に示す。図7は図5のラスタライズ処理による各ノズルへのデータの対応付けや紙送り量の設定の具体例を示す説明図である。図7において図の左右方向がヘッドの走査方向であり、図の上下方向が紙送り方向である。
図7に示す具体例では、初期状態として通常印刷領域を通常印刷モード(オーパラップ印刷:2パス)で印刷し、次に、高速印刷領域を高速印刷モード(擬似バンド印刷:1パス)で印刷し、その後、再び、通常印刷領域を通常印刷モードで印刷するようにしている。
図7において、白丸またはハッチを付した丸で示されるノズルは、何れも、インクを噴射可能なノズルである。このうち、白丸で示されるノズルは、他のノズルと共に1つのラスタラインを形成するノズルであり、ハッチを付した丸で示されるノズルは、単独で1つのラスタラインを形成するノズルである。また、黒丸で示されるノズルは、インクの噴射を行わないノズルである。また、各ノズル群の右隣に示した数字は、各走査での紙送り量(単位は、印刷データの画素ピッチ)を示している。さらに、これらノズル群の右方には、それぞれのノズルによって形成されるドットの位置を明確に表すために、形成されるドットが白丸にて記載されている。なお、説明の都合上、各ノズルは数ドットしか形成していないように示されているが、実際には、ヘッドの走査方向(図の左右方向に対応)に移動するノズルから間欠的に液体が噴射されるので、走査方向に多数のドットが並ぶことになる。
本実施例では、紙送り量の切り替えを行うタイミングを、先頭ノズルが移行する領域の種類によって変えている。具体的には、先頭ノズルが通常印刷領域から高速印刷領域に移行する際(すなわち、通常印刷モード[オーバーラップ印刷:2パス]から高速印刷モード[擬似バンド印刷:1パス]へ移行する際)は、図7のMの部分で示すように、先頭ノズルが別の領域である高速印刷領域に入ったら、紙送り量を「3」から「7」へ即更新するようにしている。
逆に、先頭ノズルが高速印刷領域から通常印刷領域に移行する際(すなわち、高速印刷モード[擬似バンド印刷:1パス]から通常印刷モード[オーバーラップ印刷:2パス]へ移行する際)は、図7のNの部分で示すように、先頭ノズルが別の領域に移行するために高速印刷領域を出てから、オーパラップ分の周期だけ待って、紙送り量を「7」から「3」へ更新するようにしている。すなわち、具体的には、Nの部分において、実線矢印で示す位置のラスタラインについては、オーバーラップ印刷を行うため、先頭ノズルγの位置と、後続ノズルδの位置と、がそのラスタライン上に並ぶように、紙送り量を「7」から「3」へ更新するのである。
C.実施例の効果:
以上説明したとおり、本実施例では、そのラスタラインに含まれる画素のうち、背景領域である画素を除き、全ての画素が文字・線画領域である場合には、そのラスタラインを高速印刷領域として設定し、そのラスタラインについては高速印刷モードにて印刷を行い、そのラスタラインに含まれる画素のうち、少なくとも一部の画素が特定画像領域(例えば、写真など)である場合には、そのラスタラインを通常印刷領域として設定し、そのラスタラインについては通常印刷モードにて印刷を行うようにしている。
従って、本実施例によれば、文字や線画などが存在する領域については、高速な印刷を実現することができ、一方、写真などが存在し得る領域については、バンディングの発生を抑えた高画質な印刷を実現することができる。オフィスなどで印刷を行う場合、文字やグラフなどから構成される画像を黒色のインクで印刷したり、コピーしたりする場合が多いが、そのような場合、それら画像は、大部分の領域が文字・線画領域であると判定されるため、高速印刷モードにて印刷が行われることになり、大量の印刷を行っても、短時間で印刷を完了することができる。また、文字やグラフなどは、印刷する面積が少なく、また、黒色のインクのみを用いることも多いため、高速印刷モードにて印刷しても、バンディングが目立ちにくい。
D.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
D−1.変形例1:
上記した実施例では、ラベリング処理において、注目画素が文字・線画の属性を持つか否かを、判定条件2:「画素の輝度<160または画素の彩度<15」を満たすか否かを用いて判定していた。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、別の判定条件として、「注目画素についてのRGBの値が、全て0または255で構成されている」という条件を用い、その判定条件を満たす場合に、その注目画素は文字・線画の属性を持つものとして、文字・線画領域であると判定するようにしてもよい。
D−2.変形例2:
また、このように、注目画素が、背景、文字・線画、文字・線画以外(写真など)の3つの属性のうち、何れの属性を持つかを、注目画素のデータ値を用いて判定するのではなく、例えば、オペレーティングシステムとしてWindows(登録商標)を利用する場合は、オペレーティングシステムから画素単位に、文字,グラフィック,イメージなどの属性情報を得ることが可能であるため、その属性情報を参照して、上記の判定を行うようにしてもよい。このような判定方法を用いれば、高精度なラベリング処理を行うことができ、例えば、色文字については、文字・線画領域であるとして、モノクロ写真については、特定画像領域であるとして、確実に判定することができるため、色文字についても高速な印刷が可能となり、モノクロ写真についてもバンディングを抑えた印刷が可能となる。
D−3.変形例3:
上記した実施例では、領域設定処理において、ラスタライン単位で、印刷スキップ領域,高速印刷領域,通常印刷領域などの設定を行い、副走査方向(すなわち、紙の搬送方向)のみで、それら領域が分かれるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、領域設定処理において、高速印刷領域,通常印刷領域の設定を画素単位で行い、副走査方向だけでなく、主走査方向(すなわち、ヘッドの走査方向)についても、それら領域が分かれるようにしてもよい。具体的には、例えば、図3におけるステップS206の判定処理において、注目ラインに含まれる画素のうち、少なくとも一部の画素が背景領域でない場合に、領域分類処理部23は、その注目ラインに含まれる各画素について、それぞれ、その画素が文字・線画領域であるか否かを判定する。そして、判定の結果、文字・線画領域である場合には、その画素を高速印刷領域として設定し、文字・線画領域でなく、特定画像領域である場合には、その画素を通常印刷領域として設定するようにする。なお、この場合、判定対象の画素が背景領域である場合には、その画素を高速印刷領域として設定するようにしてもよい。
図8は変形例3に従って印刷を行う際の印刷対象画像とヘッド走査の軌跡を示す説明図である。図8において、(a)は、図4と同様に、印刷対象である画像を示し、(b)は、その画像をこの変形例の方法で印刷する際のヘッド走査の軌跡を示している。
この変形例では、画像内において、文字・線画領域は高速印刷領域に設定されるため、その画像を印刷する際には、文字・線画領域は1回のヘッド走査(すなわち、1パス)で高速に印刷が行われる。また、画像内において、写真が存在する特定画像領域は通常印刷領域に設定されるため、その画像を印刷する際には、特定画像領域は、2回のヘッド走査(すなわち、2パス)で高画質で印刷が行われる。このように、文字・線画領域(高速印刷領域)と特定画像領域(通常印刷領域)との間の境界を境に、ヘッドの往復する距離が変わるように制御することで、さらに高速な印刷が可能となる。
それでは、この変形例における、各ノズルへのデータの対応付けや紙送り量の設定について、その具体例を図9に示す。図9は変形例3における各ノズルへのデータの対応付けや紙送り量の設定の具体例を示す説明図である。
図9において、ノズル群に対してクロスハッチを付した部分が、特定画像領域(写真など)に対して、部分的に細かな往復走査(ラスタラインの途中で戻るなど)が行われる部分を示している。
なお、特に、写真を含む特定画像領域が、画像に対し左右どちらかの位置に偏っている場合、高速印刷モードの印刷方向に応じて、どちら側から細かい往復走査を始めるかを制御することによって、最適な印刷が可能となる。
D−4.変形例4:
上記した実施例では、印刷装置200を構成するインクジェットプリンタとしては、ヘッドが走査方向に往復移動可能なプリンタを対象としていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ライン型プリンタを用いるようにしてもよい。ライン型プリンタでは、ヘッドが固定されており、ノズルが複数ラスタライン分用意されている。この場合も、各ノズルへのデータの対応付けと紙送り量を適正に制御することにより、上記した実施例と同様の効果を奏することができる。
D−5.変形例5:
上記した実施例では、画像処理装置100は、パーソナルコンピュータから成るものとしていたが、サーバコンピュータなど他の種類のコンピュータで構成するようにしてもよい。また、印刷装置200は、プリンタから成るものとしていたが、印刷機能を有する複合機やファクシミリ装置などで構成するようにしてもよい。また、画像処理装置100を、印刷装置200内に搭載するようにしてもよく、また、その他、画像の取り扱いを行うことが可能な装置内に搭載するようにしてもよい。
本発明の一実施例としての画像処理装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図である。 図1の印刷システムにおける画像データに対する画像処理及び印刷処理の処理フローを示すフローチャートである。 図1における領域分類処理部23において実行される領域分類処理の処理フローを示すフローチャートである。 印刷対象である画像の一例を示す説明図である。 図1におけるラスタライズ処理部25において実行されるラスタライズ処理の処理フローを示すフローチャートである。 ヘッドにおける各ノズルと紙上の領域との位置関係を説明するための説明図である。 図5のラスタライズ処理による各ノズルへのデータの対応付けや紙送り量の設定の具体例を示す説明図である。 変形例3に従って印刷を行う際の印刷対象画像とヘッド走査の軌跡を示す説明図である。 変形例3における各ノズルへのデータの対応付けや紙送り量の設定の具体例を示す説明図である。
符号の説明
10…アプリケーション
20…プリンタドライバ
21…解像度変換処理部
22…色変換処理部
23…領域分類処理部
24…ハーフトーン処理部
25…ラスタライズ処理部
100…画像処理装置
110…CPU
120…メモリ
130…入出力インタフェース部
200…印刷装置
210…CPU
220…メモリ
230…入出力インタフェース部
240…ユニット制御回路
250…ヘッドユニット
260…キャリッジユニット
270…搬送ユニット

Claims (8)

  1. 画像を表す画像データから、印刷装置に提供する印刷データを生成する画像処理装置であって、
    前記印刷装置は、前記印刷データに基づいて、複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射して第1の方向に沿ったライン上にドットを形成するドット形成処理と、前記印刷媒体を前記第1の方向と直交する第2の方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記印刷媒体において、前記第1の方向に沿ったライン上に並ぶ複数の前記ドットから成るドット列を前記第2の方向に複数並べて、前記印刷媒体に画像を印刷すると共に、
    前記画像処理装置は、
    前記画像データを構成する各構成データに基づいて、前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び前記文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類し、前記分類した結果に基づいて、前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない領域を第1の領域とし、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む領域を第2の領域とする領域分類部と、
    前記第1の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、1つのノズルを用いて前記ドットを形成すべく各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行い、前記第2の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行うと共に、前記対応付け及び前記搬送量に対応した印刷コマンドを生成して、前記印刷コマンドを含むデータを前記印刷データとして出力するコマンド生成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記コマンド生成部は、前記第1の領域と前記第2の領域との間に混在領域を設けると共に、前記混在領域については、1つのノズルを用いて前記ドットが形成されるラインと、2つ以上のノズルを用いて前記ドットが形成されるラインと、を混在させるべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う、画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記領域分類部は、前記画像を前記第1の方向に沿ったライン単位で分類し、各ライン毎に、当該ラインに含まれる画素のうち、前記文字・線画領域に属する画素を少なくとも含み、前記特定画素領域に属する画素を含まない場合には、当該ラインを前記第1の領域とし、当該ラインに含まれる画素のうち、前記特定画像領域に属する画素を少なくとも含む場合には、当該ラインを前記第2の領域とする、画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記領域分類部は、前記文字・線画領域を前記第1の領域とし、前記特定画像領域を前記第2の領域とする、画像処理装置。
  5. 複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射し、所定方向に沿ったライン上にドットを形成することによって、画像を印刷する印刷装置であって、
    前記画像が、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類される場合に、
    前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない第1の領域を印刷する際には、1つのライン上に1つのノズルを用いて前記ドットを形成し、
    前記画像のうち、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む第2の領域を印刷する際には、1つのライン上に2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成する、印刷装置。
  6. 画像を表す画像データから、印刷装置に提供する印刷データを生成する画像処理方法であって、
    前記印刷装置は、前記印刷データに基づいて、複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射して第1の方向に沿ったライン上にドットを形成するドット形成処理と、前記印刷媒体を前記第1の方向と直交する第2の方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記印刷媒体において、前記第1の方向に沿ったライン上に並ぶ複数の前記ドットから成るドット列を前記第2の方向に複数並べて、前記印刷媒体に画像を印刷すると共に、
    前記画像処理方法は、
    前記画像データを構成する各構成データに基づいて、前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び前記文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類し、前記分類した結果に基づいて、前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない領域を第1の領域とし、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む領域を第2の領域とする工程と、
    前記第1の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、1つのノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う工程と、
    前記第2の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う工程と、
    前記対応付け及び前記搬送量に対応した印刷コマンドを生成して、前記印刷コマンドを含むデータを前記印刷データとして出力する工程と、
    を含む、画像処理方法。
  7. 複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射し、所定方向に沿ったライン上にドットを形成することによって、画像を印刷する印刷方法であって、
    前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類する工程と
    前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない第1の領域については、1つのライン上に1つのノズルを用いて前記ドットを形成して印刷を行い、前記画像のうち、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む第2の領域については、1つのライン上に2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成して印刷を行う工程と、
    を含む、印刷方法。
  8. 画像を表す画像データから、印刷装置に提供する印刷データを生成するコンピュータプログラムであって、
    前記印刷装置は、前記印刷データに基づいて、複数のノズルから印刷媒体に液体を噴射して第1の方向に沿ったライン上にドットを形成するドット形成処理と、前記印刷媒体を前記第1の方向と直交する第2の方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返し、前記印刷媒体において、前記第1の方向に沿ったライン上に並ぶ複数の前記ドットから成るドット列を前記第2の方向に複数並べて、前記印刷媒体に画像を印刷すると共に、
    前記コンピュータプログラムは、コンピュータに実現させるための機能として、
    前記画像データを構成する各構成データに基づいて、前記画像を、背景を表す背景領域と、文字及び線画を表す文字・線画領域と、前記背景領域及び文字・線画領域以外の領域である特定画像領域と、に分類し、前記分類した結果に基づいて、前記画像のうち、少なくとも一部に前記文字・線画領域を含み、前記特定画像領域を含まない領域を第1の領域とし、少なくとも一部に前記特定画像領域を含む領域を第2の領域とする機能と、
    前記第1の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、1つのノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う機能と、
    前記第2の領域について、前記第1の方向に沿った1つのライン上に、2つ以上のノズルを用いて前記ドットを形成すべく、各ノズルに対する各構成データの対応付けと前記印刷媒体の搬送量の設定と、を行う機能と、
    前記対応付け及び前記搬送量に対応した印刷コマンドを生成して、前記印刷コマンドを含むデータを前記印刷データとして出力する機能と、
    を備える、コンピュータプログラム。
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