JP6539888B2 - トランスミッション - Google Patents

トランスミッション Download PDF

Info

Publication number
JP6539888B2
JP6539888B2 JP2015105000A JP2015105000A JP6539888B2 JP 6539888 B2 JP6539888 B2 JP 6539888B2 JP 2015105000 A JP2015105000 A JP 2015105000A JP 2015105000 A JP2015105000 A JP 2015105000A JP 6539888 B2 JP6539888 B2 JP 6539888B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
rear cover
shaft
pto
drive gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015105000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016215918A (ja
Inventor
輝延 吉岡
輝延 吉岡
哲 上野
哲 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2015105000A priority Critical patent/JP6539888B2/ja
Priority to PCT/JP2016/060139 priority patent/WO2016189963A1/ja
Publication of JP2016215918A publication Critical patent/JP2016215918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6539888B2 publication Critical patent/JP6539888B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、トランスミッションに関し、特にPTO(Powertake-off )軸を備えたトランスミッションに関する。
従来、トラクタなど、作業機(例えば、ロータリー等)を連結可能な作業車両が知られている。このような作業車両はトランスミッションハウジングから外部に突出したPTO軸を備えている。そして、PTO軸に作業機を連結することでエンジンの駆動力を作業機に伝達している(特許文献1参照)。
特開2007−190967号公報
ところで、PTO軸には地域によって様々な規格があり、例えば、短軸のPTO軸と長軸のPTO軸とがある。この場合、短軸と長軸とでは支持する位置等が異なるため、短軸と長軸のPTO軸用にそれぞれトランスミッションハウジング等を専用設計しており、互換性はなかった。そのため、部品点数及び管理工数が増加し、コストアップの要因となっていた。したがって、部品の兼用化によるコスト削減が求められていた。
本発明は、短軸のPTO軸を取り付け可能なトランスミッションにおいて、長軸のPTO軸を取り付けることができる構造としたトランスミッションを提供することを目的とする。
本発明のトランスミッションは、リヤカバーを有するトランスミッションハウジングと、前記トランスミッションハウジング内から前記リヤカバーの孔部を通じて後方へ突出するPTO軸と、前記リヤカバーに取り付けられ、前記PTO軸の一部を覆う延長ケースと、前記延長ケース内に設けられ、前記PTO軸を支持する軸受とを備えるとともに、前記延長ケースは、前記軸受を内包し、一端が前記リヤカバーの外面に取り付けられる筒体と、前記筒体の他端を覆う板状部及び前記PTO軸が挿通される貫通孔を有する蓋体とを備え、前記筒体には、前記リヤカバーへ取り付けるための取付座面が形成され、前記取付座面には、前記リヤカバーに嵌合される嵌合部が形成されている
上記のトランスミッションにおいて、前記延長ケースは、前記リヤカバーに固定される構成としてもよい。
本発明のトランスミッションによれば、軸受を内包した延長ケースをトランスミッションハウジングのリヤカバーに取り付ける構成としている。これにより、リヤカバーの後方でPTO軸を支持することができるので、短軸のPTO軸用のトランスミッションハウジングを用いて長軸のPTO軸を取り付けることができる。よって、短軸のPTO軸を備えたトランスミッションと長軸のPTO軸を備えたトランスミッションとを製造する際に、トランスミッションハウジングを兼用化できる。したがって、短軸と長軸のPTO軸用にそれぞれトランスミッションハウジングを専用設計する必要がなく、部品点数及び管理工数を削減でき、コストを削減することができる。また、延長ケースを筒体と蓋体とで構成することにより、作製が容易な形状の部品であって、かつ少ない部品点数で延長ケースを構成することができる。
また、本発明のトランスミッションによれば、延長ケースをリヤカバーに固定することにより、延長ケースをリヤカバーに容易に取り付けることができる。
トラクタの外観斜視図である。 トラクタの動力伝達系統を示す図である。 トランスミッションを示す図である。 トランスミッションの構造を示す図である。 図4の矢印Fから見た図である。 図4の矢印Rから見た図である。 図4の矢印Lから見た図である。 トランスミッションハウジングの構成を示す図である。 リヤカバーの後面図である。 リヤカバーとPTO軸と延長ケースとを示す図である。 図10の分解図である。 図10の縦断面図である。 リヤカバーと短軸のPTO軸と蓋体とを示す図である。
本発明の技術的思想は、トラクタ、田植機、コンバイン等の農作業機やホイルローダ等の特殊作業車両をはじめ、あらゆる作業車両に適用することが可能である。以下では、代表的な作業車両であるトラクタを用いて説明する。
まず、トラクタ100について簡単に説明する。
図1は、トラクタ100を示している。図中には、トラクタ100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
トラクタ100は、主に、フレーム1と、エンジン2と、トランスミッション3と、フロントアクスル4と、リヤアクスル5と、で構成されている。また、トラクタ100は、キャビン6を備えている。キャビン6は、その内側が操縦室になっており、運転座席やアクセルペダル、シフトレバーなどが配置されている。
フレーム1は、トラクタ100の前部における骨格をなす。フレーム1は、トランスミッション3やリヤアクスル5とともにトラクタ100のシャシを構成する。以下に説明するエンジン2は、フレーム1によって支持される。
エンジン2は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。つまり、エンジン2は、燃料を燃やすことによって回転動力を生み出す。なお、エンジン2には、エンジン制御装置が接続されている(図示せず)。エンジン制御装置は、オペレータがアクセルペダルなどを操作すると、その操作に応じてエンジン2の運転状態を変更する。また、エンジン2には、排気浄化装置2Eが備えられている。排気浄化装置2Eは、排気に含まれる微粒子や一酸化炭素、炭化水素などを酸化する。
トランスミッション3は、エンジン2の回転動力をフロントアクスル4やリヤアクスル5に伝達する。トランスミッション3には、連結クラッチを介してエンジン2の回転動力が入力される。なお、トランスミッション3には、変速機構3Sが設けられている(図2参照)。変速機構3Sは、オペレータがシフトレバーなどを操作すると、その操作に応じてトラクタ100の走行速度を変更する。また、トランスミッション3には、前輪駆動機構3Fや作業機駆動機構3Pが設けられている(図2参照)。前輪駆動機構3Fは、オペレータがセレクトスイッチを操作すると、その操作に応じてフロントタイヤ41の駆動態様を変更する。作業機駆動機構3Pは、オペレータがパワースイッチなどを操作すると、その操作に応じて作業機(図示せず:例えばロータリーなど)の稼働態様を変更する。
フロントアクスル4は、エンジン2の回転動力をフロントタイヤ41に伝達する。フロントアクスル4には、トランスミッション3を介してエンジン2の回転動力が入力される。なお、フロントアクスル4には、操舵装置が並設されている(図示せず)。操舵装置は、オペレータがハンドルを操作すると、その操作に応じてフロントタイヤ41の舵角を変更する。
リヤアクスル5は、エンジン2の回転動力をリヤタイヤ51に伝達する。リヤアクスル5には、トランスミッション3を介してエンジン2の回転動力が入力される。なお、リヤアクスル5には、制動機構5Bが備えられている(図2参照)。制動機構5Bは、オペレータがブレーキペダルを操作すると、その操作に応じてリヤタイヤ51の回転速度を低下若しくは停止させる。また、制動機構5Bは、オペレータがハンドルを操作すると、その操作に応じて一方のリヤタイヤ51の回転速度を低下若しくは停止させることもできる(かかる機能を「オートブレーキ機能」という)。
次に、トラクタ100の動力伝達系統について説明する。
トラクタ100の動力伝達系統は、主に、トランスミッション3と、フロントアクスル4と、リヤアクスル5と、で構成されている。ここでは、トランスミッション3の構造に着目して説明する。
図2は、トラクタ100の動力伝達系統を示している。図3は、トランスミッション3を示している。図4は、トランスミッション3の構造を示している。図5は、図4の矢印Fから見た図であり、図6は、図4の矢印Rから見た図である。そして、図7は、図4の矢印Lから見た図である。
トランスミッション3は、作動油によって稼動する油圧ユニットを備えている。例えば、前後進切換装置32を構成する前進クラッチ321や後進クラッチ322、前輪駆動切換装置34を構成する等速クラッチ341や増速クラッチ342、作業機駆動切換装置35を構成するPTOクラッチ351などである。
主変速装置31は、インプットシャフト312とアウトプットシャフト313の回転速度の比を無段階に変更できる。無段変速装置311は、インプットシャフト312とアウトプットシャフト313が接続されている。インプットシャフト312は、回転自在に支持されたプランジャブロック314に連結されている。プランジャブロック314は、高圧の作動油を送り出し、油圧ポンプ31Pとしての機能を果たす。アウトプットシャフト313は、回転自在に支持されたモータケース315に連結されている。モータケース315は、高圧の作動油を受けることによって回転し、油圧モータ31Mとしての機能を果たす。なお、アウトプットシャフト313には、前進駆動ギヤ316と後進駆動ギヤ317が取り付けられている。前進駆動ギヤ316と後進駆動ギヤ317は、前後進切換装置32へ回転動力を伝達する。
前後進切換装置32は、前進クラッチ321と後進クラッチ322のいずれかを介して回転動力を伝達できる。前進クラッチ321は、前進駆動ギヤ316に噛み合う前進従動ギヤ323を有している。前進クラッチ321は、作動することにより、アウトプットシャフト313の回転動力をセンターシャフト325に伝達する。後進クラッチ322は、リバースギヤを介して後進駆動ギヤ317に噛み合う後進従動ギヤ324を有している。後進クラッチ322は、作動することにより、アウトプットシャフト313の回転動力をセンターシャフト325に伝達する。なお、センターシャフト325には、超低速駆動ギヤ326と一速駆動ギヤ327と二速駆動ギヤ328が取り付けられている。超低速駆動ギヤ326と一速駆動ギヤ327と二速駆動ギヤ328は、副変速装置33へ回転動力を伝達する。
副変速装置33は、センターシャフト325とセンターシャフト337の回転速度の比を複数段階に変更できる。超低速ドグユニット331は、超低速駆動ギヤ326に噛み合う超低速従動ギヤ334に隣接している。超低速ドグユニット331は、作動することにより、センターシャフト325の回転動力をセンターシャフト337に伝達する。一速ドグユニット332は、一速駆動ギヤ327に噛み合う一速従動ギヤ335に隣接している。一速ドグユニット332は、作動することにより、センターシャフト325の回転動力をセンターシャフト337に伝達する。二速ドグユニット333は、二速駆動ギヤ328に噛み合う二速従動ギヤ336に隣接している。二速ドグユニット333は、作動することにより、センターシャフト325の回転動力をセンターシャフト337に伝達する。なお、センターシャフト337には、フロント駆動ギヤ338とリヤピニオンギヤ339が取り付けられている。フロント駆動ギヤ338は、フロント従動ギヤ33Aと等速駆動ギヤ33Bと増速駆動ギヤ33Cとを有するカウンタシャフト33Dを介して前輪駆動切換装置34へ回転動力を伝達する。リヤピニオンギヤ339は、デファレンシャルギヤユニット33Eを介してリヤアクスル5へ回転動力を伝達する。
前輪駆動切換装置34は、等速クラッチ341と増速クラッチ342のいずれかを介して回転動力を伝達できる。等速クラッチ341は、等速駆動ギヤ33Bに噛み合う等速従動ギヤ343を有している。等速クラッチ341は、作動することにより、カウンタシャフト33Dの回転動力をセンターシャフト345に伝達する。増速クラッチ342は、増速駆動ギヤ33Cに噛み合う増速従動ギヤ344を有している。増速クラッチ342は、作動することにより、カウンタシャフト33Dの回転動力をセンターシャフト345に伝達する。なお、センターシャフト345には、プロペラシャフト346が取り付けられている。また、プロペラシャフト346には、フロントピニオンギヤ347が取り付けられている。フロントピニオンギヤ347は、フロントアクスル4へ回転動力を伝達する。
このような構造により、トランスミッション3は、トラクタ100の走行速度(停止を含む走行速度)を変更自在としている。また、トランスミッション3は、トラクタ100の走行方向(前進又は後進)を変更自在としている。更に、トランスミッション3は、フロントタイヤ41の駆動態様(等速四輪駆動若しくは増速四輪駆動又は非駆動)を変更自在としている。
作業機駆動切換装置35は、PTOクラッチ351を介して回転動力を伝達できる。PTOクラッチ351は、駆動ギヤ318に噛み合う従動ギヤ352を有している。PTOクラッチ351は、作動することにより、インプットシャフト312の回転動力をセンターシャフト353に伝達する。なお、センターシャフト353には、一速駆動ギヤ354と二速駆動ギヤ355と三速駆動ギヤ356と四速駆動ギヤ357と逆転駆動ギヤ358が取り付けられている。一速駆動ギヤ354と二速駆動ギヤ355と三速駆動ギヤ356と四速駆動ギヤ357と逆転駆動ギヤ358は、作業機変速装置36へ回転動力を伝達する。
作業機変速装置36は、センターシャフト353とセンターシャフト369の回転速度の比を複数段階に変更できる。第一ドグユニット361は、一速従動ギヤ364と二速従動ギヤ365の間に配置されている。第一ドグユニット361は、スリーブが一方へ摺動することにより、一速駆動ギヤ354と一速従動ギヤ364を介してセンターシャフト353の回転動力をセンターシャフト369に伝達する。また、第一ドグユニット361は、スリーブが他方へ摺動することにより、二速駆動ギヤ355と二速従動ギヤ365を介してセンターシャフト353の回転動力をセンターシャフト369に伝達する。第二ドグユニット362は、三速従動ギヤ366に隣接している。第二ドグユニット362は、スリーブが一方へ摺動することにより、三速駆動ギヤ356と三速従動ギヤ366を介してセンターシャフト353の回転動力をセンターシャフト369に伝達する。第三ドグユニット363は、四速従動ギヤ367と逆転従動ギヤ368の間に配置されている。第三ドグユニット363は、スリーブが一方へ摺動することにより、四速駆動ギヤ357と四速従動ギヤ367を介してセンターシャフト353の回転動力をセンターシャフト369に伝達する。また、第三ドグユニット363は、スリーブが他方へ摺動することにより、逆転駆動ギヤ358とリバースギヤと逆転従動ギヤ368を介してセンターシャフト353の回転動力をセンターシャフト369に伝達する。なお、センターシャフト369には、ドライブシャフト36Aが取り付けられている。また、ドライブシャフト36Aには、PTO駆動ギヤ36Bが取り付けられている。PTO駆動ギヤ36Bは、PTO従動ギヤ36Cを有するPTO軸36Dを介して作業機へ回転動力を伝達する。
このような構造により、トランスミッション3は、作業機の稼働速度(停止を含む稼働速度)を変更自在としている。また、トランスミッション3は、作業機の稼働方向(正転又は逆転)を変更自在としている。
次に、トランスミッションハウジング7について説明する。
図8は、トランスミッションハウジング7の構成を示している。図中には、トラクタ100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
トランスミッションハウジング7は、主に、メインブロック71と、センターブロック72と、フロントカバー73と、リヤカバー74と、で構成されている。
メインブロック71は、トランスミッションハウジング7の主たる構造体である。メインブロック71は、ねずみ鋳鉄(例えばFC250)による鋳造品である。メインブロック71は、その内側に複数の軸受孔が設けられている。
センターブロック72は、メインブロック71の前端面に固定される。センターブロック72は、アルミ合金(例えばADC12)による鋳造品である。センターブロック72は、その内側に複数の軸受孔が設けられている。センターブロック72は、ガスケット76を介してメインブロック71に固定される。ガスケット76には、ボルトを通すための穴が開けられている。
フロントカバー73は、センターブロック72の前端面に固定される。フロントカバー73は、アルミ合金(例えばADC12)による鋳造品である。フロントカバー73には、複数の軸受孔が設けられている。フロントカバー73は、ガスケット77を介してセンターブロック72に固定される。ガスケット77には、ボルトを通すための穴が開けられている。
図9は、リヤカバー74の後面図である。リヤカバー74は、メインブロック71の後端面に固定される。リヤカバー74は、アルミ合金(例えばADC12)による鋳造品である。リヤカバー74の後面には、PTO軸36Dの延長ケース75(図10参照)又は蓋体79(図13参照)を取り付けるための取付座面744が形成されている。取付座面744には複数のボルト穴745が形成されている。リヤカバー74には、複数の軸受孔が設けられている。具体的には、インプットシャフト312の軸受孔741(貫通せず)と、ドライブシャフト369の軸受孔742(貫通せず)と、PTO軸36Dの軸受孔(孔部)743(貫通する)と、が設けられている。リヤカバー74は、ガスケット78を介してメインブロック71に固定される。ガスケット78には、ボルトを通すための穴が開けられている。
次に、延長ケース75及び蓋体79について詳しく説明する。
図10は、リヤカバー74とPTO軸36Dと延長ケース75とを示している。図中には、トラクタ100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。図11は、図10の分解図である。図12は、図10の縦断面図である。なお、リヤカバー74の後面(外面)には、延長ケース75及びPTO軸36Dを囲むPTO軸カバーが取り付けられるが、ここでは図を見やすくするため図示していない。
PTO軸36Dは、トランスミッションハウジング7内からリヤカバー75の軸受孔743を通じて後方へ突出している。延長ケース75は、リヤカバー74の外面に取り付けられ、PTO軸36Dの突出している部分の一部を覆っている。本実施形態では、PTO軸36Dのリヤカバー74から突出している部分の半分程度を延長ケース75で覆っている。
延長ケース75は筒体751と蓋体752とで構成される。筒体751内には複数の軸受36Fが備えられる。筒体751及び蓋体752はボルト753でリヤカバー74に固定されている。
筒体751は、リヤカバー74の軸受孔743を覆う大きさの径を有する略円柱状の金属製の部材である。筒体751の一端(前端)にはリヤカバー74へ取り付けるための取付座面754が形成されている。取付座面754からは前方へ円筒状の嵌合部759が形成されている。嵌合部759の外面はリヤカバー75の軸受孔743に嵌合される。一方、筒体751の他端(後端)には蓋体752を取り付けるための取付座面755が形成されている。筒体751の縁には、ボルト753を通すための前後方向に貫通する4つの穴が形成されている。
筒体751の内壁面には、後方から前方へ向かって小径となるように段差部756が形成されている。筒体751には後方から複数の軸受36Fが挿入され、段差部756及び内周面で軸受36Fを支持している。軸受36Fとしては、例えば、すべり軸受(平軸受)、玉軸受(ボールベアリング)、ローラーベアリング等の転がり軸受などを用いることができる。
蓋体752は、筒体751の他端(後端)を覆う板状部757及びPTO軸36Dが挿通される貫通孔758を有するドーナツ板状の金属製の部材である。板状部757の縁にはボルト753を通すための前後方向に貫通する4つの穴が形成されている。4つの穴は筒体751の穴に重なる位置に形成されている。
4本のボルト753は、蓋体752及び筒体751のそれぞれの穴に挿通され、リヤカバー74のボルト穴745に螺合される。これにより、延長ケース75がリヤカバー74に固定され、PTO軸36Dが軸受36Fで支持される。
このように、延長ケース75によりリヤカバー74の後方でPTO軸36Dを支持することができるので、リヤカバー74から後方へPTO軸36Dが長く突出する場合、つまり長軸のPTO軸36Dを用いた場合に、延長ケース75によりPTO軸36Dを安定して支持することができる。よって、短軸のPTO軸用のトランスミッションハウジング7を用いて長軸のPTO軸36Dを取り付けることができる。
その結果、短軸のPTO軸36E(図13参照)を備えたトランスミッションと長軸のPTO軸36Dを備えたトランスミッションとを製造する際に、トランスミッションハウジング7を兼用化できる。したがって、短軸と長軸のPTO軸用にそれぞれトランスミッションハウジングを専用設計する必要がなく、部品点数、管理工数、金型数などを削減でき、コストを削減することができる。
また、延長ケース75をリヤカバー74にボルトで固定する構成とすることにより、延長ケース75をリヤカバー74に容易に取り付けることができる。また、延長ケース75を筒体751と蓋体752とで構成することにより、作製が容易な形状の部品であって、かつ少ない部品点数で延長ケース75を構成することができる。
上述した短軸のPTO軸36Eを用いた形態について説明する。図13に、リヤカバー74と短軸のPTO軸36Eと蓋体79とを示している。図中には、トラクタ100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。なお、リヤカバー74の外面(後面)には、PTO軸36Eを囲むPTO軸カバーが取り付けられるが、ここでは図を見やすくするため図示していない。
短軸のPTO軸36Eは、トランスミッションハウジング7内からリヤカバー75の軸受孔743を通じて後方へ突出している。蓋体79は、リヤカバー74の軸受孔743を覆う大きさの板状部791及びPTO軸36Eが挿通される貫通孔792を有する略六角形のドーナツ板状の金属製の部材である。板状部791の縁にはボルトを通すための前後方向に貫通する4つの穴が形成されている。ここでは、そのうち対角線上の2つの穴を用いて蓋体79をリヤカバー74に固定している。つまり、2本のボルトが蓋体79の穴に挿通され、リヤカバー74のボルト穴745に螺合されている。
なお、部品点数削減の観点から、蓋体79の代わりに延長ケース75の蓋体752を用いてもよい。
36D PTO軸
36F 軸受
7 トランスミッションハウジング
74 リヤカバー
743 軸受孔(孔部)
75 延長ケース
751 筒体
752 蓋体
753 ボルト
758 貫通孔

Claims (2)

  1. リヤカバーを有するトランスミッションハウジングと、
    前記トランスミッションハウジング内から前記リヤカバーの孔部を通じて後方へ突出するPTO軸と、
    前記リヤカバーに取り付けられ、前記PTO軸の一部を覆う延長ケースと、
    前記延長ケース内に設けられ、前記PTO軸を支持する軸受とを備えるとともに、
    前記延長ケースは、前記軸受を内包し、一端が前記リヤカバーの外面に取り付けられる筒体と、
    前記筒体の他端を覆う板状部及び前記PTO軸が挿通される貫通孔を有する蓋体とを備え
    前記筒体には、前記リヤカバーへ取り付けるための取付座面が形成され、
    前記取付座面には、前記リヤカバーに嵌合される嵌合部が形成されている
    ことを特徴とするトランスミッション。
  2. 前記延長ケースは、前記リヤカバーに固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランスミッション。
JP2015105000A 2015-05-22 2015-05-22 トランスミッション Active JP6539888B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015105000A JP6539888B2 (ja) 2015-05-22 2015-05-22 トランスミッション
PCT/JP2016/060139 WO2016189963A1 (ja) 2015-05-22 2016-03-29 トランスミッション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015105000A JP6539888B2 (ja) 2015-05-22 2015-05-22 トランスミッション

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016215918A JP2016215918A (ja) 2016-12-22
JP6539888B2 true JP6539888B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57577912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015105000A Active JP6539888B2 (ja) 2015-05-22 2015-05-22 トランスミッション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6539888B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7290142B2 (ja) * 2020-10-01 2023-06-13 井関農機株式会社 作業車両

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60121557U (ja) * 1984-01-24 1985-08-16 トヨタ自動車株式会社 変速機のエキステンシヨンハウジング
JP2012097784A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Yanmar Co Ltd 作業車両
JP5860380B2 (ja) * 2012-10-30 2016-02-16 ヤンマー株式会社 変速操作機構及び作業車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016215918A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7527574B2 (en) Transmission having simple construction
US6902026B2 (en) Wheel type traveling and operating vehicle
JP2016101895A (ja) 車両
US7074149B2 (en) Transmission for wheel type working vehicle
JP6539888B2 (ja) トランスミッション
KR101795693B1 (ko) 트랜스퍼 케이스
US10774917B2 (en) Transmission
JP4531515B2 (ja) 作業車両
US20090250284A1 (en) Small-sized vehicle with improved drivetrain
JP2022536484A (ja) ユーティリティビークルのパワーユニット
US20180142774A1 (en) Transmission
JP6536800B2 (ja) トラクタ
WO2016189963A1 (ja) トランスミッション
JP2016102575A (ja) 車両
JP2006029418A (ja) 走行作業機における動力伝達装置
JP4400879B2 (ja) 作業車両
JP2006103433A (ja) 作業車両
JP6528174B2 (ja) トラクタ用のトランスミッション
JP6528175B2 (ja) トラクタ用のトランスミッション
JP2016217502A (ja) トランスミッション
JP2006341664A (ja) トラクタ
JP6439212B2 (ja) トランスミッション
JP4400878B2 (ja) 作業車両
JP5016559B2 (ja) 作業車両
JP2006076450A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6539888

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350