JP2002047291A - クマリン系化合物及びその製造方法 - Google Patents
クマリン系化合物及びその製造方法Info
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Abstract
色素の提供を目的とするものである。 【解決手段】 下記一般式(I)で示されるクマリン系
化合物。 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独立に、水素原
子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R5は水素原
子またはシアノ基を表し、R6は置換基を有していても
良いアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基を表
し、R7〜R10は任意の置換基を表し、隣接する2つの
基で環を形成しても良い。Xは、−CO−又は−SO2
−基を表し、Yは酸素原子、イオウ原子、−NH−また
は−NR11−であり、R11はアルキル基またはシクロア
ルキル基を表す。)
Description
有用なクマリン系化合物及びその製造方法に関するもの
である。
クなどの種々の材料の着色に利用されているが、近年そ
の蛍光効率を利用して、薄膜発光素子等の電子機器分野
への用途が開発されている。蛍光性色素については種々
の構造及び発光色の色素が知られているが、特に電子機
器分野等で要求される黄色〜赤色に高輝度で発光し、さ
らに堅牢性、溶解性等の優れた化合物は少ない。
は、下記の構造を有する2つのクマリン系化合物が報告
されている。
化合物(VI−a)は520nm、化合物(VI−b)は6
35nmであるが、より長波長の蛍光を有する化合物
(VI−b)は溶媒への溶解性がよくないという欠点を有
する。また、これら化合物の蛍光発光の色純度が低く、
かつ発光強度も満足ゆくものでなかった。また、特開平
6−9952、特開平6−166160には下記構造を
有するクマリン系化合物が記載されている。
るが、蛍光は緑色である。さらに、DE2234207
には下記構造を有するクマリン系化合物(VIII)が報告
されているが、蛍光性については報告されていない。。
光性色素化合物においては、鮮明な黄色〜赤色を示し、
かつ優れた発光性能を有する新規な色素の開発が求めら
れている。本発明は、堅牢性、溶解性、発光効率などの
特性の優れた新規蛍光性色素の提供を目的とするもので
ある。
を重ねた結果、上記構造式(VII)で示されるクマリン
系化合物の、カルボニル基をイミド基に変え、また上記
構造式(VIII)のクマリン系化合物にジュロリジン環を
導入することにより、優れた性能を有する蛍光性色素が
得られることを見出し、本発明を達成した。
で示されるクマリン系化合物に存する。
立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、
R5は水素原子またはシアノ基を表し、R6は置換基を有
していても良いアルキル基、アリール基、ヘテロアリー
ル基を表し、R7〜R10は任意の置換基を表し、隣接す
る2つの基で環を形成しても良い。Xは、−CO−又は
−SO2−基を表し、Yは酸素原子、イオウ原子、−N
H−あるいは−NR11−であり、R11はアルキル基また
はシクロアルキル基を表す。)本発明はまた、一般式
(I)の化合物からなる色素及びその製造方法にも関す
る。
本発明の化合物は前記一般式(I)で示される構造を有
するものであって、クマリン骨格にイミドを有し、かつ
ジュロリジン環を有する化合物であり、ジュロリジン環
を有するイミド型のクマリン系蛍光性色素は未だ知られ
ておらず新規な色素である。
びR4は、それぞれ同じ又は異なっていてもよく、水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、好ましく
は水素原子またはメチル基であり、より好ましくはR1
〜R4全てがメチル基である。R5は水素原子またはシア
ノ基を表し、水素原子、シアノ基ともに好ましい。一般
式(I)において、R6が置換していても良いアルキル
基を表す場合、アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペン
チル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチ
ル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基等の炭素
数1〜8、好ましくは1〜4の直鎖または分岐のアルキ
ル基が挙げられる。置換基としては、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アルコキシカルボニル基等が挙げられる。
置換基がハロゲン原子の場合、例えば塩素原子、臭素原
子、フッ素原子、ヨウ素原子が挙げられ、中でもフッ素
原子が好ましい。置換基がアルコキシ基である場合、炭
素数1〜8、好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基が
挙げられ、アルコキシ置換アルキル基として総炭素数が
1〜8が好ましい。置換基がアルコキシカルボニル基で
ある場合、総炭素数等は上記アルコキシ基に準ずるもの
が好ましい。
す場合は、ベンゼン環あるいは、ナフタレン環を有する
基が好ましい。具体的には、置換基としてハロゲン原
子、置換していても良いアルキル基、アルコキシ基等を
有していても良いフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。置換基がハロゲン原子の場合、例えば塩素原子、臭
素原子、フッ素原子、ヨウ素原子が挙げられ、中でも塩
素原子、臭素原子、フッ素原子が好ましい。置換基がア
ルキル基の場合、アルキル基としては上述の如き炭素数
1〜8、好ましくは1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基
が挙げられる。置換基がアルコキシ基である場合、炭素
数1〜8、好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基が挙
げられ、アルコキシ置換アルキル基として総炭素数が1
〜8が好ましい。またナフタレン環のクマリン骨格への
置換位置は特に限定されない。
基を表す場合、ヘテロアリール環としては5〜7員環の
複素環が挙げられるが、中でもチオフェン環、フラン
環、ピリジン環が好ましい。クマリン骨格への置換位置
は特に限定されないが、チオフェン環、フラン環は2−
位の位置が好ましい。置換基としては上記ベンゼン環に
準ずるものが挙げられるが、特に無置換又はハロゲン原
子で置換されたヘテロアリール基が好ましい。
のアルキル基、フルオロアルキル基、アルコキシカルボ
ニル基、フェニル基である。一般式(I)に於いて、R
7〜R10は任意の置換基を表し、隣接する二つの基で環
を形成してもよい。任意の置換基としては、水素原子、
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換してもよいア
ミノ基、水酸基、置換しても良いアルコキシ基、置換し
ても良いアリールオキシ基、置換してもよいチオール
基、置換してもよいシリル基、置換してもよいシロキシ
基、置換してもよいアルキル基、置換しても良いアリー
ル基または置換してもよいカルボニル基を表す。
素原子、塩素原子、臭素原子な挙げられる。置換しても
良いアミノ基としては、アミノ基の他に、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基等の
ジ低級アルキルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジナフ
チルアミノ基等のジアリールアミノ基等が挙げられる。
置換してもよいアルコキシ基としては、メトキシ基、エ
トキシ基、イソプロポキシ基、t−ブチルオキシ基等の
直鎖もしくは分岐鎖を有するアルコキシ基の他に、クロ
ロメトキシ基等のハロゲン化アルコキシ基、メトキシメ
トキシ基等のアルコキシ置換アルコキシ基、ベンジロキ
シ基等のアリール置換アルコキシ基、ヒドロキシメトキ
シ基等の水酸基置換アルコキシ基等が挙げられる。置換
してもよいアリールオキシ基としては、フェノキシ基、
ナフチルオキシ基等のアリールオキシ基の他に、クロロ
フェニルオキシ基等のハロゲン化アリールオキシ基、メ
トキシフェニルオキシ基等のアルコキシ置換アリールオ
キシ基、メチルフェニルオキシ基等のアルキル置換アリ
ールオキシ基等が挙げられる。置換してもよいチオール
基としては、チオール基の他に、メチルチオ基、エチル
チオ基、イソプロピルチオ基、t−ブチルチオ基等のア
ルキルチオ基、フェニルチオ基、ナフチルチオ基等のア
リールチオ基等が挙げられる。置換してもよいシリル基
としては、トリメチルシリル基、トリメトキシシリル
基、tーブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニ
ルシリル基等の低級アルキル基、アルコキシ基又はアリ
ール基で置換されたシリル基が挙げられる。置換しても
良いシロキシ基としては、トリメチルシリルオキシ基、
トリメトキシシリルオキシ基、t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ基、t−ブチルジフェニルシリルオキシ等の低
級アルキル基又はアリール基で置換されたシロキシ基が
挙げられる。置換してもよいアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t
−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基等の炭素
数1〜8の直鎖又は分岐のアルキル基の他に、トリフル
オロメチル基等のハロゲン化アルキル基、ベンジル基等
のアリール置換アルキル基、メトキシメチル基等のアル
コキシアルキル基等が挙げられる。置換しても良いカル
ボニル基としては、カルボン酸基のように水酸基置換の
カルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基等のアルコキシ置換カルボニル基、ベンゾイル基
等のアリール置換カルボニル基等が挙げられる。
置換基してもよいアルキル基、または置換してもよいア
ルコキシ基であるのが望ましく、最も好ましいのはR9
〜R1 0全てが水素原子である場合である。Xは、−CO
−又は−SO2−を表わし、中でも−CO−が好まし
い。Yは、酸素原子、イオウ原子、−NH−あるいは−
NHR11(ただし、R11はアルキル基またはシクロアル
キル基である)を表わし、好ましくは、酸素原子または
イオウ原子である場合である。
されるクマリン系化合物で最も好ましいものは、R1〜
R4が全てメチル基であり、R7〜R10が全て水素原子で
あり、Yは酸素原子またはイオウ原子であり、かつXが
−CO−である化合物である。一般式(I)で示される
本発明化合物の具体例を下記の表−1に示すが、本発明
化合物はこれらに限定されるものではない。
−Buはターシャリーブチル基を、Phはフェニル基を
表わす。
は、例えば下式に従って製造することができる。
一般式(I)と同じ定義であり、Zはハロゲン原子を示
す。)すなわち、式(II)におていてR5が水素原子で
あるクマリン誘導体を、式(III)で示される酸ハロゲ
ン化物または式(IV)で示される酸無水物と反応させて
一般式(I−a)の化合物を得る。
使用される不活性溶媒としては、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベ
ンゼン、ニトロベンゼン、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、テトラヒドロフラン、トルエンまたはキシレ
ンなどが挙げられる。反応は塩基の存在下で実施される
が、溶媒が塩基を兼ねても良い。塩基性溶媒としては、
ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン
等が挙げられ、ピリジンが好適である。溶媒の使用量
は、上記の化合物(II)に対して通常5〜50重量倍、
好ましくは5〜20重量倍程度が良い。
合、反応は適当な無機あるいは有機塩基の存在下で実施
される。無機塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
の水酸化物などが挙げられる。有機塩基としては、ピリ
ジン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、イ
ミダゾール、ジエチルアミン、ピペラジン、ピロール、
ピロリジン等が挙げられる。また、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート等のアルコラート等も使用で
きる。前述のように液体有機塩基のうち、ピリジンを溶
媒としても使用することが好適である。溶媒として使用
しない場合は、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、イ
ミダゾール等が好適である。この塩基の使用量は、式
(II)の化合物に対して、0.9〜10倍モルの範囲で
良いが、好ましくは、0.9〜3倍モル程度が適当であ
る。
しくは0℃〜100℃であり、反応時間は0.5〜48
時間程度である。反応終了後、反応液を冷却し、析出し
た結晶を濾過し、メタノールまたは水で洗浄し乾燥すれ
ば目的物である(I−a)が得られる。また、冷却して
も晶出しない場合には、反応液をメタノールか水に放出
し、析出した結晶を濾過し、メタノールまたは水で洗浄
し乾燥すれば目的物が得られる。メタノールか水に放出
しても析出しない場合には、酢酸エチル、ジクロロメタ
ン等で抽出し、洗浄、乾燥、濃縮すれば良い。生成物は
懸洗、再結晶、カラムクロマトグラフィーまたは昇華精
製により精製すれば良い。
化合物を、不活性溶媒中で一般式(V)で示されるシア
ン化合物と反応させ、さらに酸化剤で処理することによ
り、一般式(I−b)を製造することができる。使用さ
れる不活性溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼ
ン、ニトロベンゼン、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、テトラヒドロフラン、トルエンまたはキシレンな
どが挙げられるが、これらのうち、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)が好適である。溶媒の使用量は、
一般式(I−a)のクマリン系化合物に対して通常2〜
100重量倍、好ましくは5〜50重量倍程度が良い。
体的にはシアン化ナトリウム、シアン化カリウム、シア
ン化銅、シアン化水素が挙げられるが、これらのうち、
シアン化ナトリウム、シアン化カリウムが好適である。
これらのシアン化合物の使用量は、一般式(I−a)の
化合物に対して1〜10倍モルの範囲、好ましくは1〜
4倍モル程度が良い。
ましくは0〜50℃の範囲であり、反応時間は5分から
10時間程度である。シアン化合物との反応物は、酸化
剤で処理されるが、用いられる酸化剤としては、塩素、
臭素、ヨウ素等のハロゲン単体、四酢酸鉛、アルカリ−
ペルオキソ二硫酸塩等の過酸化物が挙げられる。これら
のうち、臭素あるいはペルオキソ二硫酸塩が好適であ
る。これら酸化剤の使用量は、一般式(I−a)のクマ
リン系化合物に対して、0.9〜10倍モル、好ましく
は0.95〜1.2倍モル程度である。
範囲、好ましくは0〜50℃の範囲であり、処理時間は
5分から10時間程度である。反応終了後、反応液を冷
却し、析出した結晶を濾過し、メタノールまたは水で洗
浄し乾燥すれば目的物である(I−b)が得られる。ま
た、冷却しても晶出しない場合には、反応液をメタノー
ルか水に放出し、析出した結晶を濾過し、メタノールま
たは水で洗浄し乾燥すれば目的物が得られる。メタノー
ルか水に放出しても析出しない場合には、酢酸エチル、
ジクロロメタン等で抽出し、洗浄、乾燥、濃縮すれば良
い。生成物は懸洗、再結晶、カラムクロマトグラフィー
または昇華精製により精製すれば良い。
系化合物は、水不溶性の色素として用いるのが好まし
く、各種樹脂、塗料、インクなどの着色、繊維の染色の
他に、色素レーザ、有機EL(有機電界発光)素子、蛍
光標識試薬、蛍光コレクタ、蛍光センサ、シンチレー
タ、光ファイバ用増幅器などの色素に好適で、特に樹脂
の着色用又は有機EL素子用などに使用される蛍光性色
素として工業的に極めて有用である。
するが、本発明はその要旨を超えない限りこれらに限定
されるものではない。なお、以下の実施例における化合
物のNo.は表−1の化合物のNo.に対応する。(実
施例1) 表−1 化合物No.28の合成下記式(II
−a)の化合物0.5g(1.2mmol)
ロ−n−ブチルクロライド0.41g(1.7mmol)を加
え、室温で1時間反応させた。反応液に水を加え、析出
した結晶を濾過し、0.61gの粗生成物を得た。得ら
れた粗生成物をカラムクロマトグラフィーによる精製と
昇華精製を行い、0.08gの固体を得た。この化合物
は鮮明な黄色の蛍光を示した。
り、表−1のNo.28の構造の化合物であることが確
認された。
l3 (δ=ppm)):1.33(s,6H),1.59(s,6H),1.80(dt,
4H),3.40(dt,4H),7.36(t,1H),7.39(s,1H),7.96(d,1H),
8.02(d,1H),9.10(s,1H)吸収スペクトル:λmax 5
26nm(溶媒:塩化メチレン)蛍光スペクトル:λm
ax 556nm(溶媒:塩化メチレン)
の合成前記式(II−a)の化合物0.4g(0.9mmol)
のピリジン5.6ml溶液にピバロイルクロライド0.
17g(1.4mmol)を加え、室温で2時間反応させた。
反応液に水を加え、析出した結晶を濾過し、0.54g
の粗生成物を得た。得られた粗生成物を2回カラムクロ
マトグラフィーによる精製を行い、0.23gの固体を
得た。この化合物は鮮明な黄緑色の蛍光を示した。
り、表−1のNo.13の構造の化合物であることが確
認された。
l3 (δ=ppm)):1.30(s,6H),1.37(s,9H),1.49(s,6
H),1.80(dt,4H),3.28(dt,4H),7.24(s,1H),7.34(t,1H),
7.46(t,1H),7.94(d,1H),8.02(d,1H),8.71(s,1H)吸収ス
ペクトル:λmax 488nm(溶媒:塩化メチレ
ン)蛍光スペクトル:λmax 529nm(溶媒:塩
化メチレン)
9の合成実施例2で得られた化合物0.05g(0.1mmo
l)のDMF1ml溶液にシアン化ナトリウム0.00
5g(0.1mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。アル
オキソ二硫酸カリウム0.028g(0.1mmol)を加
え、さらに室温で3時間反応させた。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗、乾燥し、濃縮
して粗生成物として0.06gを得た。得られた粗生成
物をカラムクロマトグラフィーによる精製を行い、0.
02gの固体を得た。この化合物は赤色の鮮明な蛍光を
示した。
り、表−1のNo.109の構造の化合物であることが
確認された。
l3 (δ=ppm)):1.34(s,6H),1,35(s,9H),1.75(s,6
H),1.80(dt,4H),3.34(dt,4H),7.41(t1H),7.51(t,1H),
7.65(s,1H),7.94(d,1H),8.08(d,1H)吸収スペクトル:λ
max 565nm(溶媒:塩化メチレン)蛍光スペク
トル:λmax 630nm(溶媒:塩化メチレン)
による樹脂の着色実施例1で製造された化合物0.05
gをポリメチルメタクリレート(「アクリペットMD」
三菱レーヨン株式会社製品)100gに混合し、押し出
し機を用いて200℃で処理し、着色ペレットを作成し
た。このペレットを射出成形機で200℃×5分間で成
形し、着色成形板を作成した。
し、耐光性、耐移行性が優れていた。また射出成型の
際、250℃で10分間滞留させたこと以外は上記と同
様に成形した着色板の色調は、200℃×5分間で成形
した着色板と同じ色調を示し、色素の熱分解による変化
はなかった。(実施例5) 表−1 化合物No.13
による樹脂の着色実施例2で製造された化合物0.05
gをポリメチルメタクリレート(「アクリペットMD」
三菱レーヨン株式会社製品)100gに混合し、押し出
し機を用いて200℃で処理し、着色ペレットを作成し
た。このペレットを射出成形機で200℃×5分間で成
形し、着色成形板を作成した。
し、耐光性、耐移行性が優れていた。また射出成型の
際、250℃で10分間滞留させたこと以外は上記と同
様に成形した着色板の色調は、200℃×5分間で成形
した着色板と同じ色調を示し、色素の熱分解による変化
はなかった。(実施例6) 表−1 化合物No.10
9による樹脂の着色実施例3で製造された化合物0.0
5gをポリメチルメタクリレート(「アクリペットM
D」三菱レーヨン株式会社製品)100gに混合し、押
し出し機を用いて200℃で処理し、着色ペレットを作
成した。このペレットを射出成形機で200℃×5分間
で成形し、着色成形板を作成した。
し、耐光性、耐移行性が優れていた。また射出成型の
際、250℃で10分間滞留させたこと以外は上記と同
様に成形した着色板の色調は、200℃×5分間で成形
した着色板と同じ色調を示し、色素の熱分解による変化
はなかった。
が高く、堅牢性の良好な新規な蛍光性色素化合物であ
り、蛍光性色素の種々の用途に利用でき、極めて有用で
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるクマリン系
化合物。 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独立に、水素原
子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R5は水素原
子またはシアノ基を表し、R6は置換基を有していても
良いアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基を表
し、R7〜R10は任意の置換基を表し、隣接する2つの
基で環を形成しても良い。Xは、−CO−又は−SO2
−基を表し、Yは酸素原子、イオウ原子、−NH−また
は−NR11−であり、R11はアルキル基またはシクロア
ルキル基を表す。) - 【請求項2】 一般式(I)において、R6は、置換基
としてハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボ
ニル基から選ばれる基を有しても良い炭素数1〜8のア
ルキル基であることを特徴とする請求項1に記載のクマ
リン系化合物。 - 【請求項3】 一般式(I)において、R6は、置換基
としてハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アル
コキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基から選ばれる
基を有しても良いフェニル基、ナフチル基、チエニル
基、フリル基、又はピリジル基であることを特徴とする
請求項1に記載のクマリン系化合物。 - 【請求項4】 一般式(I)において、R7〜R10は各
々独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、置換しても良いアルキル基、置換しても良いアリー
ル基、置換しても良いアミノ基、水酸基、置換しても良
いアルコキシ基、置換しても良いアリールオキシ基、置
換しても良いチオール基、置換しても良いシリル基、置
換しても良いシロキシ基、または置換しても良いカルボ
ニル基であることを特徴とする請求項1に記載のクマリ
ン系化合物。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のクマ
リン系化合物からなる色素。 - 【請求項6】 下記一般式(II)で表されるクマリン系
化合物 【化2】 (式中、R5は水素原子を表わし、R1、R2、R3及びR
4は、各々独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基を表し、R7〜R10は任意の置換基を表し、隣接す
る2つの基で環を形成しても良い。Yは酸素原子、イオ
ウ原子、−NH−または−NR11−であり、R11はアル
キル基またはシクロアルキル基を表す。)を、塩基の存
在下、下記一般式(III)で示されるハロゲン化物又は
一般式(IV)で示される酸無水物 【化3】R6−X−Z (III)(R6
−X)2O (IV)(式中、Xは−CO
−又は−SO2−を有し、Zはハロゲン原子を表す)と
反応させることを特徴とする下記一般式(I−a) 【化4】 (式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独立に、水素原
子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R5は水素原
子またはシアノ基を表し、R6は置換基を有していても
良いアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基を表
し、R7〜R10は任意の置換基を表し、隣接する2つの
基で環を形成しても良い。Xは、−CO−又は−SO2
−基を表し、Yは酸素原子、イオウ原子、−NH−また
は−NR11−であり、R11はアルキル基またはシクロア
ルキル基を表す。)で示されるクマリン系化合物の製造
方法。 - 【請求項7】 前記一般式(I−a)で示されるクマリ
ン系化合物を、不活性溶媒中で、下記一般式(V) 【化5】MCN (V)
(式中、Mは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子
あるいは銅原子を表す。)で示されるシアン化合物と反
応させ、さらに酸化剤で処理することを特徴とする、下
記一般式(I−b) 【化6】 (式中、R1〜R4、R6〜R10、X及びYは前記一般式
(I)と同じ意味を有す。)で示されるクマリン系化合
物の製造方法。
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