JP2002050385A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2002050385A
JP2002050385A JP2000232332A JP2000232332A JP2002050385A JP 2002050385 A JP2002050385 A JP 2002050385A JP 2000232332 A JP2000232332 A JP 2000232332A JP 2000232332 A JP2000232332 A JP 2000232332A JP 2002050385 A JP2002050385 A JP 2002050385A
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air
gas
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compressor
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Michiya Yamagishi
倫也 山岸
Mamoru Yoshikawa
守 吉川
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池自動車の特質を有効利用して、発熱
機器の冷却を少ない消費電力で効率よく行うことができ
る燃料電池システムを提供する。 【解決手段】 空気を吸引圧縮し送出するスーパーチャ
ージャー24と空気中の塵埃を捉えるエアクリーナ22
とを備え、該エアクリーナ22前記スーパーチャージャ
ー24とを直列に接続して燃料電池スタックに空気を導
入する燃料電池システムにおいて、前記エアクリーナ2
2と前記スーパーチャージャー24との間に、電子機器
類26を収めた筐体12aを通気可能に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池自動車
に搭載される発熱機器の冷却に係るものである。
【0002】
【従来の技術】電気自動車、燃料電池自動車等において
は、動力源として交流電動機を用いる場合に、バッテリ
や燃料電池からの直流を交流に変換する必要があり、そ
のためスイッチング素子(IGBT)などの半導体部品
が電力変換装置に搭載されている。この電力変換装置に
おいては、特に、スイッチング素子、電流平滑用のリア
クトルからの発熱が顕著であり電力変換装置を効率的に
冷却する必要がある。
【0003】この一例を電気自動車を例にして図11、
図12によって説明すると、電気自動車は、電源として
のバッテリ1と、走行用のメインモータ2を備えてい
る。バッテリ1とメインモータ2との間には、バッテリ
1からの直流を交流に変換する電力変換装置としてのパ
ワーコントロールユニット3がモータルーム内に設けら
れている。パワーコントロールユニット3は、図示しな
いスイッチング回路内にスイッチング素子、半導体部
品、リアクトル等の発熱機器が実装されたもので、パワ
ーコントロールユニット3の下部はヒートシンク4とし
て形成されている。ヒートシンク4にはウォーターポン
プ(W/P)5から冷却水が送給され、この冷却水を車
体前面のラジエータ(R)6により熱交換して、前記発
熱機器をヒートシンク4により冷却している。こうした
構成により、例えば、冷却水が60℃の条件下で、発熱
機器の一つであるスイッチング素子は150℃以下に保
たれる。
【0004】また、図12に示すように、パワーコント
ロールユニット3の筐体3aは、防水の必要があるため
密封されている。したがって、内部の温度上昇を防止す
るため、空気を吸気口7から取り入れ、エアクリーナ
(A/C)8を経由した外気を導入する必要がある。こ
の外気は、パワーコントロールユニット3の筐体3aの
前部の空冷ファン9により導入され、この導入空気によ
り筐体3a内の発熱機器10を冷却している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パワーコントロールユ
ニット3の発熱機器10を、ヒートシンク4を介して冷
却水により冷却し、一方で、空冷ファン9により外気で
冷却するため、発熱機器10の温度上昇を抑制すること
はできるが、パワーコントロールユニット3が年々大型
化している現状では、より一層発熱機器10を効率的に
冷却する必要がある。ところが、上記のように新たに空
冷ファン9を設けると、その分消費電力が増加してしま
うという問題がある。また、上述したようにパワーコン
トロールユニット3が大型化している現状では、前記空
冷ファン9も大型のものが必要となり、その結果、モー
タルーム内の他の機器類の配置自由度を低下させてしま
うという問題がある。
【0006】ところで、燃料電池自動車において、燃料
電池に供給される酸化剤ガスとして空気を使用する場合
には、この空気を取り入れるための装置が設けられてい
るため、この空気を取り入れる装置を、上述したパワー
コントロールユニットを冷却するために利用することが
望まれている。そこで、この発明は、燃料電池自動車の
特質を有効利用して、発熱機器の冷却を少ない消費電力
で効率よく行うことができる燃料電池システムを提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、気体を吸引圧縮し送出
する圧縮機(例えば、実施形態におけるスーパーチャー
ジャー24)と気体中の塵埃を捉える塵埃捕集手段(例
えば、実施形態におけるエアクリーナ22)とを備え、
該塵埃捕集手段と前記圧縮機とを直列に接続して燃料電
池(例えば、実施形態における燃料電池スタック13)
に気体を導入する燃料電池システムにおいて、前記塵埃
捕集手段と前記圧縮機との間に、発熱体(例えば、実施
形態における電子機器類26)を収めた筐体(例えば、
実施形態における筐体12a)を通気可能に配置したこ
とを特徴とする。このように構成することで、筐体内に
塵埃捕集手段を通過した気体が圧縮機の吸気により導入
され、その気体が発熱体の熱を奪う。
【0008】請求項2に記載した発明は、気体を吸引圧
縮し送出する圧縮機と気体の振動を抑制し音の発生を低
減させる消音手段(例えば、実施形態におけるチャンバ
23)と気体中の塵埃を捉える塵埃捕集手段とを備え、
該塵埃捕集手段と前記消音手段と前記圧縮機とを直列に
接続して燃料電池に気体を導入する燃料電池システムに
おいて、前記塵埃捕集手段の下流から前記圧縮機の上流
に向け前記消音手段をバイパスするバイパス通路(例え
ば、実施形態におけるバイパス通路41)が設けられ、
該バイパス通路上に、発熱体を収めた筐体を通気可能に
配置したことを特徴とする。このように構成すること
で、筐体内に塵埃捕集手段を通過した気体が圧縮機の吸
気によりバイパス通路から導入され、その気体が発熱体
の熱を奪う。また、圧縮機による特定の周波数振動に起
因する音を抑制する。
【0009】請求項3に記載した発明は、気体を吸引圧
縮し送出する圧縮機と気体の振動を抑制し音の発生を低
減させる消音手段と気体中の塵埃を捉える塵埃捕集手段
とを備え、該塵埃捕集手段と前記消音手段と前記圧縮機
とを直列に接続して燃料電池に気体を導入する燃料電池
システムにおいて、発熱体を収めた筐体を前記消音手段
として通気可能に配置したことを特徴とする。このよう
に構成することで、筐体内に塵埃捕集手段を通過した気
体が、圧縮機の吸気により導入される。その気体が発熱
体の熱を奪うだけでなく、筐体が消音手段の役割を果た
し燃料電池システム運転に際して発生する不必要な音を
抑制する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を燃料
電池自動車に適用した場合を例にして図面と共に説明す
る。図1は、この発明の実施形態の燃料電池自動車の概
略構成図である。同図において、11は走行用のメイン
モータ(MOT)を示し、走行用のメインモータ11は
パワーコントロールユニット(PCU)12を介して、
燃料電池としての燃料電池スタック(FCSTK)13
及び電力回生等を行うバッテリ(BATT)14に接続
されている。15はラジエータ(R)を示し、このラジ
エータ15は、ウォーターポンプ(W/P)16と共に
後述するヒートシンク17の通路18に連通するクーラ
ントの冷却通路19に設けられている。
【0011】一方、燃料電池スタック13は燃料ガス供
給のための水素供給部(H2)20に接続されると共
に、酸化剤ガス供給のために空気供給部21に接続され
ている。空気供給部21は、気体としての空気を吸気口
22aから取り入れ、塵埃を除去して送り込む塵埃捕集
手段としてのエアクリーナ(A/C)22と、このエア
クリーナ22の下流に接続され、気体の振動を抑制し音
の発生を低減させる消音手段としてのチャンバ(C/
H)23と、このチャンバ23の下流に配置され、吸入
された空気を吸引圧縮し送出する圧縮機としてのスーパ
ーチャージャー(S/C)24とを備えている。尚、ス
ーパーチャージャー24には、図示しない空気冷却用の
インタークーラーが設けられている。
【0012】図2は、パワーコントロールユニット12
を構成するヒートシンク17及びこのヒートシンク17
に搭載される機器類の配置状態を示している。パワーコ
ントロールユニット12は、熱伝導率の高い、例えば、
アルミ製のヒートシンク17を備えている。このヒート
シンク17は冷却媒体であるクーラントが流れる通路1
8を有し、その上面25に接触した状態で実装される発
熱体としての電子機器類26から熱を奪うものである。
パワーコントロールユニット12の電子機器類26は、
後述する筐体12aに覆われ防塵、防水構造になってい
る。
【0013】パワーコントロールユニット12は、図2
に鎖線で示すように、スーパーチャージャー24用のパ
ワードライブユニット27、冷却液ポンプ用のパワード
ライブユニット28、高電圧変換回路29、メインモー
タ11用のパワードライブユニット30を備え、各部に
前記電子機器類26が実装されている。
【0014】スーパーチャージャー24用のパワードラ
イブユニット27は、前記スーパーチャージャー24用
の電力供給部である。冷却液ポンプ用のパワードライブ
ユニット28は、燃料電池スタック13等に冷却液を供
給する冷却液ポンプ(図示せず)用の電力供給部であ
る。高電圧変換回路29は、燃料電池スタック13の出
力電圧を所定電圧に変換し、燃料電池スタック13、バ
ッテリ14、各パワードライブユニット間の電力配分を
おこなうものであり、電子機器類26の一つである電流
平滑用のリアクトル31等が配置されている。メインモ
ータ11用のパワードライブユニット30は、メインモ
ータ11の駆動用のスイッチング回路であるインバー
タ、コンバータ等の半導体電流変換回路、コンデンサ等
の機器が配置されたものである。尚、図には示さない
が、バッテリ14と併用して高電圧変換回路29とメイ
ンモータ11用のパワードライブユニット30との間に
キャパシタを接続するようにしてもよい。
【0015】上記ヒートシンク17の通路18は、クー
ラントの入口32と出口33を結び蛇行して形成された
ものであり、蛇行することによってより多くの熱量を奪
うことができるようになっている。ここで、前記入口3
2はパワーコントロールユニット12の図2において右
側壁34に、出口33は前側壁(図2において下側)3
5に各々開口形成されている。
【0016】具体的には、入口32から始まる通路18
は、高電圧変換回路29の下を通過してスーパーチャー
ジャー24用のパワードライブユニット27、冷却液ポ
ンプ用のパワードライブユニット28の配置部位の下で
左回りにターンして再度入口側に向かい、再び入口32
の近傍で右回りにターンしてリアクトル31の下を通過
し、再度左回りにターンしてメインモータ11用のパワ
ードライブユニット30の下を通過し、再び右側壁34
の近傍で右回りにターンして再度メインモータ11用の
パワードライブユニット30の下を通過して出口33に
連通している。そして、通路18の直線的な部分には所
々にリブ36が、通路18のターンしている部分にはリ
ブ37が設けられ、クーラントの流れをガイドするよう
になっている。このように構成された、通路18の入口
32が前記ウォーターポンプ16に接続され、出口33
は前記ラジエータ15に接続されている。
【0017】ここで、前記メインモータ11用のパワー
ドライブユニット30の下に位置する部分は、仕切壁3
8により分割され、右側壁34側に向かう部分と出口3
3に向かう部分とにされ、一連の通路18として形成さ
れている。このメインモータ11用のパワードライブユ
ニット30の下に位置する各通路18には、複数のフィ
ン群39が配置されている。このフィン群39は、前記
クーラントの流れに並行に配置され、かつ、その厚さ方
向に整列された複数のフィンを有するものである。上記
フィン群39のフィンにより、発熱量が大きいメインモ
ータ11用のパワードライブユニット30の電子機器類
26からの熱を効率よくクーラントに熱交換させること
ができる。
【0018】そして、図1、図3に示すように、前記エ
アクリーナ22の下流から前記スーパーチャージャー2
4の上流に向け前記チャンバ23をバイパスするバイパ
ス通路41が設けられ、該バイパス通路41上に、パワ
ーコントロールユニット12の筐体12aが通気可能に
配置されている。したがって、図3に示すように、前記
パワーコントロールユニット12は、その下部に形成さ
れたヒートシンク17が、ウォーターポンプ16、ラジ
エータ15を備えた冷却通路19によりクーラントで冷
却されると共に、燃料電池スタック13に供給される気
体である空気により電子機器類8が直接的に筐体12a
内で空気冷却されるのである。
【0019】次に、各機器の具体的仕様と材質について
説明する。前記スーパーチャージャーとしては、最大流
量3000リッター/min(標準状態)のものを使用
し、インタークーラーの冷却性能は、3000リッター
/min(標準状態)で150℃を80℃まで低下させ
る能力を有する。冷却のために使用される水温は70℃
(流量100リッター/min)とした。前記チャンバ
ーは、設定消音周波数として、115Hz、210H
z、485Hz、660Hz、935Hzのものを使用
した。
【0020】前記ヒートシンク内を流れるクーラントの
流量は、最大で16リッター/minである。また、発
熱する電子機器類8として、スイッチング素子(IGB
T)の最大発熱量は1650Wのものを使用した。ま
た、リアクトル13には最大損失55.9Wのものを使
用した。パワーコントロールユニットの筐体はアルミ材
のA5002、ヒートシンクのベースプレートはアルミ
材のA3003、スーパーチャージャーの吸気配管は耐
熱ウレタン、クーラントの冷却通路の配管はパイプ部分
がアルミ材のA3003、ホース部分はEPDMと補強
糸層を使用している。
【0021】次に、作用について説明する。燃料電池ス
タック13からメインモータ11に電力が供給される
と、パワーコントロールユニット12では、電子機器類
26の温度が上昇するが、パワーコントロールユニット
12に一体で設けられたヒートシンク17内には、ラジ
エータ15により冷却され、ウォーターポンプ16によ
り送給されるクーラントが入口32から出口33に向か
って蛇行する通路18に流れるため、パワーコントロー
ルユニット12の上記電子機器類26の熱はクーラント
により奪われ、パワーコントロールユニット12の各電
子機器類26の温度上昇を抑えることができる。ここ
で、前記パワーコントロールユニット12において、最
も、発熱量が大きいメインモータ11用のパワードライ
ブユニット30の直下には、フィン群39が配置されて
いるため、放熱面積を増加させる各フィンによりクーラ
ントに対する放熱効果が高まるため、効率よくパワード
ライブユニット30の電子機器類26から熱を奪うこと
ができる。
【0022】そして、吸気口22aから吸入された空気
はエアクリーナ22を経てチャンバ23により消音され
スーパーチャージャー24により吸引圧縮されて燃料電
池スタック13に送出され、水素供給部20からの水素
と共に発電に供されるが、エアクリーナ22の下流では
空気の一部がバイパス通路41に流れ、この空気はパワ
ーコントロールユニット12の筐体12a内に導入され
る。したがって、導入された空気がパワーコントロール
ユニット12の筐体12a内を通過することで各電子機
器類26が冷却され、バイパス通路41からスーパーチ
ャージャー24に送られる。よって、前述したクーラン
トによるヒートシンク17での冷却と共に、燃料電池ス
タック13に供給される空気を有効利用して各電子機器
類26を冷却できるため、各電子機器類26を効果的に
冷却することができる。ここで、スーパーチャージャー
24による特定の周波数振動に起因する音は、チャンバ
23により抑制される。
【0023】とりわけ、前記パワーコントロールユニッ
ト12への空気の導入は、既存のスーパーチャージャー
24の動力を利用して行っているため、パワーコントロ
ールユニット12に冷却ファンを設けた場合のように、
冷却ファンのための消費電力が増加することはなく、全
体の効率向上に寄与できる。また、冷却ファンをパワー
コントロールユニット12に設けた場合に比較して、パ
ワーコントロールユニット12の占有スペースを小さく
コンパクトにでき、モータルーム内に配置される他の機
能部品の配置自由度を高めることができる。その結果、
配置スペースに大きな制限を受ける自動車、特に、配置
機器類の多い燃料電池自動車に搭載した場合に好適であ
る。
【0024】また、バイパス通路41はエアクリーナ2
2を通過して塵埃が除去された空気が導入されており、
密閉された状態が維持されているため、電子機器類26
の防水、防塵効果に悪影響を与えることはない。尚、上
述したスーパーチャージャー24による空冷を行わない
場合には、前記リアクトル31の上面部は100℃近く
に温度が上がるが、本実施形態のように外気により冷却
することで、前記リアクトル31の上面部を40℃程度
に下げることができた。
【0025】図4は、パワーコントロールユニット12
の筐体12a内の空気最高温度(縦軸)と、スーパーチ
ャージャー24の吸気量(横軸)との関係を示すもので
ある。このグラフによれば、スーパーチャージャー24
の吸気量が増加すれば、増加するほどパワーコントロー
ルユニット12の筐体12a内の空気最高温度が下がる
ことがわかる。つまり、スーパーチャージャー24の吸
気量が多ければ多いほど、燃料電池スタック13の出力
が上がるため、発熱量が増加する傾向となるが、この燃
料電池システムにおいては、スーパーチャージャー24
の吸気量が増加すると、吸気量の増加に伴い冷却能力も
高まるため、複雑な制御をしなくても筐体12a内を、
電子機器類26の発熱の度合いに応じて冷却することが
できる。
【0026】図5〜図9は、パワーコントロールユニッ
ト12の筐体12aの空気入口42と空気出口43との
取付態様を示すものである。図5は、空気入口42と空
気出口43とが、筐体12aの対向する面に同軸位置に
設けられ、一方向換気を行うものである。この態様では
空気の通過抵抗が少ない点で有利である。図6は、対向
する面に設けられた空気入口42と空気出口43とがず
らした位置に設けられ、オフセット換気を行うものであ
る。この態様によれば、筐体12a内をまんべんなく空
気が流れるため、冷却むらができない点で有利である。
【0027】図7は、空気入口42と空気出口43と
が、筐体12aの一の面に設けられることでUターン換
気を行うものである。この態様によれば、内部において
空気流が撹拌されるため、むらなく、かつ、十分に熱交
換を行える点で有利である。図8は、図7の態様におけ
る空気入口42にガイドパイプ44が設けられ、このガ
イドパイプ44の吹き出し側の開口部が、発熱量が大き
い部位、例えば、スイッチング素子等の電子機器類26
に向けて配置され、発熱機器積極冷却換気を行うもので
ある。この態様によれば、発熱量が大きい電子機器類2
6を集中的に効率よく冷却できる点で有利となる。図9
は、空気入口42と空気出口43とが、図5に示すよう
に、筐体12aの対向する面に同軸位置に設けられ、空
気入口42の内部に分岐体45が設けられ、筐体12a
内で空気を乱流化させる乱流促進換気を行うものであ
る。この態様によれば、筐体12a内に乱流を作り出す
ことができるため、熱交換率を高めることができる点で
有利である。
【0028】次に、この発明の第2実施形態を図10に
基づき前記実施形態と同一部分には同一符号を付して説
明する。同図において、電子機器類26を実装している
パワーコントロールユニット12が、筐体12aで覆わ
れ、パワーコントロールユニット12の下部にはヒート
シンク17が形成され、ヒートシンク17内には、ラジ
エータ15により冷却されウォータポンプ16により冷
却通路19を循環するクーラントが導かれている点など
の基本的構造は前記第1実施形態と同様である。
【0029】ここで、この実施形態では前記実施形態に
おける空気供給部21が異なっている。つまり、この実
施形態では前記実施形態のチャンバ23を廃止すると共
にバイパス通路41を廃止して、エアクリーナ22とス
ーパーチャージャー24との間に、前記パワーコントロ
ールユニット12の筐体12aが通気可能に配置されて
いる。そして、この筐体12aはスーパーチャージャー
24による特定の周波数振動に起因する音を抑制するチ
ャンバ23として機能するように、その容積等が設定さ
れている。尚、図1における燃料電池自動車の基本的な
構造についても、空気供給部21が相違する点以外は前
述した実施形態と同様であるのでその説明は省略する。
【0030】したがって、この実施形態においても、前
記実施形態と同様に、パワーコントロールユニット12
のヒートシンク17をクーラントにより冷却することが
できると共に、前記燃料電池スタック13に酸化剤ガス
として供給される空気を有効利用して、冷却のために使
用することができ、電子機器類26を効率よく冷却する
ことができる。
【0031】また、前記パワーコントロールユニット1
2への空気の導入は、既存のスーパーチャージャー24
の動力を利用して行っているため、パワーコントロール
ユニット12に冷却ファンを設けた場合のように、冷却
ファンのための消費電力が増加することはない。また、
冷却ファンをパワーコントロールユニット12に設けた
場合に比較して、パワーコントロールユニット12の占
有スペースを小さくすることができ、モータルーム内に
配置される他の機能部品の配置自由度を高めることがで
きる。その結果、配置スペースに大きな制限を受ける自
動車、特に、配置機器類の多い燃料電池自動車に搭載し
た場合に好適である。加えて、バイパス通路41はエア
クリーナ22を通過して塵埃が除去された空気が導入さ
れており、密閉された状態が維持されているため、電子
機器類26の防水、防塵効果に悪影響を与えることはな
い。
【0032】そして、この実施形態ではパワーコントロ
ールユニット12の筐体12aそのものを、スーパーチ
ャージャー24による特定の周波数振動に起因する音を
消音するチャンバとして機能させているため、チャンバ
を特別に設ける必要もなく、また、バイパス通路41も
必要ないため、より一層、システムの小型化に寄与する
ことができる。
【0033】尚、この発明は上記実施形態に限られるも
のではなく、例えば、気体としての空気をパワーコント
ロールユニットの冷却用として使用したが、場合によっ
ては燃料ガスである水素を冷却用として使用してもよ
い。また、第2実施形態では、パワーコントロールユニ
ット12の筐体12aを消音用のチャンバとしても機能
させる構造としたが、スーパーチャージャー24を冷却
のためにのみ使用し、別途消音用のチャンバを設けるこ
とも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、発熱体の冷却にあたり、筐体にフ
ァン等を設けて強制冷却する必要がなく、特別な電力消
費等がないことから、全体の効率向上に寄与することが
できる効果がある。また、気体により発熱体から熱が奪
われるので、発熱体が特に水を嫌うもの(半導体・電気
回路上の各部品等)の場合に故障を起すことなく冷却さ
れる効果がある。そして、塵埃捕集手段を通過した気体
が導入されるので塵埃を嫌うもの(電気回路等)の場合
も故障を起すことなく冷却されるという効果がある。
【0035】請求項2に記載した発明によれば、上記効
果に加え、圧縮機による特定の周波数振動に起因する音
を抑制することができるため、静粛性を確保したまま、
冷却効果を発揮させることができる効果がある。
【0036】請求項3に記載した発明によれば、発熱体
の冷却にあたり、筐体にファン等を設けて強制冷却する
必要がなく、特別な電力消費等がないことから、全体の
効率向上に寄与することができる効果がある。また、消
音手段と、冷却が必要な発熱体を収めた筐体とが共通に
構成されるため、特に燃料電池自動車へのシステム塔載
時等に要求されるコンパクト化に大きく寄与することが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の燃料電池自動車の
概略構成図である。
【図2】 この発明の第1、第2実施形態のヒートシン
ク及びこのヒートシンクに搭載される電子機器類の配置
状態を示す平面図である。
【図3】 この発明の第1実施形態の冷却構造の要部を
示す説明図である。
【図4】 この発明の第1実施形態のグラフ図である。
【図5】 この発明のパワーコントロールユニットの筐
体の空気入口と空気出口との態様を示す説明図である。
【図6】 この発明のパワーコントロールユニットの筐
体の空気入口と空気出口との態様を示す説明図である。
【図7】 この発明のパワーコントロールユニットの筐
体の空気入口と空気出口との態様を示す説明図である。
【図8】 この発明のパワーコントロールユニットの筐
体の空気入口と空気出口との態様を示す説明図である。
【図9】 この発明のパワーコントロールユニットの筐
体の空気入口と空気出口との態様を示す説明図である。
【図10】 この発明の第2実施形態の冷却構造の要部
を示す図である。
【図11】 従来技術の電気自動車の側面図である。
【図12】 従来技術の冷却構造の要部を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
12a 筐体 13 燃料電池スタック(燃料電池) 22 エアクリーナ(塵埃補集手段) 24 スーパーチャージャー(圧縮機) 26 電子機器類(発熱体) 41 バイパス通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を吸引圧縮し送出する圧縮機と気体
    中の塵埃を捉える塵埃捕集手段とを備え、該塵埃捕集手
    段と前記圧縮機とを直列に接続して燃料電池に気体を導
    入する燃料電池システムにおいて、前記塵埃捕集手段と
    前記圧縮機との間に、発熱体を収めた筐体を通気可能に
    配置したことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 気体を吸引圧縮し送出する圧縮機と気体
    の振動を抑制し音の発生を低減させる消音手段と気体中
    の塵埃を捉える塵埃捕集手段とを備え、該塵埃捕集手段
    と前記消音手段と前記圧縮機とを直列に接続して燃料電
    池に気体を導入する燃料電池システムにおいて、前記塵
    埃捕集手段の下流から前記圧縮機の上流に向け前記消音
    手段をバイパスするバイパス通路が設けられ、該バイパ
    ス通路上に、発熱体を収めた筐体を通気可能に配置した
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 気体を吸引圧縮し送出する圧縮機と気体
    の振動を抑制し音の発生を低減させる消音手段と気体中
    の塵埃を捉える塵埃捕集手段とを備え、該塵埃捕集手段
    と前記消音手段と前記圧縮機とを直列に接続して燃料電
    池に気体を導入する燃料電池システムにおいて、発熱体
    を収めた筐体を、前記消音手段として通気可能に配置し
    たことを特徴とする燃料電池システム。
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