JP2002039872A - 異常温度上昇検出装置 - Google Patents

異常温度上昇検出装置

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JP2002039872A
JP2002039872A JP2000222692A JP2000222692A JP2002039872A JP 2002039872 A JP2002039872 A JP 2002039872A JP 2000222692 A JP2000222692 A JP 2000222692A JP 2000222692 A JP2000222692 A JP 2000222692A JP 2002039872 A JP2002039872 A JP 2002039872A
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gas
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temperature rise
flow path
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Toshihiro Harada
鋭博 原田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスの温度変化の動向より早期に火災を検出
しガス供給路へのガス供給を遮断する。 【解決手段】 一定時間当たりの温度変化ΔTを演算す
る(ステップS47)。温度変化ΔTが火災等によるガ
スの異常温度上昇であるか判定するために予め設定され
た異常温度上昇判定用の温度変化ΔTabと比較する
(ステップS49)。そして、温度変化ΔTが温度変化
ΔTabより大きいと判定されたならば、火災等による
ガスの異常温度上昇であると判定する(ステップS5
1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばガス流路
内に配置されたマイクロフローセンサの一部を構成する
測温抵抗の抵抗変化を基にガス流路内の異常温度上昇を
検出し、ガス供給路を遮断する異常温度上昇検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、火災等の高温時にガスを遮断し、
ガスの流出を防止する装置として、例えば図9に示すガ
ス遮断装置(特開平11−325400号公報)があ
る。この装置は圧力センサ(圧力検出手段)4によりガ
スメータ7またはガス配管9内の圧力を検出すると、検
出された圧力はマイクロコンピュータ11に取り込ま
れ、タイムカウンタ12により計測したサンプリング時
間毎にガス供給経路内の圧力変化率が算出される。
【0003】そしてマイクロコンピュータ11は、算出
された圧力変化率が判定基準値より大きいか否かを判断
し、短時間のガスの圧力変化率が大きい場合は火災によ
る急激な温度上昇に伴う圧力上昇であると判断し、遮断
信号を出力して図示しない遮断弁によりガスの流路を遮
断する。
【0004】あるいは、他の従来技術として図10に示
すようにガス自動遮断装置(特開平11−325286
号公報)がある。この装置はガス供給路を形成するガス
管13に熱ヒューズ15を設置して、ガス管13内の温
度が所定温度以上になると、ガス管13内の任意の位置
に配置された2つの接点19a,19bを電気的に接続
する、熱ヒューズ15を構成する低融点金属にて形成さ
れた金属線17が溶融して断線状態となる。制御部23
はこの金属線17の断線をリード線21a,21bを通
して検知し、ガス供給路を遮断する遮断弁25を作動さ
せる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うにガス流路内の温度が、火災を判定する所定値以上に
上昇したことを検出して初めて遮断弁を作動させてい
た。しかし、従来の装置は一般的に多少の温度上昇によ
る遮断弁の誤動作を防止するために、通常の温度と火災
判定用の所定温度との間に温度差を設けてある。この結
果、実際の火災による温度上昇を検出して遮断弁を作動
させるまでに時間を要するという問題点があった。ま
た、温度上昇検出用の機器を使用するため装置全体のコ
ストが高くなると共に、余分な保守作業を強いることに
なる。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、従来のガス流量計に用いている
既存のマイクロフローセンサを使用し、ガス流路内の異
常温度上昇を早期に検出することができる異常温度上昇
検出装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の異常温度上昇検
出装置は図1の基本構成図に示すように、ガス流路内に
配置され、このガス流路内に存在するガスの温度に応じ
た抵抗変化が生じる温度検出手段と、この温度検出手段
に生じた抵抗変化よりガスの温度を測定する温度測定手
段と、この測定された温度の一定時間当たりの変化量を
演算する温度変化演算手段と、予め設定された基準変化
量と前記演算された変化量とを比較し、前記変化量が前
記基準変化量を超えたか否かを判定し、ガスの異常温度
上昇を判定する異常温度上昇判定手段と、この異常温度
上昇判定手段による温度の異常上昇判定時に火災発生を
判定する火災判定手段と、火災判定結果よりガス供給路
の遮断弁を駆動制御する遮断弁制御手段とを備え、測定
された温度の一定時間当たりの変化量と予め設定された
基準変化量とを比較し、変化量が基準変化量を超えたこ
とを判定時に、ガスの異常温度上昇を判定して遮断弁を
駆動しガス供給路へのガス供給を遮断する。
【0008】また、本発明に係る異常温度上昇検出装置
は、前記異常温度上昇判定手段による温度の異常上昇判
定時に、一定時間当たりの温度変化の比率を演算する第
1比率演算手段と、ガス流路内に配置され、このガス流
路内に存在するガス圧を検出する圧力検出手段と、ガス
圧検出信号よりガス圧値を測定する圧力測定手段と、こ
の測定された圧力の前記一定時間当たりの変化量を演算
する圧力変化演算手段と、前記一定時間当たりの圧力変
化の比率を演算する第2比率演算手段と、前記各比率演
算手段で演算された比率の一致を判定する比率比較手段
とを備え、ガス圧の時間変化の比率(圧力変化率)とガ
ス温度の時間変化の比率(温度変化率)とは同じである
点に着目し、双方の比率を演算して比較し比率の一致判
定時に火災発生を判定するものである。
【0009】また、本発明に係る異常温度上昇検出装置
の温度検出手段は、ガス流路内に配置されたマイクロフ
ローセンサに組み込まれた通過ガスの温度を検出する補
償用抵抗を温度センサとして用い、ガスの温度が上昇す
ると抵抗に発生する電圧降下の単位時間当たりの増加量
は大きくなるため、この単位時間当たりの増加量を単位
時間当たりのガス温度Tの増加量に置き換えることで、
ガス流路に火災などが発生しガスの温度が急激に上昇し
たことが判定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.次に、この発明の
実施の形態1に係る異常温度上昇検出装置を各添付図面
に参照して説明する。図2はガス流路内に配置された流
量センサとしてのマイクロフローセンサの拡大平面図で
ある。このマイクロフローセンサ1はSiによる基台B
と、この基台Bに異方性エッチングにより形成されたダ
イヤフラムDと、ダイヤフラムD上に形成された測温用
の上流側、下流側、左側、右側の各サーモパイル1b,
1a,1d,1cおよび加熱用のマイクロヒータMH
と、ダイヤフラムD上を外れた基台B部分に形成された
測温抵抗1eとを備えている。そして、各サーモパイル
1b,1a,1d,1cの温接点1ba,1aa,1d
a,1caはダイヤフラムD上に、冷接点1bb,1a
b、1db、1cbはダイヤフラムD以外の基台B部分
に、各々配置されている。
【0011】このように構成されたマイクロフローセン
サは、マイクロヒータMHが通電により発した熱が、ガ
ス流路内のガスを媒体として上流側、下流側、左、並び
に、右側のサーモパイル1b,1a,1d,1cの付近
に伝搬すると、それらの各サーモパイル1b,1a,1
d,1cに、マイクロヒータMHから伝搬された熱に応
じた温度となる温接点1ba,1aa,1da,1ca
と、基台Bとほぼ同じ温度となる冷接点1bb,1a
b、1db、1cbとの温度差に応じた電圧の起電力が
生じる。よって、各サーモパイル1b,1a,1d,1
cに生じる起電力の電圧差に応じてマイクロフローセン
サ1の出力端子(図示せず)から出力される熱起電力信
号の大きさは、マイクロフローセンサ1が放出する熱の
温度と、ガス流路内を流れるガスの流速とに応じたもの
となる。
【0012】そして、マイクロフローセンサMHは、図
3に電気的な概略構成のブロック図に示すように、上流
側及び下流側の各サーモパイル1b,1aに生じた起電
力の差分を差動アンプ1fで取って、この差動アンプ1
fの出力を、ガス流路内を流れるガスの流速に対応する
熱起電力信号として出力端子からA/D変換器AD1に
入力してデジタル変換した後にマイクロコンピュータ2
に入力し、ソフトウェアによりその機能を実施する流量
算出部2aに取り込まれる。また、左側及び右側のサー
モパイル1d,1cに生じた起電力はアンプ1h,1g
により各々増幅される。そして、各アンプ1g,1hの
出力はガス流路内に流れるガスの種類に対応する熱起電
力信号として出力端子からA/D変換器AD2、AD3
に入力されてデジタル変換された後に、マイクロコンピ
ュータ2に入力され、そこでソフトウェアによりその機
能を実施する流体物性値算出部2bに取り込まれる。
【0013】更に、マイクロフローセンサ1は、ガス流
路内のガスの温度により抵抗値が変化する測温抵抗1e
に通電されると、この測温抵抗1eのアース接続側に現
れる測温抵抗1eの抵抗値に応じた電位をアンプ1iで
増幅した後、ガス流路内を流れるガスの温度に対応する
測温信号として出力端子からA/D変換器AD4に入力
してデジタル変換した後にマイクロコンピュータ2に入
力し、ソフトウェアによりその機能を実施する流体温度
検出部2cに取り込まれる。
【0014】測温抵抗1eは、マイクロヒータMHが加
熱されるか否かに拘わらず、且つ、ガスの流速や種類と
は全く無関係に、測温抵抗1eの周辺に存在するガスの
温度に応じた抵抗値に変化する。従って、通電時の測温
抵抗1eにはガス流路内のガスの温度に応じた電圧降下
が生じるため、測温抵抗1eの接地側に現れる電位は、
ガス流路内のガスの温度に匹敵する。
【0015】マイクロコンピュータ2がロードされたソ
フトウェアにより果たす機能としては、流量算出部2a
で行うガス流路内のガス流量の算出、流体物性値算出部
2bで行うガス流路内を流れるガスの種類に対応した流
体(ガス)物性値の算出、流体温度検出部2cによる流
体温度の検出(測定)、流量補正部2bで行う流体物性
値算出結果および流体の測温結果に基づく算出流量の補
正、温度上昇発生検出部2eで行う測温結果に基づくガ
ス流路内のガス温度異常上昇の検出、遮断弁駆動部2f
で行うガス温度異常上昇検出に基づく遮断弁3の駆動制
御がある。
【0016】これら機能を実施するマイクロコンピュー
タ(以下、マイコンと略記する。)2の電気的な概略構
成は図4のブロック図に示すように、CPU20a、R
AM20b、ROM20cを有しており、このうち、C
PU20aには、RAM20b及びROM20cの他、
測温抵抗1eおよびマイクロヒータMHを通電制御する
スイッチングトランジスタ6のベース、A/D変換器A
D1〜AD5、流量表示装置5、ガスの種類をガス種判
別テーブルにより記憶した不揮発性メモリ(以下、NV
Mと略記する。)、ガス流路へのガス供給を遮断する遮
断弁3が各々接続されいる。
【0017】RAM20bには、各種データ記憶用のデ
ータエリア及び各種処理作業に用いるワークエリアを有
しており、ROM20cにはCPU20aに各種処理で
ある流量算出、流体物性値算出、流体温度検出(測
定)、流量補正、温度上昇発生検出及び遮断弁駆動制御
を行わせるための制御プログラムが格納されている。
【0018】次に本実施の形態の動作を詳細説明する前
に本実施の形態に係るマイコンの処理動作の概要を説明
する。マイコン2は、ROM20cに格納された制御プ
ログラムに従いCPU20aが行うガスの流量測定処理
によって、A/D変換器AD1から出力されるデジタル
信号を基にして、ガス流路内を流れるガスの瞬時的な流
速Vを求める。
【0019】また、マイコン2は求めた流速Vに所定の
係数を乗じてガス流路内を流れるガスの瞬時流量を求め
る。更に、この瞬時流量よりガス流路内を流れるガスの
積算流量を求めて流量表示部5に表示させる。更に、マ
イコン2はA/D変換器AD2,AD3からのデジタル
信号を基にガス流路内を流れるガスの物性値を割り出
す。この割り出された物性値は前記求めた流速及び流体
温度検出部2cで測温抵抗1eのガス温に応じた電圧降
下より求めたガス温とにより補正する。次に、補正した
物性値に対するガスの種類とNVM4のガス種判別テー
ブルに格納されたガスの種類とは照合され、照合の結
果、ガスの種類は予め指定したガスの種類と合致するか
確認する。
【0020】また、流体温度検出部2cで検出されたガ
ス温はガス流路内のガス温の異常温度上昇判定に用いら
れる。ガス流路内を流れるガスの温度が一定であれば、
測温抵抗1eに発生する電圧降下に時間経過に伴う大き
な変動はない。従って、図2の(b)に示されるように
ガスの温度Tに大きな変動が見られず、ガス流路内の温
度は正常であると判定する。
【0021】しかし、ガス流路付近に火災などが発生
し、ガスの温度が上昇すると測温抵抗1eに発生する電
圧降下の単位時間当たりの増加量は大きくなる。この単
位時間当たりの増加量を、図2の(c)に示すように単
位時間当たりのガスの温度Tの増加量(ΔT/Δt)に
置き換えることで、ガス流路内に火災などが発生しガス
の温度が急激に上昇したことが判定できる。
【0022】次に、前記ROM20cに格納された制御
プログラムに従いCPU20aが行う各判定処理中、特
に火災等による温度上昇発生の判定処理に注目し、それ
ら処理を図5〜図7に従って説明する。先ず、マイコン
2が起動しプログラムがスタートするとCPU20aは
RAM20bのワークエリア内に設けられた各種フラグ
エリアのフラグやタイマエリアのタイマ値のリセット、
及びバッファエリアのクリア等を行う初期設定を行う
(ステップS1)。初期設定後、図示しない指定ボタン
の押下により指定されたガスの種類を確認し(ステップ
S3)、ヒータ駆動信号を間欠的に出力するサンプリン
グ周期時間Tを判定すべく、周期タイマによる計時を開
始する(ステップS3)。尚、ガス種類の確認は指定ボ
タンの押下に限定されず、例えば、ガス種類設定器或い
はセンタからのガス種類特定信号を受信して確認するこ
ともできる。更に、装置取り付け直後の装置電源ON
時、または装置の出荷モード解除時にガス流路に流れる
ガスの種類を特定するセンサからの信号を受信してガス
種類を自動認識も可能である。
【0023】そして、周期タイマのタイマ値Taがサン
プリング周期時間Tに至ったならば(ステップS7)、
ヒータ駆動信号をスイッチングトランジスタ6に出力し
マイクロヒータMHに通電を開始する(ステップS
9)。続いて、A/D変換器AD1からデジタル信号を
取り込み(ステップS11)、このデジタル信号を基に
ガス流路内を流れるガスの流速Vを算出する(ステップ
S13)。
【0024】次に、RAM20b内のサンプリングカウ
ンタエリアのカウント値Caを「1」インクリメントし
た後に(ステップS15)、カウント値Caが所定の基
準回数Crefに至った否かを判定する(ステップS1
7)。ここで、カウント値Caが所定の基準回数Cre
fに至っていないと判定されたならばカウント値Caを
「0」にリセットしてステップS3に戻る(ステップS
19)。
【0025】カウント値Caが基準回数Crefに至っ
たならば、周期タイマエリアのタイマ値Taを「0」に
リセットしてタイムカウントを終了すると共に(ステッ
プS21)、サンプリングカウンタエリアのカウント値
Caを「0」にリセットした後に(ステップS23)、
ステップS13で求めた最新の連続基準回数Cref分
の流速Vを平均した平均流速Vaveを算出する(ステ
ップS25)。この算出した平均流速Vaveにサンプ
リング周期時間Tや所定の係数を乗じて、サンプリング
周期時間Tの間にガス流路乃至このガス流路に連なる他
のガス流路内を流れたガスの流量を算出する(ステップ
S27)。
【0026】流量の算出後にA/D変換器AD2〜AD
5よりデジタル信号を取り込み(ステップS29)、A
/D変換器AD2とA/D変換器AD3より取り込んだ
デジタル信号の和を基にガス流路内を流れるガスの物性
値を求め(ステップS31)、更にA/D変換器AD4
から取り込んだデジタル信号を基に、ガス流路内を流れ
るガスの温度tgを割り出す(ステップS33)。
【0027】割り出されたガスの温度tgはガスの異常
温度上昇の判定目安となる異常判定基準温度tabと比
較され(ステップS43)、ガスの温度tgが異常判定
基準温度tabより低ければ、求めたガス物性値を、所
定の補正式を用いて、ステップS33で割り出したガス
の温度tgとステップS13で求めたガスの流速Vとに
より補正する(ステップS35)。
【0028】次に、補正した物性値に対してガスの種類
をNVMのガス種判別テーブルにより割り出す(ステッ
プS37)。割り出したガスの種類が、ステップS3で
確認したガスの種類と合致するか否かを判定する(ステ
ップS39)。割り出したガスの種類がステップS3で
確認したガスの種類と合致しない場合は警報用インジケ
ータ(図示せず。)を点灯すると共に、スピーカ(図示
せず。)からガス種類の違いを報知する警報音を出力さ
せた後に(ステップS41)、ステップS3に戻る。
【0029】尚、ステップS43でガスの温度tgが異
常判定基準温度tabを越えると判定されたならば、判
定されて時点から一定時間t1(Δt)に亘り、A/D
変換器AD4よりデジタル信号を入力して温度測定値を
入力する(ステップS45)。
【0030】一定時間経過したならば、一定時間当たり
の温度変化ΔTを演算する(ステップS47)。温度変
化ΔTが火災等によるガスの異常温度上昇であるか判定
するために予め設定された異常温度上昇判定用の温度変
化ΔTabと比較する(ステップS49)。そして、温
度変化ΔTが温度変化ΔTabより大きいと判定された
ならば、火災等によるガスの異常温度上昇であると判定
する(ステップS51)。
【0031】これは、測温抵抗1eは、マイクロヒータ
MHから大きく離されて配置されているため、マイクロ
ヒータMHが加熱されるか否かに拘わらず、且つ、ガス
の流速や種類とは全く無関係に、測温抵抗1eの周辺に
存在するガスの温度に応じた抵抗値にされ、通電時の測
温抵抗1eにはガス流路内のガスの温度に応じた電圧降
下が生じる。
【0032】従って、マイクロヒータMHの発熱が一定
であれば、測温抵抗1eの電圧降下の経時変化は極めて
小さい。しかしながら、ガス流路付近の火災でガスの温
度が急激に上昇すると、測温抵抗1eの周辺に存在する
ガスの温度も急上昇し、それに応じて抵抗値も急激に変
化することで、測温抵抗1eの電圧降下も単時間で変化
する。よって、この電圧降下の変化を温度変化に変換し
て測定することで、測温抵抗1eの抵抗値変化より異常
温度上昇を判定することができる。
【0033】異常温度上昇が判定されたならば、ガス流
路内へのガスの供給を遮断するために遮断弁5を遮断す
る(ステップS53)。しかし、ステップS49で温度
変化ΔTが温度変化ΔTabより大きいと判定されなか
ったならば、ステップS35へ戻る。
【0034】実施の形態2.上記実施の形態1は、測温
抵抗1eの電圧降下変化の検出に基づいて検出された温
度変化よりガスの異常温度上昇を判定したが、ボイル−
シャルルの法則による(PV/T=一定、P:圧力、
V:体積、T:温度)より、PとTは比例関係にある場
合、ΔP/ΔtとΔT/Δtで示されるガス圧の時間変
化の比率(圧力変化率)とガス温度の時間変化の比率
(温度変化率)とは同じである点に着目し、双方の比率
を演算して比較することで異常温度上昇を確実に検出す
ることができる。
【0035】次に、本実施の形態2を各添付図面に従っ
て説明する。尚、装置の構成としては実施の形態1の説
明で用いた図3のブロック図で示す異常温度上昇検出装
置がある。実施の形態1では説明しなかったが、本実施
の形態では特開平11−325400号に記載された圧
力センサ4で検知されたガス流路内の圧力を示す信号を
増幅器4aで増幅した後に、A/D変換器AD5で変換
してマイコン2に入力する。
【0036】マイコン2はソフトウェアによりその機能
を実施する圧力検出部2gによりガス流路内の圧力を測
定する。この測定された圧力と温度測定値とを温度上昇
発生検出部2eに取り込み、双方の測定値に基づく温度
変化率と圧力変化率との一致判定により異常温度上昇を
判定する。
【0037】以下、本実施の形態2の詳細な動作を図8
に示すフローチャートに従って説明する。先ず、実施の
形態1と同様に、ステップS43でガスの温度tgが異
常判定基準温度tabを越えると判定されたならば、判
定されて時点から一定時間t1(Δt)に亘り、A/D
変換器AD4よりデジタル信号を入力して温度測定値を
入力する(ステップS45)。この時、同じくA/D変
換器AD5よりデジタル信号を入力して圧力測定値を入
力し(ステップS45)、圧力変化ΔPを演算する(ス
テップS55)。そして圧力変化ΔPが演算されたなら
ば、圧力変化率ΔP/Δtを演算する(ステップS5
9)。
【0038】この時、CPU20aは、一定時間当たり
の温度変化ΔTを演算する(ステップS47)。温度変
化ΔTが火災等によるガスの異常温度上昇であるか判定
するために予め設定された異常温度上昇判定用の温度変
化ΔTabと比較する(ステップS49)。そして、温
度変化ΔTが温度変化ΔTabより大きいと判定された
ならば、ステップS47で演算された温度変化ΔTをも
とに温度変化率ΔT/Δtを演算する(ステップS6
1)。
【0039】上述したように、一定の温度のもとでは温
度変化率ΔT/Δtと圧力変化率ΔP/Δtは一致する
ため、温度変化率ΔT/Δtと圧力変化率ΔP/Δtと
が一致するか否かを判定し(ステップS63)、一致す
ることが判定されたならば、火災等によるガスの異常温
度上昇であると判定する(ステップS51)。そして、
ガス流路内へのガスの供給を遮断するために遮断弁5を
遮断する(ステップS53)。尚、ステップS49にお
いて、温度変化ΔTが温度変化ΔTabより大きくない
ことが判定され、或いはステップS53において温度変
化率ΔT/Δtと圧力変化率ΔP/Δtとは一致しない
ことが判定されたならば、ステップS35にもどる。こ
の結果、火災によるガス流路内のガスの異常温度上昇を
確実に検出することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ガス流路内に配置さ
れ、このガス流路内に存在するガスの温度に応じた抵抗
変化が生じる温度検出手段と、この温度検出手段に生じ
た抵抗変化よりガスの温度を測定する温度測定手段と、
この測定された温度の一定時間当たりの変化量を演算す
る温度変化演算手段と、予め設定された基準変化量と前
記演算された変化量とを比較し、前記変化量が前記基準
変化量を超えたか否かを判定し、ガスの異常温度上昇を
判定する異常温度上昇判定手段と、この異常温度上昇判
定手段による温度の異常上昇判定時に火災発生を判定す
る火災判定手段と、火災判定結果よりガス供給路の遮断
弁を駆動制御する遮断弁制御手段とを備え、測定された
温度の一定時間当たりの変化量と予め設定された基準変
化量とを比較し、変化量が基準変化量を超えたことを判
定時に、ガスの異常温度上昇を判定して遮断弁を駆動し
ガス供給路へのガス供給を遮断することで、温度変化の
動向より早期に火災を検出しガス供給路へのガス供給を
遮断することができるという効果がある。
【0041】また、本発明によれば、前記異常温度上昇
判定手段による温度の異常上昇判定時に、一定時間当た
りの温度変化の比率を演算する第1比率演算手段と、ガ
ス流路内に配置され、このガス流路内に存在するガス圧
を検出する圧力検出手段と、ガス圧検出信号よりガス圧
値を測定する圧力測定手段と、この測定された圧力の前
記一定時間当たりの変化量を演算する圧力変化演算手段
と、前記一定時間当たりの圧力変化の比率を演算する第
2比率演算手段と、前記各比率演算手段で演算された比
率の一致を判定する比率比較手段とを備え、ガス圧の時
間変化の比率(圧力変化率)とガス温度の時間変化の比
率(温度変化率)とは同じである点に着目し、双方の比
率を演算して比較し比率の一致判定時に火災発生を判定
することで、より高精度に火災発生を判定することがで
きるという効果がある。
【0042】また、本発明に係る異常温度上昇検出装置
の温度検出手段は、ガス流路内に配置されたマイクロフ
ローセンサに組み込まれた通過ガスの温度を検出する補
償用抵抗を温度センサとして用い、ガスの温度が上昇す
ると抵抗に発生する電圧降下の単位時間当たりの増加量
は大きくなるため、この単位時間当たりの増加量を単位
時間当たりのガス温度Tの増加量に置き換えることで、
ガス流路内に火災などが発生しガスの温度が急激に上昇
したことが判定することで、既存の装置を利用してより
簡易な構成で火災発生を判定することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による異常温度上昇検出装置の基本構成
図である。
【図2】マイクロフローセンサの拡大平面図とこのマイ
クロフローセンサに備えた測温抵抗の抵抗値変化を温度
変化に換算して示した図である。
【図3】本実施の形態に係る異常温度上昇検出装置の構
成を示すブロック図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータ2の電気的な概略
構成を示すブロック図である。
【図5】図4のROM20cに格納された制御プログラ
ムの内容の一例を示すフローチャートである。
【図6】図4のROM20cに格納された制御プログラ
ムの内容の一例を示すフローチャートである。
【図7】図4のROM20cに格納された制御プログラ
ムの内容の一例を示すフローチャートである。
【図8】図4のROM20cに格納された制御プログラ
ムの内容の一例を示すフローチャートである。
【図9】従来装置の構成を示すブロック図である。
【図10】他の従来装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1e 測温抵抗 2cm 温度測定手段 2e1 温度変化演算手段 2e2 異常温度上昇判定手段 2e3 第1比率演算手段 2e4 第2比率演算手段 2e5 比率比較手段 2e6 火災判定手段 2fc 遮断弁制御手段 2g1 圧力測定手段 2g2 圧力演算手段 3 遮断弁 4 圧力検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流路内に配置され、このガス流路内
    に存在するガスの温度に応じた抵抗変化が生じる温度検
    出手段と、この温度検出手段に生じた抵抗変化よりガス
    の温度を測定する温度測定手段と、この測定された温度
    の一定時間当たりの変化量を演算する温度変化演算手段
    と、予め設定された基準変化量と前記演算された変化量
    とを比較し、前記変化量が前記基準変化量を超えたか否
    かを判定し、ガスの異常温度上昇を判定する異常温度上
    昇判定手段と、この異常温度上昇判定手段による温度の
    異常上昇判定時に火災発生を判定する火災判定手段と、
    火災判定結果よりガス供給路の遮断弁を駆動制御する遮
    断弁制御手段とを備えたことを特徴とする異常温度上昇
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異常温度上昇判定手段による温度の
    異常上昇判定時に、一定時間当たりの温度変化の比率を
    演算する第1比率演算手段と、ガス流路内に配置され、
    このガス流路内に存在するガス圧を検出する圧力検出手
    段と、ガス圧検出信号よりガス圧値を測定する圧力測定
    手段と、この測定された圧力の前記一定時間当たりの変
    化量を演算する圧力変化演算手段と、前記一定時間当た
    りの圧力変化の比率を演算する第2比率演算手段と、前
    記各比率演算手段で演算された比率の一致を判定する比
    率比較手段とを備え、比率一致判定時に前記火災判定手
    段は火災発生を判定することを特徴とする請求項1に記
    載の異常温度上昇検出装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検出手段は、ガス流路内に配置
    されたマイクロフローセンサに組み込まれた通過ガスの
    温度を検出する補償用温度センサを用いたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の異常温度上昇検出装置。
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