JP2002049232A - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置およびプロセスカートリッジ

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JP2002049232A JP2000238560A JP2000238560A JP2002049232A JP 2002049232 A JP2002049232 A JP 2002049232A JP 2000238560 A JP2000238560 A JP 2000238560A JP 2000238560 A JP2000238560 A JP 2000238560A JP 2002049232 A JP2002049232 A JP 2002049232A
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聡 鶴谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クリーナレスシステムを用いた画像形成装置に
おいて、装置の大型化やコストアップを抑制し、且つ安
定的に帯電を行って、長期に亘り帯電不良を発生させる
ことなく良好な出力画像を得ることが出来る画像形成装
置を提供する。 【解決手段】可撓性を有し、少なくともその外周面が多
孔質状の接触帯電手段2と像担持体1の接触部nに清掃
補助粒子zが介在し、少なくとも画像形成時には、前記
接触帯電手段2に直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収
束電圧未満の範囲である交流電圧が重畳して印加される
ことを特徴する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体・
静電記録誘電体等の像担持体に、該像担持体を所定の極
性・電位に一様に帯電する工程を含む作像プロセスを適
用して画像形成を実行する、レーザプリンター、複写
機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、接触帯電方式で「現像同時
クリーニング」、「クリーナレス」の画像形成装置、およ
び該画像形成装置本体に対して着脱自在のプロセスカー
トリッジに関するものである。
【0003】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置を
例にして説明すると、従来より、装置全体の小型化、廃
トナーの発生なしによるエコロジー対応、像担持体であ
る感光ドラムの長寿命化、1ページあたりの現像剤であ
るトナーの消費量削減のために、現像手段に被転写材に
対するトナー像転写後の感光ドラム表面に残留している
トナー(以下、転写残トナーとする)のクリーニング手
段を兼用させることにより、専用器としてのクリーニン
グ手段の配設をなくした「現像同時クリーニング」、「ク
リーナレス」と呼ばれる画像形成装置がある。
【0004】(a)上述の「現像同時クリーニング」、
「クリーナレス」の画像形成装置において、帯電手段とし
ては例えば特開平04−20986号公報にて示されて
いる。この帯電手段は、導電性弾性体である回転ブラシ
を接触帯電部材としてこれを感光ドラムに接触させて感
光ドラム上の転写残トナーを攪乱し、非パターン化を促
進すると同時に、直流電圧と交流電圧を印加し、放電に
より感光ドラム表面を均一に帯電させる様にし、且つ
「クリーナレス」を達成している。この際の交流電圧のピ
ーク間電圧と帯電効率を模式的に示したものが図14で
ある。図14においてL点が安定放電点であり、それ以
上のピーク間電圧では安定して放電が行われることによ
り、感光ドラムの電位は印加した直流電圧とほぼ同様の
収束電位になる。安定放電点に相当するピーク間電圧以
上で帯電電位が収束することより、以降は帯電電位を収
束させるピーク間電圧を「帯電電位収束電圧」と称す
る。
【0005】従って、前述の様な導電性弾性体に直流成
分と交流成分を重畳させた電圧印加を行う方式の帯電手
段では、帯電の安定化のため、帯電電位収束電圧Lより
大きなピーク間電圧を印加した構成を採っている。
【0006】(b)一方、放電を用いない直接帯電方式
の帯電手段を用いた「現像同時クリーニング」、「クリー
ナレス」の画像形成装置が、例えば特開平10−307
455公報に示されている。これは、接触帯電部材と感
光ドラムの接触部に導電性の帯電促進粒子を介在させ、
直流電圧のみを印加し、印加した直流電圧とほぼ同等の
感光ドラムの表面電位を得るものである。この方式は、
放電を積極的に用いていないため、オゾンの発生がな
い。また、積極的に放電を用いていないため、放電生成
物の感光ドラムへの付着を抑制でき、高温高湿環境下で
の画像流れなどの問題を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に示す様な、(a)の放電作用を用いた回転ブラシ
や(b)の直接帯電方式を用いた帯電手段を備えた現像
同時クリーニング方式の画像形成装置では、次の様な問
題が有った。
【0008】すなわち、前記(a)のように、接触帯電
部材である回転ブラシに、直流成分に交流電圧を印加し
て画像形成する場合、画像形成を繰り返しているうち
に、接触帯電部材である回転ブラシにトナーが蓄積し帯
電不良を発生させるという難が有る。
【0009】これは、現像剤であるトナーの正規帯電極
性をここでは例えば負極性としたとき、転写手段を通過
した時点において、転写残トナーはトナーの帯電極性と
は逆極性の正極性の転写バイアスの影響により、正極性
及び負極性の混在、若しくは正極性が多いブロードな分
布を有するトナーであるため、以下に示す理由により接
触帯電手段を通過することが出来ず、帯電手段に付着し
てしまうためである。
【0010】具体的には、転写残トナーは、正規の極性
とは逆の極性に帯電した、いわゆる反転トナーである正
極性トナーが存在するため、回転ブラシと感光ドラム間
に働く電界の作用により回転ブラシに引き寄せられる。
【0011】回転ブラシに付着した転写残トナーは、回
転ブラシの回転により感光ドラムに対向する放電領域に
侵入する。
【0012】放電領域では、放電が起こっているために
正電荷と負電荷が発生し、その内の負電荷は感光ドラム
側へ引き寄せられ、感光ドラム表面の帯電に寄与する。
また、同時に発生した正電荷は、回転ブラシ側に引き寄
せられることになる。この際、回転ブラシ表面には転写
残トナーが存在するため、正電荷は転写残トナーに付着
することで、ますます正極性に帯電することになる。
【0013】そして、回転ブラシと感光ドラムが形成す
る接触部及び前記接触部の感光ドラム回転方向下流側の
放電領域を通過しても、正極性に帯電した転写残トナー
は回転ブラシと感光ドラム間に働く電界の作用により回
転ブラシ側に引き寄せられるため、帯電部材に付着した
ままとなる。
【0014】上記を繰り返すことにより、回転ブラシに
付着していたトナーは更に正極性に強く帯電され、また
新たな転写残トナーが積層されることで、感光ドラムを
正規の表面電位に帯電させることが出来なくなり、帯電
不良を引き起こすことになる。
【0015】更に、交流電圧を十分に大きくとった場合
には、放電が安定的に発生し、且つ放電量が多いため、
感光ドラム上に放電生成物が付着する。感光ドラム上に
付着した放電生成物は高温高湿環境下で低抵抗化するた
め、画像流れなどの画像不良も発生し易い。
【0016】この現象は、回転ブラシに限定されるもの
ではなく、放電作用により帯電を行う接触帯電部材を用
いた帯電手段においても同様の理由で、上記に示す画像
不良は発生する。
【0017】また、前記(b)のように、直接帯電方式
の帯電手段を用いた場合は、通紙枚数が増えていくと、
帯電手段に付着した転写残トナーが蓄積し、帯電手段が
汚染され、帯電不良となり画像不良を発生させる場合が
あった。
【0018】この現象は、直接帯電方式の帯電手段にお
いては、帯電手段に印加された直流電圧と感光ドラム表
面の帯電電位がほぼ同一であるため、帯電手段に付着し
た転写残トナーは、静電的に吐き出されることがないた
めである。特に、感光ドラムと帯電手段の間に速度差を
設け、積極的に転写残トナーを感光ドラム上より剥ぎ取
る構成をとった場合上述の画像不良は顕著となる。
【0019】本発明はこの様な実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、装置の大型化やコ
ストアップを抑制し、且つ安定的に帯電を行って、長期
に亘り帯電不良を発生させることなく良好な画像を得る
ことができるクリーナレスシステムを用いた画像形成装
置、および該画像形成装置本体に着脱自在に使用される
プロセスカートリッジを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置およびプロセスカートリッジであ
る。
【0021】(1)像担持体と、該像担持体を帯電す
る、可撓性を有し、少なくともその外周面が多孔質状の
接触帯電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
る情報書き込み手段と、その静電潜像を顕像化するため
の現像剤を内包する現像手段と、顕像化された現像剤像
を被転写材に転写する転写手段とを有し、前記現像手段
が現像剤像を被転写材に転写した後に像担持体上に残留
した現像剤を回収する画像形成装置において、少なくと
も前記接触帯電手段と像担持体の接触部に清掃補助粒子
が介在し、少なくとも画像形成時には、前記接触帯電手
段に直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収束電圧未満の
範囲である交流電圧が重畳して印加されることを特徴す
る画像形成装置。
【0022】(2)像担持体と、該像担持体を帯電する
可撓性を有する接触帯電手段と、像担持体の帯電面に静
電潜像を形成する情報書き込み手段と、その静電潜像を
顕像化するための現像剤を内包する現像手段と、顕像化
された現像剤像を被転写材に転写する転写手段とを有
し、前記現像手段が現像剤像を被転写材に転写した後に
像担持体上に残留した現像剤を回収する画像形成装置に
おいて、少なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触
部に清掃補助粒子が介在し、前記接触帯電手段は、転写
後に像担持体に残留した現像剤を剥ぎ取ると共に、該像
担持体表面を所定の電位に帯電し、且つ該像担持体の回
転方向下流側に吐き出す帯電清掃部材であり、少なくと
も画像形成時には、前記接触帯電手段に直流電圧にピー
ク間電圧が帯電電位収束電圧未満の範囲である交流電圧
が重畳して印加されることを特徴する画像形成装置。
【0023】(3)複数の像担持体と、該像担持体をそ
れぞれ帯電する複数の帯電手段と、各像担持体の帯電面
に形成された静電潜像を複数の現像剤でそれぞれ現像
し、各色の現像剤像を形成する複数の現像手段と、前記
複数色の現像剤像を被転写体に順次転写する転写手段を
備える画像形成装置において、前記各帯電手段の少なく
とも一つが、像担持体と接触部を形成する可撓性の帯電
部材により像担持体表面を帯電する接触帯電装置であ
り、少なくとも前記帯電部材と像担持体の接触部には清
掃補助粒子が介在し、少なくとも画像形成時には、前記
帯電部材に直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収束電圧
未満の範囲である交流電圧が重畳して印加されることを
特徴する画像形成装置。
【0024】(4)前記接触帯電手段に印加される交流
電圧のピーク間電圧が500V以上で、且つ帯電電位収
束電圧未満の範囲であることを特徴とする(1)乃至
(3)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0025】(5)前記清掃補助粒子の粒径が0.1〜
3μm以下であり、粒子抵抗が10 12Ωcm以下である
ことを特徴する(1)乃至(4)のいずれか1項に記載
の画像形成装置。
【0026】(6)前記接触帯電手段が、像担持体に対
して速度差を持って駆動されることを特徴とする(1)
乃至(5)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0027】(7)前記情報書き込み手段が像露光手段
であることを特徴とする(1)乃至(6)のいずれか1
項に記載の画像形成装置。
【0028】(8)前記現像手段は、現像剤担持体が像
担持体に接触する接触現像手段であることを特徴とする
(1)乃至(7)のいずれか1項に記載の画像形成装
置。
【0029】(9)前記現像手段の現像剤は、形状係数
SF−1が100〜150、形状係数SF−2が100
〜140であることを特徴とする(1)乃至(8)のい
ずれか1項に記載の画像形成装置。
【0030】(10)前記被転写材は、記録紙等の転写
材、もしくは、各色の現像剤像を順次多重転写後転写材
に一括転写する中間転写体、であることを特徴とする
(3)に記載の画像形成装置。
【0031】(11)前記複数の像担持体の内、画像形
成の際に最初に現像剤像が形成される像担持体には、該
画像形成装置において使用される各色の現像剤の中で、
最も視感度の低い色の現像剤像が形成される様にするこ
とを特徴とする(3)または(10)に記載の画像形成
装置。
【0032】(12)少なくとも前記像担持体と前記接
触帯電手段とが一体的に画像形成装置本体に対して着脱
自在のプロセスカートリッジとして構成されていること
を特徴とする(1)乃至(11)のいずれか1項に記載
の画像形成装置。
【0033】(13)像担持体と、該像担持体を帯電す
る、可撓性を有し、少なくともその外周面が多孔質状の
接触帯電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
る情報書き込み手段と、その静電潜像を顕像化するため
の現像剤を内包する現像手段と、顕像化された現像剤像
を被転写材に転写する転写手段とを有し、前記現像手段
が現像剤像を被転写材に転写した後に像担持体上に残留
した現像剤を回収する画像形成装置本体に対して着脱自
在のプロセスカートリッジであり、少なくとも前記像担
持体と前記接触帯電手段を包含しており、少なくとも前
記接触帯電手段と像担持体の接触部に清掃補助粒子が介
在し、少なくとも画像形成時には、前記接触帯電手段に
直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収束電圧未満の範囲
である交流電圧が重畳して印加されることを特徴するプ
ロセスカートリッジ。
【0034】(14)像担持体と、該像担持体を帯電す
る可撓性を有する接触帯電手段と、像担持体の帯電面に
静電潜像を形成する情報書き込み手段と、その静電潜像
を顕像化するための現像剤を内包する現像手段と、顕像
化された現像剤像を被転写材に転写する転写手段とを有
し、前記現像手段が現像剤像を被転写材に転写した後に
像担持体上に残留した現像剤を回収する画像形成装置本
体に対して着脱自在のプロセスカートリッジであり、少
なくとも前記像担持体と前記接触帯電手段を包含してお
り、少なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触部に
清掃補助粒子が介在し、前記接触帯電手段は、転写後に
像担持体に残留した現像剤を剥ぎ取ると共に、該像担持
体表面を所定の電位に帯電し、且つ該像担持体の回転方
向下流側に吐き出す帯電清掃部材であり、少なくとも画
像形成時には、前記接触帯電手段に直流電圧にピーク間
電圧が帯電電位収束電圧未満の範囲である交流電圧が重
畳して印加されることを特徴するプロセスカートリッ
ジ。
【0035】(15)複数の像担持体と、該像担持体を
それぞれ帯電する複数の帯電手段と、各像担持体の帯電
面に形成された静電潜像を複数の現像剤でそれぞれ現像
し、各色の現像剤像を形成する複数の現像手段と、前記
複数色の現像剤像を被転写体に順次転写する転写手段を
備える画像形成装置本体に対して着脱自在のプロセスカ
ートリッジであり、少なくとも前記各像担持体の少なく
とも一つと前記各帯電手段の少なくとも一つを包含して
おり、前記各帯電手段の少なくとも一つが、像担持体と
接触部を形成する可撓性の帯電部材により像担持体表面
を帯電する接触帯電装置であり、少なくとも前記帯電部
材と像担持体の接触部には清掃補助粒子が介在し、少な
くとも画像形成時には、前記帯電部材に直流電圧にピー
ク間電圧が帯電電位収束電圧未満の範囲である交流電圧
が重畳して印加されることを特徴するプロセスカートリ
ッジ。
【0036】[作 用]上記構成とすることにより、帯
電手段である帯電清掃部材は、転写後に像担持体に残留
した現像剤を剥ぎ取ると共に、ピーク間電圧が帯電電位
収束電圧未満の範囲である交流電圧が重畳して印加され
ることで、直流電圧のみを印加した場合に対して、該像
担持体表面を所定の電位にムラなく均一に帯電し、直接
注入帯電が支配的な帯電を実現することができる。
【0037】ここで、前記帯電清掃部材が、像担持体に
対して速度差を持って駆動されることにより、上記剥ぎ
取り性が向上すると共に、安定した帯電性を得ることが
できる。
【0038】同時に、上記交流電圧の印加により、帯電
清掃部材に付着している現像剤は、放電の影響を受けな
い為正極性化せず帯電部材に留まることなく、帯電清掃
部材と像担持体の表面との電位差により該像担持体の回
転方向下流側に吐き出すことができる。
【0039】また、帯電清掃部材上に存在する粒径0.
1〜3μm以下の清掃補助粒子(帯電促進を目的とした
導電性粒子)が、現像剤粒子間に介在して電荷付与を行
う、所謂マイクロキャリヤとして作用して現像剤を負極
性化すると共に、帯電清掃部材と現像剤の間に介在する
ことでスペーサキャリヤとしても作用し、帯電清掃部材
に付着している現像剤を効果的に吐き出すことができ
る。
【0040】よって、帯電部材からトナーを吐き出すの
に好適な交番電界の形成により、長期に亘って帯電部材
の汚染を防止して、安定した帯電性を得ることが可能と
なる。
【0041】さらに、この清掃補助粒子の粒子抵抗を1
12Ωcm以下とし、帯電清掃部材と像担持体の接触部
に介在させることで、像担持体に対し帯電部材の緻密な
接触性と接触抵抗を維持出来る様になり、更に帯電性を
向上することが可能となる。
【0042】一方、現像剤担持体が像担持体に接触する
接触現像手段により、現像同時クリーニングを行うこと
で、帯電電位の振れに影響されずに、長期に亘ってかぶ
りの少ない高品位な出力画像を得ることが可能となる。
【0043】形状係数SF−1が100〜150、形状
係数SF−2が100〜140である現像剤を用いるこ
とで、転写効率が向上し、転写後に像担持体に残留した
現像剤を減らすことができると同時に、帯電清掃部材に
付着した際の吐き出しも容易となり、長期に亘ってクリ
ーナレスシステムの安定化を図ることができる。
【0044】また、本発明をタンデム方式のカラー画像
形成装置に適用することで、装置の小型化を図ることが
できる。
【0045】さらに、少なくとも前記像担持体と前記帯
電手段とを一体的に形成したプロセスカートリッジが上
述の画像形成装置に着脱自在とすることにより、トナー
補給や寿命を過ぎた像担持体の交換等、諸々メンテナン
ス作業に係わる使用者の労力を軽減し、簡単な操作で安
定した出力画像が得られる様になる。
【0046】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉 (A)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成模型図で
ある。本例の画像形成装置は、転写式電子写真方式、接
触帯電方式、反転現像方式、クリーナレス、プロセスカ
ートリッジ着脱式、のレーザプリンター(画像記録装
置)である。
【0047】本実施例に係るプリンターにおいては、少
なくともその外周面が多孔質状で、可撓性を有する接触
帯電手段が像担持体に当接されており、前記接触帯電手
段には直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収束電圧未満
の範囲である交流電圧が重畳して印加される。また、少
なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触部には、清
掃補助粒子供給手段から供給された清掃補助粒子が介在
する。更に、前記接触帯電手段は、転写後に像担持体に
残留した現像剤を剥ぎ取ると共に、像担持体表面を所定
の電位に帯電し、且つ像担持体の回転方向下流側に前記
現像剤を吐き出す帯電清掃部材として機能する。接触帯
電部材から吐き出された現像剤は、像担持体に接触して
配設した現像手段により、現像同時クリーニングが行わ
れて再利用される。
【0048】1は像担持体であり、本実施例ではφ30
mmの負極性OPC感光体(ドラム状ネガ感光体、以下
感光ドラムと記す)である。この感光ドラム1は矢印A
の時計方向に周面の移動速度が50mm/sec(=プ
ロセススピード)の一定速度をもって回転駆動される。
【0049】:帯電工程 2は感光ドラム1に所定の押圧力をもって接触させて配
設した帯電清掃部材としての弾性ローラ(以下、帯電清
掃ローラと記す)で、導電性を有する。nは感光ドラム
1と帯電清掃ローラ2との圧接部である帯電ニップ部で
ある。効率良く直接帯電を行うためには、この帯電ニッ
プ部nにおいて感光ドラム1と帯電清掃ローラ2の接触
面積を大きく取る必要が有り、本実施例では帯電清掃ロ
ーラ2の周面を多孔質状とすることで、最大限の接触面
積を得られる様にした。
【0050】前述の帯電清掃ローラ2は、その外周面に
導電性を有する清掃補助粒子zを保持(担持)しており、
感光ドラム1と帯電清掃ローラ2との圧接部である帯電
ニップ部nには、清掃補助粒子供給手段3から供給され
る、帯電促進を目的とした導電性粒子である清掃補助粒
子zが介在している。
【0051】帯電清掃ローラ2は帯電ニップ部nにおい
て矢印Bのように感光ドラム1の回転方向と逆方向(カ
ウンター)に回転駆動され、感光ドラム1の周面に対し
て速度差を持って接触する。Mは該帯電清掃ローラ2の
駆動源である。またプリンターの画像記録時には該帯電
清掃ローラ2に帯電バイアス印加電源S1から所定の帯
電バイアスが印加される。これにより、回転感光ドラム
1の周面が直接帯電(注入帯電)方式で所定の極性・電
位に、接触帯電処理される。
【0052】本実施例では帯電清掃ローラ2の周面の移
動速度は75mm/secとした。ここで、帯電清掃ロ
ーラ2の周面の移動速度は、該周面に何も当接されない
状態での平均外径を有する所定の点が、帯電清掃ローラ
2の回転により移動する速度とした。また帯電清掃ロー
ラ2と感光ドラム1の周速差を、両者の回転速度比とす
ると、本実施例では周速差はカウンター方向に150%
である。
【0053】本実施例では帯電バイアス印加電源S1に
より、帯電清掃ローラ2の芯金2aに対して、 DC電圧:−700V AC電圧:ピーク間電圧1.0kV 周波数1.8kHz Sin波 の重畳電圧を印加することより、感光ドラム1周面が該
印加DC電圧とほぼ等しい電圧(約−700V)に直接
帯電される。
【0054】重畳する交流電圧の大きさについては、帯
電清掃ローラに付着した転写されずに感光ドラム上に残
ったトナー(転写残トナー)の吐き出し性に大きく影響
するため、その詳細は後述する。
【0055】一方、本実施例で帯電清掃ローラ2への清
掃補助粒子zの供給は、清掃補助粒子供給手段3でなさ
れる。この清掃補助粒子供給手段3は、清掃補助粒子z
を収容させた容器31と規制ブレード32からなり、規
制ブレード32を帯電清掃ローラ2の周面に当接させ、
帯電清掃ローラ2と規制ブレード32との間に清掃補助
粒子zを貯留・保持させ、規制ブレード32により清掃
補助粒子zを帯電清掃ローラ2の周面に塗布することに
よって帯電清掃ローラ2に供給する構成を採る。
【0056】また、本実施例では清掃補助粒子zとし
て、比抵抗が約106Ω・cm、平均粒径約1μmの酸
化亜鉛を用いた。
【0057】:露光工程 4は情報書き込み手段としての、レーザダイオード・ポ
リゴンミラー等を含むレーザビームスキャナ(露光装
置)である。
【0058】このレーザビームスキャナ4は目的の画像
情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調
されたレーザ光を出力し、該レーザ光で上記回転感光ド
ラム1の一様帯電面(感光ドラム1周面)を露光部位aに
おいて走査露光4aする。この走査露光4aにより回転
感光ドラム1面に目的の画像情報に対応した静電潜像が
形成される。
【0059】:現像工程 5は現像器であり、現像剤として非磁性一成分トナー
(ネガトナー)Tを用いた反転現像器である。本実施例
の現像器5は現像剤担持体が感光ドラム1に接触する接
触現像手段であり、トナーTを収容したトナー収容容器
5e、感光ドラム1に接触して矢印Cの反時計方向に回
転しながら現像部位bにおいて静電潜像の現像を行う、
現像剤担持体としての現像ローラ5a、矢印Dの反時計
方向に回転することによって現像ローラ5aにトナーT
を供給する、トナー供給手段としての供給ローラ5b、
現像ローラ5a上のトナーTの塗布量及び帯電量を規制
する、トナー規制手段としての現像ブレード5c、トナ
ー収容容器5e内のトナーを撹拌すると共に、トナーT
を供給ローラ5bに供給する撹拌部材5d等からなる。
【0060】本実施例では剛体である感光ドラム1に対
し接触して現像を行う構成を採るため、前記現像ローラ
5aは弾性を有することが望ましい。該弾性層としては
シリコーンゴムを用いたが、弾性層に使用するゴムとし
ては、その他NBRゴム(NBR:ニトリルゴム)、ブ
チルゴム、天然ゴム 、アクリルゴム、ヒドリンゴム、
ウレタンゴム等、一般的に用いられるゴムが使用可能で
ある。通常、上記ゴム材料のオイル含浸量を多くするこ
とで、低硬度化が図られる。現像ローラ5aを単層とす
る場合には、トナーへの帯電付与性の観点から、負帯電
性トナーを用いた場合には、ウレタンゴム、シリコーン
ゴム、NBRゴム等が好適に用いられる。また、正帯電
性トナーを使用するのであれば、フッ素ゴム等が好適に
用いられる。
【0061】更に、弾性層外周にトナーへの帯電を考慮
してコート層を設ける場合には、ポリアミド樹脂、ウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂
若しくは、これらを混合した樹脂等が好適に用いられ
る。
【0062】また、現像ブレード5cとしては、現像ロ
ーラ5aとの当接部が金属又はゴム及び樹脂部材からな
る公知のトナー規制部材が使用可能である。本実施例で
は、ステンレス製の薄板(約0.1mmt)の先端部か
ら約2mmの位置を現像ローラ5aと反対方向に折り曲
げたものであり、該折り曲げ部5c′が現像ローラ5a
に若干食い込む状態で接触するものを使用した。
【0063】攪拌部材5dにより攪拌されたトナーTが
C方向に回転する現像ローラ5aと、D方向に回転する
供給ローラ5bとの当接部の摺擦によって現像ローラ5
a上に供給される。現像ローラ5a上のトナーTは現像
ブレード5cによって所望の帯電量が付与されると共
に、トナー量が規制され、現像ローラ5a上に適宜トナ
ーが担持される。
【0064】現像ローラ5aには現像バイアス印加電源
S2から現像ローラ5aに所定の現像バイアスが印加さ
れ、現像ローラ5a上に担持されたトナーは、感光ドラ
ム1と接触する部位、即ち現像部位bにおいて感光ドラ
ム周面に形成された静電潜像パターンに対応して選択的
に感光ドラム1面に付着することで、静電潜像が反転現
像されてトナー像として可視化される。
【0065】本実施例における現像バイアス電圧はDC
電圧:−400Vとした。
【0066】:転写工程 6は接触転写手段としての中抵抗の転写ローラであり、
所定の押圧力をもって感光ドラム1に接触させることに
より、転写ニップ部cを形成している。
【0067】この転写ニップ部cに不図示の給紙部から
所定のタイミングで記録媒体としての転写材Pが給紙さ
れ、且つ転写ローラ6に転写バイアス印加電源S3から
所定の転写バイアス電圧が印加されることで、感光ドラ
ム1周面のトナー像が転写ニップ部cに給紙された転写
材Pの表面に順次転写されていく。
【0068】本実施例で使用の転写ローラ6は、芯金に
中抵抗発泡層を形成した、ローラ抵抗値5×108Ωの
ものであり、+2.0kVの電圧を芯金に印加すること
によって転写を行う。
【0069】この際、転写ニップ部cにおいて感光ドラ
ム1周面のトナー画像は、前述転写バイアスの影響で転
写材P側に引かれて積極的に転移する。一方、感光ドラ
ム1周面の清掃補助粒子zは導電性であるため転写材P
側には積極的には転移せず、感光ドラム1周面に実質的
に付着保持されて残留する。尚、感光ドラム1周面に付
着保持された清掃補助粒子zの存在により、感光ドラム
1側から転写材P側へのトナー画像の転写効率が向上す
る効果も得られる。
【0070】:定着工程 7は熱定着方式等の定着装置である。転写ニップ部cに
おいて感光ドラム1周面のトナー像が転写された転写材
Pは、前記定着装置7に搬送・導入され、トナー像の定
着を受けて画像形成物(プリント、コピー)として装置
外へ排出される。
【0071】:クリーナレス 転写後に感光ドラム1周面に残存した転写残トナーおよ
び清掃補助粒子zは、感光ドラム1の回転により、感光
ドラム1と帯電清掃ローラ2の帯電ニップ部nに搬送さ
れ、帯電ニップ部nへの清掃補助粒子zの供給と、帯電
清掃ローラ2への付着・混入が生じる。即ち、感光ドラ
ム1と帯電清掃ローラ2とが形成する帯電ニップ部n
に、清掃補助粒子zが存在した状態で感光ドラム1の接
触帯電が行なわれる。
【0072】本実施例の画像形成装置ではクリーナレス
構成を採るため、クリーニングブレード等のクリーナ
(クリーニング装置)は配設されず、従って転写材Pに
対してトナー像を転写した後に感光ドラム1周面に残留
する転写残トナーは、感光ドラム1の回転に伴って帯電
ニップ部nを経由して現像部位bに至り、現像器5で現
像同時クリーニングが行われることにより回収・再使用
される。
【0073】以下に、現像同時クリーニングについて図
2を用いて説明を行う。図中、□は感光ドラム1表面に
存在する転写残トナーを示し、○は現像ブレード5cを
通過し現像ローラ5a上に担持された新しいトナーを示
す。記号中の−はトナーの帯電極性を示すものである。
【0074】転写残トナー(転写行程において転写材P
に転写されず、感光体1表面に残ったトナー)は感光体
1と帯電清掃ローラ2との接触部n(帯電ニップ部)に
おいて、感光体1と帯電清掃ローラ2との摺擦及び後述
の清掃補助粒子zの作用を受けることにより、負帯電ト
ナーとなる。続いて露光工程により感光体1表面の露光
部(画像部)は約−150Vとなる。更に現像工程で
は、前述露光部上の転写残トナーはそのまま感光体1上
に残存し、且つ現像バイアス(−400V)と前述露光
部との電位差(約250V)により現像ローラ5a上に
担持された新しいトナーが前述露光部に供給(現像)され
る。同時に非露光部(非画像部)の負帯電の転写残トナ
ーは、感光体1上の帯電電位(約−700V)と現像バ
イアス(−400V)との電位差により現像ローラ5a
上に転移する。この際、現像ローラ5a上に担持された
新しいトナーは、そのまま現像ローラ5上に残存するこ
とにより、現像同時クリーニングが行われる。
【0075】(B)プロセスカートリッジ 本実施例のプリンターは、感光ドラム1、帯電清掃ロー
ラ2、現像器5の3つのプロセス機器を一括してプリン
ター本体に対して着脱・交換自在のプロセスカートリッ
ジPCとしてある。
【0076】プロセスカートリッジとは、帯電手段、現
像手段またはクリーニング手段と像担持体とを一体的に
カートリッジ化し、そのカートリッジを画像形成装置本
体に対して着脱可能とするものである。及び帯電手段、
現像手段またはクリーニング手段の少なくとも一つと像
担持体とを一体的にカートリッジ化し、そのカートリッ
ジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであ
る。更に少なくとも現像手段と像担持体とを一体的にカ
ートリッジ化し、そのカートリッジを画像形成装置本体
に対して着脱可能とするものをいう。
【0077】(C)帯電清掃ローラ2 本実施例における帯電清掃ローラ2には、芯金2a上に
樹脂(例えばウレタン)、導電性粒子(例えばカーボン
ブラック)、硫化剤、発泡剤等により処方された発泡体
の半導電体層2bをローラ状に形成することにより形成
される。
【0078】また、帯電清掃ローラ2には前述の樹脂
(ウレタン等)を用いる他に、EPDM、NBR、シリコ
ーンゴムや、IR等に抵抗調整用のカーボンブラックや
金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材を発泡した
ものや、周面のみに発泡処理を施して多孔質状としたも
のを用いることも出来る。特に導電性物質を分散せず
に、イオン導電性の材料を用いて抵抗調整をすることも
可能である。
【0079】帯電清掃ローラ2は、少なくとも周面を微
小な多孔質状とすることで、感光ドラム1周面に対する
接触機会を増加させると共に、転写残トナーが帯電ニッ
プ部nへと流入した際には、空孔がトナーを捕獲して感
光ドラム1周面から引き剥がす役目を果たし、互いの部
材同士の接触を保つ事が出来る。
【0080】感光ドラム1の回転方向に対し帯電清掃ロ
ーラ2の回転方向をカウンター方向とすることで、感光
ドラム1周面から転写残トナーが一旦引剥がされ、帯電
清掃ローラ2と感光ドラム1が形成する帯電ニップ部n
に転写残トナーが殆ど介在しない状態で、効率良く直接
帯電を行なうことが可能となる。転写ニップ部cから帯
電ニップ部nへ至った転写残トナーが掻き取られること
で、特にハーフトーン画像において、前回の画像パター
ン部分がゴーストとなって現れることがなくなる。
【0081】前述の様にして形成された半導電体層2b
のローラを、必要に応じて表面を研磨することにより、
直径12mm、長手長さ200mmの導電性弾性ローラ
である帯電清掃ローラ2を作成した。
【0082】一方、本実施例の帯電清掃ローラ2のロー
ラ抵抗を測定したところ100kΩであった。ローラ抵
抗は、帯電清掃ローラ2の芯金2aに総圧9.8N(1
kg)の加重がかかるようφ30mmのアルミドラムに
帯電清掃ローラ2を圧着した状態で、芯金2aとアルミ
ドラムとの間に100Vを印加して計測した。
【0083】帯電清掃ローラ2は電極として機能するこ
とが重要である。つまり、弾性を持たせて被帯電体との
十分な接触状態を得ると同時に、移動する被帯電体を充
電するに十分低い抵抗を有する必要がある。一方では被
帯電体にピンホールなどの低耐圧欠陥部位が存在した場
合に電圧のリークを防止する必要がある。被帯電体とし
て電子写真用感光体を用いた場合、十分な帯電性と耐リ
ークを得るには、帯電清掃ローラ2が104〜107Ωの
抵抗を有することが望ましい。
【0084】また、帯電清掃ローラ2の硬度は、硬度が
低すぎると形状が安定しないために被帯電体(感光ドラ
ム)との接触性が悪くなり、また高すぎると被帯電体と
の間に帯電ニップ部nを確保できないだけでなく、被帯
電体表面へのミクロな接触性が悪くなるので、アスカー
C硬度で25度から50度が好ましい範囲である。
【0085】(D)トナーT 本実施例で使用するトナーTについての詳細を述べる。
ここでいうトナーとはトナー粒子と外添剤とから構成さ
れている。
【0086】本実施例の画像形成装置では、従来より知
られている粉砕法、重合法等により得ることが出来るト
ナーを用いることも可能であるが、特に以下に述べるト
ナー粒子を用いることが好適である。
【0087】本発明に係るトナー粒子は、画像解析装置
で測定した形状係数SF−1の値が100〜150であ
り、形状係数SF−2の値が100〜140であること
が好ましく、形状係数SF−1の値が100〜140で
あり、形状係数SF−2の値が100〜120であれば
更に好ましい。また、上記の条件を満たし、かつ、(S
F−2)/(SF−1)の値を1.0以下とすることに
より、トナー粒子の諸特性のみならず、画像形成装置と
のマッチングがきわめて良好なものとなる。
【0088】本発明に用いられる形状係数を示すSF−
1、SF−2とは、日立製作所製FE-SEM(S-800)を用
い倍率500倍に拡大したトナー粒子像を100個無作
為にサンプリングし、その画像情報はインターフェース
を介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に導入し解
析を行い下式より算出し得られた値を本発明に於いては
形状係数SF−1(図3),SF−2(図4)と定義し
た。
【0089】 SF-1={(MXLNG)2/AREA}×(π/4)×100 SF-2={(PERI)2/AREA}×(1/4π)×100 AREA:トナー粒子投影面積 MXLNG:絶対最大長 PERI:周長 トナー粒子の形状係数SF−2はトナー粒子の丸さの度
合を示し、球形から徐々に不定形となる。SF−2はト
ナー粒子の凹凸度合を示し、トナー粒子表面の凹凸が顕
著となる。
【0090】前述の形状係数SF−1が160を越える
場合には、トナー粒子の形状が不定形となるため、トナ
ー粒子の帯電量分布がブロードになるとともに、現像器
内でトナー粒子表面が磨砕されやすくなるため、画像濃
度の低下や画像かぶりの一因となる。
【0091】トナー粒子像の転写効率を高めるために
は、トナー粒子の形状係数SF−2は、100〜140
であり、(SF−2)/(SF−1)の値が1.0以下
であるのがよい。トナー粒子の形状係数SF−2が14
0より大きく、(SF−2)/(SF−1)の値が1.
0を超える場合、トナー粒子の表面がなめらかではな
く、多数の凹凸をトナー粒子が有しており、感光ドラム
1から転写紙P等への転写効率が低下する傾向にある。
【0092】更には、本発明で使用するトナー粒子とし
ては、トナー粒子表面が外添剤(後述する清掃補助粒子
を含む)で被覆された物を用い、トナー粒子が所望の帯
電量が付与されるようにすることが好ましい。
【0093】その意味で、トナー粒子表面の外添剤被覆
率が、5〜99%さらに好ましくは、10〜99%であ
ることが好ましい。
【0094】トナー粒子表面の外添剤被覆率は、日立製
作所製FE-SEM(S-800)を用いトナー粒子像を100個
無作為にサンプリングし、その画像情報はインターフェ
ースを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に導入
する。得られる画像情報は、トナー粒子表面部分と外添
剤部分との明度が異なるため、2値化して、外添剤部分
の面積SGとトナー粒子部分の面積(外添剤部分の面積
も含む)STに分けてもとめ、下記式により算出する。
【0095】 外添剤被覆率(%)=(SG/ST)×100 外添剤としては、公知に用いられているシリカ等があげ
られる。
【0096】外添剤は、トナー粒子100重量部に対
し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましくは、
0.05〜5重量部が用いられる。また、外添剤は、単
独で用いても、又、複数併用しても良い。それぞれ、疎
水化処理を行ったものが、より好ましい。
【0097】外添剤の添加量が0.01重量部未満の場
合には、一成分系現像剤の流動性が悪化し、転写及び現
像の効率が低下してしまい、画像の濃度ムラや画像部周
辺にトナーが飛び散ってしまう、所謂飛び散りが発生す
る。一方、外添剤の量が10重量部を越える場合には、
過多な外添剤が感光ドラム1や現像ローラに付着してト
ナーへの帯電性を悪化させたり、画像を乱したりする。
【0098】(E)清掃補助粒子z 本実施例で使用する清掃補助粒子zについて、その材料
としては、金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム,酸
化チタン,酸化錫,酸化亜鉛,など)の導電無機粒子や
有機物との混合物、あるいは、これらに表面処理を施し
たものなど各種導電粒子が使用可能である。
【0099】粒子抵抗は、以下に示す通り比抵抗として
算出した。比抵抗の算出は、底面積2.26cm2の円筒
内に凡そ0.5gの粉体試料を入れ、上下電極に147
N(15kg)の加圧を行うと同時に100Vの電圧を
印加して抵抗値を計測、その後正規化し行った。
【0100】上述の方法より算出した清掃補助粒子zの
比抵抗は、清掃補助粒子zを介した電荷の授受を行うた
め1012Ω・cm以下が必要で、好ましくは1010Ω・
cm以下が望ましい。
【0101】清掃補助粒子zの粒径は、光学あるいは電
子顕微鏡による観察から、100個以上抽出し、水平方
向最大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%
平均粒径をもって決定した。
【0102】上述の測定で算出した清掃補助粒子zの粒
径は、後述するマイクロキャリアとして、または、スペ
ーサキャリアとして作用させるために、0.1μm〜3
μmであることが望ましい。粒径が0.1μm以下の場
合、一般に用いられる粒径のトナーに対して付着し易
く、トナーの挙動に対して追従するために、スペーサキ
ャリアとしての効果が薄れる。一方、粒径が3μmを上
回る場合、トナーの中に介在してトナーと充分接触する
ことが困難となり、トナーを負極性化し難くなる。
【0103】清掃補助粒子zは、一次粒子の状態で存在
するばかりでなく二次粒子の凝集した状態で存在するこ
ともなんら問題はない。どの様な凝集状態であれ、凝集
体として清掃補助粒子としての機能が実現できればその
形態は重要ではない。
【0104】一方、清掃補助粒子zが感光ドラム1上か
ら記録材Pに一部転写されてしまうことを考慮すると、
特にフルカラー画像形成装置において、白色または透明
に近い粒子でなければ色再現性が損なわれる恐れが有
る。また、清掃補助粒子zを感光ドラム1の帯電に用い
る場合には、潜像露光時に妨げにならない(遮光しない)
ことが重要であり、やはり白色または透明に近い粒子を
用いることが望ましい。非磁性であることが好ましい。
【0105】(F)直接帯電(注入帯電)、トナー吐き
出し 本発明においては、帯電方式として直接帯電方式である
注入帯電を用いている。すなわち、多孔質表面からなる
帯電清掃ローラ2を感光ドラム1と周速差をもって摺擦
させることで所望の電位に帯電することが可能である。
しかし、特別にクリーナ容器を有さないクリーナレスシ
ステムでは、転写工程で感光ドラム1上から転写材Pに
転写されず、感光ドラム1上に残存したトナー(転写残
トナー)が、直接帯電清掃ローラ2に到達することにな
る。
【0106】本実施例の画像形成装置において転写残ト
ナーは、感光ドラム1の回転とともに帯電清掃ローラ2
と感光ドラム1が形成する帯電ニップ部nの感光ドラム
1回転方向上流側に到達すると、速度差を持って駆動さ
れる帯電清掃ローラ2の空孔の壁と、感光ドラム1周面
に生じる機械的な摺擦力により、感光ドラム1表面から
掻き落とされる。前述の通り掻き落とされた転写残トナ
ーは、帯電清掃ローラ2の回転に伴い、前記帯電ニップ
部nの感光ドラム1回転方向下流側に到達する。また同
時に、前記帯電ニップ部nでは、帯電清掃ローラ2表面
から感光ドラム1周面に電荷が注入されて、感光ドラム
1周面の帯電が行われ、帯電する感光ドラム1上の表面
電位は印加した直流電圧値にほぼ到達する。
【0107】一方、帯電清掃ローラ2には直流電圧に加
えて交流電圧が重畳されており、帯電清掃ローラ2と感
光ドラム1の間に交流電界が形成される。従って、帯電
清掃ローラ2の回転に伴い前記帯電ニップ部nの感光ド
ラム1回転方向下流側に到達した転写残トナーは、感光
ドラム1周面と帯電清掃ローラ2周面に連続的に生じる
電位差により、感光ドラム1周面と帯電清掃ローラ2周
面との間で行き来を繰り返す。この際、感光ドラム1は
回転しており、感光ドラム1上に付着・担持された転写
残トナーは、前述交流電界の作用領域から抜け出ること
で、帯電清掃ローラ2周面から吐き出されることにな
る。
【0108】ここで、帯電清掃ローラ2周面に担持され
ている清掃補助粒子zが、マイクロキャリアやスペーサ
キャリアとして作用することで、上記吐き出しを効果的
に行うことができる。
【0109】即ち、転写残トナーと清掃補助粒子zが混
在して帯電清掃ローラ2周面に担持される過程で、清掃
補助粒子zはマイクロキャリアとして作用し、即ち自ら
が正極性化することで、転写残トナーに対し負電荷を付
与する。また、清掃補助粒子zは帯電清掃ローラ2と転
写残トナーの間に介在することでスペーサキャリアとし
て働き、前述の帯電ニップ部nの感光ドラム1回転方向
下流側での交流電界の作用により、帯電清掃ローラ2か
らトナーをより吐き出し易くすることが出来る。さら
に、吐き出されたトナーの極性も負極化されることで、
次工程の現像ローラ5aによるトナー回収も確実に行う
ことが可能となる。
【0110】帯電清掃ローラ2に対して印加する交流電
圧は、単位時間あたりの電位勾配が大きいものが好まし
い。電位勾配が大きい程、帯電清掃ローラ2周面と感光
ドラム1表面の電位差が大きくなると考えられるからで
ある。更に、トナーを効率良く吐き出すことによって、
帯電清掃ローラ2表面が常に露出した状態で感光ドラム
1周面に接触するため、感光ドラム1に対し高い帯電性
が確保出来ることになる。また、帯電清掃ローラ2表面
が露出すると、空孔の壁がしっかりと感光ドラム1周面
を摺擦出来るため、次回の転写残トナーの回収性が向上
することとなる。
【0111】更に、本発明では注入帯電方式を採るた
め、図5中、本発明においてはL点以下のピーク間電圧
を使用して帯電を行う。従って、感光ドラム1表面を帯
電するのに放電作用を主とせず、結果としてトナーが正
極性化することもない。
【0112】また、転写残トナーで正極性と負極性のト
ナーが混在した場合でも、帯電清掃ローラ2と感光ドラ
ム1が形成する帯電ニップ部nにおいて、転写残トナー
が感光ドラム1周面から掻き取られる際の摺擦や、前述
の様に感光ドラム1周面から掻き取られ、帯電清掃ロー
ラ2に付着・担持されて再度前記帯電ニップ部nに侵入
する転写残トナーが、再び帯電ニップ部nに達した際に
摺擦されることで、先述の清掃補助粒子のマイクロキャ
リアとしての作用も相俟って、摩擦帯電されて負極性化
する。
【0113】また、直流電圧に重畳して印加する交流電
圧の大きさとしては、ピーク間電圧が500V以上でか
つ帯電電位収束電圧未満であることが望ましい。ピーク
間電圧が500V以下となると、前述した交流電圧によ
るトナーの吐き出しのための電位差(帯電清掃ローラ2
と感光ドラム1周面間)を得ることが出来ず、トナーを
帯電清掃ローラ2から引き剥がし、感光ドラム1間で往
復運動をさせることが困難である。一方、ピーク間電圧
を帯電電位収束電圧以上とすると帯電清掃ローラ2の放
電作用が強まり、この場合も帯電清掃ローラ2に付着し
たトナーを吐き出すための電位差が生じない。従って、
感光ドラム1間で往復運動をさせることが困難となり、
帯電清掃ローラ2上にトナーが蓄積することになる。更
に、放電作用が強まると、トナーの正極性化が起こって
しまう。
【0114】ピーク間電圧を帯電電位収束電圧以上にし
て放電作用による帯電が支配的となることは、放電開始
電圧の閾値の2倍のピーク間電圧を超えることを意味す
る。即ち、放電開始電圧の閾値の2倍のピーク間電圧を
超えることでAC放電が安定的に維持され、本実施例の
画像形成装置で述べる作用とは相反する (G)従来の帯電方式との差異 ここで、本実施例の画像形成装置とは異なる、従来の帯
電方式との差異を述べる。
【0115】図5は帯電印加バイアスとして交流電圧に
直流電圧を重畳した電圧を場合の帯電性を示す図であ
り、図6は帯電印加バイアスとして直流電圧のみを印加
する場合の帯電性を示す図である。
【0116】放電作用を利用して帯電を行うための帯電
清掃ローラ(以降、放電用ローラと称す)に対しては、図
3中、帯電電位収束電圧であるL点(本実施例構成で
は、1200Vpp)以上のピーク間電圧を有する交流
電圧を印加する必要がある。L点以上のピーク間電圧を
有する交流電圧を印加した場合、放電用ローラに連続し
た放電が発生するため、放電用ローラと感光ドラム1間
に電位差を作りだすことが困難となり、放電用ローラ上
に付着したトナーを感光ドラム1上に効率良く吐き出す
ことが出来ない。更に、放電により生じた正イオンが感
光ドラム1表面より電位が低い放電用ローラ側に引き寄
せられるため、放電用ローラ上に付着したトナーは逆極
性化(不帯電性トナーが正極性に帯電する)してしま
う。
【0117】以上により、放電用ローラは、転写残トナ
ーが蓄積し、感光ドラムを正規の表面電位に帯電するこ
とが出来なくなり、帯電不良を引き起こす。また、上述
の逆極性となったトナーは機械的な摺擦力により放電用
ローラから引き剥がされ、感光ドラム1へ吐き出された
としても現像器に回収することが出来ず、画像かぶりと
なって出力画像に不具合を及ぼす。また、放電用ローラ
は、安定した帯電性を確保するため、帯電清掃ローラの
表面をなるべく平滑にしている。そのため、転写残トナ
ーの掻き取り能力が低く、転写残トナーを感光ドラム上
に残したまま、次の画像形成に係わる帯電、露光、そし
て現像等の一連のプロセスが行われることとなる。その
結果、帯電の均一性が損なわれるばかりか、所望の画像
イメージに対し忠実な潜像の形成がなされず、前回の画
像形成時の残像が、いわゆるメモリ画像 (ゴースト画
像)として、続いて形成される画像に重なって現れると
いう画像不良が発生する場合がある。
【0118】以上の傾向は、回転ブラシを用いた帯電に
おいても同様に見られるが、特に回転ブラシにおいてA
C帯電方式を用いた場合、転写残トナーがブラシ中に取
り込まれてしまうため、長期使用によりブラシが固化し
てしまう不具合も発生する。
【0119】また、放電を用いた帯電方式の内、直流電
圧のみを印加するDC帯電方式においては、図6中、
J、K点以上の電圧印加を必要とする。DC帯電方式で
は、AC帯電方式と比較して放電作用が弱い(電荷付与
性が低い)ため、放電用ローラに付着したトナーを極端
に正極性化する作用は低く、その量は減少するが、AC
帯電方式と同様に放電用ローラ上に正極性化したトナー
が蓄積していく。前述の様に放電用ローラ上にトナーが
蓄積すると、放電領域において均一な放電が生じにくく
なり、結果として、所望の電位に感光ドラム1上を帯電
することができなくなる。また、回転ブラシを用いた帯
電においては、AC帯電方式の場合と同様に、ブラシ中
に転写残トナーを取り込んでしまい、ブラシの固化が発
生し易い。
【0120】一方、本実施例の画像形成装置に於ける帯
電清掃ローラ2に対して直流電圧のみを印加した場合に
は、帯電清掃ローラ2と感光ドラム1が形成する帯電ニ
ップ部nの感光ドラム1回転方向下流側において電位差
が生じないため、帯電清掃ローラ2周面に付着したトナ
ーを吐き出す作用が生じない。従って、この場合も帯電
清掃ローラ2の汚染が生じることで、注入帯電性が低下
して帯電不良が発生してしまう。
【0121】直接帯電方式である注入帯電において交流
電圧を重畳して印加した場合、感光ドラム1の表面電位
は印加された電圧に倣うこととなり、微少な電位のふれ
を生じる。しかし本発明においては、現像方式に接触現
像方式を用いることでこの問題を解決できることを見い
だした。
【0122】本帯電手段は、現像方式によらず用いるこ
とが可能であるが、本発明者らの検討において、接触現
像方式と非接触現像方式にてそれぞれ出力される画像の
品位に差が生じることが発見された。その結果を図7に
示す。図7は、非接触現像と接触現像における画像かぶ
りの違いを示す。図7において非接触現像(ジャンピン
グ現像)では、バックコントラスト(帯電された感光ド
ラム1上の表面電位と現像直流電圧の差分の絶対値)に
よるかぶりの良好な範囲が狭い。これは、ジャンピング
現像はトナー自身が現像剤担持体と感光ドラム1間を往
復移動するため、感光ドラム1上の微小な電位のふれを
再現(トナーによる顕像化)してしまうことによる。そ
して感光ドラム1表面電位のふれはバックコントラスト
のふれを意味するため、微小な電位のふれが、非画像部
にあった場合、かぶりとなって画質の劣化を招くことに
なる。
【0123】しかしながら、接触現像方式ではバックコ
ントラストによるかぶりの変化が少なく、またかぶりの
値が非常に小さいため、感光ドラム1の表面電位が多少
ふれてもかぶりが増加しないため、画質の劣化を招くこ
とがない。更に、帯電清掃ローラ2から吐き出された転
写残トナーの回収においても、一旦現像ローラで機械的
な摺擦力にて掻き取るため、転写残トナーの回収も容易
に行うことが可能である。
【0124】従って、本発明の帯電方式を用いるに当た
り、現像方式として接触現像方式を用いることがより好
適であること判った。
【0125】以上述べた様に、本実施例の画像形成装置
では、帯電清掃ローラ2と感光ドラム1の接触部nに清
掃補助粒子zを介在させ、直流電圧にピーク間電圧が帯
電電位収束電圧未満の交流電圧を前記帯電清掃ローラ2
に重畳して印加することで、前記帯電清掃ローラ2を、
転写後に感光ドラム1周面に残留した転写残トナーを掻
き取ると共に、感光ドラム1周面を所定の電位に帯電
し、且つ感光ドラム1の回転方向下流側に転写残トナー
を吐き出す帯電清掃部材として機能させて、前記帯電清
掃ローラ2の汚染を防止することで、帯電不良やかぶり
の少ない高品位な出力画像を長期に亘って得ることが可
能となる。
【0126】〈実施形態例の評価〉本実施例の画像形成
装置の効果を調べるため、以下に示す比較例1、2、
3、4の画像形成装置と共に、一定の画像パターンで連
続1000枚の画出し耐久試験を行い、ゴースト画像の
発生レベルを評価することで、各画像形成装置における
帯電性の優劣を比較した。
【0127】本実施例と各々の比較例の画像形成装置で
は反転現像方式を採るため、前述のゴースト画像とは、
感光体の1周目において画像露光した部分(トナー画像
部である)が、感光体2周目で帯電不足を起こすことに
より、前回の画像パターン部が他の部位よりトナーが多
く現像されて現れるもの(画像濃度が高い)の事を指
す。
【0128】耐久に用いる画像パターンには、図8に示
す様な縦帯と余白を組み合わせたものを選択した。ま
た、所定のタイミングでハーフトーン画像(全面)を出力
し、 前述ゴースト画像の発生レベルの判定に用いた。
【0129】〔比較例1〕比較例1の画像形成装置は、
本実施例の画像形成装置(図1)において、接触帯電部
材として帯電清掃ローラ2の代わりに図9のように回転
ブラシ21を用い、この回転ブラシ21にACとDCを
重畳したバイアスを印加して、放電作用を用いて感光ド
ラム1周面の帯電を行うものである。
【0130】回転ブラシ21は、金属製の芯金21aの
周囲に、導電性のブラシ繊維21bを放射状に設けたも
のである。回転ブラシ21は、本実施例の画像形成装置
と同様に感光ドラム1の回転方向と逆方向(カウンタ
ー)に回転駆動され、感光ドラム1周面に対して150
%の速度差を持って接触する。更に、回転ブラシ21に
は帯電バイアス印加電源S1からACとDCを重畳した
バイアスが印加され、感光体ドラム1周面を約−700
Vに帯電させる。
【0131】上記以外の画像形成装置構成は本実施例の
画像形成装置の構成に準じた。
【0132】〔比較例2〕比較例2の画像形成装置は、
本実施例の画像形成装置(図1)において、接触帯電部
材として帯電清掃ローラ2の代わりに図10のように放
電用ローラ22を用い、放電用ローラ22にACとDC
を重畳したバイアスを印加して、放電作用により感光ド
ラム1周面の帯電を行うものである。
【0133】放電用ローラ22は、芯金22a上に可撓
性部材としてのソリッドゴムの中抵抗層22bを形成す
ることにより作成される。中抵抗層22bは樹脂(例え
ばウレタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラッ
ク)、硫化剤等により処方され、芯金22aの上にロー
ラ状に形成したものである。
【0134】放電用ローラ22は、本実施例の画像形成
装置と同様に感光ドラム1の回転方向と逆方向(カウン
ター)に回転駆動され、感光ドラム1周面に対して15
0%の速度差を持って接触する。更に、放電用ローラ2
2には帯電バイアス印加電源S1からACとDCを重畳
したバイアスが印加され、感光体ドラム1周面を約−7
00Vに帯電させる。
【0135】上記以外の画像形成装置構成は本実施例の
画像形成装置の構成に準じた。
【0136】〔比較例3〕比較例3の画像形成装置は、
本実施例の画像形成装置(図1)において、帯電清掃ロ
ーラ2に印加するバイアスをDCのみとし、直接帯電
(注入帯電)方式で感光ドラム1周面の帯電を行ったもの
である。
【0137】〔比較例4〕比較例4の画像形成装置は、
本実施例の画像形成装置(図1)において、現像方式
を、ジャンピング現像方式に変更したものである。現像
に印加されるバイアスとしては、ACとDCが重畳され
たバイアスが印加される。
【0138】〔評価結果〕本実施例と各々の比較例1〜
4の画像形成装置における耐久試験での、ゴースト画像
評価結果を以下の表1に示す。
【0139】
【表1】
【0140】本実施例の画像形成装置では、1000枚
の耐久終了時点までゴースト画像や、その他の画像欠陥
が発生しなかった。
【0141】比較例1では、500枚付近において回転
ブラシ21中に入ったトナーが蓄積して、放電を発生さ
せることが困難となった結果、縦筋状に帯電が不均一と
なってゴースト画像の部分が周辺の濃度より高くなって
しまった。該濃度のアップは、特にブラシのはき目のよ
うに発生していた。1000枚時点では、ゴーストが悪
化し、所望のハーフトーン画像が得られず、ベタ濃度と
なって帯電不良を生じた。
【0142】比較例2では、比較例1と同様に100枚
時点で縦筋状の帯電不良による濃度むらが発生した。放
電用ローラ22においては、回転ブラシ21と異なりト
ナーを溜める余裕がない。従って、トナーが付着したこ
とによる帯電不良が比較例1より早く発生したものと考
えられる。
【0143】比較例3では、100枚時点においては、
まだ帯電清掃ローラ2へのトナーの付着が少なかった
が、500枚時点では、若干のゴーストが発生し、10
00枚時点では、本来ハーフトーン部分の画像濃度が濃
くなってしまい、帯電不良となってしまった。
【0144】比較例4では、初期から薄い画像かぶりが
発生し、1000枚時点においては、トナーが帯電清掃
ローラ2の周面に蓄積して全面かぶりとなって画像不良
となってしまった。
【0145】以上述べた様に、本実施例に係る画像記録
装置では、帯電不良やかぶりの少ない高品位な出力画像
を長期に亘って得ることが可能であった。
【0146】〈実施例2〉本実施例の画像形成装置は、
前記実施例1の画像形成装置(図1)において清掃補助
粒子供給手段3から供給を行っていた清掃補助粒子z
を、混合器によりトナーに均一に分散させて現像剤とし
て現像手段内に収容させたものである。清掃補助粒子の
供給を現像手段から行うことで、簡略な構成で帯電部材
の汚染を防止し、現像同時クリーニングを実現して、帯
電不良やかぶりの少ない高品位な出力画像を長期に亘っ
て得ることが可能となる。
【0147】併せて、画像形成要素の内、比較的消耗の
激しい像担持体と帯電部材、そしてトナーを含む現像手
段とを一体化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
スカートリッジにすることで、諸々のメンテナンス作業
に係わる使用者の労力軽減を図った。
【0148】図11は本実施例の画像形成装置の概略構
成模型図である。本実施例の画像形成装置は前記の実施
例1の画像形成装置(図1)において、帯電清掃ローラ
2に対する清掃補助粒子供給手段3は無しにし、清掃補
助粒子zを混合器によりトナーTに均一に分散させて現
像剤として現像器5のトナー収容容器5e内に収容させ
てある。
【0149】本実施例では清掃補助粒子zとして、比抵
抗が106Ω・cm、平均粒径1μmの酸化亜鉛を用い
た。そしてこの清掃補助粒子zとしての酸化亜鉛を、実
施例1で用いた分級後のトナーT100重量部に対して
2.0重量部添加し、混合器により均一に分散させて現
像器5のトナー収容容器5e内に収容させた。
【0150】帯電清掃ローラ2には予め清掃補助粒子z
を塗布しておいた。
【0151】本実施例においては帯電清掃ローラ2に対
する印加帯電バイアスは DC電圧:−700V AC電圧:ピーク間電圧0.8kV 周波数1.8kHz Sin波 の重畳電圧にした。この帯電バイアスを印加することよ
り、感光ドラム1周面が該印加DC電圧とほぼ等しい電
圧(約−700V)に直接帯電される。
【0152】上記以外の画像形成装置構成は実施例1の
画像形成装置の構成に準じた。
【0153】現像器5の現像剤であるトナーTに分散さ
せた清掃補助粒子zは感光ドラム1面の静電潜像の現像
時にトナーに混じって感光ドラム1面に付着する。
【0154】そして、転写ニップ部cにおいて感光ドラ
ム1周面のトナー画像は、転写バイアスの影響で転写材
P側に引かれて積極的に転移する。一方、感光ドラム1
周面の清掃補助粒子zは導電性であるため転写材P側に
は積極的には転移せず、感光ドラム1周面に実質的に付
着保持されて残留する。尚、感光ドラム1周面に付着保
持された清掃補助粒子zの存在により、感光ドラム1側
から転写材P側へのトナー画像の転写効率が向上する効
果も得られる。
【0155】転写後に感光ドラム1周面に残存した転写
残トナーおよび上記の清掃補助粒子zは、感光ドラム1
の回転により、感光ドラム1と帯電清掃ローラ2の帯電
ニップ部nに搬送され、帯電ニップ部nへの清掃補助粒
子zの供給と、帯電清掃ローラ2への付着・混入が生じ
る。
【0156】即ち、感光ドラム1と帯電清掃ローラ2と
が形成する帯電ニップ部nに、清掃補助粒子zが存在し
た状態で感光ドラム1の接触帯電が行なわれる。
【0157】本実施例の画像形成装置ではクリーナレス
構成を採るため、クリーニングブレード等のクリーナ
(クリーニング装置)は配設されず、転写残トナーは実
施例1で図2を用いて説明した通りの作用で、現像器5
において現像同時クリーニングが行われることにより回
収・再使用される。この際、帯電ニップ部nや帯電清掃
ローラ2から脱落した清掃補助粒子も、現像部位bにお
いて現像器5に回収され、現像剤Tに混入して循環使用
される。
【0158】また、画像形成動作を経るに従い、清掃補
助粒子zが帯電ニップ部nや帯電清掃ローラ2から脱落
しても、現像器5の現像剤Tに含有されている清掃補助
粒子zが、現像部位bで感光ドラム1周面に移行し、該
感光ドラム1周面の移動により転写ニップ部cを経て帯
電ニップ部nに逐次に供給され続けるため、清掃補助粒
子zは帯電ニップ部nに継続して存在し、良好な帯電性
が長期に渡って安定して維持される。
【0159】前述の様に、帯電ニップ部nに清掃補助粒
子zが存在することで、該粒子zの滑剤効果により、感光
ドラム1と帯電清掃ローラ2との摩擦抵抗を軽減するこ
とが出来、互いに摺擦する部材や駆動源Mに過度な負荷
を与えること無く、帯電清掃ローラ2を感光ドラム1周
面に対し効果的に速度差を持たせて接触させることが出
来る。
【0160】更に、帯電清掃ローラ2と感光ドラム1と
の間に速度差を設けることにより、帯電清掃ローラ2と
感光ドラム1の帯電ニップ部nにおいて清掃補助粒子z
が感光ドラム1に接触する機会を格段に増加させ、高い
接触性を得ることが出来る。従って、帯電清掃ローラ2
と感光ドラム1の帯電ニップ部nに存在する清掃補助粒
子zが、感光ドラム1周面を隙間なく摺擦することで、
感光ドラム1に効率良く電荷を直接注入出来る様にな
り、帯電清掃ローラ2による感光ドラム1の接触帯電
は、清掃補助粒子zの介存により直接帯電(注入帯電)
が支配的となる。
【0161】以上述べた様に、本実施例の画像形成装置
では、帯電清掃ローラ2と感光ドラム1の接触部nに清
掃補助粒子zを介在させ、直流電圧にピーク間電圧が帯
電電位収束電圧未満の交流電圧を帯電清掃ローラ2に重
畳して印加することで、帯電清掃ローラ2を、転写後に
感光ドラム1周面に残留した転写残トナーを掻き取ると
共に、感光ドラム1周面を所定の電位に帯電し、且つ感
光ドラム1の回転方向下流側に転写残トナーを吐き出す
帯電清掃部材として機能させて、帯電清掃ローラ2の汚
染を防止することで、帯電不良やかぶりの少ない高品位
な出力画像を長期に亘って得ることが可能となった。
【0162】また、清掃補助粒子zの供給を現像手段5
から行うことで、簡略な構成で帯電部材2の汚染を防止
し出来、装置のより一層の小型化・低価格化を実現出来
た。
【0163】更に、本実施例の画像形成装置では、画像
形成要素の内、比較的消耗の激しい感光ドラム1と帯電
清掃ローラ2、そして現像剤Tを含む現像手段5とを一
体化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカート
リッジPCとした。従って、トナー補給や寿命を過ぎた
感光ドラム1の交換等、諸々メンテナンス作業に係わる
使用者の労力を軽減し、簡単な操作で安定した出力画像
が得られる様になった。
【0164】帯電清掃ローラ2の表面に清掃補助粒子z
を予め担持させておくことで、プロセスカートリッジ使
用初期より、直接帯電性能を支障なく発揮させることが
可能である。
【0165】〈実施例3〉図12は本実施例の画像形成
装置の概略構成模型図である。この画像形成装置はタン
デム方式のフルカラー画像形成装置であり、複数の像担
持体と該像担持体をそれぞれ帯電する複数の帯電手段
と、各像担持体の帯電面に形成された静電潜像を複数の
トナーでそれぞれ現像して各色のトナー像を形成する複
数の現像手段と、前記複数色のトナー像を被転写体に順
次転写する複数の転写手段を備えるカラー画像形成装置
であって、前記各帯電手段の少なくとも一つが像担持体
と接触部を形成する可撓性の帯電部材により像担持体面
を帯電する接触帯電装置であり、前記帯電部材が少なく
とも像担持体と接触する表面が多孔質状であり、像担持
体に対して速度差を持って駆動され、少なくとも画像記
録時には、交流電圧と直流電圧が重畳して印加されるこ
とを特徴する。
【0166】Y、M、C、Kはそれぞれ異なる色の画像
を形成する第1から第4の4つの画像形成手段部であ
る。それ等の各画像形成手段部はそれぞれ像担持体であ
る感光ドラム30a〜30d、帯電手段31a〜31
d、像露光手段32a〜32d、現像手段33a〜33
dとを有する。そしてその各画像形成手段部はそれぞれ
感光ドラム30a〜30d、帯電手段31a〜31d、
現像手段33a〜33dとを一体化して、プロセスカー
トリッジ34a〜34dの形態をなしている。プロセス
カートリッジは、主要部品の交換を容易にし、ユーザー
メンテナンスの向上を図っている。
【0167】第1の画像形成手段部Yはイエロートナー
により、第2の画像形成手段部Mはマゼンタトナーによ
り、第3の画像形成手段部Cはシアントナーにより、第
4の画像形成手段部Bkはブラックトナーにより画像形
成を行う。
【0168】ここで、第1から第4の画像形成手段部
Y、M、C、Bkの現像手段33a〜33dは、現像器
内にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のト
ナーが内包されている点を除いては、同様な構成であ
る。
【0169】以下、画像形成動作の詳細について説明す
る。
【0170】第1から第4の各画像形成手段部Y、M、
C、Bkにおいて、各帯電手段31a〜31dにより均
一に帯電された感光ドラム30a〜30dの表面に、パ
ーソナルコンピュータ等のホストからの画像データに応
じて変調されたレーザビームが像露光手段32a〜32
dより照射され、各色に対して所望の静電潜像が得られ
る。この潜像はこれと対向して配設されている各色のト
ナーを内包した現像器である現像手段33a〜33dに
より、現像部位で反転現像されトナー像として可視化さ
れる。
【0171】先ず、第1(1色目)の画像形成手段部Y
に於いて、感光ドラム30a上にイエロートナー画像が
形成されるが、この間にカセット等の転写材収納部29
から、給紙ローラ等の給紙手段により被転写材として記
録紙Pが給紙され、レジストローラ対38へと搬送され
る。記録紙Pは、レジストローラ対38で一旦停止後、
駆動ローラ24と従動ローラ25に懸架された静電搬送
ベルト39に不図示の吸着ローラよって所定のタイミン
グにより吸着・搬送され、転写ローラ35とのニップ部
で転写される。
【0172】次いで、第2(2色目)、第3(3色
目)、第4(4色目)の画像形成手段部M、C、Bkに
於いて、それぞれ同様な工程を経て、マゼンタ、シア
ン、ブラック各色のトナー像が各感光ドラム30b、3
0c、30dより順次に同一の記録紙P上に多重転写さ
れ、カラートナー像が形成される。
【0173】この記録紙P上に転写されたカラートナー
像は、定着装置等の定着手段37によって溶融定着さ
れ、記録紙P上に永久定着され、排紙部からフェイスア
ップの向きで排紙トレイに排出され、所望のカラープリ
ント画像が得られる。
【0174】第1から第4の個々の画像形成手段部Y、
M、C、Bkあるいは個々のプロセスカートリッジ34
a〜34dを構成する部材、各部材に印加される電圧等
は、実施例1あるいは実施例2の画像形成機構と同様の
構成のものを用いている。
【0175】このようなカラー画像形成装置で実施例1
あるいは実施例2で説明したように直接帯電方式の接触
帯電部材を用いることで簡易な構成により、安定的なク
リーナレスシステムの実現が可能となる。
【0176】〈実施例4〉本実施例は被転写材として中
間転写ベルトを用いたフルカラー画像形成装置である。
図13はその画像形成装置の概略構成模型図である。
【0177】Y、M、C、Kはそれぞれ異なる色の画像
を形成する第1から第4の4つの画像形成手段部であ
り、前記実施例3の第1から第4の4つの画像形成手段
部と同様のものであるから再度の説明を省略する。
【0178】36は中間転写ベルトであり、第1から第
4の4つの画像形成手段部Y、M、C、Kの4つの感光
ドラム30a〜30dの全てに対し当接する様に配置さ
れる。
【0179】この際、以下に示す一次転写ローラ35が
中間転写ベルト36に当接されていない状態で、中間転
写ベルト36と感光ドラム30a〜30dで形成される
ニップが、各々0.5mm以上となるように設定を行っ
た。
【0180】中間転写ベルト36は駆動ローラ24、従
動ローラ25及び二次転写対向ローラ26の三本のロー
ラにより支持されており、適当なテンションが維持され
るようになっている。駆動ローラ24を駆動させること
により中間転写ベルト36は感光ドラム30a〜30d
に対して順方向に略同速度で移動する。
【0181】中間転写ベルト36としては、例えば50
〜300μm、体積抵抗率109〜1016Ω・cm程度の
PVdF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリアミド、ポリ
イミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ
カーボネート等の樹脂材料や、厚さ0.5〜2mm、体
積抵抗率109〜1016Ω・cm程度のクロロプレーンゴ
ム、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重
合体)、NBR(ニトリルブタジエンゴム)、ウレタン
ゴム等のゴム材料が用いられる。また、場合によって
は、これらの材料にカーボン、ZnO、SnO2、Ti
2等の導電性充填材を分散させて、体積抵抗率を107
〜1011Ω・cm程度に調節することもある。更に、画
像形成装置の本体レイアウトに応じ、中間転写ベルト3
6を二本のローラによって懸架した構成を採って簡略化
することや、中間転写ベルト36に代え、シリンダー周
面に機能性層を形成した中間転写ドラムを中間転写体と
して用いることも可能である。
【0182】次に、中間転写ベルト36の裏面、感光ド
ラム30a〜30dとの対向部に、各々の感光ドラム3
0a〜30dに対応させて一次転写ローラ35を当接配
置する。一次転写ローラ35についての詳細は後述す
る。
【0183】トナー像の中間転写ベルト36への一次転
写に際しては、それぞれの一次転写ローラ35に独立で
適当な正のDCバイアスを印加するようにする。
【0184】各色の一次転写位置間の距離に応じて、各
色毎、一定のタイミングでコントローラからの書き出し
信号を遅らせながら、露光による静電潜像を各感光ドラ
ム1上に形成し、これらを一次転写ローラ23の作用に
より、順に中間転写ベルト36に一次転写していき、中
間転写ベルト36上に多重画像が形成される。
【0185】その後、中間転写ベルト36の裏面より当
接配置された二次転写対向ローラ26に対向し、中間転
写ベルト36表面(像担持面)に当接配置された二次転写
ローラ27にトナーと逆極性のバイアスの印加を行う。
この際、露光による静電潜像の作像に合わせてカセット
29やマルチフィーダー(不図示)から給紙された転写
材である記録紙Pが、中間転写ベルト36と二次転写ロ
ーラ25の間を通過することにより、中間転写ベルト3
6上に担持された4色の多重トナー像は一括して記録紙
P表面に二次転写される。
【0186】二次転写ローラ25としては例えば金属の
芯がねを体積抵抗率を1069Ω・cm調整したEPD
M、ウレタンゴム、CR、NBR等の弾性体で覆った構
成を用いることが出来る。
【0187】また、二次転写ローラ25は、各々の感光
ドラム30a〜30dに対して、5〜15g/cm程度
の線圧で当接させ、且つ中間転写ベルト36の移動方向
に対して順方向に略等速度で回転する様に配置した。
【0188】一方、二次転写を終えた後、中間転写ベル
ト36上に残留した転写残トナーと、記録紙Pが搬送さ
れることによって発生する紙粉は、中間転写ベルト36
に当接配置されたベルトクリーニング手段28により、
その表面から除去・回収される。本実施形態の画像形成
装置ではベルトクリーニング手段28として中間転写体
22表面に当接配置したブラシローラを用いたが、例え
ばウレタンゴム等で形成された弾性を有するクリーニン
グブレード等を用いることも出来、更に中間転写ベルト
36表面の移動方向に関して上流側にクリーニングブレ
ードを、下流側にブラシローラを配置することによりク
リーニング効率をより一層高めることも可能である。
【0189】二次転写終了後の転写材は定着手段37へ
と搬送され、トナー像の定着を受けて画像形成物(プリ
ント、コピー)として画像形成装置外へと排出される。
【0190】ベルトクリーニング手段28による清掃で
紙粉等が、記録紙Pや中間転写ベルト36等の被転写体
から除去しきれずに残存し、その紙粉が感光ドラムに取
り込まれて付着すると、画像流れが発生することが有
る。
【0191】また、画像形成プロセスを経るに従い、画
像形成プロセスの上流側に配置された画像形成手段によ
り被転写体上に記録されたトナー像が、下流側に配置さ
れた画像形成手段で各々の色の画像形成手段に搭載され
た感光ドラムに接触する。その際、各々の感光ドラム
に、上流側に位置する画像形成手段で用いられる色のト
ナーが付着することが有る。すなわち、いわゆる再転写
が起こることが有る。
【0192】前述の様に、画像形成プロセス下流側に配
置された画像形成手段で感光ドラムに付着したトナー
は、各々異なった色の現像器に回収されて再利用される
ことになり、出力画像において混色による画像欠陥が生
じる。この傾向は、より画像形成プロセスの下流側に位
置する色の画像形成手段で、顕著に現れる。
【0193】本実施例の画像形成装置では、前述の様な
画像欠陥の影響を抑えるため、各々の色に係わる画像形
成手段の配置を、Y→M→C→Bkの順とした。
【0194】イエロートナーは他色のトナーと比較して
視感度が低いため、1色目の画像形成手段をイエローと
することで、実際に得られる出力画像において前述の様
な画像欠陥が視認し難くなる。
【0195】従って、前述の通り本実施例の画像画像形
成装置では、1色目にイエローの画像形成手段を配置す
ることで、出力画像に画像欠陥が生じた場合の影響を最
小限に抑えることが出来た。
【0196】以上述べた様に、中間転写体36を用いた
本実施形態の画像形成装置では、感光ドラム表面からト
ナー像を中間転写体に一次転写する際の転写効率が、記
録紙Pの材質や厚み、抵抗等の違いによらずほぼ一定で
ある。
【0197】更に、様々な環境下に於いて安定して高い
転写効率を得ることが出来るため、感光ドラム表面に残
留し現像手段で回収される転写残トナーの量はほぼ一定
となり、またその絶対量も減少する。従って、感光ドラ
ム表面に対して直接注入帯電を行い、現像器で転写残ト
ナーを回収するトナーリサイクルプロセスが常により安
定した状態で効率良く行われる。
【0198】また、記録材Pに転写されなかった二次転
写残トナーや、ベルトクリーニング手段によって除去さ
れるため、紙粉が直接感光ドラム30a〜30dに付着
して、帯電手段31a〜31dや現像手段33a〜33
dに流入して、画像形成装置により出力される画像の品
位を悪化することを防止出来る。
【0199】以上の点で、中間転写体36を用いた本実
施形態の画像形成装置は、静電搬送ベルト方式を採用し
た画像形成装置に比較し、装置の安定化を図る上でより
一層有利となる。
【0200】以上のべたように、本実施例に係る画像記
録装置においては、画像形成手段における帯電部材の最
表面が多孔質状からなり、像担持体に対して周速差を持
って当接され、帯電部材には交流電圧と直流電圧が重畳
して印加される。そして、現像手段は像担持体に当接し
た状態で現像同時クリーニングを行うクリーナレスシス
テムを有する。その結果、複数の画像形成手段を有する
画像形成装置においても、直接帯電(注入帯電)方式に
よりトナーの逆帯電を防止しつつ、トナーを帯電部材か
ら吐き出し、接触して現像同時クリーニングを行うこと
で、長期にわたってかぶりの少ないカラー画像を維持す
ることが可能である。
【0201】〈その他〉 1)帯電バイアスや現像バイアスの交流電圧成分の波形
としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能であ
る。また、直流電源を周期的にオン/オフすることによ
って形成された矩形波であっても良い。このように交番
電圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するよう
なバイアスが使用できる。
【0202】2)静電潜像形成のための画像露光手段と
しては、実施例の様にデジタル的な潜像を形成するレー
ザ走査露光手投に限定されるものではなく、通常のアナ
ログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構わ
ないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の組み
合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像を
形成できるものであるなら構わない。
【0203】3)像担持体1は静電記録誘電体等であっ
ても良い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位
に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除
電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形
成する。
【0204】4)現像器5は実施例では、現像剤として
非磁性一成分トナーを用いた反転現像器を例に説明した
が、現像器の構成について特に限定するものではない。
正規現像器であってもよい。
【0205】一般的に、静電潜像の現像方法は、非磁性
トナーについてはこれをプレード等でスリーブ等の現像
剤担持搬送部材上にコーティングし、磁性トナーについ
てはこれを現像剤担持搬送部材上に磁気力によってコー
ティングして搬送して像担持体に対して非接触状態で適
用し静電潜像を現像する方法(一成分非接触現像)と、
上記のように現像剤担持搬送部材上にコーティングした
トナーを像担持体に対して接触状態で適用し静電潜像を
現像する方法(一成分接触現像)と、トナー粒子に対し
て磁性のキャリアを混合したものを現像剤(二成分現像
剤)として用いて磁気力によって搬送して像担持体に対
して接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(二成分
接触現像)と、上記の二成分現像剤を像担持体に対して
非接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(二成分非
接触現像)との4種類に大別される。
【0206】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、像担
持体と該像担持体を帯電する可撓性を有し、少なくとも
その外周面が多孔質状の接触帯電手段と、像担持体の帯
電面に静電潜像を形成する像露光手段と、その静電潜像
を顕像化するための現像剤を内包する現像手段と、顕像
化された現像剤像を被転写材に転写する転写手段とを有
し、前記現像手段が現像剤像を被転写材に転写した後に
像担持体上に残留した現像剤を回収する画像形成装置に
おいて、少なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触
部に清掃補助粒子が介在し、少なくとも画像形成時に
は、直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収束電圧未満の
範囲である交流電圧が重畳して印加されることを特徴す
ることで、像担持体上から効率良く転写残トナーを掻き
取り、且つ帯電部材からもトナーの吐き出しを促進する
ことが出来るため、安定して良好な帯電性が得られる様
になった。
【0207】また、像担持体に接触して現像同時クリー
ニングを行うことで、帯電電位の振れに影響されずに、
長期に亘ってかぶりの少ない、高品位な出力画像を得る
ことが可能となった。
【0208】そして、従来の主に放電作用を利用した帯
電方式を用いた画像形成装置に比較し、直接帯電作用が
支配的になる様に構成した本発明の画像形成装置では、
直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加していなが
ら、帯電手段からのオゾンの発生を飛躍的に低減出来る
様になった。
【0209】更に、本発明の画像形成装置では、簡易な
構成により像担持体のクリーナレスシステムを実現する
ことが出来、装置の大幅な小型化やトナーの再利用を図
ることが出来る。また、本発明における帯電方式をカラ
ー画像形成装置に応用することで、カラー画像形成装置
においても簡易な構成でクリーナレス構成を実現し、そ
の小型化を図ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図2】 現像兼クリーニング方式の説明図である。
【図3】 トナーの形状係数SF−1の説明図である。
【図4】 トナーの形状係数SF−2の説明図である。
【図5】 帯電印加バイアスとして直流電圧に交流電圧
を重畳して印加する場合の帯電性を示す図である。
【図6】 帯電印加バイアスとして直流電圧のみを印加
する場合の帯電性を示す図である。
【図7】 非接触現像と接触現像における画像かぶりの
違いを示す図である。
【図8】 実施例1の画像形成装置において、実施形態
例の評価に用いた画像サンプルを示す図である。
【図9】 比較例1の画像形成装置の要部の概略構成図
である。
【図10】 比較例2の画像形成装置の要部の概略構成
図である。
【図11】 実施例2の画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図12】 実施例3の画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図13】 実施例4の画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図14】 従来例における、帯電部材の違いによる帯
電効率を示した図である(AC)。
【符号の説明】
1:感光ドラム(像担持体)、2:帯電清掃ローラ(接
触帯電部材)、3:清掃補助粒子供給手段、4:露光装
置、5:現像器、6:転写ローラ、7:定着器、S1:
帯電バイアス印加電源、z:清掃補助粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境澤 勝弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 紫村 大 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 CC04 DD03 2H005 AA15 AA21 2H030 AA04 AB02 AC07 AD02 AD03 BB21 2H077 AA37 AC16 AD06 AD31 BA09 GA12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、該像担持体を帯電する、可撓
    性を有し、少なくともその外周面が多孔質状の接触帯電
    手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書
    き込み手段と、その静電潜像を顕像化するための現像剤
    を内包する現像手段と、顕像化された現像剤像を被転写
    材に転写する転写手段とを有し、前記現像手段が現像剤
    像を被転写材に転写した後に像担持体上に残留した現像
    剤を回収する画像形成装置において、 少なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触部に清掃
    補助粒子が介在し、少なくとも画像形成時には、前記接
    触帯電手段に直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収束電
    圧未満の範囲である交流電圧が重畳して印加されること
    を特徴する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、該像担持体を帯電する可撓
    性を有する接触帯電手段と、像担持体の帯電面に静電潜
    像を形成する情報書き込み手段と、その静電潜像を顕像
    化するための現像剤を内包する現像手段と、顕像化され
    た現像剤像を被転写材に転写する転写手段とを有し、前
    記現像手段が現像剤像を被転写材に転写した後に像担持
    体上に残留した現像剤を回収する画像形成装置におい
    て、 少なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触部に清掃
    補助粒子が介在し、前記接触帯電手段は、転写後に像担
    持体に残留した現像剤を剥ぎ取ると共に、該像担持体表
    面を所定の電位に帯電し、且つ該像担持体の回転方向下
    流側に吐き出す帯電清掃部材であり、少なくとも画像形
    成時には、前記接触帯電手段に直流電圧にピーク間電圧
    が帯電電位収束電圧未満の範囲である交流電圧が重畳し
    て印加されることを特徴する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数の像担持体と、該像担持体をそれぞ
    れ帯電する複数の帯電手段と、各像担持体の帯電面に形
    成された静電潜像を複数の現像剤でそれぞれ現像し、各
    色の現像剤像を形成する複数の現像手段と、前記複数色
    の現像剤像を被転写体に順次転写する転写手段を備える
    画像形成装置において、 前記各帯電手段の少なくとも一つが、像担持体と接触部
    を形成する可撓性の帯電部材により像担持体表面を帯電
    する接触帯電装置であり、少なくとも前記帯電部材と像
    担持体の接触部には清掃補助粒子が介在し、少なくとも
    画像形成時には、前記帯電部材に直流電圧にピーク間電
    圧が帯電電位収束電圧未満の範囲である交流電圧が重畳
    して印加されることを特徴する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記接触帯電手段に印加される交流電圧
    のピーク間電圧が500V以上で、且つ帯電電位収束電
    圧未満の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記清掃補助粒子の粒径が0.1〜3μ
    m以下であり、粒子抵抗が1012Ωcm以下であること
    を特徴する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記接触帯電手段が、像担持体に対して
    速度差を持って駆動されることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記情報書き込み手段が像露光手段であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像手段は、現像剤担持体が像担持
    体に接触する接触現像手段であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記現像手段の現像剤は、形状係数SF
    −1が100〜150、形状係数SF−2が100〜1
    40であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のい
    ずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記被転写材は、記録紙等の転写材、も
    しくは、各色の現像剤像を順次多重転写後転写材に一括
    転写する中間転写体、であることを特徴とする請求項3
    に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の像担持体の内、画像形成の
    際に最初に現像剤像が形成される像担持体には、該画像
    形成装置において使用される各色の現像剤の中で、最も
    視感度の低い色の現像剤像が形成される様にすることを
    特徴とする請求項3または請求項10に記載の画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも前記像担持体と前記接触帯
    電手段とが一体的に画像形成装置本体に対して着脱自在
    のプロセスカートリッジとして構成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載
    の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 像担持体と、該像担持体を帯電する、
    可撓性を有し、少なくともその外周面が多孔質状の接触
    帯電手段と、像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情
    報書き込み手段と、その静電潜像を顕像化するための現
    像剤を内包する現像手段と、顕像化された現像剤像を被
    転写材に転写する転写手段とを有し、前記現像手段が現
    像剤像を被転写材に転写した後に像担持体上に残留した
    現像剤を回収する画像形成装置本体に対して着脱自在の
    プロセスカートリッジであり、 少なくとも前記像担持体と前記接触帯電手段を包含して
    おり、 少なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触部に清掃
    補助粒子が介在し、少なくとも画像形成時には、前記接
    触帯電手段に直流電圧にピーク間電圧が帯電電位収束電
    圧未満の範囲である交流電圧が重畳して印加されること
    を特徴するプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 像担持体と、該像担持体を帯電する可
    撓性を有する接触帯電手段と、像担持体の帯電面に静電
    潜像を形成する情報書き込み手段と、その静電潜像を顕
    像化するための現像剤を内包する現像手段と、顕像化さ
    れた現像剤像を被転写材に転写する転写手段とを有し、
    前記現像手段が現像剤像を被転写材に転写した後に像担
    持体上に残留した現像剤を回収する画像形成装置本体に
    対して着脱自在のプロセスカートリッジであり、 少なくとも前記像担持体と前記接触帯電手段を包含して
    おり、 少なくとも前記接触帯電手段と像担持体の接触部に清掃
    補助粒子が介在し、前記接触帯電手段は、転写後に像担
    持体に残留した現像剤を剥ぎ取ると共に、該像担持体表
    面を所定の電位に帯電し、且つ該像担持体の回転方向下
    流側に吐き出す帯電清掃部材であり、少なくとも画像形
    成時には、前記接触帯電手段に直流電圧にピーク間電圧
    が帯電電位収束電圧未満の範囲である交流電圧が重畳し
    て印加されることを特徴するプロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 複数の像担持体と、該像担持体をそれ
    ぞれ帯電する複数の帯電手段と、各像担持体の帯電面に
    形成された静電潜像を複数の現像剤でそれぞれ現像し、
    各色の現像剤像を形成する複数の現像手段と、前記複数
    色の現像剤像を被転写体に順次転写する転写手段を備え
    る画像形成装置本体に対して着脱自在のプロセスカート
    リッジであり、 少なくとも前記各像担持体の少なくとも一つと前記各帯
    電手段の少なくとも一つを包含しており、 前記各帯電手段の少なくとも一つが、像担持体と接触部
    を形成する可撓性の帯電部材により像担持体表面を帯電
    する接触帯電装置であり、少なくとも前記帯電部材と像
    担持体の接触部には清掃補助粒子が介在し、少なくとも
    画像形成時には、前記帯電部材に直流電圧にピーク間電
    圧が帯電電位収束電圧未満の範囲である交流電圧が重畳
    して印加されることを特徴するプロセスカートリッジ。
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