JP2002048263A - 空気弁の排気構造 - Google Patents

空気弁の排気構造

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JP2002048263A
JP2002048263A JP2000236309A JP2000236309A JP2002048263A JP 2002048263 A JP2002048263 A JP 2002048263A JP 2000236309 A JP2000236309 A JP 2000236309A JP 2000236309 A JP2000236309 A JP 2000236309A JP 2002048263 A JP2002048263 A JP 2002048263A
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JP
Japan
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valve
pressure
valve body
air hole
chamber
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JP2000236309A
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Kazumi Tajiri
和美 田尻
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力下排気時にフロート室の急激な圧力低下
を抑制することで、飛沫の飛散を抑制し、異物が圧力室
へ侵入することを防止することができる空気弁の排気構
造を提供する。 【解決手段】 弁箱1の上部に大空気孔10を形成し、
弁箱1の内部に大空気孔10を開閉する弁体18を設
け、弁体18の下部にシャフト20を介してフロート2
2を設け、弁体18の下側部に弁体18より大径で周縁
部26bが大空気孔10の周囲に所定間隙を開けて対向
する可撓性を備えた圧力調整板26を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気弁の排気構造
に関し、下水管路の途中に設ける空気弁の技術に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の空気弁としては、例えば図3〜
図4に示すものがある。図3〜図4において、弁箱1
は、管路に連通する底部の下部開口2と弁箱蓋3を装着
する上部開口4との間にフロート室5を形成しており、
フロート室5の上部に飛沫除け部6を設けている。弁箱
蓋3は中央部に弁室7を形成する開口を有し、下面にス
トレーナ8を配置するとともに、上面に開口を覆ってシ
ート9を配置しており、シート9に大空気孔10を形成
している。
【0003】弁箱蓋3の上方には支柱ボルト11を介し
てスプリング箱12を設けており、スプリング箱12を
覆って蓋13を配置するとともにスプリング箱12と蓋
13の間にダイヤフラム14を介装している。このダイ
ヤフラム14はスプリング箱12と蓋13とで形成する
空間を上部の圧力室15aとスプリング室15bとに仕
切っている。スプリング箱12にはスプリング室15b
を大気に連通させる連通孔16を形成し、蓋13には圧
力室14を大気に連通させる微小孔17を形成してい
る。
【0004】弁室7には大空気孔10を開閉する弁体1
8を配置しており、スプリング室15bにはダイヤフラ
ム14および弁棒19を介して弁体18を閉動方向に付
勢するスプリング15cを配置している。弁棒19は軸
心方向に貫通する小空気孔19aを有しており、小空気
孔19aは圧力室15aと弁室7とを連通している。弁
体18は上面にシート9に気密に当接する大空気孔弁座
18aを有し、下面に小空気孔19aの下端開口を覆っ
て配置する小空気孔弁座18bを有している。
【0005】弁体18の下端にはシャフト20を配置し
ている。シャフト20は、頭部が小空気孔弁座18bに
当接して小空気孔19aを開閉する小空気孔弁体20a
をなし、上端側に形成した長孔21が弁体18に設けた
スナップピン18cに係合することで、小空気孔弁体2
0aと小空気孔弁座18bの双方が当接する位置と双方
が離間する位置とにわたって上下動可能に弁体18に吊
下げている。シャフト20の下部側にはフロート22を
装着し、フロート22の下端にフラッパー23を設けて
いる。
【0006】上述した構成における作用について説明す
る。管路を流れる水が下部開口2から弁箱1の内部に流
入し、弁箱1のフロート室5の水位が増加するのに伴っ
てフロート22が上昇する。このフロート22の上昇に
よってシャフト20、弁体18、弁棒19が一体的に上
昇し、シャフト20の小空気孔弁体20aが弁体18の
小空気孔弁座18bに当接して小空気孔19aを閉栓
し、弁体18が大空気孔弁座18aでシート9に当接し
て大空気孔10を閉栓する。
【0007】流水に連行されて管路を流れる空気が下部
開口2から弁箱1の内部に流入し、フロート室5に空気
が溜るにしたがって弁箱1のフロート室5の水位が低下
する。フロート室5の水位が下限水位以下に低下すると
フロート22に作用する浮力が減少し、フロート重量が
浮力に勝ることでフロート22が下降する。このとき、
弁体18は弁室7の内部の空気圧を受けて閉栓状態を維
持し、フロート22およびシャフト20がスナップピン
18cに係合する長孔21の範囲で降下する。
【0008】シャフト20の降下によって小空気孔19
aが開栓し、弁室7の内部の空気圧が小空気孔19aを
通して圧力室15aに流入する。このとき、圧力室15
aは微小孔17を通して大気に連通しているだけなの
で、急激な空気の流入によってダイヤフラム14が膨張
して弁棒19および弁体18を開栓方向に付勢し、この
不勢力と弁棒19、弁体18、シャフト20、フロート
22の重量とが弁室7の内部の空気圧による力に優るこ
とで弁体18が開栓し、大空気孔10を通して弁室7お
よびフロート室5の空気を大気中へ排気する。
【0009】この排気によってフロート室5の内部の水
位が上昇し、浮力およびスプリングの付勢力によって、
フロート22、シャフト20、弁体18、弁棒19が一
体的に上昇し、閉栓状態に復帰する。フロート室5の飛
沫除け部6は流体の液面から飛散する飛沫を遮り、スト
レーナ8は飛沫とともに飛散するゴミを捕捉する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、排気時には弁箱1の内部に急激な圧力
低下が生起して弁箱1に流入する汚水から異物が飛散
し、飛沫除け部6およびストレーナ8で遮るものの、シ
ート9に付着して弁体18とシート9との水密な接触を
阻害することがある。また、小さな異物が小空気孔に侵
入して圧力室15aに流入し、圧力室15aの微小孔1
7が詰まり、微小孔17の詰りによって圧力室15aに
対する空気の出入りが遮断されてダイヤフラム14の円
滑な運動が阻害され、排気時に膨張した状態にあるダイ
ヤフラム14が排気後にフロートの上昇によって初期状
態に復帰することが困難となり、弁体18の閉栓動作が
阻害され、弁箱1に流入する汚水および汚物が大空気孔
から外部へ漏れ出る問題があった。
【0011】本発明は上記課題を解決するものであり、
圧力下排気時にフロート室の急激な圧力低下を抑制する
ことで、飛沫の飛散を抑制し、異物が圧力室へ侵入する
ことを防止することができる空気弁の排気構造を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の空気弁の排気構造は、弁箱の上部に大空気
孔を形成し、弁箱内に大空気孔を開閉する弁体を設け、
弁体の下部にシャフトを介してフロートを設け、弁体の
下側部に弁体より大径で周縁部が大空気孔の周囲に所定
間隙を開けて対向する可撓性を備えた圧力調整板を設け
たものである。
【0013】上記した構成により、弁体はフロートの上
昇に伴って閉栓方向に移動し、フロートの降下によって
開栓方向に移動する。弁体が開栓する圧力下排気時には
弁箱内の空気が圧力調整板の周縁部と大空気孔の周囲と
の間の間隙を通り、大空気孔から大気へ排気される。
【0014】このとき、弁箱内の圧力が弁体の開栓によ
って急減に低下し、弁箱内外の圧力差によって圧力調整
板が大空気孔を閉栓する方向に弾性変形し、圧力調整板
と大空気孔の周囲との間の流路断面が狭まり、弁箱内の
空気が急激に減少することを抑制して圧力低下を抑制す
る。
【0015】このことにより、弁箱内の空気の排気に伴
って弁箱内に流入する流体から飛沫が発生することを抑
制する。弁箱内に流体が充ちる満水直前において勢い良
く上昇してくる流体は圧力調整板に当って減勢されると
ともに、圧力調整板を大空気孔の周囲に向けて付勢し、
その流路を閉塞することにより流出が防止される。ま
た、圧力調整板に作用する弁箱内の圧力が弁体を閉栓す
る方向に付勢し、弁体のシール性を高める。
【0016】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。先に図3〜図4において説明した部材と
同様の作用を行なうものは同一番号を付して説明を省略
する。
【0017】図1〜図2において、大空気孔弁座18a
は押さえ金具18dをボルト18eで弁体18に固定す
ることにより弁体18に装着している。弁箱1の上部開
口4に装着した飛沫除け部24は、大空気孔10の下方
における弁箱1の空間を弁室7とフロート室5とに仕切
っており、中央部にシャフト20を挿通するシャフト孔
24aを有し、周方向に適当間隔で複数の通気穴24b
を形成している。この通気穴24bは弁室7とフロート
室5とを連通している。
【0018】弁箱1の上部開口4の内周面には径方向に
突出して環状の座部25を形成しており、座部25は大
空気孔10の全周を囲んでいる。弁体18の下側部には
円板状の圧力調整板26を中心部の貫通孔26aで嵌着
している。この圧力調整板26は弁体18より大径で、
その外周縁部26bが座部25に所定間隙を開けて対向
しており、外周縁部26bと座部25との間に開口部2
6cを形成している。圧力調整板26は薄板状をなし、
金属板、ゴム、樹脂等からなり、外周縁部26bの側が
上下に揺動する可撓性を有しており、弁体18の下面に
対向する部位に複数の微小な通気孔26dを有してい
る。
【0019】以下、上記した構成における作用について
説明する。基本的動作は図3〜図4に示したものと同様
であるので、要部の動作について説明する。弁体18が
大空気孔10を閉栓する状態において、圧力調整板26
の外周縁部26bは座部25から所定距離だけ離間して
いる。このため、弁箱1の内部圧力が圧力調整板26に
作用することはないので、排気時にはダイヤフラム14
の作用によって弁体15は容易に開栓する。
【0020】弁体18が開栓する圧力下排気時には、飛
沫除け部24の通気穴24bを通してフロート室5から
弁室7に流入する空気を大空気孔10を通して大気へ排
気する。
【0021】このとき、弁箱1の内部圧力が弁体18の
開栓によって急減に低下し、弁箱内外の圧力差によって
圧力調整板26が大空気孔10を閉栓する方向に弾性変
形し、圧力調整板26の外周縁26bと大空気孔10の
周囲に位置する座部25との間の開口部26cにおける
流路断面が狭まり、弁箱1の内部の空気が急激に減少す
ることを抑制して圧力低下を抑制する。
【0022】このことにより、弁箱1の内部の空気の排
気に伴って弁箱1の内部に流入する流体から飛沫が発生
することを抑制し、弁棒19の小空気孔19aを通して
異物が圧力室15aに流入することを防止してダイヤフ
ラム14が機能不全となることを未然に防止し、止水性
を維持する弁箱1の内部に流体が充ちる満水直前におい
て勢い良く上昇してくる流体は圧力調整板26に当って
減勢されるとともに、圧力調整板26を大空気孔10の
周囲の座部25に向けて付勢し、その開口部26cにお
ける流路を閉塞することにより流出が防止される。ま
た、圧力調整板26に作用する弁箱1の内部圧力が弁体
18を閉栓する方向に付勢し、弁体18のシール性を高
める。
【0023】弁体18が閉栓した状態において、通気孔
26dを通して圧力が平衡することにより、圧力調整板
26が初期状態に復帰する。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧力調整
板が弁箱内外の圧力差によって弾性変形し、圧力調整板
と大空気孔の周囲との間の流路断面を狭めることによ
り、弁箱内の空気の急激な減少および圧力低下を抑制す
ることができ、弁箱内に流入する流体から飛沫が発生す
ることを抑制でき、弁箱内に流体が充ちる満水直前にお
いて流体を圧力調整板で減勢し、圧力調整板で大空気孔
を閉塞してその流出を防止し、かつ圧力調整板に作用す
る弁箱の内部圧力が弁体を閉栓する方向に付勢して弁体
のシール性を高めることで汚水が弁箱外へ流れ出ること
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における空気弁を示す拡大
断面図である。
【図2】同空気弁の圧力調整板の平面図である。
【図3】従来の空気弁の一例を示す断面図である。
【図4】同空気弁の部分断面図である。
【符号の説明】
1 弁箱 3 弁箱蓋 4 上部開口 9 シート 10 大空気孔 15a 圧力室 18 弁体 19 弁棒 19a 小空気孔 20 シャフト 22 フロート 25 座部 26 圧力調整板 26b 外周縁部 26c 開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の上部に大空気孔を形成し、弁箱内
    に大空気孔を開閉する弁体を設け、弁体の下部にシャフ
    トを介してフロートを設け、弁体の下側部に弁体より大
    径で周縁部が大空気孔の周囲に所定間隙を開けて対向す
    る可撓性を備えた圧力調整板を設けたことを特徴とする
    空気弁の排気構造。
JP2000236309A 2000-08-04 2000-08-04 空気弁の排気構造 Pending JP2002048263A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103292016A (zh) * 2013-06-20 2013-09-11 衢州昀睿工业设计有限公司 太阳能热水器的自动补水阀
CN103335114A (zh) * 2013-07-26 2013-10-02 衢州昀睿工业设计有限公司 串联式内置阀及液位控制阀

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103292016A (zh) * 2013-06-20 2013-09-11 衢州昀睿工业设计有限公司 太阳能热水器的自动补水阀
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