JP2002039939A - ガス測定器及びガス測定方法 - Google Patents

ガス測定器及びガス測定方法

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JP2002039939A JP2000219174A JP2000219174A JP2002039939A JP 2002039939 A JP2002039939 A JP 2002039939A JP 2000219174 A JP2000219174 A JP 2000219174A JP 2000219174 A JP2000219174 A JP 2000219174A JP 2002039939 A JP2002039939 A JP 2002039939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定期的なゼロ調整を容易にしかも自動的に行う
ことが可能なガス測定器を提供すること。 【解決手段】本発明に係るガス測定器1は、対象ガスの
濃度を検出するためのセンサであって、ゼロガスに対し
てその濃度に換算するための値を初期値とする機能を有
するガスセンサ2と、対象ガスのみを除去するためのガ
ス除去器3と、所定のガスを導入可能な導入管を開閉す
るための導入弁51と、ガスセンサ2に接続された流入
管8を開閉するための測定用弁52と、ガス除去器3に
接続された流出管11を開閉するための調整用弁53と
を有する第1の弁機構5と、ガスセンサ2に接続された
流出管10を開閉するための測定用弁62と、ガス除去
器12に接続された流入管12を開閉するための調整用
弁63と、所定のガスを排出可能な排出管13を開閉す
るための排出弁61とを有する第2の弁機構6と、所定
のガスをガスセンサ2に送るためのポンプ4とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、対象ガス
の濃度を測定するためのガス測定器に関し、特に、ゼロ
調整機能を備えたガス測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、排気ガスなど、測定の対象とす
る対象ガスの濃度を検出する場合には、例えば、赤外線
吸収方式によるガスセンサが用いられる。
【0003】このガスセンサは、気体分子が固有波長を
もつ赤外線を吸収するという性質を利用して、対象ガス
に赤外線を照射したその光量と、対象ガスがない場合の
光量との差を、例えば電圧の差に変換することによっ
て、対象ガスの濃度を検出するものである。
【0004】ところで、このガスセンサにおいては、対
象ガスが存在しない場合でも例えば温度変化や経時変化
等によりオフセット電圧が生じることがあることから、
測定誤差を最小に抑えるべく、対象ガスを含まない、い
わゆるゼロガスを導入した際のオフセット電圧値をゼロ
とするゼロ調整を行う必要がある。
【0005】そのため、従来より、このようなガスセン
サにゼロ調整を行う機能を備えた装置として、例えば、
図4に示す第1のガス測定器100と、図5に示す第2
のガス測定器200とが知られている。
【0006】図4に示すように、第1のガス測定器10
0は、ゼロ調整を行う場合に電磁弁101の切り換えに
よって、ガスボンベ102に充電されたゼロガスをポン
プ103の作動によりガスセンサ104に導入するよう
に構成されている。
【0007】一方、図5に示すように、第2のガス測定
器200は、化学反応により対象ガスを除去してゼロガ
スを生成するためのガス除去器201が、ガスセンサ2
02に接続可能に構成されており、ゼロ調整を行う場合
には、ガスセンサ202にガス除去器201を接続して
そのガス除去器201で生成されたゼロガスをポンプ2
03の作動によりガスセンサ202に導入するようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガス測定器においては、以下に示すような問
題があった。すなわち、第1のガス測定器100におい
ては、ガスボンベ102を構成に含むため、ガス測定器
100自体が大型化し、しかも、定期的にガスボンベ1
02を交換しなければならないため、コスト高になると
いう問題があった。
【0009】また、第2のガス測定器200において
は、ゼロ調整を行った後、化学反応が進まないようにガ
ス除去器201をガス測定器200から取り外さなけれ
ばならず、そのため、定期的にゼロ調整を行う場合には
手間がかかるという問題がある。
【0010】その一方で、第2のガス測定器200は、
ポンプ203の作動能力によるところが大きく、例え
ば、対象ガスの流量が大きい場合にガス除去器201で
の反応が過剰に進んでその寿命が短くなったり、また、
対象ガスの流速が大きい場合にガス除去器201での反
応が間に合わずゼロガスを十分に生成できなくなるとい
う問題もあった。
【0011】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、定期的なゼロ調整を容易にしかも自動的に行うこと
が可能なガス測定器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の発明は、対象ガスの濃度を検
出するためのセンサであって、当該対象ガスを含まない
調整用ガスに対してその濃度に換算するための値を初期
値とする機能を有するガスセンサと、対象ガスを含むガ
スのうち当該対象ガスのみを除去するためのガス除去器
と、所定のガスを導入可能な導入管を開閉するための導
入弁と、ガスセンサに接続された流入管を開閉するため
の測定用弁と、ガス除去器に接続された流出管を開閉す
るための調整用弁とを有する第1の弁機構と、ガスセン
サに接続された流出管を開閉するための測定用弁と、ガ
ス除去器に接続された流入管を開閉するための調整用弁
と、所定のガスを排出可能な排出管を開閉するための排
出弁とを有する第2の弁機構と、所定のガスを前記ガス
センサに送るためのポンプとを備えたことを特徴とする
ガス測定器である。
【0013】請求項1記載の発明の場合、第1の弁機構
の導入弁及び第2の弁機構の排出弁のみを閉じることに
よって、ゼロガス(調整用ガス)に対する値をゼロにし
てこれを初期値とするゼロ調整を行うための閉じた流通
経路を形成することができる。一方、第1、第2の弁機
構の各調整用弁のみを閉じることによって、対象ガスの
濃度測定を行うための開いた流通経路を形成することが
できる。
【0014】その結果、請求項1記載の発明によれば、
従来技術のように、ゼロ調整を行う度にガス除去器を着
脱する手間を省き、定期的なゼロ調整を容易に行うこと
が可能になる。
【0015】この場合、特に、ゼロ調整を行うにあたっ
て、閉じた流通経路内で一定量の対象ガス(生成された
ゼロガスを含む)を、ポンプの作動によりゼロガスが生
成できるまでの間中、循環させることができるため、ガ
ス除去器を例えば化学反応により対象ガスを除去するこ
ととした場合その化学反応を必要以上に進行させずにガ
ス除去器の使用期間を延長できるとともに、ガス除去器
のゼロ調整を行うのに十分なゼロガスを生成することが
できる。
【0016】また、ゼロ調整を行わない場合には、第
1、第2の弁機構の各調整用弁の間にあるガス除去用の
経路を密閉することができるため、ガス除去器をガス測
定器から取り外さなくても化学反応が進まない状態にお
くことができる。
【0017】一方、請求項1記載の発明によれば、ガス
除去器で生成されたゼロガスをガスセンサに供給するよ
うにしたことから従来用いていたガスボンベが不要にな
るため、ガスボンベの使用に伴うコストを削減できると
ともに、ガス測定器自体を小型化することができる。
【0018】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の発明において、ポンプは、ガスセンサと第1
の弁機構又は第2の弁機構のいずれか一方の測定用弁と
の間に接続されていることも効果的である。
【0019】請求項2記載の発明によれば、ゼロ調整を
行う場合と濃度測定を行う場合とで1個のポンプを兼用
することができる。
【0020】一方、請求項3記載の発明のように、請求
項1記載の発明において、ポンプは、測定用ポンプと調
整用ポンプとからなり、測定用ポンプが第1の弁機構の
導入弁又は第2の弁機構の排出弁と接続される一方で、
調整用ポンプが、ガス除去器と第1の弁機構又は第2の
弁機構のいずれか一方の調整用弁との間に接続されてい
ることも効果的である。
【0021】請求項3記載の発明によれば、閉じた流通
経路内での調整用ポンプに、例えば対象ガスを循環でき
る程度の小型のポンプを適用する一方で、開いた流通経
路での測定用ポンプに、対象ガス源からの距離に応じた
流量及び大きさのポンプを適用することができる。
【0022】また、請求項4記載の発明のように、請求
項1〜3のいずれか1項記載の発明において、第1の弁
機構及び第2の弁機構は、少なくとも調整用弁が連動し
て開閉するように構成されていることも効果的である。
【0023】さらに、請求項5記載の発明のように、請
求項4記載の発明において、第1の弁機構及び第2の弁
機構は、導入弁及び排出弁が調整用弁の開閉する位置関
係と逆の位置関係をもって連動して開閉するように構成
されていることも効果的である。
【0024】請求項4又は5記載の発明の場合、第1、
第2の弁機構として例えば電磁弁を用いることにより、
ゼロ調整用の閉じた流通経路と、濃度測定用の開いた流
通経路とを自動的に切り換えることができるため、定期
的なゼロ調整を自動的に行うことが可能になる。
【0025】他方、請求項6記載の発明は、所定量の対
象ガスをガスセンサを含むガス測定用経路に導入した
後、ガス測定用経路とガス除去器を含むガス除去用経路
とを接続して閉じた流通経路内において、ガス除去器に
よって対象ガスを除去した調整用ガスを生成し、その調
整用ガスをガスセンサに導入した状態で、ガスセンサに
よって調整用ガスに対して換算する値を初期値として調
整する第1の処理と、ガス除去用経路を切断してガス測
定用経路を対象ガスに対して開いた流通経路内におい
て、ガスセンサに対象ガスを導入し、ガスセンサによっ
て対象ガスに対して換算する値と第1の処理で求めた初
期値との差を当該対象ガスの濃度として算出する第2の
処理とを有するガス測定方法である。
【0026】請求項6記載の発明によれば、対象ガスの
濃度測定を行うにあたって、定期的にしかも自動的にゼ
ロ調整を行うことが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガス測定器及
びガス測定方法の好ましい実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。図1は、本実施の形態のガス測定器の
概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施の
形態のガス測定器1は、ガスセンサ2と、ガス除去器3
と、ポンプ4とを有するとともに、第1の弁機構5と、
第2の弁機構6とを有している。
【0028】第1の弁機構5は、導入弁51と、測定用
弁52と、調整用弁53とからなる電磁弁であって、こ
れら三方の弁が図示しないソレノイドによって開閉する
ように構成されている。
【0029】一方、第2の弁機構6は、排出弁61と、
測定用弁62と、調整用弁63とからなる電磁弁であっ
て、第1の弁機構5と同様にソレノイドによって開閉す
るように構成されている。
【0030】第1の弁機構5の導入弁51は、導入管7
を介して対象ガス源(図示しない)に接続されている。
第1の弁機構5の測定用弁52は、流入管8を介してガ
スセンサ2と接続される一方で、第2の弁機構6の測定
用弁62は、流出管9を介してポンプ4と接続され、さ
らにガスセンサ2とポンプ4は、中継管10を介して接
続されている。
【0031】第1の弁機構5の調整用弁53と第2の弁
機構6の調整用弁63は、それぞれ、流出管11、流入
管12を介してガス除去器3に接続されている。第2の
弁機構の排出弁61は、ガスセンサ2に導入後のガスを
排出するための排出管13に接続されている。
【0032】このような第1の弁機構5及び第2の弁機
構6のうち、各調整用弁53、63は、連動して開閉す
るように制御される。これにより、本実施の形態のガス
測定器1は、各調整用弁53、63の間に形成されたガ
ス除去用経路3Aを、接続又は切断できるようになって
いる。
【0033】また、第1の弁機構5の導入弁51と第2
の弁機構6の排出弁61とは、各調整用弁53、63の
開閉する位置関係と逆の位置関係をもって連動して開閉
するように構成されている。これにより、本実施の形態
のガス測定器1は、各測定用弁52、62の間に形成さ
れるガス測定用経路2Aが、導入管7及び排出管13と
接続されてこれらとともに対象ガス源に対して開いた流
通経路20Aを形成する場合と、ガス除去用経路3Aと
接続されてこれとともに閉じた流通経路30Aを形成す
る場合とに選択できるようになっている。
【0034】本実施の形態に用いられるガスセンサ2
は、例えば赤外線吸収方式によるセンサであって、上述
した流入管8の部分と中継管10の部分との間を連通可
能な測定管21を有している。この測定管21の上流側
(ガス導入側)の部位には、赤外線を放射可能な光源部
22が設けられている。一方、測定管21の下流側(ガ
ス排出側)の部位には、赤外線を受光可能な受光部23
が設けられている。
【0035】そして、ガスセンサ2は、測定管21に例
えば炭酸ガス等の対象ガスを充填した状態での光量と、
測定管21に対象ガスを含まないゼロガス(調整用ガ
ス)を充填した状態での光量との差を電圧の差に変換す
ることによって、対象ガスの濃度を検出する機能を有し
ている。
【0036】また、ガスセンサ2は、図示しない外部調
整器と電気的に接続されており、この外部調整器によっ
て、ゼロガスに対する電圧値をゼロにするゼロ調整機能
を備えている。
【0037】一方、本実施の形態に用いられるガス除去
器3は、例えば化学反応によって対象ガス(炭酸ガス)
を除去する器具であって、筒状の本体ケース31を有し
ている。この本体ケース31の流入管12の部分と流出
管11の部分の間を連通した中空部分には、例えば、粒
状のソーダ石灰32が充填されている。
【0038】図2(a)(b)は、本実施の形態のガス
測定方法を説明するための図である。本実施の形態のガ
ス測定方法においては、まず、図2(b)に示すよう
に、第1、第2の弁機構5、6の各調整用弁53、63
を閉じた状態で、導入弁51及び排出弁61と各測定用
弁52、62とを開き、ポンプ4を作動することによっ
て所定量の対象ガスをガス測定用経路2Aに導入する。
【0039】次いで、図2(a)に示すように、第1、
第2の弁機構5、6の各測定用弁52、62を開いたま
ま、導入弁51及び排出弁61を閉じるとともに各調整
用弁53、63を開き、ガス測定用経路2Aとガス除去
用経路3Aとを接続して閉じた流通経路30Aを形成す
る。
【0040】そして、ポンプ4を作動することにより、
ガス測定用経路2A内の対象ガスをガス除去経路3Aに
導入する一方で、ガス除去器2で対象ガスが除去された
ゼロガスをガスセンサ2に導入する。この場合、ガスセ
ンサ2において、ゼロガスに対するオフセット電圧をゼ
ロにしてこれを初期電圧とするゼロ調整を行う。
【0041】その後、図2(b)に示すように、第1、
第2の弁機構5、6の各測定用弁52、62を開いたま
ま、各調整用弁53、63を閉じるとともに導入弁51
及び排出弁61を開き、ガス除去用経路3Aを切断して
開いた流通経路20Aを形成し、ポンプ4を作動するこ
とにより対象ガスをガスセンサ2に導入する。
【0042】この場合、ガスセンサ2において、対象ガ
スに対して測定した電圧と、ゼロ調整で求めた初期電圧
との差を換算することによって対象ガスの濃度を算出す
る。
【0043】以上述べたように本実施の形態によれば、
第1、第2の弁機構5、6の各調整用弁53、63を電
磁力によって連動して開閉するようにしてガス除去用経
路3Aをガス測定用経路2Aと自動的に接続又は切断す
るようにしたことから、閉じた流通経路30A内でゼロ
調整を行うことができる一方で、開いた流通経路20A
内で対象ガスの濃度測定を行うことができる。
【0044】その結果、従来技術のように、ゼロ調整を
行う度にガス除去器3を着脱する手間を省き、定期的な
ゼロ調整を自動的にしかも容易に行うことが可能にな
る。この場合、特に、ゼロ調整を行うにあたって、閉じ
た流通経路30A内で一定量の対象ガス(生成されたゼ
ロガスを含む)を、ポンプ4の作動によりゼロガスが生
成できるまでの間中、循環させることができるため、ガ
ス除去器3の使用期間を延長できるとともに、ガス除去
器3のゼロ調整を行うのに十分なゼロガスを生成するこ
とができる。
【0045】このような対象ガスの循環とポンプ4の流
量と関係について、例えば、ポンプ4の流量を小さくし
た場合には、対象ガスの流速が低減してガス除去器3で
の反応時間が長くなるため、対象ガスの一回の循環で足
り、その一方で、ポンプ4の流量を大きくした場合に
は、対象ガスの流速が増加してガス除去器3での反応時
間が短くなるものの、対象ガスの循環を所定回数だけ繰
り返すことによって対応させることができる。
【0046】また、ゼロ調整を行わない場合には、第
1、第2の弁機構5、6の各調整用弁53、63の間で
ガス除去用経路3Aを密閉することができるため、ガス
除去器3をガス測定器1から取り外さなくても化学反応
が進まない状態におくことができる。
【0047】一方、本実施の形態によれば、ガス除去器
3で生成されたゼロガスをガスセンサ2に供給するよう
にしたことから従来用いていたガスボンベが不要になる
ため、ガスボンベの使用に伴うコストを削減できるとと
もに、ガス測定器1自体を小型化することができる。
【0048】図3は、他の実施の形態のガス測定器の概
略構成を示す図である。図3に示すように、本実施の形
態のガス測定器10は、上記実施の形態の場合と、ポン
プの接続位置及び使用個数が異なっている。すなわち、
上記実施の形態においては、1個のポンプ4をゼロ調整
及び濃度測定を行う際に用いたが、本実施の形態の場合
は、ゼロ調整を行う際の調整用ポンプ41と、濃度測定
を行う際の測定用ポンプ42とを用いる。また、調整用
ポンプ41は、ガス除去器2と、第2の弁機構6の調整
用弁63との間に接続される一方で、測定用ポンプ42
は、第2の弁機構6の排出弁61と接続されている。
【0049】本実施の形態の場合、調整用ポンプ41に
は、閉じた流通経路30A内で対象ガスを循環できる程
度の小型のものを適用すれば足りる。一方、測定用ポン
プ42には、調整用ポンプ41とは関係なく、対象ガス
源とガスセンサ2との距離に応じて所望の流量及び大き
さをもつポンプを適用することができる。
【0050】以上述べたように本実施の形態によれば、
閉じた流通経路30A内で調整用ポンプ41の作動によ
り対象ガスを循環させる一方で、この調整用ポンプ41
とは関係なく、開いた流通経路20Aで対象ガス源から
の距離に応じて測定用ポンプ42の流量又は流速を調整
することができる。その他の構成及び作用効果について
は、上記実施の形態と同一であるのでその詳細な説明は
省略する。
【0051】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、
上記実施の形態においては、赤外線吸収方式によるガス
センサ2を用いたが、本発明はこれに限られず、ゼロ調
整を行う必要があるセンサであれば、例えば、熱伝導式
等のセンサに適用することもできる。
【0052】また、上記実施の形態においては、ガス除
去器3として化学反応により対象ガスを除去するものを
用いたが、本発明はこれに限られず、例えば、メタノー
ル、ヘキサン等の高い吸着性を有する対象ガスを測定す
る場合にあっては、その対象ガスが活性炭等の吸着剤に
よって物理的に吸着されるように構成されたガス除去器
や、あるいは、可燃性を有する対象ガスを測定する場合
にあっては、その対象ガスが触媒反応によって燃焼され
るように構成されたガス除去器を用いることもできる。
【0053】さらに、上記実施の形態で示した、ポンプ
4や、調整用ポンプ41及び測定用ポンプ42の接続状
態は、本発明に含まれる範囲の一例であり、本発明の場
合、ポンプ4は、ガス測定用経路2A中に接続されてい
ればよく、また、調整用ポンプ41は、ガス除去用経路
3A中に接続されていればよく、さらに、測定用ポンプ
42は、導入管7又は排出管13のいずれか一方に接続
されていればよい。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、定期
的なゼロ調整を容易にしかも自動的に行うことが可能な
ガス測定器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のガス測定器の概略構成を示す図
である。
【図2】(a)(b):本実施の形態のガス測定方法を
説明するための図である。
【図3】他の実施の形態のガス測定器の概略構成を示す
図である。
【図4】従来の第1のガス測定器の概略構成を示す図で
ある。
【図5】従来の第2のガス測定器の概略構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
2…ガスセンサ 3…ガス除去器 4…ポンプ 41…
調整用ポンプ 42…測定用ポンプ 5… 第1の弁機
構 6… 第2の弁機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/04 G01N 27/04 H 27/18 27/18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象ガスの濃度を検出するためのセンサで
    あって、当該対象ガスを含まない調整用ガスに対してそ
    の濃度に換算するための値を初期値とする機能を有する
    ガスセンサと、 対象ガスを含むガスのうち当該対象ガスのみを除去する
    ためのガス除去器と、所定のガスを導入可能な導入管を
    開閉するための導入弁と、前記ガスセンサに接続された
    流入管を開閉するための測定用弁と、前記ガス除去器に
    接続された流出管を開閉するための調整用弁とを有する
    第1の弁機構と、 前記ガスセンサに接続された流出管を開閉するための測
    定用弁と、前記ガス除去器に接続された流入管を開閉す
    るための調整用弁と、所定のガスを排出可能な排出管を
    開閉するための排出弁とを有する第2の弁機構と、 所定のガスを前記ガスセンサに送るためのポンプとを備
    えたことを特徴とするガス測定器。
  2. 【請求項2】前記ポンプは、前記ガスセンサと前記第1
    の弁機構又は前記第2の弁機構のいずれか一方の測定用
    弁との間に接続されていることを特徴とする請求項1記
    載のガス測定器。
  3. 【請求項3】前記ポンプは、測定用ポンプと調整用ポン
    プとからなり、前記測定用ポンプが前記第1の弁機構の
    導入弁又は前記第2の弁機構の排出弁と接続される一方
    で、前記調整用ポンプが、前記ガス除去器と前記第1の
    弁機構又は前記第2の弁機構のいずれか一方の調整用弁
    との間に接続されていることを特徴とする請求項1記載
    のガス測定器。
  4. 【請求項4】前記第1の弁機構及び前記第2の弁機構
    は、少なくとも調整用弁が連動して開閉するように構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項記載のガス測定器。
  5. 【請求項5】前記第1の弁機構及び前記第2の弁機構
    は、前記導入弁及び前記排出弁が前記調整用弁の開閉す
    る位置関係と逆の位置関係をもって連動して開閉するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項4記載のガ
    ス測定器。
  6. 【請求項6】所定量の対象ガスをガスセンサを含むガス
    測定用経路に導入した後、前記ガス測定用経路とガス除
    去器を含むガス除去用経路とを接続して閉じた流通経路
    内において、前記ガス除去器によって当該対象ガスを除
    去した調整用ガスを生成し、当該調整用ガスを前記ガス
    センサに導入した状態で、前記ガスセンサによって当該
    調整用ガスに対して換算する値を初期値として調整する
    第1の処理と、 前記ガス除去用経路を切断して前記ガス測定用経路を対
    象ガスに対して開いた流通経路内において、前記ガスセ
    ンサに対象ガスを導入し、前記ガスセンサによって当該
    対象ガスに対して換算する値と第1の処理で求めた初期
    値との差を当該対象ガスの濃度として算出する第2の処
    理とを有するガス測定方法。
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