JP2002052578A - 射出成形金型のガス抜き装置 - Google Patents

射出成形金型のガス抜き装置

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JP2002052578A
JP2002052578A JP2000239114A JP2000239114A JP2002052578A JP 2002052578 A JP2002052578 A JP 2002052578A JP 2000239114 A JP2000239114 A JP 2000239114A JP 2000239114 A JP2000239114 A JP 2000239114A JP 2002052578 A JP2002052578 A JP 2002052578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形品の肉厚が薄い場合でも、金型に実装でき
る程度に小型化することができる射出成形金型のガス抜
き装置を提供する。 【解決手段】射出成形金型のキャビティ24に開口する
開口部23と、開口部23に連続する第1の斜面27
と、開口部と嵌合して摺動する摺動部材であって、第1
の斜面27と対向する第2の斜面28を有する摺動部材
25と、摺動部材をキャビティ内に突出する方向に付勢
する付勢バネ26とを具備し、摺動部材25がキャビテ
ィ内に突出した状態では、第2の斜面28が第1の斜面
27から離間して、キャビティ内のガスを抜くためのガ
ス抜き路40を形成し、摺動部材25がキャビティ内か
ら退避した位置に押し出された状態では、第1の斜面2
7と第2の斜面28とが密着してガス抜き路40を閉鎖
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型のガ
ス抜き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形において溶融成形材料が金型に
射出されキャビティを充填するに際して、キャビティ内
に存在する空気と成形材料の先端から発生するガスなど
の気体は、圧入されてくる成形材料に押されてキャビテ
ィ内で圧縮され、金型の構成部材の微小な空隙、たとえ
ばパーティング面や入れ子のはめ合わせ面から金型の外
部に排出される。しかし、排出しきれない気体が成形材
料の流動を妨げてショートカットや焼けという成形不良
現象を引き起こすことが知られている。
【0003】キャビティ内の気体をできるだけ効率良く
排出する方法として、パーティング面にガスベント溝を
設ける方法、成形材料の流動終端部にガス抜きピンを設
ける方法、キャビティを多孔質な通気性金属で製作する
方法等が一般に採用されている。
【0004】更に改良された方法として特公平6−88
292号公報に開示された方法がある。この方法では、
図5、図6に示すように、付勢バネ9によりキャビティ
4の方向に付勢されたスライド部材7の内周シール面1
5と軸部材6の先端シール面16とは間隙をもち、開口
部14から当該間隙及びガス抜き通路17、更に金型外
部に連通する貫通穴10によってキャビティ4内の気体
を金型外部へ逃がすためのガス逃げ路が形成されてい
る。これにより、成形材料Pがスライド部材7の先端に
到達するまでは、キャビティ内の気体は上記のガス逃げ
路を通って円滑に外部に排出される。そして成形材料P
がスライド部材7の先端周縁部13に到達してから開口
部14に達するまでの間に、スライド部材7は成形材料
Pからの圧力により押し下げられ(図6参照)、スライ
ド部材7のシール面15と軸部材6のシール面16が当
接することにより上記の間隙は閉鎖され、開口部14に
到達した成形材料が開口部14に流入することが防止さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に射出成形によって得られるモールド部品は図4に示す
ようにシェル形状であり、B部、C部にガス抜きを設け
たいが、モールド部品の肉厚は厚くとも2〜3mm程度
なので、図5に示すような構造ではコンパクト化に限界
があり、金型に実装することは困難な場合がある。言い
換えれば、図5に示すような構造では、スライド部材7
の内部に軸部材6を収容する空間とガス逃げ路を形成す
るための空間とが必要となるために、ガス抜き装置が大
型化し、コンパクト化が困難であるという問題点があっ
た。
【0006】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、成形品の肉厚が薄い場
合でも、金型に実装できる程度に小型化することができ
る射出成形金型のガス抜き装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる射出成形金型の
ガス抜き装置は、射出成形金型のキャビティに開口する
開口部と、該開口部に連続する第1の斜面と、前記開口
部と嵌合して、前記キャビティ内に突出した位置と、前
記キャビティ内から退避した位置とに摺動する摺動部材
であって、前記第1の斜面と対向する第2の斜面を有す
る摺動部材と、該摺動部材を前記キャビティ内に突出す
る方向に付勢する付勢手段とを具備し、前記摺動部材が
前記キャビティ内に突出した状態では、前記第2の斜面
が前記第1の斜面から離間して、前記第1の斜面と前記
第2の斜面との間で前記キャビティ内のガスを抜くため
のガス抜き路を形成し、前記キャビティ内に成形材料が
充填され、前記摺動部材が前記成形材料の圧力により前
記キャビティ内から退避した位置に押し出された状態で
は、前記第1の斜面と前記第2の斜面とが密着して前記
ガス抜き路を閉鎖することを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる射出成形金型のガ
ス抜き装置において、前記射出成形金型は、シェル構造
の成形品を成形するための金型であることを特徴として
いる。
【0009】また、この発明に係わる射出成形金型のガ
ス抜き装置において、前記開口部は、前記シェル構造の
成形品を成形するための前記キャビティの末端部に配置
されていることを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる射出成形金型のガ
ス抜き装置において、前記第1の斜面と前記第2の斜面
とで形成されるガス抜き路に連通して前記ガスを排出す
るためのガス通路をさらに具備することを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施形態に係わるガス抜
き装置の構成を示した図であり、図2は図1のA矢視図
である。また、図3は金型のキャビティの開口部が閉じ
られた状態を示す図である。
【0013】なお、本実施形態において対象とする成形
品は、図4に示すようなシェル構造の成形品である。
【0014】図1乃至図3において、ガス抜き装置は、
固定側型21、可動側型22からなる射出成形用金型の
キャビティ24の末端部に開口する開口部23と、開口
部23と嵌合して摺動するスライド部材25と、スライ
ド部材25をキャビティ24に突出する方向へ付勢する
付勢バネ26とを備えている。開口部23とスライド部
材25の先端部はともに斜面27及び28を有する。自
由状態では、スライド部材25が付勢バネ26の付勢力
により、図1において左方向にスライドしているので、
斜面27及び28は互いに離れている。
【0015】一方、成形過程で成形材料(樹脂材料)P
がキャビティ24に充填され、図3に示すように、成形
材料Pがスライド部材25の先端部分に到達すると、ス
ライド部材25は、成形材料Pの圧力により付勢バネ2
6の付勢力に抗して図3における右方向にスライドす
る。これにより、斜面27及び28は密着し、開口部2
3をシールする。また、可動側型22及びスライド部材
25には開口部23と通じるガス抜き通路29及び30
が設けられている。また、スライド部材25が開口部2
3から外れないように、押え板31が可動側型22に固
定されている。
【0016】図1は成形材料Pがガス抜き装置に未到達
の状態で、付勢バネ26によってスライド部材25はキ
ャビティ24に突出する方向に位置する。その結果、斜
面27及び28の間に開口部40が形成される。よって
キャビティ24内の気体は開口部40とガス抜き通路2
9及び30を通り、更に図1には省略されているガス逃
げ道から円滑に外部に排出される。
【0017】図2は成形材料Pがガス抜き装置に到達し
た状態で、成形樹脂Pの押圧によって、斜面27及び2
8の間の開口部40は閉鎖され、成形樹脂Pが開口部2
3に流入することはない。
【0018】以上説明したように上記の実施形態によれ
ば、一般的に射出成形によって得られるシェル形状のモ
ールド部品を成形する金型に実装し、成形材料が開口部
に流入することもなく、成形キャビティ内の気体をその
開口部とそれにつながるガス逃げ路から円滑に外部に排
出することができるガス抜き装置が実現される。
【0019】また、スライド部材の内部に軸部材やガス
逃げ路等を配置する必要が無いため、ガス抜き装置を小
型化することが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形品の肉厚が薄い場合でも、金型に実装できる程度に
小型化することができる射出成形金型のガス抜き装置が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるガス抜き装置の構
成を示した図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】金型のキャビティの開口部が閉じられた状態を
示す図である。
【図4】シェル形状のモールド部品の断面図である。
【図5】従来例を示す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】
21 固定側型 22 可動側型 23 開口部 24 キャビティ 25 スライド部材 26 付勢バネ 27 斜面 28 斜面 29 ガス抜き通路 30 ガス抜き通路 31 押え板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形金型のキャビティに開口する開
    口部と、 該開口部に連続する第1の斜面と、 前記開口部と嵌合して、前記キャビティ内に突出した位
    置と、前記キャビティ内から退避した位置とに摺動する
    摺動部材であって、前記第1の斜面と対向する第2の斜
    面を有する摺動部材と、 該摺動部材を前記キャビティ内に突出する方向に付勢す
    る付勢手段とを具備し、 前記摺動部材が前記キャビティ内に突出した状態では、
    前記第2の斜面が前記第1の斜面から離間して、前記第
    1の斜面と前記第2の斜面との間で前記キャビティ内の
    ガスを抜くためのガス抜き路を形成し、前記キャビティ
    内に成形材料が充填され、前記摺動部材が前記成形材料
    の圧力により前記キャビティ内から退避した位置に押し
    出された状態では、前記第1の斜面と前記第2の斜面と
    が密着して前記ガス抜き路を閉鎖することを特徴とする
    射出成形金型のガス抜き装置。
  2. 【請求項2】 前記射出成形金型は、シェル構造の成形
    品を成形するための金型であることを特徴とする請求項
    1に記載の射出成形金型のガス抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、前記シェル構造の成形品
    を成形するための前記キャビティの末端部に配置されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型の
    ガス抜き装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の斜面と前記第2の斜面とで形
    成されるガス抜き路に連通して前記ガスを排出するため
    のガス通路をさらに具備することを特徴とする請求項1
    に記載の射出成形金型のガス抜き装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201667A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Gifu Tada Seiki:Kk 射出成形金型
KR101480048B1 (ko) 2014-06-02 2015-01-09 한연수 사출 금형용 에어 벤트 장치
CN107618160A (zh) * 2017-02-07 2018-01-23 宁波三顺机械设备科技有限公司 一种真空注射模具及其注射工艺
CN113103516A (zh) * 2021-04-13 2021-07-13 罗舜 一种便于排气的注塑模具

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