JP2002047892A - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JP2002047892A
JP2002047892A JP2000235714A JP2000235714A JP2002047892A JP 2002047892 A JP2002047892 A JP 2002047892A JP 2000235714 A JP2000235714 A JP 2000235714A JP 2000235714 A JP2000235714 A JP 2000235714A JP 2002047892 A JP2002047892 A JP 2002047892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排土管路中に配設したエアピンチバルブの継
手部分から排土の噴発が生じても機器類等がその噴発に
よって汚損するのを防止し、また、エアピンチバルブの
補修や取り替えが容易に行えるようにしたトンネル掘削
機を提供する。 【解決手段】 スキンプレートの前部に設けている隔壁
を介して回転掘削部と機器類配設室側とに区画している
と共に、回転掘削部の後方部の土砂室を隔壁の下部に設
けた排土口を通じて上記機器類配設室の下方部に配設し
たエアピンチバルブに連通させ、このエアピンチバルブ
から排土管を通じて排土するように構成しているトンネ
ル掘削機において、上記エアピンチバルブを防水カバー
によって機器類配設室と区画して排土が噴発しても機器
類の汚損を防止すると共に防水カバーによって囲まれた
バルブ設置室をスキンプレートから外部に開口させて、
外部からの補修や取り替え作業を行えるように構成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地中に小口径管体を
埋設するためのトンネルを掘削するトンネル掘削機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、小口径下水管等の管体を地中
に埋設するには、トンネル掘削機に一定長さを有する管
体を順次、後続させてトンネル掘削機の掘進に従って地
中に推進、埋設していくことが行われている。このトン
ネル掘削機において、掘削土砂を排土管を通じてトンネ
ル後方に排出するように構成している場合には、その排
土管の先端部にピンチバルブを設けて掘削停止時に該ピ
ンチバルブを閉止することにより、カッタヘッドの背面
側における土砂室を所定の泥土圧に維持して切羽の安定
を図ると共に排土管の点検や目詰まりの処理を可能に
し、さらに、該ピンチバルブの開度を調整することによ
り排土量や泥土圧、泥水圧等の調整を行っている。
【0003】上記ピンチバルブは通常、トンネル掘削機
のスキンプレート内に設けられているが、特に、泥土圧
シールドにおいては該ピンチバルブをスキンプレートの
前部における隔離の後方近傍部に配設している。その理
由は、カッタヘッドによって掘削された土砂を該カッタ
ヘッドと上記隔壁との間に形成している土砂室に取り込
み、該土砂室内の泥土圧を利用して土砂を後方に送り出
す時に、泥土は泥水よりも粘度が大きくて流動性に乏し
いため、その泥土圧により泥土を後方に圧送可能な長さ
が短くなり、その長さよりも後方にピンチバルブを配設
すると、このピンチバルブよりも前方の切羽側で土砂の
閉塞が発生するからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピンチ
バルブを設置する隔離の後方近傍部におけるスキンプレ
ート内には、各種の機器類や多数の部品が設けられてあ
り、特に、直径が30〜60cm程度の小径のトンネル掘削機
においては、これらの機器類や部品が密集状態に配設さ
れているため作業空間が著しく制限され、ピンチバルブ
の保守、点検やピンチバルブが故障した時の補修が困難
であるという問題点がある。
【0005】さらに、ピンチバルブの設置部には排土管
の継手部が集中していて管内の圧力が急激に増大した場
合にはこの継手部から排土が噴出したり、或いは、ピン
チバルブが破損して取り替える場合に排土が噴発して機
内を汚損し、駆動手段や計測機器等の各種の機器類に悪
影響を及ぼす虞れがあるという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、バルブの取り替え
時等において排土が噴発してもその噴発排土による機内
の汚損を防止すると共にバルブの交換等が容易に行える
ようにしたトンネル掘削機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のトンネル掘削機は、請求項1に記載したよう
に、筒状のスキンプレートと、このスキンプレートの前
部に配設された隔壁と、該隔壁前方のスキンプレート前
端開口部に配設された回転掘削部と、この回転掘削部と
隔壁間に形成された土砂室と、隔壁に設けられた排土口
を通じて送り出される上記土砂室内の土砂を後方に排出
する排土管とを備えたトンネル掘削機であって、上記隔
壁に設けている排土口の後方側にスキンプレートの内部
と遮断されているバルブ設置室を形成し、このバルブ設
置室内に設置したバルブの前後開口端に接続短管を一体
に連結して前側の接続短管と後側の接続短管とを上記排
土管にそれぞれ連通させていることを特徴としている。
【0008】上記トンネル掘削機において、請求項2に
係る発明は、バルブ設置室をスキンプレートの一部に形
成した開口部を通じてスキンプレート外に臨ませた構造
としている。
【0009】さらに、請求項3に係る発明は、上記バル
ブの後側接続短管はバルブ設置室の後壁に設けた貫通孔
に、バルブの前側接続短管はバルブ設置室の前壁に設け
た貫通孔にそれぞれ回転自在に挿嵌され且つ少なくとも
一方の接続短管を管軸方向に移動可能に構成している。
【0010】
【作用】トンネル掘削機の回転掘削部によって掘削され
た土砂は、該回転掘削部と隔壁との間の土砂室内に取り
込まれたのち、隔壁に設けている排土口からバルブを通
じて排土管に送り出され、排土管を通じて後方に排出さ
れる。この際、バルブの開度を調整することによって上
記土砂室内の泥土圧が所定圧に設定されてあり、その泥
土圧によって切羽を抑えて切羽の安定を図っていると共
に土砂室内の泥土を該泥土圧により排土口を通じてバル
ブ側に積極的に押し出す作用を行わせている。
【0011】このトンネル掘削機による掘削中に、泥土
圧の急激な増大等によってバルブの前後接続短管部分か
ら泥土がバルブ設置室内に噴発しても、該バルブ設置室
は防水カバーによってこの防水カバー外のスキンプレー
ト内と遮断しているので、機器類や多数の部品が配設さ
れている隔壁後方部のスキンプレート内に泥土が飛び散
ったり、流入するのを防止することができ、機器類や部
品等を汚損する虞れはない。
【0012】また、請求項2に記載したように、上記バ
ルブ設置室をスキンプレートの一部に形成した開口部を
通じてスキンプレート外に臨ませた構造としておくこと
により、バルブの補修や取り替えの必要が生じた時に
は、トンネル掘削機を発進立坑内に引き出したのち、ス
キンプレート内に配設している機器類に関係なく、スキ
ンプレートの外側から上記開口部を通じてバルブのみを
容易に外部に取り出すことができ、その補修や取り替え
作業が簡単に行えるものであり、この作業時において
も、漏出する泥土がバルブ設置室内からスキンプレート
外に排出されて機内を汚損することはない。
【0013】さらに、請求項3に係る発明によれば、バ
ルブの後側接続短管はバルブ設置室の後壁に設けた貫通
孔に、バルブの前側接続短管はバルブ設置室の前壁に設
けた貫通孔にそれぞれ回転自在に挿嵌され且つ少なくと
も一方の接続短管を管軸方向に移動可能に構成している
ので、スキンプレートの外部からのバルブの取付け、取
り外し作業が簡単且つ確実に行えると共にバルブ本体と
前後接続短管とを締結しているボルトの除去作業やボル
トによる締結作業も能率よく行えて作業性が著しく向上
するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の具体的な実施の形態
を図面について説明すると、1は直径が30〜60cmの小径
トンネル掘削機Aの胴体部を形成している筒状のスキン
プレートで、その前端開口部にカッターヘッドからなる
回転掘削部2を配設していると共に、この回転掘削部2
の後方近傍部におけるスキンプレート1の前部に該回転
掘削部2側と機内の後方側とを区画した隔壁3を配設し
て回転掘削部2の後面と隔壁3の前面間の空間部を土砂
室4に形成してあり、さらに、上記隔壁3の下部にこの
隔壁3の後面側から上記土砂室4内に連通した排土口5
を設けて該排土口5をバルブ設置室6内に設置したエア
ピンチバルブ7を通じて排土管8に連通させている。
【0015】上記スキンプレート1は前後のスキンプレ
ート部1A、1Bに二分割されてあり、前側のスキンプレー
ト部1Aに上記隔壁3の外周部を一体に固着していると共
に該前側スキンプレート部1Aの後端部に仕切壁9を固着
して隔壁3とこの仕切壁9との間の空間部を機器類配設
室10に形成し、この機器類配設室10の下部内に上記バル
ブ設置室6が設けられている。また、仕切壁9の下部に
は、上記隔壁3の下部に設けている排土口5の後方に対
向させて該排土口5と同一中心線上に前後面間に貫通し
た貫通孔11を設けてあり、この貫通孔11の後部内に上記
排土管8の前端部を挿嵌させてエアピンチバルブ7の後
端に連通させている。
【0016】また、上記バルブ設置室6は、その上周壁
部を機器類配設室10の下部に配設したドーム状に湾曲し
た防水カバー12によって形成していると共に、該防水カ
バー12の前後端面を上記前壁としての隔壁3と後壁とし
ての仕切壁9との対向面下部に水密に接合、固着して隔
壁3と仕切壁9及び防水カバー12によって囲まれた空間
部により形成されてあり、従って、バルブ設置室6は防
水カバー12によって該防水カバー12外の機器類配設室10
と区画され、遮断されている。さらに、バルブ設置室6
の下端は上記防水カバー12の下端によって囲まれている
前側スキンプレート部1Aの下周部を切除することによっ
て開口し、該開口部13を通じてスキンプレート外に臨ん
であり、この開口部13に閉止板14をボルトによって着脱
可能に装着している。
【0017】バルブ設置室6内に配設された上記エアピ
ンチバルブ7は、図3に示すように両端にフランジ部7
a、7aを有する円筒形状のケーシング7Aの内周面に接し
て両端部をケーシング7Aのフランジ部7a、7aに円環状挟
持板7C、7Cによって挟着され且つボルト15によって固着
された円筒形状のゴム製弁体7Bを配設し、このゴム製弁
体7Bとケーシング7Aとの間にケーシング7Aの長さ方向に
中央部適所に穿設したエアポート7Dを通じて外部から該
エアポート7Dに連結、連通したホース7Eに圧力空気を供
給することにより、弁体7B対向面を二点鎖線で示すよう
に偏平状に変形、圧接させて閉弁させるように構成して
いる。
【0018】また、上記エアピンチバルブ7の前後開口
端には上記隔壁3の下部に設けている排土口5と仕切壁
9の下部に設けている貫通孔11にそれぞれ環状パッキン
材18、19を介して回転自在に挿嵌した接続短管16、17が
一体に取付けられている。これらの接続短管16、17にお
いて、前側の接続短管16にはその後端部に上記前側の円
環状挟持板7Cの前面に当接してこの円環状挟持板7Cに上
記ボルト15によって一体に固着されたフランジ部16a を
設けてあり、後側の接続短管17にはその前端部に上記後
側の円環状挟持板7Cの後面に当接してこの円環状挟持板
7Cに上記ボルト15によって一体に固着されたフランジ部
17a を設けている。
【0019】さらに、前側の接続短管16の長さを後側の
接続短管17の長さよりも長く形成していると共に、これ
らの前後接続短管16、17を取付けているエアピンチバル
ブ7の全長、即ち、前後接続短管16、17の開口端間の長
さを上記排土口5と貫通孔11の対向開口端間の寸法より
も長く且つ前側接続短管16が排土口5にその長さの中程
まで挿嵌した時に、後側接続短管17が貫通孔11の前端開
口部から離脱し得る長さに形成している。
【0020】また、これらの前後接続短管16、17を排土
口5と貫通孔11に挿嵌させてエアピンチバルブ7をバル
ブ設置室10内に配設した状態において、前側接続短管16
が必要以上に排土口5内に移動することによってエアピ
ンチバルブ7が前進して後側接続短管17が貫通孔11から
離脱するのを防止するために、後側接続短管17のフラン
ジ部17a を貫通孔11の開口前端面に当接させた状態で前
側接続短管16のフランジ部16a と排土口5の開口後端面
との間にストッパー部材20を介在させ、エアピンチバル
ブ7の前後方向の移動を阻止して所定位置に配設するよ
うに構成している。このストッパ部材20はバルブ設置室
6の開口部13を閉止した閉止板14の内面に一体に固着さ
れてあり、バルブ設置室6内へのエアピンチバルブ7の
配置後、開口部13を閉止板14によって閉止すると同時に
前側接続短管16のフランジ部16aと排土口5の開口後端
面との間にストッパー部材20を介在させてエアピンチバ
ルブ7の前後妄動を阻止するようにしている。
【0021】なお、後側接続短管17の長さを前側接続短
管16の長さよりも長く形成しておいてもよく、要するに
いずれか一方の接続短管を他方の接続短管よりも長く形
成しておけばよい。
【0022】上記カッタヘッドからなる回転掘削部2
は、その回転シャフト2aの前後端部を上記隔壁3の中心
部と仕切壁9の中心部に回転自在に支持されていると共
に仕切壁9の後面に配設した駆動モータ21によって回転
駆動させられると共に上記土砂室4内に突出した回転シ
ャフト2aの前端部外周面に前端に向かって徐々に小径に
形成されているインナコーン2bを固着し、このインナコ
ーン2bに対向させて前側スキンプレート部1Aの前端部内
周面に前端に向かって徐々に拡径させたアウタコーン2c
を固着している。さらに、回転シャフト2aと一体に回転
する上記インナコーン2aの後端面外周部には土砂室4内
の泥土を攪拌する土砂掻き寄せ板2dを突設している。
【0023】また、上記回転シャフト2aは剛性材料から
なる円筒形状の保護カバー22によって被覆されてあり、
この保護カバー22の前後両端面を隔壁3と仕切壁9との
対向面中央部に固着して回転シャフト2aを保護している
と共に後側スキンプレート部1Bからの推進力の一部を前
側スキンプレート部1Aに伝達する役目も兼ね備えてい
る。なお、上記ドーム形状の防水カバー12の上端部はこ
の保護カバー22の下周部に溶接等によって接合、固定し
ている。
【0024】さらに、上記機器類配設室10には、土砂室
6内の泥土圧を計測する土圧計23や地上の受信器に発信
して位置を計測する磁力線発生装置(ゾンテ)24、トン
ネル掘削機Aのローリングとピッチングを計測するため
の二軸傾斜計25等の機器類が配設されてあり、さらに、
この土砂室6の天井壁を形成している前側スキンプレー
ト部1Aの上周部に点検窓26を設けている。
【0025】前側スキンプレート部1Aの後端部と後側ス
キンプレート部1Bの前端部とは互いに屈折自在に接合、
連結してあり、後側スキンプレート部1Bの内周面に、周
方向に所定間隔毎に複数本の方向修正ジャッキ27を装着
し、これらの方向修正ジャッキ27のロッド先端を前側ス
キンプレート部1Aの上記仕切壁9の後面が外周部に連結
している。
【0026】上記排土管8はスキンプレート1における
後側スキンプレート1Bの内底部上に配設され、その後端
開口部を該後側スキンプレート1Bの後端に固着したリン
グ状連結板28の下部に貫設している取付孔29に連通状態
で支持させている。この連結板28は、埋設すべき最前部
の小口径管体Bの前端開口部に一体に設けているリング
状連結板30をボルト31によって連結させて該小口径管体
Bをトンネル掘削機Aに後続させるように構成してあ
り、小口径管体Bはその後端開口部にもリング状連結板
(図示せず)を一体に設けていて複数の小口径管体Bを
順次、直列状に連結するように構成している。
【0027】さらに、各小口径管体Bの上記前後連結板
30の下部には上記排土管8と同一中心線上で連通する土
砂排出管(図示せず)の前後開口端部を挿嵌、支持した
連通孔32が設けられていて、排土管8から土砂排出管を
通じて発進立坑C側に掘削土砂を排出するように構成し
てなる。なお、掘削土砂は土砂排出管の後端側に連結、
連通させている真空ポンプ(図示せず)の吸引力によっ
て行われ、排土管8の前端部には真空ポンプの吸引の補
助する空気取込口8aが設けられている。
【0028】このように構成したトンネル掘削機Aは、
図4に示すように、発進立坑Cから到達立坑Dに向かっ
て掘進させる。その掘進は回転掘削部2を回転させなが
らスキンプレート1の後端面に発進立坑C内に設置した
前後移動台Fの当板fを当接させ、該移動台Fを発進立
坑Cの後端部内に設置した複数本の推進ジャッキEのピ
ストンロッドを伸長させて前進させることにより行われ
る。トンネル掘削機Aが一定長、地中に掘進すると、推
進ジャッキEのピストンロッドを収縮させると共に移動
台Fを後退させたのち、このトンネル掘削機Aのスキン
プレート1の後端にスキンプレート1と略同径の小口径
管体Bを連結し、該小口径管体Bの後端を推進ジャッキ
Eにより上記同様に押し進めることによりこの小口径管
体Bをトンネル掘削機Aによって掘削されたトンネル内
に推進させる。以下、同様にしてトンネル掘削機Aが一
定長、掘進する毎に小口径管体Bを接続する。
【0029】トンネル掘削機Aの回転掘削部2によって
掘削された土砂は土砂室6内に取り込まれる。この
際、、大塊土の場合にはインナコーン2bとアウタコーン
2cにより細かく破砕して土砂室6内に取り込み、泥土化
させる。なお、掘削土砂が泥土状でない場合には、土砂
室6に適量の泥水を注入して土砂室6内の土砂を均一な
泥土に調製する。
【0030】掘削された土砂が土砂室6に充満してその
圧力により切羽を抑えて該切羽地盤の崩壊を防止しなが
ら回転掘削部2により掘削する。この土砂室6内の泥土
圧は該土砂室6の後端排土口5に直接連通状態で接続し
ているエアピンチバルブ7の開度を調整することにより
行われると共にその泥土圧によって排土口5からエアピ
ンチバルブ7側に泥土を送り出す。この時、土砂室6か
らエアピンチバルブ7までの泥土押し出し通路である排
土口5と前側接続短管16との長さは極めて短いために、
土砂室6内の泥土圧によって確実且つ円滑に所定量の掘
削土砂(泥土)をエアピンチバルブ7内に送り出すこと
ができる。なお、エアピンチバルブ7の開度の調整は、
ホース7Eを通じて圧縮空気を供給することによって弁体
7Dの対向面間の幅を縮小させ、該圧縮空気を排除する
ことによってその幅を拡大することによって行われる。
【0031】排土口5からエアピンチバルブ7の前側接
続短管16内を通じて該エアピンチバルブ7内にまで送り
出された掘削土砂は、このエアピンチバルブ7の後側接
続短管17内からこの後側接続短管17を回転自在に挿嵌さ
せている貫通孔11を通じて該貫通孔11に前端部を挿嵌さ
せている排土管8に送り出され、排土管8からこの排土
管8に直列状に連通している小口径管体B内の土砂排出
管を通じて発進立坑C側に排出される。この土砂の排出
は発進立坑C側に設置した真空ポンプを作動させること
により土砂排出管を通じて排土管8内に吸引力を発生さ
せ、その吸引力によりエアピンチバルブ7内に達した上
記掘削土砂を排土管8内に取り込むことによって行われ
る。
【0032】このように、土砂室4内の掘削土砂を排土
口5からエアピンチバルブ7、排土管8を通じて後方に
送り出してながらトンネル掘削機Aによって前方地盤を
掘進するものであるが、その掘進中に、掘削土砂の詰ま
りや土砂室4側の泥土圧の急激な上昇、或いは、エアピ
ンチバルブ7の破損によって掘削土砂である泥土が接続
短管部分から噴発する事態が発生する場合がある。しか
しながら、前後接続短管16、17を含めてエアピンチバル
ブ7は防水カバー12と隔壁3及び仕切壁9とで囲まれた
バルブ設置室6内に配設されているため、噴発した泥土
はこのバルブ設置室6内に滞留して防水カバー12外の機
器類配設室10内へは飛び散ることはなく、機器類配設室
10内に配設している機器類23〜25や各種部品等を汚損す
る虞れはない。
【0033】また、エアピンチバルブ7の補修や取り替
えを行う場合には、バルブ設置室6の開口部13を閉止し
ている閉止板14を取り外したのち、エアピンチバルブ7
の前後接続短管16、17のフランジ部16a 、17a をエアピ
ンチバルブ7のケーシング7Aの前後フランジ部7a、7aか
らこれらのフランジ部同士を連結、固定している複数本
のボルト15を取り外すことにより分離させ、エアピンチ
バルブ7のケーシング7Aと前後接続短管16、17とを別々
にしてバルブ設置室6から取り出し、エアピンチバルブ
7の補修、或いは、新たなエアピンチバルブとの取り替
えを行うものである。
【0034】このエアピンチバルブ7の撤去時におい
て、前後接続短管16、17は隔壁3に設けている排土口5
と仕切壁9に設けている貫通孔11に対してそれぞれ回動
自在に挿嵌しているので、エアピンチバルブ7の前後フ
ランジ部7a、7aと前後接続短管16、17のフランジ部16a
、17a との円周方向の複数箇所を連結している複数本
のボルト15を、前後接続短管16、17を回動させて順次、
手前側、即ち、バルブ設置室6の開口部13側に移動させ
て確実且つ円滑にボルト取り外し作業を行うことができ
る。なお、エアピンチバルブ7のケーシング7Aから前後
接続短管16、17を取り外すことなく、いずれか一方を取
り外せば、バルブ設置室6からエアピンチバルブ7を取
り出すことができる。
【0035】こうして補修したエアピンチバルブ7、或
いは新たなエアピンチバルブ7をバルブ設置室6内に配
設するには、まず、前側の接続短管16を排土口5に挿嵌
させた状態にしてエアピンチバルブ7をバルブ設置室6
内に挿入して該エアピンチバルブ7の前側フランジ部7a
をこの接続短管16のフランジ部16a にボルト15によって
連結し、次いで、前側接続短管16を排土口5に大きく挿
嵌させた状態にしてエアピンチバルブ7の後端と貫通孔
11の前端面との隙間を広くし、この隙間に後側接続短管
17を挿入してそのフランジ部17a をエアピンチバルブ7
の後側フランジ部7aにボルト15により連結し、しかるの
ち、前側接続短管16を後退させながら後側接続短管17を
貫通孔11に挿嵌させることにより行う。この場合も、エ
アピンチバルブ7を回動させて連結すべきフランジ部同
士のボルト連結孔を手前側に順次移動させることによっ
てボルト15による連結作業が簡単且つ能率よく行えるも
のである。なお、エアピンチバルブ7の取り付けは、エ
アピンチバルブ7に予め後側接続短管17をボルト15によ
り連結しておいたものを前側接続短管16が挿嵌されたバ
ルブ設置室内に配設するようにしてもよい。
【0036】上記エアピンチバルブ7の補修作業や取替
作業は、トンネルを掘削する前やトンネルを掘削後にお
いて立坑内等で行うことができるが、トンネルの掘削中
においてエアピンチバルブ7が故障した場合には、一
旦、トンネル掘削機Aを発進立坑C側に引き戻して発進
立坑C内で行う。なお、トンネル掘削機Aは上述したよ
うに直径が30〜60cmの小径掘削機であって、バルブ設置
室6の空間、即ち、スキンプレート1から回転シャフト
2aに達する防水カバー12の凹部の深さが大きくとれな
く、そのため、エアピンチバルブ7や接続短管16、17の
フランジ部をバルブ設置室6内に収納し切れなくなるの
で、図2に示すように、これらのフランジ部の上下部を
水平状に切除33している。この場合、前後接続短管16、
17がエアピンチバルブ7と一体に排土口5と貫通孔11に
対して回動自在に構成しているので、上記フランジ部に
形成している上下切除部33を確実に狭い空間部の回転シ
ャフト2a側とスキンプレート側とに向けた状態に位置さ
せることができる。
【0037】上記実施の形態では、バルブ設置室6の前
壁として隔壁3を、後壁として仕切壁9を用いたが、本
発明はこれに限らず、バルブ設置室6の前後壁を隔壁や
仕切壁と兼用することなく独立して設けてもよい。さら
に、上記実施の形態では、エアピンチバルブ7の補修、
取り替えの際、前後接続短管16、17も一緒に取り外し、
再取付けを行うよう説明したが、本発明はこれに限ら
ず、前後接続短管16、17はトンネル掘削機に残したまま
でエアピンチバルブ7のみを取り出し、再取付けをする
ようしてもよく、この場合、前後接続短管16、17の長さ
を特に限定する必要はなく、少なくとも一方の接続短管
が前後動可能となっておればよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明のトンネル掘削機に
よれば請求項1に記載したように、筒状のスキンプレー
トと、このスキンプレートの前部に配設された隔壁と、
該隔壁前方のスキンプレート前端開口部に配設された回
転掘削部と、この回転掘削部と隔壁間に形成された土砂
室と、隔壁に設けられた排土口を通じて送り出される上
記土砂室内の土砂を後方に排出する排土管とを備えたト
ンネル掘削機であって、上記隔壁に設けている排土口の
後方側に、防水カバーによって該防水カバー外のスキン
プレート内と遮断しているバルブ設置室を形成し、この
バルブ設置室内に設置したバルブの前後開口端に接続短
管を一体に連結して前側の接続短管を上記排土口に、後
側の接続短管を上記排土管の前端にそれぞれ連通させて
いるので、排土口にバルブを直接的に連通させた構造と
なって、土砂室内の泥土圧により排土口を通じて泥土を
バルブ内にまで確実に送り出すことができる。
【0039】さらに、バルブ設置室は防水カバーによっ
てこの防水カバー外のスキンプレート内と遮断されてい
るので、トンネル掘削機による掘削中に、泥土圧の急激
な増大等によってバルブの前後接続短管部分から泥土が
バルブ設置室内に噴発しても、機器類や多数の部品が配
設されている隔壁後方部のスキンプレート内に泥土が飛
び散ったり、流入するのを防止することができ、機器類
や部品等を汚損する虞れはない。
【0040】また、請求項2に係る発明によれば、上記
バルブ設置室をスキンプレートの一部に形成した開口部
を通じてスキンプレート外に臨ませた構造としているの
で、バルブの補修や取り替えの必要が生じた時には、ス
キンプレート内に配設している機器類に関係なく、スキ
ンプレートの外側から上記開口部を通じてバルブのみを
容易に外部に取り出すことができ、その補修や取り替え
作業が簡単に行えるものであり、この作業時において
も、漏出する泥土がバルブ設置室内からスキンプレート
外に排出されて機内を汚損することはない。
【0041】請求項3に係る発明によれば、バルブの前
側接続短管と後側接続短管とを、上記排土口とバルブ設
置室の後壁を形成している仕切壁に設けた貫通孔とにそ
れぞれ回転自在に挿嵌し且ついずれか一方の接続短管を
他方の接続短管よりも長く形成してバルブを管軸方向に
移動させることにより排土口と貫通孔に対する前後接続
短管の着脱を行うように構成しているので、スキンプレ
ートの外部からのバルブの取付け、取り外し作業が簡単
且つ確実に行えると共にバルブ本体と前後接続短管とを
締結しているボルトの除去作業やボルトによる締結作業
も能率よく行えて作業性が著しく向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル掘削機の縦断側面図、
【図2】その前側スキンプレート部の縦断正面図、
【図3】エアピンチバルブの簡略縦断側面図、
【図4】トンネル施工状態を示す簡略側面図。
【符号の説明】
1 スキンプレート 2 回転掘削部 3 隔壁 4 土砂室 5 排土口 6 バルブ設置室 7 エアピンチバルブ 8 排土管 9 仕切壁 10 機器類配設室 11 貫通孔 12 防水カバー 16、17 接続短管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のスキンプレートと、このスキンプ
    レートの前部に配設された隔壁と、該隔壁前方のスキン
    プレート前端開口部に配設された回転掘削部と、この回
    転掘削部と隔壁間に形成された土砂室と、隔壁に設けら
    れた排土口を通じて送り出される上記土砂室内の土砂を
    後方に排出する排土管とを備えたトンネル掘削機であっ
    て、上記隔壁に設けている排土口の後方側にスキンプレ
    ートの内部と遮断されているバルブ設置室を形成し、こ
    のバルブ設置室内に設置したバルブの前後開口端に接続
    短管を一体に連結して前側の接続短管と後側の接続短管
    とを上記排土管にそれぞれ連通させていることを特徴と
    するトンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 バルブ設置室はスキンプレートの一部に
    形成した開口部を通じてスキンプレート外に臨んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 バルブの後側接続短管はバルブ設置室の
    後壁に設けた貫通孔に、バルブの前側接続短管はバルブ
    設置室の前壁に設けた貫通孔にそれぞれ回転自在に挿嵌
    され且つ少なくとも一方の接続短管を管軸方向に移動可
    能に構成していることを特徴とする請求項1に記載のト
    ンネル掘削機。
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Cited By (4)

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JP2008008034A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Rasa Ind Ltd 小口径管埋設用先導体
JP2008163625A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Okumura Corp トンネル掘削機とトンネル掘削方法
JP2008163624A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Okumura Corp トンネル掘削機とトンネル掘削方法
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