JP2002046494A - 産業用車両 - Google Patents

産業用車両

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JP2002046494A
JP2002046494A JP2000236327A JP2000236327A JP2002046494A JP 2002046494 A JP2002046494 A JP 2002046494A JP 2000236327 A JP2000236327 A JP 2000236327A JP 2000236327 A JP2000236327 A JP 2000236327A JP 2002046494 A JP2002046494 A JP 2002046494A
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Japan
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shaft
propeller shaft
bearing means
thrust force
shaft portion
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JP2000236327A
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English (en)
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Shinya Yamamoto
晋也 山本
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TCM Corp
Original Assignee
TCM Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロペラシャフトの部分における全体の動力
伝達構成を安価に構成した産業用車両を提供する。 【解決手段】 相対的に屈折自在に連結した前後対の車
体部2A,2Bを有し、両車体部2A,2B間に動力伝
達用のプロペラシャフト60を配設した。プロペラシャ
フト60は、相対向端間を連動した長さ方向で複数本の
シャフト部60A〜60Dからなり、少なくとも1本の
シャフト部60A,60Dを、長さ方向のスラスト力を
受け得る軸受手段70,71を介して回転自在に支持し
た。両車体部間を相対的に屈折させ、プロペラシャフト
に作用する長さ方向のスラスト力を、簡単な構造を付加
した軸受手段により受止めることで、駆動源側に対する
プロペラシャフトの連動は、スプライン形式の伸縮継手
などで十分となり、プロペラシャフトの部分における全
体の動力伝達構成を安価に提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば前部にバ
ケット装置を装備した建設車両などの産業用車両に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば産業用車両の一例である
建設車両は、図6に示されるように、その車体91が、
左右一対の前車輪が設けられた前車体部91Aと、左右
一対の後車輪が設けられた後車体部91Bとにより構成
されている。そして両車体部91A,91B間は、上下
に振り分けられた縦連結軸92により相対的に屈折自在
(回動自在)に連結されるとともに、両車体部91A,
91B間にはステアリングシリンダが配設されている。
さらに、前車体部91Aに設けられたフロントアクスル
装置93と後車体部91Bに設けられたリヤアクスル装
置94とが、プロペラシャフト95により連動連結され
ている。
【0003】ここでプロペラシャフト95は、フロント
アクスル装置93の出力軸にコンパニオンフランジや十
字継手96を介して連動連結された前シャフト部95A
や、この前シャフト部95Aに十字継手97を介して連
動連結された伸縮(摺動)シャフト部95Bや、この伸
縮シャフト部95Bに十字継手98を介して連動連結さ
れた中間シャフト部95Cや、この中間シャフト部95
Cに十字継手99を介して連動連結された後シャフト部
95Dなどにより構成されている。
【0004】そして、後シャフト部95Dがリヤアクス
ル装置94の入力軸に十字継手100などを介して連動
連結されている。また前シャフト部95Aの後部が、長
さ方向のスラスト力を受けられない軸受手段101を介
して、前車体部91A側に回転自在に支持されている。
このような従来構成によると、フロントアクスル装置9
3側の回転はプロペラシャフト95を介してリヤアクス
ル装置94側に伝達される。その際にプロペラシャフト
95による回転伝達は、フロントアクスル装置93にお
ける出力軸の回転が、コンパニオンフランジや十字継手
96、前シャフト部95A、十字継手97、伸縮シャフ
ト部95B、十字継手98、中間シャフト部95C、十
字継手99、後シャフト部95D、十字継手100など
を介してリヤアクスル装置94の入力軸に伝達されるこ
とで行われる。
【0005】そして、両車体部91A,91B間を縦連
結軸92の周りに相対的に屈折させることで、プロペラ
シャフト95に伸縮力が作用されるが、この伸縮力はス
プライン形式の伸縮シャフト部95Bにおける伸縮によ
り吸収される。その際に、伸縮力によってプロペラシャ
フト95に長さ方向のスラスト力が作用されるが、この
スラスト力はコンパニオンフランジや十字継手96によ
り受止めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成によ
ると、プロペラシャフト95に作用されるスラスト力を
受止めるコンパニオンフランジや十字継手96は構造が
複雑となり、これにより、プロペラシャフト95の部分
における全体の動力伝達構成が高価となる。
【0007】そこで本発明の請求項1記載の発明は、プ
ロペラシャフトの部分における全体の動力伝達構成を安
価に構成し得る産業用車両を提供することを目的とした
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の産業用車両は、相対的
に屈折自在に連結された前後対の車体部を有する産業用
車両であって、両車体部間には動力伝達用のプロペラシ
ャフトが配設され、このプロペラシャフトは、相対向端
間が連動された長さ方向で複数本のシャフト部からな
り、少なくとも1本のシャフト部は、長さ方向のスラス
ト力を受け得る軸受手段を介して回転自在に支持されて
いることを特徴としたものである。
【0009】したがって請求項1の発明によると、プロ
ペラシャフトによる回転伝達は、複数本のシャフト部を
介して行える。そして、両車体部間を相対的に屈折させ
ることで、プロペラシャフトに伸縮力が作用し、この伸
縮力によってプロペラシャフトに長さ方向のスラスト力
が作用するが、このスラスト力は軸受手段により受止め
得る。このように、プロペラシャフトに作用する長さ方
向のスラスト力を、簡単な構造を付加した軸受手段によ
り受止め得る。
【0010】また本発明の請求項2記載の産業用車両
は、上記した請求項1記載の構成において、長さ方向の
スラスト力を受け得る軸受手段は、シャフト部に外嵌さ
れかつ定着される本体と、この本体とシャフト部との間
に介在されるベアリングと、このベアリングにおけるア
ウターリングの外側面に当接されかつ本体側に固定され
るサポート材とにより構成されていることを特徴とした
ものである。
【0011】したがって請求項2の発明によると、プロ
ペラシャフトのスラスト力は、本体側に固定したサポー
ト材がベアリングのアウターリングに当接して、このベ
アリングが長さ方向(軸方向)に動くことを阻止する構
成によって、軸受手段により受止め得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
産業用車両に採用した状態として図1〜図5に基づいて
説明する。
【0013】図1〜図3に示されるように、産業用車両
の一例である建設車両1は、その車体2が、左右一対の
前車輪3が設けられた前車体部2Aと、左右一対の後車
輪4が設けられた後車体部2Bとにより構成される。前
車体部2Aと後車体部2Bとは前後対の車体部の一例で
あって、これら車体部2A,2B間は、上下に振り分け
られた縦連結軸5により相対的に屈折自在(回動自在)
に連結され、そして両車体部2A,2B間には、左右一
対のステアリングシリンダ6が配設されている。
【0014】後車体部2Bの前端上部には、座席や各種
レバーなどが配置された運転部7が設けられている。こ
の運転部7の前方で前車体部2Aには、左右一対のブー
ム8が配設され、これらブーム8の基端は、前車体部2
Aの後端上部に設けられたブラケット9に左右方向の支
軸10を介して取付けられ、以て上下揺動自在に構成さ
れる。そして前車体部2Aとブーム8との間には、この
ブーム8を上下揺動させる荷役シリンダ11が設けられ
る。
【0015】両ブーム8の遊端間には、左右方向の横ピ
ン12を介してバケット装置(作業装置)13が取付け
られている。そして、ブーム8にピン14を介して取付
けられた第1リンク15の遊端に第2リンク16がピン
17により連結され、この第2リンク16の遊端とバケ
ット装置13とがピン18により連結されている。前記
第1リンク15の基端とブーム8との間に、前記バケッ
ト装置13を横ピン12の周りに回動させるバケットシ
リンダ19が設けられている。
【0016】前車体部2Aには作動油タンク20が設け
られ、この作動油タンク20の後側上部にはポンプ駆動
装置(ポンプドライブギヤボックス)21が配設され、
そしてポンプ駆動装置21には、作業装置用のメインポ
ンプ22とステアリング用ポンプ23とが設けられる。
作動油タンク20の前側上部にはメインバルブ24が設
けられ、また前車体部2Aの後側上部にはステアリング
バルブ25が設けられ、これらバルブ24,25は、運
転部7でのレバー操作により制御される。
【0017】後車体部2Bには、発電機30、ジェネレ
ータ31、エンジン32、ラジエータ33などが、前か
ら後ろへとこの順で配設されている。さらに、前車体部
2Aと後車体部2Bとに亘ってプロペラシャフト35が
配設され、このプロペラシャフト35の後端が前記エン
ジン32の駆動軸34に連結されるとともに、前端は前
記ポンプ駆動装置21の作動軸に連結されている。すな
わち、エンジン32により、発電機30を運転させると
ともに油圧機器のメインポンプ22を駆動するよう構成
されている。
【0018】前車体部2A側と前車輪3との間に電動駆
動装置40が設けられる。すなわち、前車体部2Aに対
する左右の前車輪3の取付けは、同様な構成の電動駆動
装置40を介して行われる。ここで電動駆動装置40
は、前車体部2A側に設けられる電動機(電動モータ)
41や、前車輪3側に設けられるブレーキ付き減速機4
2などにより構成される。そして左右の電動機41間が
フロントアクスル装置43により連動されている。また
左右の後車輪4間がリヤアクスル装置44により連動さ
れている。
【0019】前記車体2には、各部に冷却用流体を供給
するための送風機50が設けられている。すなわち送風
機50は、その送風機本体が後車体部2B側に取付けら
れ、そして送風機本体51内には、タービンシャフトを
介してタービンが配設されている。ここでタービンシャ
フトは中空軸51からなり、その長さ方向を車長方向と
して配設されている。この中空軸51は、前記駆動軸3
4に巻き掛け伝動装置52を介して連動連結されてい
る。
【0020】前記送風機50の排風口には分配体53が
設けられ、この分配体53には複数の分配口が設けられ
ている。前向きの分配口に接続された前位ダクト(チュ
ーブ)54は前車輪3用の電動駆動装置40に達してい
る。また、後向きの分配口に接続された後位ダクト55
や、上向きや横向きの分配口に接続された側位ダクト5
6は、エンジン32など適宜の冷却要求箇所に達してい
る。
【0021】前車体部2Aと後車体部2Bとの間、すな
わち前記フロントアクスル装置43とリヤアクスル装置
44とのに間は、動力伝達用のプロペラシャフト60が
配設されている。ここでプロペラシャフト60は、相対
向端間が連動された長さ方向で複数本のシャフト部から
構成されている。
【0022】すなわちプロペラシャフト60は、フロン
トアクスル装置43の出力軸に伸縮継手(スプライン継
手)61を介して連動連結された前シャフト部60A
や、この前シャフト部60Aに十字継手62を介して連
動連結された伸縮シャフト部60Bや、この伸縮シャフ
ト部60Bに十字継手63を介して連動連結された中間
シャフト部60Cや、この中間シャフト部60Cに十字
継手64を介して連動連結された後シャフト部60Dな
どにより構成され、この後シャフト部60Dがリヤアク
スル装置44の入力軸に連動連結されている。
【0023】なお、前記伸縮シャフト部60Bはスプラ
イン形式からなる。また前記中間シャフト部60Cは、
前記送風機50における中空軸51に挿通されている。
前記プロペラシャフト60は、少なくとも1本のシャフ
ト部が、長さ方向のスラスト力を受け得る軸受手段を介
して回転自在に支持されている。すなわち、前シャフト
部60Aの後部が、前車体部2A側からの支持部材66
Aに軸受手段70を介して支持されるとともに、後シャ
フト部60Dの前部が、後車体部2B側からの支持部材
66Bに軸受手段71を介して支持されている。
【0024】ここで、長さ方向のスラスト力を受け得る
軸受手段70,71は同様な構成であって、図4に示さ
れるように、中央が貫通された箱状の本体72は、前記
シャフト部60A,60Dに外嵌され、そして固定具
(ボルトなど)67により支持部材66A,66Bに定着
されている。
【0025】前記本体72とシャフト部60A,60D
との間にはベアリング73が介在され、このベアリング
73は、インナーリング74とローラ75群とアウター
リング76とから構成される。そして、インナーリング
74が前記シャフト部60A,60Dに外嵌されて嵌め
込み状に定着されるとともに、アウターリング76が本
体72に内嵌されて嵌め込み状に定着されている。
【0026】前記ベアリング73におけるアウターリン
グ76の外側面に当接される一対のサポート材77が設
けられ、これらサポート材77はリング状であって、共
通(または別々)の固定具(ボルト・ナットなど)78に
より前記本体72側に固定されている。なおサポート材
77の内面側には、前記シャフト部60A,60Dの外
周面に当接されるシール材79が設けられている。以上
の72〜79などにより、長さ方向のスラスト力を受け
得る軸受手段70,71の一例が構成される。
【0027】前記中間シャフト部60Cの前部が、長さ
方向のスラスト力を受けられない軸受手段81を介して
回転自在に支持されている。すなわち図5に示されるよ
うに、中央が貫通された箱状の本体82は、前記中間シ
ャフト部60Cに外嵌され、そして固定具(ボルトなど)
68により後車体部2B側からの支持部材66Cに定着
されている。
【0028】前記本体82と中間シャフト部60Cとの
間にはベアリング83が介在され、このベアリング83
は、インナーリング84とローラ85群とアウターリン
グ86とから構成される。そして、インナーリング84
が前記中間シャフト部60Cに外嵌されて嵌め込み状に
定着されるとともに、アウターリング86が本体82に
内嵌されて嵌め込み状に定着されている。
【0029】前記本体82の両外側面にはカバー体87
が設けられ、これらカバー体87はそれぞれ固定具(ボ
ルトなど)88により前記本体82側に固定されてい
る。なおカバー体87の内面側には、前記中間シャフト
部60Cの外周面に当接されるシール材89が設けられ
ている。ここでベアリング83と両カバー体87との間
には隙間があり、以て中間シャフト部60Cに長さ方向
のスラスト力が加わると、ベアリング83が長さ方向
(軸方向)に動くように構成されている。以上の82〜
89などにより、長さ方向のスラスト力を受けられない
軸受手段81の一例が構成される。
【0030】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。エンジン32の駆動により、その駆動軸3
4を介して発電機30を運転させることで発電し得、そ
の電力を電動駆動装置40の電動機41に供給して、こ
の電動機41を駆動し得る。そして、運転部7における
レバー操作などにより電動機41への電流を制御し、電
動機41の回転を制御(正回転、逆回転、停止)するこ
とで、前車輪3を正または逆に強制駆動し得る。
【0031】そして電動機41の回転を、フロントアク
スル装置43とプロペラシャフト60とリヤアクスル装
置44とを介して後車輪4に伝達して、この後車輪4を
同期して強制駆動し得る。これにより、建設車両1を前
または後に走行し得る。さらにブレーキ付き減速機42
のブレーキを作用させることで、建設車両1を停止し得
る。その際にプロペラシャフト60は、中空軸53の貫
通孔部53aに挿通されていることで、この中空軸53
の回転に関係なく正逆回転し得る。
【0032】前記エンジン32の駆動により、駆動軸3
4に連結されたプロペラシャフト35を介してポンプ駆
動装置21も作動させており、そしてポンプ駆動装置2
1により、大容量のメインポンプ22やステアリング用
ポンプ23を作動させている。
【0033】したがって、運転部7におけるレバー操作
などによりステアリングバルブ25を制御することで、
ステアリング用ポンプ23からの作動油により左右一対
のステアリングシリンダ6を可逆的に伸縮動作し得、以
て両車体部2A,2B間を縦連結軸5の周りに相対的に
屈折させることで、建設車両1を左右に旋回走行し得
る。また運転部7におけるレバー操作などによりメイン
バルブ24を制御することで、メインポンプ22からの
作動油により荷役シリンダ11やバケットシリンダ19
を伸縮動作し得、以てブーム8やバケット装置13を作
動して、所期の作業を遂行し得る。
【0034】このようにして、建設車両1の走行やバケ
ット装置13の作動などを行えるのであり、このときエ
ンジン32の駆動軸34により、巻き掛け伝動装置52
を介して送風機50も運転されている。すなわち、巻き
掛け伝動装置52を介して中空軸51が回転されること
でタービンが駆動され、これにより生じた冷却用空気
(冷却用流体)が、分配体53の分配口を介して各ダク
ト54,55,56に供給される。その際に中空軸51
は、その貫通孔部にプロペラシャフト60が挿通されて
いることで、このプロペラシャフト60に関係なく回転
し得る。
【0035】したがって、前位ダクト54により供給さ
れる冷却用空気によって前車輪3用の電動駆動装置40
が冷却され、後位ダクト55や側位ダクト56により供
給される冷却用空気によって、エンジン32など適宜の
冷却要求箇所が冷却されることになる。
【0036】前述したプロペラシャフト60による回転
伝達は、フロントアクスル装置43における出力軸の回
転が、伸縮継手61、前シャフト部60A、十字継手6
2、伸縮シャフト部60B、十字継手63、中間シャフ
ト部60C、十字継手64、後シャフト部60Dなどを
介してリヤアクスル装置44の入力軸に伝達されること
で行われる。
【0037】そして、両車体部2A,2B間を縦連結軸
5の周りに相対的に屈折させることで、プロペラシャフ
ト60に伸縮力が作用されるが、この伸縮力はスプライ
ン形式の伸縮シャフト部60Bにおける伸縮により吸収
し得る。その際に、伸縮力によってプロペラシャフト6
0に長さ方向のスラスト力が作用されるが、このスラス
ト力は軸受手段70,71により受止め得る。
【0038】すなわち、前シャフト部60Aのスラスト
力は、本体72側に固定されたサポート材77がベアリ
ング73のアウターリング76に当接して、このベアリ
ング73が長さ方向(軸方向)に動くことを阻止する構
成によって、軸受手段70により受止め得る。また後シ
ャフト部60Dのスラスト力も同様に、軸受手段71に
より受止め得る。
【0039】このように、プロペラシャフト60に作用
される長さ方向のスラスト力を、簡単な構造を付加した
軸受手段70,71により受止め得ることで、フロント
アクスル装置93とプロペラシャフト60との連動は、
スプライン形式の伸縮継手61で十分となる。これによ
り、プロペラシャフト60の部分における全体の動力伝
達構成を安価に提供し得る。
【0040】上記した実施の形態に示されるように、前
記中間シャフト部60Cを前記送風機50における中空
軸51に挿通させた構成によると、送風機50とプロペ
ラシャフト60とを交差して配設できるとともに、中空
軸51はプロペラシャフト60に関係なく回転でき、以
て送風機50とプロペラシャフト60の配設を、コンパ
クトに、低コストでかつ容易に行うことができる。しか
しプロペラシャフト60は、送風機50などと交差する
ことなく、別個に配設した形式であってもよい。
【0041】上記した実施の形態では、前シャフト部6
0Aの後部と後シャフト部60Dの前部とが、それぞれ
軸受手段70,71を介して支持された構成が示されて
いるが、これは、いずれか一方のみ軸受手段を介して支
持された構成であってもよく、また他のシャフト部も軸
受手段を介して支持される構成であってもよい。
【0042】上記した実施の形態では、電気駆動式の産
業用車両に採用しているが、これはエンジンの回転を車
輪側に直接に伝達して駆動する形式の産業用車両などに
採用したものであってもよい。
【0043】上記した実施の形態では、前車輪3に電動
駆動装置40を配設した形式が示されているが、これは
後車輪4に電動駆動装置40が配設され、プロペラシャ
フト60などにより前車輪3側を駆動する形式などであ
ってもよい。
【0044】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、プ
ロペラシャフトによる回転伝達は、複数本のシャフト部
を介して行うことができ、そして、両車体部間を相対的
に屈折させることで、プロペラシャフトに作用する伸縮
力によってプロペラシャフトに長さ方向のスラスト力が
作用したとき、このスラスト力を軸受手段により受止め
ることができる。このように、プロペラシャフトに作用
する長さ方向のスラスト力を、簡単な構造を付加した軸
受手段により受止めることで、駆動源側に対するプロペ
ラシャフトの連動は、スプライン形式の伸縮継手などで
十分となり、これによって、プロペラシャフトの部分に
おける全体の動力伝達構成を安価に提供できる。
【0045】また本発明の請求項2によると、プロペラ
シャフトのスラスト力を、本体側に固定したサポート材
がベアリングのアウターリングに当接して、このベアリ
ングが長さ方向(軸方向)に動くことを阻止する構成に
よって、軸受手段により受止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、産業用車両
における車体部分の側面図である。
【図2】同産業用車両の側面図である。
【図3】同産業用車両の平面図である。
【図4】同産業用車両におけるスラスト力を受け得る軸
受手段部分の縦断側面図である。
【図5】同産業用車両におけるスラスト力を受けられな
い軸受手段部分の縦断側面図である。
【図6】従来例を示し、産業用車両における車体部分の
側面図である。
【符号の説明】
1 建設車両(産業用車両) 2 車体 2A 前車体部(車体部) 2B 後車体部(車体部) 3 前車輪 4 後車輪 5 縦連結軸 6 ステアリングシリンダ 8 ブーム 13 バケット装置(作業装置) 21 ポンプ駆動装置 30 発電機 32 エンジン 40 電動駆動装置 43 フロントアクスル装置 44 リヤアクスル装置 50 送風機 51 中空軸 60 プロペラシャフト 60A 前シャフト部 60B 伸縮シャフト部 60C 中間シャフト部 60D 後シャフト部 61 伸縮継手(スプライン継手) 62 十字継手 63 十字継手 64 十字継手 70 軸受手段 71 軸受手段 72 本体 73 ベアリング 74 インナーリング 75 ローラ 76 アウターリング 77 サポート材 79 シール材 81 軸受手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に屈折自在に連結された前後対の
    車体部を有する産業用車両であって、両車体部間には動
    力伝達用のプロペラシャフトが配設され、このプロペラ
    シャフトは、相対向端間が連動された長さ方向で複数本
    のシャフト部からなり、少なくとも1本のシャフト部
    は、長さ方向のスラスト力を受け得る軸受手段を介して
    回転自在に支持されていることを特徴とする産業用車
    両。
  2. 【請求項2】 長さ方向のスラスト力を受け得る軸受手
    段は、シャフト部に外嵌されかつ定着される本体と、こ
    の本体とシャフト部との間に介在されるベアリングと、
    このベアリングにおけるアウターリングの外側面に当接
    されかつ本体側に固定されるサポート材とにより構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の産業用車両。
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