JP2002043516A - 半導体装置、及びメモリ装置 - Google Patents

半導体装置、及びメモリ装置

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JP2002043516A
JP2002043516A JP2000218686A JP2000218686A JP2002043516A JP 2002043516 A JP2002043516 A JP 2002043516A JP 2000218686 A JP2000218686 A JP 2000218686A JP 2000218686 A JP2000218686 A JP 2000218686A JP 2002043516 A JP2002043516 A JP 2002043516A
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conductor
shield
megacell
potential
insulator
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JP2000218686A
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English (en)
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Shinsuke Takase
伸介 高瀬
Yutaka Tanaka
豊 田中
Masaharu Kawachi
正治 河内
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 メガセル内外で発生する電磁波のシールドが
可能な半導体装置を提供する。 【解決手段】 低電位に設定される電源ラインに対して
は、高電位に設定された導電体を上方の近傍に離れて配
置し、高電位に設定される電源ラインに対しては、低電
位に設定された導電体を上方の近傍に離れて配置する。
図3はその一例で、複数のトランジスタを配置した基板
8上の絶縁膜7中に配置した配線6にプラグ9を介して
接続したVSS電源配線10上にVDDシールド配線2
を配置し、VDD電源配線11上にVSSシールド配線
1を配置した構造を示している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置内部に
配置されるメガセル(Megacell)の電磁波からのシール
ドに係り、特に、セル内部のクロック等で発生する電磁
波にも対応可能なシールドに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、半導体装置内部に配置される
メガセルに対する従来のシールド構造を説明するための
図である。図13(a)はメガセルの上面図であり、
(b)は断面図である。従来のシールド構造は、半導体
基板8と、基板8上に配置された層間絶縁膜7と、膜7
中に配置されたメガセルの配線領域6と、基板8と配線
領域6の電圧を電圧VSSに設定し電力を供給するVS
S電源リング3と、基板8と配線領域6の電圧を電圧V
DDに設定し電力を供給するVDD電源リング4と、リ
ング3に接続し、配線領域6の上方で全面を覆う導電膜
からなるVSSシールド23で構成されている。基板8
の表面上で領域6の直下には多数のトランジスタが配置
され相互に領域6の配線を介して接続されている。トラ
ンジスタは、リング3と4から領域6を介して電力が供
給されオンオフ駆動する。
【0003】シールド23が無いと、メガセルの外部の
発信器等で発生した電磁波によって、領域6内の配線に
電流が発生し、この電流によってトランジスタが誤動作
する場合がある。シールド23を設けることにより、電
磁波はまずシールド23にあたり、シールド23で電流
が発生する。発生した電流はリング3を介して接地に流
入し、この流入の過程で発熱して電気エネルギーが消失
し、領域6内の配線に電磁波による電流が生じることは
ない。
【0004】しかし、メガセルの高性能化により動作速
度が速くなり、クロック周波数が高周波化し、メガセル
内部のクロック配線等からも大きな電磁波が発せられる
ようになっている。一方で、メガセルの高性能化に伴い
トランジスタの動作電圧は低下する傾向にあり、メガセ
ル内部で発生した電磁波によってメガセル内部のトラン
ジスタが誤動作する場合があった。
【0005】このように、従来のメガセルにおけるシー
ルドの構造は、最上位の配線層を用いてメガセル全面に
対して覆い被さるように具備した全面シールドで、単一
の電源VSSと接続して形成している。そして、メガセ
ル内部の動作機能によっては、シールドを必要としない
回路部や、シールドを行うことで不具合を生じる回路部
などが生じ、メガセルの動作が不安定になる可能性があ
り、動作スピードに影響を及ぼしてた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、メガセル
内外で発生する電磁波のシールドが可能な半導体装置を
提供することである。
【0007】また、本発明の他の目的は、メガセル内外
で発生する電磁波のシールドが可能なメモリー装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の第1の特徴は、トランジスタが表面に設け
られた半導体基板と、この半導体基板上に配置された絶
縁体と、この絶縁体中に配置されトランジスタに接続し
第1の電位に設定される第1の導電体と、絶縁体中に配
置されトランジスタに接続し第1の電位より高い第2の
電位に設定される第2の導電体と、絶縁体中で第1の導
電体の上方の近傍に離れて配置され第2の電位に設定さ
れる第3の導電体と、絶縁体中で第2の導電体の上方の
近傍に離れて配置され第1の電位に設定される第4の導
電体とを有する半導体装置であることである。ここで、
「絶縁体」は、いわゆる層間絶縁膜の事である。「第1
の電位」と「第2の電位」とは、VSS電源の電位とV
DD電源の電位のことである。「第1の導電体」とは、
VSS電源ラインのことである。「第2の導電体」と
は、VDD電源ラインのことである。このことにより、
第1の導電体と第3の導電体の間には第1のバイパスコ
ンデンサーC1が形成され、第2の導電体と第4の導電
体の間には第2のバイパスコンデンサーC2が形成され
る。また、第1の導電体と第4の導電体の電圧は電圧V
DDに設定されるので、第1の導電体と第4の導電体は
等価的に結線されていると見なせる。同様に、第2の導
電体と第3の導電体の電圧は電圧VSSに設定されるの
で、第2の導電体と第3の導電体は等価的に結線されて
いると見なせる。
【0009】電磁波により第1の導電体及び第2の導電
体に電流が発生したとする。この電流は高い周波数成分
からなる。そこで、この電流は、第1の導電体からコン
デンサーC1と第3の導電体を介して第2の導電体へ至
る第1の経路、及び、第1の導電体から第4の導電体と
コンデンサーC2とを介して第2の導電体へ至る第2の
経路を流れる。トランジスタの制御電流が流れる第1の
導電体からトランジスターを介して第2の導電体に至る
第3の経路は、トランジスター等が抵抗成分を有するの
で、電磁波に起因する電流は流れにくく、もっぱら第1
及び第2の経路を流れる。このことにより、電磁波に起
因する電流は発生してもトランジスターの制御回路を流
れないので、この電流によってトランジスターが誤動作
することはない。
【0010】本発明の第1の特徴は、絶縁体中に配置さ
れ第1の導電体及び第4の導電体と接続し第1の電位に
設定されるリング状の第5の導電体と、絶縁体中に配置
され第2の導電体及び第3の導電体と接続し第2の電位
に設定されるリング状の第6の導電体とを有することに
より一層効果的である。ここで、「第5の導電体」と
は、VSS電源リングの事であり、「第6の導電体」と
は、VDD電源リングの事である。このことにより、第
2の導電体と第3の導電体の電圧を容易に電圧VDDに
設定する事ができる。同様に、第1の導電体と第4の導
電体の電圧を容易に電圧VSSに設定する事ができる。
【0011】本発明の第2の特徴は、トランジスタが表
面に設けられた半導体基板と、この半導体基板上に配置
された絶縁体と、絶縁体中に配置されトランジスタに接
続し第1の電位に設定される第1のビット線と、絶縁体
中に配置されトランジスタに接続し第1の電位より高い
第2の電位に設定される第2のビット線と、絶縁体中で
第1のビット線の上方の近傍に離れて配置され第2の電
位に設定される第1の導電体と、絶縁体中で第2のビッ
ト線の上方の近傍に離れて配置され第1の電位に設定さ
れる第2の導電体と、絶縁体中に配置されトランジスタ
に接続するワード線と、絶縁体中でワード線の上方の近
傍に離れて配置され第1の電位又は第2の電位に設定さ
れる第3の導電体とを有する半導体メモリ装置であるこ
とである。
【0012】このことにより、第1のビット線と第1の
導電体の間と、第2のビット線と第2の導電体の間と、
ワード線と第3の導電体の間に、それぞれバイパスコン
デンサーが形成される。電磁波で生じた電流が第1のビ
ット線、第2のビット線、ワード線で生じても、トラン
ジスターを流れずに、バイパスコンデンサーを介して第
1、第2と第3の導電体に流れ込むので、トランジスタ
が誤動作することはない。
【0013】
【実施例1】次に、図面を参照して、本発明の実施例1
と2を説明する。以下の図面の記載において、同一又は
類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ま
た、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関
係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに
留意すべきである。
【0014】図1(a)は、本発明の実施例1に係る半
導体装置の上面図で、メガセルに対するシールド構造を
説明するための図である。図1(b)は、(a)のI−I
方向の断面図である。また、図2(a)は図1(a)の
II−II方向の断面図、図2(b)は図1(a)のIII−I
II方向の断面図である。本発明の実施例1に係る半導体
装置のシールド構造は、半導体基板8と、基板8上に配
置された層間絶縁膜7と、膜7中に配置されたメガセル
の配線領域5と6と、配線領域5の周囲を囲むように膜
7中に配置され基板8と配線領域5と6の電圧を電圧V
SS(例えば0V)に設定し電力を供給するVSS電源
リング3と、リング3の周囲を囲むように膜7中に配置
され基板8と配線領域5と6の電圧を電圧VDD(例え
ば5V)に設定し電力を供給するVDD電源リング4
と、リング3にプラグ9を介して接続し配線領域5の一
部を覆う導電膜からなるVSSシールド1と、リング4
にプラグ9を介して接続し配線領域5の一部を覆う導電
膜からなるVDDシールド2とで構成されている。VS
Sシールド1は細長い直方体で、両端がプラグ9を介し
てリング3に接続されている。VDDシールド2も細長
い直方体で、両端がプラグ9を介してリング4に接続さ
れている。シールド1と2は平行に交互に配置されてい
る。
【0015】図3(a)は、図1(a)の点線で囲んだ
メガセル内部の領域を拡大し詳細に記載した図である。
図3(b)は、図3(a)のI−I方向の断面図である。
基板8の表面上で領域6かつVDDシールド2の直下に
はpチャネルトランジスタTr1乃至3が配置されてい
る。同様に基板8の表面上で領域6かつVSSシールド
1の直下にはnチャネルトランジスタTr4乃至6が配
置されている。トランジスタTr1乃至6は、相互に領
域6の配線を介して接続されている。図1(b)の領域
5は、リング3と接続する図3のVSS電源ライン10
と、リング4と接続するVDD電源ライン11とを有し
ている。VSS電源ライン10は、VDDシールド2の
直下に配置され、プラグ9と領域6を介してトランジス
タTr1乃至3の主電極に接続されている。VDD電源
ライン11は、VSSシールド1の直下に配置され、プ
ラグ9と領域6を介してトランジスタTr4乃至6の主
電極に接続されている。
【0016】このように配置されることで、図3(b)
に示すように、シールド2とライン10の間にはバイパ
スコンデンサーC1が形成され、シールド1とライン1
1の間にはバイパスコンデンサーC2が形成される。ま
た、シールド2とライン11の電圧は電圧VDDに設定
されともにVDD電源リング4に接続するので、シール
ド2とライン11は等価的に結線されていると見なせ
る。同様に、シールド1とライン10の電圧は電圧VS
Sに設定されともにVSS電源リング3に接続するの
で、シールド1とライン10は等価的に結線されている
と見なせる。
【0017】ここで、メガセルの内外部で発生した電磁
波によりライン10及び11に電流が発生したとする
と、この電流は高い周波数成分からなる。そこで、この
電流は、ライン10からコンデンサーC1とシールド2
を介してライン11へ至る第1の経路、及び、ライン1
0からシールド1とコンデンサーC2とを介してライン
11へ至る第2の経路を流れる。メガセルの制御電流が
流れるライン10からプラグ9と領域6の配線とトラン
ジスターTr1乃至6を介してライン11に至る第3の
経路は、トランジスターTr1乃至6等が抵抗成分を有
するので、電磁波に起因する電流は流れにくく、もっぱ
ら第1及び第2の経路を流れるのである。
【0018】このことにより、電磁波に起因する電流は
発生してもトランジスターの制御回路を流れないので、
この電流によってトランジスターが誤動作することはな
い。なお、コンデンサーC1とC2を有することによ
り、メガセルの動作スピードが遅くなることはない。こ
れは、トランジスターTr1乃至6のオンオフに伴って
コンデンサーC1とC2が充放電しないからである。
【0019】コンデンサーC1とC2の容量が大きいほ
ど高い周波数の電流は流れやすいので、個々のコンデン
サーC1とC2の容量を大きくするために、シールド
1、2と、電源ライン11、10との距離はできるだけ
近づけた方が好ましく、対向面積はできるだけ大きくす
ることが好ましい。また、シールド1、2と、電源ライ
ン11、10と間の層間絶縁膜7の比誘電率はできるだ
け大きいことが好ましい。また、第1と第2の経路は並
列なので、コンデンサーC1とC2の容量の和が、電流
の流れやすさに比例するので、シールド1と2は個々で
も機能するが併設する方が好ましい。なお、従来技術に
おいても期せずしてバイパスコンデンサーC2が形成さ
れていたと考えられる。しかし、メガセルの内部等で発
生する電磁波に効果が無かったのは、シールド1とライ
ン11の位置関係が適当でなかったためにコンデンサー
C2の容量が大きくできなかったり、シールド1とライ
ン10の間に抵抗を形成させてしまったために、発生し
た電流がコンデンサーC2を流れにくくトランジスター
の制御回路に流れ込んだためと考えられる。また、コン
デンサーC1が形成されていないために効果が半減して
いたためと考えられる。
【0020】本発明は、従来技術からのシールドをメガ
セル全面に単一電源で付加する手法ではなく、メガセル
の内部機能にあったシールド配線を行うとともに、その
シールド配線を電源配線の近傍に配置する事で、メガセ
ルの電源が安定し、メガセルの動作を安定できる。
【0021】また、本発明は、メガセル内部の動作機能
に合わせて、適材適所の電源電圧の近傍にシールドを配
置させることで内部動作に影響を与えることなく、電源
ノイズを低減する。さらに、各ブロックの動作の安定を
行い、回路ブロックの動作能力を最大限に発揮できる回
路構成を提供し、動作スピードを向上させる。
【0022】(実施例1の変形例1及び2)図4(a)
は、本発明の実施例1の変形例1に係る半導体装置のメ
ガセル部の上面図である。図1(a)に対して変形して
いる点は、VSSシールド1の代わりにVDDシールド
2を配置して、すべてのシールドをVDDシールドにし
た点である。また、図4(b)は、本発明の実施例1の
変形例2に係る半導体装置のメガセル部の上面図であ
る。図1(a)に対して変形している点は、VDDシー
ルド1の代わりにVSSシールド2を配置して、すべて
のシールドをVSSシールドにした点である。これらの
変形例1と2は、例えば、メガセル内の電源ラインがV
SS電源ラインあるいはVDD電源ラインの一方のみ配
置されていて、他方の電源ラインの代わりに基板8に給
電されている場合である。
【0023】(実施例1の変形例3及び4)図5(a)
は、本発明の実施例1の変形例3に係る半導体装置のメ
ガセル部の上面図である。図1(a)に対して変形して
いる点は、VSSシールド1をメガセルの左側に集めて
配置し、VDDシールド2を右側に集めて配置している
点である。また、図5(b)は、本発明の実施例1の変
形例4に係る半導体装置のメガセル部の上面図である。
図1(a)に対して変形している点は、VDDシールド
1とVSSシールド2を数本毎に交互に配置した点であ
る。これらの変形例3と4のように配置することで、V
DDシールド1に近接して配置されるVSS電源ライン
10と、VSSシールド2に接近して配置されるVDD
電源ライン11の配置の自由度を増すことができる。
【0024】(実施例1の変形例5)図6(a)は、本
発明の実施例1の変形例5に係る半導体装置のメガセル
部の上面図である。図6(b)は、図6(a)のI−I方
向の断面図である。図1に対して変形している点は、V
SSシールド1が単体でメガセルの左側半分を覆ってお
り、VDDシールド2が単体で右側半分を覆っている点
である。メガセル全面を回路の機能ブロックに合うよう
にシールド1と2を配置し、それぞれのブロック機能に
適した電源電圧により、シールドと電源配線を供給して
いる。なお、VSS電源リング3が、VDD電源リング
4と配線層を違えて配置されているが、上述したシール
ド効果を発揮させるためには、リング3と4とでコンデ
ンサーを形成しなるべく大きな容量を有することが好ま
しいので、リング3と4とは近接して配置する方がよ
い。図1や図6ではリング4が、リング3の外側に配置
されているが、これに限らず、リング3の内側に配置し
てもよい。
【0025】(実施例1の変形例6)図7(a)は、本
発明の実施例1の変形例6に係る半導体装置のメガセル
部の上面からの透視図である。図7(b)は、図7
(a)のI−I方向の断面図である。図1に対して変形し
ている点は、図6と同様にVSSシールド1が単体でメ
ガセルの半分を覆っており、VDDシールド2が単体で
半分を覆っている点である。そして、図7(b)に示す
ように、リング4にプラグ9を介して接続しシールド1
と2の全面を覆うようにVDDシールド22が配置され
ていることである。なお、図7(a)においては、構造
が明確になるようにシールド22とプラグ9の記載を省
略している。シールド22を配置することで、シールド
1と22の間で容量の大きなコンデンサーが容易に形成
できる。メガセルの外部で発生した電磁波による電流
は、シールド22に生じると考えられるが、この電流は
大きな容量のコンデンサーを介してシールド1に流れ、
配線領域6やトランジスタに流れ込むことはない。
【0026】(実施例1の変形例7)図8(a)は、本
発明の実施例1の変形例7に係る半導体装置のメガセル
部の上面図である。図8(b)は、図8(a)のI−I方
向の断面図である。図1に対して変形している点は、シ
ールド1と2の上層に向きを横方向に変えて交互に、V
SS電源リング3に接続するVSSシールド21とVD
D電源リング4に接続するVDDシールド22を配置し
ている点である。第3層目の配線層(3AL)で縦方向
にシールド1と2を配置し、第4層目の配線層(4A
L)で横方向にシールド21と22を配置して、格子状
のシールドを形成している。このことにより、領域5と
6に配置される電源ラインが縦方向と横方向のいずれに
配置されてもあるいは縦方向から横方向に曲げて配置さ
れていても、電源ラインとシールドの間で大きい容量値
を有するコンデンサーを形成することができる。
【0027】
【実施例2】図9(a)は、本発明の実施例2に係る半
導体メモリー装置の上面図で、メガセルに対するシール
ド構造を説明するための図である。図9(b)は、
(a)のI−I方向の断面図である。本発明の実施例2に
係る半導体メモリー装置のシールド構造は、半導体基板
8と、基板8上に配置された層間絶縁膜7と、膜7中に
配置されたメガセルの配線領域5と6と、配線領域6の
周囲を囲むように膜7中に配置され基板8と配線領域5
と6の電圧を電圧VSSに設定し電力を供給するVSS
電源リング3と、リング3の周囲を囲むように膜7中に
配置され基板8と配線領域5と6の電圧を電圧VDDに
設定し電力を供給するVDD電源リング4と、リング3
にプラグ9(図示省略)を介して接続し領域5と6の間
に設けられ領域6の一部を覆う導電膜からなるVSSシ
ールド1と、リング4にプラグ9(図示省略)を介して
接続し領域5と6の間に設けられ領域6の一部を覆う導
電膜からなるVDDシールド2と、リング3にプラグ9
と配線12を介して接続し領域5の一部を覆う導電膜か
らなるVSSシールド21とで構成されている。VSS
シールド1は細長い直方体で、両端がプラグ9を介して
リング3に接続されている。VDDシールド2も細長い
直方体で、両端がプラグ9を介してリング4に接続され
ている。シールド1と2は平行に交互に配置されてい
る。VSSシールド21は細長い直方体で、両端がプラ
グ9と配線12を介してリング3に接続されている。
【0028】図10(a)は、図9(a)の点線で囲ん
だメガセル内部の領域を拡大し詳細に記載した図であ
る。図10(a)に示すように、実施例2に係る半導体
メモリー装置は例えばスタティックランダムアクセスメ
モリ(SRAM)であり、この領域はSRAMのメモリ
セルに一致する。図10(b)は、図10(a)のI−I
方向の断面図である。基板8の表面上で領域6の直下に
はpチャネルトランジスタTr11、12、14、15
と、nチャネルトランジスタTr13、16が配置され
ている。トランジスタTr11乃至16は、相互に領域
5と6の配線を介して接続されている。図9(b)の領
域6は、電圧VSSに設定される図10のビットライン
14と、電圧VDDに設定されるビットライン13とを
有している。ライン14は、VDDシールド2の直下に
配置され、トランジスタTr15の主電極に接続されて
いる。ライン13は、VSSシールド1の直下に配置さ
れ、トランジスタTr12の主電極に接続されている。
図9(b)の領域5は、ワードライン15を有してい
る。ワードライン15は、VSSシールド21の直下に
配置され、プラグ9と配線12を介してトランジスタT
r12と15のそれぞれの制御電極に接続されている。
このように配置することにより、ライン13とシールド
1の間と、ライン14とシールド2の間と、ライン15
とシールド21の間に、それぞれコンデンサーが形成さ
れる。電磁波で生じた電流がライン13、14、15で
生じても、トランジスターTr11乃至16を流れず
に、コンデンサーを介してシールド1、2、21に流れ
込むので、トランジスターTr11乃至16が誤動作す
ることはない。なお、シールド1、2と21は一点鎖線
と二点鎖線で示すようにより広い範囲を覆うことにより
一層効果的である。
【0029】(実施例2の変形例1)図11(a)は、
本発明の実施例2の変形例1に係る半導体メモリー装置
のメガセル部の上面図である。図11(b)は、図11
(a)のI−I方向の断面図である。図10(a)に対し
て変形している点は、VSSシールド21を省いた点
と、新たな電源ライン10と11を設けた点である。な
お、シールド1と2をライン15の下から上に移動した
が、この上下どちらにするかの選択は、外部からの電磁
波に起因する電流の除去を主目的とする場合は上に設置
すればよく、内部の電磁波に起因しライン13、14を
流れる電流の除去を主目的とする場合は下に設置すれば
よい。この変更により、配線層は1層減らすことがで
き、シールド1とライン13、11、15の間のコンデ
ンサーと、シールド2とライン14、10、15の間の
コンデンサーを形成することができる。
【0030】(実施例2の変形例2)図12(a)は、
本発明の実施例2の変形例2に係る半導体メモリー装置
のメガセル部の上面図である。図12(b)は、図12
(a)のI−I方向の断面図である。変形例2は変形例1
をさらに変形している。シールド1とライン10をプラ
グ9で接続し、シールド2とライン11をプラグ9で接
続している。これらのことにより、電磁波によって生じ
る電流の経路の抵抗成分を小さくすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メガセル内外で発生する電磁波のシールドが可能な半導
体装置を提供できる。
【0032】また、本発明によれば、メガセル内外で発
生する電磁波のシールドが可能なメモリー装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る半導体装置の上面図と
断面図で、メガセルに対するシールド構造を説明するた
めの図である。
【図2】本発明の実施例1に係る半導体装置のメガセル
部の断面図である。
【図3】本発明の実施例1に係る半導体装置のメガセル
内部の上面図と断面図である。
【図4】本発明の実施例1の変形例1と2に係る半導体
装置のメガセル部の上面図である。
【図5】本発明の実施例1の変形例3と4に係る半導体
装置のメガセル部の上面図である。
【図6】本発明の実施例1の変形例5に係る半導体装置
のメガセル部の上面図と断面図である。
【図7】本発明の実施例1の変形例6に係る半導体装置
のメガセル部の上面図と断面図である。
【図8】本発明の実施例1の変形例7に係る半導体装置
のメガセル部の上面図と断面図である。
【図9】本発明の実施例2に係るメモリー装置のメガセ
ル部の上面図と断面図である。
【図10】本発明の実施例2に係るメモリー装置のメガ
セル内部の上面図と断面図である。
【図11】本発明の実施例2の変形例1に係るメモリー
装置のメガセル部の上面図と断面図である。
【図12】本発明の実施例2の変形例2に係るメモリー
装置のメガセル部の上面図と断面図である。
【図13】メガセルに対する従来のシールド構造を説明
するための図である。
【符号の説明】
1、21、23 VSSシールド 2、22 VDDシールド 3 VSS電源リング 4 VDD電源リング 5 メガセルの第2層目の配線の領域 6 メガセルの第1層目の配線の領域 7 層間絶縁膜 8 半導体基板 9 プラグ 10 VSS電源ライン 11 VDD電源ライン 12 電源リングに接続する配線の領域 13 ビット線(ポジ、5V) 14 ビット線(ネガ、0V) 15 ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 豊 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 河内 正治 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5F033 UU04 VV03 VV10 VV16 XX23 5F038 BH10 BH19 BH20 CA05 CD02 CD05 CD14 DF05 EZ20 5F083 GA12 KA15 KA16 LA17 LA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタが表面に設けられた半導体
    基板と、 前記基板上に配置された絶縁体と、 前記絶縁体中に配置され、前記トランジスタに接続し、
    第1の電位に設定される第1の導電体と、 前記絶縁体中に配置され、前記トランジスタに接続し、
    前記第1の電位より高い第2の電位に設定される第2の
    導電体と、 前記絶縁体中の前記第1の導電体の上方の近傍に離れて
    配置され、前記第2の電位に設定される第3の導電体
    と、 前記絶縁体中の前記第2の導電体の上方の近傍に離れて
    配置され、前記第1の電位に設定される第4の導電体と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁体中に配置され、前記第1の導
    電体及び前記第4の導電体と接続し、前記第1の電位に
    設定されるリング状の第5の導電体と、 前記絶縁体中に配置され、前記第2の導電体及び前記第
    3の導電体と接続し、前記第2の電位に設定されるリン
    グ状の第6の導電体とを有することを特徴とする請求項
    1の記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 トランジスタが表面に設けられた半導体
    基板と、 前記基板上に配置された絶縁体と、 前記絶縁体中に配置され、前記トランジスタに接続し、
    第1の電位に設定される第1のビット線と、 前記絶縁体中に配置され、前記トランジスタに接続し、
    前記第1の電位より高い第2の電位に設定される第2の
    ビット線と、 前記絶縁体中の前記第1のビット線の上方の近傍に離れ
    て配置され、前記第2の電位に設定される第1の導電体
    と、 前記絶縁体中の前記第2のビット線の上方の近傍に離れ
    て配置され、前記第1の電位に設定される第2の導電体
    と、 前記絶縁体中に配置され、前記トランジスターに接続す
    るワード線と、 前記絶縁体中の前記ワード線の上方の近傍に離れて配置
    され、前記第1の電位又は第2の電位に設定される第3
    の導電体とを有することを特徴とする半導体メモリ装
    置。
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