JP2012097784A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギア群よりなる変速装置を有する作業車両において、動力伝達軸の支持強度を向上させると共に、組み立て性・メンテナンス性も向上させる。
【解決手段】多数のギア48〜53を有する動力伝達軸が、複数の単位軸を接続して成る複合伝達軸になっており、各単位軸にギアを取り付けている。一方の単位軸はミッションケース15の中間軸受け部67と後部軸受け体69とで軸支されており、他方の単位軸は、その後端が一方の単位軸に接続されて前端部は前部軸受け体65に軸支されている。両単位軸はそれぞれユニット化されてミッションケース15に個別に着脱できるため、組み立て性やメンテナンス性に優れている。中間軸受け部67の存在によって支持スパンが短くなるため強度も高い。
【選択図】図7

Description

本願発明は、ミッションケースに内蔵したギア群によって変速される作業車両に関するものである。
農作業機や建機のようにエンジンで駆動される作業車両は、殆ど例外なく変速装置を設けている。変速装置は一般にミッションケースを有しており、ミッションケースの内部に複数本の動力伝達軸を配置し、動力伝達軸に設けたギアの噛み合いを変えることにより、走行速度を切り替えたり、停止と前進と後進とを切り替えたりしている(例えば特許文献1)。動力伝達系統の上流側に無段変速機を配置することも行われており、また、一般に、ミッションケースの内部には動力継断用等のクラッチを設けている。
変速の切り替えは可動ギアをシフターでスライドさせることで行われ、シフターのスライドはミッションケースの外側に配置したレバーの操作によって行われる。また、メインクラッチの継断操作は可動クラッチをスライドさせることで行われ、可動クラッチをスライドさせる手段としては、例えばミッションケースの内部に配置した回動式のヨークを使用することが行われており、ヨークは例えばレバーの操作で回動する。
特開2007−182112号公報
さて、ミッションケースの内部には多数の動力伝達軸が配置されているが、各動力伝達軸は1つの機能に対応して1本ずつ設けている。すなわち、例えば主動軸と従動軸とがあってそれらギア群を取り付けている場合、主動軸と従動軸とはそれぞれ1本ずつの単一構造として、それらにギアの群を固定又はスライド可能に取り付けている。
しかし、1本の軸に多数のギアが取り付けることが、設計的に面倒になったり、組み立てやメンテナンスの手間にかかったりすることがある。例えば、ギアを固定的に設ける場合、各ギアは軸方向に移動しないようにスナップリング等の留め具が必要になる場合があり、このため組み立てに手間がかかる場合がある。また、1本の軸に多数のギア(或いはクラッチやブレーキ)を取り付けると、メンテナンスに際して全体を取り外さなければなならないため、メンテナテンスの手間がかかることがある。
更に、軸の長さが長くなると曲げモーメントも大きくなるため、ミッションケースに設けた中間軸受け部で軸支するのが好適であるが、この場合は、軸は、すべてのギアを取り付けた状態で中間軸受け部に軸支させることはできないため、軸に一部のギアを取り付けた状態で中間軸受け部に挿入し、次いで、軸に残りのギアを取り付けるという手順を採らねばならず、組み立て作業に多大の手間がかかる。
他方、可動クラッチの操作手段として従来は、クラッチと一体にスライドするスリーブをヨークで押して、スリーブは戻しばねで戻すようにしている。すなわち、ヨークではクラッチ切りのときにスリーブを押しており、ヨークの戻しは専用の戻しばねで行っている。しかし、これでは部材点数が多くて構造が複雑になる問題があった。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
請求項1発明は、走行機体に設けたミッションケースの内部に複数本の動力伝達軸を平行に配置し、前記複数本の動力伝達軸には互いに噛み合う複数のギア群が取り付けられており、ギアの噛み合いを変えることで変速されるようになっている構成において、前記複数の動力伝達軸のうちいずれか一方又は両方を同心に接続された複数本の単位軸から成る複合伝達軸と成しており、前記複合伝達軸を構成する各単位軸にそれぞれギアを取り付けている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記複合伝達軸は2本の単位軸で構成されている一方、前記ミッションケースは筒状の形態であり、このミッションケースの内部に、前記複合伝達軸が貫通する中間軸受け部が一体に形成されており、前記中間軸受け部により、前記2本の単位軸のうちいずれか一方又は両方の接続端部が軸支されており、かつ、前記ミッションケースには、前記中間軸受け部を挟んで両側に位置した軸受け体が取り外し可能に固定されており、一方の軸受け体で一方の単位軸を前記中間軸受け部よりも遠い部位で軸支し、他方の軸受け体で他方の単位軸を前記中間軸受け部よりも遠い部位で軸支している。
請求項3の発明は、請求項2において、前記仕切り壁には一方の単位軸が一方の側から挿入されており、他方の単位軸は、当該他方の単位軸の一端に設けた小径係合部を一方の単位軸の他端面に空けた係合穴に嵌合させることで一方の単位軸に接続されており、かつ、前記一方又は他方の単位軸には、接続部の側から端部ギアが嵌め込まれていると共に、前記端部ギアが接続部と反対側にスライドすることを阻止するフランジ又は段部が形成されている。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記動力伝達軸のうちいずれか一方をエンジンに連結された駆動軸と成しており、この駆動軸に、当該駆動軸の回転を阻害しない状態でスリーブが被嵌しており、前記スリーブのスライドによってメインクラッチが継断される構成になっている。更に請求項4の発明では、前記スリーブは当該スリーブの軸心と直交した支軸回りに回動するヨークによってスライドするようになっており、前記スリーブに、軸方向から見て前記ヨークの先端部を前後両側から挟む前後ストッパー部が設けられており、前記ヨークが回動するとその先端が前後いずれかのストッパー部に当たってスリーブがスライドする。
請求項1の発明は、機能的には1本で足りる動力伝達軸を複数の単位軸からなる複合伝達軸としたものであり、単位軸をそれぞれギア付きのユニットとして独立させることができるため、例えば、一部の単位軸はミッションケースに取り付けたままにしておいて、他の単位軸のみをミッションケースから取り外すということも可能になり、このため組み立ての手間やメンテナンスの手間を著しく抑制できる。
また、単位軸にはその両端からギアを嵌め込みできるため、請求項3に記載したように、単位軸のうち接続部の近くに位置した部位に端部ギアの移動を阻止するフランジや段部を形成することができるのであり、このため、スナップリングのような止め具を無くすか個数を少なくすることができる。その結果、部材点数を少なくして管理の手間を抑制できると共に組み立ての手間も抑制できる。
請求項2のようにミッションケースに中間軸受け部を設けると、複合伝達軸の支持強度を格段に向上できる。また、片方の単位軸は中間軸受け部と軸受け体とで支持された状態のままて他方の動力伝達軸を取り外すことが可能であるため、組み立てやメンテナンスの手間を省くことがより確実ならしめられる。
請求項4の構成を採用すると、ヨークをいずれの方向に回動させてもスリーブがスライドするため、ヨークを戻すためのばねを無くすことできる(ばねを取り付けるための部材も無くすことができる。)。その結果、部材点数を抑制して構造を簡単化できる。
本願発明を適用したトラクタの側面図である。 トラクタの骨組みを示す斜視図である。 動力伝動系統図である。 (A)は要部の分離側面図、(B)は動力伝動系統を示す斜視図である。 (A)は要部の分離側面図、(B)はミッションケースの後端部の斜視図、(C)はミッションケースとフロント軸受け体との分離正面図である。 要部の分離斜視図である。 要部の側断面図である。 クラッチ操作機構を斜視図である。 後輪の支持構造を示す図で、(A)は全体の平面図、(B)は部分的な平面図、(C)〜(F)は要部の断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態はトラクタに適用している。以下の説明で方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この前後・左右はオペレータの向きを基準にしている。
(1).トラクタの概要
トラクタは左右の前輪2と左右の後輪3とで支持された走行機体1を有しており、走行機体1の前部にエンジン4を配置し、エンジン4の後ろに操縦座席5を有する操縦エリアが設けられ、操縦エリアに操縦ハンドル6を配置している。走行機体1の後端には作業機を連結するためのリンク7を設けている。エンジン4はボンネット8で覆われている。
走行機体1は構造材(強度メンバー)として前後に長い角筒状のシャーシ(ベース)9を有しており、シャーシ9の前端面にエンジン4の機関本体(シリンダブロック)11が固定されている。機関本体11の左右両側面にはサイドフレーム12が固定されており、サイドフレーム12でエンジンルームの前部床板(図示せず)が支持されている。また、サイドフレーム12の下面に前輪駆動部13が固定されており、前輪駆動部13の左右両端にフロントアクスルケース14を固定している。
シャーシ9は前後に分離した3つのパーツ(ハウジング)から成っており、このうち操縦フロアの下方に位置した部分は走行装置を構成するミッションケース15になっている。ミッションケース15の前端面にはフロントハウジング16が固定され、ミッションケース15の後端面にはリアハウジング17が固定されている。リアハウジング17の左右両側面に角形の後輪支持ケース18が固定されている。なお、リアハウジング17はリアアクスルケースと呼ぶことも可能であり、ミッションケース15をミドルハウジングと呼ぶことも可能である。
(2).動力伝動系統
エンジン4で発生した動力はミッションケース15に入って変速され、変速された動力が前輪2及び後輪に伝達されて走行機体1の走行が行われる。また、エンジン4の動力の一部はPTO軸を介して作業機に伝達される。この動力の流れを図3に基づいて説明する。
フロントハウジング16の内部には動力継断用のメインクラッチ20が内蔵されており、メインクラッチ20を構成する可動クラッチ体はエンジン4の出力軸に取り付けられている。ミッションケース15の内部には、エンジン4の動力を正転又は逆転方向に切り換える前後進切換機構21と、前後進切換機構21を経由した回転動力を変速する機械式の主変速機構22及び副変速機構23とが配置されている。
リアハウジング17には、エンジン4の動力を適宜変速してPTO軸24に伝達するPTO変速機構25と、副変速機構23を経由した回転動力を左右の後車輪4に伝達する差動ギヤ機構26とが配置されている。ミッションケース15の下面側に設けられたカバーケース27(図4参照)内には、走行機体2の駆動方式を二輪駆動と四輪駆動とに切り換える二駆四駆切換機構28が配置されている。
エンジン4のエンジン出力軸29にはフライホイル30が固定されており、フライホイル30とこれから後ろ向きに延びる主動軸31とが主クラッチ20を介して動力的に接続されている。主動軸31には筒状入力軸32が回転可能に被嵌しており、筒状入力軸32とフライホイル30とも主クラッチ9を介して連結されている。
エンジン4の動力は、主動軸31、従動軸31′を経由してPTO軸に至るPTO軸駆動系統と、入力筒軸32及び出力筒軸32′を経由して車輪2,3に至る走行系統との2系統に分岐して伝達される。主動軸31に伝達された回転動力は作業用クラッチ24″を介して作業駆動軸24′に伝達され、それからPTO変速機構25に伝達されてPTO軸24に伝達される。
また、筒状入力軸32に伝達された回転動力は、前後進切換機構21を経由したのち、主変速機構22及び副変速機構23にて適宜変速されて筒状出力軸32′に伝達され、筒状出力軸32′の動力が差動ギヤ機構26を介して左右の後車輪4に伝達される。主変速機構22及び副変速機構23による変速動力は、二駆四駆切換機構28及び前車軸ケース7内の差動ギヤ機構33を介して左右の前車輪3にも伝達される。
前後進切換レバー(図示せず)の操作にて前後進切換クラッチ34を入力筒軸32に沿ってスライド移動させることにより、エンジン4から主変速機構21に向かう回転動力を正転方向に伝達するか逆転方向に伝達するかが選択される。主変速機構22は主変速レバー37(図2,4参照)の操作によって複数段(実施形態では4段)に切換えられる。
副変速機構23は、副変速レバー(図示せず)の操作によって高低2段に切り替えられる。駆動切換レバー(図示せず)の操作によって、二駆四駆切換機構28を構成する前車輪推進軸35に沿って駆動切換クラッチ36をスライド移動させることにより、副変速機構34を経由した回転動力を前車輪3に伝達するか否かが選択される。更に、PTO変速レバー(図示せず)の操作によって、PTO軸24に沿ってPTO変速クラッチ37をスライド移動させることにより、PTO駆動力が高低2段に切換変速される。
前後進切換機構21と主変速機構22は、主動軸31及び筒状入力軸32と平行に延びる第1動力伝達軸40を有している。そして、筒状入力軸32は、エンジン4に近い部位から順に、第1〜第7のギア41〜47が設けられている一方、第1動力伝達軸40には、エンジン4に近いものから順に、第8〜13のギア48〜53が取り付けられている。詳細は省略するが、第10〜第13のギア50〜53はスライド式であり、これらがスライドすることで主変速が行われる。
副変速機構23は第2動力伝達軸54を有しており、第2動力伝達軸54には第14〜第16のギア55〜57を取り付けている。第2動力伝達軸54からは、第17ギア58及び第18ギア59を介して二駆四駆切換機構28に動力伝達される。
(3).前後進切換機構と主変速機構
そして、本実施形態では、前後進切換機構21と主変速機構22の一部を構成する第1動力伝達軸40を請求項に記載した複合伝達軸と成している。この点を中心にした具体的な構造を説明する。
例えば図7に示すように、第1動力伝達軸40は第8ギア48と第9ギア49とが固定された前側単位軸60と、第10〜第13ギア56〜53が取り付けられた後ろ側単位軸61との2本の単位軸で構成されている。前側単位軸60の後端には小径係合部62が形成されている一方、後ろ側単位軸61の前端面には小径係合部62が相対回転不能に嵌まる係合穴63が形成されており、このため、前側単位軸60と後ろ側単位軸61とは一体に回転する。両単位軸69,61を相対回転不能に保持する手段としては、小径係合部62と係合穴63とを角穴等の非円形に形成したり、キー及びキー溝によって係合したり、両者に貫通したねじで固定したり、或いは、両者はスプライン嵌合させたりするなど、様々の手段を採用できる。
前側単位軸60の前端部は前部ベアリング64を介して前部軸受け体65に軸支されており、後ろ側単位軸61の前端部は中間ベアリング66を介してミッションケース15の中間軸受け部67に欠いて自在に軸支されており、更に、後ろ側単位軸61の後端部は後部ベアリング68を介して後部軸受け体69に回転自在に軸支されている。前部軸受け体65はミッションケース15の内部に設けた段部70にボルトで締結されており(図5(C)も参照)、後部軸受け体69はミッションケース15の後面にボルトで締結されている(図5(B)も参照)。
前側単位軸60には第9ギア49が前進することを阻止する後部フランジ71と、第8ギア48が後退することを阻止する前部フランジ72を形成している。第9ギア49の後退動は中間ベアリング66で阻止されており、また、第8ギア48の前進動は前部ベアリング64で阻止されている。従って、第8ギア48と第9ギア49とはスナップリングのような止め具を要することなく前後動不能に保持される。
また、第1動力伝達軸40は前後に長いが、その前後中途部がミッションケース15の中間軸受け部68で軸支されているため支持強度に優れている。更に、前側単位軸60と後ろ側単位軸61とは独立してユニット化されているため、組み立てや取り外しは個別に行うことができ、このため、組み立てやメンテナンスの手間を省くことができる。筒状入力軸32も前部軸受け体65と中間軸受け部66と後部軸受け体69で軸支されており、また、第2動力伝達軸54は中間軸受け部66と後部軸受け体69とでで軸支されている。
(4).駆動切換クラッチの操作構造
図8では駆動切換クラッチ36の操作機構を示している。駆動切換クラッチ36を構成する可動クラッチ体は、筒状入力軸32に被嵌したスリーブ73の後端に回転自在に取り付けられており、スリーブ73をスライド操作することで駆動切換クラッチ36が継断する。スリーブ73はスライドするが回転はせず、従って、筒状入力軸32に対して相対回転自在及びスライド自在に被嵌している。また、可動クラッチ体は筒状入力軸32に対してはスライド自在で相対回転不能に被嵌しており、これにより、筒状入力軸32の動力継断が行われる。
そして、スリーブ73に正面視で下向き開口U型のヨーク(作動体)74が上から被嵌しており、ヨーク74におけるアーム部74aの先端部がスリーブ73の側面に形成した前後突起75の間に嵌まっている。また、ヨーク74はスリーブ73の軸心と直交した方向に延びる筒部74bを有しており、筒部74bに操作軸76を固定し、操作軸76の先端に操作アーム77が固定されている。図4に示すように、操作軸76はミッションケース15の側面から外向きに突出しており、操作アーム77はミッションケース15の外側において操作軸76に固定されている。操作アームは人手で操作されるレバーに連動連結されている。
ヨーク74を際動させるとスリーブ73がスライドして駆動切換クラッチ36の継断が行われるが、ヨーク74におけるアーム74aの下端部は側面視で円形になっているため、スリーブ73の突起75にスムースに当接する。そして、本実施形態では前後突起65の間にヨーク74の下端が位置しているため、ヨーク74をいずれの方向に回動させてもスリーブ73はスライドする。このため、戻し用のばねは不要であり、それだけ構造が簡単になる。ヨーク74にけるアーム74aの先端にローラ(コロ)を取り付けて、コロを前後突起75の間に介在させることも可能であり、この場合は動きが一層スムースになる。
(5).後輪の取り付け構造
本実施形態では後輪の支持構造も工夫している。この点を図9に基づいて説明する。既述のとおり、リアハウジング17の左右側面に後輪支持ケース18を固定している。そして、後輪支持ケース18の内部に後ろ車軸78がベアリング79を介して回転自在に軸支されている。後ろ車軸78の先端には円板80が固定されており、この円板にリムを介して後輪3が固定されている。
そして、後ろ車軸78は、後輪支持ケース18の外側に露出した部分から外径を小さくした状態で後輪支持ケース18の内部に入り込んでおり、このため、段部81を有している。そして本実施形態では、段部81に隅肉をつけてアール形状にすることにより、応力集中を防止しつつ、段部81に間座(スペーサ、カラー)82を介在させることにより、隅肉に阻害されることなくベアリング79を嵌着している。後輪支持ケース18の端面に蓋板83を固定しており、蓋板83の内側にオイルシール84を配置している。
(C)に示す例では間座82は隅肉に密着する断面形状としており、(D)に示す例では隅肉との間に空間が空いたL形の断面形状としており、(E)に示す例では段部81を2段階にしてその隅角部に小さいアール(隅肉)を形成して、間座82は平板状に形成している。また、(F)に示す例でオイルシール84に間座部84aを形成している。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は様々に具体化できる。例えばミッションケースは必ずしも走行機体のシャーシを構成している必要はないのである。また、複合伝達軸は3本以上の単位軸で構成してもよい。更に、第1動力伝達軸のみでなく他の動力伝達軸を複合伝達軸に構成することも可能である。
本願発明はトラクタ等の作業車両に具体化することで有用性を発揮する。従って、産業上利用できる。
1 走行機体
4 エンジン
9 シャーシ
15 ミッションケース
31 主動軸
32 筒状入力軸
36 駆動切換クラッチ
40 第1動力伝達軸(複合伝達軸)
48,39 ギア(端部ギア)
60 前側単位軸
61 後ろ側単位軸
71,72 フランジ

Claims (4)

  1. 走行機体に設けたミッションケースの内部に複数本の動力伝達軸を平行に配置し、前記複数本の動力伝達軸には互いに噛み合う複数のギア群が取り付けられており、ギアの噛み合いを変えることで変速されるようになっている構成であって、
    前記複数の動力伝達軸のうちいずれか一方又は両方を同心に接続された複数本の単位軸から成る複合伝達軸と成しており、前記複合伝達軸を構成する各単位軸にそれぞれギアを取り付けている、
    作業車両。
  2. 前記複合伝達軸は2本の単位軸で構成されている一方、
    前記ミッションケースは筒状の形態であり、このミッションケースの内部に、前記複合伝達軸が貫通する中間軸受け部が一体に形成されており、前記中間軸受け部により、前記2本の単位軸のうちいずれか一方又は両方の接続端部が軸支されており、かつ、前記ミッションケースには、前記中間軸受け部を挟んで両側に位置した軸受け体が取り外し可能に固定されており、一方の軸受け体で一方の単位軸を前記中間軸受け部よりも遠い部位で軸支し、他方の軸受け体で他方の単位軸を前記中間軸受け部よりも遠い部位で軸支している、
    請求項1に記載した作業車両。
  3. 前記仕切り壁には一方の単位軸が一方の側から挿入されており、他方の単位軸は、当該他方の単位軸の一端に設けた小径係合部を一方の単位軸の他端面に空けた係合穴に嵌合させることで一方の単位軸に接続されており、かつ、前記一方又は他方の単位軸には、接続部の側から端部ギアが嵌め込まれていると共に、前記端部ギアが接続部と反対側にスライドすることを阻止するフランジ又は段部が形成されている、
    請求項2に記載した作業車両。
  4. 前記動力伝達軸のうちいずれか一方をエンジンに連結された駆動軸と成しており、この駆動軸に、当該駆動軸の回転を阻害しない状態でスリーブが被嵌しており、前記スリーブのスライドによってメインクラッチが継断される構成であって、
    前記スリーブは当該スリーブの軸心と直交した支軸回りに回動するヨークによってスライドするようになっており、前記スリーブに、軸方向から見て前記ヨークの先端部を前後両側から挟む前後ストッパー部が設けられており、前記ヨークが回動するとその先端が前後いずれかのストッパー部に当たってスリーブがスライドする、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した作業車両。
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