JP2002045767A - 塗工用バー - Google Patents

塗工用バー

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JP2002045767A
JP2002045767A JP2000236428A JP2000236428A JP2002045767A JP 2002045767 A JP2002045767 A JP 2002045767A JP 2000236428 A JP2000236428 A JP 2000236428A JP 2000236428 A JP2000236428 A JP 2000236428A JP 2002045767 A JP2002045767 A JP 2002045767A
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JP
Japan
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coating
bar
coating bar
width
surface roughness
Prior art date
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Withdrawn
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JP2000236428A
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English (en)
Inventor
Kimihiro Izaki
公裕 井崎
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Mitsubishi Polyester Film Corp
Original Assignee
Mitsubishi Polyester Film Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Polyester Film Corp filed Critical Mitsubishi Polyester Film Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばポリエステルフィルムに離型層を設けて
離型フィルムを製造する場合に使用され、部分的に剥離
力が異なる領域を設けることが可能な塗工用バーを提供
する。 【解決手段】丸棒状の形態を有し、有効塗工幅において
バー表面の表面粗度が中心線平均粗さ(Ra)で1μm
以上異なる領域が一定の幅で設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗工用バーに関
し、詳しくは、フィルムや紙などの帯状基材に塗布され
た塗布剤を計量および平滑化するために使用する塗工用
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】基材表面の改質技術の一つとして、種々
の塗布装置を使用し、基材表面に塗布層を設ける手法が
ある。その一つとして、塗工用バーは、バーコーター又
はロッドコーターと称される装置に使用され、ファウン
テン又はアプリケーターロール等により被塗布基材表面
に塗布された塗布剤の計量および平滑化を行うために使
用されている。斯かる塗布方法は比較的簡単且つ簡便な
装置および操作で任意の塗工厚さの塗布を高速で行うこ
とが出来る利点を有する。また、薄膜塗工可能なため、
広範囲に使用されている。更に、バーコーター又はロッ
ドコーターを使用した塗工方式は、被塗布基材表面の幅
方向において、均一な塗布厚さを得るための優れた方式
であることが知られており、離型剤、接着剤、帯電防止
剤、着色剤などの各種塗布剤を塗布するのに使用されて
いる。
【0003】ところで、被塗布基材に塗布した層の特性
を部分的に変更するため、塗布厚さを変更する場合があ
る。例えば、セラミック離型用に使用する離型フィルム
において、グリーンシート剥離時にグリーンシ−ト端部
の剥がれを抑制するため、ポリエステルフィルムを基材
とする離型フィルムにおいて、部分的に剥離力が異なる
領域を設けたい場合などがある。斯かる要求に対して
は、通常の塗工用バーで対応することは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みなされたものであり、その目的は、例えばポリエス
テルフィルムに離型層を設けて離型フィルムを製造する
場合に使用され、部分的に剥離力が異なる領域を設ける
ことが可能な塗工用バーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、丸棒状の形態を有し、有効塗工幅においてバー表面
の表面粗度が中心線平均粗さ(Ra)で1μm以上異な
る領域が一定の幅で設けられていることを特徴とする塗
工用バーに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の塗工用バーは丸棒状の形態を有し、その直径は
塗工性の点より3〜30mmの範囲が好ましく、その長
さは被塗布基材の幅に応じて適宜選択される。
【0007】本発明の塗工用バーの表面形状は従来公知
の方法によって調整される。具体的には、例えば、切
削、彫刻、鍛造、転造、転写、研磨などにより丸棒状の
母材の表面に凹凸を設ける方法、コーティング、エッチ
ング、溶解、放電などにより丸棒の表面を粗面化する方
法、粗面模様や凹凸を設けた鋳型に液状の母材を流し込
んで固化させる鋳造法などが挙げられる。また、丸棒に
線状基材を巻回させる方法も採用でき、その場合、線状
基材の断面形状は任意に選択できる。また、これらの方
法を複数組み合わせて表面形状を調整することも出来
る。
【0008】通常、塗工用バーの表面は同一の表面粗度
に仕上げられるが、本発明の塗工用バーの場合は、その
有効塗工幅においてバー表面の表面粗度が中心線平均粗
さ(Ra)で1μm以上異なる領域が一定の幅で設けら
れている。斯かる特徴により、本発明の塗工用バーによ
れば、ポリエステルフィルムに離型層を設ける場合、離
型層の塗布量の異差を大きくして剥離力が異なる領域を
備えた離型フィルムを得ることが出来る。
【0009】本発明の塗工用バーにおいて、最小表面粗
度領域のRaは、通常1μm以下、好ましくは0.5μ
m以下、更に好ましくは0.2μm以下とされる。最小
表面粗度領域のRaが1μmを超える場合には被塗布基
材の幅方向において塗布量の異差を設けるのが困難にな
る場合がある。なお、最小表面粗度領域のRaの下限は
通常0.001μmである。
【0010】一方、本発明の塗工用バーにおいて、最大
表面粗度領域のRaは、通常1μm以上、好ましくは2
μm以上、更に好ましくは4μm以上とされる。最大表
面粗度領域のRaが1μm未満の場合には被塗布基材の
幅方向において塗布量の異差を設けるのが困難になる場
合がある。なお、最大表面粗度領域のRaの上限は通常
60μmである。
【0011】最小表面粗度領域と最大表面粗度領域のR
aの差は、1μm以上にする必要があるが、好ましくは
2μm以上、更に好ましくは4μm以上であり、その上
限は通常60μmである。上記のRaの差が1μm未満
の場合は、被塗布基材の幅方向において塗布量の異差を
設けるのが困難になる。斯かる表面粗度の異なる領域の
形成は例えば部分転造などにより行うことが出来る。
【0012】本発明の塗工用バーにおいて、上記の表面
粗度が異なる領域は、ランダムではなしに一定の幅で設
けられる。斯かる一定幅は、特に制限されないが、通常
1〜100mm、好ましくは2〜80mmの範囲であ
る。上記の幅が1mm未満の場合または100mmを超
える場合は、何れも、表面粗度の同一範囲が大きくなる
結果、離型層の塗布量の異差が小さく、剥離力が異なる
領域を設けるのが困難になる。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、実施例および
比較例中「部」とあるのは固形分としての「重量部」を
示す。また、本発明で使用した評価方法は次の通りであ
る。
【0014】(1)塗工用バー表面の中心線平均粗さ
(Ra)の測定:塗工用バー表面長手方向の断面曲線か
らその中心線の方向に基準長さL(2.5mm)の部分
を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、縦倍率
の方向をy軸として粗さ曲線y=f(x)で表したと
き、次式で与えられた値を(μm)で表した。中心線平
均粗さ(Ra)は試料のバー表面から長手方向10本の
断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り
部分の中心線平均粗さの平均値で表した。なお、触針の
先端半径は2μm、荷重は30mgとし、カットオフ値
は0.08mmとした。
【0015】
【数1】
【0016】(2)離型フィルムの離型層と粘着テープ
との剥離力の評価:測定試料の離型面に両面粘着テープ
(日東電工製「No.502」)を貼り付けて、室温に
て1時間放置後の剥離力を測定した。剥離力は引張試験
機((株)インテスコ製「インテスコモデル2001型
式)を使用し、引張速度300mm/分の条件下、18
0°剥離試験を行って測定した。なお、離型フィルム幅
方向において剥離力を測定し、次の表に示す判定基準に
より判定を行った。
【0017】
【表1】 ○…剥離力の最大値と最小値の異差が2倍以上。 ×…剥離力の最大値と最小値の異差が2倍未満。
【0018】実施例1 直径10mm、長さ850mmのSUS304製ワイヤ
レスバーの表面の有効塗工幅(620mm)の間に、転
造法と表面硬質クロムメッキ処理法を利用し、領域A
(Ra0.2μm/幅20mm)と領域B(Ra7.5
μm/幅140mm)とをB/A/B/A/B/A/B
のパターンで形成し、塗工用バーを制作した。この塗工
用バーを使用し、幅650mm、厚さ38μmのポリエ
チレンテレフタレートフイルムの片面に下記の表に示す
組成の離型剤をフィルムの長手(縦)方向と平行に塗布
して離型フィルムを得た。
【0019】
【表2】 <離型剤組成> ・硬化型シリコーン樹脂(信越化学製:KS−830) 100部 ・硬化剤 (信越化学製:PL−8) 1部 ・トルエン/MEK混合溶媒(混合比率は1:1) 2000部
【0020】実施例2 実施例1において、塗工用バーの表面における領域Aの
Raを0.2μm、領域BのRaを12μmに変更した
以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
【0021】実施例3 実施例1において、塗工用バーの表面における領域Aの
Raを0.2μm、領域BのRaを4.5μmに変更し
た以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
【0022】比較例1 実施例1において、有効塗工幅(600mm)の全範囲
が領域B(Ra7.5μm)になされている塗工用バー
を使用した以外は、実施例1と同様にして離型フィルム
を得た。
【0023】比較例2 実施例1において、塗工用バーの表面における領域Aの
Raを1.5μm、領域BのRaを2.0μmに変更し
た以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
【0024】上記の各例で使用した塗工用バーと得られ
た離型フィルムの特性をまとめて次の表に示す。
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】以上説明した本発明の塗工用バーは一定
の幅で表面粗度が異なる領域を有するため、被塗布基材
に意図的に塗布量が異なる領域を設けることが可能とな
る。その結果、例えば、ポリエステルフィルムに離型層
を設けた離型フィルムを製造する場合、部分的に剥離力
が異なる領域を設けることが出来、例えば、セラミック
製品の製造分野においてグリーンシ−トの剥がれを抑制
することが可能な離型フィルムを低コストで提供するこ
とが可能となり、本発明の塗工用バーの工業的価値は極
めて高い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒状の形態を有し、有効塗工幅におい
    てバー表面の表面粗度が中心線平均粗さ(Ra)で1μ
    m以上異なる領域が一定の幅で設けられていることを特
    徴とする塗工用バー。
  2. 【請求項2】 最小表面粗度領域のRaが0.001〜
    1μmの範囲、最大表面粗度領域のRaが1〜60μm
    での範囲ある請求項1に記載の塗工用バー。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルム塗工用である請求
    項1又は2に記載の塗工用バー。
JP2000236428A 2000-08-04 2000-08-04 塗工用バー Withdrawn JP2002045767A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006312131A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Kuraray Co Ltd 塗布装置

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