JP2002048050A - 風力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置 - Google Patents
風力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置Info
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- JP2002048050A JP2002048050A JP2000238476A JP2000238476A JP2002048050A JP 2002048050 A JP2002048050 A JP 2002048050A JP 2000238476 A JP2000238476 A JP 2000238476A JP 2000238476 A JP2000238476 A JP 2000238476A JP 2002048050 A JP2002048050 A JP 2002048050A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】風速変動による風力発電機の発電出力変動を抑
制する風力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置に
関し、応答遅れなく発電出力変動を抑圧する。 【解決手段】風力発電装置(1)の発電電力からフィー
ドバック値を演算するステップ(30)と、風力発電装
置(1)が受ける風速値から、発電電力の変動を予測
し、変動を抑圧するフィードフォワード値を演算するス
テップ(32)と、フィードバック値とフィードフォワ
ード値とにより、ブレード(11)のピッチ角指令値を
生成するステップ(33)とを有する。風車の動特性を
補償するため、流入風速から発電機出力、ピッチ角から
発電機出力までの伝達特性をモデル化し、計測又は推定
した流入風速に対し、発電機出力を定格出力に制御する
ために必要なピッチ角を算出することにより、風車発電
機出力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さくでき
る。
制する風力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置に
関し、応答遅れなく発電出力変動を抑圧する。 【解決手段】風力発電装置(1)の発電電力からフィー
ドバック値を演算するステップ(30)と、風力発電装
置(1)が受ける風速値から、発電電力の変動を予測
し、変動を抑圧するフィードフォワード値を演算するス
テップ(32)と、フィードバック値とフィードフォワ
ード値とにより、ブレード(11)のピッチ角指令値を
生成するステップ(33)とを有する。風車の動特性を
補償するため、流入風速から発電機出力、ピッチ角から
発電機出力までの伝達特性をモデル化し、計測又は推定
した流入風速に対し、発電機出力を定格出力に制御する
ために必要なピッチ角を算出することにより、風車発電
機出力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さくでき
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、風力により発電する風
力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置に関し、特
に、風車ブレードのピッチ角を制御して、風速変動によ
る発電電力の変動を抑制するための風力発電装置のピッ
チ角制御方法及びその装置に関する。
力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置に関し、特
に、風車ブレードのピッチ角を制御して、風速変動によ
る発電電力の変動を抑制するための風力発電装置のピッ
チ角制御方法及びその装置に関する。
【0002】風力発電装置は,風速の変動により発電電
力が変動する。その変動に2種類あり、風車の受風領域
内の風速分布変化によりロータ回転数の3倍の周波数
(ロータが3ブレードの場合)で変動するものと、長周
期の風速変動によるものである。前者の変動は系統側の
電圧変動をもたらし、後者は周波数変動をもたらすた
め、電力系統への風力発電装置導入の阻害要因になって
いる。これら電力の変動を抑える必要がある。
力が変動する。その変動に2種類あり、風車の受風領域
内の風速分布変化によりロータ回転数の3倍の周波数
(ロータが3ブレードの場合)で変動するものと、長周
期の風速変動によるものである。前者の変動は系統側の
電圧変動をもたらし、後者は周波数変動をもたらすた
め、電力系統への風力発電装置導入の阻害要因になって
いる。これら電力の変動を抑える必要がある。
【0003】
【従来の技術】風力発電装置の電力変動を抑える制御方
法として、風車のブレードのピッチ角を、風車発電出力
が一定となるように、制御する方法が使用されている。
法として、風車のブレードのピッチ角を、風車発電出力
が一定となるように、制御する方法が使用されている。
【0004】図14、図15は、従来の風車発電装置の
ピッチ角制御装置の構成図である。図14に示すよう
に、風力発電装置1は、複数の風車ブレード(翼)11
を有するロータ10を有する。風車ブレード11は、例
えば、3つ設けられる。ロータ10は、増速機12を介
し風車発電機13に接続される。従って、風車ブレード
11が受風して、ロータ10が回転し、ロータ10の回
転により、風車発電機13を回転して、発電(AC)が
行われる。
ピッチ角制御装置の構成図である。図14に示すよう
に、風力発電装置1は、複数の風車ブレード(翼)11
を有するロータ10を有する。風車ブレード11は、例
えば、3つ設けられる。ロータ10は、増速機12を介
し風車発電機13に接続される。従って、風車ブレード
11が受風して、ロータ10が回転し、ロータ10の回
転により、風車発電機13を回転して、発電(AC)が
行われる。
【0005】ロータ10には、ブレード11のピッチ角
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。風車制御器20は、風車発電機出力と定格
出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバック
値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演算部
(出力制御則)30を有する。フィードバック演算部3
0は、誤差のPID制御系で構成され、発電出力が定格
出力に一致するように、ピッチ角を調整する。
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。風車制御器20は、風車発電機出力と定格
出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバック
値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演算部
(出力制御則)30を有する。フィードバック演算部3
0は、誤差のPID制御系で構成され、発電出力が定格
出力に一致するように、ピッチ角を調整する。
【0006】これにより、風車ブレード11のピッチ角
を変化し、風車ブレード11への風の流入角を変化し
て、風速変化に対し、風車出力を制御するものである。
即ち、発電出力の状態フィードバック制御は、実際の発
電出力でフィードバック制御するため、発電出力の変動
防止に直接寄与する。
を変化し、風車ブレード11への風の流入角を変化し
て、風速変化に対し、風車出力を制御するものである。
即ち、発電出力の状態フィードバック制御は、実際の発
電出力でフィードバック制御するため、発電出力の変動
防止に直接寄与する。
【0007】しかし、風速変動に対する応答遅れがあ
る。即ち、風速変動に対し、発電出力が変動するまで時
間遅れがある他に、大きな(例えば、20m)の風車ブ
レード11を駆動するのに、時間遅れがある。このた
め、フィードバック制御だけでは、充分な制御効果が得
られず、突風等には、発電出力が定格値を越えることは
避けられない。
る。即ち、風速変動に対し、発電出力が変動するまで時
間遅れがある他に、大きな(例えば、20m)の風車ブ
レード11を駆動するのに、時間遅れがある。このた
め、フィードバック制御だけでは、充分な制御効果が得
られず、突風等には、発電出力が定格値を越えることは
避けられない。
【0008】この定格出力に抑えるため、図15に示す
ように、風車発電装置1のブレード11の後流のナセル
15上に、風車の風向、風速を検出する風向風速計(ナ
セル風速計)14が設けられている。風車制御器(制御
演算部)20は、前述のフィードバック演算部30と、
風速計14の計測風速値から発電出力が定格出力以下に
なるようなフィードフォワード値(ピッチ角指令値)演
算する風速演算部(風速プログラム)31と、両ピッチ
角指令値の内、発電出力を抑えるピッチ角指令値を選択
し、ピッチ駆動機構を駆動する選択部32とを有する。
ように、風車発電装置1のブレード11の後流のナセル
15上に、風車の風向、風速を検出する風向風速計(ナ
セル風速計)14が設けられている。風車制御器(制御
演算部)20は、前述のフィードバック演算部30と、
風速計14の計測風速値から発電出力が定格出力以下に
なるようなフィードフォワード値(ピッチ角指令値)演
算する風速演算部(風速プログラム)31と、両ピッチ
角指令値の内、発電出力を抑えるピッチ角指令値を選択
し、ピッチ駆動機構を駆動する選択部32とを有する。
【0009】風速プログラム31は、発電出力指令値を
得るために必要なピッチ角と風速の関係を関数として格
納しておき、風速計14からの風速に応じて、ピッチ角
指令値を出力する。これにより、風速変化に対し、発電
出力が定格値以上になることを抑える制御を採用してい
た。
得るために必要なピッチ角と風速の関係を関数として格
納しておき、風速計14からの風速に応じて、ピッチ角
指令値を出力する。これにより、風速変化に対し、発電
出力が定格値以上になることを抑える制御を採用してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来のフィードフ
ォワード制御方法は、ナセル風速計14の計測値の1秒
間の最大風速値から、その最大値で定格出力となるピッ
チ角を算出する思想である。即ち、風車の静的な性能計
算により、風車出力が定格を越えないようなピッチ角を
算出するものである。このため、風車出力が定格を越え
ないように、抑えることはできるが、風車出力を定格出
力に一定に制御することが出来ないという問題がある。
ォワード制御方法は、ナセル風速計14の計測値の1秒
間の最大風速値から、その最大値で定格出力となるピッ
チ角を算出する思想である。即ち、風車の静的な性能計
算により、風車出力が定格を越えないようなピッチ角を
算出するものである。このため、風車出力が定格を越え
ないように、抑えることはできるが、風車出力を定格出
力に一定に制御することが出来ないという問題がある。
【0011】又、ブレード(翼)11の後流で風速を計
測すると、ブレード11の回転により風が増減速する。
この変動周期が1秒間程度となるため、ブレード11の
影響を除去して、定格に抑えるため、1秒間の最大値を
使用していた。更に、定格に抑えるためには、風速が一
旦下がっても、次の瞬間に風速が吹き上がる可能性があ
るため、風速が下がったからといって、すぐには、ピッ
チ角を出力を上げる側に制御することは好ましくない。
このため、1秒間の最大値を使用していた。この理由に
よっても、風車出力が定格を越えないように、抑えるこ
とはできるが、風車出力を定格出力に一定に制御するこ
とが出来なかった。
測すると、ブレード11の回転により風が増減速する。
この変動周期が1秒間程度となるため、ブレード11の
影響を除去して、定格に抑えるため、1秒間の最大値を
使用していた。更に、定格に抑えるためには、風速が一
旦下がっても、次の瞬間に風速が吹き上がる可能性があ
るため、風速が下がったからといって、すぐには、ピッ
チ角を出力を上げる側に制御することは好ましくない。
このため、1秒間の最大値を使用していた。この理由に
よっても、風車出力が定格を越えないように、抑えるこ
とはできるが、風車出力を定格出力に一定に制御するこ
とが出来なかった。
【0012】従って、本発明の目的は、風速を有効に利
用して、風車出力の変動を抑圧するための風車発電装置
のピッチ角制御方法及びその装置を提供するにある。
用して、風車出力の変動を抑圧するための風車発電装置
のピッチ角制御方法及びその装置を提供するにある。
【0013】又、本発明の他の目的は、フィードバック
制御系の応答の遅れを、風速のフィードフォワード制御
で補償して、風車出力変動を抑圧するための風車発電装
置のピッチ角制御方法及びその装置を提供するにある。
制御系の応答の遅れを、風速のフィードフォワード制御
で補償して、風車出力変動を抑圧するための風車発電装
置のピッチ角制御方法及びその装置を提供するにある。
【0014】更に、本発明の他の目的は、風速から風車
出力変動を予見し、フィードフォワード制御で、風車出
力変動を抑圧するための風車発電装置のピッチ角制御方
法及びその装置を提供するにある。
出力変動を予見し、フィードフォワード制御で、風車出
力変動を抑圧するための風車発電装置のピッチ角制御方
法及びその装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の風力発電装置の
ブレードのピッチ角を制御するピッチ角制御方法は、前
記風力発電装置の発電電力からフィードバック値を演算
するステップと、前記風力発電装置が受ける風速値か
ら、前記発電電力の変動を予測し、変動を抑圧するフィ
ードフォワード値を演算するステップと、前記フィード
バック値と前記フィードフォワード値とにより、前記ブ
レードのピッチ角指令値を生成するステップとを有す
る。
ブレードのピッチ角を制御するピッチ角制御方法は、前
記風力発電装置の発電電力からフィードバック値を演算
するステップと、前記風力発電装置が受ける風速値か
ら、前記発電電力の変動を予測し、変動を抑圧するフィ
ードフォワード値を演算するステップと、前記フィード
バック値と前記フィードフォワード値とにより、前記ブ
レードのピッチ角指令値を生成するステップとを有す
る。
【0016】本発明では、風車の動特性を補償するた
め、流入風速から発電機出力、ピッチ角から発電機出力
までの伝達特性をモデル化し、計測又は推定した流入風
速に対し、発電機出力を定格出力に制御するために必要
なピッチ角を算出することにより、風車発電機出力の出
力変動(定格出力からのずれ)を小さくできる。
め、流入風速から発電機出力、ピッチ角から発電機出力
までの伝達特性をモデル化し、計測又は推定した流入風
速に対し、発電機出力を定格出力に制御するために必要
なピッチ角を算出することにより、風車発電機出力の出
力変動(定格出力からのずれ)を小さくできる。
【0017】又、本発明では、前記フィードフォワード
値を演算するステップは、前記フィードバック値に応じ
て、前記演算のための係数を補正するステップを有する
ことにより、広い運転範囲で、風車発電機出力の出力変
動(定格出力からのずれ)を小さくできる。
値を演算するステップは、前記フィードバック値に応じ
て、前記演算のための係数を補正するステップを有する
ことにより、広い運転範囲で、風車発電機出力の出力変
動(定格出力からのずれ)を小さくできる。
【0018】更に、本発明では、前記フィードフォワー
ド値を演算するステップは、前記風速値と前記ブレード
のピッチ角とに応じて、前記演算のための係数を選択す
るステップを有することにより、広い運転範囲で、風車
発電機出力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さく
できる。
ド値を演算するステップは、前記風速値と前記ブレード
のピッチ角とに応じて、前記演算のための係数を選択す
るステップを有することにより、広い運転範囲で、風車
発電機出力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さく
できる。
【0019】更に、本発明では、前記フィードフォワー
ド値を演算するステップは、前記発電出力と前記ブレー
ドのピッチ角とから前記風速値を推定するステップを有
することにより、風速計を設けることなく、風速値をえ
ることができる。
ド値を演算するステップは、前記発電出力と前記ブレー
ドのピッチ角とから前記風速値を推定するステップを有
することにより、風速計を設けることなく、風速値をえ
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、第1の実施の形
態、第2の実施の形態、第3の実施の形態、他の実施の
形態の順で説明する。
態、第2の実施の形態、第3の実施の形態、他の実施の
形態の順で説明する。
【0021】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態の風車発電装置のピッチ角制御装置のブ
ロック図である。図中、図14で示したものと同一のも
のは、同一の記号で示してある。
1の実施の形態の風車発電装置のピッチ角制御装置のブ
ロック図である。図中、図14で示したものと同一のも
のは、同一の記号で示してある。
【0022】図1に示すように、風力発電装置1は、複
数の風車ブレード11を有するロータ10を有する。風
車ブレード11は、例えば、3つ設けられる。ロータ1
0は、増速機12を介し風車発電機13に接続される。
従って、風車ブレード11が受風して、ロータ10が回
転する。ロータ10の回転は、増速機12で増速され、
風車発電機13を回転して、発電(AC)が行われる。
数の風車ブレード11を有するロータ10を有する。風
車ブレード11は、例えば、3つ設けられる。ロータ1
0は、増速機12を介し風車発電機13に接続される。
従って、風車ブレード11が受風して、ロータ10が回
転する。ロータ10の回転は、増速機12で増速され、
風車発電機13を回転して、発電(AC)が行われる。
【0023】ロータ10には、ブレード11のピッチ角
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。又、ロータ10には、ブレード11の前方
で風速を検出する風速計16が設けられている。風速計
16は、例えば、ピトー管等が好適である。
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。又、ロータ10には、ブレード11の前方
で風速を検出する風速計16が設けられている。風速計
16は、例えば、ピトー管等が好適である。
【0024】ピッチ角制御器20は、風車発電機出力と
定格出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバ
ック値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演
算部(出力制御則)30を有する。フィードバック演算
部30は、周知の誤差のPID制御系で構成され、発電
出力が定格出力に一致するように、ピッチ角を調整す
る。
定格出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバ
ック値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演
算部(出力制御則)30を有する。フィードバック演算
部30は、周知の誤差のPID制御系で構成され、発電
出力が定格出力に一致するように、ピッチ角を調整す
る。
【0025】本発明のピッチ角制御装置20は、更に、
風速計16の計測風速値から風車の動特性により、風車
出力の変動値を予見し、変動を抑えるピッチ角指令値を
演算する予見制御部32と、フィードバック制御系に、
予見制御部32のピッチ角指令値をフィードフォワード
値として導入するための加算部33とを有する。尚、ピ
ッチ角制御装置20は、CPU,DSP等のマイクロプ
ロセッサで構成されことが望ましく、各部30、32、
33は、プログラムにより、実現される。
風速計16の計測風速値から風車の動特性により、風車
出力の変動値を予見し、変動を抑えるピッチ角指令値を
演算する予見制御部32と、フィードバック制御系に、
予見制御部32のピッチ角指令値をフィードフォワード
値として導入するための加算部33とを有する。尚、ピ
ッチ角制御装置20は、CPU,DSP等のマイクロプ
ロセッサで構成されことが望ましく、各部30、32、
33は、プログラムにより、実現される。
【0026】予見制御部32は、風車の動特性を補償す
るため、流入風速から発電機出力、ピッチ角から発電機
出力までの伝達特性をモデル化し、計測又は推定した流
入風速に対し、発電機出力を定格出力に制御するために
必要なピッチ角を算出する伝達特性(関数)を有する。
るため、流入風速から発電機出力、ピッチ角から発電機
出力までの伝達特性をモデル化し、計測又は推定した流
入風速に対し、発電機出力を定格出力に制御するために
必要なピッチ角を算出する伝達特性(関数)を有する。
【0027】次に、図2乃至図5により、予見制御部3
2の具体的構成について、説明する。図2は、予見制御
部32の風車線形モデル図であり、図3乃至図5は、図
2の伝達特性の説明図である。
2の具体的構成について、説明する。図2は、予見制御
部32の風車線形モデル図であり、図3乃至図5は、図
2の伝達特性の説明図である。
【0028】図2は、風速vl0=12.5m/s、ピ
ッチ角θl0=−10°、発電機出力Pg0=515k
W近傍における風車線形モデル図であり、Pθ(s)
は、ピッチ角θl(ピッチ角−10°)から発電機出力
PGlまでの伝達特性、Pv(s)は、風車の流入風速v
l(流入風速−12.5)から発電機出力PGlまでの伝
達特性である。
ッチ角θl0=−10°、発電機出力Pg0=515k
W近傍における風車線形モデル図であり、Pθ(s)
は、ピッチ角θl(ピッチ角−10°)から発電機出力
PGlまでの伝達特性、Pv(s)は、風車の流入風速v
l(流入風速−12.5)から発電機出力PGlまでの伝
達特性である。
【0029】図3乃至図5で後述するように、Pθ
(s)、Pv(s)は、近似的に下記(1)、(2)式
で表される。
(s)、Pv(s)は、近似的に下記(1)、(2)式
で表される。
【0030】
【数1】
【0031】図2のモデル図から、発電機出力PGl
は、下記(3)式で表現される。 Pv(s)vl+Pθ(s)θl=PGl (3) (3)式から、流入風速の変化分vlの出力変動PGl
への影響を打ち消すためのピッチ角θlは、下記(4)
式で計算される。
は、下記(3)式で表現される。 Pv(s)vl+Pθ(s)θl=PGl (3) (3)式から、流入風速の変化分vlの出力変動PGl
への影響を打ち消すためのピッチ角θlは、下記(4)
式で計算される。
【0032】
【数2】
【0033】式(4)から風速の変化分vl(v−vl
0)を打ち消すために必要なピッチ角変化分θFF(=
θl=θ−θl0)は、次式(5)乃至(7)で計算で
きる。
0)を打ち消すために必要なピッチ角変化分θFF(=
θl=θ−θl0)は、次式(5)乃至(7)で計算で
きる。
【0034】
【数3】
【0035】従って、予見制御部32は、計測風速値v
から式(7)により、風速の変化分vl(v−vl0)
を打ち消すために必要なピッチ角変化分θFF(フィー
ドフォワード値)を演算する。
から式(7)により、風速の変化分vl(v−vl0)
を打ち消すために必要なピッチ角変化分θFF(フィー
ドフォワード値)を演算する。
【0036】次に、式(1)のピッチ角指令値から発電
機出力までの伝達関数Pθ(s)について、図3及び図
4により、説明する。図3は、ピッチ制御系のブロック
図である。即ち、ピッチ角指令値と実ピッチ角との誤差
を制御電流に変換するゲインをKpGで、制御電流を実
ピッチ角に変換するゲインをKp/sで表したモデルで
ある。
機出力までの伝達関数Pθ(s)について、図3及び図
4により、説明する。図3は、ピッチ制御系のブロック
図である。即ち、ピッチ角指令値と実ピッチ角との誤差
を制御電流に変換するゲインをKpGで、制御電流を実
ピッチ角に変換するゲインをKp/sで表したモデルで
ある。
【0037】従って、ピッチ角指令値から実ピッチ角ま
での伝達特性Kθ1は、Kp・KpG=p1と置いて、
下記(8)式の一次遅れ系で表される。 Kθ1=p1/(s+p1) (8) 次に、実ピッチ角から風車発電機出力までの伝達特性K
θ2は、シュミレーションにより求める。図4の点線
は、風車の詳細なモデルを用いた周波数特性(周波数対
大きさ、位相)のシュミレーション結果である。即ち、
実ピッチ角からθl=−10を引いた値から、発電機出
力からPG0=515を引いた値までの伝達特性であ
る。図4の実線は、シュミレーション計算結果から得ら
れた周波数特性を下記(9)式で示される1次遅れ系で
近似した場合の周波数特性である。 Kθ2=Kθ’/(s+p2) (9) 風車の制御帯域は、1Hz以下であるため、図4の点線
で示す特性を、式(9)の一次遅れ系(実線)で近似す
ることは、妥当である。
での伝達特性Kθ1は、Kp・KpG=p1と置いて、
下記(8)式の一次遅れ系で表される。 Kθ1=p1/(s+p1) (8) 次に、実ピッチ角から風車発電機出力までの伝達特性K
θ2は、シュミレーションにより求める。図4の点線
は、風車の詳細なモデルを用いた周波数特性(周波数対
大きさ、位相)のシュミレーション結果である。即ち、
実ピッチ角からθl=−10を引いた値から、発電機出
力からPG0=515を引いた値までの伝達特性であ
る。図4の実線は、シュミレーション計算結果から得ら
れた周波数特性を下記(9)式で示される1次遅れ系で
近似した場合の周波数特性である。 Kθ2=Kθ’/(s+p2) (9) 風車の制御帯域は、1Hz以下であるため、図4の点線
で示す特性を、式(9)の一次遅れ系(実線)で近似す
ることは、妥当である。
【0038】以上より、ピッチ角指令値から発電機出力
までの伝達関数Pθは、下記(10)式で示されるか
ら、式(8)、式(9)を(10)式に代入し、式(1
1)、(12)に変形される。
までの伝達関数Pθは、下記(10)式で示されるか
ら、式(8)、式(9)を(10)式に代入し、式(1
1)、(12)に変形される。
【0039】
【数4】
【0040】式(12)において、下記式(13)、
(14)、(15)と置くと、式(1)が得られる。
(14)、(15)と置くと、式(1)が得られる。
【0041】
【数5】
【0042】次に、流入風速から風車発電機出力までの
伝達特性Pvは、シュミレーションにより求める。図5
の点線は、流入風速から風車発電機出力の風車の詳細な
モデルを用いた周波数特性(周波数対大きさ、位相)の
シュミレーション結果である。即ち、流入風速からvl
=12.5を引いた値から、発電機出力からPG0=5
15を引いた値までの伝達特性である。図5の実線は、
シュミレーション計算結果から得られた周波数特性を前
述の式(2)式で示される1次遅れ系で近似した場合の
周波数特性である。
伝達特性Pvは、シュミレーションにより求める。図5
の点線は、流入風速から風車発電機出力の風車の詳細な
モデルを用いた周波数特性(周波数対大きさ、位相)の
シュミレーション結果である。即ち、流入風速からvl
=12.5を引いた値から、発電機出力からPG0=5
15を引いた値までの伝達特性である。図5の実線は、
シュミレーション計算結果から得られた周波数特性を前
述の式(2)式で示される1次遅れ系で近似した場合の
周波数特性である。
【0043】一般的な風のスペクトルは、1Hz以下に
集中しているため、図5の点線で示す特性を、式(2)
の一次遅れ系(実線)で近似することは、妥当である。
集中しているため、図5の点線で示す特性を、式(2)
の一次遅れ系(実線)で近似することは、妥当である。
【0044】このように、予見制御部32の予見制御と
して、風車の動特性を補償するため、流入風速から発電
機出力、ピッチ角から発電機出力までの伝達特性をモデ
ル化し、計測又は推定した流入風速に対し、発電機出力
を定格出力に制御するために必要なピッチ角を算出する
伝達特性(関数)を導出したことにより、風車発電機出
力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さくできる。
して、風車の動特性を補償するため、流入風速から発電
機出力、ピッチ角から発電機出力までの伝達特性をモデ
ル化し、計測又は推定した流入風速に対し、発電機出力
を定格出力に制御するために必要なピッチ角を算出する
伝達特性(関数)を導出したことにより、風車発電機出
力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さくできる。
【0045】又、風速計16をブレード11の前方に配
置することにより、予見制御に適した風速データを取得
できるため、より精度の良い予見制御が可能となる。
置することにより、予見制御に適した風速データを取得
できるため、より精度の良い予見制御が可能となる。
【0046】[第2の実施の形態]図6は、本発明の第
2の実施の形態の風車発電装置のピッチ角制御装置のブ
ロック図である。図中、図1及び図14で示したものと
同一のものは、同一の記号で示してある。
2の実施の形態の風車発電装置のピッチ角制御装置のブ
ロック図である。図中、図1及び図14で示したものと
同一のものは、同一の記号で示してある。
【0047】図6に示すように、図1と同様に、風力発
電装置1は、複数の風車ブレード11を有するロータ1
0を有する。風車ブレード11は、例えば、3つ設けら
れる。ロータ10は、増速機12を介し風車発電機13
に接続される。従って、風車ブレード11が受風して、
ロータ10が回転する。ロータ10の回転は、増速機1
2で増速され、風車発電機13を回転して、発電(A
C)が行われる。
電装置1は、複数の風車ブレード11を有するロータ1
0を有する。風車ブレード11は、例えば、3つ設けら
れる。ロータ10は、増速機12を介し風車発電機13
に接続される。従って、風車ブレード11が受風して、
ロータ10が回転する。ロータ10の回転は、増速機1
2で増速され、風車発電機13を回転して、発電(A
C)が行われる。
【0048】ロータ10には、ブレード11のピッチ角
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。又、ロータ10には、ブレード11の前方
で風速を検出する風速計16が設けられている。風速計
16は、例えば、ピトー管等が好適である。
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。又、ロータ10には、ブレード11の前方
で風速を検出する風速計16が設けられている。風速計
16は、例えば、ピトー管等が好適である。
【0049】ピッチ角制御器20は、風車発電機出力と
定格出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバ
ック値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演
算部(出力制御則)30を有する。フィードバック演算
部30は、周知の誤差のPID制御系で構成され、発電
出力が定格出力に一致するように、ピッチ角を調整す
る。
定格出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバ
ック値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演
算部(出力制御則)30を有する。フィードバック演算
部30は、周知の誤差のPID制御系で構成され、発電
出力が定格出力に一致するように、ピッチ角を調整す
る。
【0050】本発明のピッチ角制御装置20は、更に、
風速計16の計測風速値から風車の動特性により、風車
出力の変動値を予見し、変動を抑えるピッチ角指令値を
演算する学習機能を有する予見制御部34と、フィード
バック制御系に、予見制御部34のピッチ角指令値をフ
ィードフォワード値として導入するための加算部33と
を有する。尚、ピッチ角制御装置20は、CPU,DS
P等のマイクロプロセッサで構成されことが望ましく、
各部30、34、33は、プログラムにより、実現され
る。
風速計16の計測風速値から風車の動特性により、風車
出力の変動値を予見し、変動を抑えるピッチ角指令値を
演算する学習機能を有する予見制御部34と、フィード
バック制御系に、予見制御部34のピッチ角指令値をフ
ィードフォワード値として導入するための加算部33と
を有する。尚、ピッチ角制御装置20は、CPU,DS
P等のマイクロプロセッサで構成されことが望ましく、
各部30、34、33は、プログラムにより、実現され
る。
【0051】学習機能を有する予見制御部34は、風車
の動特性を補償するため、流入風速から発電機出力、ピ
ッチ角から発電機出力までの伝達特性を線形モデル化
し、計測又は推定した流入風速に対し、発電機出力を定
格出力に制御するために必要なピッチ角を算出する伝達
特性(関数)を有し、且つ伝達特性を可変にする。
の動特性を補償するため、流入風速から発電機出力、ピ
ッチ角から発電機出力までの伝達特性を線形モデル化
し、計測又は推定した流入風速に対し、発電機出力を定
格出力に制御するために必要なピッチ角を算出する伝達
特性(関数)を有し、且つ伝達特性を可変にする。
【0052】この予見制御部34は、図1の予見制御に
学習機能が設けられている。前述のように、流入風速の
変動による発電機出力の変動を抑えるためのピッチ角指
令値θFFは、(7)式で演算できる。この式(7)
は、ある風速vl0と、ピッチ角θl0の周りでの線形
モデル(図2乃至図5)を基に導出されている。風車の
動特性は、運転状態(主に、風速、ピッチ角度)により
異なるため、ある1点でのモデル化では充分でない。
学習機能が設けられている。前述のように、流入風速の
変動による発電機出力の変動を抑えるためのピッチ角指
令値θFFは、(7)式で演算できる。この式(7)
は、ある風速vl0と、ピッチ角θl0の周りでの線形
モデル(図2乃至図5)を基に導出されている。風車の
動特性は、運転状態(主に、風速、ピッチ角度)により
異なるため、ある1点でのモデル化では充分でない。
【0053】そこで、計測した又は推定した流入風速に
対して発電機出力を定格出力に制御するためのピッチ角
指令値を求める伝達特性を学習型予見制御により、補正
する。これにより、幅広い運転状態において、風車発電
機の出力変動の低減が可能となる。
対して発電機出力を定格出力に制御するためのピッチ角
指令値を求める伝達特性を学習型予見制御により、補正
する。これにより、幅広い運転状態において、風車発電
機の出力変動の低減が可能となる。
【0054】次に、図7乃至図9により、学習型予見制
御部34の具体的構成について、説明する。図7は、学
習型予見制御系の構成図であり、図8は、学習型予見制
御部34のブロック図、図9は、学習型予見制御部34
の他の実施の形態のブロック図である。
御部34の具体的構成について、説明する。図7は、学
習型予見制御系の構成図であり、図8は、学習型予見制
御部34のブロック図、図9は、学習型予見制御部34
の他の実施の形態のブロック図である。
【0055】図7に示すように、学習型予見制御部34
は、フィードバック演算部30の出力であるピッチ角指
令値θFBから前述の所定のピッチθl0を差し引く加
算部34−3と、計測された流入風速から所定の風速v
l0を差し引く加算部34−2と、加算部34−3の出
力である設定モデルからの差分に応じて、伝達特性を学
習補正する学習型予見制御アルゴリズム部34−1とを
有する。
は、フィードバック演算部30の出力であるピッチ角指
令値θFBから前述の所定のピッチθl0を差し引く加
算部34−3と、計測された流入風速から所定の風速v
l0を差し引く加算部34−2と、加算部34−3の出
力である設定モデルからの差分に応じて、伝達特性を学
習補正する学習型予見制御アルゴリズム部34−1とを
有する。
【0056】この学習型予見制御アルゴリズム部34−
1を、図8により、説明する。先ず、式(7)の伝達特
性の各係数を、下記(16)式乃至(18)式のa0,
a1,a2と置く。
1を、図8により、説明する。先ず、式(7)の伝達特
性の各係数を、下記(16)式乃至(18)式のa0,
a1,a2と置く。
【0057】
【数6】
【0058】ピッチ角指令値θFFは、各係数a0,a
1,a2を、その時点の制御信号で更新される計数W
0,W1,W2で重み付けした伝達関数と、風速差分
(v−vl0)とから下記式(19)により演算する。
1,a2を、その時点の制御信号で更新される計数W
0,W1,W2で重み付けした伝達関数と、風速差分
(v−vl0)とから下記式(19)により演算する。
【0059】
【数7】
【0060】W0,W1,W2の更新アルゴリズムは、
ピッチ角のフィードバック成分θFBを用いて、下記式
(20)乃至(22)で表される。
ピッチ角のフィードバック成分θFBを用いて、下記式
(20)乃至(22)で表される。
【0061】
【数8】
【0062】これをブロック線図で示したものが、図8
である。この学習型フィードフォワード制御自体は、例
えば、文献「船舶操縦運動の学習フィードフォワード制
御方式の実用化に関する研究(1)」(日本造船学会論
文集、第180号、p705−712)等で周知であ
り、詳細な説明を省略する。
である。この学習型フィードフォワード制御自体は、例
えば、文献「船舶操縦運動の学習フィードフォワード制
御方式の実用化に関する研究(1)」(日本造船学会論
文集、第180号、p705−712)等で周知であ
り、詳細な説明を省略する。
【0063】図9は、図6の学習型予見制御部34の他
の実施の形態のブロック図である、図7乃至図8では、
伝達関数のモデルは、平衡点(vl0,θl0)近傍の
動きを表現したものであり、これを学習制御により、補
正するものであった。図9の実施の形態は、流入風速と
ピッチ角により、モデル自体を変えて、運転状態により
適応できるようにした。
の実施の形態のブロック図である、図7乃至図8では、
伝達関数のモデルは、平衡点(vl0,θl0)近傍の
動きを表現したものであり、これを学習制御により、補
正するものであった。図9の実施の形態は、流入風速と
ピッチ角により、モデル自体を変えて、運転状態により
適応できるようにした。
【0064】式(7)の風速の変動分を打ち消すために
必要なピッチ角変化分θFFは、下記式(23)で表現
される。
必要なピッチ角変化分θFFは、下記式(23)で表現
される。
【0065】
【数9】
【0066】ここで、式23の各係数a0(vi,θ
j),a1(vi,θj),a2(vi,θj)は、前
述と同様に、下記式(24)乃至式(26)で定義され
る。
j),a1(vi,θj),a2(vi,θj)は、前
述と同様に、下記式(24)乃至式(26)で定義され
る。
【0067】
【数10】
【0068】ここで、vi,i=1,……nは、式
(2)の伝達関数を作成する流入風速のケースを示して
おり、n=1であれば、流入風速に関しては、伝達関数
を変化させないことを意味する。同様に、θi,i=
1,……nは、式(1)の伝達関数を作成するピッチ角
のケースを示しており、n=1であれば、ピッチ角に関
しては、伝達関数を変化させないことを意味する。
(2)の伝達関数を作成する流入風速のケースを示して
おり、n=1であれば、流入風速に関しては、伝達関数
を変化させないことを意味する。同様に、θi,i=
1,……nは、式(1)の伝達関数を作成するピッチ角
のケースを示しており、n=1であれば、ピッチ角に関
しては、伝達関数を変化させないことを意味する。
【0069】従って、図9に示すように、(v,θ)に
応じた係数a0(vi,θj),a1(vi,θj),
a2(vi,θj)を格納する変換テーブル34−4を
設けることにより、前述の図8の更新アルゴリズムは不
要となる。このテーブルにより求めた係数a0(vi,
θj),a1(vi,θj),a2(vi,θj)によ
り、式(19)の演算を行い、ピッチ角指令値θFFを
計算する。
応じた係数a0(vi,θj),a1(vi,θj),
a2(vi,θj)を格納する変換テーブル34−4を
設けることにより、前述の図8の更新アルゴリズムは不
要となる。このテーブルにより求めた係数a0(vi,
θj),a1(vi,θj),a2(vi,θj)によ
り、式(19)の演算を行い、ピッチ角指令値θFFを
計算する。
【0070】ここでは、ak(vi,θj)を、(v、
θ)に最も近い値を(vi,θj)として決定している
が、その他に、補間計算により、(v,θ)に対応する
ak(v,θ)を求めることもできる。又、テーブル選
択に使用する流入風速とピッチ角は、時々刻々変化する
値を用いても良く、例えば、1秒間の平均値を使用して
も良い。
θ)に最も近い値を(vi,θj)として決定している
が、その他に、補間計算により、(v,θ)に対応する
ak(v,θ)を求めることもできる。又、テーブル選
択に使用する流入風速とピッチ角は、時々刻々変化する
値を用いても良く、例えば、1秒間の平均値を使用して
も良い。
【0071】このように、学習型予見制御部34の予見
制御として、風車の動特性を補償するため、流入風速か
ら発電機出力、ピッチ角から発電機出力までの伝達特性
をモデル化し、計測又は推定した流入風速に対し、発電
機出力を定格出力に制御するために必要なピッチ角を算
出する伝達特性(関数)を導出し、伝達関数を運転状態
により、補正したことにより、広い運転範囲で、風車発
電機出力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さくで
きる。
制御として、風車の動特性を補償するため、流入風速か
ら発電機出力、ピッチ角から発電機出力までの伝達特性
をモデル化し、計測又は推定した流入風速に対し、発電
機出力を定格出力に制御するために必要なピッチ角を算
出する伝達特性(関数)を導出し、伝達関数を運転状態
により、補正したことにより、広い運転範囲で、風車発
電機出力の出力変動(定格出力からのずれ)を小さくで
きる。
【0072】[第3の実施の形態]図10は、本発明の
第3の実施の形態の風車発電装置のピッチ角制御装置の
ブロック図である。図中、図1、図6及び図14で示し
たものと同一のものは、同一の記号で示してある。
第3の実施の形態の風車発電装置のピッチ角制御装置の
ブロック図である。図中、図1、図6及び図14で示し
たものと同一のものは、同一の記号で示してある。
【0073】図10に示すように、図1、図6と同様
に、風力発電装置1は、複数の風車ブレード11を有す
るロータ10を有する。風車ブレード11は、例えば、
3つ設けられる。ロータ10は、増速機12を介し風車
発電機13に接続される。従って、風車ブレード11が
受風して、ロータ10が回転する。ロータ10の回転
は、増速機12で増速され、風車発電機13を回転し
て、発電(AC)が行われる。
に、風力発電装置1は、複数の風車ブレード11を有す
るロータ10を有する。風車ブレード11は、例えば、
3つ設けられる。ロータ10は、増速機12を介し風車
発電機13に接続される。従って、風車ブレード11が
受風して、ロータ10が回転する。ロータ10の回転
は、増速機12で増速され、風車発電機13を回転し
て、発電(AC)が行われる。
【0074】ロータ10には、ブレード11のピッチ角
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。ピッチ角制御器20は、風車発電機出力と
定格出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバ
ック値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演
算部(出力制御則)30と、図6の構成の学習型予見制
御部34とを有する。フィードバック演算部30は、周
知の誤差のPID制御系で構成され、発電出力が定格出
力に一致するように、ピッチ角を調整する。
を可変にするためのピッチ駆動機構(図示せず)が設け
られている。ピッチ角制御器20は、風車発電機出力と
定格出力(発電機指令)Refとの誤差からフィードバ
ック値(ピッチ角指令値)を演算するフィードバック演
算部(出力制御則)30と、図6の構成の学習型予見制
御部34とを有する。フィードバック演算部30は、周
知の誤差のPID制御系で構成され、発電出力が定格出
力に一致するように、ピッチ角を調整する。
【0075】本実施例のピッチ角制御装置20は、更
に、風車発電機出力とブレードの実ピッチ角から風速を
推定する風速推定部35とノッチフィルタ36とを有す
る。尚、ピッチ角制御装置20は、CPU,DSP等の
マイクロプロセッサで構成されことが望ましく、各部3
0、34、33、35、36は、プログラムにより、実
現される。
に、風車発電機出力とブレードの実ピッチ角から風速を
推定する風速推定部35とノッチフィルタ36とを有す
る。尚、ピッチ角制御装置20は、CPU,DSP等の
マイクロプロセッサで構成されことが望ましく、各部3
0、34、33、35、36は、プログラムにより、実
現される。
【0076】従来のナセル風速計14では、ブレード1
1の後流風速を計測しているため、流入風速に対して時
間遅れをもつばかりか、ブレード11の回転によりある
部分では増速、ある部分では、減速された風速が検出さ
れ、この風速値を予見制御に利用すると、正確な制御が
困難である。
1の後流風速を計測しているため、流入風速に対して時
間遅れをもつばかりか、ブレード11の回転によりある
部分では増速、ある部分では、減速された風速が検出さ
れ、この風速値を予見制御に利用すると、正確な制御が
困難である。
【0077】このため、風車の性能計算(流入風速、ピ
ッチ角、発電機出力の静的関係)を用いることにより、
風車への流入風速を推定する。この風速推定部35を、
図11により説明する。図11は、ピッチ角をパラメー
タとした風速[m/s]と、発電機出力[kW]との関
係のシュミレーション結果である。
ッチ角、発電機出力の静的関係)を用いることにより、
風車への流入風速を推定する。この風速推定部35を、
図11により説明する。図11は、ピッチ角をパラメー
タとした風速[m/s]と、発電機出力[kW]との関
係のシュミレーション結果である。
【0078】図11より、ピッチ角と発電機出力とが判
れば、流入風速を求めることができる。風速推定部35
は、ピッチ角と発電機出力とに対する流入風速を格納す
るテーブルで構成される。
れば、流入風速を求めることができる。風速推定部35
は、ピッチ角と発電機出力とに対する流入風速を格納す
るテーブルで構成される。
【0079】次に、ノッチフィルタ36について、図1
2により説明する。発電機出力が変動する原因として、
流入風速の乱れだけでなく、3枚のブレード(翼)11
がタワーを横切る際に発生する翼回転数の3倍成分の変
動がある。従って、発電機出力の信号から、その影響を
除去しないと、風の乱れにより引き起こされた出力変動
を検出することができない。このため、発電機出力信号
から翼回転数の3倍成分を除去するため、ノッチフィル
タ36を設けている。そして、ノッチフィルタ36の出
力から風速推定部35が、性能計算により風速推定を行
い、精度の高い風速推定を実現する。
2により説明する。発電機出力が変動する原因として、
流入風速の乱れだけでなく、3枚のブレード(翼)11
がタワーを横切る際に発生する翼回転数の3倍成分の変
動がある。従って、発電機出力の信号から、その影響を
除去しないと、風の乱れにより引き起こされた出力変動
を検出することができない。このため、発電機出力信号
から翼回転数の3倍成分を除去するため、ノッチフィル
タ36を設けている。そして、ノッチフィルタ36の出
力から風速推定部35が、性能計算により風速推定を行
い、精度の高い風速推定を実現する。
【0080】図12は、ノッチフィルタ36の周波数特
性図である。ここでは、定格翼回転数が約32.5[r
pm]の風車を例に説明すると、回転数の3倍成分は、
翼回転数が約32.5[rpm]であることから、約
1.625[Hz]となる。予見制御での制御帯域がD
C〜1.0Hzと近い成分であるため、回転数の3倍成分
の除去に使用するフィルタの特性により、発電機出力信
号の位相が遅れる心配がある。そこで、本実施の形態で
は、低次で充分な帯域カット特性が得られることから、
図12の周波数特性の2次のノッチフィルタを使用す
る。
性図である。ここでは、定格翼回転数が約32.5[r
pm]の風車を例に説明すると、回転数の3倍成分は、
翼回転数が約32.5[rpm]であることから、約
1.625[Hz]となる。予見制御での制御帯域がD
C〜1.0Hzと近い成分であるため、回転数の3倍成分
の除去に使用するフィルタの特性により、発電機出力信
号の位相が遅れる心配がある。そこで、本実施の形態で
は、低次で充分な帯域カット特性が得られることから、
図12の周波数特性の2次のノッチフィルタを使用す
る。
【0081】このように、風速推定を行うため、風速計
を設けることなく、正確な風速値が得られる。尚、翼が
3枚あるため、3倍の周波数成分の変動が出るため、翼
が2枚なら、2倍の成分の変動であり、ノッチフィルタ
は2倍成分を除去する。
を設けることなく、正確な風速値が得られる。尚、翼が
3枚あるため、3倍の周波数成分の変動が出るため、翼
が2枚なら、2倍の成分の変動であり、ノッチフィルタ
は2倍成分を除去する。
【0082】図13は、図10の構成において、予見制
御をオフした場合と、オンした場合との時間軸上での風
速、風車機出力、ロータ回転数、ピッチ角指令値のシュ
ミレーション結果である。図13より明らかな如く、予
見制御をオンした場合には、風車機出力の変動が低減さ
れている。
御をオフした場合と、オンした場合との時間軸上での風
速、風車機出力、ロータ回転数、ピッチ角指令値のシュ
ミレーション結果である。図13より明らかな如く、予
見制御をオンした場合には、風車機出力の変動が低減さ
れている。
【0083】[他の実施の形態]風車発電装置を、他の
構成、例えば、2枚のブレードをもつもの等のものにも
適用できる。
構成、例えば、2枚のブレードをもつもの等のものにも
適用できる。
【0084】以上、本発明を実施の形態により説明した
が、本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形が可能
であり、これらを本発明の技術的範囲から排除するもの
ではない。
が、本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形が可能
であり、これらを本発明の技術的範囲から排除するもの
ではない。
【0085】
【発明の効果】風車の動特性を補償するため、流入風速
から発電機出力、ピッチ角から発電機出力までの伝達特
性をモデル化し、計測又は推定した流入風速に対し、発
電機出力を定格出力に制御するために必要なピッチ角を
算出することにより、風車発電機出力の出力変動(定格
出力からのずれ)を小さくできる。
から発電機出力、ピッチ角から発電機出力までの伝達特
性をモデル化し、計測又は推定した流入風速に対し、発
電機出力を定格出力に制御するために必要なピッチ角を
算出することにより、風車発電機出力の出力変動(定格
出力からのずれ)を小さくできる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の風車発電装置のピ
ッチ角制御系統図である。
ッチ角制御系統図である。
【図2】図1の予見制御部の風車モデルの説明図であ
る。
る。
【図3】図2のモデルのピッチ制御系のブロック図であ
る。
る。
【図4】図3のブロックの第1の伝達特性図である。
【図5】図3のブロックの第2の伝達特性図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の風車発電装置のピ
ッチ角制御系統図である。
ッチ角制御系統図である。
【図7】図6の学習型予見制御部の構成図である。
【図8】図7の学習型予見制御部のブロック図である。
【図9】図7の他の学習型予見制御部のブロック図であ
る。
る。
【図10】本発明の第3の実施の形態の風車発電装置の
ピッチ角制御系統図である。
ピッチ角制御系統図である。
【図11】図10の風速推定部の説明図である。
【図12】図10のノッチフィルタの特性図である。
【図13】本発明による効果を説明するシュミレーショ
ン結果の説明図である。
ン結果の説明図である。
【図14】従来技術の説明図である。
【図15】他の従来技術の説明図である。
1 風車発電装置 10 ロータ 11 ブレード 12 増速機 13 発電機 14、16 風速計 20 ピッチ角制御装置 30 フィードバック演算部 32、34 予見制御部 33 加算部 35 風速推定部 36 ノッチフィルタ
フロントページの続き (72)発明者 松浪 雄二 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 渡部 洋八郎 長崎県長崎市大谷町3番5号 株式会社菱 研テック内 Fターム(参考) 3H078 AA02 AA26 BB04 CC03 CC13 CC22 CC52 CC63 CC73
Claims (8)
- 【請求項1】風力発電装置のブレードのピッチ角を制御
するピッチ角制御方法において、 前記風力発電装置の発電電力からフィードバック値を演
算するステップと、 前記風力発電装置が受ける風速値から、前記発電電力の
変動を予測し、変動を抑圧するフィードフォワード値を
演算するステップと、前記フィードバック値と前記フィ
ードフォワード値とにより、前記ブレードのピッチ角指
令値を生成するステップとを有することを特徴とする風
力発電装置のピッチ角制御方法。 - 【請求項2】前記フィードフォワード値を演算するステ
ップは、 前記フィードバック値に応じて、前記演算のための係数
を補正するステップを有することを特徴とする請求項1
の風力発電装置のピッチ角制御方法。 - 【請求項3】前記フィードフォワード値を演算するステ
ップは、 前記風速値と前記ブレードのピッチ角とに応じて、前記
演算のための係数を選択するステップを有することを特
徴とする請求項1の風力発電装置のピッチ角制御方法。 - 【請求項4】前記フィードフォワード値を演算するステ
ップは、 前記発電出力と前記ブレードのピッチ角とから前記風速
値を推定するステップを有することを特徴とする請求項
1の風力発電装置のピッチ角制御方法。 - 【請求項5】 風力発電装置のブレードのピッチ角を制
御するピッチ角制御装置において、 前記風力発電装置の発電電力からフィードバック値を演
算する第1の演算部と、 前記風力発電装置が受ける風速値から、前記発電電力の
変動を予測し、変動を抑圧するフィードフォワード値を
演算する第2の演算部と、 前記フィードバック値と前記フィードフォワード値とに
より、前記ブレードのピッチ角指令値を生成する生成部
とを有することを特徴とする風力発電装置のピッチ角制
御装置。 - 【請求項6】前記第2の演算部は、 前記フィードバック値に応じて、前記演算のための係数
を補正することを特徴とする請求項5の風力発電装置の
ピッチ角制御装置。 - 【請求項7】前記第2の演算部は、 前記風速値と前記ブレードのピッチ角とに応じて、前記
演算のための係数を選択することを特徴とする請求項5
の風力発電装置のピッチ角制御装置。 - 【請求項8】前記第2の演算部は、 前記発電出力と前記ブレードのピッチ角とから前記風速
値を推定することを特徴とする請求項5の風力発電装置
のピッチ角制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000238476A JP2002048050A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 風力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000238476A JP2002048050A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 風力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002048050A true JP2002048050A (ja) | 2002-02-15 |
Family
ID=18730171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000238476A Withdrawn JP2002048050A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 風力発電装置のピッチ角制御方法及びその装置 |
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JP (1) | JP2002048050A (ja) |
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-
2000
- 2000-08-07 JP JP2000238476A patent/JP2002048050A/ja not_active Withdrawn
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