JP2002045830A - 生ごみ処理装置および処理方法 - Google Patents

生ごみ処理装置および処理方法

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JP2002045830A
JP2002045830A JP2000264613A JP2000264613A JP2002045830A JP 2002045830 A JP2002045830 A JP 2002045830A JP 2000264613 A JP2000264613 A JP 2000264613A JP 2000264613 A JP2000264613 A JP 2000264613A JP 2002045830 A JP2002045830 A JP 2002045830A
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garbage disposal
disposal
disposal material
container
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Keijiro Nakamura
啓次郎 中村
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ごみを簡単な構造の密閉系で悪臭を放出す
ることなく処理可能な処理装置、処理方法および処理シ
ステムを提供する。 【解決手段】 植物由来の担体に所定の炭素分解酵素を
代謝させた微生物および酵素の複合溶液を噴霧して前記
担体中に前記複合溶液の活性成分を吸着・担持させた生
ごみ処理資材を用いて生ごみを分解処理する生ごみ処理
装置であって、前記装置が生ごみ処理資材および生ごみ
を充填する充填容器、前記装置が生ごみ処理資材および
生ごみ物を導入し、処理した生ごみおよび生ごみ処理資
材を取り出すための導入・排出口および回転式攪拌手段
から構成され、前記充填容器内で生ごみを密閉系で処理
することを特徴とする、生ごみ処理装置、好ましくは移
動体に搭載された生ごみ処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみの処理装置
および生ごみの処理方法、特に生ごみの移動処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物は、一般に家庭系の廃棄物と事業
系の廃棄物とに分類され、これらの廃棄物は、現在埋立
て設備に投棄されるかあるいは焼却炉により燃焼して処
理されているのが現状である。しかしながら、埋立て用
地の確保、焼却炉から排出される排煙中に含まれる有毒
ガスや、焼却灰に含まれる有害物質等の処理問題があ
り、廃棄物の処理問題は深刻化しつつある。
【0003】これらの廃棄物のうち、家庭から排出され
るごみの約60%以上を食べ残し、料理かす等のいわゆ
る生ごみが占めていると言われており、また事業系の一
般廃棄物において、飲食店、食料品店、コンビニエンス
ストアや宿泊施設、医療施設等の各種施設からも多量の
生ごみが排出されている。これらの生ごみは、家庭系の
ものと事業系のものとをあわせると処理すべき廃棄物全
体の約30%を占めると言われている。
【0004】従って、生ごみを有効に処理することは廃
棄物を処理する観点から非常に重要な課題であり、各地
方自治体の最重要課題の一つとなっている。生ごみを有
効に処理する方法のうち、微生物による生ごみの分解・
発酵作用に基づいた生ごみの処理方法が挙げられる。こ
のような微生物による生ごみ処理方法は、1)生ごみを
コンポスト化する方法と2)生ごみをCOおよびH
Oに分解して減容化または実質的に消滅させる方法の二
種類に大別される。
【0005】生ごみをコンポスト化する方法は、一般に
コンポスタと呼ばれるコンポスト化容器かあるいはコン
ポスタとプランターの両方の機能を併せ持つコンポプラ
ンターと呼ばれる通気手段を有する容器を用いて行われ
る。コンポスタは、通気孔、空間部、保温層および蓋体
からなる容器本体から構成され、まず容器本体内に籾殻
等の資材(培養土)を敷詰め、その上に資材とほぼ同一
の深さで生ごみを敷詰め、その上にさらに培養土とバチ
ルス菌、放線菌等を含んだ発酵剤を投入する。このよう
して、培養土と生ごみを交互に積層して生ごみの発酵を
促してコンポスト化を行っている。このようにして、約
1ヶ月程度経過すると、コンポスタ中の生ごみが醗酵し
てコンポストが製造される。
【0006】このような生ごみの微生物によるコンポス
ト化方法は、安価な設備で行うことができるが、生ごみ
を堆肥化するために1ヶ月以上という長期間を要し、そ
して一回で処理可能な生ごみの量が制限されているとい
う欠点を有していた。更に、生ごみを処理した結果得ら
れる肥料は悪臭が強く、このような肥料を施肥した場
合、フザリウム発生等の問題点があった。
【0007】一方、微生物の生ごみの分解作用に基づい
た家庭用や飲食店等の比較的少量の生ごみ処理装置も開
発されている。このような生ごみ処理装置は、通気孔、
保温層、曝気手段、排水手段および攪拌手段を設けた密
封容器から成り、容器の底部は、多孔質プレートにより
仕切られている。多孔質プレートの上には通気性を改善
するための資材が敷き詰められていて、その上に微生物
の菌床となり、かつ生ごみの水分を調整する目的でオガ
クズ等が敷き詰められている。この容器内に所定の微生
物を投入して、更に生ごみを投入した後に密閉し、ポン
プ等の通気手段により曝気下で攪拌すると好気性微生物
の作用により生ごみが二酸化炭素、水とに分解され生ご
みを減容・減量化するしくみとなっている。
【0008】このような処理装置においては、1日に約
1kgの生ごみを処理可能としているが、実際の生ごみ
の減容率は60%〜80%と低く、また使用する微生物
や媒体も3〜4ヶ月に1度交換する必要がある。また、
生ごみを分解する際に亜硫酸、窒素酸化物等が発生する
ためにその対策を講じる必要があり、また処理装置も高
価なものであった。また、多量の生ごみを減量化する装
置として、生ごみの超減量化装置も開発されている。こ
の装置は、攪拌手段、通気手段、脱臭手段等を有する容
積約500〜600リットルの密閉容器から成る。この
容器内にほぼ全量まで杉のチップ等の木質材のチップを
資材として投入し、約20kgの生ごみを投入して毎分
100〜300リットルの空気を供給しながら間欠的に
攪拌することによってチップ内に生息する微生物により
生ごみを分解している。
【0009】しかしながら、このような生ごみの超減量
化装置も、装置価格が非常に高く、また小規模用の生ご
み処理装置と同様に生ごみを分解する際に亜硫酸、窒素
酸化物等が発生するためにその対策を講じる必要がある
という欠点を有していた。上述の通りの微生物に基づく
生ごみのコンポスト化方法も生ごみの分解・減量化処理
方法もいずれも改善する余地がある。
【0010】そこで、本発明者は、植物由来の担体に
(a)好気性微生物群、(b)嫌気性微生物群、(c)
少なくとも1種のヒラタケ科に属する担子菌類および
(d)光合成菌群とが共生し、かつこれらの代謝物由来
の酵素を含む微生物および酵素の複合溶液(以下、OM
Eという)を噴霧して前記担体中に前記複合溶液の活性
成分を吸着・担持させた生ごみ処理資材(以下、生ごみ
処理資材と言う)が生ごみの処理の際に脱臭・有害物質
の無害化等を同時に行い、生ごみを減容・消滅可能であ
り、処理後の生ごみ処理資材が土壌改良材として有効に
使用できることを見出して特許出願を行った(PCT/
JP99/02346)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この生
ごみ処理資材を用いて有効に生ごみを処理したいという
要求がる。従って、本発明の課題は、前記生ごみ処理資
材に基づいた有用な生ごみ処理装置、処理方法および処
理システムを構築することである。すなわち、生ごみを
簡単な構造の密閉系で悪臭を放出することなく処理可能
な処理装置、処理方法および処理システムを提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、生ごみ処理資材を用いて生ごみを分解処理
する生ごみ処理装置であって、前記装置が生ごみ処理資
材および生ごみを充填する充填容器、前記装置が生ごみ
処理資材および生ごみ物を導入し、処理した生ごみおよ
び生ごみ処理資材を取り出すための導入・排出口および
回転式攪拌手段から構成され、前記充填容器内で生ごみ
を密閉系で処理することを特徴とする、生ごみ処理装置
に関する。このように構成することによって、生ごみを
投入して密閉系において生ごみ処理資材と回転式攪拌手
段により混合するだけで、生ごみを分解することが可能
であり、この際に発生する臭気は、生ごみ処理資材中の
微生物および酵素の作用により脱臭され外部に排出され
ることはない。この処理装置は、生ごみに加えて、有機
汚泥を処理することも可能である。
【0013】本発明における生ごみ処理装置は、移動可
能な移動体、例えば船舶、車両、貨物車に搭載されてい
ることが好ましい。この態様において、さらに、使用済
生ごみ処理資材の回収容器を搭載することが好ましい。
【0014】また、本発明は、前記移動可能な移動体に
搭載された生ごみ処理装置を用いて、生ごみを回収し、
回収した生ごみを前記生ごみ処理装置内で処理し、そし
て処理した残渣を土壌改良材として、排出する生ごみの
移動式処理方法であって、以下の段階 (1) 移動体により生ごみの回収場所まで移動し、生
ごみを前記導入・排出口に投入し、(2) 投入した生
ごみを前記回転式攪拌手段により生ごみ処理資材と混合
し、(3) 所望により段階1および段階2を繰り返
し、(4) 移動体により土壌改良材として排出する排
出場所まで移動し、生ごみと生ごみ資材との混合物を排
出するを含むことを特徴とするものである。このように
構成することによって、生ごみを回収・分解し、生ごみ
と生ごみ処理資材との混合物を土壌改良材を必要とする
場所に排出することが可能となる。この際に、生ごみと
生ごみ処理資材との混合物は、所定の微生物および酵素
の作用により臭気を発することなしに良質な土壌改良材
へと転化していく。
【0015】この態様において、生ごみの排出量に応じ
て、前記生ごみ処理装置に生ごみ処理資材を途中で回収
することができる。さらに生ごみに加えて、有機汚泥の
処理を同時に行うことも可能である。さらに、生ごみ処
理資材の原料である植物由来の担体を回収することも可
能である。さらに、回収した植物由来の担体にOMEを
噴霧して生ごみ処理資材の製造を行うことも可能であ
る。このように構成することによって、生ごみの回収と
土壌改良材の排出を効率よく行うことが可能となる。
【0016】本発明の別に生ごみ処理方法は、生ごみ処
理資材を用いて生ごみを処理する生ごみ処理方法あっ
て、以下の工程 (1) 前記生ごみ処理資材を密閉可能な容器中で生ご
みと混合し、生ごみの表面が前記生ごみ処理資材で覆わ
れるまで攪拌し、(2) 前記生ごみと生ごみ処理資材
の混合物の上に前記生ごみ処理資材で覆い密閉を行っ
て、生ごみを還元型で分解処理することを特徴とするも
のであり、またこの生ごみ処理方法を行うための生ごみ
処理システムであって、さらに、分解処理した生ごみ処
理資材を回収すると同時に、新たな生ごみ処理資材を配
布することを特徴とする生ごみの処理システムである。
このように構成することによって、例えば家庭等の小規
模量で排出される生ごみを効率よく処理することが可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に従って
詳細に説明する。図1は、本発明の生ごみ処理装置の一
例を示した模式図であり、図2は、本発明の生ごみ処理
方法の一例を示すフローチャートであり、そして図3は
本発明の生ごみ処理システムの一例を示すフローチャー
トである。
【0018】(生ごみ処理資材)本発明において使用さ
れる生ごみ処理資材は、本発明者によるPCT/JP/
02346号に記載された生ごみ処理資材であり、同明
細書に記載された微生物・酵素複合培養液であるOME
を例えばおがくず、針葉樹林の葉、干草、バーク、ハス
ク(例えば、籾殻、そば殻等)、切り藁、一次処理した
建築廃材、倒木等の植物由来担体に噴霧し、数時間放置
して得られたが挙げられ、なお、建築廃材、倒木等の比
較的大きい材料の場合は、適度の大きさに破砕して使用
する。このような生ごみ処理資材はオリエントグリーン
株式会社よりOME生ごみ分解床の名称で市販されてい
る。この生ごみ分解床は、従来の生ごみ処理資材とは異
なり、密閉系で使用しても生ごみの腐敗に伴う臭気が発
生せず、24から48時間程度放置すると生ごみが実質
的に分解・消滅(90〜100%減容)することを見出
した。通常、このような密閉系での生ごみの分解を行う
と嫌気性微生物の作用により生ごみの発酵・腐敗が進行
するが、本発明で用いる生ごみ処理資材を用いるとOM
E中に介在する微生物および酵素の作用により、1〜2
時間程度の短時間で還元型の分解が開始し、なおかつこ
の分解過程で発生する悪臭を生ごみ分解資材中に介在す
る微生物および酵素の作用で分解・除去することが可能
であることを見出した。すなわち、密閉系内で無臭分解
することが可能である。また、生ごみと生ごみ処理資材
とを混合・攪拌した直後に作物等の栽培土壌、疲弊化土
壌等の土壌改良を行いたい開放系においても無臭で生ご
みの分解が行われ、生ごみを分解した残渣は良好な土壌
改良材として使用することが可能である。なお、生ごみ
と生ごみ処理資材との比率は、生ごみの表面が生ごみ処
理資材により完全に覆われれば特に制限はない。従っ
て、本発明において使用される生ごみ処理資材の寸法は
細かければ細かいほど好ましいものである。さらに、生
ごみと同様に下水道汚泥、ヘドロ等の有機汚泥も処理す
ることが可能である。
【0019】(処理装置)本発明の生ごみ処理装置1
は、前記装置が生ごみ処理資材および生ごみを充填する
充填容器2、前記装置が生ごみ処理資材および生ごみ物
を導入し、処理した生ごみXおよび生ごみ処理資材Mを
取り出すための導入・排出口3および回転式攪拌手段4
から主として構成され、充填容器内には生ごみ処理資材
Mが導入されている。本発明の生ごみ処理装置1は、移
動体、例えばトラック等の車両、船舶、貨車等の移動体
5に搭載されているのが好ましい。まず、図1(a)に
示すように、生ごみXを投入する際には導入・排出口3
を開き、所定量の生ごみを投入する。投入した後、導入
・排出口3を閉じ、充填容器2を実質的に密閉系とす
る。この際、導入・排出口3は、図に示す通り、処理装
置1の後部に配置することも可能であるが、装置1の頂
部に配置することも可能である。また、回転式の攪拌手
段4は、生ごみと生ごみ処理資材とを十分混合して、生
ごみの表面が生ごみ処理資材で覆われる状態を作るもの
であれば、特に制限されるものではない。従って、本発
明の一実施態様において、コンクリートミキサー車を本
発明の移動式生ごみ処理装置に転用することも可能であ
る。ついで、回転式の攪拌手段4で数回生ごみXと生ご
み処理資材を混合する。この攪拌の目的は、生ごみXが
生ごみ処理資材Mで十分覆われれば特に制限されず(こ
の状態を図中ではM+Xと表現する)、従って例えば本
発明の生ごみ処理装置1は回転ドラム式の容器から構成
することができる。この際の攪拌時間は通常5ないし1
5分程度である。なお、導入・排出口3を閉じた後、移
動体5は移動中に攪拌してもよく、あるいは攪拌後に移
動することも可能である。このように構成することによ
って、前記の生ごみ処理資材の作用により悪臭を発する
ことなしに生ごみの分解をおこなうことが可能となる。
すなわち、移動中に生ごみの無臭分解が行われる。ば
お、移動式の分解装置においては所望に応じて、生ごみ
処理資材あるいはその原料の回収容器等を設ける構成と
してもよい。
【0020】(生ごみの処理方法)本発明の別の形態に
よると、前記移動体に搭載された本発明の生ごみ処理装
置は、(1) 移動体により生ごみの回収場所まで移動
し、生ごみを前記導入・排出口に投入し、(2) 投入
した生ごみを前記回転式攪拌手段により生ごみ処理資材
と混合し、(3) 所望により段階1および段階2を繰
り返し、(4) 移動体により土壌改良材として排出す
る排出場所まで移動し、生ごみと生ごみ資材との混合物
を排出する工程を含む生ごみの一連の移動処理を行うこ
とが可能となる。
【0021】図2に示す通り、まず生ごみを投入して生
ごみ処理資材と密閉系内で生ごみを攪拌・混合する。こ
の際に、移動体は次の生ごみ回収場所までの移動を開始
している。
【0022】同様にして、生ごみを回収し、攪拌・混合
した後、所望とする排出場所、例えば作物等の栽培土
壌、疲弊化土壌等の開放系に排出する。このようにして
排出された混合物は、生ごみ処理資材中に介在する微生
物および酵素の作用により臭気を発することなしに、良
好な土壌へと転化される。
【0024】また、所望に応じて、移動体は生ごみの処
理資材の原料または生ごみ処理資材を移動中に回収する
ことが可能である。生ごみ処理資材の原料を回収した場
合には、PCT/JP99/02346号に記載の方法
に従って、生ごみ処理資材を製造することも可能であ
る。
【0025】(生ごみの処理方法および処理システム)
本発明の別の態様において、生ごみ処理資材を用いて生
ごみを処理する生ごみ処理方法あって、以下の工程
(1) 前記生ごみ処理資材Mを密閉可能な容器10中
で生ごみXと混合し、生ごみの表面が前記生ごみ処理資
材で覆われるまで攪拌し、(2) 前記生ごみと生ごみ
処理資材の混合物(M+X)の上に前記生ごみ処理資材
Mで覆い密閉を行って、生ごみを還元型で分解処理する
ことを特徴とする生ごみの処理方法が提供される(図3
(a)参照)。
【0026】この際の容器10は、例えばごみバケツ等
であってよく、一般家庭等の比較的少量の生ごみの処理
に向いている。工程(1)および工程(2)を順次繰り
返し、容器10であるごみバケツに生ごみと生ごみ処理
資材の混合物(M+X)が一杯になるまで繰り返す。通
常、一般家庭等の場合にはこのようなごみバケツを数
個、例えば1ヶ月に3〜4個用意するだけで何ら複雑で
高価な装置を使用しなくとも生ごみを無臭分解すること
が可能となる。
【0027】このようにして生ごみを分解処理した残渣
(M+X)は、土壌改良材として家庭菜園、ガーデニン
グ資材として利用できる他、後述の生ごみ処理システム
でリサイクル処理を行うことも可能である。すなわち、
分解処理した生ごみ処理資材を回収すると同時に、新た
な生ごみ処理資材を配布する(図3(b)参照)。この
ようにして回収された残渣は、土壌改良材を多量に必要
とする土壌へと搬出されるのと同時に、各過程には新た
な生ごみ処理資材が配布される。
【0028】以上本発明について主として、予め充填し
た生ごみ処理資材と生ごみとを攪拌混合する態様につい
て説明したが、生ごみと生ごみ処理資材とを同時に添加
して攪拌することも、生ごみと生ごみ処理資材とをあら
かじめもみ攪拌して容器に投入することも本発明の範囲
内である。
【0029】
【発明の効果】本発明は次の優れた効果を奏する。生ご
みを投入して密閉系において生ごみ処理資材と回転式攪
拌手段により混合するだけで、生ごみを分解することが
可能であり、この際に発生する臭気は、生ごみ処理資材
中の微生物および酵素の作用により脱臭され外部に排出
されることはない。また、この処理装置を移動体に搭載
することによって、移動しながら生ごみの処理を行うこ
とができる。同様に、家庭用等の小規模の生ごみ処理の
場合にはごみバケツ等の容器内で生ごみ資材と生ごみを
攪拌混合するだけで複雑な装置を用いずとも臭気を系外
に放出することなしに分解することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ごみ処理装置の一例を示した模式図
である。
【図2】本発明の生ごみ処理方法の一例を示すフローチ
ャートであり、
【図3】本発明の生ごみ処理システムの一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
M 生ごみ処理資材 X 生ごみ M+X 混合物(残渣) 1 生ごみ処理装置 2 容器 3 導入・排出口 4 回転式攪拌手段 5 移動体 10 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12M 1/00 C12N 1/00 P C12N 1/00 1/14 B (C12N 1/14 B 1/14 C12R 1:645) //(C12N 1/14 C09K 101:00 C12R 1:645) B09B 3/00 ZABD C09K 101:00 C Fターム(参考) 4B029 AA03 AA11 AA21 BB01 BB09 4B065 AA01X AA57X AA71X BB22 BC41 CA55 4D004 AA02 AA03 BA10 CA15 CA18 CA19 CA20 CA50 CB04 CB09 CB50 CC07 CC08 4D059 AA00 AA07 BA01 BA11 BA22 BA25 BA26 BA27 BA32 BA47 BA48 CB21 CC10 DB32 DB33 4H026 AA08 AA18 AA19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物由来の担体に(a)好気性微生物
    群、(b)嫌気性微生物群、(c)少なくとも1種のヒ
    ラタケ科に属する担子菌類および(d)光合成菌群とが
    共生し、かつこれらの代謝物由来の酵素を含む微生物お
    よび酵素の複合溶液を噴霧して前記担体中に前記複合溶
    液の活性成分を吸着・担持させた生ごみ処理資材を用い
    て生ごみを分解処理する生ごみ処理装置であって、前記
    装置が生ごみ処理資材および生ごみを充填する充填容
    器、前記装置が生ごみ処理資材および生ごみ物を導入
    し、処理した生ごみおよび生ごみ処理資材を取り出すた
    めの導入・排出口および回転式攪拌手段から構成され、
    前記充填容器内で生ごみを密閉系で系外に臭気を放出す
    ることなしに分解処理することを特徴とする、生ごみ処
    理装置。
  2. 【請求項2】 生ごみに加えて、有機汚泥を処理するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の生ごみ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記生ごみ処理装置が移動可能な移動体
    に搭載されていることを特徴とする、請求項1または請
    求項2に記載の生ごみ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記移動体が船舶、車両、貨物車である
    ことを特徴とする請求項3に記載の生ごみ処理装置。
  5. 【請求項5】 さらに、使用済生ごみ処理資材の回収容
    器を搭載したことを特徴とする請求項3または請求項4
    に記載の生ごみ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5のいずれか一つ
    に記載の生ごみ処理装置を用いて、生ごみを回収し、回
    収した生ごみを前記生ごみ処理装置内で処理し、そして
    処理した残渣を土壌改良材として、排出する生ごみの移
    動式処理方法であって、以下の段階 (1) 移動体により生ごみの回収場所まで移動し、生
    ごみを前記導入・排出口に投入し、(2) 投入した生
    ごみを前記回転式攪拌手段により生ごみ処理資材と混合
    し、(3) 所望により段階1および段階2を繰り返
    し、(4) 移動体により土壌改良材として排出する排
    出場所まで移動し、生ごみと生ごみ資材との混合物を排
    出することを含むことを特徴とする、生ごみの移動処理
    方法。
  7. 【請求項7】 生ごみの排出量に応じて、前記生ごみ処
    理装置に生ごみ処理資材を途中で回収することを特徴と
    する、請求項6に記載の生ごみの移動式処理方法。
  8. 【請求項8】 生ごみに加えて、有機汚泥の処理を行う
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の生ご
    みの移動式処理方法。
  9. 【請求項9】 さらに、生ごみ処理資材の原料である植
    物由来の担体を回収することを特徴とする請求項6ない
    し請求項8のいずれか一つに記載の生ごみの移動処理方
    法。
  10. 【請求項10】 さらに、回収した植物由来の担体に
    (a)好気性微生物群、(b)嫌気性微生物群、(c)
    少なくとも1種のヒラタケ科に属する担子菌類および
    (d)光合成菌群とが共生し、かつこれらの代謝物由来
    の酵素を含む微生物および酵素の複合溶液を噴霧して生
    ごみ処理資材の製造を行うことを特徴とする請求項6な
    いし請求項7のいずれか一つに記載の生ごみの移動式処
    理方法。
  11. 【請求項11】 植物由来の担体に(a)好気性微生物
    群、(b)嫌気性微生物群、(c)少なくとも1種のヒ
    ラタケ科に属する担子菌類および(d)光合成菌群とが
    共生し、かつこれらの代謝物由来の酵素を含む微生物お
    よび酵素の複合溶液を噴霧して前記担体中に前記複合溶
    液の活性成分を吸着・担持させた生ごみ処理資材を用い
    て生ごみを処理する生ごみ処理方法あって、以下の工程 (1) 前記生ごみ処理資材を密閉可能な容器中で生ご
    みと混合し、生ごみの表面が前記生ごみ処理資材で覆わ
    れるまで攪拌し、(2) 前記生ごみと生ごみ処理資材
    の混合物の上に前記生ごみ処理資材で覆い密閉を行っ
    て、生ごみを還元型で分解処理することを特徴とする生
    ごみの処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の生ごみ処理方法を
    行うための生ごみ処理システムであって、さらに、分解
    処理した生ごみ処理資材を回収すると同時に、新たな生
    ごみ処理資材を配布することを特徴とする生ごみの処理
    システム。
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