JPH07151254A - 空気弁のシール構造 - Google Patents
空気弁のシール構造Info
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- JPH07151254A JPH07151254A JP30072193A JP30072193A JPH07151254A JP H07151254 A JPH07151254 A JP H07151254A JP 30072193 A JP30072193 A JP 30072193A JP 30072193 A JP30072193 A JP 30072193A JP H07151254 A JPH07151254 A JP H07151254A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 弁箱1内に内部空間を上下に仕切る飛沫除け
部21をフロート軸13aに遊嵌して設け、飛沫除け部
21にフロート軸13aの周囲において開口する通気孔
22を形成する。飛沫除け部21の下面側に配置する蛇
腹体23をフロート軸13aに遊嵌させるとともに、下
端部でフロート軸13aに固定して設ける。蛇腹体23
の上端側に蛇腹体23の開口周囲において通気孔22を
開閉する大ダイヤフラム24を設け、蛇腹体23の相当
接する襞部23aに小孔23bを形成した 【効果】 弁体5の閉動に先立って大ダイヤフラム24
により飛沫除け部21の通気孔22を閉塞するので、調
圧プラグの不調により弁体5の閉動が阻害されても、弁
箱1内の流体が外部に流出することがない。
部21をフロート軸13aに遊嵌して設け、飛沫除け部
21にフロート軸13aの周囲において開口する通気孔
22を形成する。飛沫除け部21の下面側に配置する蛇
腹体23をフロート軸13aに遊嵌させるとともに、下
端部でフロート軸13aに固定して設ける。蛇腹体23
の上端側に蛇腹体23の開口周囲において通気孔22を
開閉する大ダイヤフラム24を設け、蛇腹体23の相当
接する襞部23aに小孔23bを形成した 【効果】 弁体5の閉動に先立って大ダイヤフラム24
により飛沫除け部21の通気孔22を閉塞するので、調
圧プラグの不調により弁体5の閉動が阻害されても、弁
箱1内の流体が外部に流出することがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水管路等において使
用する空気弁のシール構造に関する。
用する空気弁のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水管路等に配置する空気弁は、
例えば、図3〜図4に示すような構造である。図3〜図
4において、弁箱1は底部において取付対象の管路に連
通し、弁箱1の上部には空気を排出する大空気孔2を形
成する空気孔カバー3を設けており、空気孔カバー3の
立ち上がり部には排気口4を設けている。
例えば、図3〜図4に示すような構造である。図3〜図
4において、弁箱1は底部において取付対象の管路に連
通し、弁箱1の上部には空気を排出する大空気孔2を形
成する空気孔カバー3を設けており、空気孔カバー3の
立ち上がり部には排気口4を設けている。
【0003】弁箱1の内部には大空気孔2を開閉する弁
体5を配置しており、弁体5の軸部6を空気孔カバー3
の上部に配置したダイヤフラム7で支持している。この
ダイヤフラム7は、空気孔カバー3の上部に設けたスプ
リング箱8と圧力室カバー9の間に挟持して設けてい
る。スプリング箱8の内部にはダイヤフラム7を上方に
付勢するスプリング10を配しており、圧力室カバー9
はダイヤフラム7との間に圧力室9aを形成している。
圧力室カバー9には調圧プラグ9bを設けている。弁体
5の下部には小空気孔11を形成しており、小空気孔1
1は弁体5の軸部6に設けた貫通孔12を介して圧力室
9aに連通している。
体5を配置しており、弁体5の軸部6を空気孔カバー3
の上部に配置したダイヤフラム7で支持している。この
ダイヤフラム7は、空気孔カバー3の上部に設けたスプ
リング箱8と圧力室カバー9の間に挟持して設けてい
る。スプリング箱8の内部にはダイヤフラム7を上方に
付勢するスプリング10を配しており、圧力室カバー9
はダイヤフラム7との間に圧力室9aを形成している。
圧力室カバー9には調圧プラグ9bを設けている。弁体
5の下部には小空気孔11を形成しており、小空気孔1
1は弁体5の軸部6に設けた貫通孔12を介して圧力室
9aに連通している。
【0004】弁箱1の内部に配置したフロート13はフ
ロート軸13aを有し、フロート軸13aは弁箱1の上
部空間に配置した飛沫除け部14を貫通している。フロ
ート軸13aは上端部に長孔13bを有し、長孔13b
に挿通したピン15を介してフロート軸13aを弁体5
の下部に連結している。このため、弁体5に対し、フロ
ート13は長孔13bにおいて許容される範囲において
上下に移動し、上位点において小空気孔11を閉塞す
る。飛沫除け部14は通気孔16を有し、通気孔16に
はストレーナ17を配置している。
ロート軸13aを有し、フロート軸13aは弁箱1の上
部空間に配置した飛沫除け部14を貫通している。フロ
ート軸13aは上端部に長孔13bを有し、長孔13b
に挿通したピン15を介してフロート軸13aを弁体5
の下部に連結している。このため、弁体5に対し、フロ
ート13は長孔13bにおいて許容される範囲において
上下に移動し、上位点において小空気孔11を閉塞す
る。飛沫除け部14は通気孔16を有し、通気孔16に
はストレーナ17を配置している。
【0005】この構成によれば、閉状態において、弁体
5が大空気孔2を閉塞し、フロート軸13aが小空気孔
11を閉塞する。この閉状態において弁箱1の内部空間
に空気が溜り弁箱1内の水位が低下すると、弁箱1の内
圧を受けて弁体5が大空気孔2を閉塞する状態で、水位
の低下に伴ってフロート13が長孔13bにおいて許容
される範囲内で降下し、小空気孔11を開放する。
5が大空気孔2を閉塞し、フロート軸13aが小空気孔
11を閉塞する。この閉状態において弁箱1の内部空間
に空気が溜り弁箱1内の水位が低下すると、弁箱1の内
圧を受けて弁体5が大空気孔2を閉塞する状態で、水位
の低下に伴ってフロート13が長孔13bにおいて許容
される範囲内で降下し、小空気孔11を開放する。
【0006】この状態で、弁箱1内の空気は小空気孔1
1から貫通孔12を通って圧力室9aに到り、調圧プラ
グ9bを通って外部に流出する。一方、圧力室9aにお
ける空気の流入量と流出量の差量が残圧としてダイヤフ
ラム7に作用し、この力が軸部6を介して弁体5を押し
下げて大空気孔2を開放する。
1から貫通孔12を通って圧力室9aに到り、調圧プラ
グ9bを通って外部に流出する。一方、圧力室9aにお
ける空気の流入量と流出量の差量が残圧としてダイヤフ
ラム7に作用し、この力が軸部6を介して弁体5を押し
下げて大空気孔2を開放する。
【0007】大空気孔2を開放した開状態においては、
弁箱1内の大量の空気が飛沫除け部14のストレーナ1
7を通って大空気孔2から空気孔カバー13内に到り、
排気口4を通って外部に排気される。
弁箱1内の大量の空気が飛沫除け部14のストレーナ1
7を通って大空気孔2から空気孔カバー13内に到り、
排気口4を通って外部に排気される。
【0008】空気の排気に伴って弁箱1内の水位が高ま
ると、浮力を受けてフロート13が上昇し、フロート軸
13aが小空気孔11を閉塞する。小空気孔11を閉塞
すると圧力室9aへの空気の供給が停止し、ダイヤフラ
ム9による押し下げ力が無くなり、スプリング10の押
圧力とフロート13の浮力が弁体5を押し上げ、弁体5
が大空気孔2を閉塞する閉状態に復帰する。
ると、浮力を受けてフロート13が上昇し、フロート軸
13aが小空気孔11を閉塞する。小空気孔11を閉塞
すると圧力室9aへの空気の供給が停止し、ダイヤフラ
ム9による押し下げ力が無くなり、スプリング10の押
圧力とフロート13の浮力が弁体5を押し上げ、弁体5
が大空気孔2を閉塞する閉状態に復帰する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、排気時にはストレーナ17によって流
体中の異物を除去しているが、微小な異物はストレーナ
17を通過して、小空気孔11から貫通孔12を通って
圧力室9aに達する場合がある。この微小な異物が調圧
プラグ9bに詰まると、圧力室9a内の圧力を排除する
ことが困難もしくは不可能となり、閉動時にフロートの
上昇により弁体5を押し上げようとすると、圧力室9a
に残存する圧力が弁体5の閉動を阻害する。このため、
大空気孔2に対する弁体5の閉動作が遅れ、大空気孔2
から流体が外部に流出する問題があった。
の構成において、排気時にはストレーナ17によって流
体中の異物を除去しているが、微小な異物はストレーナ
17を通過して、小空気孔11から貫通孔12を通って
圧力室9aに達する場合がある。この微小な異物が調圧
プラグ9bに詰まると、圧力室9a内の圧力を排除する
ことが困難もしくは不可能となり、閉動時にフロートの
上昇により弁体5を押し上げようとすると、圧力室9a
に残存する圧力が弁体5の閉動を阻害する。このため、
大空気孔2に対する弁体5の閉動作が遅れ、大空気孔2
から流体が外部に流出する問題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、調圧
プラグの目詰まりにより圧力室内の圧力を排除すること
が困難もしくは不可能となり、弁体の閉動作が遅れる状
態となっても、流体が外部に流出することがない空気弁
のシール構造を提供することを目的とする。
プラグの目詰まりにより圧力室内の圧力を排除すること
が困難もしくは不可能となり、弁体の閉動作が遅れる状
態となっても、流体が外部に流出することがない空気弁
のシール構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の空気弁のシール構造は、上部に大空気孔を
有する弁箱の内部に、大空気孔を開閉する弁体を昇降自
在に配置し、弁体を弁箱の上方に設けたダイヤフラムで
支持し、弁箱内に配置したフロートのフロート軸を弁体
の下部に一定距離にわたって上下動自在に連結し、弁体
にフロートの上下動によりフロート軸によって開閉する
小空気孔を形成し、小空気孔をダイヤフラムの背面に形
成した圧力室に連通させるとともに、圧力室を調圧プラ
グを介して大気に連通させた空気弁において、弁箱内に
弁箱の内部空間を上下に仕切る飛沫除け部をフロート軸
に遊嵌して設け、飛沫除け部にフロート軸の周囲におい
て開口する通気孔を形成し、飛沫除け部の下面側に配置
する蛇腹体をフロート軸に遊嵌させるとともに、下端部
でフロート軸に固定して設け、蛇腹体の上端側に蛇腹体
の開口周囲において通気孔を開閉するシール手段を設
け、蛇腹体の相当接する襞部に小孔を形成した構成とす
るものである。
に、本発明の空気弁のシール構造は、上部に大空気孔を
有する弁箱の内部に、大空気孔を開閉する弁体を昇降自
在に配置し、弁体を弁箱の上方に設けたダイヤフラムで
支持し、弁箱内に配置したフロートのフロート軸を弁体
の下部に一定距離にわたって上下動自在に連結し、弁体
にフロートの上下動によりフロート軸によって開閉する
小空気孔を形成し、小空気孔をダイヤフラムの背面に形
成した圧力室に連通させるとともに、圧力室を調圧プラ
グを介して大気に連通させた空気弁において、弁箱内に
弁箱の内部空間を上下に仕切る飛沫除け部をフロート軸
に遊嵌して設け、飛沫除け部にフロート軸の周囲におい
て開口する通気孔を形成し、飛沫除け部の下面側に配置
する蛇腹体をフロート軸に遊嵌させるとともに、下端部
でフロート軸に固定して設け、蛇腹体の上端側に蛇腹体
の開口周囲において通気孔を開閉するシール手段を設
け、蛇腹体の相当接する襞部に小孔を形成した構成とす
るものである。
【0012】
【作用】上記した構成により、閉状態において、弁体が
大空気孔を閉塞するとともに、フロート軸が小空気孔を
閉塞し、蛇腹体が収縮して襞部が相当接することにより
小孔を閉塞するとともに、蛇腹体がシール手段を飛沫除
け部の下面に押圧して通気孔を閉塞する。
大空気孔を閉塞するとともに、フロート軸が小空気孔を
閉塞し、蛇腹体が収縮して襞部が相当接することにより
小孔を閉塞するとともに、蛇腹体がシール手段を飛沫除
け部の下面に押圧して通気孔を閉塞する。
【0013】この閉状態において弁箱の内部空間に空気
が溜り弁箱内の水位が低下すると、水位の低下に伴って
フロートが降下し、蛇腹体が伸長する。このとき、シー
ル手段は弁箱内の空気圧および伸長しきらない蛇腹体の
弾性力を受けて飛沫除け部の下面に圧接し、蛇腹体の開
口周囲において通気孔を閉塞する状態にある。蛇腹体が
伸長して襞部の小孔が開放されると、飛沫除け部より下
方の弁箱内の空気が小孔から蛇腹体の内部および飛沫除
け部の通気孔を通って弁体の下方空間に流入し、弁箱内
の空気圧により弁体が大空気孔を閉塞する状態に維持さ
れる。
が溜り弁箱内の水位が低下すると、水位の低下に伴って
フロートが降下し、蛇腹体が伸長する。このとき、シー
ル手段は弁箱内の空気圧および伸長しきらない蛇腹体の
弾性力を受けて飛沫除け部の下面に圧接し、蛇腹体の開
口周囲において通気孔を閉塞する状態にある。蛇腹体が
伸長して襞部の小孔が開放されると、飛沫除け部より下
方の弁箱内の空気が小孔から蛇腹体の内部および飛沫除
け部の通気孔を通って弁体の下方空間に流入し、弁箱内
の空気圧により弁体が大空気孔を閉塞する状態に維持さ
れる。
【0014】さらに弁箱内の水位が低下してフロートが
浮力を失うと、フロートおよびフロート軸が許容範囲内
でさらに降下して弁体の小空気孔を開放し、伸長しきっ
た蛇腹体とともにシール手段が降下して通気孔を開放す
る。このとき、すでに蛇腹体の小孔の開放によってシー
ル手段を境とする両側の弁箱内の空気圧は等しくなって
おり、シール手段は円滑に降下する。
浮力を失うと、フロートおよびフロート軸が許容範囲内
でさらに降下して弁体の小空気孔を開放し、伸長しきっ
た蛇腹体とともにシール手段が降下して通気孔を開放す
る。このとき、すでに蛇腹体の小孔の開放によってシー
ル手段を境とする両側の弁箱内の空気圧は等しくなって
おり、シール手段は円滑に降下する。
【0015】小空気孔の開放によって、弁箱内の空気は
小空気孔から圧力室に到り、調圧プラグを通って大気に
流出する。一方、圧力室における空気の流入量と流出量
の差量が残圧としてダイヤフラムに作用し、この力が弁
体を押し下げて大空気孔を開放する。この大空気孔を開
放した開状態において、弁箱内の大量の空気が飛沫除け
部の通気孔を通って大空気孔から外部に排気される。
小空気孔から圧力室に到り、調圧プラグを通って大気に
流出する。一方、圧力室における空気の流入量と流出量
の差量が残圧としてダイヤフラムに作用し、この力が弁
体を押し下げて大空気孔を開放する。この大空気孔を開
放した開状態において、弁箱内の大量の空気が飛沫除け
部の通気孔を通って大空気孔から外部に排気される。
【0016】空気の排気に伴って弁箱内の水位が高まる
と、浮力を受けてフロートおよびフロート軸が上昇し、
伸長しきった蛇腹体の上端側に位置するシール手段が飛
沫除け部の通気孔を閉塞する。
と、浮力を受けてフロートおよびフロート軸が上昇し、
伸長しきった蛇腹体の上端側に位置するシール手段が飛
沫除け部の通気孔を閉塞する。
【0017】さらに、弁箱内の水位が高まると、フロー
トおよびフロート軸が蛇腹体を収縮させながら上昇し、
フロート軸が小空気孔を閉塞して圧力室への空気の供給
を停止させることにより、ダイヤフラムによる押し下げ
力が無くなり、フロートの浮力が弁体を押し上げ、弁体
が大空気孔を閉塞する閉状態に復帰する。
トおよびフロート軸が蛇腹体を収縮させながら上昇し、
フロート軸が小空気孔を閉塞して圧力室への空気の供給
を停止させることにより、ダイヤフラムによる押し下げ
力が無くなり、フロートの浮力が弁体を押し上げ、弁体
が大空気孔を閉塞する閉状態に復帰する。
【0018】したがって、弁体によって大空気孔を閉塞
する前段階でシール手段が飛沫除け部の通気孔を閉塞す
るので、調圧プラグが閉塞する事態が生じ、弁体の閉動
時に圧力室の圧力が逃げ切らず、ダイヤフラムによる押
し下げ力が弁体の閉動を阻害する場合においても、シー
ル手段によって弁箱内の流体が外部に流出することを防
止できる。
する前段階でシール手段が飛沫除け部の通気孔を閉塞す
るので、調圧プラグが閉塞する事態が生じ、弁体の閉動
時に圧力室の圧力が逃げ切らず、ダイヤフラムによる押
し下げ力が弁体の閉動を阻害する場合においても、シー
ル手段によって弁箱内の流体が外部に流出することを防
止できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図2においては、先に図3〜図4におい
て説明したダイヤフラムの構成を省略して示しており、
また、同様の作用を行う部材については同一番号を付し
て説明を省略する。
明する。図1〜図2においては、先に図3〜図4におい
て説明したダイヤフラムの構成を省略して示しており、
また、同様の作用を行う部材については同一番号を付し
て説明を省略する。
【0020】図1〜図2において、弁箱1の内部には、
弁箱1の内部空間を上下に仕切る飛沫除け部21をフロ
ート軸13aに遊嵌して設けており、飛沫除け部21に
はフロート軸13aの周囲において開口する通気孔22
を形成している。
弁箱1の内部空間を上下に仕切る飛沫除け部21をフロ
ート軸13aに遊嵌して設けており、飛沫除け部21に
はフロート軸13aの周囲において開口する通気孔22
を形成している。
【0021】飛沫除け部21の下面側にはフロート軸1
3aに遊嵌させて蛇腹体23を配置しており、蛇腹体2
3の下端部はフロート軸13aに固定している。蛇腹体
23は複数の襞部23aを有しており、相当接する襞部
23aにはそれぞれ小孔23bを設けている。また、蛇
腹体23は樹脂材やゴム材からなり、通常として伸長し
た状態にある。
3aに遊嵌させて蛇腹体23を配置しており、蛇腹体2
3の下端部はフロート軸13aに固定している。蛇腹体
23は複数の襞部23aを有しており、相当接する襞部
23aにはそれぞれ小孔23bを設けている。また、蛇
腹体23は樹脂材やゴム材からなり、通常として伸長し
た状態にある。
【0022】蛇腹体23の上端側に接続してシール手段
をなす大ダイヤフラム24を配置しており、大ダイヤフ
ラム24は飛沫除け部21の下面側に位置し、周縁部に
おいて弁箱1に固定している。大ダイヤフラム24は、
周縁部に位置して断面円弧状をなす環状部24aと、環
状部24aに形成した通気小孔24bと、環状部24a
の内周側に拡がる平板部24cと、飛沫除け部21の通
気孔22より大きな径をなし、蛇腹体23の開口を囲ん
で環状に位置するシール部24dとを有しており、シー
ル部24dが飛沫除け部21の下面に当接することで大
ダイヤフラム24は蛇腹体23の開口周囲において通気
孔22を開閉する。
をなす大ダイヤフラム24を配置しており、大ダイヤフ
ラム24は飛沫除け部21の下面側に位置し、周縁部に
おいて弁箱1に固定している。大ダイヤフラム24は、
周縁部に位置して断面円弧状をなす環状部24aと、環
状部24aに形成した通気小孔24bと、環状部24a
の内周側に拡がる平板部24cと、飛沫除け部21の通
気孔22より大きな径をなし、蛇腹体23の開口を囲ん
で環状に位置するシール部24dとを有しており、シー
ル部24dが飛沫除け部21の下面に当接することで大
ダイヤフラム24は蛇腹体23の開口周囲において通気
孔22を開閉する。
【0023】以下、上記構成における作用を説明する。
閉状態において、弁体5が大空気孔2を閉塞し、フロー
ト軸13aが弁体5の小空気孔11を閉塞し、蛇腹体2
3が収縮して襞部23aが相当接することにより小孔2
3bを閉塞し、蛇腹体23が大ダイヤフラム24を飛沫
除け部21の下面に押圧し、シール部24dが通気孔2
2の周囲において飛沫除け部21の下面に当接して通気
孔22を閉塞する。
閉状態において、弁体5が大空気孔2を閉塞し、フロー
ト軸13aが弁体5の小空気孔11を閉塞し、蛇腹体2
3が収縮して襞部23aが相当接することにより小孔2
3bを閉塞し、蛇腹体23が大ダイヤフラム24を飛沫
除け部21の下面に押圧し、シール部24dが通気孔2
2の周囲において飛沫除け部21の下面に当接して通気
孔22を閉塞する。
【0024】この閉状態において弁箱1の内部空間に空
気が溜り弁箱1内の水位が低下すると、水位の低下に伴
ってフロート13が降下し、蛇腹体23が伸長する。こ
のとき、大ダイヤフラム24は弁箱1内の空気圧および
伸長しきらない蛇腹体23の弾性力を受けて飛沫除け部
21の下面に圧接し、蛇腹体23の開口周囲において通
気孔22を閉塞する状態にある。蛇腹体23が伸長して
襞部23aが相互に離間し、小孔23bが開放される
と、飛沫除け部21より下方の弁箱1内の空気が小孔2
3bから蛇腹体23の内部および飛沫除け部21の通気
孔22を通って弁体5の下方空間に流入し、弁箱1内の
空気圧により弁体5が大空気孔2を閉塞する状態に維持
される。
気が溜り弁箱1内の水位が低下すると、水位の低下に伴
ってフロート13が降下し、蛇腹体23が伸長する。こ
のとき、大ダイヤフラム24は弁箱1内の空気圧および
伸長しきらない蛇腹体23の弾性力を受けて飛沫除け部
21の下面に圧接し、蛇腹体23の開口周囲において通
気孔22を閉塞する状態にある。蛇腹体23が伸長して
襞部23aが相互に離間し、小孔23bが開放される
と、飛沫除け部21より下方の弁箱1内の空気が小孔2
3bから蛇腹体23の内部および飛沫除け部21の通気
孔22を通って弁体5の下方空間に流入し、弁箱1内の
空気圧により弁体5が大空気孔2を閉塞する状態に維持
される。
【0025】さらに弁箱1内の水位が低下してフロート
13が浮力を失うと、フロート13およびフロート軸1
3aが長孔13bにおいて許容される範囲内でさらに降
下して弁体5の小空気孔11を開放し、伸長しきった蛇
腹体23とともに大ダイヤフラム24の平板部24cが
降下する。平板部24cの降下は環状部24aの延びに
よって許容し、平板部24cの降下により通気孔22を
開放する。このとき、すでに蛇腹体23の小孔23bの
開放によって大ダイヤフラム24を境とする両側の弁箱
1内の空気圧は等しくなっており、大ダイヤフラム24
は円滑に降下する。
13が浮力を失うと、フロート13およびフロート軸1
3aが長孔13bにおいて許容される範囲内でさらに降
下して弁体5の小空気孔11を開放し、伸長しきった蛇
腹体23とともに大ダイヤフラム24の平板部24cが
降下する。平板部24cの降下は環状部24aの延びに
よって許容し、平板部24cの降下により通気孔22を
開放する。このとき、すでに蛇腹体23の小孔23bの
開放によって大ダイヤフラム24を境とする両側の弁箱
1内の空気圧は等しくなっており、大ダイヤフラム24
は円滑に降下する。
【0026】小空気孔11の開放によって、弁箱1内の
空気は小空気孔11から貫通孔12を通って圧力室9a
に到り、調圧プラグ9bを通って大気に流出する。一
方、圧力室9aにおける空気の流入量と流出量の差量が
残圧としてダイヤフラム9に作用し、この力が弁体5を
押し下げて大空気孔2を開放する。この大空気孔2を開
放した開状態において、弁箱1内の空気は、大ダイヤフ
ラム24の複数の通気小孔24bおよび飛沫除け部21
の通気孔22を通って大空気孔2から外部に多量に排気
される。
空気は小空気孔11から貫通孔12を通って圧力室9a
に到り、調圧プラグ9bを通って大気に流出する。一
方、圧力室9aにおける空気の流入量と流出量の差量が
残圧としてダイヤフラム9に作用し、この力が弁体5を
押し下げて大空気孔2を開放する。この大空気孔2を開
放した開状態において、弁箱1内の空気は、大ダイヤフ
ラム24の複数の通気小孔24bおよび飛沫除け部21
の通気孔22を通って大空気孔2から外部に多量に排気
される。
【0027】空気の排気に伴って弁箱1内の水位が高ま
ると、浮力を受けてフロート13およびフロート軸13
aが上昇し、伸長しきった蛇腹体23の上端側に位置す
る大ダイヤフラム24がシール部24dで飛沫除け部2
1の下面に当接して通気孔22を閉塞する。
ると、浮力を受けてフロート13およびフロート軸13
aが上昇し、伸長しきった蛇腹体23の上端側に位置す
る大ダイヤフラム24がシール部24dで飛沫除け部2
1の下面に当接して通気孔22を閉塞する。
【0028】さらに、弁箱1内の水位が高まると、フロ
ート13およびフロート軸13aが蛇腹体23を収縮さ
せながら上昇し、フロート軸13aが小空気孔11を閉
塞して圧力室9aへの空気の供給を停止させることによ
り、ダイヤフラム9による押し下げ力が無くなる。この
ため、フロート13の浮力およびスプリング10の弾性
力が弁体5を押し上げ、弁体5が大空気孔2を閉塞する
閉状態に復帰する。
ート13およびフロート軸13aが蛇腹体23を収縮さ
せながら上昇し、フロート軸13aが小空気孔11を閉
塞して圧力室9aへの空気の供給を停止させることによ
り、ダイヤフラム9による押し下げ力が無くなる。この
ため、フロート13の浮力およびスプリング10の弾性
力が弁体5を押し上げ、弁体5が大空気孔2を閉塞する
閉状態に復帰する。
【0029】このように、弁体5によって大空気孔2を
閉塞する前段階で大ダイヤフラム24が飛沫除け部21
の通気孔22を閉塞するので、異物等によって調圧プラ
グ9bが閉塞する事態が生じ、弁体5の閉動時に圧力室
9aの圧力が逃げ切らず、ダイヤフラム9による押し下
げ力が弁体5の閉動を阻害する場合においても、大ダイ
ヤフラム24によって弁箱1内の流体が外部に流出する
ことを防止できる。
閉塞する前段階で大ダイヤフラム24が飛沫除け部21
の通気孔22を閉塞するので、異物等によって調圧プラ
グ9bが閉塞する事態が生じ、弁体5の閉動時に圧力室
9aの圧力が逃げ切らず、ダイヤフラム9による押し下
げ力が弁体5の閉動を阻害する場合においても、大ダイ
ヤフラム24によって弁箱1内の流体が外部に流出する
ことを防止できる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、弁
体の閉動に先立ってシール手段により飛沫除け部の通気
孔を閉塞するので、調圧プラグの不調により弁体の閉動
が阻害されても、弁箱内の流体が外部に流出することが
ない。
体の閉動に先立ってシール手段により飛沫除け部の通気
孔を閉塞するので、調圧プラグの不調により弁体の閉動
が阻害されても、弁箱内の流体が外部に流出することが
ない。
【図1】本発明の一実施例を示す空気弁の断面図であ
る。
る。
【図2】同実施例における蛇腹体の伸縮を示す説明図で
ある。
ある。
【図3】従来の空気弁の要部を示す断面図である。
【図4】同空気弁の全体断面図である。
1 弁箱 2 大空気孔 5 弁体 11 小空気孔 13 フロート 13a フロート軸 21 飛沫除け部 22 通気孔 23 蛇腹体 23a 襞部 23b 小孔 24 大ダイヤフラム
Claims (1)
- 【請求項1】 上部に大空気孔を有する弁箱の内部に、
大空気孔を開閉する弁体を昇降自在に配置し、弁体を弁
箱の上方に設けたダイヤフラムで支持し、弁箱内に配置
したフロートのフロート軸を弁体の下部に一定距離にわ
たって上下動自在に連結し、弁体にフロートの上下動に
よりフロート軸によって開閉する小空気孔を形成し、小
空気孔をダイヤフラムの背面に形成した圧力室に連通さ
せるとともに、圧力室を調圧プラグを介して大気に連通
させた空気弁において、弁箱内に弁箱の内部空間を上下
に仕切る飛沫除け部をフロート軸に遊嵌して設け、飛沫
除け部にフロート軸の周囲において開口する通気孔を形
成し、飛沫除け部の下面側に配置する蛇腹体をフロート
軸に遊嵌させるとともに、下端部でフロート軸に固定し
て設け、蛇腹体の上端側に蛇腹体の開口周囲において通
気孔を開閉するシール手段を設け、蛇腹体の相当接する
襞部に小孔を形成したことを特徴とする空気弁のシール
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5300721A JP3026402B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 空気弁のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5300721A JP3026402B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 空気弁のシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07151254A true JPH07151254A (ja) | 1995-06-13 |
JP3026402B2 JP3026402B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=17888308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5300721A Expired - Fee Related JP3026402B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 空気弁のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3026402B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021001696A (ja) * | 2020-10-09 | 2021-01-07 | 協和工業株式会社 | 空気弁及び空気弁システム |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP5300721A patent/JP3026402B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021001696A (ja) * | 2020-10-09 | 2021-01-07 | 協和工業株式会社 | 空気弁及び空気弁システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3026402B2 (ja) | 2000-03-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |