JP2002042887A - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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Abstract
たリチウム二次電池を提供すること。 【解決手段】 本発明のリチウム二次電池は、式Lix
Ni1-yMyO2(MはB、Mg、Ca、Sr、Ba、T
i、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Al、In、
Nb、Mo、W、YおよびRhよりなる群から選ばれる
少なくとも一種の元素、0.05≦x≦1.1、0≦y
≦0.5)で表されるLiNiO2系化合物よりなる正
極活物質と、結晶構造を有する黒鉛材料よりなる核と、
核の表面に形成された乱層構造の炭素質材料よりなる表
層部と、からなる負極活物質と、を有するリチウム二次
電池において、負極活物質は、X線粉末解析測定におけ
る平均面間隔d(002)が0.340nm以下であ
り、かつアルゴンレーザーラマンスペクトルによる15
80cm-1に対する1360cm-1のピーク強度比であ
るR値が0.30〜0.55であることを特徴とする。
本発明のリチウム二次電池は、抵抗増加率が抑えられて
いるとともに、初期容量および放電容量比が高く保持さ
れることで、寿命特性が向上する効果を示す。
Description
関し、詳しくは、サイクル特性、保存特性等の電池の性
能に優れたリチウム二次電池に関する。
電気機器、等の電源として、高い重量エネルギー密度を
持つことから、リチウム二次電池の搭載が主流となりつ
つある。さらに、このリチウム二次電池は、自動車のク
リーンなエネルギー源としての利用が検討されている。
この自動車用電池においては、高エネルギー密度、高出
力密度であることはもちろん、その耐用年数から、サイ
クル特性や、保存特性等の寿命特性に優れていることが
求められている。
ムを含む正極活物質をもち、かつ充電時にはリチウムを
リチウムイオンとして放出し、放電時にはリチウムイオ
ンを吸蔵することができる正極と、負極活物質をもち、
充電時にはリチウムイオンを吸蔵し放電時にはリチウム
イオンを放出することができる負極と、有機溶媒にリチ
ウムが含まれる電解質が溶解された電解液と、から構成
される。
としては、LixCoO2、LixNiO2、LixMn2O
4、LixFeO2、V2O5、Cr2O5、MnO2、TiS
2、MoS2などの遷移金属酸化物およびカルコゲン酸化
物等の化合物が提案されている。
やLixNiO2、LixMn2O4が4V級と高い容量を
有することから、非水電解質リチウム二次電池用正極活
物質として有望であることが知られている。これらのL
i化合物の中でも、安価で安定した供給が可能であり、
かつ理論容量も大きなLixNiO2がリチウム二次電池
の正極活物質として期待されている。ここで、Coは稀
少、高価であり、安定的な供給が難しいとともに、製造
される電池のコストが過大になるためである。このとき
LixNiO2は、添加元素Mが添加されたLixNi1-y
MyO2で示される化合物であってもよい。
は、リチウムをインターカレートまたはドーピング可能
な材質である炭素材料が用いられている。このような特
性を有する物質としては、難黒鉛化性炭素や、易黒鉛化
性炭素および黒鉛をあげることができる。ここで、難黒
鉛化性炭素とは、ガラス状炭素に代表される非晶質構造
に近い構造をもつ炭素質材料であり、易黒鉛化性炭素と
は、熱処理温度によって炭素の構造を容易に変えられる
炭素質材料を示す。
カレーション化合物(LiC6)の理論容量を超える高
容量かつ高エネルギー密度が得られる物質であるもの
の、黒鉛や易黒鉛化性炭素に比べて、不可逆容量が大き
いため、電池への適用には、大きな欠点を有していた。
すなわち、不可逆容量が大きいと、二次電池として用い
たときに、充放電特性が低下するためである。
活物質は、不可逆容量は小さいが、サイクル特性が低下
するという問題があった。すなわち、結晶性が高くなる
ほど、電解液と反応しやすくなり、電解液が分解される
ことより充放電効率の低下が生じるためである。
て、特許第2643035号、特開平4−370662
号、特開平5−190209号には、黒鉛や易黒鉛化性
炭素の表層を乱層構造な炭素とすることで、電解液の分
解による充放電効率の低下を抑制することが開示されて
いる。
核となる炭素材料の表面に非晶質炭素層を形成してなる
炭層材料を活物質としてなる非水系二次電池用炭素負極
が開示されている。
密度が1.8g/cm3以上かつラマンスペクトルのピ
ーク強度比が0.4以上である炭素質物が示されてい
る。
解液の溶媒に対して不透過性であるがリチウムを拡散さ
せ得る炭素質材料よりなる薄層を有する炭素質材料が示
されている。
質のみに言及されたものである。また、特許第2643
035号、特開平5−190209号で言及されている
負極活物質の多層構造の炭素材料は、表層の乱層構造の
炭素を薄くするためのものであり、リチウム二次電池の
内部抵抗が増加するという問題を有していた。一方、特
開平4−370662号で言及されている負極活物質
は、乱層構造の炭素を厚くする技術に関するものであ
り、保存特性が低下するという問題を有していた。
合物を用いたリチウム二次電池においては、充放電時の
正極の使用電位範囲が広いほど、高温充放電サイクル試
験後の抵抗が著しく増加することがわかった。すなわ
ち、LiNiO2系化合物は、充放電時の電位変化によ
る結晶変化(六方晶α→単斜晶β→六方晶γ)が大き
く、さらに充放電サイクル等により結晶変化が繰り返さ
れることで結晶構造の歪みや破壊、あるいは充放電を阻
害する(内部抵抗が上昇する)不純物層の生成が生じる
ためと考えられる。
みてなされたものであり、サイクル特性や保存特性に優
れたリチウム二次電池を提供することを課題とする。
に本発明者等は、正極活物質にLiNiO2系化合物を
用いたときに充放電時の正極の使用電位範囲が広いほ
ど、充放電サイクル試験後の抵抗が著しく上昇すること
に着目し、正極の使用電位範囲を狭くすることで上記課
題を解決できることを見出した。詳しくは、正極の使用
電位範囲を狭くする方法として、負極活物質を乱層構造
の炭素材料または乱層構造の炭素材料と結晶性の高い炭
素材料との混合物とすると、放電時の負極の使用電位範
囲が高電位側まで使用されるようになることを利用し、
相対的な正極の使用電位範囲を低下させることで上記課
題を解決した。
式LixNi1-yMyO2(MはCo、Mn、Al、B、T
i、Mg、およびFeよりなる群から選ばれる少なくと
も一種の元素、0<x≦1.2、0<y≦0.25)で
表されるLiNiO2系化合物を有する正極活物質と、
結晶構造を有する黒鉛材料よりなる核と、核の表面に形
成された乱層構造の炭素質材料よりなる表層部と、から
なる負極活物質と、を有するリチウム二次電池におい
て、負極活物質は、X線粉末解析測定における平均面間
隔d(002)が0.340nm以下であり、かつアル
ゴンレーザーラマンスペクトルによる1580cm-1に
対する1360cm-1のピーク強度比であるR値が0.
30〜0.55であることを特徴とする。
の核の黒鉛材料の結晶性を高めるとともに表層部の乱層
構造の炭素質材料の結晶構造の乱れを大きくすること
で、正極の使用電位範囲を狭くし、内部抵抗の増加が抑
えられ、電池の寿命特性を向上させている。このため、
本発明のリチウム二次電池は、大電流が必要とされる電
気自動車等の電源として特に有用である。
極活物質と、負極活物質とを有する。
はCo、Mn、Al、B、Ti、Mg、およびFeより
なる群から選ばれる少なくとも一種の元素、0<x≦
1.2、0<y≦0.25)で表されるLiNiO2系
化合物を有する。これらのLiNiO2系化合物は、正
極活物質としての理論容量も大きく、高い電池特性を有
するリチウム二次電池を得ることができる。
よりなる核と、核の表面に形成された乱層構造の炭素質
材料よりなる表層部と、からなる。すなわち、結晶構造
を有する核と、乱層構造を有する表層部と、からなるこ
とでリチウム二次電池の電池特性の低下を抑えることが
できる。
チウム二次電池に用いると、電解液の分解によるものと
思われる充電効率の低下、炭素材料の破壊が生じるが、
表面に乱層構造の炭素質材料層を形成することで、これ
らの現象の発生が抑えられる。この結果、リチウム二次
電池の保存特性、サイクル特性などの電池性能の低下が
抑えられる。
高い黒鉛材料を示す。結晶性の高い黒鉛材料は、真密度
が高いことから体積容量比を大きくできることや、低い
充放電電位で平坦性がよいという効果を示す。このよう
な負極性能を示すことで、負極活物質として用いたリチ
ウム二次電池のエネルギー密度を向上させる。このよう
な黒鉛材料としては、たとえば、人造黒鉛、天然黒鉛等
の黒鉛をあげることができる。
ズが小さく、かつ結晶子がランダムに配向している炭素
質材料を示す。この乱層構造の黒鉛材料としては、たと
えば、アモルファス状態の炭素をあげることができる。
平均面間隔d002が0.340nm以下である。ここ
で、X線粉末解析測定により核の結晶性が測定される。
ここで、平均面間隔d002が0.34nm以下となるこ
とで、核の結晶性が十分に高くなる。また、平均面間隔
d002が0.340nmを超えると、核の結晶性が低く
なり、不可逆性が大きくなる。負極活物質は、平均面間
隔d002が0.3357nm以下であることがより好ま
しい。
ペクトルによる1580cm-1に対する1360cm-1
のピーク強度比であるR値が0.30〜0.55であ
る。ここで、アルゴンレーザーラマンスペクトルによる
1580cm-1のピークは高結晶性の黒鉛材料を示し、
1360cm-1のピークは表層部の乱層構造のピークを
示す。このことから、ピーク強度比が大きいほど、乱層
構造の黒鉛が多く存在することを示す。また、R値の1
580cm-1に対する1360cm-1のピーク強度比と
は、(1360cm-1のピーク強度)/(1580cm
-1のピーク強度)で示される値を示す。
が大きくなりサイクル特性が低下し、0.55を超える
と内部抵抗の増加は抑制されるが保存特性が低下した。
このことは、R値が小さい、すなわち、表層部の乱層構
造の炭素の割合が低下すると、核の結晶構造を有する炭
素により充電効率の低下が発生するようになる。また、
R値が0.55を超えると保存特性が低下したが、この
ことは、満充電に近い状態での乱層構造の炭素中のLi
の状態が、結晶構造の黒鉛材料におけるそれと比べて不
安定であると考えられる。
定結果における(006)面、(102)面および(1
01)面のピーク強度比(I006+I102)/I101が、
0.37〜0.42であることが好ましい。すなわち、
LiNiO2系化合物の結晶性を制御することで、リチ
ウム二次電池のサイクル特性を向上させることができ
る。
末解析測定結果によるピーク強度比が0.42を超える
と、リチウム二次電池の内部抵抗が増大するようにな
る。このことは、初期におけるLiNiO2系化合物の
結晶欠陥がリチウムイオンの拡散を阻害する抵抗となる
ことや、充放電サイクルにともなう不純物層の生成や、
LiNiO2系化合物自身の充放電による歪みの増加等
によると考えられる。
結晶欠陥が少なくなることでリチウムイオンの拡散の阻
害は小さくなるが、内部抵抗が増加した。このことは、
原因は明らかではないが、少量の結晶欠陥がLiNiO
2系化合物の歪みに対してピン止め効果のような働きを
示すことでLiNiO2系化合物の結晶構造の変化を抑
制しているためと推測される。
体とするリチウムニッケル化合物は、層状構造をしてい
ることが知られている。この層状構造においては、X線
回折を用いた結晶構造解析による(006)面に起因す
る回折強度I006と(102)面に起因する回折強度I
102との和を(101)面に起因する回折強度I101で除
した値(I006+I102)/I101が小さいほど、結晶欠
陥が少なく、結晶性が高いと言われている。
は、その製造時に、原材料の配合比、焼成温度、雰囲気
(酸素濃度、露点、CO2含有量等)などの条件を調節
することで製造することができる。
15μmであることが好ましい。LiNiO2系化合物
の平均粒径が2μm未満となると電解液の有機溶媒との
反応性が高くなり、充放電サイクルにおける放電容量の
低下や内部抵抗の増加が発生するようになる。また、L
iNiO2系化合物の平均粒径が15μmを超えると、
粒径が大きくなりすぎ、正極活物質としての充填性が低
下するようになる。
が0.2〜1.5m2/gであることが好ましい。Li
NiO2系化合物のBET比表面積が0.2m2/g未満
では、電解液とのぬれ性が悪くなり、実効放電容量の低
下を招くようになる。また、BET比表面積が1.5m
2/gを超えると、電解液との反応性が高くなりすぎ、
放電容量の低下や内部抵抗の増加を招くようになる。
(1-b-c)Me(c)O2(Meは少なくとも一種の金属元
素、0≦a、0≦b+c<1)で表されるリチウムマン
ガン複合酸化物を含むことが好ましい。ここで、正極活
物質がリチウムマンガン複合酸化物を含むときは、Li
NiO2系化合物とリチウムマンガン複合酸化物とが混
合した状態を示す。ここで、金属元素とは、単体で金属
結晶を形成できる元素を示す。また、金属元素は、少な
くとも一種が含まれ、2種以上が用いられるときは、そ
れぞれの金属元素が混合した状態で用いられる。この正
極活物質に加えられるリチウムマンガン複合酸化物とし
ては、式Li(a+b)Mn(1-b-c)Me(c)O2(Meは少な
くとも一種の金属元素、0≦a、0≦b+c<1)に示
される組成を有していればよく、その構造は特に限定さ
れるものではなく、スピネル型構造であっても、層状構
造であってもよい。
複合酸化物を含むことで、リチウム二次電池の充放電曲
線を調節することができるようになる。この結果、充放
電特性の異なるリチウム二次電池を得ることができる。
詳しくは、リチウムマンガン複合酸化物を配合すること
で正極活物質の充放電曲線が高電位側にシフトし、リチ
ウムマンガン複合酸化物の配合量を変化させることで充
放電曲線を変化させることができる。充放電曲線が異な
ると、同一電位からの充放電容量が変化することとな
る。このことから、リチウム二次電池の充放電特性が変
化することとなる。また、リチウムマンガン複合酸化物
の配合は、任意の割合で配合することができる。
あり、かつLaが146〜218nmであることが好ま
しい。ここで、Lcは負極活物質の結晶子の厚さ方向
(c軸方向)の大きさを示し、Laは結晶子の長手方向
(a軸方向)の大きさを示す。すなわち、LcおよびL
aが小さくなることは負極活物質の結晶構造が乱れるこ
とを示し、LcおよびLaが大きくなることは負極活物
質の結晶性が高くなることを示す。このため、Lcおよ
びLaが所定の範囲より小さくなると、乱層構造による
影響が強く現れるようになり、逆に、LcおよびLaが
所定の範囲より大きくなると、高結晶性による影響が現
れるようになる。
あることが好ましい。負極活物質の平均粒径が5μm未
満となると、電解液との反応性が高くなり、リチウム二
次電池の放電容量の低下や内部抵抗の増加を招く。ま
た、負極活物質の平均粒径が20μmを超えると、粗大
となり、電極への充填性が低下し、電池容量の低下を招
く。
4.0m2/gであることが好ましい。負極活物質のB
ET比表面積が2.0m2/g未満では、電解液とのぬ
れ性が悪くなり、実効放電容量の低下を招くようにな
る。また、BET比表面積が4.0m2/gを超える
と、電解液との反応性が高くなりすぎ、放電容量の低下
や内部抵抗の増加を招くようになる。
および負極活物質以外は、通常のリチウム二次電池に用
いられる形態とすることができる。また、本発明のリチ
ウム二次電池は、その構造は特に限定されるものでな
く、正極および負極をシート状に形成し、セパレータを
介して交互に積層させた積層型の電極体を有する積層型
電極電池でも、シート状の正極および負極をセパレータ
を介して巻回させた巻回型の電極体を有する巻回型電極
電池であっても、あるいは他の形態であってもよい。
できる電解液、集電体、セパレータとしては、たとえ
ば、以下に示されるものを用いることができる。
キシエタン、1、2−ジエトキシエタン、プロピレンカ
ーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクト
ン、テトラヒドラフラン、1、3−ジオキソラン、ジエ
チレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメ
チルカーボネートなどの単独または2種以上の混合溶媒
に、例えば、LiCF3 SO3、LiC4F9SO3、Li
ClO4、LiPF6、LiBF4、LiN(CF3 S
O2)(CF3 SO2)、LiN(C4F9SO2)(CF3
SO2)、LiN(C2F5SO2)(C2F5SO2)など
の電解質を単独または2種以上を溶解させて調整した有
機溶媒系の電解液を用いることができる。
ウム、ステンレスなど、負極の集電体としては、例え
ば、銅、ニッケルなどを銅、パンチドメタル、フォーム
メタルや板状に加工した箔などを用いることができる。
50(μm)で、開孔率30〜70%の微多孔性ポリプ
ロピレンフィルムや微多孔性ポリエチレンフィルムなど
を用いることができる。
電材や結着剤を用いることができる。この結着剤として
は、有機系結着剤や、無機系結着剤を用いることがで
き、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)等の化合物をあげることができる。
に、結着剤を用いることができる。
ウム二次電池の製造方法を用いて製造することができ
る。このリチウム二次電池の製造方法としては、たとえ
ば、正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負
極とが、セパレータを介して積層した状態で、電池容器
に収納し、この電池容器内に電解液を注入し、密閉封止
することで製造する方法をあげることができる。
性や保存特性といった電池の寿命特性に優れている。こ
のため、電気自動車等の瞬時にかつ継続的に大電流が要
求されるような用途に用いることに有用である。
は負極活物質を変化させた円筒形リチウム二次電池を作
製した。ここで、実施例において作製されたリチウム二
次電池を図1に示した。
チウムを含む正極活物質をもち、かつ充電時にはリチウ
ムをリチウムイオンとして放出し、放電時にはリチウム
イオンを吸蔵することができる正極1と、炭素材料から
なる負極活物質をもち、充電時にはリチウムイオンを吸
蔵し放電時にはリチウムイオンを放出することができる
負極2と、有機溶媒にリチウムが含まれる電解質が溶解
されて形成された非水電解液3と、正極と負極との間に
配されるセパレータ4と、を備えたリチウム二次電池で
ある。
体11と、正極集電体11の表面上に形成された正極活
物質と結着剤とを有する正極合剤層12と、正極集電体
に接合された正極集電リード13と、からなる電極であ
り、シート状に形成されている。
負極集電体21の表面上に形成された負極活物質と結着
剤とを有する負極合剤層22と、負極集電体21に接合
された負極集電リード23と、からなる電極であり、シ
ート状に形成されている。
パレータ4を介して巻回した状態で、ケース7内に保持
されている。また、正極1および負極2の集電リード1
3、23は、それぞれケース7の正極端子部5および負
極端子部6と接続されている。
質ポリエチレンフィルムが用いられた。
チレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート
(DEC)とを30:70の体積比で混合した溶媒に、
1mol/リットルの割合で溶解させた溶液が用いられ
た。
で作製された。
量部、導電剤としてアセチレンブラック(品番:HS−
100)が10重量部、結着剤としてポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)5重量部の配合でN−メチル−2−ピ
ロリドン(NMP)溶液に溶解させ、ペーストを作製し
た。このペーストをコンマコータにてアルミ箔の両面に
塗布する。
荷重をかけ、電極密度を向上させた正極板を作成した。
その後、この正極板は、所定の大きさにカットされ、電
流取り出し用のリードタブ溶接部となる部分の電極合剤
を掻き取ることでシート状正極が製造された。
部、結着剤としてPVDF7.5重量部とをNMP溶液
に溶解させ、ペーストを作製した。このペーストを、正
極と同様にコンマコータを用いて銅箔表面の両面に塗布
した。その後、このペーストが塗布された銅箔をロール
プレス機に通して荷重をかけ、電極密度を上昇させた負
極板を作製した。
し、電流取り出し用のリードタブ溶接部となる部分の電
極合剤を掻き取ることでシート状負極が製造された。
極およびシート状負極を、セパレータを介した状態で巻
回させて、巻回型電極体を形成した。得られた巻回型電
極体は、ケースの内部に挿入され、ケース内に保持され
た。このとき、シート状正極およびシート状負極のリー
ドタブ溶接部に一端が溶接された集電リードは、ケース
の正極端子あるいは負極端子に接合された。
液が、巻回型電極体が保持されたケース内に注入され、
ケースが密閉、封止された。
長さ65mmの円筒形リチウム二次電池が製造された。
質、負極活物質およびリチウム二次電池の各種特性は、
以下の測定方法により測定された。
320−X100型マイクロトラックを用いて粒度分布
を測定し、この粒度分布から中心粒径D50を求め、こ
のD50を粒径とした。
れた黒鉛について、JIS K2425により規定され
た方法を用いて、溶剤分析を行い、キノリン不溶分
(%)を測定し、100−(キノリン不溶分)の式で表
されるキノリン可溶分(%)を算出し、このキノリンの
可溶分の量をピッチコート量とした。
ム社製NOVA2000型BET比表面積測定装置を用
いて、窒素吸着BET一点法による比表面積を測定し
た。
RS−SYS1000型ラマン分光装置を用いて行われ
た。詳しくは、514.5nmの波長のアルゴンレーザ
ー(レーザー径2μm)を用いたラマン分光測定により
観察される2本のピーク(1360cm-1、1580c
m-1に現れるピーク)から、R値を1360cm-1/1
580cm-1のピーク強度比として求めた。また、この
2本のピークの積分強度比、すなわち、(1360cm
-1のピークの積分強度)/(1580cm-1の積分強
度)からG値を求めた。
(株)製、型式:RINT2000を用いて、X線源:
CuKα1、管電圧:50(kV)、管電流:100
(mA)、発散スリット:1/2(deg)、散乱スリ
ット:1/2(deg)、受光スリット:0.15(m
m)、走査モ−ド:連続、走査範囲:15°〜75°で
回折強度の測定を行った。
を用い、曲率5.0でバックグラウンド除去を行った
後、(Kα1/Kα2)の強度比を0.5に設定し、Kα
2による影響を除去した。
するX線の回折強度を読み取り、LiNiO2系正極活
物質における結晶性の目安となる(006)面、(10
2)面、および(101)面のピーク強度比:(I006
+I102)/I101を求めた。
(株)製、型式:RINT2000を用いて、日本学術
振興会第117委員会により定められた方法(稲垣道
夫、炭素、1963(36)、25に記載された方法)
によりなされた。
0.25(mA/cm2)で4.1(V)までCC−C
V充電し、放電電流0.33(mA/cm2)で3.0
(V)までCC放電を行った。
4.1(V)までCC−CV充電、放電電流1.1(m
A/cm2)で3.0(V)までCC放電を4回行った
後、充電電流1.1(mA/cm2)で4.1(V)ま
でCC−CV充電、放電電流0.33(mA/cm2)
で3.0(V)までCC放電し、この時の放電容量を電
池初期容量とした。
極活物質重量で規格化した値を用いて比較した。なお、
測定は20℃の雰囲気で行った。
池を、雰囲気温度60℃の恒温槽内に入れ、充電電流
2.2(mA/cm2)で4.1(V)までCC充電
し、放電電流2.2(mA/cm2)で3.0(V)ま
でCC放電を行うサイクルを500回繰り返して行われ
た。
の測定は、まず、20℃で充電電流が1.1(mA/c
m2)で3.75(V)までCC−CV充電し、交流イ
ンピーダンス測定装置((株)東陽テクニカ製:周波数
応答アナライザsolartron1260、ポテンシ
ョ/ガルバノスタットsolartron1287)を
用いて、周波数100kHz〜0.02Hzまで走査
し、縦軸に虚数部、横軸に実数部を示すコール−コール
プロットを作成した。つづいて、このコール−コールプ
ロットにおいて、円弧部分を円でフィッティングして、
この円の実数部分と交差する二点のうち大きい方の値を
抵抗値とし、電池の内部抵抗とした。
測定をサイクル試験の前後で行い、(内部抵抗増加率)
=(サイクル試験後の抵抗値)/(サイクル試験前の抵
抗値)で定義した。
で、充電電流が1.1(mA/cm2)で4.1(V)
までCC−CV充電し、充電された状態で60℃に保持
された恒温槽中に保持し、720時間開回路の状態で保
持し、その後、雰囲気温度を20℃に戻して放電電流
0.33(mA/cm2)で3.0(V)までCC放電
し、このときの放電容量と電池初期容量との比である電
池容量比で定義した。
i1.0Ni0.82Co0.15Al0.03O2粉末が、負極活物質
に表層部が乱層構造の黒鉛粉末が用いられたリチウム二
次電池である。
m、BET比表面積が0.65m2/g、XRD強度比
が0.39であった。また、負極活物質は、平均面間隔
d002が0.336nm、中心粒径D50が10.6μ
m、BET比表面積が3.8m 2/g、R値が0.3
0、G値が0.62、Lcが110nm、Laが218
nmであった。
は、以下に記載の手段により行われた。
・H2O)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、水酸化
コバルト(Co(OH)2)、水酸化アルミニウム(A
l(OH)3)を、モル比でLi:Ni:Co:Al=
1.02:0.82:0.15:0.03の割合となる
ように秤量し、自動乳鉢で十分に混合した。
投入し、酸素気流中、750度で15時間焼成し、室温
まで1℃/分の割合で徐冷した。
0.82Co0.15Al0.03O2粉末が得られた。なお、Li
の割合が焼成前と比べて減少していることは、焼成時に
若干のLiが散逸するためである。また、このLi1.0
Ni0.82Co0.15Al0.03O2粉末の組成の確認は、I
CP発光分光分析法による定量分析により確認された。
は、以下に記載の手段により行われた。
4μm、平均面間隔d002=0.336nm、Lc=
100nm以上、La=100nm以上、BET比表面
積=12.1m2/g、R値=0.05)50gと、あ
らかじめ一次QIを除去した軟化点80℃のコールター
ルピッチ(キノリン不溶分トレース、トルエン不溶分3
0%)50gとを500mlセパレルフラスコに入れ、
常圧、200℃で2時間攪拌混合した。攪拌後、得られ
た混合物1重量部に対してトルエン1重量部を加え、攪
拌した状態で80℃で1時間の洗浄処理を施した。この
洗浄処理された混合物を、ろ過、洗浄、乾燥させること
でピッチがコートされた黒鉛粉末が得られた。
鉛粉末のキノリンの可溶分の測定値が7.4%であるこ
とから、ピッチのコート量は7wt%であった。
雰囲気中で、昇温速度50℃/hrで1200℃まで昇
温させ、この1200℃で1時間保持して焼成し、炭化
させることで負極活物質が製造された。
002が0.336nm、中心粒径D50が10.7μ
m、比表面積が3.3m2/g、R値が0.31、G値
が0.71、Lcが104nm、Laが194nmであ
る表層部が乱層構造の黒鉛粉末を負極活物質として用い
た以外は、実施例1と同様のリチウム二次電池である。
配合量を100gとし、洗浄処理におけるトルエンの投
入量を混合物1重量部に対して2重量部とした以外は、
実施例1と同様の手段により製造された。
黒鉛粉末のキノリンの可溶分の測定値が8.6%である
ことから、ピッチのコート量は、9wt%であった。
002が0.336nm、中心粒径D50が10.7μ
m、比表面積が2.4m2/g、R値が0.39、G値
が0.80、Lcが89nm、Laが162nmである
表層部が乱層構造の黒鉛粉末を負極活物質として用いた
以外は、実施例1と同様のリチウム二次電池である。
配合量を100gとし、洗浄処理におけるトルエンの投
入量を混合物1重量部に対して2重量部とし、攪拌を常
温で1時間行った以外は、実施例1と同様の手段により
製造された。
黒鉛粉末のキノリンの可溶分の測定値が12.1%であ
ることから、ピッチのコート量は12wt%であった。
002が0.336nm、中心粒径D50が10.8μ
m、比表面積が2.6m2/g、R値が0.48、G値
が1.02、Lcが89nm、Laが162nmである
表層部が乱層構造の黒鉛粉末を負極活物質として用いた
以外は、実施例1と同様のリチウム二次電池である。
配合量を200gとし、洗浄処理におけるトルエンの投
入量を混合物1重量部に対して4重量部とした以外は、
実施例1と同様の手段により製造された。
黒鉛粉末のキノリンの可溶分の測定値が15.9%であ
ることから、ピッチのコート量は16wt%であった。
002が0.336nm、中心粒径D50が10.9μ
m、比表面積が2.8m2/g、R値が0.55、G値
が1.21、Lcが81nm、Laが146nmである
表層部が乱層構造の黒鉛粉末を負極活物質として用いた
以外は、実施例1と同様のリチウム二次電池である。
配合量を200gとした以外は、実施例1と同様の手段
により製造された。
黒鉛粉末のキノリンの可溶分の測定値が19.8%であ
ることから、ピッチのコート量は20wt%であった。
002が0.336nm、中心粒径D50が10.4μ
m、比表面積が5.8m2/g、R値が0.29、G値
が0.54、Lcが115nm、Laが230nmであ
る表層部が乱層構造の黒鉛粉末を負極活物質として用い
た以外は、実施例1と同様のリチウム二次電池である。
配合量を25gとし、洗浄処理におけるトルエンの投入
量を混合物1重量部に対して4重量部とした以外は、実
施例1と同様の手段により製造された。
黒鉛粉末のキノリンの可溶分の測定値が3.2%である
ことから、ピッチのコート量は3wt%であった。
002が0.336nm、中心粒径D50が10.9μ
m、比表面積が3.5m2/g、R値が0.62、G値
が1.28、Lcが76nm、Laが128nmである
表層部が乱層構造の黒鉛粉末を負極活物質として用いた
以外は、実施例1と同様のリチウム二次電池である。
配合量を200gとし、かつ洗浄処理におけるトルエン
の投入後の攪拌を常温で行った以外は、実施例1と同様
の手段により製造された。
黒鉛粉末のキノリンの可溶分の測定値が22.3%であ
ることから、ピッチのコート量は22wt%であった。
平均粒径が8μm、BET比表面積が0.58m 2/
g、XRD強度比が0.42であるLi1.0Ni0.82C
o0.15Al0.03O2粉末が用いられた以外は実施例2と
同様なリチウム二次電池である。
た以外は、実施例1の正極活物質の製造方法と同様にし
て製造された。
平均粒径が8μm、BET比表面積が0.53m 2/
g、XRD強度比が0.37であるLi1.0Ni0.82C
o0.15Al0.03O2粉末が用いられた以外は実施例2と
同様なリチウム二次電池である。
℃、10時間の予備焼成を行った後に、再度自動乳鉢で
十分に粉砕をし、720℃で20時間の焼成を行った以
外は、実施例1の正極活物質の製造方法と同様にして製
造された。
平均粒径が8μm、BET比表面積が0.57m 2/
g、XRD強度比が0.44であるLi0.99Ni0.82C
o0.15Al0.03O2粉末が用いられた以外は実施例2と
同様なリチウム二次電池である。
物(LiOH・H2O)、水酸化ニッケル(Ni(O
H)2)、水酸化コバルト(Co(OH)2)、水酸化ア
ルミニウム(Al(OH)3)を、モル比でLi:N
i:Co:Al=1.00:0.82:0.15:0.
03の割合となるように秤量し、自動乳鉢で十分に混合
した後、この混合物をアルミナ製るつぼに投入し、酸素
気流中、800℃で6時間焼成し、室温まで1℃/分の
割合で徐冷した後に、自動乳鉢で粉砕して製造された。
平均粒径が8μm、BET比表面積が0.54m 2/
g、XRD強度比が0.36であるLi1.0Ni0.82C
o0.15Al0.03O2粉末が用いられた以外は実施例2と
同様なリチウム二次電池である。
法により製造された。
・H2O)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、水酸化
コバルト(Co(OH)2)、水酸化アルミニウム(A
l(OH)3)を、モル比でLi:Ni:Co:Al=
1.02:0.82:0.15:0.03の割合となる
ように秤量し、自動乳鉢で十分に混合した。
に投入し、酸素気流中、650℃で10時間の予備焼成
を行った。室温まで炉冷した後、この予備焼成物を取り
出し、再度、自動乳鉢で十分に粉砕して凝集を解砕し
た。その後、アルミナ製るつぼに投入し、酸素気流中、
650℃で10時間の2回目の予備焼成を行った。室温
まで炉冷した後、この予備焼成物を取り出し、再度、自
動乳鉢で十分に粉砕して凝集を解砕した。この混合物を
アルミナ製るつぼに投入し、酸素気流中、730度で2
0時間の本焼成を行い、焼成後、室温まで1℃/分の割
合で徐冷した。
0.82Co0.15Al0.03O2粉末が得られた。また、この
Li1.0Ni0.82Co0.15Al0.03O2粉末の組成の確認
は、ICP発光分光分析法による定量分析により確認さ
れた。
平均粒径が8μm、BET比表面積が0.65m 2/
g、XRD強度比が0.39であるLi1.20Ni0.82C
o0.15Al0.03O2粉末が用いられた以外は実施例2と
同様なリチウム二次電池である。
O、Ni(OH)2、Co(OH)2、およびAl(O
H)3を、モル比でLi:Ni:Co:Al=1.2
2:0.82:0.15:0.03の割合とした以外
は、実施例1の正極活物質の製造方法と同様の方法によ
り製造された。
平均粒径が8μm、BET比表面積が0.65m 2/
g、XRD強度比が0.39であるLi1.0Ni0.90C
o0.06Al0.02O2粉末が用いられた以外は実施例2と
同様なリチウム二次電池である。
O、Ni(OH)2、Co(OH)2、およびAl(O
H)3を、モル比でLi:Ni:Co:Al=1.0
2:0.90:0.06:0.02の割合とした以外
は、実施例1の正極活物質の製造方法と同様の方法によ
り製造された。
に、平均粒径が8μm、BET比表面積が0.65m2
/g、XRD強度比が0.39であるLi1.0Ni0.75
Co0.20Al0.05O2粉末が用いられた以外は実施例2
と同様なリチウム二次電池である。
O、Ni(OH)2、Co(OH)2、およびAl(O
H)3を、モル比でLi:Ni:Co:Al=1.0
2:0.75:0.20:0.05の割合とした以外
は、実施例1の正極活物質の製造方法と同様の方法によ
り製造された。
にLi1.0Ni0.82Co0.15Al0.03O2とリチウムマン
ガン酸化物(Li1.1Mn1.9O4)とが重量比で1:1
の割合で混合した混合粉末を用いた以外は、実施例1と
同様なリチウム二次電池である。なお、正極活物質に混
合されたリチウムマンガン酸化物は、式Li(a+b)Mn
(1-b-c)Me(c )O2(Meは少なくとも一種の金属元
素、0≦a、0≦b+c<1)においては、Li0.55M
n0.95O2に対応している。
粒径は、5μmであった。
にLi1.0Ni0.82Co0.15Al0.03O2とリチウムマン
ガン酸化物(Li1.1Mn1.9O4)とが重量比で1:1
の割合で混合した混合粉末を用いた以外は、実施例3と
同様なリチウム二次電池である。
粒径は、5μmであった。
にLi1.0Ni0.82Co0.15Al0.03O2とリチウムマン
ガン酸化物(Li1.1Mn1.9O4)とが重量比で1:1
の割合で混合した混合粉末を用いた以外は、実施例5と
同様なリチウム二次電池である。
粒径は、5μmであった。
i1.0Ni0.82Co0.15Al0.03O2とリチウムマンガン
酸化物(Li1.1Mn1.9O4)とが重量比で1:1の割
合で混合した混合粉末を用いた以外は、比較例1と同様
なリチウム二次電池である。
粒径は、5μmであった。
i1.0Ni0.82Co0.15Al0.03O2とリチウムマンガン
酸化物(Li1.1Mn1.9O4)とが重量比で1:1の割
合で混合した混合粉末を用いた以外は、比較例2と同様
なリチウム二次電池である。
粒径は、5μmであった。
で作製されたリチウム二次電池の正極活物質および負極
活物質をそれぞれ表1および表2に示した。
次電池の初期容量、抵抗増加率、放電容量比を測定し
た。これらの測定結果を表3に示した。
が0.3340nm以下であり、かつR値が0.30〜
0.55である実施例1〜10のリチウム二次電池は、
初期容量も高く、かつ抵抗増加率も低くなっている。さ
らに、放電容量比も高い値を示し、電池特性に優れてい
ることがわかる。
混合させた実施例11〜13のリチウム二次電池におい
ても、初期容量も高く、かつ抵抗増加率も低くなってい
る。さらに、放電容量比も高い値を示し、電池特性に優
れていることがわかる。
負極活物質を用いた比較例1は、負極活物質の結晶性が
高くなっているため、電池の初期容量も低く、かつ抵抗
の増加率が大きく上昇している。さらに、放電容量比が
大幅に低下している。また、R値が0.62と大きな負
極活物質を用いた比較例2は、初期容量および放電容量
比が低下した。
実施例6〜7は、高い初期容量および放電容量比を保持
するとともに、抵抗増加率が低下している。
質を用いた比較例3は、初期容量は大きいが、抵抗増加
率が著しく大きくなっている。また、XRD強度比が
0.36と小さな正極活物質を用いた比較例4は、放電
容量が低下している。
料とリチウムマンガン酸化物の混合物よりなる負極活物
質を用いた比較例5は、初期容量、抵抗増加率および放
電容量比が大幅に悪化した。また、R値が0.62と大
きく形成された黒鉛材料とリチウムマンガン酸化物の混
合物よりなる負極活物質を用いた比較例6は、初期容量
および放電容量比が大幅に低下した。
電池は、負極活物質の黒鉛質材料のラマンスペクトルに
おけるR値および平均面間隔d002を制御することで、
初期容量および放電容量比が高くなっているとともに抵
抗増加率が低く抑えられている。
率が抑えられているとともに、初期容量および放電容量
比が高く保持されることで、寿命特性が向上している。
また、本発明のリチウム二次電池は、高い放電容量を有
することから、大電流が要求されるような場合において
特に有用な電池となっている。
次電池の構成を示した図である。
ース
Claims (4)
- 【請求項1】 式LixNi1-yMyO2(MはCo、M
n、Al、B、Ti、Mg、およびFeよりなる群から
選ばれる少なくとも一種の元素、0<x≦1.2、0<
y≦0.25)で表されるLiNiO2系化合物を有す
る正極活物質と、 結晶構造を有する黒鉛材料よりなる核と、該核の表面に
形成された乱層構造の炭素質材料よりなる表層部と、か
らなる負極活物質と、を有するリチウム二次電池におい
て、 該負極活物質は、X線粉末解析測定における平均面間隔
d(002)が0.340nm以下であり、かつアルゴ
ンレーザーラマンスペクトルによる1580cm-1に対
する1360cm-1のピーク強度比であるR値が0.3
0〜0.55であることを特徴とするリチウム二次電
池。 - 【請求項2】 前記LiNiO2系化合物は、X線粉末
解析測定結果における(006)面、(102)面およ
び(101)面のピーク強度比(I006+I102)/I
101が、0.37〜0.42である請求項1記載のリチ
ウム二次電池。 - 【請求項3】 前記負極活物質は、Lcが81〜110
nmであり、かつLaが146〜218nmである請求
項1記載のリチウム二次電池。 - 【請求項4】 前記正極活物質は、式Li(a+b)Mn
(1-b-c)Me(c)O2(Meは少なくとも一種の金属元
素、0≦a、0≦b+c<1)で表されるリチウムマン
ガン複合酸化物を含む請求項1記載のリチウム二次電
池。
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