JP2002046577A - チヤイルドシート用ベルト調節器具 - Google Patents

チヤイルドシート用ベルト調節器具

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JP2002046577A
JP2002046577A JP2000234703A JP2000234703A JP2002046577A JP 2002046577 A JP2002046577 A JP 2002046577A JP 2000234703 A JP2000234703 A JP 2000234703A JP 2000234703 A JP2000234703 A JP 2000234703A JP 2002046577 A JP2002046577 A JP 2002046577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャイルドシート固定時のシートベルトの緩
みを無くして確実に車両シートに固定するためのチャイ
ルドシート用ベルト調節器具を提供する。 【解決手段】 チャイルドシート用ベルト調節器具1
は、外筒体2、巻取りドラム3、反発バネ4を備え、外
筒体2の他方の端部に設けた軸受け部材5には軸受け孔
7と係止溝8を形成し、巻取りドラム3には軸受け孔7
に挿通する軸11と係止溝8に係止する係止突起12、
更に反発バネ4に抗して巻取りドラム3の位置を規制す
るストッパー13、そしてグリップ14を設け、更に外
筒体2にガイドスリット6a,6b、巻取りドラムにガ
イドスリット9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のシート上
にチャイルドシートを設置する際に利用する車両シート
ベルトの緩みを防止するチャイルドシート用ベルト調節
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に乳幼児を乗せる場合、乳幼児の
安全を図るためにチャイルドシートが使用される。チャ
イルドシートの一例を図11(正面斜視図)及び図12
(裏面斜視図)に示す。チャイルドシートCSは、乳幼
児を収容するためのシートバックAとシートクッション
Bとを一体にした主部50と、該主部50と一体、又は
水平方向に回転可能におよび/又はリクライニング可能
に結合される基部51とを備えている。シートクッショ
ンBの前部中央には腹当て部材52が立設され、この腹
当て部材52にはシートバックAの背面側から肩ベルト
通し孔53,53を通して引き出される肩ベルト54,
54と、シートクッションBに固定のシートベルト5
5,55とがそれぞれ着脱金具56,56によって着脱
自在に固定されるようになっている。
【0003】また、シートバックAの上部には、乳幼児
の頭を固定するためのヘッドレスト60が上下方向に調
整可能に取り付けられている。そして、ヘッドレスト6
0の両端には、ヘッドサポート60a,60aが固定さ
れていて、乳幼児の頭部が左右方向にぐらつかないよう
になっている。肩ベルト54は、シートバックAの背面
側(図12)で板状のベルト調整金具57の一端に固定
され、ベルト調整金具57の他端にはリトラクタから引
き出された長さ調整ベルト58が固定されている。リト
ラクタは、シートバックAの下部に内装され、長さ調整
ベルト58が引出し口59から引き出される。肩ベルト
通し孔53,53は左右を対として複数対(図では3
対)が縦方向に設けられており、乳幼児の成長ととも
に、肩ベルト通し孔53の使用位置を上の方に移し、最
適に肩を押さえるようにしている。
【0004】このようなチャイルドシートCSを使用す
る場合は、図12に示したように基部51を自動車の座
席に載置し、車両シートベルト61によって基部51を
固定する。固定のしかたはいろいろあるが、1つの方法
は次のとおりである。車両シートベルト61にはタング
61T(図12)が取り付けられている。このタング6
1Tを引くとショルダーベルト61S(ここでは、この
タング61Tを境にしてショルダー側に位置する車両シ
ートベルトの部分を「ショルダーベルト」61Sと呼
び、ウエストベルト側に位置する車両シートベルトの部
分を「ウエストベルト」61Wと呼ぶことにする。)が
車両のリトラクタから引き出されるので、そのタング6
1Tを引いてショルダーベルト61Sを引き出して基部
51の凹部を通して反対側へ出した後、そのタング61
Tを、シート又はフロアに一端が固定のフロア固定シー
トベルト62の他端に取り付けられているバックル62
Bに係合させることにより、車両シートベルト61によ
ってチャイルドシートCSが座席に固定される。この
後、ショルダーベルト61Sを引き戻すことによって車
両シートベルト61の緩みがなくなり、チャイルドシー
トCSは車両シートに固定される。そのあと、乳幼児を
主部50のシートクッションBに腰掛けさせ、腹当て部
材52にそれぞれ着脱金具56,56を装着することに
よって乳幼児はチャイルドシートCSに確実に固定され
る。従って、自動車が急停車した場合であっても、乳幼
児の事故を未然に防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、運転中
に自動車の揺れ等で車両シートベルトが弛んでくること
があるので、従来より車両シートベルトのショルダーベ
ルトとウエストベルトの重なり部分をクリップ等を用い
て固定していた。ところが、従来のようなクリップを取
り付ける場合には両手を使う必要があるので、シートベ
ルト61をリトラクタ方向に強く引き戻していた手をシ
ートベルト61から離さなければならず、したがって取
り付け終わったときには締め付け状態が弛んでいるとい
うことがよく起きた。また、これとは別に、背丈が低い
乳幼児の場合、乳幼児を拘束するための腹当て部材52
(図11)の高さが乳幼児の腹の位置よりも高い位置に
来てしまうこととなり不都合であった。さらには、チャ
イルドシートCSの基部51が低いものである場合、フ
ロア又は座席に一端が固定の固定シートベルト62(図
12)の長さが相対的に長くなり、バックル62Bの位
置が高すぎてしまう場合があった。このような場合、従
来は固定シートベルト62を捻ってバックル62Bの高
さを低くしてから、車両シートベルト61のタング61
Tをバックル62Bに係合させるなどしていた。しかし
ながら、シートベルト62は元来引っ張りに強くする対
策は講じられているが、捻りに対しては考慮していない
のでシートベルト62を捻って使用することには問題が
あった。
【0006】本発明の目的は、車両シートベルトを用い
てチャイルドシートを自動車のシート上に固定する際、
強い締め付け状態が維持できるチャイルドシート用ベル
ト調節器具を提供することにある。さらには、乳幼児を
拘束するための腹当て部材52の長さや、固定シートベ
ルト62の長さを簡単に短くできる調節器具を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載のチヤイルドシート用ベルト調節器具
は、一端を開口した外筒体と、前記外筒体内に該外筒体
内壁と所定の間隔を保ちかつ前記外筒体内でその周方向
に回転可能に収納された巻取りドラムと、前記巻取りド
ラムの回転をロックするロック機構とを備えたチヤイル
ドシート用ベルト調節器具であって、前記外筒体に前記
開口端から長手方向に向けてベルト挿通用ガイドスリッ
トを形成し、前記巻取りドラムにその端部から長手方向
に向けてベルト挿通用ガイドスリットを形成しかつ前記
巻取りドラムにグリップを設けたことを特徴としてい
る。また、請求項2記載の発明は、一端を開口した外筒
体と、前記外筒体内に該外筒体内壁と所定の間隔を保ち
かつ前記外筒体内でその周方向に回転可能に収納された
巻取りドラムと、前記巻取りドラムの回転をロックする
ロック機構とを備えたチヤイルドシート用ベルト調節器
具であって、前記外筒体に前記開口端から長手方向に向
けてベルト挿通用ガイドスリットを形成し、前記巻取り
ドラムにその端部から長手方向に向けてベルト挿通用ガ
イドスリットを形成しかつ前記巻取りドラムにグリップ
を設けたチヤイルドシート用ベルト調節器具において、
前記外筒体の他端を閉塞するとともにその閉塞部位の中
心に軸受け孔を形成してなる軸受け部材とかつ該軸受け
部材の周囲に形成した係止溝とを設け、前記巻取りドラ
ムの他端に前記軸受け孔に挿通される挿通軸を形成しか
つ該挿通軸の他端に前記グリップを設け、前記挿通軸は
前記係止溝に嵌合して係止し及び前記係止溝から外れて
係止解除となす係止突起が外周囲に形成され、前記外筒
体と前記巻取りドラムとの間に互いに軸方向に反発させ
る反発バネとを備えたことを特徴としている。また、請
求項3記載の発明は、前記外筒体内壁および/又は前記
巻取りドラムの表面に摩擦抵抗の大きくなる凹凸が形成
されたことを特徴としている。
【0008】前記構成のチャイルドシート用ベルト調節
器具によれば、外筒体と巻取りドラムとに形成されたガ
イドスリットを連通、即ち直線状に並ぶようにしてシー
トベルトを差し込み、次いで巻取りドラムを反発バネに
抗して一定量だけ外筒体から引出し、軸を中心にかつ回
動させることによりシートベルトが巻取りドラムの外周
囲に巻き回され、巻取りドラムの回転量に応じて締めつ
けられる。そして、巻取りドラムの引出しを解除すると
反発バネの作用による巻取りドラムの自動復帰によって
係止溝に係止突起が係止して巻取りドラムが外筒体に係
止され、シートベルトは強く締め付けられたまま戻り不
可になる。このように、シートベルトをガイドスリット
に差し込んで巻取りドラムを回動させるという簡単な作
業でチャイルドシートを自動車のシートに確実に固着す
ることができる。また、外筒体内壁および/又は巻取り
ドラムの表面に摩擦抵抗の大きくなる凹凸が形成されて
いるので、調節器具内にシートベルトを固定した状態に
おいてシートベルトが調節器具内で滑らなくなる。この
ようなベルト調節器具を腹当て部材52の下方に差し込
み、巻き取りドラムを回転させて長すぎる部分をここに
巻き付けて固定(ロック)することにより、腹当て部材
52を簡単に短くできる。同様に、ベルト調節器具を固
定シートベルト62に差し込み、巻き取りドラムを回転
させて長すぎる部分をここに巻き付けて固定(ロック)
することにより、固定シートベルト62を簡単に短くで
きるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図9を参照して本
発明を適用したチヤイルドシート用ベルト調節器具の実
施の形態を説明する。図1はチヤイルドシート用ベルト
調節器具の外筒体と巻取りドラムとが係止(ロック)し
ている状態を示す一部切り欠き斜視図、図2はチヤイル
ドシート用ベルト調節器具の係止解除時の状態を示す一
部切り欠き斜視図、図3は図1の一部縦断面図、図4は
図2の一部縦断面図、図5は外筒体と巻取ドラムとの係
止部の作用を示す断面図、図6は本発明のベルト調節器
具をチャイルドシートの3カ所(C1、C2,C3)へ
使用した状態を示す斜視図、図7〜図9は本発明のベル
ト調節器具を用いてベルトを緊締する手順を示す斜視図
である。
【0010】本発明によるベルト調節器具1は、図1〜
図4に示すように、外筒体2と、巻取ドラム3と、反発
バネ4とから成っている。外筒体2は、その一端が開口
された中空円筒で、この開口端から長手方向に向けて2
条のガイドスリット6a,6bが設けられている。ガイ
ドスリット6a,6bの長手方向の長さはシートベルト
61の横幅以上となっている。この外筒体2の他端(図
3および図4で右端)の閉塞部の中心に、図5に示すよ
うな軸受け孔7を開けることにより軸受け部材5が形成
されている。この軸受け孔7の内周壁には等間隔(本実
施形態では45°間隔)で後述する係止溝8(図5)が
設けられている。そして、反発バネ4により巻取りドラ
ム3が常に矢印a方向(図3)に付勢されている一方、
巻取ドラム3は円柱状に形成されており、その一端から
直径幅の長手方向に切り込むガイドスリット9が開けら
れ、他端には、その巻取ドラム3の外径より小径の軸1
1と、この軸11の周方向上に前記係止溝8に係止する
係止突起12と、この係止突起12より大径のストッパ
ー13と、さらに操作用のグリップ14とがこの順で一
体に形成されている。図5において、7が外筒体2の閉
塞部に開けられた軸受け孔であり、8がこの軸受け孔7
の内周に放射方向に開けられた係止溝である。図では、
係止溝8は45度間隔で配備されている。一方、11が
巻取りドラム3と一体の軸であり、12がこの軸11の
外周に放射方向に立設された係止突起である。図では、
係止突起12は45度間隔で配備されている。そして、
係止溝8は係止突起12よりも若干大きめに形成されて
いるので、係止突起12は係止溝8の中に嵌挿可能とな
っている。
【0011】従って、操作用グリップ14を握って反発
バネ4に抗して操作者がそれを手前へ引くと軸11の係
止突起12が係止溝8から外れるので(図3の状態から
図4の状態になり)回動可能となる。そこでそのまま操
作用グリップ14を回すと、軸11が(したがって巻取
りドラム3も)回動する。そして、回動後、操作用グリ
ップ14の握りを軸方向へ戻すと反発バネ4により巻取
りドラム3が常に矢印a方向に付勢されており、軸11
の係止突起12が係止溝8に重なった(位相が一致し
た)とき図1及び図3に示すように軸11が軸受け孔7
を矢印a方向に移動して係止溝8に係止突起12が係止
するとともに、ストッパー13が軸受け部材5に当接し
て、反発バネ4により軸11を矢印a方向へ付勢した状
態に維持されるため、係止突起12が係止溝8から抜け
出し不可になるので回動不可、即ち外筒体2と巻取りド
ラム3とが係止(ロック)状態になる。
【0012】一方、図5に示すように係止溝8と係止突
起12との位置がずれている場合は、外筒体2と巻取り
ドラム3とは係止(ロック)状態にないから外筒体2の
中で巻取りドラム3は回動できる状態にある。回動中に
係止突起12が係止溝8に重なっても、操作者が反発バ
ネ4に抗して操作用グリップ14をしっかり握っておれ
ば軸11の矢印a方向への移動はなく、したがって巻取
りドラム3はさらに回動が続行されるが、操作用グリッ
プ14の握りを軸方向へ戻すと反発バネ4により巻取り
ドラム3が常に矢印a方向に付勢されており、回動中に
係止突起12が係止溝8に重なったとき、軸11は矢印
a方向に移動し、従って係止突起12は図1及び図3に
示すように係止溝8に係止するとともに、反発バネ4に
より軸11を矢印a方向へ付勢した状態に維持されるた
め、係止突起12が係止溝8から抜け出し不可になり、
その後は巻取りドラム3は回動不可となる。
【0013】次に、前記ベルト調節器具1によるシート
ベルトの緊締手順を説明する。以下においては、図6の
ショルダーベルト61Sとウエストベルト61Wの重な
り部C1にベルト調節器具1を用いる場合について説明
する。 まず、図1(および図3)の状態にあるベルト調節
器具1のグリップ14を握って、外筒体2から反発バネ
4に抗して巻取りドラム3を図2(および図4)のよう
に一定量L1(図4)だけ抜き出して、係止溝8と係止
突起12との係止を外し、巻取りドラム3を回動可能と
する。 そこで、巻取りドラム3を回動させて、図1及び図
3に示すようにガイドスリット6a,9,6bが一直線
になるように位置合わせする。 このようにガイドスリット6a,9,6bが一直線
になった状態でグリップ14を元に戻すと、反発バネ4
によってドラム3が図3の矢印a方向に移動し、係止突
起12が係止溝8に重なり、係止溝8に係止するので、
その後は巻取りドラム3は回動不可となる。この状態
で、外筒体2の開口端と巻取りドラム3の端面とが面一
になり、ガイドスリット6a,9,6bの深さLも一致
する。 そこで、図1に矢印方向Xで示したようにシートベ
ルト61を外筒体2の開口端からガイドスリット6a,
9,6bの奥先端まで差し込む。 次に、巻取りドラム3を回転させるために再びグリ
ップ14を握って、外筒体2から反発バネ4に抗して巻
取りドラム3を図7のように抜き出してロックを解除
し、巻取りドラム3をどちらか一方に、例えば図8に示
すように矢印Y方向に、回動させると、隙間g(図4)
内において巻取りドラム3の外側面にシートベルト61
(ショルダーベルト61Sとウエストベルト61Wの重
なり)が巻き着く。 そして、シートベルト61の緩みが無くなるまで回
動し、緩みが無くなった位置でグリップ14を元の位置
まで押し込むと、図9に示すように巻取りドラム3が元
の位置に復帰する。この状態では、各係止溝8にそれぞ
れ係止突起12が係止しているので、巻取りドラム3が
シートベルト61の張力によって逆開方向に回転してシ
ートベルト61が巻き戻されるようなことはない。以上
の結果、図9に示したような巻き取り状態では、シート
ベルト61の張力が高く保持され、緊締が確保される。
従って、チャイルドシートCSは、自動車の座席に確実
に固定され、自動車が急停車した場合であってもチャイ
ルドシートCSが前方に傾く等の事故が発生せず、乳幼
児の安全性が保たれる。
【0014】なお、本実施形態では、係止溝8及び係止
突起12が45°間隔で形成されているので、最適な張
り具合がその中間位置にある場合などは更に巻締めを続
けるか、少し戻す等の微調節を行なえばよい。この調節
幅を少なくするためには、係止溝8及び係止突起12の
間隔を更に狭めればよい。また、係止溝8と係止突起1
2の数を同一にする必要はなく、係止突起12の数を減
らしてもよい。
【0015】さらに、外筒体内壁や巻取りドラムの表面
にサンドペーパーのような小さな凹凸を無数に形成して
おくと、摩擦抵抗が大きくなり、車両シートベルトが調
節装置の内部で移動しにくくなり、締め付け効果が一層
向上する。
【0016】ベルト調節器具1として組み立てた場合、
図1〜図4に示すように、外筒体2内に巻取ドラム3が
配設されるが、外筒体2の内径に対し巻取ドラム3の外
径が小さく設定されているので、組立状態では両者の間
に隙間gが形成される。この隙間gの間隔はシートベル
ト61の厚さや何回巻回させるかによって、適宜決める
ことができる。また、ガイドスリット6a,6b,9a
の隙間は前記シートベルト61を円滑に挿通させ得る程
度であってよく、またそれぞれの隙間及び切り込み深さ
Lは、図3及び図4に示すように同一寸法であってよ
い。
【0017】以上は、このベルト調節器具1を図6に示
したシートベルトのショルダーベルト61Sとウエスト
ベルト61Wの重なり部C1に適用した例について説明
したが、本発明のベルト調節器具1はその他、図6に示
したフロア固定シートベルト62の長さを短くする部位
C2や、図6に示した腹当て部材52の高さを低くする
部位C3に使用して、それぞれを短くすることも可能で
ある。
【0018】図10は本発明の別の実施の形態に関する
チャイルドシート用ベルト調節器具の斜視図である。同
図において、18が本発明によるベルト調節器具で、こ
れは半外筒体20と、巻取ドラム3と、図示しない反発
バネとから成っている。巻取ドラム3および反発バネは
図1〜図9で示したチャイルドシート用ベルト調節器具
1が有している巻取ドラム3および反発バネ4と構造お
よび機能は同一であるので、説明は省略する。半外筒体
20は、円筒体の長手方向一端が開口され、長手方向他
端が軸受部材用の立設壁25を有し、また周方向に18
0度の半円筒状閉止壁20aと、周方向の残り180度
の開放空間とから成り、かつ、前記開口端から長手方向
に立設壁25近くまで幅Hの張り出し部たるベルトガイ
ド21a,21bが形成され、そのベルトガイド21
a,21bは立設壁25の近くで上方へ90度曲折され
て曲折部22a,22bを形成し、さらにその立設壁2
5から90度曲折されて長手方向に開口端までベルトガ
イド23a,23bを形成する構造となっている。これ
によってベルトガイド21aと23a,21bと23a
の間に、それぞれ幅Hに及ぶ長いガイドスリット6a,
6bが形成されることとなる。したがって、前述と同じ
く、操作用グリップ14を握って反発バネに抗して操作
用グリップ14を引くと回動可能となるので、操作用グ
リップ14を回して巻取ドラム3のガイドスリット9が
ガイドスリット6a,6bと一直線になった状態で、シ
ートベルトを半外筒体20の開口端からガイドスリット
6a,9,6bの奥先端まで差し込み、さらに、操作用
グリップ14を回すことにより、シートベルトの締結が
行われ、その後操作用グリップ14を元に戻すことによ
り、ロックが行われる。この幅Hの張り出し部たるベル
トガイド21a,21bによってシートベルトの捻れが
矯正され、シートベルトが巻取ドラム3に巻回されると
きには捻れなく巻回されることとなり、増し締め操作が
簡易にかつ迅速に行えるようになる。また、ベルトガイ
ド21a,21bを用いることによって、図1の外筒体
2を半外筒体とすることができるので、軽量化・材料の
節約化に寄与できる。
【0019】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明のチャイル
ドシート用ベルト調節器具は、一端を開口した外筒体内
に巻取りドラムを嵌合し、両者の間に反発バネを配設す
るとともに、外筒体の他方の端部に設けた軸受け部材に
は軸受け孔と係止溝を形成し、巻取りドラムには軸受け
孔に挿通する軸と係止溝に係止する係止突起、更に反発
バネに抗して巻取りドラムの位置を規制するストッパー
を設け、更に外筒体と巻取りドラムにガイドスリットを
設けたものであり、この巻取りドラムを回動してガイド
スリットを直線状に並ぶようにしてシートベルトを差し
込み、次いで巻取りドラムを反発バネに抗して一定量だ
け外筒体から引出し、軸を中心にかつ回動させることに
よりシートベルトが巻取りドラムの外周囲に巻き回さ
れ、巻取りドラムの回転量に応じて緊締され、巻取りド
ラムの引出しを解除して係止溝に係止突起が係止して巻
取りドラムが外筒体に係止され、シートベルトは緊締の
ままロックされる。このように本発明のチャイルドシー
ト用ベルト調節器具を用いると、シートベルトをガイド
スリットに差し込んで巻取りドラムを回動させるという
簡単な作業で、シートベルトは手締めの後さらに緊締さ
れることになり、チャイルドシートを自動車のシートに
確実に固着することができる。その他、本発明のベルト
調節器具を、長すぎるフロア固定シートベルトや長すぎ
る腹当て部材に使用して、それぞれを簡単にかつ確実に
短くすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチャイルドシート用ベルト調節器具の
外筒体と巻取りドラムとが係止(ロック)している状態
を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】チヤイルドシート用ベルト調節器具の係止解除
時の状態を示す一部切り欠き斜視図である。
【図3】図1の一部縦断面図である。
【図4】図2の一部縦断面図である。
【図5】外筒体の係止溝と巻取ドラムの係止突起とから
成る係止部の作用を示す断面図である。
【図6】本発明のベルト調節器具をチャイルドシートの
3カ所(C1、C2,C3)へ使用した状態を示す斜視
図である。
【図7】本発明のベルト調節器具を用いてベルトを緊締
する第1手順を示す斜視図で、ガイドスリットへのシー
トベルトの挿入と巻取りドラムの初期動作を示す斜視図
である。
【図8】本発明のベルト調節器具を用いてベルトを緊締
する第2手順を示す斜視図で、シートベルトの巻取り過
程を示す斜視図である。
【図9】本発明のベルト調節器具を用いてベルトを緊締
する第3手順を示す斜視図で、シートベルトの緊締状態
を示す斜視図である。
【図10】本発明の別の実施の形態に関するチャイルド
シート用ベルト調節器具の斜視図である。
【図11】従来のチャイルドシートの構成を示す正面側
の斜視図である。
【図12】従来のチャイルドシートの構成を示す背面側
の斜視図である。
【符号の説明】
1 チャイルドシート用ベルト調節器具 2 外筒体 3 巻取りドラム 4 反発バネ 5 軸受け部材 6a,6b,9 ガイドスリット 8 係止溝 11 軸 12 係止突起 13 ストッパー 14 グリップ 15 係止ピン 18 別の実施の形態によるチャイルドシート用ベルト
調節器具 20 半外筒体 20a 半円筒状閉止壁 21a、21b、23a、23b ベルトガイド 22a、22b 曲折部 25 立設壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を開口した外筒体と、前記外筒体内
    に該外筒体内壁と所定の間隔を保ちかつ前記外筒体内で
    その周方向に回転可能に収納された巻取りドラムと、前
    記巻取りドラムの回転をロックするロック機構とを備え
    たチヤイルドシート用ベルト調節器具であって、 前記外筒体に前記開口端から長手方向に向けてベルト挿
    通用ガイドスリットを形成し、前記巻取りドラムにその
    端部から長手方向に向けてベルト挿通用ガイドスリット
    を形成しかつ前記巻取りドラムにグリップを設けたこと
    を特徴とするチヤイルドシート用ベルト調節器具。
  2. 【請求項2】 一端を開口した外筒体と、前記外筒体内
    に該外筒体内壁と所定の間隔を保ちかつ前記外筒体内で
    その周方向に回転可能に収納された巻取りドラムと、前
    記巻取りドラムの回転をロックするロック機構とを備え
    たチヤイルドシート用ベルト調節器具であって、前記外
    筒体に前記開口端から長手方向に向けてベルト挿通用ガ
    イドスリットを形成し、前記巻取りドラムにその端部か
    ら長手方向に向けてベルト挿通用ガイドスリットを形成
    しかつ前記巻取りドラムにグリップを設けたチヤイルド
    シート用ベルト調節器具において、 前記外筒体の他端を閉塞するとともにその閉塞部位の中
    心に軸受け孔を形成してなる軸受け部材とかつ該軸受け
    部材の周囲に形成した係止溝とを設け、 前記巻取りドラムの他端に前記軸受け孔に挿通される挿
    通軸を形成しかつ該挿通軸の他端に前記グリップを設
    け、前記挿通軸は前記係止溝に嵌合して係止し及び前記
    係止溝から外れて係止解除となす係止突起が外周囲に形
    成され、 前記外筒体と前記巻取りドラムとの間に互いに軸方向に
    反発させる反発バネとを備えたことを特徴とするチヤイ
    ルドシート用ベルト調節器具。
  3. 【請求項3】 前記外筒体内壁および/又は前記巻取り
    ドラムの表面に摩擦抵抗の大きくなる凹凸が形成された
    ことを特徴とする請求項2記載のチヤイルドシート用ベ
    ルト調節器具。
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