JP2002207353A - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置およびプロセスカートリッジ

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JP2002207353A
JP2002207353A JP2001001634A JP2001001634A JP2002207353A JP 2002207353 A JP2002207353 A JP 2002207353A JP 2001001634 A JP2001001634 A JP 2001001634A JP 2001001634 A JP2001001634 A JP 2001001634A JP 2002207353 A JP2002207353 A JP 2002207353A
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Harumi Ishiyama
晴美 石山
Yasunori Kono
康則 児野
Jun Hirabayashi
純 平林
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Canon Inc
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】像担持体1の帯電手段2として、帯電促進粒子
を用いた接触帯電手段を採用している、転写方式、クリ
ーナレスの画像形成装置、および該画像形成装置本体に
着脱可能なプロセスカートリッジについて、長期の装置
の使用にわたって安定した帯電均一性を維持させるこ
と、特に装置使用の初期状態においての帯電性能の変動
をなくし帯電電位の安定化を図ること。 【解決手段】接触帯電部材2にあらかじめ塗布する帯電
促進粒子に現像剤を混合させておくこと。装置の使用開
始時に、はじめて帯電促進粒子が接触帯電部材と像担詩
体との接触面に存在すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体・
静電記録誘電体等の像担持体を所定の極性・電位に一様
に帯電する工程を含む作像プロセスを適用して画像形成
を実行する、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】より詳しくは、像担持体の帯電手段とし
て、帯電促進粒子を用いた接触帯電手段を採用してい
る、転写方式、クリーナレスの画像形成装置、および該
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジに
関する。
【0003】
【従来の技術】帯電促進粒子を用いた接触帯電手段は特
開平10−307454〜307459号公報等に開示
されている。この接触帯電手段は、被帯電体と、被帯電
体に対して接触させた導電性・弾性ローラを一般的とす
る接触帯電部材(以下、帯電ローラと記す)との少なく
とも両者の接触部である帯電ニップ部に帯電促進粒子を
介在させることで、放電帯電機構よりも直接注入帯電機
構を支配的にしたものである。
【0004】帯電促進粒子は帯電補助を目的とした導電
性粒子である。例えば粒径0.1〜5μm、体積抵抗値
1×1012Ω・cm以下、より好ましくは1×1010Ω
・cm以下の、導電性酸化亜鉛等の金属酸化物微粒子、
その他の導電性無機微粒子、有機物との混合物など各種
の導電性粒子が使用可能である。
【0005】この帯電促進粒子の存在により、接触帯電
部材である帯電ローラは帯電ニップ部において被帯電体
と速度差をもって接触できると同時に、帯電促進粒子を
介して密に被帯電体に接触して、つまり帯電ニップ部に
存在する帯電促進粒子が被帯電体表面を隙間なく摺擦す
ることで被帯電体に電荷を直接注入するのである。即ち
帯電ローラによる被帯電体の帯電は帯電促進粒子の存在
により直接注入帯電機構を支配的にすることができる。
【0006】従って、従来のローラ帯電等では得られな
かった高い帯電効率が得られ、接触帯電部材である帯電
ローラに印加した電圧とほぼ同等の電位を被帯電体に与
えることができ、低印加電圧でオゾンレスの直接注入帯
電を簡易な構成で実現することができるもので、電子写
真画像形成装置や静電記録画像形成装置において電子写
真感光体や静電記録誘電体等の像担持体を所定の極性・
電位に一様に直接注入帯電処理する帯電手段として有効
である。
【0007】また、上記の帯電促進粒子を用いた直接注
入帯電では、クリーナレスの画像形成装置において、被
帯電体である像担持体(以下、感光体と記す)を均一帯
電を行うことが可能である。具体的な構成としては帯電
促進粒子を現像剤(以下、トナーと記す)に混合し、現
像部位で帯電促進粒子をトナーと伴に現像器から感光体
表面に供給し、転写部位では、おもにトナーのみを転写
材に転写し、帯電促進粒子を接触帯電部材と感光体との
接触部である帯電ニップ部に供給することで、クリーナ
レスの画像形成装置において注入帯電により感光体の均
一帯電が可能である。このように接触帯電部材と感光体
との接触部である帯電ニップ部に対する帯電促進粒子の
供給を現像手段から行う構成は特開平10−30745
5号公報等に開示されている。
【0008】また転写残トナーは引き続く感光体の回転
にともない帯電ニップ部を経由して現像部位に至り、現
像器において感光体面から現像同時クリーニング(回
収)される(トナーリサイクルプロセス)。
【0009】現像同時クリーニングは、転写後に感光体
上に残留したトナーを引き続く画像形成工程の現像時、
即ち引き続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、
その潜像の現像時において、現像のかぶり取りバイア
ス、即ち現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電
位電位差であるかぶり取り電位差Vbackによって回
収するものが知られている(特開平10−307456
号公報等)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、像担
持体の帯電手段として帯電促進粒子を用いた接触帯電手
段を採用している、転写方式、クリーナレスの画像形成
装置においては以下のような問題点がある。
【0011】(A)画像形成装置の全くの初期状態と、
通常使用状態とで、ハーフトーン濃度が異なってしま
う。
【0012】すなわち、クリーナレスの画像形成装置で
は、画像形成を行うと、接触帯電部材と像担持体との接
触部である帯電ニップ部には徐、に転写残現像剤が混入
し、接触帯電部材表面は帯電促進粒子と現像剤との混合
状態となる。画像形成装置使用の初期状態においては、
接触帯電部材表面は帯電促進粒子のみである。一方、接
触帯電部材表面に存在する帯電促進粒子や現像剤と像担
持体表面の摩擦により、像担持体の表面電位は電圧を印
加しなくとも、摩擦帯電のみで電位をもつ。この摩擦に
よる電位をオフセット電位と呼んでいる。このオフセッ
ト電位は、帯電促進粒子のみが接触帯電部材上に存在す
る場合と、現像剤が混合して接触帯電部材上に存在する
場合において、異なる値となる。帯電電位には、オフセ
ット電位がさらに加わるので、帯電促進粒子のみが接触
帯電部材表面に存在する場合と、通常使用時の帯電促進
粒子にトナーが混合している場合と比べるとオフセット
電位の差によって、像担持体の帯電電位が変動する。こ
の現象は、文字などを印字する場合は問題無いが、中間
調であるハーフトーン濃度の変動として現れてしまう。
【0013】(B)帯電促進粒子が接触帯電部材表面に
存在しない場合、接触帯電部材を像担持体に対して周速
差をもたせて回転させることが難しい。
【0014】本発明は、像担持体の帯電手段として、帯
電促進粒子を用いた接触帯電手段を採用している、転写
方式、クリーナレスの画像形成装置、および該画像形成
装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジについて、
上記(A)や(B)の問題点を解消して、長期の装置の
使用にわたって安定した帯電均一性を維持させること、
特に装置使用の初期状態においての帯電性能の変動をな
くし帯電電位の安定化を図ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置およびプロセスカートリッジであ
る。
【0016】(1)像担持体と、前記像担持体を帯電す
る帯電器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を形
成する画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像剤
像として可視化する現像器を備え、前記現像器が前記現
像剤像を記録材に転写したあとに像担持体に残留した現
像剤を回収するクリーニング手段も兼ねている画像形成
装置であり、前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電
圧が印加される接触帯電部材を有し、少なくとも前記接
触帯電部材と前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を
担持し、前記接触帯電部材が前記像担持体の面に対して
速度差をもって回転しながら前記像担持体を帯電する帯
電器であり、前記接触帯電部材にあらかじめ塗布する帯
電促進粒子に現像剤を混合させておくことを特徴とする
画像形成装置。
【0017】(2)像担持体と、前記像担持体を帯電す
る帯電器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を形
成する画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像剤
像として可視化する現像器を備え、前記現像器が前記現
像剤像を記録材に転写したあとに像担持体に残留した現
像剤を回収するクリーニング手段も兼ねている画像形成
装置であり、前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電
圧が印加される接触帯電部材を有し、少なくとも前記接
触帯電部材と前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を
担持し、前記接触帯電部材が前記像担持体の面に対して
速度差をもって回転しながら前記像担持体を帯電する帯
電器であり、装置の使用開始時に、はじめて帯電促進粒
子が前記接触帯電部材と前記像担持体との接触面に存在
することを特徴とする画像形成装置。
【0018】(3)前記帯電促進粒子の抵抗値が、1×
1012(Ω・cm)以下であることを特徴とする(1)
または(2)に記載の画像形成装置。
【0019】(4)前記帯電促進粒子の平均粒径が現像
剤の平均粒径よりも小さいことを特徴とする(1)ない
し(3)の何れか一項に記載の画像形成装置。
【0020】(5)前記像担持体の最表面層の体積抵抗
が1×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする
(1)ないし(4)の何れか一項に記載の画像形成装
置。
【0021】(6)前記像担持体は電子写真感光体であ
り、最表面層の体積抵抗が1×10 9(Ω・cm)以上
1×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする
(1)ないし(5)の何れか一項に記載の画像形成装
置。
【0022】(7)前記接触帯電部材が前記像担持体に
対してカウンターで回転することを特徴とする(1)な
いし(6)の何れか一項に記載の画像形成装置。
【0023】(8)前記接触帯電部材がローラ形状の弾
性発泡体より構成されていることを特徴とする(1)な
いし(7)の何れか一項に記載の画像形成装置。
【0024】(9)前記像担持体の帯電処理面に静電潜
像を形成する画像情報書き込み手段が、露光により静電
潜像を形成する露光器であることを特徴とする(1)な
いし(8)の何れか一項に記載の画像形成装置。
【0025】(10)像担持体と、前記像担持体を帯電
する帯電器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を
形成する画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像
剤像として可視化する現像器を備え、前記現像器が前記
現像剤像を記録材に転写したあとに像担持体に残留した
現像剤を回収するクリーニング手段も兼ねている画像形
成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジで
あり、少なくとも前記像担持体と前記帯電器を包含して
おり、前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電圧が印
加される接触帯電部材を有し、少なくとも前記接触帯電
部材と前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を担持
し、前記接触帯電部材が前記像担持体の面に対して速度
差をもって回転しながら前記像担持体を帯電する帯電器
であり、前記接触帯電部材にあらかじめ塗布する帯電促
進粒子に現像剤を混合させておくことを特徴とするプロ
セスカートリッジ。
【0026】(11)像担持体と、前記像担持体を帯電
する帯電器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を
形成する画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像
剤像として可視化する現像器を備え、前記現像器が前記
現像剤像を記録材に転写したあとに像担持体に残留した
現像剤を回収するクリーニング手段も兼ねている画像形
成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジで
あり、少なくとも前記像担持体と前記帯電器を包含して
おり、前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電圧が印
加される接触帯電部材を有し、少なくとも前記接触帯電
部材と前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を担持
し、前記接触帯電部材が前記像担持体の面に対して速度
差をもって回転しながら前記像担持体を帯電する帯電器
であり、装置の使用開始時に、はじめて帯電促進粒子が
前記接触帯電部材と前記像担持体との接触面に存在する
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0027】(12)前記帯電促進粒子の抵抗値が、1
×1012(Ω・cm)以下であることを特徴とする(1
0)または(11)に記載のプロセスカートリッジ。
【0028】(13)前記帯電促進粒子の平均粒径が現
像剤の平均粒径よりも小さいことを特徴とする(10)
ないし(12)の何れか一項に記載のプロセスカートリ
ッジ (14)前記像担持体の最表面層の体積抵抗が1×10
14(Ω・cm)以下であることを特徴とする(10)
ないし(13)の何れか一項に記載のプロセス力ートリ
ッジ。
【0029】(15)前記像担持体は電子写真感光体で
あり、最表面層の体積抵抗が1×109(Ω・cm)以
上1×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする
(10)ないし(14)の何れか一項に記載のプロセス
カートリッジ。
【0030】(16)前記接触帯電部材が前記像担持体
に対してカウンターで回転することを特徴とする(1
0)ないし(15)の何れか一項に記載のプロセスカー
トリッジ。
【0031】(17)前記接触帯電部材がローラ形状の
弾性発泡体より構成されていることを特徴とする(1
0)ないし(16)の何れか一項に記載のプロセスカー
トリッジ。
【0032】(18)前記像担持体の帯電処理面に静電
潜像を形成する画像情報書き込み手段が、露光により静
電潜像を形成する露光器であることを特徴とする(1
0)ないし(17)の何れか一項に記載のプロセスカー
トリッジ。
【0033】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉(図1) 図1は本発明に従う画像形成装置の概略構成模型図であ
る。本実施例の画像形成装置は、転写方式電子写真プロ
セス利用、帯電促進粒子を用いた直接注入帯電方式、反
転現像方式、クリーナレス(トナーリサイクル)、プロ
セスカートリッジ方式のレーザービームプリンタであ
る。
【0034】(1)プリンタの全体的概略構成 1は像担持体としてのφ30mmのドラム型の電子写感
光体(以下、感光ドラムと記す)である。この感光ドラ
ム1は矢印Aの時計方向に50mm/secの周速度
(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0035】.帯電工程;感光ドラム1は回転過程で
導電性弾性ローラである帯電ローラ2を接触帯電部材と
する、帯電促進粒子mを用いた帯電器により帯電部位
(=帯電ニップ部)aにおいて外周面が所定の極性・電
位に一様に直接注入帯電処理される。本実施例ではほぼ
−700Vに一様に帯電処理される。
【0036】帯電ローラ2の表面にはあらかじめ帯電促
進粒子に現像剤(=トナー)を混合した塗布用帯電促進
粒子m′を塗布してある。
【0037】上記の帯電器、帯電促進粒子mを用いた直
接注入帯電、塗布用帯電促進粒子m′については(2)
項で詳述する。
【0038】.像露光工程;回転感光ドラム1の一様
帯電処理面に対して露光部位bにおいて像露光器として
のレーザービームスキャナ6によるレーザー光走査露光
Lがなされて目的のプリントパターン(画像情報)に対
応した静電潜像が形成される。
【0039】レーザービームスキャナ6はレーザーダイ
オード・ポリゴンミラー等を含み、プリントパターンの
時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調された
レーザー光Lを出力し、該レーザー光Lで回転感光ドラ
ム1の一様帯電面を走査露光(画像部露光)する。
【0040】.現像工程;回転感光ドラム1面の静電
潜像が現像器3により現像部位cにおいてトナー画像と
して反転現像される。
【0041】本実施例の現像器3は現像剤3aとして一
成分磁性ネガトナーを用いた反転現像器である。
【0042】3bは現像剤担持搬送部材としての非磁性
現像スリーブであり、矢印の反時計方向に所定の周速度
にて回転駆動される。
【0043】3cは非回転のマグネットローラであり、
現像スリーブ3b内に挿入してある。現像器内の現像剤
3aは現像スリーブ近傍部の現像剤がマグネットロール
3cの磁力により現像スリーブ3bの外面に磁気ブラシ
層として担持されて現像スリーブ3bの回転で搬送さ
れ、規制ブレード3dで層厚規制及び摩擦帯電(電荷付
与)を受け、感光ドラム1と現像スリーブ3bの対向部
である現像部位cに搬送される。
【0044】また現像スリーブ3bには現像バイアス電
源S2から所定の現像バイアスが印加される。本実施例
において現像バイアス電圧は、 DC電圧:−500V AC電圧:ピーク間電圧1600V、周波数1.8kH
z、矩形波のDC・AC重畳電圧である。
【0045】これにより、感光ドラム1面の静電潜像の
露光明部(画像部)にネガトナーが選択的に付着して静
電潜像が反転現像される。
【0046】現像剤である一成分磁性トナー3aは、結
着樹脂、磁性粒子、電荷制御剤等を混合し、混練、粉
砕、分級の各工程を経て作成し、さらに流動化剤などの
外添剤を添加して作成されたものである。
【0047】トナーの平均粒径(D)は7μmであっ
た。
【0048】現像器3内の現像剤である一成分磁性トナ
ー3a中には予め帯電促進粒子mを所定の配合割合で外
添混合してある。これについては(2)項で詳述する。
【0049】.転写工程;回転感光ドラム1面のトナ
ー像は転写帯電器の転写部位(=転写ニップ部)dにお
いて記録材Pの面に対して順次に転写される。
【0050】本実施例の転写帯電器は中抵抗の転写ロー
ラ4を転写部材とするもので、該転写ローラ4を感光ド
ラム1面に接触させて転写部位dを形成させてある。
【0051】この転写部位dに不図示の給紙部から所定
の制御タイミングにて記録材Pが給送されて、該記録材
Pが転写部位dを挟持搬送されると共に転写ローラ4に
転写バイアス印加電源S3から所定の転写バイアス電
圧、本実施例では+2kVのDC電圧が印加されること
で、感光ドラム1面側のトナー像が転写部位dを挟持搬
送される記録材P面に順次に静電転写される。
【0052】.定着工程;転写部位dを出た記録材P
は回転感光ドラム1の面から分離され像定着装置5に導
入されてトナー画像の定着処理を受け、画像形成物(プ
リント・コピー)として機外に排紙される。
【0053】.トナーリサイクルシステム(クリーナ
レス) 本実施例のプリンタはクリーナレスであり、転写部位d
における記録材Pに対するトナー像転写後の回転感光ド
ラム1面に残留の転写残トナーは専用のクリーニング装
置(クリーナ)で除去されることなく感光ドラム1の引
き続く回転に伴い、帯電部位aに持ち運ばれ、更に現像
部位cに至り、現像器3で現像同時クリーニング(回
収)される。
【0054】帯電ローラ2に混入したトナーは徐、に帯
電ローラ表面から感光ドラム1面に静電的に排出されて
現像部位cに至り、現像器3で現像同時クリーニングさ
れる。
【0055】.プロセスカートリッジ 本実施例のプリンタは、感光ドラム1、帯電ローラ2、
現像器3の3つのプロセス機器を一括してプリンタ本体
に対して着脱・交換自在のプロセスカートリッジ7とし
てある。
【0056】71・71はプリンタ本体側のプロセスカ
ートリッジ着脱案内・保持部材である。
【0057】ここで、プロセスカートリッジとは、帯電
手段、現像手段またはクリーニング手段と像担持体とを
一体的にカートリッジ化し、そのカートリッジを画像形
成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び帯
電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つ
と像担持体とを一体的にカートリッジ化し、そのカート
リッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするもの
である。更に少なくとも現像手段と像担持体とを一体的
にカートリッジ化し、そのカートリッジを画像形成装置
本体に対して着脱可能とするものをいう。
【0058】(2)帯電促進粒子、直接注入帯電 .帯電促進粒子m 帯電促進粒子mは帯電補助を目的とした導電性の粒子で
あり、この粒子を用いたことで均一・安定な直接注入帯
電を実現している。
【0059】本実施例ではこの帯電促進粒子mを現像器
3内の現像剤である一成分磁性トナー3a中に2.5重
量部の配合割合で混合してある。
【0060】また、接触帯電部材である帯電ローラ2の
外周面には帯電促進粒子に現像剤(=トナー)を5wt
%混合した塗布用帯電促進粒子m′をあらかじめ塗布し
てある。帯電ローラ2に対する塗布用帯電促進粒子m′
の塗布は刷毛に塗布用帯電促進粒子m′を付け帯電ロー
ラ2の表面にまんべんなく塗布した。帯電ローラ2に対
する塗布用帯電促進粒子m′の塗布は、上記以外にも、
塗布用帯電促進粒子m′を水等の溶液に分散させた後、
塗布し乾燥させる、塗布用帯電促進粒子m′の中で帯電
ローラ2を回転させながら塗布する、電界で塗布用帯電
促進粒子m′を飛ばし帯電ローラ表面に塗布する、等が
挙げられる。
【0061】上記のように現像剤に混合させる帯電促進
粒子mおよび塗布用帯電促進粒子m′の帯電促進粒子m
の体積抵抗は1×1012Ω・cm以下、更に好ましくは
1×1010Ω・cm以下であることが望ましい。
【0062】本実施例では、比抵抗が1.7×103Ω
・cm、平均粒径4.5μmの導電性酸化亜鉛粒子を帯
電促進粒子mとして用いた。
【0063】粒子の材料としては、他の金属酸化物など
の導電性無機粒子や有機物との混合物など各種導電粒子
が使用可能である。例えば具体的には酸化チタン粒子な
どである。
【0064】特に帯電に用いる場合に像露光時に妨げに
ならないよう、無色あるいは白色に近い粒子が適切であ
る。さらに、カラー記録を行う場合、帯電促進粒子mが
感光ドラム1上から記録材Pに転写した場合を考える
と、無色、あるいは白色に近いものが望ましい。また、
画像露光時に粒子による光散乱を防止するためにもその
粒径は構成画素サイズ以下であることが望ましい。
【0065】ここで、粒子抵抗は粒子mを介した電荷の
授受を行うため比抵抗としては10 12Ω・cm以下が望
ましい。粒子の抵抗測定は、錠剤法により測定し正規化
して求めた.底面積2.26cm2の円筒内に凡そ0.
5gの粉体試料を入れ上下電極に6.5×105Pa
(15kg)の加圧を行うと同時に100Vの電圧を印
加し抵抗値を計測、その後正規化して比抵抗を算出し
た。
【0066】また、粒径は良好な帯電均一性を得るため
に50μm以下が望ましい。粒径の下限値は、粒子が安
定して得られるものとして10nmが限界である。本発
明において、粒子が凝集体として構成されている場合の
粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義した。
粒径の測定には、光学あるいは電子顕微鏡による観察か
ら、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体
積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定
した。
【0067】また帯電促進粒子の平均粒径が現像剤の平
均粒径よりも小さいことが望ましい。
【0068】.直接注入帯電 帯電器において接触帯電部材である帯電ローラ2は、例
えば、芯金2a上に弾性体の中抵抗層2bを形成するこ
とにより作成される。中抵抗層2bは樹脂(例えばウレ
タン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化
剤等により処方され、芯金2aの上にローラ状に形成さ
れる。本実施例に用いている帯電ローラ2は弾性発泡体
より構成されるスポンジ帯電ローラであり、表面を研磨
して直径12mm、長手長さ250mmのローラであ
る。
【0069】本実施例に用いている帯電ローラ2の抵抗
を測定したところ100kΩであった。すなわち、帯電
ローラ2の芯金2aに総圧2.2×104Pa(1k
g)の加重がかかるようφ30mmのアルミドラムに圧
着した状態で、芯金2aとアルミドラムに100Vを印
加して計測した。
【0070】帯電ローラ2は電極として機能することが
重要であり、弾性を持たせ十分な接触状態を得ると同時
に、移動する被帯電体を充電するに十分低い抵抗を有す
る必要がある。しかし、一方では被帯電体にピンホール
などの欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを防止す
る必要がある。よって、被帯電体として電子写真用感光
体を用いた場合、十分な帯電性と耐リーク性を得るには
104〜107Ωの抵抗が望ましい。
【0071】帯電ローラの硬度は、硬度が低すぎると形
状安定しないために接触性が悪くなり、高すぎると帯電
ニップを確保できないだけでなく、感光体表面へのミク
ロな接触性が悪化するので、アスカーC硬度で25度か
ら50度が好ましい範囲である。
【0072】帯電ローラの弾性体の材料として、EPD
M、ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IR等に抵
抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電
性物質を分散したゴム材があげられる。また、特に導電
性物質を分散せずに、イオン導電性の材料を用いて抵抗
調整をすることも可能であり、さらには、金属酸化物と
イオン導電性の材料を混合して抵抗調整することも可能
である。
【0073】そして、前記したように帯電ローラ2の表
面には帯電促進粒子に現像剤を混合した塗布用帯電促進
粒子m′をあらかじめ塗布してある。この帯電ローラ2
は帯電ニップ約3mmを確保するようにコロで感光ドラ
ム1に対して侵入量を規制し、感光ドラム1の回転方向
Aに対してはカウンター方向の矢印Bの方向に感光ドラ
ム1と等速で回転駆動させた。即ち帯電ローラ2は感光
ドラム1面に対して速度差をもって接触する。帯電ロー
ラ2と感光ドラム1との圧接ニップ部が帯電部位aであ
り、帯電部位aには帯電促進粒子mが介存している。
【0074】帯電ローラ2にはその芯金2aに対して帯
電バイアス印加電源S1から所定の帯電バイアス電圧、
本実施例では−700VのDC電圧が印加される。
【0075】上記したように帯電ローラ2は、感光ドラ
ム1に対して速度差をもって接触し、感光ドラム1への
接触部である帯電部位aでは帯電ローラ表面に存在する
帯電促進粒子mが感光ドラム表面に接触することで、帯
電促進粒子mの潤滑性により帯電ローラ2を感光ドラム
1に対して周速差をもたせて容易に回転させることが可
能となり、帯電ローラ表面の感光ドラム表面への接触性
が向上している。即ち帯電ローラ2は帯電促進粒子mの
介在によりまんべんなく感光ドラム表面を摺擦し、十分
に帯電ローラ表面と感光ドラム表面が接触することが出
来、直接電荷の受け渡しが可能となり、直接注入帯電機
構が支配的となる。従って、従来の放電帯電機構を主に
したローラ帯電では得られなかった高い帯電性が得ら
れ、帯電ローラ2に印加した電位とほぼ同等の電位を感
光ドラム1に与えることができる。
【0076】よって、帯電に必要なバイアスは被帯電体
である感光ドラムに必要な電位相当の電圧で十分であ
り、放電現象を用いない安定かつ安全な直接注入帯電が
実現できる。
【0077】本実施例では、帯電ローラ2の芯金2aに
−700Vの直流電圧を印加した。これにより、感光ド
ラム表面は印加電圧−700Vとほぼ等しい電位に帯電
される。
【0078】前述の現像器3内の現像剤3aに含有させ
た帯電促進粒子mは、現像器3による感光ドラム1側の
静電潜像のトナー現像時にトナーとともに適当量が感光
ドラム1側に移行する。感光ドラム1上のトナー画像は
転写部位dにおいて転写バイアスの影響で転写材P側に
引かれて積極的に転移するが、感光ドラム1上の帯電促
進粒子mは導電性であることで転写材P側には積極的に
は転移せず、感光ドラム1上に実質的に付着保持されて
残留する。また感光ドラム1面に実質的に付着保持され
る帯電促進粒子mの存在によりトナー画像の感光ドラム
1側から転写材P側への転写効率が向上する効果も得ら
れる。
【0079】そしてトナーリサイクルプロセスの画像形
成装置はクリーナを用いないため、転写後の感光ドラム
1面に残存の転写残トナーおよび上記の残存帯電促進粒
子mは感光ドラム1と接触帯電部材である帯電ローラ2
の帯電部位aに感光ドラム1の回転でそのまま持ち運ば
れて帯電ローラ2に付着・混入する。したがって、感光
ドラム1と帯電ローラ2との当接部である帯電部位aに
この帯電促進粒子mが存在した状態で感光ドラム1の接
触帯電が行なわれる。
【0080】この帯電促進粒子mの存在により、帯電ロ
ーラ2に絶縁体であるトナーが付着・混入した場合で
も、帯電ローラ2の感光ドラム1への緻密な接触性と接
触抵抗を維持できるため、接触帯電部材が帯電ローラの
ような簡易な部材であり、しかも帯電ローラの転写残ト
ナーによる汚染にかかわらず、該帯電ローラ2による感
光ドラム1の直接注入帯電を行なわせることができる。
【0081】また帯電ローラ2に付着・混入した転写残
トナーは感光ドラム表面や帯電促進粒子との摩擦により
本実施例においてはネガ化され帯電ローラ2から徐、に
感光ドラム1上に吐き出されて感光ドラム1面の移動と
ともに現像部位cに至り、現像器3において現像同時ク
リーニング(回収)される(トナーリサイクルプロセ
ス)。本実施例におけるプリンタのように反転現像の場
合では、この現像同時クリーニングは、感光体の暗部電
位から現像スリーブにトナーを回収する電界と、現像ス
リーブから感光体の明部電位ヘトナーを付着させる電界
の作用でなされる。
【0082】一方、帯電促進粒子は、感光ドラム表面と
の摩擦帯電のみならず、トナーとの摩擦帯電により強く
正帯電され、スポンジ帯電ローラ上に留まることとな
る。また帯電ローラ2から帯電促進粒子mが脱落して
も、プリンタが稼働されることで、現像器3の現像剤3
aに含有させてある帯電促進粒子mが現像部位aで感光
ドラム1面に移行し該感光ドラム1の回転により転写部
位dを経て帯電部位aに持ち運ばれて帯電ローラ2に逐
次に供給され続けるため、帯電促進粒子mの存在による
良好な直接注入帯電性が安定して維持される。
【0083】また、接触帯電部材である帯電ローラ2の
表面にあらかじめ帯電促進粒子mを塗布しておくこと
で、プリンタの全くの初期状態(=装置の使用開始時)
より感光ドラム1の直接注入帯電を実行させることがで
きるのであるが、前述したように、帯電ローラ2の表面
にあらかじめ帯電促進粒子mのみを塗布しておくと、通
常使用時の帯電促進粒子にトナーが混合している場合と
比べると、プリンタの全くの初期状態時と、通常使用状
態時とでは感光ドラムのオフセット電位の差によって特
に中間調であるハーフトーン濃度が異なってしまう。
【0084】これに対して、本実施例においては、あら
かじめ帯電ローラに塗布する帯電促進粒子に現像剤を混
合させたので、帯電ローラ表面の粒子と感光ドラムとの
摩擦によって生じるオフセット電位を一定にでき、初期
の感光ドラムの帯電電位と、装置使用中の帯電電位がほ
ぼ等しくなり、帯電性能を初期から通常使用状態に近づ
けているので、特に装置使用の初期状態のハーフトーン
画像の濃度の変動を安定させることができる。
【0085】〈実施例2〉(図2) 本実施例では、実施例1のプリンタにおいて感光ドラム
1として転写効率の高い感光ドラムを用いることで、転
写部位dから帯電部位aへ持ち運ばれる転写残トナーの
量を少なくして、該帯電部位aにおける帯電促進粒子へ
の現像剤の混合比を少なくしている。
【0086】本実施例では実施例1のプリンタにおいて
感光ドラム1として電荷注入層付き感光ドラムを用いた
ものである。その他のプリンタ構成は実施例1のプリン
タと同様であるから再度の説明は省略する。
【0087】図2に本実施例で用いた電荷注入層付き感
光ドラム1の層構成を示す断面模型図を示す。感光ドラ
ム1はアルミドラム基体11上に、下引き層12、正電
荷注入防止層13、電荷発生層14、電荷輸送層15の
順に重ねて塗工された一般的な有機感光ドラムドラム
に、更に電荷注入層16を塗布することにより、帯電性
能を向上した感光ドラムを用いた。
【0088】電荷注入層は光硬化型のアクリル樹脂にS
nO2超微粒子16a(粒径が約0.03μm)、滑剤
としてのテフロン(ポリテトラフロロエチレン、商品
名)、重合開始剤等を混合分散し、塗工後、光硬化法に
より膜形成したものである。
【0089】本実施例における上記の電荷注入層付き感
光ドラム1は表面に滑剤のテフロンが現れることで、ド
ラム表面の離型性を高めている。
【0090】電荷注入層16として重要な点は、表層の
抵抗にある。電荷の直接注入による帯電方式において
は、像担持体側の抵抗を下げることでより効率良く電荷
の授受が行えるようになる。一方、感光ドラムとして用
いる場合には静電潜像を一定時間保持する必要があるた
め、電荷注入層16の体積抵抗値としては1×10
9(Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下の範囲
が適当である。
【0091】上記の感光ドラムを用いることで転写効率
が高くなり、転写後に感光ドラム上に残る現像剤の量が
少なくなる。よって、装置の通常使用時の帯電電位と等
しくなるように、あらかじめ帯電ローラに塗布する、帯
電促進粒子に現像剤を混合した塗布用帯電促進粒子汀こ
の現像剤混合量も少なくし、オフセット電位を調整する
必要がある。本実施例では、実施例1で述べた塗布用帯
電促進粒子m′の現像剤混合量を5wt%から3wt%
に減らした。
【0092】このような構成をとることで、塗布用帯電
促進粒子m′についてより少ない現像剤の混合量で、電
荷注入層を持つ感光ドラムに対しても帯電電位を初期か
ら長期に亙り安定して維持することができ、安定した中
間調濃度を得ることができるまた、本実施例で用いた感
光ドラムは抵抗調整した電荷注入層16を持っているの
で、実施例1のプリンタよりもさらに長期の装置使用に
おいて、安定した帯電性能を維持することが可能であ
る。
【0093】〈実施例3〉本実施例においては、帯電ロ
ーラ2にあらかじめ帯電促進粒子を塗布することなく、
装置の使用開始時に自動的に帯電促進粒子の塗布を行
う。
【0094】すなわち、実施例1のプリンタにおいて、
帯電ローラ2にはあらかじめ塗布用帯電促進粒子m′も
帯電促進粒子mをも塗布しない。その他のプリンタ構成
は実施例1のプリンタと同様であるから再度の説明は省
略する。
【0095】そして、まず、装置の使用開始時(非画像
形成時)においては、帯電ローラ2は感光ドラム1に対
して従動回転状態にあり、一定時間(少なくとも帯電ロ
ーラが1回転する時間)従動回転することで、現像部位
cで現像器3から感光ドラム1上に供給された帯電促進
粒子mが転写部位dを経由して帯電部位aに持ち運ばれ
ることで帯電ローラ2上に付着し、直接注入帯電での帯
電が可能な状態となる現像器3から供給される帯電促進
粒子mは、感光ドラム1の表面電位を帯電バイアスによ
って調整し、同時に現像バイアスを調整することで、所
望の割合で現像剤を混入させることが可能である。本実
施例では、帯電ローラ2の従動回転時間を感光ドラム1
が1回転する時間とし、帯電バイアスを−600V、現
像バイアスのDC値を−450Vとした。
【0096】次に、通常の画像形成動作に移り、帯電ロ
ーラ2を感光ドラム1に対してカウンター回転とし、感
光ドラム1に画像形成に必要な帯電を行う。
【0097】本実施例の帯電ローラ2の上記の回転動作
の切り替えは、帯電ローラ2を回転駆動するモータの回
転方向の切り替えによって行った。帯電ローラ2の回転
動作の切り替えは、これに限るものではなく、一方向ク
ラッチを用いる等の方法でもよい。
【0098】本実施例では、現像器3からの帯電促進粒
子の供給なので、通常の画像形成時にほぼ等しい現像剤
が混合した帯電促進粒子を帯電部位aに供給することが
可能である。
【0099】さらにバイアスを制御することで、現像器
3から帯電部位aに供給される帯電促進粒子に対する現
像剤の混合比率は、任意に設定することが可能である。
【0100】本実施例のような構成をとることで、装置
の使用の初期状態において、中間調の濃度変動のない安
定した帯電性能を維持しながら、あらかじめ帯電促進粒
子を帯電ローラに塗布する工程が必要なくなり、カート
リッジのコストダウンが図れる。
【0101】〈その他〉 1)接触帯電部材としての帯電ローラ2は実施例の帯電
ローラに限られるものではない。
【0102】また接触帯電部材は帯電ローラの他に、フ
ァーブラシ、フェルト、布などの形状・材質のものも使
用可能である。また、これらを積層し、より適切な弾性
(可捲性)と導電性を得ることも可能である。
【0103】パイル1本1本が弾性を持つファーブラシ
等の弾性体も使用可能である。例えば、抵抗調整された
繊維(ユニチカ製−Rec等)を植え密度155本/m
2、繊維長3mmでパイル状に形成し、その後そのパ
イルをφ6mmの芯金に巻き固定し、ローラ状に成形し
たファーブラシローラ等である。
【0104】2)帯電ローラ2や現像スリーブ3bに対
する印加帯電バイアスあるいは印加現像バイアスは直流
電圧に交番電圧(交流電圧)を重畳してもよい。
【0105】交番電圧の波形としては、正弦波、矩形
波、三角波等適宜使用可能である。また、直流電源を周
期的にオン/オフすることによって形成された矩形波で
あっても良い。このように交番電圧の波形としては周期
的にその電圧値が変化するようなバイアスが使用でき
る。
【0106】3)静電潜像形成のための画像露光手段と
しては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成する
レーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常
のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子で
も構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等
の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電
潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0107】感光ドラム1は静電記録誘電体等であって
も良い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に
一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電
手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成
する。
【0108】4)現像器3は実施形態例では一成分磁性
トナーによる反転現像器を例に説明したが、現像器の構
成について特に限定するものではない。正規現像器であ
ってもよい。
【0109】一般的に、静電潜像の現像方法は、非磁性
トナーについてはこれをブレード等でスリーブ等の現像
剤担持搬送部材上にコーティングし、磁性トナーについ
てはこれを現像剤担持搬送部材上に磁気力によってコー
ティングして搬送して像担持体に対して非接触状態で適
用し静電潜像を現像する方法(1成分非接触現像)と、
上記のように現像剤担持搬送部材上にコーティングした
トナーを像担持体に対して接触状態で適用し静電潜像を
現像する方法(1成分接触現像)と、トナー粒子に対し
て磁性のキャリアを混合したものを現像剤(2成分現像
剤)として用いて磁気力によって搬送して像担持体に対
して接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分
接触現像)と、上記の2成分現像剤を像担持体に対して
非接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分非
接触現像)との4種類に大別される。
【0110】5)転写手段4はローラ転写に限られずベ
ルト転写などにすることもできる。
【0111】6)転写ドラムや転写ベルト等の中間転写
体などを用いて、単色画像ばかりでなく、多重転写等に
より多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置であ
ってもよい。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
担持体の帯電手段として、帯電促進粒子を用いた接触帯
電手段を採用している、転写方式、クリーナレスの画像
形成装置、および該画像形成装置本体に着脱可能なプロ
セスカートリッジについて、長期の装置の使用にわたっ
て安定した帯電均一性を維持させること、特に装置使用
の初期状態においての帯電性能の変動をなくし帯電電位
の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】 実施例2の画像形成装置における感光ドラム
の層構成模型図
【符号の説明】
1・・感光ドラム(像担持体)、2・・帯電器、3・・
現像器、4・・転写帯電器、5・・定着器、6・・レー
ザービームスキャナ、7・・プロセスカートリッジ、a
・・帯電部位、b・・現像部位、c・・転写部位、P・
・記録材、L・・レーザー光、m・・帯電促進粒子、
m′・・塗布用帯電促進粒子(帯電促進粒子+現像剤)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 純 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 CC04 CC05 CC06 DD03 EE20 2H068 AA01 AA08 2H076 AB09 AB12 AB42 2H077 AA37 AC16 AD06 AD13 AD31 AD36 BA09 EA13 EA16 GA13 GA17

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電
    器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する
    画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像剤像とし
    て可視化する現像器を備え、前記現像器が前記現像剤像
    を記録材に転写したあとに像担持体に残留した現像剤を
    回収するクリーニング手段も兼ねている画像形成装置で
    あり、 前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電圧が印加され
    る接触帯電部材を有し、少なくとも前記接触帯電部材と
    前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を担持し、前記
    接触帯電部材が前記像担持体の面に対して速度差をもっ
    て回転しながら前記像担持体を帯電する帯電器であり、 前記接触帯電部材にあらかじめ塗布する帯電促進粒子に
    現像剤を混合させておくことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電
    器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する
    画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像剤像とし
    て可視化する現像器を備え、前記現像器が前記現像剤像
    を記録材に転写したあとに像担持体に残留した現像剤を
    回収するクリーニング手段も兼ねている画像形成装置で
    あり、 前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電圧が印加され
    る接触帯電部材を有し、少なくとも前記接触帯電部材と
    前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を担持し、前記
    接触帯電部材が前記像担持体の面に対して速度差をもっ
    て回転しながら前記像担持体を帯電する帯電器であり、 装置の使用開始時に、はじめて帯電促進粒子が前記接触
    帯電部材と前記像担持体との接触面に存在することを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記帯電促進粒子の抵抗値が、1×1012
    (Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記帯電促進粒子の平均粒径が現像剤の平
    均粒径よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし3
    の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記像担持体の最表面層の体積抵抗が1×
    1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項
    1ないし4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記像担持体は電子写真感光体であり、最
    表面層の体積抵抗が1×109(Ω・cm)以上1×1
    14(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項1
    ないし5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記接触帯電部材が前記像担持体に対して
    カウンターで回転することを特徴とする請求項1ないし
    6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記接触帯電部材がローラ形状の弾性発泡
    体より構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を形
    成する画像情報書き込み手段が、露光により静電潜像を
    形成する露光器であることを特徴とする請求項1ないし
    8の何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】像担持体と、前記像担持体を帯電する帯
    電器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成す
    る画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像剤像と
    して可視化する現像器を備え、前記現像器が前記現像剤
    像を記録材に転写したあとに像担持体に残留した現像剤
    を回収するクリーニング手段も兼ねている画像形成装置
    本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであり、 少なくとも前記像担持体と前記帯電器を包含しており、 前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電圧が印加され
    る接触帯電部材を有し、少なくとも前記接触帯電部材と
    前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を担持し、前記
    接触帯電部材が前記像担持体の面に対して速度差をもっ
    て回転しながら前記像担持体を帯電する帯電器であり、 前記接触帯電部材にあらかじめ塗布する帯電促進粒子に
    現像剤を混合させておくことを特徴とするプロセスカー
    トリッジ。
  11. 【請求項11】像担持体と、前記像担持体を帯電する帯
    電器と、前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成す
    る画像情報書き込み手段と、前記静電潜像を現像剤像と
    して可視化する現像器を備え、前記現像器が前記現像剤
    像を記録材に転写したあとに像担持体に残留した現像剤
    を回収するクリーニング手段も兼ねている画像形成装置
    本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであり、 少なくとも前記像担持体と前記帯電器を包含しており、 前記帯電器は、前記像担持体に接触し、電圧が印加され
    る接触帯電部材を有し、少なくとも前記接触帯電部材と
    前記像担持体との接触面に帯電促進粒子を担持し、前記
    接触帯電部材が前記像担持体の面に対して速度差をもっ
    て回転しながら前記像担持体を帯電する帯電器であり、 装置の使用開始時に、はじめて帯電促進粒子が前記接触
    帯電部材と前記像担持体との接触面に存在することを特
    徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】前記帯電促進粒子の抵抗値が、1×10
    12(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項10
    または11に記載のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】前記帯電促進粒子の平均粒径が現像剤の
    平均粒径よりも小さいことを特徴とする請求項10ない
    し12の何れか一項に記載のプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】前記像担持体の最表面層の体積抵抗が1
    ×1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求
    項10ないし13の何れか一項に記載のプロセスカート
    リッジ。
  15. 【請求項15】前記像担持体は電子写真感光体であり、
    最表面層の体積抵抗が1×109(Ω・cm)以上1×
    1014(Ω・cm)以下であることを特徴とする請求項
    10ないし14の何れか一項に記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  16. 【請求項16】前記接触帯電部材が前記像担持体に対し
    てカウンターで回転することを特徴とする請求項10な
    いし15の何れか一項に記載のプロセスカートリッジ。
  17. 【請求項17】前記接触帯電部材がローラ形状の弾性発
    泡体より構成されていることを特徴とする請求項10な
    いし16の何れか一項に記載のプロセスカートリッジ。
  18. 【請求項18】前記像担持体の帯電処理面に静電潜像を
    形成する画像情報書き込み手段が、露光により静電潜像
    を形成する露光器であることを特徴とする請求項10な
    いし17の何れか一項に記載のプロセスカートリッジ。
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