JP2002048888A - Rvrに伴う既存の建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法 - Google Patents

Rvrに伴う既存の建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】解体した部材又は解体した部材と同一の材質、
寸法、接合方法及び接合位置の部材を用いて復旧して、
原設計の許容範囲内の応力、変形の状態に復元する既存
の建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法を提供する。 【解決手段】既存の建屋10の屋根12が鉄骨造の屋根
トラス11で支持され、仮開口13の開設の邪魔になる
屋根12を撤去し、仮開口13の開設部の多数の鉄骨部
材を分解撤去して、屋根の所定位置に仮開口13を開設
し、分解撤去した多数の鉄骨部材に対応する多数の復旧
用鉄骨部材にプレロードを導入し、原子炉圧力容器の出
入れ後に各復旧用鉄骨部材を仮開口13の開設部に対応
する屋根トラス11の部分に組み付けて屋根トラス13
を復旧し、かつ屋根トラス11上の屋根が撤去され部分
に屋根12を設けて屋根を復旧し、各復旧用鉄骨部材の
組み付け完了後に、復旧用鉄骨部材に導入したプレロー
ドを開放する。 【効果】プレロードの開放後の各復旧用鉄骨部材の仮開
口の開設前の屋根トラスの各鉄骨部材の応力、変形の状
態への復元性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既存の建屋の屋
根の仮開口の開設復旧方法、特に、既存の原子力発電所
における原子炉圧力容器の交換(この明細書ではRVR
という)のために、原子力発電所の既存の建屋の屋根に
原子炉圧力容器の出入用の仮開口を設ける場合の該仮開
口の開設復旧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原子力発電所に関する建築技術に
は、原子力発電所の鉄骨鉄筋コンクリート(SRCとい
う)造の使用済燃料プール及び機器仮置ピットの側壁及
び底部の構築において、鉄骨として鉄骨トラスを用い、
この鉄骨トラスにプレロードを導入した後、コンクリー
トを打設して、鉄骨トラスをコンクリート中に埋め込
み、鉄骨の負担を軽減するSRC造の構造物の構築方法
(例えば、特公昭63−62719号公報参照)があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既存の原子力発電所に
おける資材及び機材の搬出入は、建屋の予め設計された
本設開口を通して行なわれる場合が殆どであり、一部に
建屋の壁に設けた仮開口を通して行なわれた例がある
が、建屋の屋根やその支持鉄骨トラスを解体して資材及
び機材の搬出入を行なった例はない。原子力発電所にお
いて、鉄骨の解体、復旧を伴う仮開口の開設を行なって
資材及び機材の搬出入を行ない、その後、建屋を再使用
する場合には、解体部材をそのまま復旧するか、若しく
は解体部材と同一の材質、寸法、接合方法及び接合位置
を有する部材で復旧し、なおかつ、原設計の許容範囲内
の応力、変形の状態とするか、あるいは、これが実現で
きない場合には、復旧された屋根トラスを含めた屋根全
体を再設計し、使用条件を満足することを構造的に検証
する必要がある。建屋全体を再設計することは、膨大な
設計作業が伴い、極めて不合理である。従来の技術のS
RC造の構造物の構築方法は、原子力発電所の使用済燃
料プール及び機器仮置ピットの側壁及び底部をSRC造
にて新たに構築する場合に適用できる方法であり、この
従来の方法においては、鉄骨トラス自体にプレロードを
導入するから、鉄骨トラスを構成する多数の部材にプレ
ロードが導入される(特公昭63−62719号公報に
は、鉄骨トラスの特定部分の部材のみにプレロードを導
入することは記載されていない)。そのため、従来の技
術の構築方法は、既設の鉄骨造の構造物の一部の部材を
解体して仮開口を開設した後、その仮開口を解体した部
材又は該部材と同じ復旧鉄骨部材にて解体した部分を復
旧させる場合に、適用できないものである。この発明の
解決しようとする課題は、上記の従来技術が有していた
欠点を有していない既存の建屋の屋根の仮開口の開設復
旧方法を提供すること、換言すると、解体部材をそのま
ま用いて復旧するか、若しくは解体部材と同一の材質、
寸法、接合方法及び接合位置の部材を用いて復旧し、原
設計の許容範囲内の応力、変形の状態を復元することに
より、合理的に建屋の使用条件を満足させる既存の建屋
の屋根の仮開口の開設復旧方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の既存の建屋の
屋根の仮開口の開設復旧方法は、既存の原子力発電所に
おける原子炉圧力容器の交換のために、既存の原子力発
電所建屋の屋根に仮開口を設け、該仮開口を通して前記
建屋内から既存の原子炉圧力容器を取り出し、かつ前記
仮開口を通して前記建屋外から建屋内に新規の原子炉圧
力容器を納入する場合の既存の建屋の屋根の仮開口の開
設復旧方法において、前記建屋の屋根が多数の鉄骨部材
の組み付けからなる支持体で支持され、前記仮開口の開
設の邪魔になる屋根をこれを支持する前記支持体上から
撤去し、前記支持体の仮開口の開設部の多数の鉄骨部材
を分解撤去して、屋根の所定位置に仮開口を開設し、分
解撤去した多数の鉄骨部材に対応する多数の復旧用鉄骨
部材にプレロードを導入し、原子炉圧力容器の出入れ後
に各復旧用鉄骨部材を前記仮開口の開設部に対応する前
記支持体の部分に組み付けて前記支持体を復旧し、かつ
前記支持体上の屋根が撤去された部分に屋根を設けて屋
根を復旧し、各復旧用鉄骨部材の組み付け完了後に復旧
用鉄骨部材に導入したプレロードを開放して、プレロー
ドの開放後の各復旧用鉄骨部材の仮開口の開設前の仮開
口の開設部の支持体を構成する鉄骨部材の応力、変形の
状態への復元性を高めることを特徴とするものである。
復旧用鉄骨部材に導入したプレロードの開放は、各復旧
用鉄骨部材の組み付け完了後である屋根の支持体の復旧
後、又は前記支持体及び屋根の復旧後に行なう。この発
明の好ましい形態においては、屋根を支持する多数の鉄
骨部材の組み付けからなる支持体として鉄骨造の屋根ト
ラスが用いられる。鉄骨造の屋根トラスは、例えば、メ
イントラス、サブトラス、水平ブレース、母屋等で構成
されている。屋根トラスの仮開口の開設部の多数の鉄骨
部材を分解撤去し、分解撤去した全ての鉄骨部材の復旧
用鉄骨部材に、それらに応じたプレロードを導入するの
が最も好ましいが、分解撤去した全ての部材の復旧用鉄
骨部材にプレロードを導入することが煩わしく、その必
要もない場合には、少なくともメイントラスの復旧用鉄
骨部材にはプレロードを導入するようにする。
【0005】この発明の最適の形態の既存の建屋の屋根
の仮開口の開設復旧方法は、既存の原子力発電所におけ
る原子炉圧力容器の交換のために、既存の原子力発電所
建屋の屋根に仮開口を設け、該仮開口を通して前記建屋
内から既存の原子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開
口を通して前記建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容
器を納入する場合の既存建屋の屋根の仮開口の開設復旧
方法において、前記建屋の屋根が多数の鉄骨部材の組み
付けからなる支持体で支持され、前記建屋の屋根の上側
に解体用トラス支持架構を仮設し、前記仮開口の開設の
邪魔になる屋根をこれを支持する前記支持体上から撤去
し、仮開口を開設する前記支持体の部分の周囲の非開設
部と解体用トラス支持架構とを間隔をおいた複数の個所
において吊り支持材にてそれぞれ連結し、各吊り支持材
にプレロードを導入して前記支持体を吊り、前記支持体
の仮開口の開設部の多数の鉄骨部材を分解撤去して、屋
根の所定位置に仮開口を開設し、分解撤去した多数の鉄
骨部材に対応する多数の復旧用鉄骨部材にプレロードを
導入し、原子炉圧力容器の出入れ後に各復旧用鉄骨部材
を前記仮開口の開設部に対応する前記支持体の部分に組
み付けて前記支持体を復旧して、前記支持体と前記解体
用トラス支持架構とを連結する前記吊り支持材を外し、
かつ前記支持体上の屋根が撤去された部分に屋根を設け
て屋根を復旧し、各復旧用鉄骨部材の組み付け完了後に
復旧用鉄骨部材に導入したプレロードを開放し、プレロ
ードの開放後の各復旧用鉄骨部材の仮開口の開設前の屋
根の前記支持体の多数の鉄骨部材の応力、変形の状態へ
の復元性を高めることを特徴とするものである。
【0006】この発明の好適な形態においては、例え
ば、復旧用鉄骨部材として、仮開口の開設のために解体
撤去した鉄骨部材、又は解体撤去した鉄骨部材と同一の
材質、寸法、接合方法及び接合位置を有する部材を用い
る。また、この発明の好適な形態においては、復旧用鉄
骨部材を、例えば、復旧用鉄骨部材の両端に近い部分の
両側に、取付治具をそれぞれ取外自在に固着し、対向す
る取付治具間にプレロード導入機器を配して、このプレ
ロード導入機器の両端をこれに対面する取付治具に取外
自在に連結し、復旧用鉄骨部材の中間部の両側に歪みゲ
ージ等の測定用器具を取り付け、前記プレロード導入機
器を操作して復旧用鉄骨部材にプレロードを導入し、導
入したプレロードを歪みゲージ等の測定用器具にて測定
して望む設定値になるように調節し得るようにする。
【0007】
【実施例】実施例の原子力発電所の既存の建屋の屋根に
仮開口を開設する場合の仮開口の開設復旧方法を、図1
〜図7を使って説明する。原子力発電所の既存の建屋1
0は、図1に示すように、周囲壁、柱等と、該周囲壁、
柱等にて支持された屋根トラス11と、該屋根トラス1
1上に設けられた屋根12等で構成されている。屋根ト
ラス11は、メイントラス11A、サブトラス、水平ブ
レース、母屋等で構成されている。メイントラス11A
は、上側の弦材11a、下側の弦材11b、束材11
c、斜材11d等を結合して構成されている。メイント
ラス11Aは、建屋の梁間方向に向け且つ桁行方向に間
隔をおいて配置される。サブトラスは、メイントラス1
1Aとメイントラス11Aとを連結するために、桁行方
向に向け且つ梁間方向に間隔をおいて配置される。水平
ブレースは、メイントラス11A及びサブトラスにより
形成される四辺形の対角線上に配置される。母屋は、梁
間方向に向けて配置されたメイントラス11A上に桁行
方向に向け且つ梁間方向に間隔をおいて配置される。屋
根12は、例えば、デッキプレート、コンクリート層、
防水層及び防水保護層、又は屋根鉄板、防水層及び防水
保護層等で構成されている。
【0008】仮開口の開設及び復旧の工事の施工手順を
図3〜図7を使って説明する。まず、図3に示すよう
に、屋根トラス11の下側の仮開口13の開設部よりも
充分に広い範囲にわたつて気密養生床21を配し、この
気密養生床21(鉄骨解体、復旧のための作業ステージ
を兼ねる)をメイントラス11Aの下側の弦材11bに
ボルトbにて取外自在に固定する。この気密養生床21
の周囲部の近傍の屋根12の下端と気密養生床21の上
端との間の空間を画成するための気密養生壁22を屋根
トラス11中に設ける。気密養生床21と気密養生壁2
2とにより囲まれる空間を、オペレーティングフロアの
空間、仮開口を開設するために必要となる屋根トラス1
1の解体、復旧工事のトラス鉄骨の作業スペース等とし
て使用する。また、建屋10の上側に屋根12との間に
隙間をあけかつ屋根12と平行に仮設の解体用トラス支
持架構23を設ける。解体用トラス支持架構23は、鉄
骨造のトラスで構成され、建屋10を梁間方向に跨いで
配置され、その上側の水平部分の両端が鉛直方向に向け
て構築された鉄骨造等の支持体にて支持されている。な
お、解体用トラス支持架構23の水平部分には、仮開口
13に対応する開口が設けられている。この開口の上側
には必要に応じて雨水養生幕が張設される。解体用トラ
ス支持架構23は、この支持架構23にて一部の部材が
外されて仮開口が形成される屋根トラスの仮開口の開設
部の周囲部を支持し得るように構成する。さらに、仮開
口の開設のために屋根トラス11の解体する鉄骨部材1
1a,11b,11c,11d…及び仮開口の
周囲の屋根トラスの鉄骨部材に、歪みゲージ等の測定用
器具を取り付け、仮開口13の開設、復旧の工事に伴う
応力及び変形を調べる。これが最初の測定である。
【0009】次に、図4に示すように、仮開口よりも充
分に広い範囲にわたつて、屋根12の防水保護層、防水
層、コンクリート層及びデッキプレート(または屋根1
2の防水保護層、防水層及び屋根鉄板)を解体撤去す
る。それから、仮開口13の開設部の周囲に対応する屋
根トラスの多数の部分とこの部分に対応する解体用トラ
ス支持架構23の水平部分との間に吊り支持材24を配
し、吊り支持材24の上端を解体用トラス支持架構23
に連結し、吊り支持材24の下端を屋根トラス11のメ
イントラス11Aに連結する。メイントラス11Aを吊
り上げるようにするために、吊り支持材24にはプレロ
ードを導入する。吊り支持材24にプレロードを導入す
ることにより、緩み、ガタ等による一部が取り外された
後のメイントラス11Aの垂れ下がりが防止され、ま
た、屋根トラスの解体する鉄骨部材11a,11
,11c,11d…の解体時の応力低減を実現
することができる。吊り支持材24にプレロードを導入
した後、仮開口の開設のために解体撤去する屋根トラス
の鉄骨部材及び仮開口の開設部の周囲の屋根トラスの鉄
骨部材に、歪みゲージ等の計測用器具を取り付け、屋根
トラスの解体前の各鉄骨部材の応力、変形の状態を調べ
るための測定を行なう。なお、屋根12の解体範囲は、
仮開口13を開設するために必要とする屋根トラスの解
体範囲と吊り支持材24を設置するために必要な範囲と
をカバーできる範囲とする。
【0010】次に、図5に示すように、仮開口13を開
設するために設定した範囲の屋根トラス11の鉄骨部材
11a,11b,11c,11d,…の解体を
行なう。この解体は、「母屋」→「水平ブレース」→
「サブトラス」→「メイントラス11A」の順序で行な
う。解体完了後に、屋根トラス11から解体した鉄骨部
材及び屋根トラス11として残された鉄骨部材の解体前
後の応力、変形の状態の変化を調べるための測定を行な
う。仮開口の使用する際には、気密養生床21の仮開口
13に対応する部分を撤去する。また、解体用トラス支
持架構23の仮開口13に対応する開口部上に雨水養生
幕を張設しておいた場合には、この雨水養生幕も撤去す
る。そして、仮開口13を通して建屋10内と建屋10
外とを連通させる。建屋10内と建屋10外とを連通さ
せた仮開口13から、適宜の吊揚手段を用いて古い原子
炉圧力容器を吊揚げて建屋外に取り出し、それから、仮
開口13から適宜の吊下手段を用いて新規の原子炉圧力
容器を吊下げて建屋内に設置する。
【0011】仮開口13の使用完了(原子炉圧力容器の
交換完了)後に、屋根トラス11の下側の仮開口13に
対応する部分に気密養生床21を再び設ける。また、必
要に応じて、解体用トラス支持架構23の仮開口13に
対応する開口部上に雨水養生幕を張設する。そして、復
旧用鉄骨部材となる解体した屋根トラスの鉄骨部材、若
しくは解体した屋根トラスの鉄骨部材と同一の材質、寸
法、接合方法及び接合位置を有する部材を、順次、解体
時とは逆の順序で、すなわち、「メイントラス11A」
→「サブトラス」→「水平ブレース」→「母屋」の順序
で組み付け、図5に示す状態にする。組み付ける復旧用
鉄骨部材11a,11b,11c,11d,…
には、組み付け完了後に、組み付けた鉄骨部材の応力、
変形の状態が解体前の応力、変形の状態に近い状況(す
なわち、原設計の許容範囲内)になるように、予め、前
記測定により把握された屋根トラスの鉄骨部材の解体前
後の応力、変形の状態等から設定したプレロードを導入
しておき、全ての組み付けが完了した時点で、組み付け
る復旧用鉄骨部材11a,11b,11c,11
,…に導入したプレロードを開放し、組み付けた復
旧用鉄骨部材11a,11b,11c,11
,…からプレロード導入器具25等を撤去する。な
お、屋根トラス11の仮開口13の個所へ各復旧用鉄骨
部材を組み付ける場合の復旧用鉄骨部材相互の接合及び
復旧用鉄骨部材と既存の屋根トラス11の分解撤去しな
かった鉄骨部材との接合は、分解撤去する以前の屋根ト
ラス11の各鉄骨部材の接合方法及び接合位置と同じに
する。
【0012】復旧用鉄骨部材11a,11b,11
,11d,…にプレロードを導入しておくには、
図2に示すように、鉄骨部材11a〜11d,…の
両端に近い部分の両側に、取付治具26をそれぞれ取外
自在に固着し、対向する取付治具26間にプレロード導
入機器25を配し、プレロード導入機器25の両端をこ
れに対面する取付治具26に取外自在に連結し、鉄骨部
材11a〜11d,…の中央部の両側に歪みゲージ
等の測定用器具27をそれぞれ取り付ける。プレロード
導入機器25を操作した鉄骨部材11a〜11d
…にプレロード(例えば、部材の長手方向の引張荷重又
は圧縮荷重)を導入し、歪みゲージ等の測定用器具27
にて導入したプレロードを測定し、プレロードが所望の
値になるように調節する。なお、プレロード導入機器2
5としては、例えば、ねじジャッキ、油圧ジャッキ等を
用いる。
【0013】屋根トラス11が復旧したら、吊り支持材
24の下端を屋根トラス11のメイントラス11Aから
外し、その上端を解体用トラス支持架構23から外し
て、吊り支持材24を撤去し、復旧した屋根トラス11
上に屋根12を復旧する。解体時とは逆の順序で、すな
わち、デッキプレート、コンクリート層、防水層、防水
保護層の順で(又は屋根鉄板、防水層、防水保護層の順
で)復旧し、図7に示す状態にする。屋根復旧後の各部
材の応力、変形の状態を調べ、原設計の許容範囲内に納
まっていることを確認するための測定を行なう。そし
て、気密養生床21及び気密養生壁22を屋根トラス1
1から撤去し、最後に、解体用トラス支持架構23を撤
去する。
【0014】
【発明の効果】この発明は、特許請求の範囲の各請求項
に記載した構成を備えることにより、次の(イ)〜
(ヘ)の効果を奏する。 (イ)請求項1に係る発明の既存の屋根の仮開口の開設
復旧方法は、既存の原子力発電所における原子炉圧力容
器の交換のために、既存の原子力発電所建屋の屋根に仮
開口を設け、該仮開口を通して前記建屋内から既存の原
子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開口を通して前記
建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容器を納入する場
合の既存の建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法におい
て、前記建屋の屋根が多数の鉄骨部材の組み付けからな
る支持体で支持され、前記仮開口の開設の邪魔になる屋
根をこれを支持する前記支持体上から撤去し、前記支持
体の仮開口の開設部の多数の鉄骨部材を分解撤去して、
屋根の所定位置に仮開口を開設し、分解撤去した多数の
鉄骨部材に対応する多数の復旧用鉄骨部材にプレロード
を導入し、原子炉圧力容器の出入れ後に各復旧用鉄骨部
材を前記仮開口の開設部に対応する前記支持体の部分に
組み付けて前記支持体を復旧し、かつ前記支持体上の屋
根が撤去された部分に屋根を設けて屋根を復旧し、各復
旧用鉄骨部材の組み付け完了後に復旧用鉄骨部材に導入
したプレロードを開放して、プレロードの開放後の各復
旧用鉄骨部材の仮開口の開設前の仮開口の開設部の支持
体を構成する鉄骨部材の応力、変形の状態への復元性を
高めるから、次ぎの及びの効果を奏する。 復旧された多数の鉄骨部材の組み付けからなる支持
体の応力、変形の状態を既設の屋根の原設計の許容範囲
におさめることができ、原子力発電所の使用条件の変更
なしに仮開口の開設及びその復旧を行なうことができる
ため、建屋全体の再設計が不要となる。 プレロード無しに復旧する場合には、復旧後の応力
の再配分により、復旧エリアの周囲の多数の鉄骨部材の
組み付けよりなる支持体の応力の発生が予想され、構造
上の弱点となるが、復旧用鉄骨部材にプレロードを導入
し、プレロードを導入した多数の復旧用鉄骨部材を仮開
口の開設部に対応する前記支持体の部分に組み付けて支
持体を復旧し、かつ前記支持体上の屋根が撤去された部
分に屋根を設けて屋根を復旧し、前記支持体の復旧完了
後又は前記支持体及び屋根の復旧完了後に復旧用鉄骨部
材に導入したプレロードを開放するから、復旧エリアの
周囲の多数の鉄骨部材の組み付けからなる支持体におけ
る過度の応力の発生を防止することができる。
【0015】(ロ)請求項2に係る発明の既存の屋根の
仮開口の開設復旧方法は、既存の原子力発電所における
原子炉圧力容器の交換のために、既存の原子力発電所建
屋の屋根に仮開口を設け、該仮開口を通して前記建屋内
から既存の原子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開口
を通して前記建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容器
を納入する場合の既存建屋の屋根の仮開口の開設復旧方
法において、前記建屋の屋根が鉄骨造の屋根トラスで支
持され、前記仮開口の開設の邪魔になる屋根をこれを支
持する前記屋根トラス上から撤去し、前記屋根トラスの
仮開口の開設部の多数の鉄骨部材を分解撤去し、分解撤
去した多数の鉄骨部材に対応する復旧用鉄骨部材にプレ
ロードを導入し、原子炉圧力容器の出入れ後に各復旧用
鉄骨部材を前記仮開口の開設部に対応する屋根トラスの
部分に組み付けて屋根トラスを復旧し、かつ前記屋根ト
ラス上の屋根が撤去された部分に屋根を設けて屋根を復
旧し、各復旧用鉄骨部材の組み付け完了後に復旧用鉄骨
部材に導入したプレロードを開放して、プレロードの開
放後の各復旧用鉄骨部材の仮開口の開設前の屋根の支持
体である屋根トラスの多数の鉄骨部材の応力、変形の状
態への復元性を高めるようになっているから、前記
(イ)の及びの効果と同様の効果を奏することがで
きる。
【0016】(ハ)請求項3に係る発明の既存の屋根の
仮開口の開設復旧方法のようにしても、前記(イ)の
及びの効果と同様の効果を奏することができるだけで
なく、分解撤去した全ての部材の復旧用鉄骨部材にプレ
ロードを導入することの煩わしさを除くことができる。 (ニ)請求項4に係る発明の既存の屋根の仮開口の開設
復旧方法は、既存の原子力発電所における原子炉圧力容
器の交換のために、既存の原子力発電所建屋の屋根に仮
開口を設け、該仮開口を通して前記建屋内から既存の原
子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開口を通して前記
建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容器を納入する場
合の既存建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法において、
前記建屋の屋根が多数の鉄骨部材の組み付けからなる支
持体で支持され、前記建屋の屋根の上側に解体用トラス
支持架構を仮設し、前記仮開口の開設の邪魔になる屋根
をこれを支持する前記支持体上から撤去し、仮開口を開
設する前記支持体の部分の周囲の非開設部と解体用トラ
ス支持架構とを間隔をおいた複数の個所において吊り支
持材にてそれぞれ連結し、各吊り支持材にプレロードを
導入して前記支持体を吊り、前記支持体の仮開口の開設
部の多数の鉄骨部材を分解撤去して、屋根の所定位置に
仮開口を開設し、分解撤去した多数の鉄骨部材に対応す
る多数の復旧用鉄骨部材にプレロードを導入し、原子炉
圧力容器の出入れ後に各復旧用鉄骨部材を前記仮開口の
開設部に対応する前記支持体の部分に組み付けて前記支
持体を復旧して、前記支持体と前記解体用トラス支持架
構とを連結する前記吊り支持材を外し、かつ前記支持体
上の屋根が撤去された部分に屋根を設けて屋根を復旧
し、各復旧用鉄骨部材の組み付け完了後に復旧用鉄骨部
材に導入したプレロードを開放し、プレロードの開放後
の各復旧用鉄骨部材の仮開口の開設前の屋根の前記支持
体の多数の鉄骨部材の応力、変形の状態への復元性を高
めるから、前記(イ)の及びの効果と同じ効果を奏
することができるだけでなく、次ぎの及びの効果を
奏する。 吊り支持材にプレロードを導入することにより、屋
根を支持する多数の鉄骨部材の組み付けからなる支持体
を吊り上げることができるから、一部が取り外された前
記支持体の緩み、ガタ等による仮開口の開設部の周りの
非開設部の垂れ下がりを防止することができる。 各吊り支持材により、多数の鉄骨部材の組み付けか
らなる支持体の仮開口を開設しようとする部分の周囲が
吊り上げられるから、解体する鉄骨部材の解体時の応力
低減を実現することができ、解体作業が容易になる。
【0017】(ホ)請求項5に係る発明の既存の屋根の
仮開口の開設復旧方法は、復旧用鉄骨部材として、解体
した鉄骨部材、又は解体した鉄骨部材と同一の材質、寸
法、接合方法及び接合位置を有する部材を用いるから、
復旧後の屋根及びその支持体の部材の応力、変形の状態
を原設計の許容範囲内に納め得る復旧用鉄骨部材を容易
にうることができる。 (ヘ)請求項6に係る発明の既存の屋根の仮開口の開設
復旧方法は、復旧用鉄骨部材が、復旧用鉄骨部材の両端
に近い部分の両側に、取付治具をそれぞれ取外自在に固
着し、対向する取付治具間にプレロード導入機器を配し
て、このプレロード導入機器の両端をこれに対面する取
付治具に取外自在に連結し、復旧用鉄骨部材の中間部の
両側に歪みゲージ等の測定用器具を取り付け、前記プレ
ロード導入機器を操作して復旧用鉄骨部材にプレロード
を導入し、導入したプレロードを歪みゲージ等の測定用
器具にて測定して、プレロードが望む設定値になるよう
に調節できるようになっているから、設定されたプレロ
ードを導入した復旧用鉄骨部材を容易に得られるだけで
なく、プレロード導入機器及び取付治具は、復旧用鉄骨
部材から容易に外せるから、幾度も使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の原子力発電所のRVRに伴う既存の建
屋の屋根等の平面図
【図2】実施例の仮開口の開設復旧方法の第1の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図3】実施例の仮開口の開設復旧方法の第2の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図4】実施例の仮開口の開設復旧方法の第3の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図5】実施例の仮開口の開設復旧方法の第4の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図6】実施例の仮開口の開設復旧方法の第5の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【符号の説明】
10 既存の建屋 11 屋根トラス 11A メイントラス 11a 上側の弦材 11b 下側の弦材 11c 束材 11d 斜材 11a 撤去する上側の弦材 11b 撤去する下側の弦材 11c 撤去する束材 11d 撤去する斜材 11a 上側の弦材の復旧用鉄骨部材 11b 下側の弦材の復旧用鉄骨部材 11c 束材の復旧用鉄骨部材 11d 斜材の復旧用鉄骨部材 12 屋根 13 仮開口 21 気密養生床 22 気密養生壁 23 解体用トラス支持架構 24 吊り支持材 25 プレロード導入機器 26 取付治具 27 歪みゲージ等の測定用器具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月19日(2000.10.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の原子力発電所のRVRに伴う既存の建
屋の屋根等の平面図
【図2】実施例の仮開口の開設復旧方法の第1の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図3】実施例の仮開口の開設復旧方法の第2の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図4】実施例の仮開口の開設復旧方法の第3の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図5】実施例の仮開口の開設復旧方法の第4の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図6】実施例の仮開口の開設復旧方法の第5の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【図7】実施例の仮開口の開設復旧方法の第6の過程に
おける既存の屋根、屋根トラス及び解体用トラス支持架
構を図1のA−A線に沿って縦断した立面図
【符号の説明】 10 既存の建屋 11 屋根トラス 11A メイントラス 11a 上側の弦材 11b 下側の弦材 11c 束材 11d 斜材 11a 撤去する上側の弦材 11b 撤去する下側の弦材 11c 撤去する束材 11d 撤去する斜材 11a 上側の弦材の復旧用鉄骨部材 11b 下側の弦材の復旧用鉄骨部材 11c 束材の復旧用鉄骨部材 11d 斜材の復旧用鉄骨部材 12 屋根 13 仮開口 21 気密養生床 22 気密養生壁 23 解体用トラス支持架構 24 吊り支持材 25 プレロード導入機器 26 取付治具 27 歪みゲージ等の測定用器具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既存の原子力発電所における原子炉圧力容
    器の交換のために、既存の原子力発電所建屋の屋根に仮
    開口を設け、該仮開口を通して前記建屋内から既存の原
    子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開口を通して前記
    建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容器を納入する場
    合の既存の建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法におい
    て、前記建屋の屋根が多数の鉄骨部材の組み付けからな
    る支持体で支持され、前記仮開口の開設の邪魔になる屋
    根をこれを支持する前記支持体上から撤去し、前記支持
    体の仮開口の開設部の多数の鉄骨部材を分解撤去して、
    屋根の所定位置に仮開口を開設し、分解撤去した多数の
    鉄骨部材に対応する多数の復旧用鉄骨部材にプレロード
    を導入し、原子炉圧力容器の出入れ後に各復旧用鉄骨部
    材を前記仮開口の開設部に対応する前記支持体の部分に
    組み付けて前記支持体を復旧し、かつ前記支持体上の屋
    根が撤去された部分に屋根を設けて屋根を復旧し、各復
    旧用鉄骨部材の組み付け完了後に復旧用鉄骨部材に導入
    したプレロードを開放して、プレロードの開放後の各復
    旧用鉄骨部材の仮開口の開設前の仮開口の開設部の支持
    体を構成する鉄骨部材の応力、変形の状態への復元性を
    高めることを特徴とする既存の建屋の屋根の仮開口の開
    設復旧方法。
  2. 【請求項2】既存の原子力発電所における原子炉圧力容
    器の交換のために、既存の原子力発電所建屋の屋根に仮
    開口を設け、該仮開口を通して前記建屋内から既存の原
    子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開口を通して前記
    建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容器を納入する場
    合の既存建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法において、
    前記建屋の屋根が鉄骨造の屋根トラスで支持され、前記
    仮開口の開設の邪魔になる屋根をこれを支持する前記屋
    根トラス上から撤去し、前記屋根トラスの仮開口の開設
    部の多数の鉄骨部材を分解撤去し、分解撤去した多数の
    鉄骨部材に対応する復旧用鉄骨部材にプレロードを導入
    し、原子炉圧力容器の出入れ後に各復旧用鉄骨部材を前
    記仮開口の開設部に対応する屋根トラスの部分に組み付
    けて屋根トラスを復旧し、かつ前記屋根トラス上の屋根
    が撤去された部分に屋根を設けて屋根を復旧し、各復旧
    用鉄骨部材の組み付け完了後に復旧用鉄骨部材に導入し
    たプレロードを開放して、プレロードの開放後の各復旧
    用鉄骨部材の仮開口の開設前の屋根の支持体である屋根
    トラスの多数の鉄骨部材の応力、変形の状態への復元性
    を高めることを特徴とする既存の建屋の屋根の仮開口の
    開設復旧方法。
  3. 【請求項3】既存の原子力発電所における原子炉圧力容
    器の交換のために、既存の原子力発電所建屋の屋根に仮
    開口を設け、該仮開口を通して前記建屋内から既存の原
    子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開口を通して前記
    建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容器を納入する場
    合の既存建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法において、
    前記建屋の屋根が鉄骨造のメイントラス、サブトラス、
    水平ブレース等からなる屋根トラスで支持され、前記仮
    開口の開設の邪魔になる屋根を前記屋根トラス上から撤
    去し、前記屋根トラスの仮開口の開設部の多数の鉄骨部
    材を分解撤去して、屋根の所定位置に仮開口を開設し、
    分解撤去した屋根トラスの多数の鉄骨部材に対応する多
    数の復旧用鉄骨部材のうち少なくともメイントラスを構
    成する多数の復旧用鉄骨部材にプレロードを導入し、原
    子炉圧力容器の出入れ後に分解撤去した屋根トラスの多
    数の鉄骨部材に対応する各復旧用鉄骨部材を前記仮開口
    の開設部に対応する屋根トラスの部分に組み付けて屋根
    トラスを復旧し、かつ前記屋根トラス上の屋根が撤去さ
    れた部分に屋根を設けて屋根を復旧し、各復旧用鉄骨部
    材の組み付け完了後に復旧用鉄骨部材に導入したプレロ
    ードを開放して、プレロードの開放後の各復旧用鉄骨部
    材の仮開口の開設前の屋根の支持体である屋根トラスの
    多数の鉄骨部材の応力、変形の状態への復元性を高める
    ことを特徴とする既存の建屋の屋根の仮開口の開設復旧
    方法。
  4. 【請求項4】既存の原子力発電所における原子炉圧力容
    器の交換のために、既存の原子力発電所建屋の屋根に仮
    開口を設け、該仮開口を通して前記建屋内から既存の原
    子炉圧力容器を取り出し、かつ前記仮開口を通して前記
    建屋外から建屋内に新規の原子炉圧力容器を納入する場
    合の既存建屋の屋根の仮開口の開設復旧方法において、
    前記建屋の屋根が多数の鉄骨部材の組み付けからなる支
    持体で支持され、前記建屋の屋根の上側に解体用トラス
    支持架構を仮設し、前記仮開口の開設の邪魔になる屋根
    をこれを支持する前記支持体上から撤去し、仮開口を開
    設する前記支持体の部分の周囲の非開設部と解体用トラ
    ス支持架構とを間隔をおいた複数の個所において吊り支
    持材にてそれぞれ連結し、各吊り支持材にプレロードを
    導入して前記支持体を吊り、前記支持体の仮開口の開設
    部の多数の鉄骨部材を分解撤去して、屋根の所定位置に
    仮開口を開設し、分解撤去した多数の鉄骨部材に対応す
    る多数の復旧用鉄骨部材にプレロードを導入し、原子炉
    圧力容器の出入れ後に各復旧用鉄骨部材を前記仮開口の
    開設部に対応する前記支持体の部分に組み付けて前記支
    持体を復旧して、前記支持体と前記解体用トラス支持架
    構とを連結する前記吊り支持材を外し、かつ前記支持体
    上の屋根が撤去された部分に屋根を設けて屋根を復旧
    し、各復旧用鉄骨部材の組み付け完了後に復旧用鉄骨部
    材に導入したプレロードを開放し、プレロードの開放後
    の各復旧用鉄骨部材の仮開口の開設前の屋根の前記支持
    体の多数の鉄骨部材の応力、変形の状態への復元性を高
    めることを特徴とする既存の建屋の屋根の仮開口の開設
    復旧方法。
  5. 【請求項5】復旧用鉄骨部材として、解体した鉄骨部
    材、又は解体した鉄骨部材と同一の材質、寸法、接合方
    法及び接合位置を有する部材を用いることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一つの項記載の既存の建屋の屋
    根の仮開口の開設復旧方法。
  6. 【請求項6】復旧用鉄骨部材が、復旧用鉄骨部材の両端
    に近い部分の両側に、取付治具をそれぞれ取外自在に固
    着し、対向する取付治具間にプレロード導入機器を配し
    て、このプレロード導入機器の両端をこれに対面する取
    付治具に取外自在に連結し、復旧用鉄骨部材の中間部の
    両側に歪みゲージ等の測定用器具を取り付け、前記プレ
    ロード導入機器を操作して復旧用鉄骨部材にプレロード
    を導入し、導入したプレロードを歪みゲージ等の測定用
    器具にて測定して、プレロードが望む設定値になるよう
    に調節できるようになっていることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか一つの項記載の既存の建屋の屋根の仮
    開口の開設復旧方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109920563A (zh) * 2019-03-11 2019-06-21 中国核动力研究设计院 一种适用于耐高温驱动机构的桁架式一体化堆顶结构

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