JP2002046269A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP2002046269A
JP2002046269A JP2001241872A JP2001241872A JP2002046269A JP 2002046269 A JP2002046269 A JP 2002046269A JP 2001241872 A JP2001241872 A JP 2001241872A JP 2001241872 A JP2001241872 A JP 2001241872A JP 2002046269 A JP2002046269 A JP 2002046269A
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pressure chamber
ink
jet head
ink jet
actuator
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Application number
JP2001241872A
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English (en)
Inventor
Hideaki Horio
英明 堀尾
Yutaka Miyazono
豊 宮園
Koji Ikeda
浩二 池田
Akira Fukano
明 深野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】階調性をもったインク吐出制御、ドットの高密
度化及び小型化が容易なインクジェットヘッド1を提供
する。 【解決手段】電界誘起歪みを駆動源として変形し圧力室
12のインクを吐出させる板状アクチュエータ14を備
えている。アクチュエータ14の変形する可動部分の厚
さを数μmとし、該可動部分の平面形状圧力室12の平
面形状を小判形とする。圧力室12は複数列に並べ、そ
の端の列の外側に電気接点群37を設け、相隣る圧力室
12,12の間を通して各圧力室12のアクチュエータ
14の個別電極に配線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに用いるインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−234864号公報にインク
ジェットヘッドの一例が記載されている。それは、イン
クが供給される複数の加圧室を備えている。各加圧室
は、その一面の壁が振動板によって形成されており、該
振動板を圧電素子によって歪ませることによって加圧室
容積を減少させ、該加圧室につながったノズルからイン
クを吐出させるようにしたものである。上記振動板には
補強板が重ねられ、該補強板に圧電素子が重ねられてお
り、該圧電素子の表面に個別電極(上部電極)が形成さ
れ、裏面に共通電極(下部電極)が形成されている。加
圧室の水平断面形状は細長い短冊状に形成されており、
このインクジェットヘッドでは細長い加圧室が横に並ん
でいる。また、このインクジェットヘッドは、加圧室を
形成するブロックとインク溜めやインク吐出ノズルを形
成するブロックとが接合されて形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインク
ジェットヘッドの場合、階調性をもったインクの吐出を
行なうことができるように最大吐出量を多くしようとす
れば、圧力室のサイズがそれだけ大きくなり、ドットの
高密度化が図れず、また、ヘッド全体が大きくなるとい
う問題があった。また、圧力室形状が短冊形になされて
いるのはドットの密度をできるだけ高めるためである
が、短冊形の場合、圧力室を形成するブロックとインク
流路を形成するブロック、インク吐出ノズルを形成する
ブロックなどブロック同士を接合するために高い位置合
わせ精度が必要になり、歩留まりが低くなる。
【0004】本発明は、このような問題を解決するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
問題を、振動板の厚さ、変形量、振動板形状(圧力室の
振動板で覆われる開口部の形状)、圧力室の配置など種
々の観点から解決している。
【0006】すなわち、請求項1に係る発明は、インク
を供給するための供給口とインクを吐出するための吐出
口とを有する複数の圧力室用凹部が形成されたヘッド本
体と、該ヘッド本体の各凹部を塞ぎ該凹部と共に圧力室
を構成するとともに電界誘起歪みを駆動源として変形し
該圧力室内のインクを吐出させる板状アクチュエータと
を備えているインクジェットヘッドにおいて、上記各圧
力室の最大吐出量V(pl)と上記圧力室用凹部の開口
面積に対応する上記アクチュエータの各可動部分の面積
A(μm2 )との比A/Vが10000以下となるよう
に、上記アクチュエータの可動部分の変形量が設定され
ていることを特徴とする。
【0007】ここに、最大吐出量Vは、アクチュエータ
の可動部分が圧力室内側へ1回の湾曲変形をすることに
よって該圧力室から吐出されるインクの最大量を意味す
る。
【0008】比A/V≦10000ということは、アク
チュエータの可動部分が小面積であっても多くのインク
を吐出することができることを意味し、階調性をもった
インクの吐出制御に有利になり、また、この可動部分の
面積が小さくなる分、ドットの高密度化に有利になり、
ヘッドの小型化も図れる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載さ
れているインクジェットヘッドにおいて、上記比A/V
=6000〜10000であることを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、比A/V≦100
00となるような変形量が得られるアクチュエータの厚
さ、形状に関するものであり、それは、請求項1に記載
されているインクジェットヘッドにおいて、上記アクチ
ュエータの可動部分の厚さが8μm以下であり、該アク
チュエータの可動部分は長径Lと短径Sとの比L/Sが
1〜3の小判形に形成されていることを特徴とする。
【0011】すなわち、アクチュエータの可動部分の厚
さを8μm以下にしているから小さな面積でも大きな変
形量を得ることができ、アクチュエータの可動部分の形
状を小判形にしているから小さな面積でも大きな変形量
を得ることができるものである。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3に記載さ
れているインクジェットヘッドにおいて、上記アクチュ
エータの可動部分の最大厚さが2〜8μmであることを
特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項3又は請求
項4に記載されているインクジェットヘッドにおいて、
上記アクチュエータは、上記ヘッド本体の各凹部を塞ぎ
該凹部と共に圧力室を構成する振動板と、当該複数の圧
力室に対して個別に設けられ該振動板の各圧力室を構成
する可動部分に接合され該可動部分を変形させて該圧力
室内のインクを吐出させる薄膜圧電素子と、これら圧電
素子に個別に設けられ各圧電素子に電圧を印加するため
の個別電極とを備え、上記振動板の可動部分の厚さが1
〜5μmであることを特徴とする。
【0014】この場合は、圧電素子の電界誘起歪みによ
る伸縮によって該圧電素子が接合されている振動板の可
動部分は湾曲変形し、そのことによって圧力室の容積が
変化して該圧力室のインクが吐出される。そして、この
振動板の可動部分の厚さが1〜5μmであるから、該可
動部分にその面積の割には大きな変形量を得ることがで
きる。
【0015】請求項6に係る発明は、インクを供給する
ための供給口とインクを吐出するための吐出口とを有す
る複数の圧力室用凹部が形成されたヘッド本体と、該ヘ
ッド本体の各凹部を塞ぎ該凹部と共に圧力室を構成する
とともに電界誘起歪みを駆動源として変形し該圧力室内
のインクを吐出させる板状アクチュエータとを備えてい
るインクジェットヘッドにおいて、上記アクチュエータ
の各圧力室を構成する可動部分の厚さが8μm以下、上
記複数の圧力室は複数列に並びその列数が6〜10列、
並びに当該ヘッドの主走査方向に1パスで打つことがで
きる該主走査方向に直交する副走査方向のドット密度が
300dpi以上という3条件を満足することを特徴と
する。
【0016】すなわち、所定長さのスペースにできるだ
け多くの圧力室を並べようとしても、所望の圧力室容積
を確保する必要上自ずとその並設個数に限界があり、ド
ット密度300dpi以上を実現するには圧力室を複数
の列に並べて配設する必要がある。しかし、圧力室の列
数が多くなるとそれだけヘッドの大型化を招く。この発
明は、圧力室の列数を6〜10にすれば、アクチュエー
タの可動部分の厚さを抑えることによって、ヘッドの大
型化を招くことなく300dpi以上の高ドット密度を
実現できることをとらえた点に特徴がある。
【0017】この点を具体的に説明すると、この発明で
は、まずアクチュエータの可動部分の厚さを抑えること
によって、圧力室用凹部の開口面積(可動部分の面積)
が小さくても必要な吐出量を確保することができるよう
にしている。そして、可動部分の面積を小さくすること
によって1列で並ぶ圧力室数を多くすることができるよ
うにしている。ここに、ドット密度が例えば300dp
iから600dpiになると、単純計算で1列に倍の圧
力室を並べる必要を生ずるが、ドット密度が倍になると
各圧力室が吐出するインク吐出量を半分以下、場合によ
っては1/4以下に抑えることができ、上記可動部分の
面積も小さくなる。このため、1列で並ぶ圧力室数が多
くなり、圧力室列数を過度に増やす必要がない。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項6に記載さ
れているインクジェットヘッドにおいて、上記アクチュ
エータの最大厚さが2〜8μm、上記複数の圧力室は複
数列に並びその列数が6〜10列、並びにドット密度が
300〜1200dpiという3条件を満足することを
特徴とする。
【0019】請求項8に係る発明は、請求項6又は請求
項7に記載されているインクジェットヘッドにおいて、
上記アクチュエータは、上記ヘッド本体の各凹部を塞ぎ
該凹部と共に圧力室を構成する振動板と、当該複数の圧
力室に対して個別に設けられ該振動板の各圧力室を構成
する可動部分に接合され該可動部分を変形させて該圧力
室内のインクを吐出させる薄膜圧電素子と、これら圧電
素子に個別に設けられ各圧電素子に電圧を印加するため
の個別電極とを備え、上記振動板の可動部分の厚さが1
〜5μmであることを特徴とする。
【0020】請求項9に係る発明は、請求項6又は請求
項7に記載されているインクジェットヘッドにおいて、
上記アクチュエータの可動部分は長径Lと短径Sとの比
L/Sが1〜3の小判形に形成されていることを特徴と
する。
【0021】すなわち、アクチュエータの可動部分が小
判形であるから、必要なインク吐出量を小面積の可動部
分でも確保することができ、上記列数6〜10での30
0dpi以上のドット密度の確保に有利になる。また、
可動部分が比L/S=1〜3の小判形であるということ
は、圧力室の列数を多くしても主走査方向に圧力室が広
く散らばらないということであり、よって各圧力室の直
下にノズル(インク吐出孔)を設けても、ノズルが主走
査方向に広く散らばらないため、ドットを選択的に打つ
ための信号処理が容易になる。
【0022】請求項10に係る発明は、請求項9に記載
されているインクジェットヘッドにおいて、上記各圧力
室列の圧力室は隣の圧力室列の相隣る圧力室の間に対応
する部位に存するように千鳥状に配置されていることを
特徴とする。
【0023】すなわち、圧力室が千鳥状に配設されてい
るから該圧力室の配置が密になり、ヘッドの小型化に有
利になる。
【0024】請求項11に係る発明は、請求項6又は請
求項7に記載されているインクジェットヘッドにおい
て、上記各圧力室の最大吐出量V(pl)と上記圧力室
用凹部の開口面積に対応する上記アクチュエータの各可
動部分の面積A(μm2 )との比A/Vが10000以
下であることを特徴とする。
【0025】すなわち、比A/Vが10000以下であ
って、可動部分の面積が小さい場合でもインク吐出量が
多いから、上記列数6〜10での300dpi以上のド
ット密度の確保に有利になり、また、ヘッドの小型化に
有利になる。
【0026】請求項12に係る発明は、 請求項11に
記載されているインクジェットヘッドにおいて、上記比
A/V=6000〜10000であることを特徴とす
る。
【0027】また、インクを供給するための供給口とイ
ンクを吐出するための吐出口とを有する複数の圧力室用
凹部が形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体の各凹部
を塞ぎ該凹部と共に圧力室を構成するとともに電界誘起
歪みを駆動源として変形し該圧力室内のインクを吐出さ
せる板状アクチュエータとを備えているインクジェット
ヘッドにおいて、上記複数の圧力室は3列以上に並んで
配設され、上記圧力室列のうちの端に位置する圧力室列
の外側に、上記アクチュエータの各圧力室に対して個別
に設けられた個別電極のための電気接点群が設けられ、
上記端の圧力室列より内側に位置する圧力室の個別電極
と上記電気接点群の対応する接点とを結ぶ導体が、上記
端の圧力室列における相隣る圧力室間のヘッド表面側を
複数本通っているようにすることが好ましい。
【0028】すなわち、複数の圧力室を3列以上に並べ
るようにすれば、ドット密度を高めることができる。し
かし、それらの個別電極の電気接点を各圧力室近傍に配
設するならば、圧力室まわりに接点スペースを確保する
必要から、該圧力室を密に配設することができなくな
り、インク吐出孔が広く分散することになるとともに、
ヘッドの大型化を招く。そこで、この発明では、相隣る
圧力室を隔てる隔壁の上側(ヘッド表面側)を配線スペ
ースとして利用することにより、電気接点を端の圧力室
列の外側に集めて該接点に対する配線を容易にするとと
もに、圧力室を密に配設できるようにしたものである。
【0029】また、インクを供給するための供給口とイ
ンクを吐出するための吐出口とを有する複数の圧力室用
凹部が形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体の各凹部
を塞ぎ該凹部と共に圧力室を構成するとともに電界誘起
歪みを駆動源として変形し該圧力室内のインクを吐出さ
せる板状アクチュエータとを備えているインクジェット
ヘッドにおいて、上記複数の圧力室は複数列に並んで配
設され、上記アクチュエータは、上記ヘッド本体の各凹
部を塞ぎ該凹部と共に圧力室を構成する振動板と、当該
複数の圧力室に対して個別に設けられ該振動板の各圧力
室を構成する可動部分に接合され該可動部分を変形させ
て該圧力室内のインクを吐出させる薄膜圧電素子と、こ
れら圧電素子に個別に設けられ各圧電素子に電圧を印加
するための個別電極とを備え、上記圧電素子と個別電極
とは、互いに重なった状態で上記振動板表面に同一のパ
ターンを描いて、該振動板の各圧力室を構成する可動部
分に該可動部分を変形させるための駆動部を形成してい
るとともに、該駆動部から上記複数の圧力室列のうちの
端に位置する圧力室列の外側へ延びる導体部を形成し、
且つ上記端の圧力室列よりも内側に位置する圧力室の駆
動部から延びる導体部が該端の圧力室列における相隣る
圧力室間を通っているようにすることが好ましい。
【0030】すなわち、相隣る圧力室の隔壁のヘッド表
面側を配線スペースとする場合、該スペースに絶縁層を
介して導体を配設し、該導体を圧力室の圧電素子に重ね
て接続することが考えられる。しかし、そのようにする
と、当該接続部に段差を生じ断線の原因となり易い。こ
の導体を薄膜にしようとすると特にその傾向が顕著にな
る。しかも、そのような接続配線は一般に難しい。
【0031】そこで、この発明では、薄膜圧電素子と個
別電極とは、互いに重なった状態で振動板表面に同一の
パターンを描いて、該振動板の各圧力室を構成する可動
部分に該可動部分を歪ませるための駆動部を形成してい
るとともに、該駆動部から上記複数の圧力室列のうちの
端に位置する圧力室列の外側へ延びる導体部を形成し、
且つ上記端の圧力室列よりも内側に位置する圧力室の駆
動部から延びる導体部が該端の圧力室列の相隣る圧力室
間を通るようにしているものである。これにより、上記
段差を生じなくなるとともに、上記パターンの形成には
圧電素子及び個別電極材の膜を積層した状態に形成した
後に、同時にパターニングするという手法を採用するこ
とができるから、製造面でも有利になる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、電界誘起歪みを駆動源として変形し圧力室内のイ
ンクを吐出させる板状アクチュエータを備えているイン
クジェットヘッドにおいて、各圧力室の最大吐出量V
(pl)と上記アクチュエータの各圧力室を構成する可
動部分の面積A(μm2 )との比A/Vが10000以
下となるように、上記アクチュエータの可動部分の変形
量を設定したから、該可動部分が小面積であっても多く
のインクを吐出することができ、階調性をもったインク
の吐出制御、ドットの高密度化及びヘッドの小型化に有
利になる。
【0033】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
記載されているインクジェットヘッドにおいて、上記比
A/Vを6000〜10000としたから、請求項1に
係る発明と同様の効果が得られる。
【0034】請求項3に係る発明によれば、請求項1又
は請求項2に記載されているインクジェットヘッドにお
いて、上記アクチュエータの可動部分の厚さを8μm以
下とし、該可動部分を長径Lと短径Sとの比L/Sが1
〜3の小判形に形成したから、小さな面積でも大きな変
形量を得ることができ、階調性をもったインクの吐出制
御、ドットの高密度化及びヘッドの小型化にさらに有利
になる。
【0035】請求項4に係る発明によれば、請求項3に
記載されているインクジェットヘッドにおいて、上記ア
クチュエータの可動部分の最大厚さが2〜8μmである
から、請求項3に係る発明と同様の効果を得ることがで
きる。
【0036】請求項5に係る発明によれば、請求項3又
は請求項4に記載されているインクジェットヘッドにお
いて、上記アクチュエータを構成する振動板の可動部分
の厚さを1〜5μmとしたから、請求項3又は請求項4
に係る発明と同様の効果を得ることができる。
【0037】請求項6に係る発明によれば、電界誘起歪
みを駆動源として変形し圧力室内のインクを吐出させる
板状アクチュエータを備えているインクジェットヘッド
において、上記アクチュエータの可動部分の厚さが8μ
m以下、複数の圧力室が複数列に並びその列数が6〜1
0列、並びに当該ヘッドの主走査方向に1パスで打つこ
とができる該主走査方向に直交する副走査方向のドット
密度が300dpi以上という3条件を満足するもので
あるから、ヘッドの大型化を招くことなく300dpi
以上の高ドット密度を実現することができる。
【0038】請求項7に係る発明によれば、請求項6に
記載されているインクジェットヘッドにおいて、上記ア
クチュエータの可動部分の最大厚さが2〜8μm、上記
複数の圧力室は複数列に並びその列数が6〜10列、並
びにドット密度が300〜1200dpiという3条件
を満足するものであるから、請求項6に係る発明と同様
の効果が得られる。
【0039】請求項8に係る発明によれば、請求項6又
は請求項7に記載されているインクジェットヘッドにお
いて、上記アクチュエータを構成する振動板の可動部分
の厚さが1〜5μmであるから、請求項6又は請求項7
に係る発明と同様の効果を得ることができる。
【0040】請求項9に係る発明によれば、請求項6又
は請求項7に記載されているインクジェットヘッドにお
いて、上記アクチュエータの可動部分は長径Lと短径S
との比L/Sが1〜3の小判形に形成されているから、
ドット密度の確保に有利になり、また、ヘッドの小型化
に有利になる。
【0041】請求項10に係る発明によれば、請求項9
に記載されているインクジェットヘッドにおいて、各圧
力室列の圧力室は隣の圧力室列の相隣る圧力室の間に対
応する部位に存するように千鳥状に配置されているか
ら、ドット密度の確保に有利になり、また、ヘッドの小
型化に有利になる。
【0042】請求項11に係る発明によれば、請求項6
又は請求項7に記載されているインクジェットヘッドに
おいて、各圧力室の最大吐出量V(pl)と上記アクチ
ュエータの可動部分の面積A(μm2 )との比A/Vが
10000以下であるから、ドット密度の確保に有利に
なり、また、ヘッドの小型化に有利になる。
【0043】請求項12に係る発明によれば、請求項1
1に記載されているインクジェットヘッドにおいて、上
記比A/Vを6000〜10000としたから、請求項
11に係る発明と同様の効果を得ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0045】図1に示すインクジェットプリンタにおい
て、1はインクジェットヘッドであり、キャリッジ2に
搭載されキャリッジ軸3に案内されながら駆動手段(図
示省略)により往復動するようになっている。このキャ
リッジ2とキャリッジ軸3とはインクジェットヘッド1
と記録紙7とを相対移動させる手段を構成している。こ
の相対移動方向Xがインクジェットヘッド1の主走査方
向である。
【0046】4はインクジェットヘッド1に対向するよ
うに配置された対向電極であり、該インクジェットヘッ
ド1と対向電極4とには、インクジェットヘッド1側が
接地された状態で電源5によって所定の高電圧(例えば
−1.8KV)が印加されるようになっている。6は記
録紙7をキャリッジ軸3に対して垂直方向に搬送する記
録紙搬送装置であり、記録紙7はインクジェットヘッド
1と対向電極4との間を搬送される。この搬送方向Yが
上記主走査方向に直交する副走査方向となる。
【0047】上記高電圧はインクジェットヘッド1の後
述するノズル板と対向電極4との間に印加されるもので
あり、これにより、ノズル板から吐出するインク液滴が
正に帯電し、ノズル板と対向電極4との間の静電界によ
り、インク液滴は加速されながら記録紙7に飛翔するこ
とになる。
【0048】インクジェットヘッド1の具体的構成は図
2以下に示されている。図2においに示すインクジェッ
トヘッド1において、11はインクを吐出させるための
多数の圧力室12が形成されたヘッド本体(基板)、1
3は各圧力室12のアクチュエータ14の圧電素子に電
圧を印加するためのICチップである。同例では多数の
圧力室12が副走査方向の8列に並んで配設されてい
る。
【0049】ヘッド本体11は、図3に示すように、圧
力室形成用の貫通孔を有する第1プレート15、インク
供給口16及びインク吐出口17を有する第2プレート
18、インク供給用流路19及びインク吐出用流路20
を形成するための第3及び第4の各プレート21,2
2、並びにインク吐出孔23を有する第5プレート(ノ
ズル板)24が上下に重ね接合されて構成されている。
すなわち、第1プレート15と第2プレート18とによ
ってインク供給口16とインク吐出口17とを底面に有
する圧力室用凹部25が形成され、第2〜第4プレート
18,21,22によって上記インク供給口16につな
がるインク供給用流路19及び上記インク吐出口17に
つながるインク吐出用流路20が形成され、該インク吐
出用流路20は第5プレート24のインク吐出孔23に
つながっている。そうして、上記第1プレート15の上
に上記圧力室用凹部25の開口を塞ぐようにアクチュエ
ータ14が設けられて、上記圧力室12が形成されてい
る。
【0050】上記圧力室用凹部25の開口部の形状は図
4に具体的に示されている。それは、長径Lと短径Sと
の比L/Sが1〜3の小判形であり、長径Lが主走査方
向になるように設けられている。
【0051】上記アクチュエータ14は、図5に示すよ
うに、多数の圧力室用凹部25を覆うように設けられた
薄膜の振動板31と、該振動板31の各圧力室12を構
成する可動部分31aの上に重ねて接合された薄膜の圧
電素子32と、該圧電素子32の上に重ねて接合された
薄膜の個別電極33とによって構成されている。この場
合、振動板31はCr又はCr系材料によって形成され
た厚さ1〜5μmのものであり、全ての圧力室12のイ
ンク吐出に兼用される共通電極になっている。これに対
し、圧電素子32及び個別電極33は各圧力室12に個
別に設けられている。圧電素子32はPZTによって形
成されていて、その厚さは1〜7μmである。個別電極
33はPt又はPt系材料によって形成されていて、そ
の厚さは1μm以下、例えば0.1μmである。
【0052】上記インクジェットヘッド1の圧力室12
等の具体的な配置は図6に示されている。同図は8列の
圧力室列のうちの図1における左側4列を示すものであ
り、いずれの圧力室12もその長径Lが列方向と直交す
るように設けられている。また、同図において左端に位
置する第1列の圧力室12の群に対して第2列目の各圧
力室12は第1列目の相隣る圧力室12,12の間に対
応する部位に配置されており、第2列目の圧力室12の
配置と第3列目の圧力室12の配置との関係、及び第3
列目の圧力室12の配置と第4列目の圧力室12の配置
との関係も、上記第1列目の圧力室12の配置と第2列
目の圧力室12の配置との関係と同じである。すなわ
ち、多数の圧力室12は複数の列に並べて且つ隣り合う
列の圧力室同士の位置がずれた千鳥状になるように配置
されている。
【0053】但し、各列の圧力室12は当該列方向と直
交する同一直線上に並ぶことはなく、互いに列方向に少
しずつずれている。これは、互いのドット位置を副走査
方向にずらすためである。
【0054】図6に示す左側4列だけでなく、図1にお
ける右側4列の圧力室12も千鳥状に配置されている
が、これら右側4列の圧力室12も互いに列方向に少し
ずつずれており且つ上記左側4列のいずれの圧力室12
との関係でも同一直線上に並ぶことがないように互いに
列方向にずれている。
【0055】次に上記各圧力室12に個別に設けられた
圧電素子32及び個別電極33は、互いに重なった状態
で振動板31の表面に同一のパターンを描いて、該振動
板31の可動部分31aに該可動部分31aを変形させ
るための駆動部35を形成し、該駆動部35から上記左
端の圧力室列の外側へ延びる導体部36を形成し、さら
に、この左端圧力室列の外側に電気接点部37を形成し
ている。この場合、共通電極である振動板31と個別電
極33とは圧電素子32によって絶縁されていることに
なる。各電気接点部37はICチップ13の電極部(ボ
ンディングパッド)に導線38で接続されている(ワイ
ヤボンディング)。
【0056】そうして、上記左端の圧力室列よりも内側
に位置する各列の圧力室12の駆動部35から延びる導
体部36は、他の列の相隣る圧力室12,12の間又は
隣り合う列の圧力室12,12の間を通っている。
【0057】すなわち、このインクジェットヘッド1で
は、多数の圧力室12が複数列に且つ相隣る列の圧力室
が千鳥状になるように並べられて最も密になるように配
置されているとともに、相隣る圧力室12,12同士を
隔てる隔壁のヘッド表面側部分が導体部36の配設スペ
ースに利用されているものである。そして、端の圧力室
列の内側に3列の圧力室列が設けられているから、図5
に示すように、左端の圧力室列の相隣る圧力室12,1
2間には導体部36が3本通っている。
【0058】このような圧電素子32及び個別電極33
のパターンは、右側4列の圧力室12の場合も同じであ
り、この右側4列では導体部36が右端圧力室列の外側
に延びていて、右端の圧力室列の外側に電気接点群が設
けられている。
【0059】次に上記パターンの形成方法を図7を参照
しながら説明する。図7は当該方法の各工程を工程順に
上から下に並べて描いたものである。
【0060】同図のAは、パターニング用の基板41を
準備する工程を示す。基板41としては例えば厚さ20
mmのものを用いる。
【0061】同図のBは、個別電極用のPt膜42を上
記基板41の表面に形成する工程を示す。その形成はス
パッタリングによって行ない、Pt膜厚は例えば0.1
μmにする。
【0062】同図のCは、圧電素子用のPZT膜43を
上記Pt膜42の表面に形成する工程を示す。その形成
はスパッタリングによって行ない、PZT膜厚は例えば
2〜3μmにする。
【0063】同図のDは、上記Pt膜42及びPZT膜
43に対する同時パターニング工程を示す。これは、上
記圧電素子32及び個別電極33のパターンを形成する
工程である。このパターニングは化学エッチング又はイ
オンミリングによって行なう。エッチング後に表面の平
坦化を行なう。
【0064】同図のEは、プラスチックスのコーティン
グ工程を示す。これは、上記パターニングによって除去
された部分を絶縁材(プラスチックス)44で埋めて個
別電極間を絶縁する工程である。このプラスチックスと
しては例えばポリイミドを用いる。
【0065】同図のFは、上記圧電素子32、個別電極
33及び絶縁材44の表面に振動板31を形成する工程
である。この形成はCrのスパッタリングによって行な
い、振動板厚は例えば2μmとする。
【0066】同図のGは、圧力室形成用の第1プレート
15を上記振動板31の表面に接合する工程を示す。こ
の接合は熱硬化性の接着剤を用いて行なう。また、この
接合の後に基板41を除去する。
【0067】
【実施例】表1は、高ドット密度を実現すべく、上記振
動板31の厚さを2μm、圧電素子32の厚さを3μm
として、振動板31の小判形可動部分31aの長径L、
短径Sを種々に変えた場合の、比L/S、該可動部分3
1aの面積A(μm2 )と最大吐出量V(pl)との比
A/V、必要な圧力室深さ、その隔壁厚さ、必要な圧力
室列数(千鳥配置の列数)を示す。
【0068】
【表1】
【0069】同表において、ノズルピッチPは実現すべ
きドット密度から定まり、また、ドット密度が高くなる
につれて該最大吐出量は小さくなる。さらに、最大吐出
量が少なくなれば、振動板31の可動部分31aの面積
も小さくて済むから、ドット密度が高くなるにつれて該
可動部分31aの長径L及び短径Sも小さくなってい
る。但し、この長径L及び短径Sは、その比L/Sが
「1」、「2」及び「3」の3通りにしている。
【0070】また、圧力室深さが最大吐出量に応じて変
わっているが、これはその量のインクを応答性良く吐出
させるためである。つまり、吐出すべきインク量が多く
なれば、それに応じて圧力室12の容積を大きくしない
とインクが供給されなくなることから、圧力室を深くし
ているものである。また、圧力室12の深さが深くなる
とそれだけ圧力室隔壁の面積が大きくなってその剛性が
低下することから、一つの圧力室12のインクを吐出さ
せた際に隔壁が撓んで隣の圧力室12のインクが動くこ
とがないように、圧力室12が深いほど隔壁厚Tを厚く
している。
【0071】圧力室列数Nは、ノズルピッチP、振動板
31の可動部分31aの短径S及び圧力室12の隔壁厚
Tから次式によって求めることができるが、小数点以下
の端数が出るため、実際には端数を切り上げた数とな
る。
【0072】N=(S+T)÷P 同表の比較例は、振動板厚さが9μm、圧電素子厚さが
12μm、可動部分(圧力室用凹部の開口形状)が短冊
形であるときを示す。
【0073】同表から、振動板31及び圧電素子32が
実施例のように薄いものである場合には比A/Vを小さ
くすることができ、特に比L/Sが1〜3のときに比A
/Vが小さくなることがわかる。また、ドット密度の高
低に拘わらず、そのときの圧力室12の列数を6〜10
にすることによって、ドット密度300〜1200dp
iを実現することができることがわかる。
【0074】また、振動板31の可動部分31aが比L
/S=1〜3の小判形であれば、それが短冊形である場
合に比べて比A/Vを小さくしながら、圧力室12を密
に配置してヘッドの小型化を図ることができることが上
記表及び図6からわかる。特に小判形であるということ
は、圧力室12の列数を多くしても主走査方向に圧力室
12が広く散らばらないから、各圧力室12の直下にノ
ズル(インク吐出孔23)を設けても、ノズルが主走査
方向に広く散らばらないため、ドットを選択的に打つた
めの信号処理が容易になることがわかる。
【0075】また、上記圧力室12の多列千鳥配置にお
いて、相隣る圧力室12,12の隔壁部分を個別電極3
3の配線スペースに利用したから、圧力室12が主走査
方向及び副走査方向に広く散らばることを避けることが
できているものである。また、このように、隔壁部分を
配線スペースに利用したから、電気接点を圧力室列郡の
外側に集めることができ、ICチップ13とのワイヤボ
ンディングに有利になっているものである。
【0076】なお、上記インクジェットヘッド1ではイ
ンク吐出孔23が各圧力室12の直下に設けられている
が、各列の圧力室12のインク吐出孔を集合させて副走
査方向に並べ、各圧力室12から対応する各インク吐出
孔にインク吐出流路を延設するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの斜視図。
【図2】同プリンタのインクジェットヘッドの一部を示
す斜視図。
【図3】同インクジェットヘッドのヘッド本体及びアク
チュエータの各々の一部を示す分解斜視図。
【図4】同ヘッド本体圧力室用凹部の開口部の形状(ア
クチュエータの可動部分又は振動板の可動部分の形状で
もある。)を示す平面図。
【図5】同インクジェットヘッドの圧力室を副走査方向
に切断した断面図(図6のZ−Z断面図)。
【図6】同圧力室の配列等を示す平面図。
【図7】同圧力室の圧電素子及び個別電極のパターン形
成方法を工程順に断面図。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 11 ヘッド本体 12 圧力室 14 アクチュエータ 16 インク供給口 17 インク吐出口 23 インク吐出孔 25 圧力室用凹部 31 振動板 31a 可動部分 32 圧電素子 33 個別電極 35 駆動部 36 導体部 37 電気接点部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 深野 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF37 AG16 AG32 AG39 AG40 AG44 AG52 AG85 AG93 AP25 AP32 AP52

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを供給するための供給口とインク
    を吐出するための吐出口とを有する複数の圧力室用凹部
    が形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体の各凹部を塞
    ぎ該凹部と共に圧力室を構成するとともに電界誘起歪み
    を駆動源として変形し該圧力室内のインクを吐出させる
    板状アクチュエータとを備えているインクジェットヘッ
    ドにおいて、 上記各圧力室の最大吐出量V(pl)と上記圧力室用凹
    部の開口面積に対応する上記アクチュエータの各可動部
    分の面積A(μm2 )との比A/Vが10000以下と
    なるように、上記アクチュエータの可動部分の変形量が
    設定されていることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されているインクジェッ
    トヘッドにおいて、 上記比A/V=6000〜10000であることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
    インクジェットヘッドにおいて、 上記アクチュエータの可動部分の厚さが8μm以下であ
    り、該アクチュエータの可動部分は長径Lと短径Sとの
    比L/Sが1〜3の小判形に形成されていることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されているインクジェッ
    トヘッドにおいて、 上記アクチュエータの可動部分の最大厚さが2〜8μm
    であることを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載されている
    インクジェットヘッドにおいて、 上記アクチュエータは、上記ヘッド本体の各凹部を塞ぎ
    該凹部と共に圧力室を構成する振動板と、当該複数の圧
    力室に対して個別に設けられ該振動板の各圧力室を構成
    する可動部分に接合され該可動部分を変形させて該圧力
    室内のインクを吐出させる薄膜圧電素子と、これら圧電
    素子に個別に設けられ各圧電素子に電圧を印加するため
    の個別電極とを備え、上記振動板の可動部分の厚さが1
    〜5μmであることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 インクを供給するための供給口とインク
    を吐出するための吐出口とを有する複数の圧力室用凹部
    が形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体の各凹部を塞
    ぎ該凹部と共に圧力室を構成するとともに電界誘起歪み
    を駆動源として変形し該圧力室内のインクを吐出させる
    板状アクチュエータとを備えているインクジェットヘッ
    ドにおいて、 上記アクチュエータの各圧力室を構成する可動部分の厚
    さが8μm以下、上記複数の圧力室は複数列に並びその
    列数が6〜10列、並びに当該ヘッドの主走査方向に1
    パスで打つことができる該主走査方向に直交する副走査
    方向のドット密度が300dpi以上という3条件を満
    足することを特徴とするインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されているインクジェッ
    トヘッドにおいて、 上記アクチュエータの最大厚さが2〜8μm、上記複数
    の圧力室は複数列に並びその列数が6〜10列、並びに
    ドット密度が300〜1200dpiという3条件を満
    足することを特徴とするインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載されている
    インクジェットヘッドにおいて、 上記アクチュエータは、上記ヘッド本体の各凹部を塞ぎ
    該凹部と共に圧力室を構成する振動板と、当該複数の圧
    力室に対して個別に設けられ該振動板の各圧力室を構成
    する可動部分に接合され該可動部分を変形させて該圧力
    室内のインクを吐出させる薄膜圧電素子と、これら圧電
    素子に個別に設けられ各圧電素子に電圧を印加するため
    の個別電極とを備え、上記振動板の可動部分の厚さが1
    〜5μmであることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】 請求項6又は請求項7に記載されている
    インクジェットヘッドにおいて、 上記アクチュエータの可動部分は長径Lと短径Sとの比
    L/Sが1〜3の小判形に形成されていることを特徴と
    するインクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載されているインクジェ
    ットヘッドにおいて、 各圧力室列の圧力室は隣の圧力室列の相隣る圧力室の間
    に対応する部位に存するように千鳥状に配置されている
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項6又は請求項7に記載されてい
    るインクジェットヘッドにおいて、 上記各圧力室の最大吐出量V(pl)と上記圧力室用凹
    部の開口面積に対応する上記アクチュエータの各可動部
    分の面積A(μm2 )との比A/Vが10000以下で
    あることを特徴とするインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載されているインクジ
    ェットヘッドにおいて、 上記比A/V=6000〜10000であることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017065187A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

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