JP2002048254A - 空気弁の排気構造 - Google Patents
空気弁の排気構造Info
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Abstract
における弁体の閉栓を防止し、弁体を適正な姿勢に保持
して確実なシーツ性を発揮できる空気弁の排気構造を提
供する。 【解決手段】 弁箱1の上部に大空気孔10を形成し、
大空気孔10の上方にダイヤフラム14を有するととも
に、微小孔17を通して大気に連通する圧力室15aを
設け、大空気孔10を貫通して弁棒19を配置し、弁棒
19の下端側に大空気孔10を開閉する弁体18を設
け、弁棒19に圧力室15aと弁箱内空間とを連通する
小空気孔19aを形成し、弁体18の下部に小空気孔1
9aを開閉するシャフト20を上下に移動可能に接続
し、シャフト20にフロートを設けた空気弁において、
ダイヤフラム14に弁棒19を挿通する貫通孔14dを
形成し、この貫通孔14dの内周縁14eに接当離間す
るダイヤフラム受け部24をダイヤフラム14の下面に
対向して弁棒19に設けた。
Description
に関し、下水管路の途中に設ける空気弁の技術に係るも
のである。
図4に示すものがある。図3〜図4において、弁箱1
は、管路に連通する底部の下部開口2と弁箱蓋3を装着
する上部開口4との間にフロート室5を形成しており、
上部開口4に飛沫除け部6を設けている。弁箱蓋3は中
央部に弁室7を形成する開口を有し、下面に飛沫除け部
6で支持してストレーナ8を配置するとともに、上面に
開口を覆ってシート9を配置しており、シート9に大空
気孔10を形成している。
てスプリング箱12を設けており、スプリング箱12を
覆って蓋13を配置するとともにスプリング箱12と蓋
13の間にダイヤフラム14を介装している。このダイ
ヤフラム14はスプリング箱12と蓋13とで形成する
空間を上部の圧力室15aとスプリング室15bとに仕
切っている。スプリング箱12にはスプリング室15b
を大気に連通させる連通孔16を形成し、蓋13には圧
力室14を大気に連通させる微小孔17を形成してい
る。
8を配置しており、弁体18とダイヤフラム14を弁棒
19で連結している。ダイヤフラム14は上押さえ部1
4aと下押さえ部14bとの間に挟み込み、ナット14
cを締め付けることで弁棒19に連結している。スプリ
ング室15bにはダイヤフラム14および弁棒19を介
して弁体18を閉動方向に付勢するスプリング15cを
配置している。弁棒19は軸心方向に貫通する小空気孔
19aを有しており、小空気孔19aは圧力室15aと
弁室7とを連通している。弁体18は上面にシート9に
気密に当接する大空気孔弁座(図示省略)を有し、下面
に小空気孔の下端開口を覆って配置する小空気孔弁座
(図示省略)を有している。
ている。シャフト20は、頭部が小空気孔弁座に当接し
て小空気孔を開閉する小空気孔弁体をなし、上端側に形
成した長孔21が弁体18に設けたスナップピン(図示
省略)に係合することで、小空気孔弁体と小空気孔弁座
の双方が当接する位置と双方が離間する位置とにわたっ
て上下動可能に弁体18に吊下げている。シャフト20
の下部側にはフロート22を装着し、フロート22の下
端にフラッパー23を設けている。
る。管路を流れる水が下部開口2から弁箱1の内部に流
入し、弁箱1のフロート室5の水位が増加するのに伴っ
てフロート22が上昇する。このフロート22の上昇に
よってシャフト20、弁体18、弁棒19が一体的に上
昇し、シャフト20の小空気孔弁体が弁体18の小空気
孔弁座に当接して小空気孔19aを閉栓し、弁体18が
大空気孔弁座でシート9に当接して大空気孔10を閉栓
する。
開口2から弁箱1の内部に流入し、フロート室5に空気
が溜るにしたがって弁箱1のフロート室5の水位が低下
する。フロート室5の水位が下限水位以下に低下すると
フロート22に作用する浮力が減少し、フロート重量が
浮力に勝ることでフロート22が下降する。このとき、
弁体18は弁室7の内部の空気圧を受けて閉栓状態を維
持し、フロート22およびシャフト20がスナップピン
に係合する長孔21の範囲で降下する。
aが開栓し、弁室7の内部の空気圧が小空気孔19aを
通して圧力室15aに流入する。このとき、圧力室15
aは微小孔17を通して大気に連通しているだけなの
で、急激な空気の流入によってダイヤフラム14が膨張
して弁棒19および弁体18を開栓方向に付勢し、この
不勢力と弁棒19、弁体18、シャフト20、フロート
22の重量とが弁室7の内部の空気圧による力に優るこ
とで弁体18が開栓し、大空気孔10を通して弁室7お
よびフロート室5の空気を大気中へ排気する。
位が上昇し、浮力およびスプリングの付勢力によって、
フロート22、シャフト20、弁体18、弁棒19が一
体的に上昇し、閉栓状態に復帰する。このとき、圧力室
15aの空気は微小孔16を通して排気される。フロー
ト室5の飛沫除け部6は流体の液面から飛散する飛沫を
遮り、ストレーナ8は飛沫とともに飛散するゴミを捕捉
する。
の構成において、配管内の流体を排水する時には、大空
気孔10を通して外気を弁箱1に吸気し、弁箱1から配
管に空気を取り込む。この吸気時に、シャフト20は小
空気孔19aを開放し、弁体18は大空気孔10を開栓
した状態となる。
して大気に連通しているだけなので、圧力室15aの空
気が小空気孔19aを通して弁箱1の側に吸気されると
圧力室15aが負圧となり、ダイヤフラム14が収縮す
る。ダイヤフラム14の収縮によって弁体18が閉栓方
向に付勢され、大空気孔10の開度が狭まり、円滑な吸
気が行なえなくなる。また、ダイヤフラム14は上押さ
え部14aと下押さえ部14bとの間に挟み込み、ナッ
ト14cを締め付けることで弁棒19に連結しているの
で、ナット14cの締付け時にダイヤフラム14が弾性
変形し、その復元力が弁棒19に作用することで弁体1
8が傾いた姿勢となり、止水性が低下する問題があっ
た。
ダイヤフラムと弁棒の締結をなくし、吸気時における弁
体の閉栓を防止し、弁体を適正な姿勢に保持して確実な
シーツ性を発揮できる空気弁の排気構造を提供すること
を目的とする。
に、本発明の空気弁の排気構造は、弁箱の上部に大空気
孔を形成し、大空気孔の上方にダイヤフラムを有すると
ともに、微小孔を通して大気に連通する圧力室を設け、
大空気孔を貫通して弁棒を配置し、弁棒の下端側に大空
気孔を開閉する弁体を設け、弁棒に圧力室と弁箱内空間
とを連通する小空気孔を形成し、弁体の下部に小空気孔
を開閉するシャフトを上下に移動可能に接続し、シャフ
トにフロートを設けた空気弁において、ダイヤフラムに
弁棒を挿通する貫通孔を形成し、この貫通孔の内周縁に
接当離間するダイヤフラム受け部をダイヤフラムの下面
に対向して弁棒に設けたものである。
昇に伴って閉栓方向に移動する。このとき、シャフトが
小空気孔を閉栓する状態で弁棒が上方に移動し、ダイヤ
フラム受け部が貫通孔を閉栓する状態でダイヤフラムを
押圧し、圧力室の空気を微小孔から排気してダイヤフラ
ムを収縮させる。
にシャフトが降下して小空気孔を開栓し、弁箱内の空気
圧が小空気孔を通して圧力室に作用することで、ダイヤ
フラムが貫通孔の内周縁をダイヤフラム受け部に圧接さ
せた状態で膨張し、弁棒および弁体を開栓方向に押し下
げる。
トとともにシャフトが降下して小空気孔を開栓し、弁体
の降下によって大空気孔を開栓し、この状態で大空気孔
を通して外気を弁箱内に吸気する。
締結を施していないので、圧力室の空気が小空気孔を通
して弁箱内に吸気されると、外気圧に押されてダイヤフ
ラムの貫通孔の内周縁がダイヤフラム受け部から離間
し、貫通孔を通して外気が圧力室内に流入する。このこ
とで、吸気時に圧力室が負圧となることを防止するとと
もに、ダイヤフラムの動作が弁棒に及ぶことを防止す
る。
な締結を施さないことで、通常時においてもダイヤフラ
ムの歪み等の影響が弁棒に及ぶことがなく、弁体を適正
な姿勢に保持できる。
いて説明する。先に図3〜図4において説明した部材と
同様の作用を行なうものは同一番号を付して説明を省略
する。
は、外周縁の側をスプリング箱12と蓋13とで挟み、
両者を支柱ボルト11で結合することで固定装着してお
り、中心部に弁棒19を挿通するための貫通孔14dを
形成している。
小径部19bに嵌合装着してダイヤフラム受け部24を
配置しており、ダイヤフラム受け部24はスリーブ25
を介してナット14cで弁棒19に締結している。ダイ
ヤフラム受け部24はダイヤフラム14の下面に対向
し、貫通孔14dの内周縁14eに接当離間する。
説明する。フロート22はフロート室5の水位の増加に
伴って上昇し、フロート22の上昇によってシャフト2
0が小空気孔19aを閉栓し、シャフト20、弁体1
8、弁棒19が一体的に上昇して弁体18がシート9に
当接して大空気孔10を閉栓する。このとき、弁棒19
の上方への移動によってダイヤフラム受け部24が貫通
孔14dを閉栓する状態でダイヤフラム14を押圧し、
圧力室15aの空気を微小孔17から排気してダイヤフ
ラム14を収縮させる。
気がフロート室5に溜るにしたがってフロート室5の水
位が低下してフロート22に作用する浮力が減少し、フ
ロート重量が浮力に優ることで、フロート22およびシ
ャフト20がスナップピンに係合する長孔21の範囲で
降下し、シャフト20の降下によって小空気孔19aが
開栓する。このとき、弁体18は弁室7の内部の空気圧
を受けて閉栓状態を維持する。
が小空気孔19aを通して圧力室15aに作用すると、
ダイヤフラム14が貫通孔14dの内周縁14eをダイ
ヤフラム受け部24に圧接させた状態で膨張し、弁棒1
9および弁体18を開栓方向に付勢する。この付勢力と
弁棒19、弁体18、シャフト20、フロート22の重
量とが弁室7の内部の空気圧による力に優ることで弁体
18が開栓し、大空気孔10を通して弁室7およびフロ
ート室5の空気を大気中へ排気する。
ト22とともにシャフト20が降下して小空気孔19a
を開栓し、弁体18の降下によって大空気孔10を開栓
し、この状態で大空気孔10を通して外気を弁箱1の内
部に吸気する。
ム14と弁棒19は機械的な締結を施していないので、
圧力室15aの空気が小空気孔19aを通して弁箱1の
内部に吸気されると、連通孔16を通してスプリング室
15bに作用する大気圧に押されてダイヤフラム14の
貫通孔14dの内周縁14eがダイヤフラム受け部24
から離間し、貫通孔14dを通して外気が圧力室15a
の内部に流入する。このことで、吸気時に圧力室15a
が負圧となることを防止するとともに、ダイヤフラム1
4の動作が弁棒19に及ぶことを防止する。また、ダイ
ヤフラム14と弁棒19との間に機械的な締結を施さな
いことで、通常時においてもダイヤフラム14の歪み等
の影響が弁棒19に及ぶことがなく、弁体18を適正な
姿勢に保持でき、その止水性を損なうことがない。
ラムと弁棒は機械的な締結を施していないので、配管の
流体を排水する吸気時において、圧力室の空気が小空気
孔を通して弁箱内に吸気されると、外気圧に押されてダ
イヤフラムの貫通孔の内周縁がダイヤフラム受け部から
離間し、貫通孔を通して外気が圧力室内に流入すること
で、吸気時に圧力室が負圧となることを防止できるとと
もに、ダイヤフラムの動作が弁棒に及ぶことを防止でき
る。また、通常時においてもダイヤフラムの歪み等の影
響が弁棒に及ぶことがなく、弁体を適正な姿勢に保持し
て確実な止水性を維持できる。
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁箱の上部に大空気孔を形成し、大空気
孔の上方にダイヤフラムを有するとともに、微小孔を通
して大気に連通する圧力室を設け、大空気孔を貫通して
弁棒を配置し、弁棒の下端側に大空気孔を開閉する弁体
を設け、弁棒に圧力室と弁箱内空間とを連通する小空気
孔を形成し、弁体の下部に小空気孔を開閉するシャフト
を上下に移動可能に接続し、シャフトにフロートを設け
た空気弁において、 ダイヤフラムに弁棒を挿通する貫通孔を形成し、この貫
通孔の内周縁に接当離間するダイヤフラム受け部をダイ
ヤフラムの下面に対向して弁棒に設けたことを特徴とす
る空気弁の排気構造。
Priority Applications (1)
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JP2000236307A JP4100862B2 (ja) | 2000-08-04 | 2000-08-04 | 空気弁の排気構造 |
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