JP2002048820A - 容量形分圧器 - Google Patents

容量形分圧器

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JP2002048820A
JP2002048820A JP2000236233A JP2000236233A JP2002048820A JP 2002048820 A JP2002048820 A JP 2002048820A JP 2000236233 A JP2000236233 A JP 2000236233A JP 2000236233 A JP2000236233 A JP 2000236233A JP 2002048820 A JP2002048820 A JP 2002048820A
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ground electrode
dielectric layer
voltage divider
facing surface
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JP2000236233A
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Yuzo Sato
雄三 佐藤
Yasuhiro Ogura
靖弘 小倉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた測定精度を確保しつつ小形化および低
コスト化を図ることができ、コンパクト且つ安価で、し
かも高品質なな容量形分圧器を提供する。 【解決手段】 接地電極であるシールド3において高電
圧導体2と対向する面には誘電体層6が密着して設置さ
れ、誘電体層6の上には導電体層7が設置される。その
ため、シールド3と導電体層7とが極めて接近し、しか
も、シールド3および導電体層7間に誘電体層6を設置
したので、シールド3側に静電容量値の大きいコンデン
サ回路を形成できる。また、導電体層7には接続線8が
取付けられ、この接続線8は高電圧導体2とは対向しな
い導体非対向面側へ導出される。このため、高電圧導体
2とシールド3間で形成される電界に対して接続線8が
影響を与える心配がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容量形分圧器に係
り、特に、その分圧構造および接続線引き出し構造に改
良を施した容量形分圧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高電圧導体の電位を測定する場
合、容量形分圧器を用いることにより高電圧を分圧して
から電位測定を行っている。容量形分圧器とは、電位の
異なる2つの導体間の電位差はこれら導体間に直列接続
された2つのコンデンサ回路の静電容量の逆比に分割さ
れることを利用したものである。
【0003】ここで、容量形分圧器の従来例について図
5を用いて具体的に説明する。すなわち、機器本体を収
納する導電性の容器1が設けられており、その内部に機
器本体を他機器と接続するための高電圧導体2が収納さ
れている。容器1内周面と高電圧導体2の間には電圧検
出用電極4が配置されている。また、電圧検出用電極4
の上方には高電圧導体2を取り囲むようにして電界緩和
用のシールド3が設置されている。このような容量形分
圧器では、高電圧導体2および電圧検出用電極4間の静
電容量C1と、電圧検出用電極4および容器1間の静電
容量C2とが分かっていれば、電圧検出用電極4の電位
を測定だけで高電圧導体2の電位を求めることができ
る。
【0004】このとき、高電圧導体2側に形成されるコ
ンデンサ回路の静電容量C1を小さくし、電圧検出用電
極4側に形成されるコンデンサ回路の静電容量C2を大
きくすれば(C1<<C2)、分圧性能が高くなる。例
えば、高電圧導体2の電位が送電電圧のような500k
Vもの高電圧であっても、10〜200V程度にまで分
圧することが可能である。したがって、電圧検出用電極
4における電位測定が容易となり、優れた測定精度を確
保することができる。静電容量C1を小さくするための
構成としては、高電圧導体2および電圧検出用電極4間
に十分な距離を設定している。
【0005】一方、静電容量C2を大きくするためには
電圧検出用電極4を容器1に接近させる必要がある。例
えば、高電圧導体2の電位が500kV程度の場合、電
圧検出用電極4を容器1に対して1〜2mm程度という
オーダーで近接配置させなくてはならない。しかしなが
ら、工作精度上の制限から、容器1との隙間がごく僅か
となるように電圧検出用電極4を配置することは極めて
困難であった。
【0006】そこで従来では、電圧検出用電極4および
容器1間の静電容量C2を大きくするのではなく、電圧
検出用電極4と容器1との間に静電容量C3を持つ外部
コンデンサ5を静電容量C2と並列に接続し、電圧検出
用電極4の電位を低くした上で測定を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来技術に
は次のような問題点があった。すなわち、上記従来例で
は、高電圧導体2側のコンデンサ回路における静電容量
C1を小さくするために高電圧導体2および電圧検出用
電極4間の距離は大きくなっている。この結果、容器1
の大形化を招いていた。また、検出電圧を低下させるこ
とを目的として、電圧検出用電極4側のコンデンサ回路
における静電容量C2と並列に外部コンデンサ5を接続
しているので、容量形分圧器全体としても大きくなる。
しかも、構成部材も多くなるため、コストも高騰してい
た。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の持つ問
題点を解決するために提案されたものであり、その目的
は、優れた測定精度を確保しつつ小形化および低コスト
化を図ることができ、コンパクト且つ安価で、しかも高
品質な容量形分圧器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、導電性の容器が設けられ、この容器内に
高電圧導体が収納され、この高電圧導体を取り囲むよう
にして接地電極が配置された容量形分圧器において、以
下のような技術的特徴を有している。
【0010】請求項1の発明は、前記接地電極において
前記高電圧導体と向い合う面を導体対向面とし、前記高
電圧導体に対向する面以外の面を導体非対向面として、
前記接地電極の導体対向面には誘電体層が密着して設置
され、前記誘電体層の上には導電体層が設置され、前記
導電体層には接続線が取付けられたことを特徴としてい
る。
【0011】以上の構成を有する請求項1の発明では、
高電圧導体に対向する接地電極上に誘電体層および導電
体層を密着させて設置するため、接地電位である接地電
極と導電体層とが極めて接近する。したがって、接地電
極側に静電容量値の大きいコンデンサ回路を形成するこ
とが可能である。しかも、接地電極と導電体層との間に
誘電体層を設置しているので、さらに接地電極側のコン
デンサ回路における静電容量値は増大する。
【0012】このような請求項1の発明によれば、高電
圧導体側に形成されるコンデンサ回路の静電容量C1に
比べて、接地電極側に形成されるコンデンサ回路の静電
容量C2を十分に大きくすることができ(C1<<C
2)、分圧性能が高くなる。これにより、接地電極にお
ける電位測定が容易となり、優れた測定精度を確保する
ことが可能となる。したがって、検出電圧を低下させる
ための外部コンデンサは不要となり、機器の小形化およ
び低コスト化を図ることができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の容量形
分圧器において、前記接地電極の前記誘電体層および前
記導電体層を設置した部位には貫通穴が少なくとも一ヶ
所以上設けられ、前記貫通穴は前記接続線を貫通させて
接続線を前記接地電極の導体非対向面に導くように形成
されたことを特徴とする。
【0014】以上のような請求項2の発明では、接地電
極に設けた貫通穴に接続線を貫通させ、この接続線を高
電圧導体とは対向しない導体非対向面側へ導出すること
ができる。このため、高電圧導体と接地電極間で形成さ
れる電界に対して、接続線が影響を与える心配がない。
したがって、接地電極の電位が安定し、優れた測定精度
を獲得することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1に記載の容量
形分圧器において、前記接地電極には貫通穴が少なくと
も一ヶ所以上設けられ、前記接地電極の導体対向面およ
び導体非対向面ならびに前記貫通穴の壁面に前記誘電体
層が密着して設置され、前記誘電体層の上に前記貫通穴
を塞ぐようにして前記導電体層が設置され、前記接地電
極の導体非対向面に位置する前記導電体層に前記接続線
が取付けられたことを特徴とする。
【0016】以上のような請求項3の発明では、接地電
極の導体非対向面側にも誘電体層および導電体層を設け
たので、接地電極側に形成されるコンデンサ回路の静電
容量値をいっそう増大させることができ、分圧性能が向
上して、接地電極における電圧測定が容易となる。ま
た、接地電極に形成した貫通穴を導電体層にて塞ぎ、接
地電極における導体非対向面側にて接続線を接続できる
ため、高電圧導体と接地電極間で形成される電界に与え
る影響を低減する。したがって、接地電極の電位が安定
し、測定精度を高めることができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項1に記載の容量
形分圧器において、前記接地電極の導体対向面および導
体非対向面の上部に前記誘電体層が密着して設置され、
前記誘電体層の上に前記導電体層が設置され、前記接地
電極の導体非対向面に位置する前記導電体層に前記接続
線が取付けられたことを特徴とする。
【0018】以上の請求項4の発明では、接地電極に貫
通穴を設けることなく導電体層の電位を接地電極の導体
非対向面側に導出することができる。そのため、構成の
簡略化を図りつつ、高電圧導体および接地電極間の電界
への接続線の影響を回避することができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項3または4に記
載の容量形分圧器において、前記接地電極の導体非対向
面に位置する前記導電体層に導電性バンドが設けられ、
この導電性バンドに前記接続線が取付けられたことを特
徴とする。
【0020】以上のような請求項5の発明では、接地電
極の導体非対向面に導電性バンドを設け、これに接続線
を接続することで、接続線の外部導出がいっそう容易と
なる。したがって、高電圧導体および接地電極間の電界
に対する接続線からの影響を確実に防ぐことができ、接
地電極の電位が安定して測定精度が向上する。
【0021】請求項6の発明は、請求項1に記載の容量
形分圧器において、前記接地電極には貫通穴が少なくと
も一ヶ所以上設けられ、前記接地電極の導体対向面およ
び導体非対向面ならびに前記貫通穴の壁面に前記誘電体
層が密着して設置され、前記接地電極の導体対向面の前
記誘電体層上にボス付き導電性リングが設置され、前記
貫通穴に前記ボスを貫通させ、このボスの先端部に前記
接続線が取付けられたことを特徴とする。
【0022】上記の請求項6の発明では、誘電体層上に
ボス付き導電性リングを設置し、貫通穴から接地電極の
外部に導出したボスに接続線を接続することで、簡単に
接続線を外部に取出すことができる。したがって、前記
請求項5の発明と同じく、高電圧導体および接地電極間
の電界に対する接続線からの影響を確実に防ぐことがで
きる。これにより、接地電極における電位の安定化を図
り、測定精度の向上に寄与することができる。
【0023】請求項7の発明は、請求項5または6に記
載の容量形分圧器において、前記導電性バンドおよび前
記ボス付き導電性リングは、冷却・加熱により収縮・膨
張する金属部材、あるいは膨張・収縮形状を記憶した形
状記憶合金から構成されることを特徴とする。
【0024】上記の請求項7の発明では、導電性バンド
およびボス付き導電性リングを金属の熱膨張・収縮効果
により熱・冷嵌めする、あるいは導電性バンドおよびボ
ス付き導電性リングを形状記憶合金から構成して形状回
復機能を利用することにより、これらの部材を接地電極
側に確実に密着させることができる。したがって、接地
電極と導電体層との接近状態における誤差変動が少なく
なり、接地電極側に形成されるコンデンサ回路は安定し
た静電容量を確保することができる。
【0025】請求項8の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7のいずれか1項に記載の容量形分圧器に
おいて、前記接地電極の下部に前記誘電体層を介して分
割接地電極が設置されたことを特徴とする。
【0026】このような請求項8の発明では、接地電極
と分割接地電極間にて形成された分圧電位を容易に外部
に導出することができる。
【0027】請求項9の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8のいずれか1項に記載の容量形分圧
器において、前記誘電体層および前記導電体層はフッ素
樹脂ベースの部材から構成されたことを特徴とする。
【0028】このような請求項9の発明では、誘電体層
および導電体層にフッ素樹脂ベースの部材を使用したの
で、優れた温度特性を発揮することができる。したがっ
て、優れた測定精度を安定して確保することが可能とな
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
について、図面を参照して具体的に説明する。下記の実
施の形態では高電圧導体2を取り囲むシールド3を、電
圧検出用の接地電極としている。このシールド3におい
て高電圧導体2と向い合う面を導体対向面とし、高電圧
導体2に対向する面以外の面を導体非対向面とする。ま
た、図5に示した従来例と同一の部材に関しては同一の
符号を付して説明は省略する。
【0030】(1)第1の実施の形態 [構成]第1の実施の形態は請求項1、2、3、5、
7、9記載の発明に対応するもので、図1は第1の実施
の形態に係る容量形分圧器の内部構成図である。
【0031】シールド3には貫通穴9が少なくとも一ヶ
所以上設けられている。そして、シールド3の導体対向
面および導体非対向面の一部ならびに貫通穴9の壁面に
は誘電体層6が密着して設置される。さらに、誘電体層
6の上には貫通穴9を塞ぐようにして導電体層7が設置
される。これら誘電体層6および導電体層7はフッ素樹
脂ベースの部材から構成されている。また、シールド3
の導体非対向面に位置する導電体層7には導電性バンド
10が設けられており、導電性バンド10に接続線8が
取付けられている。このとき、接続線8は貫通穴9を通
ってシールド3の導体非対向面に導出されている。ま
た、導電性バンド10は冷却・加熱により収縮・膨張す
る金属部材、あるいは収縮形状を記憶した形状記憶合金
から構成されている。
【0032】[作用効果]以上のような構成を有する第
1の実施の形態の作用効果は、次の通りである。すなわ
ち、シールド3に誘電体層6および導電体層7を密着さ
せて設置したので、接地電位のシールド3と導電体層7
が極めて接近する。したがって、シールド3側に静電容
量値の大きいコンデンサ回路を形成することが可能であ
る。これに加えて、シールド3と導電体層7との間には
誘電体層6を介在させており、しかも、シールド3にお
ける導体対向面および導体非対向面の両面に誘電体層6
および導電体層7を設けたので、前記静電容量値がいっ
そう増大する。
【0033】このような第1の実施の形態によれば、高
電圧導体2側に形成されるコンデンサ回路の静電容量C
1に比べて、接地電極であるシールド3側に形成される
コンデンサ回路の静電容量C2を十分に大きくすること
ができ(C1<<C2)、分圧性能が高くなる。このた
め、シールド3において電位測定が容易となり、優れた
測定精度を確保することが可能となる。これにより、検
出電圧を低下させるための外部コンデンサ5を省略する
ことができ、機器の小形化および低コスト化を進めるこ
とが可能となる。
【0034】また、第1の実施の形態では、シールド3
に形成した貫通穴9を導電体層7にて塞ぎ、シールド3
の導体非対向面に設けた導電性バンド10に接続線8を
接続することで、接続線8を簡単に外部へ導出すること
ができる。そのため、高電圧導体2とシールド3間で形
成される電界に対して接続線8が与える影響は極めて低
減する。したがって、シールド3の電位が安定し、シー
ルド3における測定精度が高くなり、容量形分圧器の高
品質化に寄与することができる。
【0035】さらに、第1の実施の形態においては、接
続線8導出用の導電性バンド10を、冷却・加熱により
収縮・膨張する金属部材、あるいは収縮形状を記憶した
形状記憶合金から構成したので、金属の熱膨張・収縮効
果果による熱・冷嵌め、あるいは形状記憶合金の形状回
復を利用して、確実に導電体層7に密着することができ
る。したがって、シールド3と導電体層7との誤差変動
を抑えて両者の接近状態を維持することができる。ま
た、誘電体層6および導電体層7にはフッ素樹脂ベース
の部材を使用しているため、温度特性の優れたコンデン
サ回路を形成することができる。つまり、温度変化に対
しても誤差変動は少なくなる。これにより、シールド3
側に形成されるコンデンサ回路C2は安定した静電容量
を確保することができ、容量形分圧器の高品質化を図る
ことができる。
【0036】(2)第2の実施の形態 [構成]第2の実施の形態は請求項4記載の発明に対応
しており、図2は第2の実施の形態に係る容量形分圧器
の内部構成図である。第2の実施の形態は、シールド3
の導体対向面および導体非対向面の上部に誘電体層6が
密着して設置され、誘電体層6の上に導電体層7が設置
され、シールド3の導体非対向面に位置する導電体層7
に接続線8が取付けられたことを特徴としている。
【0037】[作用効果]以上の構成を有する第2の実
施の形態によれば、シールド3に貫通穴9を設けること
なく、導電体層7の電位をシールド3の導体非対向面側
に導出することができる。そのため、構成の簡略化を図
りつつ、高電圧導体2およびシールド3間の電界への接
続線8の影響を回避することができる。
【0038】(3)第3の実施の形態 [構成]第3の実施の形態は請求項6記載の発明に対応
するもので、図3は第3の実施の形態に係る容量形分圧
器の内部構成図である。第3の実施の形態の特徴は、シ
ールド3の導体対向面側の誘電体層6上にボス付き導電
性リング11が設置された点にある。ボス付き導電性リ
ング11のボスは貫通穴9に貫通されており、その先端
部に接続線8が取付けられる。より詳しくは、シールド
3の導体非対向面側に前記導電性バンド10が設置さ
れ、この導電性バンド10を貫通してボスに固定される
ボルト13が取付けられており、該ボルト13により導
電性ワッシャ12を介して接続線8が、容器1に面した
側つまりシールド3の導体非対向面側に取出されてい
る。
【0039】[作用効果]以上の構成を有する第3の実
施の形態においては、前記第1の実施の形態の作用効果
に加えて、次のような独自の作用効果がある。すなわ
ち、誘電体層6上にボス付き導電性リング11を設置
し、貫通穴9からシールド3の外部に導出したボスに接
続線8を接続することで、簡単に接続線8を外部に取出
すことができる。したがって、高電圧導体2およびシー
ルド3間の電界に対する接続線8の影響を確実に防ぐこ
とができる。これにより、シールド3電位の安定化を図
り、測定精度の向上に寄与することができる。
【0040】(4)第4の実施の形態 [構成]第4の実施の形態は請求項8記載の発明に対応
しており、図4は第4の実施の形態に係る容量形分圧器
の内部構成図である。第4の実施の形態は、シールド3
の下部に誘電体層6を介して分割シールド15が設置さ
れた点に特徴がある。この分割シールド15は誘電体層
6および導電性リング14を介して導電性ボルト13に
より導電性容器1に設置されている。
【0041】[作用効果]以上の構成を有する第4の実
施の形態では、シールド3の下部に誘電体層6を介して
分割シールド15を設置したので、分割シールド15は
高電圧導体2と導電性容器1間の電界を緩和するだけで
なく、その両面に設置した誘電体層6を介し対地電位と
極めて接近するため、大きな静電容量を得ることができ
る。したがって、高電圧導体2側に形成されるコンデン
サ回路の静電容量C1に比べて、接地電位であるシール
ド3および分割シールド15側に形成されるコンデンサ
回路の静電容量C2を十分に大きくすることができ(C
1<<C2)、電位測定が容易となる。このため、検出
電圧を低下させるための外部コンデンサ5は不要とな
り、機器の小形化および低コスト化を進めることが可能
となる。
【0042】(5)他の実施の形態 なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものでは
なく、各部材の構成や材質などは適宜変更可能であり、
例えば、第3の実施の形態のボス付き導電性リング11
を、第1の実施の形態の導電性バンド10と同様、冷却
・加熱により収縮・膨張する金属部材、あるいは収縮形
状を記憶した形状記憶合金から構成しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接地電極に誘電体層および導電体層を密着設置させたこ
とで、接地電位と導電体層が誘電体層を介して極めて接
近するため、大きな静電容量値を有するコンデンサ回路
を形成することができ、外部コンデンサも不要となり、
優れた測定精度を確保しつつ小形化および低コスト化を
図ることができ、コンパクト且つ安価で、しかも高品質
な容量形分圧器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内部構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の内部構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の内部構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の内部構成図。
【図5】従来の容量形分圧器の内部構成図。
【符号の説明】
1…導電性容器 2…高電圧導体 3…シールド 4…電圧検出用電極 5…外部コンデンサ 6…誘電体層 7…導電体層 8…接続線 9…貫通穴 10…導電性バンド 11…ボス付き導電性リング 12…導電性ワッシャ 13…導電性ボルト 14…導電性リング 15…分割シールド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性の容器が設けられ、この容器内に
    高電圧導体が収納され、この高電圧導体を取り囲むよう
    にして接地電極が配置された容量形分圧器において、 前記接地電極において前記高電圧導体と向い合う面を導
    体対向面とし、前記高電圧導体に対向する面以外の面を
    導体非対向面として、 前記接地電極の導体対向面には誘電体層が密着して設置
    され、 前記誘電体層の上には導電体層が設置され、 前記導電体層には接続線が取付けられたことを特徴とす
    る容量形分圧器。
  2. 【請求項2】 前記接地電極の前記誘電体層および前記
    導電体層を設置した部位には貫通穴が少なくとも一ヶ所
    以上設けられ、 前記貫通穴は前記接続線を貫通させて接続線を前記接地
    電極の導体非対向面に導くように形成されたことを特徴
    とする請求項1記載の容量形分圧器。
  3. 【請求項3】 前記接地電極には貫通穴が少なくとも一
    ヶ所以上設けられ、 前記接地電極の導体対向面および導体非対向面ならびに
    前記貫通穴の壁面に前記誘電体層が密着して設置され、 前記誘電体層の上に前記貫通穴を塞ぐようにして前記導
    電体層が設置され、 前記接地電極の導体非対向面に位置する前記導電体層に
    前記接続線が取付けられたことを特徴とする請求項1に
    記載の容量形分圧器。
  4. 【請求項4】 前記接地電極の導体対向面および導体非
    対向面の上部に前記誘電体層が密着して設置され、 前記誘電体層の上に前記導電体層が設置され、 前記接地電極の導体非対向面に位置する前記導電体層に
    前記接続線が取付けられたことを特徴とする請求項1に
    記載の容量形分圧器。
  5. 【請求項5】 前記接地電極の導体非対向面に位置する
    前記導電体層に導電性バンドが設けられ、 この導電性バンドに前記接続線が取付けられたことを特
    徴とする請求項3または4に記載の容量形分圧器。
  6. 【請求項6】 前記接地電極には貫通穴が少なくとも一
    ヶ所以上設けられ、 前記接地電極の導体対向面および導体非対向面ならびに
    前記貫通穴の壁面に前記誘電体層が密着して設置され、 前記接地電極の導体対向面の前記誘電体層上にボス付き
    導電性リングが設置され、 前記貫通穴に前記ボスを貫通させ、このボスの先端部に
    前記接続線が取付けられたことを特徴とする請求項1に
    記載の容量形分圧器。
  7. 【請求項7】 前記導電性バンドおよび前記ボス付き導
    電性リングは、冷却・加熱により収縮・膨張する金属部
    材、あるいは膨張・収縮形状を記憶した形状記憶合金か
    ら構成されることを特徴とする請求項5または6に記載
    の容量形分圧器。
  8. 【請求項8】 前記接地電極の下部に前記誘電体層を介
    して分割接地電極が設置されたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7のいずれか1項に記載の容
    量形分圧器。
  9. 【請求項9】 前記誘電体層および前記導電体層はフッ
    素樹脂ベースの部材から構成されたことを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8のいずれか1項に
    記載の容量形分圧器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017071333A1 (zh) * 2015-10-29 2017-05-04 中国电力科学研究院 一种电容分压器

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