JP2002052493A - エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの製造方法

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JP2002052493A JP2000241646A JP2000241646A JP2002052493A JP 2002052493 A JP2002052493 A JP 2002052493A JP 2000241646 A JP2000241646 A JP 2000241646A JP 2000241646 A JP2000241646 A JP 2000241646A JP 2002052493 A JP2002052493 A JP 2002052493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フ
ィルムの製造において、耳部のカット時に発生するトラ
ブルを減少させる。また、二軸延伸時の延伸破れを減少
させる。 【解決手段】 エチレン含有量3〜70モル%、ケン化
度80モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂を原料とするフィルムを製造する方法であって、
フィルムの両端部をカットするに先立って、カット部を
150〜210℃に加熱するか、又は0.3%以上
かつ0.9%以下の水分率になるように加湿する。ま
た、二軸延伸する場合には、二軸延伸前に両端部のカッ
トを行なう。このときカット部を上記範囲を満たすよう
に加熱又は加湿するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−ビニル
アルコール共重合体樹脂フィルムの製造方法に関する。
特に、フィルムの両端部(耳部)をカットする工程を有
するフィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂原料をTダイ等を用いて溶融押し出
ししてフィルムを製造する方法においては、フィルムの
両端部をカットする工程が不可欠である。端部のカット
は、通常、フィルムの製造過程において、走行している
フィルムにカッター(刃物)を当ててフィルムの走行方
向に連続的に行なわれる。このとき、特にエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体樹脂を原料とするフィルムの製
造においては、切れが悪く所定幅の製品が安定して採れ
ない、カット箇所からフィルム割れが発生し不良品が発
生する、割れが契機となり全幅に亘ってフィルム破断が
発生し製膜が中断する、カットした端部の搬送および巻
取において破断が発生する、などのトラブルが起きる。
これらのトラブルはエチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂を原料とするフィルムに特有の現象と考えられる
が、これを解決する有効な手段は未だ知られていない。
【0003】また、エチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂を原料とするフィルムを縦横両方向に延伸して製
造する方法(二軸延伸製法)は特開昭56−30827
号公報などで知られている。二軸延伸は、同時または逐
次二軸延伸により行われる。同時二軸延伸及び逐次二軸
延伸における横延伸は、通常、テンターと呼ばれる延伸
装置を用い、フィルムの幅方向両端を把持装置(クリッ
プ)で把持して引っ張ることで行われる。このとき、フ
ィルムの破断が発生することがある(延伸破れ)。二軸
延伸時にフィルム破断が発生すると、破れたフィルムの
除去作業、未延伸フィルムをテンター及びその後の巻き
取り装置(ワインダー)に導入する作業等に多大の時間
を要し、その間、フィルムの製造が中断する。また、延
伸を再開した直後はフィルムの厚さが安定せず、フィル
ムの厚さの均一性が良化するまで製品として出荷可能な
フィルムは得られない。加えて、破れたフィルムは屑と
して廃棄される。このように、一度延伸破れが発生する
と、多大な生産ロス、原料ロスが生じるため、延伸破れ
の低減は二軸延伸フィルムの生産性を向上させる上で非
常に重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決することを目的とする。
【0005】即ち、本発明の第1の目的は、エチレン−
ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの製造方法にお
いて、端部のカット時に発生する上記のトラブルを減ら
すことにある。
【0006】また、本発明の第2の目的は、二軸延伸法
によるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィル
ムの製造方法において、延伸破れを低減させ生産性を向
上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために以下の構成とする。
【0008】本発明の第1のフィルムの製造方法は、エ
チレン含有量3〜70モル%、ケン化度80モル%以上
のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を原料とす
るフィルムを製造する方法であって、フィルムの両端部
をカットする工程を有し、前記カットする工程におい
て、カットに先立って、カット部を150〜210℃
に加熱するか、又は0.3%以上かつ0.9%以下の
水分率になるように加湿することを特徴とする。かかる
構成によれば、上記のカット関連トラブルを低減でき、
安定した端部切断が可能となり、カット箇所からのフィ
ルム割れ、該割れが契機となる全幅にわたるフィルム破
断、及びカットした端部の搬送および巻取における破断
をいずれも低減することができる。
【0009】また、本発明の第2のフィルムの製造方法
は、エチレン含有量3〜70モル%、ケン化度80モル
%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂をフ
ィルム状に溶融押し出しした後、二軸延伸してフィルム
を製造する方法であって、前記溶融押し出しした後であ
って前記二軸延伸する前に、フィルムの両端部をカット
することを特徴とする。かかる構成によれば、二軸延伸
時の延伸破れの発生を抑えることができ、生産性が向上
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のフィルムの原料であるエ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂は、エチレン含
有量が3〜70モル%である必要があり、好ましくは2
0〜55モル%である。また、ケン化度は80モル%以
上である必要があり、好ましくは98モル%以上であ
る。
【0011】上記樹脂原料は、押出機で溶融された後、
Tダイなどから冷却キャストロール上に押し出され、未
延伸フィルムに製膜される。
【0012】二軸延伸フィルムを製造する場合には、上
記未延伸フィルムを二軸延伸する。二軸延伸は、縦方向
及び横方向(幅方向)の延伸を同時に行なう同時二軸延
伸法、又は縦方向延伸と横方向延伸を別個に行なう逐次
二軸延伸法にて行なわれる。
【0013】上記未延伸フィルム又は上記二軸延伸フィ
ルムは、ワインダーに巻き取られる。
【0014】出荷用の製品フィルムロールを得るために
は、フィルムを所定幅にカット(スリット)する必要が
あるが、これには2つの方法がある。オンラインスリッ
ティング製法においては、所定の製品フィルム幅にカッ
トした後、ワインダーに巻き取る。オフラインスリッテ
ィング製法においては、ワインダーにて製品フィルム幅
より大きい幅のままで中間ロールに一旦巻き取った後、
別ラインで、例えばスリッタと呼ばれる装置を用いて、
中間ロールからフィルムを巻出して、所定の製品フィル
ム幅にカットした後、再度巻き取る。
【0015】上記のフィルムの製造方法において、未延
伸フィルムを製膜後、製品フィルムロールに巻き取るま
での間のいずれかの過程で、フィルムの両端部をカット
して除去する必要がある。フィルムの両端部は、溶融押
し出し時のいわゆるネックインと呼ばれる現象により、
厚みが中央部より厚く形成されるため、製品とすること
ができない。
【0016】このとき、両端部をカットするに先立っ
て、少なくともカットしようとするフィルム部分を、
150〜210℃に加熱するか、又は0.3%以上か
つ0.9%以下の水分率になるように加湿する。以下、
これらを順に図面を用いて説明する。
【0017】図1は、カット部分を加熱するための具体
的構成を示した概略斜視図である。フィルム1は、矢印
11aの方向に回転する搬送ロール11によって矢印1
aの方向に走行している。フィルム1の両端から所定距
離だけ内側の位置にカッター(例えば、ナイフ、カミソ
リ刃など)6a,6bが設置され、これによりフィルム
1の両端部が連続的に切り落とされる。切断された両端
部(耳部)2a,2bは、ガイドロール7a,7bを介
して耳部巻き取りロール8a,8bに巻き取られる。
【0018】このような両端部のカット工程において、
そのカット位置より上流側に、フィルムのカットしよう
とする部分を加熱するための2組の加熱装置20a,2
0bを設置する。加熱装置20a,20bは、熱風発生
装置21a,21bと、熱風発生装置21a,21bか
らの熱風を搬送するフレキシブルパイプ22a,22b
と、熱風を吐出する金属製のノズル23a,23bとを
備える。25a,25bはノズル23a,23bの吐出
口から吐出された熱風である。
【0019】熱風発生装置21a,21bは、所定温度
の熱風を発生させることができれば特に制限はないが、
電気式熱風発生機(例えば、竹綱製作所製TSK−1
0、4.5KW)のように、室温〜450℃程度の熱風
を発生することができる装置が好ましい。熱風発生装置
21a,21bで発生した熱風はフレキシブルパイプ2
2a,22bを通ってノズル23a,23bに送られ
る。ノズル23a,23bの吐出口はフィルム1の面に
向けて設置される。ノズル23a,23bの吐出口とフ
ィルム1の面との距離は、フィルム1が所定の温度に加
熱されるようにフィルム1の加熱部の温度を測定しなが
ら調整することが好ましいが、通常10〜100mm程
度である。熱風25a,25bを吹き付けるフィルム幅
方向の位置は、カッター6a,6bの設置位置に対応さ
せる。
【0020】両端部のカット時、加熱せずにカットする
と、カット部に割れが発生し、その割れが原因となって
上記のような各種のカット関連トラブルが発生する。し
かしながら、両端部のカット時にフィルムを加熱すると
加熱部が柔軟となり、カット時に割れが発生せず、各種
カット関連トラブルの発生を防止できる。
【0021】切断位置(カッター6a,6bの設置位
置)におけるフィルムの温度は、150〜210℃であ
ることが必要であり、さらに160〜200℃であるこ
とが好ましい。フィルムの温度が上記の範囲より低い
と、本発明のカット関連トラブルの防止効果が得られな
い。逆にフィルムの温度が上記の範囲より高いと、加熱
部が溶融し、非加熱部との性状差が大きくなり、工程ト
ラブル、品質不良の原因となる。
【0022】フィルムの走行方向において、加熱位置
(熱風25a,25bの吹き付け位置)と切断位置とは
必ずしも一致している必要はないが、一致していない場
合には、加熱後にフィルムが切断位置まで走行するまで
の間のフィルム温度の低下を考慮する必要がある。加熱
位置と切断位置とが離間している場合には、切断位置に
おけるフィルム温度が上記の範囲になるように、両者間
の距離や加熱位置における加熱条件(熱風温度、ノズル
とフィルムとの間隔等)を設定する。
【0023】図1では、加熱方法として熱風を吹き付け
る方法を示したが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、電熱ヒーターや赤外線ヒーターの輻射熱により加熱
することも可能である。いずれにしても、フィルムに接
触することなく加熱することが、フィルム欠点の発生防
止の観点から好ましい。
【0024】図2は、カット部分を加湿するための具体
的構成を示した概略斜視図である。フィルム1は、搬送
ロール12,13,14,15によって順に搬送され矢
印1aの方向に走行している。搬送ロール15より下流
側において、フィルム1の両端から所定距離だけ内側の
位置にカッター(例えば、ナイフ、カミソリ刃など)6
a,6bが設置され、これによりフィルム1の両端部が
連続的に切り落とされる。切断された両端部(耳部)2
a,2bは、ガイドロール7a,7bを介して耳部巻き
取りロール8a,8bに巻き取られる。
【0025】このような両端部のカット工程において、
そのカット位置より上流側の搬送ロール12と搬送ロー
ル13との間に、一対の加湿装置30a,30bが、フ
ィルム1を挟んで対向して設置される。
【0026】図3に加湿装置の概略構成を示す。図3で
は加湿装置30aを図示しているが、加湿装置30bも
フィルムを挟んで実質的に対称に構成される。加湿装置
30aは一面が開口した略直方体形状の筐体31を有
し、筐体31内には、複数本(図では4本)の吹き出し
管32と複数本(図では4本)の吸い込み管35とが、
交互に略平行に配置されている。筐体31の開口31a
側がフィルム側となるように、かつ、フィルム走行方向
1aに対して吹き出し管32及び吸い込み管35の長手
方向が直交するように、加湿装置30aは設置される。
各吹き出し管32の、筐体31の開口31a側の外周面
には、所定間隔で吹き出し口33が穿設されている。同
様に、吸い込み管35の、開口31a側の外周面には、
所定間隔で吸い込み口36が穿設されている。吹き出し
口33及び吸い込み口36の穿設幅はフィルム幅より広
い。筐体31とは別に設置される加湿加温器40で調整
された加湿加温空気が給気配管41を経て各吹き出し管
32に供給され、吹き出し口33から吐出される。この
結果、走行するフィルム1に加湿加温空気34が吹き付
けられてフィルムを加湿させる。吹き出し後の加湿加熱
空気37は、結露しないように吸い込み管35の吸い込
み口36から吸い込まれ、排気配管42を経て加湿加温
器40に戻る。
【0027】両端部のカット時、加湿せずにカットする
と、カット部に割れが発生し、その割れが原因となって
上記のような各種のカット関連トラブルが発生する。し
かしながら、両端部のカット時にフィルムを加湿すると
加湿部が柔軟となり、カット時に割れが発生せず、各種
カット関連トラブルの発生を防止できる。
【0028】切断位置(カッター6a,6bの設置位
置)におけるフィルムの水分率は、0.3%以上かつ
0.9%以下であることが必要であり、さらに0.35
%以上0.7%以下であることが好ましい。フィルムの
水分率が上記の範囲より大きいと、カット後に巻取った
フィルムロールを巻出して使用する時にフィルムにたる
みが発生する。また、水分率が上記の範囲より小さい
と、本発明のカット関連トラブルの防止効果が得られな
い。フィルムの水分率の調節は吹出す空気の水分率を変
更することで行われる。
【0029】図2では、フィルムの全幅にわたって加湿
加温空気を吹き付ける構成を示したが、カット部のみに
加湿加温空気を吹き付ける構成も可能である。しかしな
がら、図2のようにカット部を含むフィルム全幅に加湿
加温空気を吹き付けて幅方向の水分率を略均一にする方
が、フィルムの幅方向の物性斑を抑制できるので好まし
い。
【0030】また、図2では、搬送ロール12,13,
14,15を用いてフィルム1が略鉛直方向に走行する
部分を形成し、その部分にフィルム1を挟むように一対
の加湿装置30a,30bを設置している。このよう
に、水平方向に走行しているフィルムを挟んで一対の加
湿装置を対峙させるのではなく、鉛直方向に走行してい
るフィルムを挟んで一対の加湿装置を対峙させることに
より、フィルムの表裏から均一に加湿を行なうことがで
き、フィルムのカールや加湿ムラの発生を防ぐことがで
きる。もちろん、水平方向に走行するフィルムに対して
加湿を行なっても実用できる場合もある。
【0031】また、図2では、フィルムの両面に加湿装
置を設置する例を示したが、片面のみに設置する構成も
可能である。しかしながら、両面に設置することによ
り、フィルムのカールや加湿ムラの発生を防ぐことがで
きるので好ましい。
【0032】上記の図1、図2において、切断された両
端部(耳部)2a,2bの幅は、広すぎると廃棄ロスが
多くなり、狭すぎると耳部の搬送および巻取において破
断が発生する。従って、切断前のフィルム1の幅の1〜
10%の範囲で最適化を図ることが好ましい。
【0033】二軸延伸フィルムを製造する場合、フィル
ムの両端部の除去は、未延伸フィルムを得た後であっ
て、二軸延伸前に行なう。二軸延伸前に行なうことでそ
の後の二軸延伸時の延伸破れを低減することができる。
この理由は、必ずしも明確ではないが、観察より以下の
ように考えている。未延伸フィルムの両端部は溶融押し
出し時のネックインにより厚さ変化が大きい。両端部を
カットせずに二軸延伸を行うと、フィルム端部を把持す
るクリップは、この厚さ変化の大きな部分を把持するこ
とになる。即ち、平面状のクリップの把持面は、厚い部
分(この部分の面積は通常、極めて小さい)のみをフィ
ルム両面から把持する結果、把持面全面で均一にフィル
ムを押さえることができず、把持圧力が不均一になる。
そのため、延伸時のフィルム張力に耐えられず、フィル
ムを離してしまうクリップが出現し、そこを端緒として
延伸破れが発生する。これに対して、厚さ変化の大きい
フィルムの両端部をカットした後、二軸延伸を行うと、
クリップの把持面全面で均一にフィルムを把持できるた
め、充分な把持力が得られ、クリップがフィルムを離し
てしまうようなことがなく、延伸破れが低減すると推測
される。
【0034】また、両端部をカットする場合には、既に
説明したように、カット部を150〜210℃に加熱
するか(図1)、又は0.3%以上かつ0.9%以下
の水分率になるように加湿する(図2,図3)ことが好
ましい。これによりさらに延伸破れの発生を抑えること
ができる。加熱又は加湿せずにカットすると、カット部
に割れが発生し、その割れが二軸延伸時に破れの端緒と
なり、延伸破れが発生することがある。しかしながら、
両端部のカット時に加熱又は加湿すると加熱部又は加湿
部は柔軟となり、カット時に割れが発生せず、延伸破れ
の発生を防止できる。また、カット部を加熱又は加湿す
ることにより、カット時に発生する上記の各種トラブル
の発生も抑えることができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0036】本発明の物性値の測定方法を以下に示す。
【0037】(1)水分率 巻取った直後のフィルムを、適当な大きさに切り、常
温、常湿の部屋で直示天秤(島津製作所製L−160D
PT)を用いて秤量する。その後、80℃、4時間の乾
燥を行ない、再び、秤量し、以下の式より水分率を求め
る。
【0038】水分率(%)=(乾燥前重量−乾燥後重
量)×100/乾燥後重量
【0039】(2)フィルム温度 温度測定のため、フィルム切断用のナイフを外し、フィ
ルムを走行させながら、ナイフが当たる部分に熱電対
(ヒオキ社製温度テスタ−3412)をフィルムが破れ
ないように当て、当ててから少なくとも20秒経過後
に、温度を読み取った。
【0040】(3)タルミ 25℃−60%RHの部屋で、被験フィルムを巻き取っ
たフィルムロールを、5m/分の速度で巻き返す。この
とき、被験フィルムを、巻芯側の面を上にして、200
cmの間隔をあけて平行かつ同一高さに配置した2本の
フリーロール上を走行させる。2本のフリーロールの間
でのフィルム張力を5kg/cm2に合わせる。2本の
フリーロールの中間点で、フィルム幅方向の中央部を基
点としたフィルム端部の垂れ深さを測定する。垂れ深さ
が5mm以上の場合をタルミ有り、5mm未満の場合を
タルミ無しと判定する。
【0041】<実施例1>エチレン含有量32モル%、
ケン化度99.5モル%のエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂を押出機で溶融し、常法によりTダイより
吐出させ、キャストロール上で冷却させ、厚さ15μ
m、幅1200mmの未延伸フィルムを製膜した。次い
で、走行中の未延伸フィルムの両端部の切断予定箇所を
図1に示した加熱装置20a,20bを用いて加熱し
た。ノズル23a,23bの吐出口(吐出口の内径は1
5mm)を、フィルム1の両端部からそれぞれ約70m
m内側の地点に向けて、フィルム面から50mm離して
設置した。フィルムの、ノズルからの熱風を受けた部分
の温度は160℃であった。その後、カッター(ナイ
フ)6a,6bを用いて、未延伸フィルムの両端部から
それぞれ内側に70mmの地点で切断し、幅1060m
mの未延伸フィルムをワインダーに巻取った。切り落と
された幅70mmの両耳部は図1に示す耳部巻き取りロ
ール8a,8bに巻き取った。
【0042】切り落とされた両耳部の搬送及び巻き取り
過程での破断の平均発生間隔は160時間と長く、ま
た、耳部の割れは観察されなかった。また、巻き取られ
た未延伸フィルムのタルミも観察されなかった。
【0043】<実施例2>エチレン含有量32モル%、
ケン化度99.5モル%のエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂を押出機で溶融し、常法によりTダイより
吐出させ、キャストロール上で冷却させ、厚さ15μ
m、幅1200mmの未延伸フィルムを製膜した。次い
で、走行中の未延伸フィルムを、図2、図3に示したよ
うに、対向配置した一対の加湿装置30a,30bの間
を通過させ加湿した。その後、カッター(ナイフ)6
a,6bを用いて、未延伸フィルムの両端部からそれぞ
れ内側に70mmの地点で切断し、幅1060mmの未
延伸フィルムをワインダーに巻取った。切り落とされた
幅70mmの両耳部は図2に示す耳部巻き取りロール8
a,8bに巻き取った。未延伸フィルムの水分率は0.
65%であった。本製膜条件では、この水分率は切断位
置での水分率とほぼ同一と見なすことができる。
【0044】切り落とされた両耳部の搬送及び巻き取り
過程での破断の平均発生間隔は150時間と長く、ま
た、耳部の割れは観察されなかった。また、巻き取られ
た未延伸フィルムのタルミも観察されなかった。
【0045】<比較例1>実施例1において、両端部の
カット前に加熱しなかった以外は同様に行って、フィル
ムを得た。
【0046】切り落とされた両耳部の搬送及び巻き取り
過程での破断の平均発生間隔は45時間と短く、また、
耳部の割れが観察された。巻き取られた未延伸フィルム
のタルミは観察されなかった。
【0047】<比較例2>実施例2において、加湿空気
の水分率を高くする以外は同様に行って、フィルムを得
た。未延伸フィルムの水分率は1.10%であった。こ
の水分率は切断位置での水分率とほぼ同一と見なすこと
ができる。
【0048】切り落とされた両耳部の搬送及び巻き取り
過程での破断の平均発生間隔は152時間と長く、ま
た、耳部の割れも観察されなかった。しかしながら、巻
き取られた未延伸フィルムにはタルミが観察された。
【0049】<実施例3>エチレン含有量32モル%、
ケン化度99.5モル%のエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂を押出機で溶融し、常法によりTダイより
吐出させ、キャストロール上で冷却させ、厚さ145μ
m、幅1250mmの未延伸フィルムを製膜した。次い
で、走行中の未延伸フィルムの両端部の切断予定箇所を
図1に示した加熱装置20a,20bを用いて加熱し
た。ノズル23a,23bの吐出口(吐出口の内径は1
5mm)を、フィルム1の両端部からそれぞれ約15m
m内側の地点に向けて、フィルム面から50mm離して
設置した。フィルムの、ノズルからの熱風を受けた部分
の温度は160℃であった。その後、カッター(ナイ
フ)6a,6bを用いて、未延伸フィルムの両端部から
それぞれ内側に15mmの地点で切断した。ついで、同
時二軸延伸装置で延伸して、厚さ12μmの二軸延伸フ
ィルムを得た後、ワインダーに巻き取った。
【0050】二軸延伸時の延伸破れの平均発生間隔は7
6時間と長く、また、耳部の割れは観察されなかった。
【0051】<実施例4>実施例3において、熱風で加
熱せずに両端部をカットした以外は同様に行って、二軸
延伸フィルムを得た。
【0052】二軸延伸時の延伸破れの平均発生間隔は3
0時間と長かったが、耳部の割れが観察された。
【0053】<比較例3>実施例3において、両端部の
加熱及びカットをしなかった以外は同様に行って、二軸
延伸フィルムを得た。
【0054】二軸延伸時の延伸破れの平均発生間隔は1
7時間と短かった。
【0055】上記実施例1,2、比較例1,2を表1に
まとめる。また、上記実施例3,4、比較例3を表2に
まとめる。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】本発明の第1のフィルムの製造方法によ
れば、フィルムの両端部のカットに先立って、カット部
を150〜210℃に加熱するか、又は0.3%以
上かつ0.9%以下の水分率に加湿するので、安定した
端部切断が可能となり、カット箇所からのフィルム割
れ、該割れが契機となる全幅にわたるフィルム破断、及
びカットした耳部の搬送および巻取における破断をいず
れも低減することができる。
【0059】また、本発明の第2のフィルムの製造方法
によれば、溶融押し出しした後であって二軸延伸前に、
フィルムの両端部をカットするので、二軸延伸時の延伸
破れの発生を抑えることができ、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フィルムのカット部を加熱した後に端部をカ
ットする方法の具体的構成例を示した斜視図である。
【図2】 フィルムを加湿した後に端部をカットする方
法の具体的構成例を示した斜視図である。
【図3】 図2に示したフィルム加湿装置の概略構成を
示した斜視図である。
【符号の説明】
1 フィルム 1a フィルム走行方向 2a,2b フィルム端部(耳部) 6a,6b カッター 7a,7b ガイドロール 8a,8b 耳部巻き取りロール 11,12,13,14,15 搬送ロール 11a 回転方向 20a,20b 加熱装置 21a,21b 熱風発生装置 22a,22b フレキシブルパイプ 23a,23b ノズル 25a,25b 熱風 30a,30b 加湿装置 31 筐体 31a 開口 32 吹き出し管 33 吹き出し口 34 加湿加熱空気 35 吸い込み管 36 吸い込み口 37 加湿加熱空気 40 加湿加温器 41 給気配管 42 排気配管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含有量3〜70モル%、ケン化
    度80モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合
    体樹脂を原料とするフィルムを製造する方法であって、 フィルムの両端部をカットする工程を有し、 前記カットする工程において、カットに先立って、カッ
    ト部を150〜210℃に加熱することを特徴とするフ
    ィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 エチレン含有量3〜70モル%、ケン化
    度80モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合
    体樹脂を原料とするフィルムを製造する方法であって、 フィルムの両端部をカットする工程を有し、 前記カットする工程において、カットに先立って、カッ
    ト部を0.3%以上かつ0.9%以下の水分率になるよ
    うに加湿することを特徴とするフィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記樹脂をフィルム状に溶融押
    し出しする工程と、前記押し出されたフィルムを二軸延
    伸する工程とを有し、 前記カットする工程を、前記溶融押し出しする工程と前
    記二軸延伸する工程との間に行なう、請求項1又は2に
    記載のフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 エチレン含有量3〜70モル%、ケン化
    度80モル%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合
    体樹脂をフィルム状に溶融押し出しした後、二軸延伸し
    てフィルムを製造する方法であって、 前記溶融押し出しした後であって前記二軸延伸する前
    に、フィルムの両端部をカットすることを特徴とするフ
    ィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記フィルムの両端部をカットする前
    に、カット部を150〜210℃に加熱することを特徴
    とする請求項4に記載のフィルムの製造方法。
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