JP2002043050A - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

Info

Publication number
JP2002043050A
JP2002043050A JP2000220331A JP2000220331A JP2002043050A JP 2002043050 A JP2002043050 A JP 2002043050A JP 2000220331 A JP2000220331 A JP 2000220331A JP 2000220331 A JP2000220331 A JP 2000220331A JP 2002043050 A JP2002043050 A JP 2002043050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
induction coil
iron core
induction heating
cooled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000220331A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kitano
良夫 北野
Kozo Okamoto
幸三 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuden Co Ltd Kyoto
Original Assignee
Tokuden Co Ltd Kyoto
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuden Co Ltd Kyoto filed Critical Tokuden Co Ltd Kyoto
Priority to JP2000220331A priority Critical patent/JP2002043050A/ja
Publication of JP2002043050A publication Critical patent/JP2002043050A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導発熱機構を構成している鉄心および誘導
コイルを効果的に冷却可能とすることを目的とする。 【解決手段】 回転可能のローラ本体の内部に、鉄心
と、この鉄心に巻装された誘導コイルからなる誘導発熱
機構を配置する。誘導コイルを中空構造の導体によって
構成するとともに、この導体の中空内部に、冷却媒体を
流通させる。導体へ交流電圧を印加することによりロー
ラ本体は誘導発熱する。導体の中空部に冷却媒体を流通
させることにより、導体は直接冷却される。鉄心も、冷
却されている導体により直接冷却される。これにより誘
導コイル、鉄心を効率よく冷却することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転する誘導発熱ロ
ーラ装置、特に誘導コイルを冷却する機能を備えた誘導
発熱ローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように誘導発熱ローラ装置は、回
転するローラ本体の内部に、鉄心と、これに巻装された
誘導コイルとからなる誘導発熱機構を備えている。誘導
コイルを交流電源によって励磁すると、この励磁によっ
て発生する交番磁束によりローラ本体が誘導発熱する。
【0003】この構成において、誘導発熱機構はこれを
構成している鉄心、誘導コイルの鉄損、銅損により自己
発熱するものの、その発熱量はごく僅かであるが、発熱
しているローラ本体からの輻射熱および空気の熱伝導に
より、徐々に高温となり、やがてはローラ本体と同一あ
るいはこれよりやや高い温度まで上昇する。
【0004】ところで、鉄心には使用可能な最高温度限
界、すなわちキューリーポイントがあって、その温度に
近づくにつれて透磁率が低下し、キューリーポイントを
超えた時点で透磁率が1となり、誘導コイルは空心化さ
れる。そのためローラ本体の発熱に必要な交番磁束が発
生できなくなり、ローラ本体を誘導発熱させるのが困難
となる。
【0005】また誘導コイルも、高温下で使用すると電
線としての導体の酸化、あるいはその周囲を覆っている
絶縁物の寿命を考慮しなければならず、導体の酸化防止
手段あるいは絶縁物の耐熱性向上の対策を施さなければ
ならない。そのために製造コストが高騰するばかりでな
く、有機物製の絶縁物では対応しきれない高温度、たと
えば300℃以上となる場合には、無機物製の絶縁物、
たとえばセラミックなどを使用しなければならないこと
になる。しかしこの種の絶縁物は、有機物製の絶縁物よ
りも機械的強度が低いので、この種ローラ本体にとって
避けることのできない機械的回転振動などに対する信頼
性の低い磁束発生機構とならざるを得なくなる。
【0006】このような誘導発熱機構の温度上昇を防ぐ
ために、鉄心の内周面に、これに当接するように中空管
を溶接し、この中空管に冷却媒体を流通させ、この冷却
媒体によって鉄心の熱、ひいては誘導コイルの熱を吸収
させるようにした構成が別途提案されている(特開平1
0−55881号公報参照。)。これによれば中空管に
接している鉄心は、或る程度中空管を流れる冷却媒体に
よって冷却されるが、誘導コイルは冷却された鉄心を介
して間接的に冷却されるので、その冷却効果を十分期待
することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、誘導発熱機
構を構成している鉄心および誘導コイルを効果的に冷却
可能とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転可能のロ
ーラ本体の内部に、筒状の鉄心と、この鉄心に巻装され
た誘導コイルからなる誘導発熱機構を配置した構成にお
いて、誘導コイルを中空構造の導体によって構成すると
ともに、この導体の中空内部に、冷却媒体を流通させた
ことを特徴とする。
【0009】導体に交番電流を流すことによって、ロー
ラ本体が誘導発熱することは、通常のこの種誘導発熱ロ
ーラ装置となんら異なるものではないが、導体が中空構
造とされており、その内部に冷却導体を流通させれば、
導体自体が冷却されて、その温度上昇が回避される。ま
た鉄心は導体に直接対峙しているので、冷却している導
体を介して速やかに冷却される。これにより誘導コイ
ル、鉄心は効果的に冷却されることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様を図1によって
説明する。1はローラ本体、2はその両側に一体的に取
り付けられてあるジャーナルで、これは軸受3を介して
機台4に回転自在に支持されてあり、任意の駆動源によ
って回転駆動される。5は誘導発熱機構で、筒状に構成
された鉄心6と、これに巻装されてある誘導コイル7と
によって構成されてある。
【0011】誘導発熱機構5はその両側を支持ロッド8
によりローラ本体1の内部に支持されている。支持ロッ
ド8は回転が拘束された状態でジャーナル2内に挿通さ
れ、軸受9を介してジャーナル2に支持されている。誘
導コイル7の両端部10Aおよび10Bは、支持ロッド
8内を通って外部に導出される。そして後記するように
外部において交流電源および冷却媒体源に接続されてい
る。11はローラ本体1の周壁内部に設けられたジャケ
ット室で、内部に気液二相の熱媒体が封入されている。
【0012】誘導発熱機構5の一部を拡大して示したの
が図2である。同図から明らかなように、鉄心6は支持
ロッド8に連結されている保持パイプ12により保持さ
れている。13は保持パイプ12に連なり、磁路の一部
となる磁性円板である。14は誘導コイル7を構成する
中空構造の導体、15はその中空部、16は導体14の
外周を被覆して、隣合う導体間を絶縁する絶縁材、17
は誘導コイル7とアース電位の鉄心6および磁性円板1
3との間を絶縁する絶縁材である。
【0013】18はローラ本体1と誘導発熱機構5との
間を熱絶縁するために、必要に応じて設けられる断熱材
で、この例では誘導コイル7にその外周を取り囲むよう
に設けられている。これによりローラ本体1からの熱に
より誘導コイル7の温度が上昇しないように、また冷却
される導体14を介してローラ本体1が冷却されないよ
うにする。なお断熱材18は図2に示す構成は誘導コイ
ル7の表面を覆い、さらにその表面から磁性円板13と
の間にまで延長して設けているが、これを図3に示すよ
うに、誘導コイル7の表面から磁性円板13の外周面ま
で延長して覆うように設けてもよい。
【0014】誘導コイル7の各端部10A,10Bは支
持パイプ8の端部から外部に引き出される。図4にその
一例を示すように、一方の端部10Aにおいて導体14
は露呈され、露呈された個所に励磁電源のための接続端
子21Aが接続される。この接続端子21Aにはリード
線22Aを介して電源端子23Aが接続される。
【0015】また露呈されている導体14の端部には冷
却媒体用の接続コネクタ24Aが取り付けられる。他方
の端部10Bにおいても同様に接続端子21B、リード
線22B、電源端子23Bが接続され、接続コネクタ2
4Bが取り付けられる。
【0016】25Aは一方の接続コネクタ24Aに連結
される接続コネクタで、これには絶縁パイプ26Aを介
して接続コネクタ27Aが取り付けられている。接続コ
ネクタ27Aは冷却媒体源(たとえば冷却媒体を供給、
または循環させるためのポンプ)に連結される。他方の
接続コネクタ24Bにも接続コネクタ25Aが連結され
てあり、これに絶縁パイプ26Bを介して接続コネクタ
27Bが取り付けられている。接続コネクタ27Bもま
た冷却媒体源に連結される。
【0017】このようにして誘導コイル7の導体14の
両端は、電源端子23A,23Bを介して交流電源に接
続されるとともに、導体14は冷却媒体源に対して電気
的に絶縁された状態でその中空部15が冷却媒体源に連
結されることになる。
【0018】以上の構成において、電源端子23A,2
3Bを介して導体14に交番電流を流せば、通常の誘導
発熱ローラ装置と同様に交番磁束が発生して、ローラ本
体1が誘導発熱する。この交番電流の供給による自己発
熱によって上昇した誘導発熱機構5の温度を下げるに
は、導体14の中空部15に、冷水などの冷却媒体を供
給して循環させる。これにより導体14はその冷却媒体
によって冷却されるようになる。
【0019】このように導体14が冷却されると、これ
に隣接している鉄心6も冷却されている導体14によっ
て冷却されるようになる。したがって導体14、鉄心6
の自己発熱にともなう温度の上昇は回避される。また誘
導発熱したローラ本体1からの熱が誘導コイル7、鉄心
6に伝導されてくるとしても、前記のように導体14な
らびに鉄心6は冷却されているので、ローラ本体1から
の熱によって導体14ならびに鉄心6の温度上昇は回避
される。この場合図のように断熱材18を設けておけ
ば、ローラ本体1からの熱伝導は遮断されるので、この
熱伝導による誘導コイル7、鉄心6の温度上昇はさらに
回避されるようになる。
【0020】したがって導体14の中空部15の断面
積、冷却媒体の流量などを適当に設定すれば、導体14
の温度を有機物製の絶縁材が耐えられる温度以下とする
ことができ、たとえば例えば変圧器などの電磁誘導機器
に多用されている、機械的強度に優れたアラミド紙のよ
うな絶縁紙を導体14の絶縁材16に利用できるように
なる。また導体14も一般的な銅が使用できる。さらに
その外表面に特に酸化防止処理を省略することも可能で
ある。
【0021】またたとえローラ本体1の温度が鉄心6の
キューリーポイントを超えるような高温度であっても、
鉄心6の温度をキューリーポイントより低くすることが
できるので、誘導発熱機構の絶縁機能、電磁誘導機能を
損ねることはなく、高温下での連続運転が可能となる。
また誘導発熱機構の耐熱仕様も下げることができるの
で、製作コストを低減し、信頼性を高めることができ
る。
【0022】なお導体14の断面は方形に限られるもの
ではなく、円形であってもよい。さらにその中空部15
の断面形状も、方形に限られるものではなく、円形であ
ってもよい。また導体14の巻装層数は図の例では一層
としているが、これを複数層としてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ーラ本体の内部に配置された鉄心、誘導コイルの冷却の
ために、誘導コイルを構成する導体を中空構造の導体と
し、その中空部に冷却媒体を供給するようにしたので、
導体は直接冷却されるようになるとともに、誘導コイル
が巻装されている鉄心も、冷却されている導体により直
接冷却されるようになり、したがって誘導コイル、鉄心
を効率よく冷却することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す断面図である。
【図2】図1に示す要部の拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施態様を示すもので、要部の拡
大断面図である。
【図4】導体の端部における交流電源、冷却媒体源への
接続構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ローラ本体 5 誘導発熱機構 6 鉄心 7 誘導コイル 14 導体 15 中空部
フロントページの続き Fターム(参考) 3K059 AA10 AB09 AB20 AB23 AB28 AC10 AC34 AD03 AD26 AD28 AD34 AD35 AD37 CD44 CD48 CD73

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能のローラ本体と、前記ローラ本
    体の内部に配置されてあって、筒状の鉄心とこの鉄心に
    巻装されてある誘導コイルから構成されてあり、前記ロ
    ーラ本体を誘導発熱させるための誘導発熱機構とを備え
    てなる誘導発熱ローラ装置において、前記誘導コイルを
    中空構造の導体によって構成するとともに、前記導体の
    中空内部に、冷却媒体を流通してなる誘導発熱ローラ装
    置。
JP2000220331A 2000-07-21 2000-07-21 誘導発熱ローラ装置 Pending JP2002043050A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000220331A JP2002043050A (ja) 2000-07-21 2000-07-21 誘導発熱ローラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000220331A JP2002043050A (ja) 2000-07-21 2000-07-21 誘導発熱ローラ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002043050A true JP2002043050A (ja) 2002-02-08

Family

ID=18714953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000220331A Pending JP2002043050A (ja) 2000-07-21 2000-07-21 誘導発熱ローラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002043050A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011093192A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 住友電気工業株式会社 発電システム
JP2011159468A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 誘導加熱装置およびそれを備える発電システム
JP2011216325A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 誘導加熱装置およびそれを備える発電システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011093192A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 住友電気工業株式会社 発電システム
JP2011159468A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 誘導加熱装置およびそれを備える発電システム
JP2011216325A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 誘導加熱装置およびそれを備える発電システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170047809A1 (en) Dynamo-electric machine
KR20130079174A (ko) 캡슐화 처리된 단부 턴을 구비한 전기 기계
JP2014514902A (ja) ポールシュー
JP2007336670A (ja) 水冷式回転電気機械
JP5201212B2 (ja) 回転機の冷却構造
JP2002043050A (ja) 誘導発熱ローラ装置
KR100981049B1 (ko) 초전도 회전기기의 전류도입선 냉각장치
JP2004229338A (ja) モータ、並びに、モータ内蔵ローラ
JP2011196340A (ja) ポンプ装置
JP2007060747A (ja) 超電導モータ装置およびそれを備えた車両
JP2008154319A (ja) 回転電機
JP2011138906A (ja) 超電導機器
KR20190065686A (ko) 워터펌프
JP3798240B2 (ja) 誘導発熱ローラ装置
JP2009105078A (ja) 誘導加熱装置用加熱コイル
WO2023170900A1 (ja) 回転電機
JP2002075613A (ja) 誘導加熱装置用加熱コイル
JP2006081379A (ja) 車載用モータ装置
JP5558305B2 (ja) 誘導加熱装置および被加熱体
EP0825704A2 (en) Highly heat-resistant electric motor
KR101493288B1 (ko) 고정자 및 그것을 포함하는 초전도 회전기기
KR101073100B1 (ko) 회전 장치
JP4566354B2 (ja) 分子ポンプ
JP2586216B2 (ja) ロール装置
JP2022013229A (ja) 誘導発熱ローラ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041013

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080722