JP2004229338A - モータ、並びに、モータ内蔵ローラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ1は、固定軸2に固定子3が取付けられており、この固定子3の外周側に固定軸に対して回転自在な回転子6を設けたアウターロータ型のモータである。固定軸2の両端には、固定軸2よりも熱伝導率が高く、大径の支持部材7,8が固定されている。固定子3への通電により発生した熱の大部分は、固定軸2および支持部材7,8を介して外気中あるいはフレーム38側へと放出される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータおよび当該モータを具備したモータ内蔵ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アウターロータ型のモータがローラコンベアに採用されるモータ内蔵ローラをはじめとする様々な機器類の動力源として採用されている。アウターロータ型のモータは、ケーシング内に固定軸に固定された固定子や、固定子の周囲に配置された回転子等を内蔵しており、回転速度が低速で、大きな出力トルクを得ることができる。
【0003】
アウターロータ型のモータは、駆動に伴い高温の熱を発生するため、固定子や固定子に隣接する軸受等が高温となってしまう。また、アウターロータ型のモータをローラ本体内に内蔵したモータ内蔵ローラは、閉塞されたローラ本体内に多数の構成部材を組み込んだものであるため、さらに放熱が困難である。
【0004】
そこで、上記した問題を解決すべく、従来技術では、固定子から放出される熱をモータの外部に放出すべく、下記特許文献1のように支軸に冷媒を流したり、特許文献2のようにモータ内に空気を循環させるなどの方策が施されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−163680号公報
【特許文献2】
特開2001−61256号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示されているモータは、固定軸に冷媒通路を設け、この冷媒通路に固定子を冷却するための冷媒を流通させる必要がある。そのため、特許文献1に開示されている構成によると、冷媒を供給するための供給手段等が必要となり、モータを駆動するための装置構成が煩雑となるという問題を有する。また、特許文献2に開示されているモータは、内部に空気を循環させるためのインペラを設ける必要があり、装置構成が複雑になってしまう。また、特許文献2に開示されている構成では、インペラが何らかの理由で作動しなくなってしまうとケーシング内の熱を外部にスムーズに放出することができなくなってしまい、モータが故障してしまうおそれがある。
【0007】
上記した問題に鑑み、本発明は、駆動に伴い発生する熱を効率よく放出できるモータ、並びに、当該モータを内蔵したモータ内蔵ローラの提供を目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記した問題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、固定軸に取り付けられた固定子と、前記固定子の外周側に配置され固定軸に対して回転自在に支持されている回転子と、固定軸を相対回転不能に支持する支持部材を有し、当該支持部材は、少なくとも固定軸の端部と接触し、固定軸よりも熱伝導率が高いことを特徴とするモータである。
【0009】
本発明のモータは、固定軸に固定子が取り付けられ、その周囲に回転子が配置されたアウターロータ型のモータであり、通電により固定子が高温となる。本発明のモータでは、少なくとも固定軸の端部と接触するように支持部材が取り付けられている。そのため、固定子において発生した熱は固定軸を介してスムーズに支持部材へと伝播される。
【0010】
本発明において、支持部材は、少なくとも固定軸の端部と接触しており、さらにその熱伝導率は固定軸よりも高い。そのため、本発明のモータでは、固定子において発生した熱が固定軸の端部側に誘導され、モータの外部にスムーズに排出される。
【0011】
また、上記した構成によれば、固定子への通電に伴い発生した熱をスムーズに外部へ放出することができるため、モータを大容量化してもモータ内が過熱状態とならない。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、固定軸に取り付けられた固定子と、前記固定子の外周側に配置され固定軸に対して回転自在に支持されている回転子と、固定子への通電を制御する制御手段とを具備し、前記固定軸は、制御手段を収納する中空部を具備していることを特徴とするモータである。
【0013】
本発明のモータは、制御手段を収納可能な程度に大径の固定軸を具備しており、この固定軸に固定子を装着したものである。そのため、本発明のモータでは、固定軸の熱容量が大きく、固定子が発熱しても固定軸はさほど高温にはならない。また、本発明のモータでは、固定軸が大径であるため、固定子との接触面積が大きい。そのため、固定子において発生した熱は、固定軸側にスムーズに伝播され、固定軸を介して外部に排出される。
【0014】
また、上記した構成によれば、固定軸の中空部内に制御手段を収納することにより、制御手段が一体化されたモータを提供することができる。そのため、本発明によれば、モータと制御手段とを接続する配線をモータ外部に別途施す必要がなく、モータの設置作業を容易かつ効率よく行える。
【0015】
制御手段は、通常電子素子等を組み合わせて構成され、例えば電流を増幅するトランジスタ等を備えている。そのため、本発明のモータでは、駆動に伴って制御手段からも熱が発生し、この熱によってモータ内が温度上昇するおそれがある。上記したように、本発明のモータは、固定軸の熱容量が大きく、さらに制御手段が固定軸の中空部内に収納されているため、制御手段の放出する熱は固定軸を介して外部に放出され、モータ内にこもらない。従って、本発明によれば、制御手段において発生した熱もスムーズに外部へ放出できる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載のモータにおいて、少なくとも固定軸の端部と接触し、固定軸を相対回転不能に支持する支持部材を有し、支持部材は、固定軸よりも熱伝導率が高いことを特徴とするものである。
【0017】
本発明のモータでは、支持部材が少なくとも固定軸の端部と接触しているため、固定子において発生した熱は固定軸を介してスムーズに支持部材へと伝播される。また、本発明のモータでは、上記したように支持部材の熱伝導率は固定軸よりも高いため、固定子において発生した熱が固定軸の端部側に誘導される。従って、上記した構成によれば、固定子において発生した熱をモータの外部にスムーズに排出できる。
【0018】
本発明のモータは、固定子への通電に伴い発生した熱をスムーズに外部に放出することができるため、モータを大容量化しても通電により発生する熱によるモータの故障がほとんど起こらない。
【0019】
請求項4に記載の発明は、支持部材が固定軸よりも大径で外部に露出した露出部を有することを特徴とする請求項1又は3に記載のモータである。
【0020】
本発明のモータにおいて、露出部は固定軸よりも大径であるため、表面積が固定軸よりも大きい。また、露出部は、固定軸の末端あるいはその近傍に位置し、モータの外部に露出した部分であり、外気に晒されたり、他部材と接する部位である。そのため、上記した構成によれば、固定子において発生し、固定軸に伝播された熱を露出部においてスムーズにモータの外部に放出でき、モータの過熱や故障を未然に防止できる。
【0021】
また、上記請求項1,3,4に記載のモータにおいて、支持部材は、モータが固定される他部材に面接触する接触面を有することを特徴とするものであってもよい。(請求項5)
【0022】
本発明のモータでは、支持部材がフレームや壁面等の他部材に面接触するため、固定子において発生し、固定軸および支持部材を伝播する熱は、支持部材側から他部材側にスムーズかつ確実に放出される。従って、上記した構成によれば、低速で回転させ、大きなトルクを発生させても内部に熱がこもらない、容量の大きなモータを提供することができる。
【0023】
また、請求項6に記載の発明は、固定軸に取り付けられた固定子と、前記固定子の外周側に配置され固定軸に対して回転自在に支持されている回転子とを有し、前記固定軸の少なくとも一端側には、軸方向中央部よりも大径で他部材と面接触する接触面が設けられていることを特徴とするモータである。
【0024】
本発明のモータは、固定軸の端部に他部材に接触する接触面が設けられている。接触面は、固定軸の軸方向中央部よりも大径であるため、熱容量が他の部位よりも大きく、他部材との接触面積も大きい。そのため、固定子への通電に伴って発生した熱は、固定軸の中央部側から接触面側に誘導され、接触面と接触している他部材側にスムーズに放出される。従って、上記した構成によれば、モータを低速で回転させても内部が過熱状態にならないモータを提供できる。
【0025】
請求項7に記載の発明は、固定子への通電を制御する制御手段を具備し、固定軸及び/又は支持部材には、前記制御手段を収納する中空部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のモータである。
【0026】
本発明のモータは、固定軸及び/又は支持部材に設けられた中空部に制御手段を収納し、一体化することができる。そのため、上記した構成によれば、モータの外部に制御手段を別途用意する必要がなく、本発明のモータを採用した機器類をコンパクトな構成とすることができる。また、本発明のモータは、モータと制御手段とが一体化されたものであるため、制御手段に接続される配線もモータ内に収納されており、外部に別途配線を施す必要がない。従って、本発明によれば、設置作業を容易かつ効率よく行えると共に、配線を外部に露出させることなく整然と設置可能なモータを提供できる。
【0027】
制御手段は、通常電子素子等を組み合わせて構成されることが多いため、制御手段からも熱が発生し、この熱によってモータ内が温度上昇するおそれがある。上記したように、本発明のモータは、固定軸及び/又は支持部材の熱容量が大きく、さらに制御手段が固定軸及び/又は支持部材に設けられた中空部内に収納されている。そのため、制御手段への通電に伴い発生する熱はモータ内にこもらずスムーズに外部に放出される。
【0028】
請求項8に記載の発明は、固定軸及び/又は支持部材の外径が、回転子の外径の1/2以上であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のモータである。
【0029】
本発明のモータでは、回転子の外径の1/2以上の太さを有する固定軸及び/又は支持部材が採用されている。そのため、本発明のモータでは固定軸及び/又は支持部材の熱容量が大きく、通電に伴いモータ内で発生した熱を固定軸及び/又は支持部材を介して外部にスムーズに排出できる。
【0030】
請求項9に記載の発明は、制御手段が固定軸の軸方向端部側に偏在していることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載のモータである。
【0031】
本発明のモータは、制御手段が固定軸の端部側に偏在しているため、制御手段の着脱やメンテナンスを容易に行うことができる。
【0032】
また通常、固定軸の端部側はモータの外部側に相当する部位であり、固定軸の軸方向中心部に比べて比較的低温である。一方、制御手段は、電気的あるいは電子的な構成部品により構成されていることが多いため、熱の影響を受けて誤作動を起こしたり、故障するおそれがある。しかし、本発明のモータでは、制御手段が比較的低温である固定軸の端部側に収納されているため、制御手段の誤作動や故障が殆ど起こらない。
【0033】
請求項10に記載の発明は、中空部に制御手段を電気的に着脱自在な接続端子が設けられていることを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載のモータである。
【0034】
本発明のモータは、制御手段の着脱が容易であり、モータの製造やメンテナンスを容易かつ効率よく行うことができる。
【0035】
請求項11に記載の発明は、回転子がN・S4対8極の磁極を発生することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のモータである。
【0036】
本発明のモータは、上記請求項1乃至10のいずれかに記載の構成を備えたものであるため、固定子において発生した熱を効率よく外部に排出することができる。そのため、上記した構成によれば、回転子としてN・S4対8極の磁極を発生するものを採用し、大きな回転動力が発現するモータを提供することが可能である。
【0037】
請求項12に記載の発明は、固定軸に対して回転自在に支持されたローラ本体内にモータが内蔵され、該モータの回転動力がローラ本体に伝達されることでローラ本体が固定軸に対して回転駆動するモータ内蔵ローラであって、前記モータとして上記請求項1乃至11のいずれかに記載のモータが採用されていることを特徴とするモータ内蔵ローラである。
【0038】
本発明のモータ内蔵ローラは、駆動源として上記請求項1乃至11のいずれかに記載のモータを備えたものであるため、モータの駆動に伴い発生する熱がローラ本体の外部にスムーズに排出される。そのため、本発明によれば、ローラ本体内に収納されるモータを従来技術のモータ内蔵ローラが備えるモータよりも大容量化し、物品の搬送能力を向上させることができる。
【0039】
また、本発明のモータ内蔵ローラは、固定子において発生する熱をスムーズに外部に排出することができるため、固定子を多極化することにより、モータの回転速度を低速化することができる。そのため、上記した構成によれば、ローラ本体内に減速機を必ずしも設ける必要がなく、モータ内蔵ローラの小型化および軽量化を図ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
続いて本発明の一実施形態であるモータ、並びに当該モータを具備したモータ内蔵ローラについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるモータの断面図である。図2は、図1に示すモータのA−A断面図である。図3は、図1に示すモータの固定子に用いられる固定子巻線の結線回路図である。図4は、図1に示すモータにおける放熱状態を示す断面図である。また、図5は、図1に示すモータが備える制御基板の回路構成を示す模式図である。
【0041】
図1において、1は本発明の一実施形態であるモータである。モータ1は、両端が開口した円筒形のケーシング4内に、固定軸2に固定された固定子3と、閉塞部材5に取り付けられた回転子6とを具備したものである。回転子6は固定子3と所定の空隙を介して配置されている。固定軸2の両端には、支持部材7,8が固定されており、閉塞部材5の開口部を閉塞している。閉塞部材5と支持部材7,8との間には軸受10,11が介在している。そのため、閉塞部材5および閉塞部材5によって支持されている回転子6は、固定軸2に対して回転自在に支持されている。
【0042】
固定軸2は、両端が開口し、軸方向に貫通した円筒状の部材であり、周面に固定子3に繋がる配線12を挿通するための挿通孔13が設けられている。挿通孔13から固定軸2内に挿通される配線12の先端には、コネクタ16が設けられている。このコネクタ16は、モータ1への電力供給を制御する制御基板15(制御手段)を電気的に接続するためのものである。
【0043】
制御基板15は、モータ1を制御するための電子素子が取付けられた基板である。制御基板15は、トランジスタやオペアンプ、論理回路等から構成されており、図5に示すように大別して比較部41とモータドライバー部42とを有する。また、モータ1は、ホール素子とパワースイッチング回路の全部あるいは一部を一体化したホールIC43を磁極検知手段として備えており、配線12を介して制御基板15に電気的に接続されている。ホールIC43は、磁界の大きさを検知するホール素子と、該ホール素子により検出された微小信号を増幅する増幅器と、増幅器において増幅された信号を方形波に成型するシュミットトリガ回路と、安定化電源回路と、温度補償回路とを備えている。
【0044】
ホールIC43は、ホール信号の立ち上がりをパルスとしてとらえることにより回転子6の回転駆動に伴う磁界の変化を検出する。本実施形態では、3つのホール素子で回転子6の4対(8極)の磁極による磁界の変化を検知する構成となっているため、回転子6が1回転する間に、磁界の変化を示す検知信号が12パルス発信される。即ち、回転子6が30°回転する毎に磁界の変化を示す検知信号が発信される。磁界の変化を示す検知信号は、図5に示すように、比較部41に送信され、これによりモータ1の回転数が検出される。
【0045】
一方、比較部41には、モータ1を所望の回転速度で回転駆動させるべく、外部より速度指令信号が入力される。比較部41は、この速度指令信号と、ホールIC43により検出されたモータ1の回転数とを比較し、PWM(パルス幅変調)指令信号をモータドライバー部42に送信する。モータドライバー部42は、比較部41から受信したPWM指令信号に基づき、固定子巻線20への供給電力を調整する。モータ1は、回転子6が30°回転する毎に供給電力が調整されるため、回転子6がスムーズに回転する。
【0046】
固定軸2の外径dは、回転子6の外径Xの約1/4程度である。固定軸2の内径は、制御基板15を収納可能な程度の大きさである。制御基板15は、常時はコネクタ16に電気的に接続された状態で固定軸2の内部に収納されており、必要に応じてコネクタ16との接続を解除し、固定軸2の外側へ取り出すことができる。
【0047】
固定子3には、電力を供給すると磁極を発生する電磁石が採用される。本実施形態のモータ1において採用されている固定子3は、固定部材19に支持され、図2に示すように、12個のヨーク部17を有する鉄心18に、固定子巻線20を巻き付けたものである。固定子3は、相間抵抗Rが所定の抵抗値となるように適宜の線径の固定子巻線20が巻き付けられたものである。鉄心18に巻き付けられている固定子巻線20の巻数Nは、いかなる値であっても良いが、固定子巻線20に電力を供給した際に大きな電磁力を得るためには、巻数Nは可能な限り大きくすることが望ましい。固定子3は、固定子巻線20を図3に示すように3相スター結線したものであり、1相当たり4つの固定子巻線20を備えたものである。
【0048】
図1に示すように、固定軸2の一端側には、ボルト21によって支持部材7が固定されている。支持部材7は、アルミニウム合金製で熱伝導率が固定軸2よりも高い部材であり、熱伝導特性に優れたものである。また、固定軸2と支持部材7とは直接的に接触しており、両者間の熱伝導をスムーズに行うことができる。支持部材7は、軸心位置に軸方向に貫通した貫通孔22を有する。貫通孔22は、開口径が固定軸2の外径dよりも小さな貫通部23と、開口径が固定軸の外径と同一の軸挿通部25とから構成されている。
【0049】
支持部材7は、大別して外径が軸受10の内径と略同一の本体部26と、外径が本体部26よりも大きく、閉塞部材5の内径よりも小さな拡径部27とにより構成されている。さらに詳細には、支持部材7の本体部26の外径は、固定軸2の外径の約2倍であり、回転子6の外径Xの約1/2である。また、拡径部27の外径は、固定軸2の外径の約2.5倍であり、モータ1の外径の約2/3である。支持部材7は、モータ1の外部に露出する側面28(接触面)と、拡径部27側の側面30とを有する。支持部材7は、側面30側がモータ1の内側に向くように装着されている。また、支持部材7の側面28側には、本体部26の径方向外側に突出したフランジ部29が設けられている。また、側面28側には、支持部材7の軸方向に延伸したボルト挿通孔31が複数、周方向に等間隔に設けられている。即ち、支持部材7には、側面28をコンベア装置のフレーム等に面接触させて固定可能なように、複数のボルト挿通孔31が設けられている。
【0050】
支持部材7の貫通孔22には、軸挿通部25側から固定軸2が挿通されており、その端面が貫通部23と軸挿通部25との境界部分である段部32に当接している。即ち、固定軸2は、段部32によって軸方向外側への移動が阻止されている。
【0051】
固定軸2の他端側にボルト21によって固定されている支持部材8は、支持部材7と略同一の部材であり、固定軸2と直接的に接触している。さらに具体的には、支持部材8は、貫通部23と軸挿通部25とからなる貫通孔22を有する。また、支持部材8は、本体部26と、拡径部27とにより構成されている。支持部材8は、本体部26側の側面28と、拡径部27側の側面30とを有する。支持部材8は、側面30側であって固定軸2の側面に設けられた挿通孔13に相当する位置が肉抜きされ、凹部33が形成されている。要するに、支持部材8は、固定軸2の周面に設けられた挿通孔13に相当する位置に凹部33が形成されている点を除けば、上記した支持部材7と同一の構成を有する。
【0052】
支持部材8の貫通孔22には、軸挿通部25側から固定軸2が挿通され、段部32に当接している。上記したように、固定軸2は、支持部材7の段部32にも当接しているため、これにより支持部材7,8間に軸方向への移動が阻止された状態で支持されている。また、固定軸2は、支持部材7,8の径方向に挿通されたボルト21によって支持部材7,8と一体化されている。
【0053】
支持部材7,8の周囲には、軸受10,11を介して閉塞部材5が配置されている。閉塞部材5は、中心が軸方向に貫通し、円筒状の部材である。閉塞部材5は、開口径が軸受10,11の外径と略同一の本体部35と、内径が本体部35よりも小さく、外径が回転子6の内径と略同一である縮径部36とに大別される。閉塞部材5の本体部35と支持部材7,8の本体部26との間には軸受10,11が配置されている。即ち、閉塞部材5は、軸受10,11を介して支持部材7,8に対して回転自在に支持されている。
【0054】
閉塞部材5の縮径部36の外側には、ピン37によって回転子6が固定され一体化されている。そのため、回転子6は、軸受10,11を介して支持部材7,8および固定軸2に対して回転自在に支持されている。回転子6は、鉄、硼素およびネオジムを主成分とする焼結物を着磁したネオジム磁石や、サマリウムとコバルトとを主成分とするサマコバ磁石やアルニコ磁石等のように磁力の強い磁石からなる多極マグネットである。回転子6は、肉薄で外観が円筒形であり、N極とS極とが周方向に交互に並んだものである。
【0055】
本実施形態のモータ1は、図4に示すように支持部材7,8の側面28を金属製のフレーム38に接触させ、ボルト40をボルト挿通孔31に装着することによって固定される。この時、支持部材7,8の側面28全体が、それぞれフレーム38に密着している。
【0056】
続いて、本実施形態のモータ1における放熱の様子を、図面を参照しながら説明する。固定子3に電力が供給されると、鉄心18に巻き付けられた固定子巻線20が発熱する。固定子巻線20において発生した熱の一部は、図4に矢印Aで示すように、固定子3に対して一定の隙間をあけて配置されている回転子6およびその外周側に配置されているケーシング4側に伝達する。ケーシング4および回転子6は、モータ1の回転駆動に伴い外気によって冷却される。一方、固定子巻線20において発生した熱の残部の大部分は、図4に矢印Bや矢印Cで示すように、鉄心18や固定部材19を介して固定軸2側に伝達する。さらに具体的には、固定子巻線20において発生した熱は、鉄心18や固定部材19と密着している部位である固定軸2の軸方向略中央部に伝達される。
【0057】
モータ1に電力を供給した際の発熱源となるのは固定子巻線20であるため、固定軸2は、鉄心18や固定部材19に接触している軸方向略中央部分が最も高温で、中央部分から軸方向に遠ざかるほど低温となっている。そのため、鉄心18や固定部材19から固定軸2側に伝達された熱は、比較的低温である固定軸2の両端側へと伝播する。
【0058】
上記したように、固定軸2の両端は、支持部材7,8に隙間なく密着している。またさらに、支持部材7,8はアルミ合金製であり、固定軸2よりも熱伝導率が高い。そのため、固定軸2を伝播してきた熱の大部分は、図4に矢印Dで示すように支持部材7,8側へと伝達される。
【0059】
上記したように、支持部材7,8は、いずれもボルト40によってフレーム38に固定され、側面28全体が密着している。そのため、支持部材7,8に伝播された熱の大部分は、図4に矢印Eで示すように支持部材7,8からフレーム38側へと伝達し、モータ1の外部に放出される。
【0060】
またその一方で、支持部材7,8に伝達してきた熱の残部は、軸受10,11や支持部材7,8と閉塞部材5との間にある隙間を介して閉塞部材5側へと伝播する。閉塞部材5に伝播した熱は、本体部35に密着しているケーシング4に伝達し、回転子6と一体的に回転して外気に晒されることによりモータ1の外部に放出される。
【0061】
本実施形態のモータ1では、固定軸2の端部に固定軸2よりも熱伝導率が大きな支持部材7,8が装着されている。そのため、固定軸2の軸方向中央部に装着された固定子3において発生した熱は、スムーズに支持部材7,8側に誘導され、モータ1の外部に排出される。
【0062】
支持部材7,8は、固定軸2よりも大径であり、熱容量が大きい。そのため支持部材7,8は固定子3側から熱が伝播してきてもさほど高温にはならない。また、支持部材7,8は、モータ1の外部に露出しており、外気に晒されている。さらに、支持部材7,8は、側面28がフレーム38に密着するように固定される。そのため、固定子3側から伝播してきた熱は、支持部材7,8において外気中あるいはフレーム38側にスムーズに放出される。
【0063】
また、制御基板15への通電に伴い発生する熱は、この制御基板15を収納している固定軸2側に伝播される。固定軸2に伝播した熱は、固定子3側から伝播してきた熱と同様に、図4中に矢印D,Eで示すように伝播し、フレーム38側へと放出される。
【0064】
本実施形態のモータ1では、支持部材7は、部位によって多少異なるものの外径が少なくとも固定軸2の外径の約2倍以上であり、回転子6の外径Xの約1/2以上である。即ち、本実施形態のモータ1において支持部材7は、固定軸2よりも大径であり、回転子6の外径Xに比しても大径である。さらに、支持部材7は、アルミニウム合金製の部材であり、固定軸2よりも熱伝導特性に優れている。そのため、固定軸2に装着された固定子3において発生した熱は、熱伝導特性に優れ、熱容量の大きな支持部材7側に誘導され、外部へとスムーズに排出される。
【0065】
本実施形態では、支持部材7の外径が、少なくとも固定軸2の外径の約2倍以上であり、回転子6の外径Xの約1/2以上であったが、本発明はこれに限定されるものではない。モータ1の駆動に伴い発生する熱を効率よく外部に排出するためには、支持部材7の外径は、できる限り大きいことが望ましく、固定軸2の外径の2倍以上あるいは回転子6の外径Xの約1/2以上であることが推奨される。
【0066】
上記したように、固定子3への通電に伴って発生する熱の大部分は、閉塞部材5および支持部材7,8を介して外部に放出される。そのため、固定子3として電力を供給することにより多数の極を発生する電磁石を採用してもモータ1内が高温とならない。よって本実施形態のモータ1によれば、回転速度を低速化するために減速機等を別途用いる必要がなく、モータ1が採用される機器類を小型化することができる。
【0067】
本実施形態のモータ1は、固定軸2内に制御基板15を収納し、一体化したものである。そのため、モータ1によれば、固定子3への通電を制御する制御手段を外部に別途用意する必要がない。また、制御基板15への通電に伴って発生する熱は、固定軸2および支持部材7,8を介してフレーム38側に放出され、固定軸2およびモータ1内にこもらない。そのため、上記した構成によれば、モータ1を駆動源として採用する機器類の装置構成や配線をシンプルにすると共に、制御基板15の発熱によるモータ1の故障を防止できる。
【0068】
また、本実施形態のモータ1では、制御基板15を接続するコネクタ16を支持部材7,8近傍まで引き出すことが可能であり、制御基板15が固定軸2の端部近傍に偏った位置に収納されている。そのため、モータ1は、制御基板15を容易に着脱できる。また、上記したように、モータ1では制御基板15を比較的低温である固定軸2の端部近傍に収納しているため、熱の影響による制御基板15の故障や誤作動が起こらない。
【0069】
続いて、本発明の第2実施形態であるモータについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態のモータは、上記実施形態のモータ1と略同一の構成を有するため、以下の説明においては共通する部分に同一の符号を付し、詳細の説明については省略する。
【0070】
図6において50は、本実施形態のモータである。モータ50は、固定軸51を壁面等に片持ち状に固定することによってプーリとして使用可能なものである。モータ50は、固定軸51に固定された固定子3と、閉塞部材5に取り付けられた回転子6と、閉塞部材5に固定され、回転子6の外周を包囲する本体ケース52とを具備している。
【0071】
固定軸51は、両端が開口しており、内部に制御基板15を収納可能な程度に大径で中空の筒体である。さらに具体的には、固定軸51の外径xは、後述する回転子6の外径Xの略1/2の大きさを有する。また、固定軸51は、熱伝導製に優れたアルミニウム合金製である。固定軸51は、周面に固定軸51の内外を連通し、固定子3への電力供給等を行うための配線12を導出するための連通孔55を有する。固定軸51内には、配線12に接続されたソケット56が固定されている。ソケット56は、制御基板15を着脱自在に支持するものであり、制御基板15と配線12とを電気的に接続するものである。配線12は、固定軸51の開口端から外部に導出されている。固定軸51の外側には、図2に示すように鉄心18に固定子巻線20を巻き付けた固定子3が固定部材19によって支持され固定されている。
【0072】
固定軸51の一端側には、軸受57を介して円筒状の閉塞部材5が回転自在に支持されている。閉塞部材5の縮径部36の外周側には、ピン37によって回転子6が固定されている。回転子6は、N極とS極とが周方向に交互に4極ずつ設けられた磁石であり、閉塞部材5および軸受57を介して固定軸51に対して回転自在に支持されている。
【0073】
本体ケース52は、一端側が開口すると共に他端側が閉塞された円筒形の部材である。回転子6の外径Xは、固定軸51の外径の略2倍である。また、本体ケース52は、軸方向の長さLが回転子6の外径Xの2/3程度の扁平形状の筒体である。本体ケース52は、内径が閉塞部材5の縮径部36の外径と略同一であり、外径が閉塞部材5のフランジ部29と略同一である。本体ケース52の開口端側の端部には、閉塞部材5が縮径部36側から挿通され、本体ケース52の開口端にフランジ部29が当接した状態となるように装着されている。本体ケース52は、閉塞部材5と一体化されており、閉塞部材5の外側に固定された回転子6を包囲している。また、本体ケース52は、内側に固定された軸受支持部材58によって支持された軸受60を介して、固定軸51に対して回転自在に支持されている。そのため、本体ケース52は、閉塞部材5および回転子6と一体化され、固定軸51に対して回転自在に支持されている。また、本体ケース52の外周面には、Vベルト等を懸架するためのV溝61が複数設けられている。
【0074】
続いて、本実施形態のモータ50の駆動に伴い発生する熱の放熱について図面を参照しながら説明する。固定子3に電力が供給されると、固定子巻線20が発熱する。固定子巻線20において発生した熱の一部は、図6に矢印Aで示すように一定の間隔をあけて配置されている回転子6側および本体ケース52側に伝播する。本体ケース52側に伝播した熱は、モータ50の駆動に伴い外気によって冷却される。
【0075】
一方、固定子巻線20において発生した熱の大部分は、図6に矢印Bで示すように固定子3が固定されている固定軸51側に伝播する。さらに詳細には、固定軸51は、アルミニウム合金製であり、固定子巻線20が巻き付けられている鉄心18よりも熱伝導特性に優れるものである。また、固定軸51は、固定子巻線20が巻き付けられている鉄心18と直接的に接触している。またさらに、固定軸51の外径xは、回転子6の外径Xの1/2程度であり、鉄心18との接触面積が大きい。そのため、固定子3において発生した熱は、固定軸51側へと優先的に伝播される。
【0076】
ここで、固定子3の鉄心18と固定軸51との接触部分は、固定子3への通電と共に次第に高温となっていく。その一方で、固定軸51の端部側は、熱源となる固定子3から離れているため、固定子3への通電後も低温のままである。また特に、固定軸51の一端側(以下、露出端部62と称する)は、閉塞部材5および本体ケース52から外部に露出し、外気に直接晒されているため、本体ケース52内に存在する固定軸51の他端側よりも低温に維持されている。そのため、鉄心18から固定軸51側に伝播された熱は、図6に矢印Bで示すように外部に露出しており低温である露出端部62側へと集中的に伝播する。即ち、本体ケース52の内部に配置されている固定子3において発生した熱の大部分は、固定軸51を伝播し、図6に矢印Cで示すように外部に露出した露出端部62から本体ケース52の外部に放出される。
【0077】
本実施形態のモータ50は、固定軸51が大径であり熱容量が大きい。また、固定軸51が大径であるため、固定子3の鉄心18と固定軸51との接触面積が大きい。そのため、固定子3への通電に伴い発生した熱は固定軸51側にスムーズに伝達されるが、固定軸51自身はさほど高温にはならない。
【0078】
また、固定軸51は、端部(露出端部62)が外部に露出しており、外気に晒されているため、固定軸51は露出端部62側が低温である。そのため、固定子3において発生した熱は、この熱により加熱され比較的高温となる固定軸51の軸方向略中央部から、外気に晒され低温である露出端部62側へと誘導され、モータ50の外部にスムーズに排出される。従って、本実施形態のモータ50は、固定子3に通電により多数の磁極を発生する電磁石を採用しているにもかかわらずモータ50の内部が高温にならない。
【0079】
さらに、モータ50において、制御基板15は、外気に晒されて低温な露出端部62側に偏在している。そのため、制御基板15で発生した熱は、固定軸51に伝播した後モータ50の外部へとスムーズに排出され、モータ50や固定軸51の内部にはこもらない。
【0080】
本実施形態のモータ50は、固定軸51の外径xは、回転子6の外径Xの1/2程度であったが、本発明はこれに限定されるものではない。モータ50の駆動に伴い、固定子4や制御基板15において発生した熱を効率よく外部に排出するためには、固定軸51の外径xは回転子6の外径Xに対して大きいことが望ましく、外径xは回転子6の外径Xの1/3以上であることが望ましい。モータ50の内部で発生した熱の排出効率の観点からすると、固定軸51の外径xは、本実施形態のモータ50のように回転子6の外径Xの1/2以上であることがより好ましく、外径Xの2/3以上であることがより一層好ましい。
【0081】
また、本実施形態のモータ50は、固定軸51の露出端部62側のみが本体ケース52から突出したものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記実施形態のモータ1のように固定軸51が本体ケース52の両端から突出した形態とすることも可能である。
【0082】
また、モータ50は、固定軸51に代って、例えば図7に示す固定軸65の様な形状のものを採用することも可能である。さらに具体的には、固定軸65は、端部に固定軸65の軸方向中央部よりも大径でフランジ部66(接触面)が設けられている。フランジ部66は、モータ50を壁面やフレーム等の他部材に固定することにより他部材に面接触する。固定軸65は、フランジ部66を有するため固定軸51よりも表面積が大きく、さらに他部材との接触面積も大きい。従って、モータ50に固定軸65を採用すれば、モータ50内で発生した熱をより一層効率よく排出することができる。なお、固定軸65を採用する場合、固定軸65は、フランジ部66が他部材に面接触する位置に設けられることが望ましいが、フランジ部66は固定軸65を他部材へ取り付けた際に、他部材から離れる位置に設けられていてもよい。かかる構成によれば、フランジ部66を放熱用のフィンとして利用し、放熱を促進することが可能である。
【0083】
モータ50には、例えば図8に示す固定軸67を採用することも可能である。さらに具体的に説明すると、固定軸67は、一端に固定軸67の中央部よりも大径で円柱状の放熱部68を有する。放熱部68の側面はフレーム等の他部材に接触する接触面68aである。固定軸67は、放熱部68の分だけ固定軸51よりも表面積が大きく、他部材との接触面積も大きい。従って、モータ50に固定軸67を採用すれば、モータ50内で発生した熱をより一層効率よく排出することができる。なお、固定軸67を採用する場合も、固定軸67は、接触面68aが他部材に接触する位置に放熱部68を設けることが望ましいが、放熱部68は固定軸67を他部材に固定した際に接触面68aが他部材から離れる位置に設けられていてもモータ50内の熱を効率よく外部に排出できる。
【0084】
また、モータ50は、図9に示すように固定軸51の一端側の周囲に複数のフィン69を設けた構成とすることも可能である。また、上記した固定軸65や固定軸67にフィン69を設けた構成とすることも可能である。かかる構成によれば、フィン69の分だけ固定軸51の表面積を大きくし、モータ50内の熱をスムーズに放出することができる。
【0085】
本発明は、上記したモータ1,50に限定されるものではなく、例えば駆動源として上記第2実施形態のモータ50に相当する駆動ユニットを備えたモータ内蔵ローラであってもよい。以下、上記第2実施形態のモータ50に相当する駆動ユニットを駆動源として備えたモータ内蔵ローラについて詳細に説明する。なお、本実施形態のモータ内蔵ローラは、上記したモータ50に相当する駆動ユニットを備えたものであるため、共通する部分については同一の符号を付し、詳細の説明については省略する。
【0086】
モータ内蔵ローラ70は、図10に示すように上記したモータ50の本体ケース52を除く部位で構成される駆動ユニットUを円筒形で両端が開口したローラ本体71内に収納している。換言すれば、モータ内蔵ローラ70は、モータ50の本体ケース52に代って円筒形で両端が開口したローラ本体71を備えたものである。
【0087】
ローラ本体71は、本体ケース52と同様に内径が閉塞部材5の本体部35の外径と略同一であり、外径が縮径部36の外径と略同一の筒体である。ローラ本体71の一端側には、閉塞部材5が縮径部36側から挿通され、ローラ本体71の端部がフランジ部29に当接した状態となるように装着されている。ローラ本体71は、閉塞部材5と一体化されており、閉塞部材5の外側に固定された回転子6を包囲している。また、ローラ本体71の内側には、軸受支持部材58によって軸受60が固定されており、この軸受60および閉塞部材5に装着されている軸受57を介して、ローラ本体71が固定軸51に対して回転自在に支持されている。即ち、ローラ本体71は、閉塞部材5および回転子6と一体化されており、固定軸51に対して回転自在に支持されている。
【0088】
固定軸51は、ローラ本体71の一端側に装着された閉塞部材5の略中心部から、ローラ本体71の軸方向外側に向けて突出している。固定軸51の内部には、配線12を介して固定子3等に電気的に接続されたソケット56が固定されている。ソケット56には、モータ内蔵ローラ70の駆動を制御するための制御基板74(制御手段)が着脱自在に装着されている。
【0089】
制御基板74は、図11に示すように、上記した制御基板15と同様の構成を具備し、駆動ユニットUを駆動制御するための駆動制御部Cと、隣接して配置される他のモータ内蔵ローラ70の制御基板74とデータをやりとりし、このデータに基づき駆動制御部Cを制御するゾーン制御部Zとに大別される。ゾーン制御部Zも、駆動ユニットUと同様にトランジスタやオペアンプ、論理回路等から構成されている。
【0090】
また、固定軸51の露出端部62側は、閉塞部材85が装着され閉塞されている。閉塞部材85は、固定軸51よりも熱導電性に優れており、固定軸51を相対回転不能に支持する支持部材として機能する。閉塞部材85は、大別して本体部86と軸部87とから構成された中空の部材である。本体部86は、外径が固定軸51の内径と略同一で固定軸51の内側に挿入される装着部88と、装着部88に対して垂直方向に突出し、外径が固定軸51の外径と略同一のフランジ部89とにより構成されている。また、軸部87は、後述する固定軸76と略同一径で、本体部86の中心部から装着部88とは逆方向に突出した部分である。軸部87は、軸方向に貫通しており、固定軸51内に収納された制御基板74に接続された配線12が軸部87から外部に取り出されている。
【0091】
一方、ローラ本体71の他端側は、閉塞部材72により閉塞されている。閉塞部材72は、外径がローラ本体71の内径と略同一である本体部73と、外径がローラ本体71の外径と略同一のフランジ部75とを有する。また、閉塞部材72は、ローラ本体71の内外を連通する固定軸76を挿通するための貫通孔77を有する。閉塞部材72の本体部73には、凹部78が設けられており、凹部78内に固定軸76を回転自在に支持する軸受80が収納されている。
【0092】
固定軸76は、面取りにより回り止め加工が施された棒状の部材である。固定軸76には、軸方向に伸びる凹部81が設けられており、その内部にボール82が収納されている。軸受80には押圧部材83が取り付けられており、固定軸76はバネ84およびボール82を介して押圧部材83によってローラ本体71の軸方向外部側に押しつけられている。
【0093】
固定軸76は、ローラ本体71の軸方向内側に押圧して押し込むことができ、押圧を解除するとバネ84の復元力により所定の位置に戻る。そのため、固定軸76を押し込むことにより、ローラコンベアの一対のフレーム(図示せず)の間のように、取り付け位置の間隔が予め定められており変更できないような場所であっても容易にモータ内蔵ローラ70を固定することができる。
【0094】
モータ内蔵ローラ70は、上記したモータ50と概ね同様の構成を有する駆動ユニットUを駆動源として具備したものであるため、固定子3への通電に伴い発生する熱についてもモータ50と同様にして外部に放出される。さらに具体的には、固定子3において発生した熱の一部は、図10に矢印Aで示すように回転子6およびローラ本体71側に伝播し、外気によって冷却される。
【0095】
固定子3において発生した熱の大部分は、固定子3の鉄心18よりも熱伝導特性に優れ、鉄心18に直接的に接触している固定軸51へと伝播される。ここで、鉄心18と固定軸51との接触部分は、固定子3への通電と共に次第に高温となるが、固定軸51は一端側(露出端部62)がローラ本体71から外部に露出している。そのため、鉄心18から固定軸51側に伝播された熱は、図10に矢印Bで示すように外部に露出しており低温である露出端部62側へと集中的に伝播する。そのため、固定子3において発生した熱の大部分は、固定軸51の露出端部62側からローラ本体71の外部側に放出される。固定軸51は、ローラ本体71の外部に露出すると共に、コンベア装置等のフレームに接触しているため、固定軸51を伝播してきた熱は、図10に矢印Cで示すように露出端部62の表面から外部に放出されると共に、閉塞部材85側へと伝播される。
【0096】
閉塞部材85は、装着部88が固定軸51の内面と密接しており、フランジ部89が固定軸51の端部に接触している。従って、露出端部62に伝播してきた熱の一部は、閉塞部材85を介してモータ内蔵ローラ70が固定されているフレームに伝播される。
【0097】
本実施形態のモータ内蔵ローラ70では、上記第2実施形態のモータ50と同様の構成を具備した駆動ユニットUを駆動源として採用しているため、固定子3において発生した熱は、鉄心18が直接接触している固定軸51の軸方向中央部近傍から、外部に露出され低温である露出端部62側へと誘導され、外気中およびモータ内蔵ローラ70が固定されているフレーム側にスムーズに排出される。そのため、本実施形態のモータ内蔵ローラ70では、固定子3に多数の磁極を発生する電磁石を採用し、回転子6を低速で回転させても、ローラ本体70の内部が高温にならない。
【0098】
モータ内蔵ローラ70は、低速で回転駆動可能な駆動ユニットUを具備しているため、減速機を別途用意する必要がなく、部品点数が少ない。そのため、モータ内蔵ローラ70は、従来技術のモータ内蔵ローラよりも軽量かつコンパクトな構成とすると共に、製造コストを低減することができる。
【0099】
本実施形態のモータ内蔵ローラ70は、ローラ本体71の一端側(図10中右側)に上記第2実施形態のモータ50に相当する駆動ユニットUが偏在している。即ち、駆動ユニットUは、モータ内蔵ローラ70が固定されるフレーム(図示せず)に隣接した位置に存在する。そのため、本実施形態のモータ内蔵ローラ70は、駆動ユニットUの固定子3への通電に伴い発生した熱の伝達距離が短く、ローラ本体71内で発生した熱をスムーズに外部に放出することができる。
【0100】
また、本実施形態のモータ内蔵ローラ70では、制御基板74が固定軸51の露出端部62側に偏在している。そのため、制御基板74の交換およびメンテナンスを容易に行うことができ、さらに制御基板74において発生する熱もスムーズに外部に排出できる。
【0101】
なお、本実施形態のモータ内蔵ローラ70は、閉塞部材85の本体部86がフレーム等に面接触するように固定することも可能である。かかる構成によれば、本体部86とフレーム等との接触部分から駆動ユニットUにおいて発生した熱を効率よく排出することができる。
【0102】
上記したモータ内蔵ローラ70は、駆動源として第2実施形態のモータ50にと略同一の構成を有する駆動ユニットUを備えたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第1実施形態のモータ1に相当する構成を具備した駆動ユニットを採用したものであってもよい。また、モータ内蔵ローラ70は、通電に伴い発生する熱の放熱特性を配慮し、モータ50の本体ケース52を除く部分で構成される駆動ユニットUを備えたものであったが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、モータ50やモータ1自身を駆動ユニットとしてローラ本体71内に収納した構成とすることも可能である。
【0103】
上記したモータ1,50、並びに、モータ内蔵ローラ70において、固定子3が固定されている固定軸2,51はいずれも軸方向に貫通した中空部を備えたものであったが、固定軸2,51は必ずしも全体が中空である必要はない。さらに具体的には、固定軸2,51は、図12に示すように全体的に中実であり、制御基板15,74を収納すべき部位を肉抜きして中空部90を形成したものであってもよい。
【0104】
また、モータ1,50およびモータ内蔵ローラ70は、固定子3と直接的に接触している固定軸2,51、並びに、固定軸2,51に接触している支持部材7,8における伝熱を利用して固定子3において発生した熱を外部に放出するものであったが本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、例えばモータ1,50やモータ内蔵ローラ70の内部にファンを設けるなどして気流を発生させることにより、放熱を促進することも可能である。かかる構成によれば、モータ1,50やモータ内蔵ローラ70の放熱特性をさらに向上させることができる。
【0105】
上記各実施形態では、通電に伴い発生する熱をスムーズに外部に放出すべく、固定軸51,65,67や支持部材7,8を熱伝導性に優れたアルミニウム合金製としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの各部材は銅やアルミダイカスト、亜鉛ダイカスト、引き抜き材等いかなる材質で作製されてもよい。なお、固定軸51,65,67や支持部材7,8は、室温で100W/m・K程度を超える熱導電率を有するものであることが望ましく、150W/m・K以上の熱伝導率を有することが推奨される。
【0106】
【発明の効果】
本発明によれば、通電によりモータ内部に発生する熱をスムーズに排出できるため、低速で回転し大きな回転動力を得ることができる高容量のアウターロータ型のモータを提供することができる。
【0107】
また、本発明のモータ内蔵ローラは、低速で回転し大きな回転動力を得ることができる高容量のアウターロータ型のモータを備えたものであるため、減速機等を必ずしも設ける必要がない。従って、本発明によれば、モータ内蔵ローラを小型化しつつ、部品点数が少なく安価なモータ内蔵ローラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるモータの断面図である。
【図2】図1に示すモータのA−A断面図である。
【図3】図1に示すモータの固定子に用いられる固定子巻線の結線回路図である。
【図4】図1に示すモータにおける放熱状態を示す断面図である。
【図5】図1に示すモータが備える制御基板の回路構成を示す模式図である。
【図6】本発明の第2実施形態のモータの断面図である。
【図7】図6に示すモータに採用される固定軸の変形例を示す斜視図である。
【図8】図6に示すモータに採用される固定軸の別の変形例を示す斜視図である。
【図9】図6に示すモータに採用される固定軸のさらに別の変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第3実施形態であるモータ内蔵ローラの断面図である。
【図11】図10に示すモータ内蔵ローラが備える制御基板の回路構成を示す模式図である。
【図12】本発明のモータ、並びに、モータ内蔵ローラが備える固定軸の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,50 モータ
2,51,65,67 固定軸
3 固定子
5 閉塞部材
6 回転子
7,8 支持部材
15,74 制御基板(制御手段)
16 コネクタ
28 側面(接触面)
56 ソケット
62 露出端部
66 フランジ部(接触面)
68a 接触面
70 モータ内蔵ローラ
85 閉塞部材(支持部材)
90 中空部
U 駆動ユニット
Claims (12)
- 固定軸に取り付けられた固定子と、前記固定子の外周側に配置され固定軸に対して回転自在に支持されている回転子と、固定軸を相対回転不能に支持する支持部材を有し、当該支持部材は、少なくとも固定軸の端部と接触し、固定軸よりも熱伝導率が高いことを特徴とするモータ。
- 固定軸に取り付けられた固定子と、前記固定子の外周側に配置され固定軸に対して回転自在に支持されている回転子と、固定子への通電を制御する制御手段とを具備し、前記固定軸は、制御手段を収納する中空部を具備していることを特徴とするモータ。
- 少なくとも固定軸の端部と接触し、固定軸を相対回転不能に支持する支持部材を有し、支持部材は、固定軸よりも熱伝導率が高いことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
- 支持部材は、固定軸よりも大径で外部に露出した露出部を有することを特徴とする請求項1又は3に記載のモータ。
- 支持部材は、モータが固定される他部材に面接触する接触面を有することを特徴とする請求項1,3,4のいずれかに記載のモータ。
- 固定軸に取り付けられた固定子と、前記固定子の外周側に配置され固定軸に対して回転自在に支持されている回転子とを有し、前記固定軸の少なくとも一端側には、軸方向中央部よりも大径で他部材と面接触する接触面が設けられていることを特徴とするモータ。
- 固定子への通電を制御する制御手段を具備し、固定軸及び/又は支持部材には、前記制御手段を収納する中空部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のモータ。
- 固定軸及び/又は支持部材の外径は、回転子の外径の1/2以上であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のモータ。
- 制御手段は、固定軸の軸方向端部側に偏在していることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載のモータ。
- 中空部には、制御手段を電気的に着脱自在な接続端子が設けられていることを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載のモータ。
- 回転子は、N・S4対8極の磁極を発生することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のモータ。
- 固定軸に対して回転自在に支持されたローラ本体内にモータが内蔵され、該モータの回転動力がローラ本体に伝達されることでローラ本体が固定軸に対して回転駆動するモータ内蔵ローラであって、前記モータとして上記請求項1乃至11のいずれかに記載のモータが採用されていることを特徴とするモータ内蔵ローラ。
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