JP2002040086A - ケーブルの故障点標定装置 - Google Patents

ケーブルの故障点標定装置

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JP2002040086A
JP2002040086A JP2000217802A JP2000217802A JP2002040086A JP 2002040086 A JP2002040086 A JP 2002040086A JP 2000217802 A JP2000217802 A JP 2000217802A JP 2000217802 A JP2000217802 A JP 2000217802A JP 2002040086 A JP2002040086 A JP 2002040086A
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Shingo Kumabe
伸吾 隈部
Noriaki Mizutani
紀昭 水谷
Isao Kano
功 加納
Nobutaka Fukui
信孝 福井
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HOKKEI INDUSTRIES CO Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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HOKKEI IND CO Ltd
HOKKEI INDUSTRIES CO Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる形態の故障点5を標定する。 【解決手段】 高電圧発生回路HV、第1、第2の充電
回路10、20、計測回路30を設ける。計測回路30
は、電流変成器CT1 からの健全相の電流パルスI1 を
利用してケーブル3R 、3S 、3T の亘長を測定すると
ともに、電流変成器CT2 、CT3 からの健全相、故障
相の各電流パルスI2 、I3 の和、差を利用して故障点
5を標定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力ケーブルに
発生するあらゆる形態の故障を精度よく故障標定するこ
とができるケーブルの故障点標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブル、殊に地中配電線用ケーブ
ルに発生する故障には、完全地絡、低抵抗地絡、高抵抗
地絡、ギャップ状地絡、芯線断線などがある。
【0003】これらの故障を標定するために、従来、各
種の手法が開発され、実用されている。たとえば、完全
地絡、低抵抗地絡に有効なメガー測定法、芯線断線に有
効な静電容量測定法、高抵抗地絡、ギャップ状地絡以外
の故障に有効な低圧・高圧マーレーループ法、分岐線や
クロスボンドがない地中線路において高抵抗地絡、ギャ
ップ状地絡以外の故障に有効な高圧・低圧パルスレーダ
法、ギャップ状地絡のみに有効な放電検出形パルス法、
放電検出形時間差パルスレーダ法などである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、各種の手法は、それぞれ特定の故障に対しての
み有効であって、すべての故障形態に有効なものでない
上、たとえばマーレーループ法、放電検出形時間差パル
スレーダ法は、ケーブルの終端接続が必要であって、標
定作業が煩雑であるという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、高電圧発生回路と、第1、第2の充電
回路と、計測回路とを組み合わせることによって、電力
ケーブルに発生するあらゆる故障形態に有効であり、し
かも、ケーブルの終端接続をすることなく、精度よく故
障標定することができるケーブルの故障点標定装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、高電圧発生回路と、高電圧発生
回路の出力電圧に基づく計測パルスをケーブルの健全相
に送出する第1の充電回路と、高電圧発生回路の出力電
圧に基づく計測パルスをケーブルの健全相、故障相に同
時に送出する第2の充電回路と、第1の充電回路からの
計測パルスに対応する健全相の電流パルスを利用してケ
ーブルの亘長を測定し、第2の充電回路からの計測パル
スに対応する健全相、故障相の各電流パルスの和、差を
利用して故障点を標定する計測回路とを備えることをそ
の要旨とする。
【0007】なお、第1の充電回路は、健全相の充電電
荷を放電する際の負パルスを計測パルスとすることがで
き、第2の充電回路は、コンデンサを充電し、コンデン
サの充電電荷を放電する際の負パルスを計測パルスとす
ることができる。
【0008】また、高電圧発生回路、第1、第2の充電
回路、計測回路は、同一筐体に一体に収納してもよい。
【0009】なお、計測回路は、健全相、故障相の各電
流パルスの和、差の絶対値がそれぞれ設定値を超えたこ
とを検知する比較回路を備えてもよい。
【0010】さらに、高電圧発生回路は、故障点の放電
電圧を超える第1電圧と、第1電圧の2倍相当の第2電
圧とを切り換えて出力可能とすることができる。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、第1の充電回
路は、高電圧発生回路の出力電圧に基づく計測パルスを
ケーブルの健全相に送出する。そこで、計測回路は、第
1の充電回路からの計測パルスに対応する健全相の電流
パルスを利用して、健全相に送出する計測パルスの発生
から、その反射パルスの到達までの時間差を計測するこ
とにより、ケーブルの亘長を測定することができる。た
だし、このとき得られる亘長は、絶対長さではなく、ケ
ーブル中を伝搬する計測パルス、反射パルスの伝搬速度
に基づく相対長さであるから、それをケーブルの全長
(100%)とし、それに対する故障点の標定結果の比
を故障点の位置情報として利用することができる。
【0012】一方、計測回路は、第2の充電回路からの
計測パルスに対応する健全相、故障相の各電流パルスの
和、差を利用して、健全相、故障相に同時に送出する計
測パルスの発生から、その反射パルスの到達までの時間
差を計測することにより、あらゆる故障形態の故障点を
標定することができる。各電流パルスの差は、健全相、
故障相によってケーブル定数が異ならない分岐線やクロ
スボンド等からの反射パルスが消去され、故障点からの
反射パルスのみを明瞭に表現するからである。
【0013】第1、第2の充電回路は、それぞれ健全相
の充電電荷、コンデンサの充電電荷を放電する際の負パ
ルスを計測パルスとすることにより、配線の浮遊容量等
に起因して計測パルスに重畳される有害な高周波ノイズ
を最少に抑制することができる。
【0014】高電圧発生回路から計測回路に至る一連の
回路を同一筐体に収納すれば、全体をコンパクトにまと
めることができ、現場作業に極めて便利である。
【0015】比較回路を備える計測回路は、計測パルス
の極性、故障点からの反射パルスの極性に拘らず、計測
パルスの発生から、反射パルスの到達までの時間差を確
実に検知することができる。比較回路は、健全相、故障
相からの各電流パルスの和、差について、それぞれの絶
対値が設定値を超えたことを検知することにより、計測
パルス、反射パルスの極性がそれぞれ正負のいずれであ
っても、計測パルスの発生、反射パルスの到達を適確に
検知することができるからである。
【0016】高電圧発生回路は、第1電圧と、第1電圧
の2倍相当の第2電圧とを切り換えて出力することによ
り、低抵抗地絡、高抵抗地絡や、ギャップ状地絡を故障
標定する際の標定計算を極めて簡単にすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0018】ケーブルの故障点標定装置は、高電圧発生
回路HV、第1、第2の充電回路10、20、計測回路
30を同一の筐体41に一体に収納してなる(図1)。
【0019】高電圧発生回路HVの出力は、第1、第2
の充電回路10、20に並列接続されている。すなわ
ち、高電圧発生回路HVの出力は、第1の充電回路10
を介して端子T1 、T4 に引き出され、第2の充電回路
20を介して端子T2 、T4 、T3 、T4 に引き出され
ている。
【0020】第1の充電回路10は、抵抗R1 、電流変
成器CT1 を介して高電圧発生回路HVの高電位側を端
子T1 に接続するとともに、抵抗R1 の端子T1 側に抵
抗R2 、スイッチSW1 の直列回路を接続して構成され
ている。第2の充電回路20は、抵抗R3 、コンデンサ
C1 、電流変成器CT2 、CT3 を介して高電圧発生回
路HVの高電位側を端子T2 に接続するとともに、抵抗
R3 、コンデンサC1の接続点に電圧計VM、スイッチ
SW2 の並列回路を接続し、コンデンサC1 の端子T2
側に抵抗R4 を接続して構成されている。なお、端子T
2 側の電流変成器CT3 の一次側は、電流変成器CT2
側において分岐され、電流変成器CT3を逆方向に通し
て端子T3 に接続されている。また、電流変成器CT1
、CT2、CT3 の各二次側は、それぞれ計測回路30
の比較回路31の入力端子A、C、Eに接続されてお
り、高電圧発生回路HVの低電位側は、共通の接地端子
G、端子T4 、T4 …に接続されている。
【0021】計測回路30は、比較回路31の他、フリ
ップフロップ32、発振器33、表示器37を備えてい
る。比較回路31の出力端子Bは、アンドゲート34に
接続されており、比較回路31の出力端子D、Fは、そ
れぞれフリップフロップ32のセット端子S、リセット
端子Rに接続されている。また、フリップフロップ32
の出力端子Qは、アンドゲート35に接続されている。
発振器33の出力は、アンドゲート34、35に分岐接
続されており、アンドゲート34、35の出力は、オア
ゲート36を介してカウンタ機能付きの表示器37に接
続されている。
【0022】比較回路31の入力端子A、出力端子Bの
間には、たとえば図2(A)の回路が形成されている。
すなわち、入力端子Aからの電流Ia が抵抗Ra 、Rb
に流れて発生する電圧Va は、比較器31aにおいて設
定値Vo と比較され、したがって、比較器31aは、電
流Ia が設定値Vo に対応する設定値Io を超えたとき
にのみ出力端子Bを高レベルにする。ただし、Ia ≧
0、Io >0である。
【0023】一方、比較回路31の入力端子C、出力端
子Dの間には、同図(B)の回路が形成されている。す
なわち、入力端子Cからの電流Ia によって発生する電
圧Va は、比較器31a、31bを介し、それぞれVa
>Vo1、|Va |>|Vo2|が検出され、オアゲート3
1cを介して出力端子Dに出力される。ただし、比較器
31a、31bは、それぞれVa ≧0、Va ≦0のとき
にのみ作動し、Vo1>0、Vo2<0である。そこで、比
較器31a、31bは、電流Ia の極性に拘らず、電流
Ia の絶対値が正方向に設定値Vo1に対応する設定値I
o1を超え、または負方向に設定値Vo2に対応する設定値
Io2を超えたときにのみ出力端子Dを高レベルにするこ
とができる。
【0024】なお、比較回路31の入力端子E、出力端
子Fの間にも、図2(B)の回路が形成されている。ま
た、図2(B)において、Vo1=|Vo2|=Vo として
もよく、したがって、Io1=|Io2|=Io としてもよ
い。
【0025】故障点標定装置は、端子T1 、T2 、T3
に対し、3相配電線用の各相のケーブル3R 、3S 、3
T の芯線4R 、4S 、4T を接続するとともに(図
1)、端子T4 、T4 …にケーブル3R 、3S 、3T
接地状態のシースを接続し、接地端子Gを接地して使用
する。ただし、ケーブル3R 、3S 、3T は、たとえば
電気所1、2間を接続する地中配電線ケーブルであって
(図3)、ケーブル3R 、3S は健全相であり、ケーブ
ル3T は、内部に故障点5を有する故障相である。な
お、ケーブル3R 、3S 、3T は、故障点標定装置に接
続するとき、終端開放のままでよい(図1)。
【0026】図1において、スイッチSW1 、SW2 を
開いて高電圧発生回路HVを作動させると、第1の充電
回路10は、抵抗R1 を介して高電圧発生回路HVの直
流の出力電圧Vをケーブル3R に印加して健全相を充電
する。また、第2の充電回路20は、抵抗R3 、R4 を
介して高電圧発生回路HVの出力電圧VをコンデンサC
1 に印加し、コンデンサC1 を充電する。
【0027】そこで、第1の充電回路10のスイッチS
W1 を投入すると、ケーブル3R すなわち健全相の充電
電荷が抵抗R2 を介して放電され、第1の充電回路10
は、健全相の充電電荷を放電する際の負パルスを計測パ
ルスとして健全相に送出することができる。また、この
ようにして送出された計測パルスは、ケーブル3R の終
端において反射され、逆極性の反射パルスとなるから、
このときの電流変成器CT1 は、計測パルスの発生から
反射パルスの到達までの時間差2τo 相当の電流パルス
I1 を検出することができる(図4(A))。
【0028】一方、比較回路31は、入力端子A、出力
端子B間において電流パルスI1 を波形整形してゲート
信号S1 を作り、アンドゲート34は、ゲート信号S1
のパルス幅相当の期間だけオアゲート36を介して発振
器33からのクロック信号Sc を計数信号S4 として表
示器37に送出する。そこで、表示器37は、計数信号
S4 を計数することにより、計測パルスの発生から、そ
の反射パルスの到達までの時間差2τo をケーブル3
R 、3S 、3T の亘長として外部に表示することができ
る。ただし、ここで得られる亘長は、実際亘長の2倍で
ある。
【0029】なお、図4(A)において、Io は、比較
回路31の入力端子A、出力端子B間の比較器31a用
の設定値Vo に対応する設定値である。また、τo は、
計測パルスまたは反射パルスがケーブル3R の全長を伝
搬するに要する時間である。ここで、ケーブル3R 、3
S 、3T に図示しない短い分岐線や、クロスボンドがあ
るとき、電流パルスI1 は、たとえば図4(B)のよう
に時間差2τo 内において大きさが変動することがある
が、時間差2τo 自体は、何ら変動することがない。
【0030】次に、第2の充電回路20のスイッチSW
2 を投入すると、第2の充電回路20は、コンデンサC
1 の充電電荷が抵抗R4 を介して放電する際の負パルス
を計測パルスとしてケーブル3S 、3T すなわち健全
相、故障相に同時に送出する。このとき、電流変成器C
T2 は健全相、故障相の電流の和を検出し、電流変成器
CT3 は健全相、故障相の電流の差を検出する。
【0031】そこで、ケーブル3T の故障点5が完全地
絡である場合、時間差2τ<2τoの後に故障点5から
同極性の反射パルスが戻るので、電流変成器CT2 、C
T3は、それぞれ図5の電流パルスI2 、I3 を検出す
る。ただし、τ<τo は、計測パルスまたは反射パルス
がケーブル3T の故障点5までの距離を伝搬するに要す
る時間である。
【0032】一方、比較回路31は、入力端子C、出力
端子D間、入力端子E、出力端子F間において、それぞ
れ電流パルスI2 、I3 を波形整形し、セット信号S2
s、リセット信号S2rとしてフリップフロップ32に送
出するから、フリップフロップ32は、時間差2τ相当
のパルス幅のゲート信号S3 を出力端子Qに発生する。
よって、アンドゲート35は、オアゲート36を介し、
ゲート信号S3 のパルス幅相当の期間だけ発振器33か
らのクロック信号Sc を計数信号S4 として表示器37
に送出し、表示器37は、故障点5の標定結果2τを外
部に表示することができる。
【0033】なお、故障点5までの実距離は、先きに測
定したケーブル3R 、3S 、3T の亘長を100%と
し、それに対する故障点5の標定結果2τの比として算
出すればよい。そこで、発振器33からのクロック信号
Sc のパルス周波数を可変し、ケーブル3R 、3S 、3
T の亘長を表示器37上に100%として表示させると
ともに、そのパルス周波数を維持して故障点5を標定す
ることにより、故障点5までの実距離(%)を表示器3
7から直読することができる。
【0034】ケーブル3T の故障点5が芯線断線である
場合、故障点5からの反射パルスは、計測パルスと逆極
性である。しかしながら、比較回路31は、入力端子
E、出力端子F間において、電流パルスI3 の絶対値が
正方向、負方向に設定値Io を超えたことを検知するか
ら、フリップフロップ32からのゲート信号S3 は、完
全地絡の場合と全く変わらない。すなわち、表示器37
は、芯線断線の場合であっても、故障点5の標定結果2
τを正しく表示することができる。
【0035】故障点5が低抵抗地絡や高抵抗地絡、ギャ
ップ状地絡である場合、故障点5における放電特性は、
いわゆるV−t特性として知られている放電遅れを伴
う。そこで、この場合は、高電圧発生回路HVの出力電
圧V=V1 >Vd 、V=V2 =2V1 として2回の故障
標定を実施し、第1電圧V1 >Vd 、第2電圧V2 =2
V1 における放電遅れ時間T1 、T2 を標定計算によっ
て消去する(図6)。ただし、図6は、故障点5のV−
t特性の一例であり、その横軸は、時間tを示し、縦軸
は、出力電圧Vを示す。また、同図において、Vd は、
故障点5の放電電圧である。
【0036】いま、出力電圧V=V1 、V=V2 におけ
る標定結果t1 、t2 とすると、標定結果t1 、t2 に
は、放電遅れ時間T1 、T2 が含まれる。すなわち、 t1 =2τ+T1 t2 =2τ+T2 ……(1) であり、したがって、標定結果t1 、t2 の差Zは、 Z=t1 −t2 =T1 −T2 ……(2) である。
【0037】一方、図6のV−t特性から、 T1 /T2 =V2 /V1 =k ……(3) が成立することが明らかである。ただし、k=V2 /V
1 =2である。よって、(3)、(2)式より T1 =kT2 Z=T1 −T2 =(k−1)T2 ……(4) となり、(4)式を(1)式に代入して、 2τ=t2 −T2 =t2 −Z/(k−1) =t2 −Z ……(5) を得る。すなわち、故障点5の正しい標定結果2τは、
出力電圧V=V2 による標定結果t2 から、出力電圧V
=V1 、V=V2 =2V1 による標定結果t1 、t2 の
差Z=t1 −t2 を差し引くことにより、簡単に算出す
ることができる。
【0038】なお、たとえば故障点5が針電極のギャッ
プ状地絡の様相を呈し、計測パルスの極性によって放電
電圧Vd が大きく異なることが想定される場合などにお
いて、出力電圧Vに基づく計測パルス、反射パルスの極
性を反転させて故障点5を繰返し標定することがあり得
るが、このような場合であっても、図1、図2の比較回
路31は、何ら支障なく正常に作動することができる。
比較回路31は、入力端子C、出力端子Dの間、入力端
子E、出力端子Fの間において、それぞれ電流変成器C
T2 、CT3 からの電流パルスI2 、I3 の極性に拘ら
ず、電流パルスI2 、I3 の絶対値が設定値Io を超え
たことを検知するからである。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高電圧発生回路と、第1、第2の充電回路と、計測
回路とを設けることによって、計測回路は、第1の充電
回路からの計測パルスに対応する健全相の電流パルスを
利用してケーブルの亘長を測定し、第2の充電回路から
の計測パルスに対応する健全相、故障相の各電流パルス
の和、差を利用してあらゆる形態の故障点を標定するこ
とができるから、ケーブルの亘長や、ケーブル中の計測
パルス、反射パルスの伝搬速度が不明であっても、あら
ゆる故障形態に有効に対応することができる上、ケーブ
ルの終端接続をする必要がなく、少人数で安全に精度よ
く故障標定して早期の送電再開を実現することができる
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成ブロック系統説明図
【図2】 要部詳細ブロック系統説明図
【図3】 配電線系統の構成説明図
【図4】 動作説明線図(1)
【図5】 動作説明線図(2)
【図6】 動作説明線図(3)
【符号の説明】
HV…高電圧発生回路 C1 …コンデンサ V…出力電圧 V1 …第1電圧 V2 …第2電圧 Vd …放電電圧 I1 、I2 、I3 …電流パルス Io …設定値 3R 、3S 、3T …ケーブル 5…故障点 10…第1の充電回路 20…第2の充電回路 30…計測回路 41…筐体 特許出願人 中部電力株式会社株式会社 北
計工業代理人 弁理士 松 田 忠 秋
フロントページの続き (72)発明者 水谷 紀昭 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 加納 功 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 福井 信孝 石川県松任市福留南1丁目231番地 Fターム(参考) 2G033 AA02 AB01 AD07 AD20 AD25 AE02 AF01 AF02 AG14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧発生回路と、該高電圧発生回路の
    出力電圧に基づく計測パルスをケーブルの健全相に送出
    する第1の充電回路と、前記高電圧発生回路の出力電圧
    に基づく計測パルスをケーブルの健全相、故障相に同時
    に送出する第2の充電回路と、前記第1の充電回路から
    の計測パルスに対応する健全相の電流パルスを利用して
    ケーブルの亘長を測定し、前記第2の充電回路からの計
    測パルスに対応する健全相、故障相の各電流パルスの
    和、差を利用して故障点を標定する計測回路とを備えて
    なるケーブルの故障点標定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の充電回路は、健全相の充電電
    荷を放電する際の負パルスを計測パルスとすることを特
    徴とする請求項1記載のケーブルの故障点標定装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の充電回路は、コンデンサを充
    電し、該コンデンサの充電電荷を放電する際の負パルス
    を計測パルスとすることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のケーブルの故障点標定装置。
  4. 【請求項4】 前記高電圧発生回路、第1、第2の充電
    回路、計測回路は、同一筐体に一体に収納することを特
    徴とする請求項2または請求項3記載のケーブルの故障
    点標定装置。
  5. 【請求項5】 前記計測回路は、健全相、故障相の各電
    流パルスの和、差の絶対値がそれぞれ設定値を超えたこ
    とを検知する比較回路を備えることを特徴とする請求項
    1ないし請求項4のいずれか記載のケーブルの故障点標
    定装置。
  6. 【請求項6】 前記高電圧発生回路は、故障点の放電電
    圧を超える第1電圧と、第1電圧の2倍相当の第2電圧
    とを切り換えて出力可能であることを特徴とする請求項
    1ないし請求項5のいずれか記載のケーブルの故障点標
    定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186334A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Chubu Electric Power Co Inc 電力ケーブルの劣化位置標定方法及びその装置
JP2018031718A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 関西電力株式会社 架空配電系統探査システムおよび架空配電系統探査方法
CN111164443A (zh) * 2017-08-11 2020-05-15 开利公司 接地故障定位

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