JP2002048773A - レール溶接部超音波探傷用校正試験片 - Google Patents
レール溶接部超音波探傷用校正試験片Info
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Abstract
きることにより、適宜探傷条件を確認することができる
レール溶接部超音波探傷用校正試験片を提供する。 【解決手段】 鉄道用レール溶接部の品質を超音波探傷
法により検査する際の探傷感度の基準を設定・校正する
ために使用する校正試験片において、45度斜角探触子
二つを用いる二探触子法の距離振幅特性曲線を作成する
ことができる標準穴1,5と、45度斜角探触子一つを
用いる一探触子法の距離振幅特性曲線を作成することが
できる標準穴2〜4と、70度斜角探触子を用いる一探
触子法の距離振幅特性曲線を作成することができる標準
穴6〜9とを一つの試験片に配置し、携行可能とする。
Description
部の品質管理を行うためのレール溶接部超音波探傷用校
正試験片に係り、特に、超音波探傷検査法を適用する際
の、検出感度、評価区分線、等級分類、及び探傷装置
(探傷器・探触子)の性能管理に関するものである。
継手としての品質を評価するため、JR等においては仕
上り検査の手段の一つとして超音波探傷検査の全数実施
が義務付けられている。
頂面、頭部側面及び底部側面を探傷面とする一探触子法
と、頭部両側面及び底部両側面を探傷面とする二探触子
法による斜角探傷法が適用されている。
比試験片の構成図であり、図3(a)はその横断面図、
図3(b)はその頭部上面図、図3(c)はその側面
図、図3(d)はその底部裏面図である。
ようである。
m、厚みL52は18mm、底部101の幅L53は140
mm、厚みL54は12mm、腹部102の幅(厚み)L
55は16mm、対比試験片の高さL56は160mm、対
比試験片の長さL57は700mm、標準穴111の反対
側の端部からの長さL58は50mm、L59は30mm、
標準穴121〜127は端部からの長さL60が50mm
のピッチで、合計の長さL61が350mm、標準穴12
1の幅方向の寸法L62は20(140)mm、標準穴1
22の幅方向の寸法L63は40(120)mm、標準穴
123の幅方向の寸法L64は60(100)mm、標準
穴124の幅方向の寸法L65は80(80)mm、標準
穴125の幅方向の寸法L66は100(60)mm、標
準穴126の幅方向の寸法L67は120(40)mm、
標準穴127の幅方向の寸法L68は140(20)m
m、標準穴112の反対側の端部からの長さL58は50
mm、標準穴112の頭頂面からの長さL69は70mm
である。
溶接部超音波探傷用対比試験片(RW1−60型)」
は、超音波探傷検査に使用する探傷装置(超音波探傷
器、斜角探触子等)の探傷条件を設定、確認する基準の
試験片である。また同試験片は、頭部103と底部10
1に各1個の二探触子法用基準穴111,112と一探
触子法用の基準穴121〜127を含め9個の標準穴
(φ4×4mmの平底形状)を加工したものである。
傷器の時代に開発、導入されたもので、45度斜角探触
子による一探触子法の距離振幅特性曲線及び評価区分線
の作成、及び同基準感度を設定することが最大の用途で
ある。
校正する用途のみで、距離振幅特性曲線及び評価区分線
は作成できない。
法用を個々に設定し対応していた。
度は、探傷技術者ごとに探触子の押付け力が異なるた
め、個人差が最も生じ易い条件である。このため探傷装
置を複数の技術者が共用して使用する場合は、特に探傷
検査の作業を実施する前後に探傷感度を確認することが
望ましい。さらに、探傷中に探触子が著しく摩耗する等
のトラブルが発生した場合、代替え器(予備器)を準備
していない限りは、探傷検査を実施しても信頼のおける
結果は得られない。
場に常時携行可能な大きさの試験片の開発が要望されて
いた。
が10kg以下であるのに比べ大型で重量物(長さ70
0mm、重量26kg)であるため、探傷現場に常時携
行することが実質的に不可能である。
対比試験片は、大型・重量物(700mm、26kg)
であるため、探傷現場に常時携行することが容易な小型
・軽量試験片の開発が望まれている。
探傷感度を設定する機能の他に、距離振幅特性曲線及び
評価区分線を作成できる機能を付加する。さらに、現行
の一探触子法の探傷範囲よりも浅い範囲の探傷条件を設
定できる機能をも新たに開発する必要がある。
触子法の探傷感度の設定、距離振幅特性曲線及び評価区
分線の校正等についても対応できるもので、かつ、各探
傷法用の標準穴等は他の探傷法の設定・校正を干渉しな
いこと。また、開発・改良した機能を、汎用のデジタル
式超音波探傷器においても、適用することが可能なもの
であることが求められている。
化を図り、探傷現場に常時携行できることにより、適宜
探傷条件を確認することができるレール溶接部超音波探
傷用校正試験片を提供することを目的とする。
成するために、〔1〕鉄道用レール溶接部の品質を超音
波探傷法により検査する際の探傷感度の基準を設定・校
正するために使用する校正試験片において、45度斜角
探触子二つを用いる二探触子法の距離振幅特性曲線を作
成することができる標準穴と、45度斜角探触子一つを
用いる一探触子法の距離振幅特性曲線を作成することが
できる標準穴と、70度斜角探触子を用いる一探触子法
の距離振幅特性曲線を作成することができる標準穴とを
一つの試験片に配置し、携行可能とすることを特徴とす
る。
波探傷用校正試験片において、前記45度斜角探触子の
標準穴は、φ4×4mmの平底穴であることを特徴とす
る。
溶接部超音波探傷用校正試験片において、前記45度斜
角探触子二つを用いる二探触子法の標準穴を前記校正試
験片の長さ方向の略中央部に形成することを特徴とす
る。
波探傷用校正試験片において、前記標準穴を前記校正試
験片の頭頂面及び底面に各1個形成することを特徴とす
る。
溶接部超音波探傷用校正試験片において、前記45度斜
角探触子一つを用いる一探触子法の距離振幅特性曲線を
作成することができる標準穴を前記校正試験片の腹部面
の同じ垂直線上に3個形成することを特徴とする。
波探傷用校正試験片において、前記70度斜角探触子を
用いる一探触子法の標準穴は、φ2mmの貫通穴である
ことを特徴とする。
波探傷用校正試験片において、前記貫通穴を前記校正試
験片の頭頂部の片側張出部に該校正試験片の幅及び長さ
方向にずらして4個形成することを特徴とする。
波探傷用校正試験片において、この校正試験片の長さを
230mm、底部の幅を120mmにすることを特徴と
する。
波探傷用校正試験片において、この校正試験片の重さを
8kgにすることを特徴とする。
音波探傷用校正試験片において、前記標準穴の位置を端
面から110mmで、かつ頭部幅及び底部幅の1/3と
することを特徴とする。
は、一探触子法用に加工した7個の基準穴及び標準穴で
ある。この標準穴は、アナログ式超音波探傷器におい
て、距離振幅特性曲線及び評価区分線を作成するために
は不可欠であった。しかし、現在主流として使用されて
いるデジタル式探傷器においては、探傷器本体に搭載し
ているCPUのプログラムに対応させることにより、基
準穴を含め3個の標準穴で対応できる。これにより、試
験片の長さを1/3にまで小型化できる。
線等を作成するために、一探触子法と同様に探傷距離の
異なる3個の標準穴を加工、もしくは、最小限の標準穴
で、3種類の探傷距離を得ることのできる標準穴の加工
位置を模索することである。特に頭部においては、標準
穴の加工面と45度探触子を用いる一探触子法の探傷面
が競合するため設計が困難である。この点について検討
した結果、基準穴の加工位置を試験片幅の中央から1/
3の位置、すなわち、頭部二探触子法用の基準穴は頭部
側面から40mm、端部から110mmの位置、同様に
底部二探触子法用の基準穴は底部側面から80mm、端
部から110mmの位置に変更することにより対応し得
ることを確認した。したがって頭部二探触子法用の距離
振幅特性曲線は基準穴までの探傷距離(深さ)は、2
0、30、40mm。底部二探触子法用は、40、6
0、80mmとなる。
傷距離30mmの位置、底部の設定は、探傷距離60m
mの位置で設定する。
準穴等の新設は、前記の頭部二探触子法のビームに影響
を及ぼさない位置で、かつ、探触子欠陥距離が長い70
度の探触子で検討した。したがって、屈折角45度斜角
探触子、二振動子型垂直探触子においても適用可能なも
のを念頭に設計した。
て、詳細に説明する。
波探傷用校正試験片を示す図であり、図1(a)はその
横断面図、図1(b)はその頭部上面図、図1(c)は
その側面図、図1(d)はその底部裏面図である。
部10の頭頂面11に形成される頭部二探触子法用の標
準穴、2〜4は校正試験片の腹部14の側面部15に形
成される45度探触子を用いる一接触子法用の標準穴で
あり、これらの標準穴2〜4は腹部14の同一垂線上に
配置されている。5は校正試験片の底部16の張出部1
8の下面19に形成される底部二探触子法用の標準穴で
あり、これらの標準穴1〜5はφ4×4mmの平底穴、
6〜9は近距離探傷用標準穴で、φ2×2mmの貫通穴
であり、試験片の頭部10の片側張出部13に試験片の
幅及び長さ方向にずらして4個形成されている。
部、17は校正試験片の底部16の側面部、20は校正
試験片の端部である。
ようである。
m、厚みL2 は18mm、底部16の幅L3 は120m
m、厚みL4 は12mm、腹部14の幅(厚み)L5 は
16mm、校正試験片の高さL6 は160mm、校正試
験片の長さL7 は230mm、標準穴1の端部20から
の長さL8 は110mm、標準穴1の幅方向の寸法L9
は40(20)mm、標準穴6の端部20からの長さL
10は20mm、標準穴7の端部20からの長さL11は3
0mm、標準穴8の端部20からの長さL12は45m
m、標準穴9の端部20からの長さL13は65mm、標
準穴6の幅方向の寸法L14は5(55)mm、標準穴7
の幅方向の寸法L15は10(50)mm、標準穴8の幅
方向の寸法L16は15(45)mm、標準穴9の幅方向
の寸法L17は20(40)mm、標準穴2,3,4の端
部20からの長さL18は50mm、標準穴4の底部の下
面19からの高さ寸法L19は20mm、標準穴2の頭頂
面11からの長さL20は20mm、標準穴3の頭頂面1
1からの長さL21は80mm、標準穴4の頭頂面11か
らの長さL22は140mm、標準穴5の端部20からの
長さL23は110mm、標準穴5の幅方向の寸法L24は
80(40)mmである。
本発明のレール溶接部超音波探傷用校正試験片との相違
点を表1に示す。
られている。
験片の場合は700mm、一方、本発明のレール溶接部
超音波探傷用校正試験片の場合は230mmであり、従
来型対比試験片に比べて長さが470mm短縮され、1
/3以下となっている。
試験片の場合は140mm、一方、本発明のレール溶接
部超音波探傷用校正試験片の場合は120mmであり、
従来型対比試験片に比べて、幅の長さが20mm短縮さ
れている。
合は26kg、一方、本発明のレール溶接部超音波探傷
用校正試験片の場合は8kgであり、従来型対比試験片
に比べて、重さが18kg減量され、1/3以下となっ
ている。
超音波探傷用校正試験片は、小型・軽量化が図られてい
ることがわかる。
善されている。
対比試験片の場合は端部から50mm、頭部幅の中心
(30:30mm)であるのに対して、本発明のレール
溶接部超音波探傷用校正試験片の場合は、その校正試験
片の長さ略中心部である端部から110mm、頭部の張
出部である頭部幅の1/3(20:40mm)である。
対比試験片の場合は端部から50mm、頭部幅の中心
(70:70mm)であるのに対して、本発明のレール
溶接部超音波探傷用校正試験片の場合は、その校正試験
片の長さ略中心部である端部から110mm、頭部の張
出部である頭部幅の1/3(80:40mm)である。
置が改善されている。
る。
試験片の場合は、近距離探傷用基準穴の形状と寸法は、
φ2mmの貫通穴である。
試験片の場合は、近距離探傷用基準穴の数とピッチは、
4個で5〜20mm(5mmピッチ)である。
試験片の場合は、近距離探傷用基準穴の加工位置は、試
験片頭部端から20〜65mmである。
距離探傷用基準穴は設けられていないが、本発明の場合
は、近距離探傷用基準穴が設けられている。
る。
対比試験片の場合は7個であり、20〜140mm(2
0mmピッチ)であるのに対して、本発明のレール溶接
部超音波探傷用校正試験片の場合は、3個で20〜14
0mm(60mmピッチ)である。
比試験片の場合は端部から50〜350mm(50mm
ピッチで段々深く)なっているのに対して、本発明のレ
ール溶接部超音波探傷用校正試験片の場合は、端部から
50mmであり垂線上に揃えられている。
法による二探触子の配置を示す図である。
を配置する場合、探触子B(発信)→探触子C(受信)
の場合は、探傷距離は20mm(往復40mm)、探触
子A(発信)→探触子B(受信)の場合は、探傷距離は
30mm(往復60mm)、探触子D(発信)→探触子
C(受信)の場合は、探傷距離は30mm(往復60m
m)、探触子A(発信)→探触子D(受信)の場合は、
探傷距離は40mm(往復80mm)である。
も図2と同様にして行う。
探傷用標準穴の新設は、前記の頭部二探触子法のビーム
に影響を及ぼさない位置で、かつ、探触子欠陥距離が長
い70度の探触子で行った。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、以下のような効果を奏することができる。
探触子の使用を前提として、従来法である屈折角45度
斜角探触子による一探触子法、頭部・底部二探触子法の
感度設定、零点補正等の既存の調整は全て対応できるほ
か、従来型の1/3以下と小型・軽量化を図ることがで
きる。
の調整はもとより、探傷現場に携帯することが可能とな
り、必要になった場合、任意の場所において探傷条件の
確認が随意に実施できる。これにより、探傷精度を維持
継続することができ、よって、探傷結果の信頼性の向上
を図ることができる。
探傷精度を維持し、探傷結果の信頼性を向上させること
ができ、鉄道の安全輸送に寄与することができる。
正試験片(RW2型)を示す図である。
置を示す図である。
(RW1−60型)を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 鉄道用レール溶接部の品質を超音波探傷
法により検査する際の探傷感度の基準を設定・校正する
ために使用する校正試験片において、 45度斜角探触子二つを用いる二探触子法の距離振幅特
性曲線を作成することができる標準穴と、45度斜角探
触子一つを用いる一探触子法の距離振幅特性曲線を作成
することができる標準穴と、70度斜角探触子を用いる
一探触子法の距離振幅特性曲線を作成することができる
標準穴とを一つの試験片に配置し、携行可能とすること
を特徴とするレール溶接部超音波探傷用校正試験片。 - 【請求項2】 請求項1記載のレール溶接部超音波探傷
用校正試験片において、前記45度斜角探触子の標準穴
は、φ4×4mmの平底穴であることを特徴とするレー
ル溶接部超音波探傷用校正試験片。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のレール溶接部超音
波探傷用校正試験片において、前記45度斜角探触子二
つを用いる二探触子法の標準穴を前記校正試験片の長さ
方向の略中央部に形成することを特徴とするレール溶接
部超音波探傷用校正試験片。 - 【請求項4】 請求項3記載のレール溶接部超音波探傷
用校正試験片において、前記標準穴を前記校正試験片の
頭頂面及び底面に各1個形成することを特徴とするレー
ル溶接部超音波探傷用校正試験片。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載のレール溶接部超音
波探傷用校正試験片において、前記45度斜角探触子一
つを用いる一探触子法の距離振幅特性曲線を作成するこ
とができる標準穴を前記校正試験片の腹部面の同じ垂直
線上に3個形成することを特徴とするレール溶接部超音
波探傷用校正試験片。 - 【請求項6】 請求項1記載のレール溶接部超音波探傷
用校正試験片において、前記70度斜角探触子を用いる
一探触子法の標準穴は、φ2mmの貫通穴であることを
特徴とするレール溶接部超音波探傷用校正試験片。 - 【請求項7】 請求項6記載のレール溶接部超音波探傷
用校正試験片において、前記貫通穴を前記校正試験片の
頭頂部の片側張出部に該校正試験片の幅及び長さ方向に
ずらして4個形成することを特徴とするレール溶接部超
音波探傷用校正試験片。 - 【請求項8】 請求項1記載のレール溶接部超音波探傷
用校正試験片において、該校正試験片の長さを230m
m、底部の幅を120mmにすることを特徴とするレー
ル溶接部超音波探傷用校正試験片。 - 【請求項9】 請求項8記載のレール溶接部超音波探傷
用校正試験片において、該校正試験片の重さを8kgに
することを特徴とするレール溶接部超音波探傷用校正試
験片。 - 【請求項10】 請求項4記載のレール溶接部超音波探
傷用校正試験片において、前記標準穴の位置を端面から
110mmで、かつ頭部幅及び底部幅の1/3とするこ
とを特徴とするレール溶接部超音波探傷用校正試験片。
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JP2000230474A JP3662482B2 (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | レール溶接部超音波探傷用校正試験片 |
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