JP2002039636A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002039636A
JP2002039636A JP2000227764A JP2000227764A JP2002039636A JP 2002039636 A JP2002039636 A JP 2002039636A JP 2000227764 A JP2000227764 A JP 2000227764A JP 2000227764 A JP2000227764 A JP 2000227764A JP 2002039636 A JP2002039636 A JP 2002039636A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 設定温度の異なる複数の冷却室に対応する
専用の冷却器を並列に設けてなる冷媒経路に分配される
冷媒量を安定させて冷却効率の向上を図った冷蔵庫を提
供する。 【解決手段】 凝縮器71と冷凍用キャピラリーチュー
ブ73との間に設けた分岐部Pで分岐され冷凍用キャピ
ラリーチューブ73と冷凍用冷却器25と並列に接続し
た冷蔵用減圧手段74と冷蔵用冷却器21とを備えた冷
蔵庫において、凝縮器71と分岐部Pとの間に共通キャ
ピラリーチューブ72を設けた。圧縮機20が駆動され
ると、共通キャピラリーチューブ72を通過して圧力が
安定した比較的低温の冷媒が流出することとなり、分岐
部Pでの圧縮機20の脈動に伴う冷媒の圧力変化の影響
を低減できる。従って、冷媒が冷凍用及び冷蔵用冷媒経
路の双方に配分されやすくなり、冷凍用冷却器25及び
冷蔵用冷却器21から冷気が安定して発生し、効率よく
冷凍室13及び冷蔵室11内を冷却できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定温度の異なる
複数の冷却室、例えば、冷凍室、野菜室、冷蔵室等を備
えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷蔵庫としては、例え
ば、特開平10−47826号公報に開示されているも
のがある。この従来の冷蔵庫は、図9及び図10に示す
ように、圧縮機106a、凝縮器117、第1の減圧手
段129、冷蔵用冷却器111、第2の減圧手段130
及び冷凍用冷却器107aとを順次接続した冷蔵用冷媒
経路と、圧縮機106a、凝縮器117、第3の減圧手
段131及び冷凍用冷却器107aとを接続した冷凍用
冷媒経路と、これら冷蔵用冷媒経路又は冷凍用冷媒経路
を切り替える切り替え手段132と、冷凍用冷却器10
7a、冷蔵用冷却器111において生ずる冷気をそれぞ
れ冷凍室102、冷蔵室103に送出する冷凍用ファン
109a、冷蔵用ファン115で構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の冷蔵庫で
は、冷凍室102と冷蔵室103の双方の温度が同時に
上昇した場合、一旦、切り替え手段132により冷蔵用
冷媒経路に切り替えて冷蔵用冷却器111で第1の減圧
手段129で減圧された冷媒を蒸発させることにより冷
気を冷蔵室103内に冷蔵用ファン115で送風した
後、更に冷蔵用冷却器111から吐出した冷媒を第2の
減圧手段130により減圧して、冷凍用冷却器122で
再度蒸発させることにより冷気を冷凍室102内に冷凍
用ファン109aで送風して冷凍室102及び冷蔵室1
03を設定温度まで冷却することができる。
【0004】しかしながら、例えば、冷凍室102及び
冷蔵室103の双方に大量の食品を収容し室内温度が急
上昇した場合において、冷蔵用冷媒経路を先に運転する
と、冷蔵室103側に多くの冷凍能力が費やされるた
め、冷凍室102内が充分に冷却できず、冷凍室102
内に収容した食品が解けてしまうことがある。また、冷
凍用冷媒経路を先に運転すると、冷凍室102内が設定
温度まで冷却されるまでの間は冷蔵室103内に収容し
た食品が冷却されないこととなり、鮮度の劣化を招くと
いう問題があった。
【0005】一方、特開平10−47827号公報に
は、図9及び図11に示すように、冷凍用冷却器107
aと冷凍用減圧手段110とからなる冷凍用冷媒経路
と、冷蔵用冷却器111と冷蔵用減圧手段113と開閉
弁114とからなる冷蔵用冷媒経路とを並列に分岐し
て、圧縮機106a、凝縮器117に順次接続した冷凍
サイクルと、冷凍用冷却器107a、冷蔵用冷却器11
1で生ずる冷気を冷凍室102、冷蔵室103内に送出
する冷凍用ファン109a、冷蔵用ファン115で構成
した冷蔵庫が開示されている。
【0006】このような冷凍サイクルでは、キャピラリ
ーチューブ等の細管部からなる冷凍用減圧手段113及
び冷蔵用減圧手段110は冷媒の流通に対し抵抗をもつ
こととなるが、その抵抗は、通常、設定温度の低い冷凍
室102側の冷凍用冷却器107aにおいて大きな減圧
量を確保するため、冷凍用減圧手段110の方が、冷蔵
用減圧手段113より抵抗が大きくなるように設定され
ている。
【0007】従って、開閉弁114が閉じた状態で圧縮
機106aが駆動されると、冷媒は、凝縮器117を通
過した後、冷凍用冷媒経路にのみ流れる。冷凍用減圧手
段110で減圧された冷媒は、冷凍用冷却器107aで
蒸発して周囲の空気を冷却する。冷凍用冷却器107a
で生じた冷気は、冷凍用ファン109aで冷凍室102
内に送出され、冷凍室102内を冷却する。
【0008】一方、開閉弁114を開いた状態で圧縮機
106aが駆動されると、冷媒は、凝縮器117を通過
した後、抵抗のかなり大きな冷凍用減圧手段110のあ
る冷凍用冷媒経路側には流れないで、冷蔵用冷媒経路に
のみ流れる。冷蔵用減圧手段113で減圧された冷媒
は、冷蔵用冷却器111で蒸発して周囲の空気を冷却す
る。冷蔵用冷却器111で生じた冷気は、冷蔵用ファン
115で冷蔵室103内に送出され、冷蔵室103内を
冷却する。
【0009】しかしながら、このような冷凍サイクルで
は冷蔵用冷媒経路と冷凍用冷媒経路のいずれか一方が開
閉弁114の開閉によって択一的に選択されるため、例
えば、冷凍室102と冷蔵室103の双方に大量の食品
を収容した場合、冷凍室と冷蔵室を同時に急速冷却する
ことができず、従って、選択されていない冷媒経路側の
貯蔵室内は冷却が後回しになってしまい、食品の鮮度に
少なからず影響が出るという問題があった。
【0010】そこで、本発明者らは、図11と同様の構
成を有する冷凍サイクルにおいて、冷凍用減圧手段11
0冷蔵用減圧手段113の内径や長さ等の条件を適切に
調整することにより、冷凍用冷媒経路と冷蔵用冷媒経路
の双方に冷媒を流して冷凍室102及び冷蔵室103内
を同時に冷却できる冷蔵庫を提案した。
【0011】上述したように冷凍用減圧手段110と冷
蔵用減圧手段113とではその抵抗が異なるため、冷蔵
用冷媒経路側と冷凍用冷媒経路側とでは冷媒の流量に自
然と格差が生じるが、圧縮機106aから吐出される冷
媒の周期的な圧力変化の影響が冷媒経路の分岐部分で残
存し、冷凍用冷媒経路と冷蔵用冷媒経路に流れる冷媒量
が見かけ上平衡状態に達しても、その分配量が厳密には
安定しなかった。よって、冷凍用冷却器107a又は冷
蔵用冷却器111から満足な冷却性能が得られず、冷却
効率の面で改善の余地があった。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、設定温度の異なる複数の冷却室に対応
する専用の冷却器を並列に設けてなる冷媒経路に分配さ
れる冷媒量を安定させて冷却効率の向上を図った冷蔵庫
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る冷蔵庫は、圧縮機と凝縮器と第1の減圧
手段と第1の冷却器とを直列に接続し、前記凝縮器と前
記第1の減圧手段との間に設けた分岐部で分岐され前記
第1の減圧手段と前記第1の冷却器と並列に接続した第
2の減圧手段と第2の冷却器とを備えた冷蔵庫におい
て、前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を
設けたことを特徴とする。
【0014】この構成によると、圧縮機が駆動される
と、冷媒は、凝縮器、第3の減圧手段を経由して分岐部
で第1の冷却器側の冷媒経路と第2の冷却器側の冷媒経
路の二手に分岐して流れた後、再び合流して圧縮機まで
戻る一連のサイクルが繰り返される。
【0015】また、本発明に係る冷蔵庫は、圧縮機と凝
縮器と第1の減圧手段と第1の冷却器とを直列に接続し
てなる第1の冷凍サイクルと、前記圧縮機と前記凝縮器
と、前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた分
岐部で分岐され前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器
と並列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを接
続してなる第2の冷凍サイクルとからなる冷凍サイクル
装置と、前記第1の冷凍サイクル単独又は前記第1の冷
凍サイクル及び前記第2の冷凍サイクルの併用で冷却さ
れる第1の冷却室と、設定温度が前記第1の冷却室より
高い温度に設定され前記第2の冷凍サイクル単独又は前
記第1の冷凍サイクル及び前記第2の冷凍サイクルの併
用で冷却される第2の冷却室とを備えた冷蔵庫におい
て、前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を
設けたことを特徴とする。
【0016】この構成によると、圧縮機が運転される
と、冷媒は、凝縮器、第3の減圧手段を経由して分岐部
で第1の冷却器側の冷媒経路と第2の冷却器側の冷媒経
路の二手に分岐して流れた後、再び合流して圧縮機まで
戻る一連のサイクルが繰り返される。第1の冷却器で冷
媒が蒸発することにより、周囲の空気から熱が奪われて
第1の冷却室の冷却用の冷気が発生し、一方の第2の冷
却室で冷媒が蒸発することにより、周囲の空気から熱が
奪われれて第2の冷却室の冷却用の冷気が発生する。
【0017】この場合、前記第3の減圧手段としては、
キャピラリーチューブを好適に使用できる。
【0018】また、前記分岐部と前記第2の減圧手段と
の間に冷媒流量調整手段を設けると、この冷媒流量調整
手段の開きを加減することで、第2の冷却器側の冷媒経
路に流れる冷媒流量を調整できる。
【0019】更に、前記分岐部と前記第1の減圧手段と
の間にも冷媒流量調整手段を設けると、この冷媒流量調
整手段の開きを加減することで、第1の冷却器側の冷媒
経路に流れる冷媒流量もきめ細かに調整できる。
【0020】また、本発明による冷蔵庫は、前記第1の
冷却室内の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記
第2の冷却室内の温度を検知する第2の温度検知手段
と、これらの検知手段で検知された温度情報に基づき、
前記冷媒流量調整手段の動作を制御する制御手段を設け
たことを特徴とする。
【0021】これによると、各温度検知手段により検知
された各冷却室の温度情報に基づき、制御手段により冷
媒流量調整手段の開きが決定されるため、状況に応じた
きめ細かな冷却が行える。
【0022】また、本発明による冷蔵庫は、前記圧縮機
は能力可変式の圧縮機であって、前記第1の温度検知手
段及び前記第2の温度検知手段で検知された温度情報に
基づき、前記制御手段を用いて前記圧縮機の能力制御を
行うことを特徴とする。
【0023】これによると、各温度検知手段により検知
された各冷却室の温度情報に基づき、制御手段により必
要な能力で圧縮機が駆動される。
【0024】また、本発明による冷蔵庫は、前記第3の
減圧手段を、断熱材によって前記第1及び第2の冷却室
から隔離されるとともに前記圧縮機が配設される機械室
の内部に位置するように設けたことを特徴とする。これ
によると、凝縮器の吐出側と第3の減圧手段との接続及
び第3の減圧手段と分岐部との接続を機械室内で行うこ
とができる。
【0025】更に、前記第3の減圧手段をキャピラリー
チューブとすると、圧縮機を始めとする様々な機械部品
で複雑に込み入った機械室の内部であっても、フレキシ
ブルに引き回すことができるため、配設が容易である。
【0026】また、本発明による冷蔵庫は、前記第1の
減圧手段及び前記第2の減圧手段は共にキャピラリーチ
ューブからなるものであって、それらの少なくとも一方
の上流側の一部を前記機械室の内部に配設したことを特
徴とする。
【0027】これによると、圧縮機が駆動されると、第
1及び第2の減圧手段の一部を冷媒が通過することによ
り、少なくとも凝縮器の吐出温度以下に冷却されてから
断熱材内の冷媒経路に冷媒が導入される。
【0028】また、本発明による冷蔵庫は、前記第3の
減圧手段は、減圧量の異なる複数のキャピラリーチュー
ブのうちから1つを選択手段により選択するものである
ことを特徴とする。
【0029】これによると、冷凍サイクル内を流通する
冷媒は、圧縮機の能力に応じて、共通の減圧手段を構成
する複数の減圧手段のうちから最適な抵抗に選ばれたも
のを通過することとなる。
【0030】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、本発明
の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図
1は、本実施形態に係る冷蔵庫の一例であって、第1の
冷却室の一例として冷凍室、第2の冷却室の一例として
冷蔵室を備えた冷蔵庫の側面断面図である。図1におい
て、1は冷蔵庫本体、2は外箱2aと内箱2bとからな
り、これらの間に発砲ウレタン等の断熱材2cが充填さ
れた断熱箱体である。
【0031】野菜室12と冷凍室13は断熱部材からな
る仕切枠17及び断熱部材からなる仕切板19に仕切ら
れており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠1
8により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野
菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品
からなる仕切板31、32によって仕切られている。仕
切板32には貫通口32aが設けられている。
【0032】冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切ら
れる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室
11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の
前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。
野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は
前面がスライド式の断熱扉4、5、6によりそれぞれ開
閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出
せるようになっている。
【0033】冷凍用冷却器21は冷気通路23内に配さ
れており、冷気通路23は内箱2bと樹脂成形品からな
るエバカバー33とにより形成されている。冷気通路2
3内の冷凍用冷却器21の上方には冷凍用ファン22が
配されている。冷気通路23は背面板33aに設けられ
た冷凍室13への流入口13a及び流出口13bにより
冷凍室13と連通している。
【0034】冷蔵用冷却器25は冷気通路27内に配さ
れている。冷気通路27の下部は内箱2bと野菜室12
の背面板34とにより形成されている。背面板34は断
熱部材からなり、冷蔵用冷却器25に近設される野菜室
12の過冷却を防止している。冷気通路27内の冷蔵用
冷却器25の上方には第1冷蔵用ファン26が配されて
いる。冷気通路27は流出口12bにより野菜室12と
連通している。
【0035】冷気通路27の上部は氷温室14の背面板
35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成
されている。断熱部材36には開口部36aが設けられ
ている。冷蔵室11の正面図を図4に示すと、背面板3
5には開口部36aと同じ位置に開口部35aが設けら
れている。開口部35a、36aにより氷温室14は冷
気通路27と連通している。
【0036】冷気通路27の上端には第2冷蔵用ファン
29が配されている。第2冷蔵用ファン29の前面には
冷蔵室11に臨むファンカバー41が取り付けられてい
る。ファンカバー41には複数の開口部41aが形成さ
れている。そして、第2冷蔵用ファン29の上方には冷
気通路28が設けられている。
【0037】第2冷蔵用ファン29の周辺の詳細図を図
5に示すと、冷気通路28は第2冷蔵用ファン29によ
り開口部41aを介して冷蔵室11から取入れられる空
気と、第1冷蔵用ファン26により冷気通路27を流通
する冷気とが混流するようになっている。
【0038】冷蔵室11の背面部分の冷気通路28は冷
蔵室11の内壁を形成する部材42と内箱2bとにより
形成されている。部材42は、優れた熱伝導性を有する
材料(例えば、加工性が良く防錆効果の高いアルミニウ
ム合金やステンレス等)から形成されており、その上方
には複数の開口部42aが設けられている。
【0039】冷凍室13の後部に断熱箱体2から隔離形
成された機械室70の内部には、100〜20Hzの周
波数で制御される圧縮機20が配されている。圧縮機2
0には吐出パイプ20aを介して凝縮器71(図2参
照)が連結されており、吸込パイプ20bを介して冷凍
用冷却器21、冷蔵用冷却器25が並列に連結されてい
る。冷凍用冷却器21、冷蔵用冷却器25の下方にはそ
れぞれ、冷却器21、25の除霜を行う除霜ヒータ6
1、62が設けられている。63、64はドレン受け部
材である。
【0040】そして、冷蔵室11及び冷凍室13内の一
カ所又は複数カ所にはそれぞれ、冷蔵室温度センサ76
(第2の温度検知手段)(図2)及び冷凍室温度センサ
77(第1の温度検知手段)(図2)が設けられてい
る。これらの温度センサ76、77により検知された冷
蔵室11及び冷凍室13内の温度は、随時、制御部79
(図3)に入力されるようになっている。
【0041】図2は、本実施形態に係る冷蔵庫の冷凍サ
イクル図である。圧縮機20には凝縮器71を介して共
通キャピラリーチューブ72(第3の減圧手段)が連結
されており、該共通のキャピラリーチューブ72の下流
側で前記圧縮機20との間には冷凍用キャピラリーチュ
ーブ74(第1の減圧手段)と冷凍用冷却器21とから
なる冷凍用冷媒経路が連結されて閉回路が形成されてい
る。
【0042】更に、これら冷凍用キャピラリーチューブ
74及び冷凍用冷却器21に対して並列に冷蔵用キャピ
ラリーチューブ73(第2の減圧手段)と冷蔵用冷却器
25とからなる冷蔵用冷媒経路が連通接続されている。
そして、圧縮機20から吐出された冷媒は、分岐部Pで
冷蔵用冷媒経路と冷凍用冷媒経路の双方に所定の割合
(例えば、6対4)で分配されるようになっている。
【0043】75は、冷蔵用冷媒経路の冷蔵用キャピラ
リーチューブ73の上流側で分岐部Pとの間に設けられ
た冷媒流量調整手段としての開閉弁である。この開閉弁
75は、共通キャピラリーチューブ72の下流側に位置
し、開閉弁75が開放された状態では、共通キャピラリ
ーチューブ72を通過して減圧された冷媒が冷蔵用冷媒
経路及び冷凍用冷媒経路に分配されて、開閉弁75を通
過することとなる。
【0044】従って、共通キャピラリーチューブ72で
冷媒が減圧された分、冷媒経路内と外気との圧力差が小
さく、かつ、冷媒温度がより常温に近い動作点で開閉弁
75を使用できるため、耐圧性及び耐熱性の高い部品を
用いなくてよく、コストアップを抑えることができると
ともに、開閉弁75の連結部分での密閉性の確保が容易
となるので、冷媒が漏れるなどの心配がなくなり、信頼
性が向上する。尚、開閉弁75は冷媒流量調整手段の一
例であり、必ずしも開閉動作である必要はなく、冷媒の
流通に対する抵抗を所定量以上で変化できるものであれ
ば、開閉弁と同様の効果を得ることができる。
【0045】また、冷蔵用及び冷凍用冷却器を直列に接
続した冷凍サイクルでは、冷蔵室側に多くの冷凍能力が
割かれる場合、冷凍室側が冷えにくくなることは前述し
た通りであるが、本実施形態に係る冷凍サイクルのよう
に冷蔵用冷却器21及び冷凍用冷却器25を互いに並列
に接続したときは、そのような条件に関わりなく冷凍用
冷媒経路と冷蔵用冷媒経路の双方に安定した冷媒量を供
給できる。従って、大量生産された冷凍用冷却器21、
冷蔵用冷却器25等の個々の製品の性能のバラツキの影
響が低減され、製造されたいずれの冷蔵庫からも所望の
冷却品質を得ることができる。
【0046】尚、上記冷凍サイクルを構成する部品のう
ち、圧縮機20、凝縮器71、共通キャピラリーチュー
ブ72並びに冷凍用キャピラリーチューブ74及び冷蔵
用キャピラリーチューブ73の少なくとも一部は、図2
の如く、機械室70内に配設されているものとする。
【0047】これにより、圧縮機20を始めとする機械
部品で複雑に入り組んだ機械室70内でも、フレキシブ
ルな共通キャピラリーチューブ72を途中の経路を選ば
ずに設けることができるため、金属からなる冷媒配管に
対し、共通キャピラリーチューブ72の溶接による接続
が容易となる。従って、冷蔵庫の製造の最終工程に近い
段階でこの共通キャピラリーチューブ72の配設が行え
るため、従来の冷蔵庫と同等の生産性を確保できる。
【0048】また、冷蔵用キャピラリーチューブ73、
冷凍用キャピラリーチューブ74の少なくとも一部が機
械室70内に位置するように設けることにより、冷媒経
路を流通する冷媒は、これらのキャピラリーチューブ7
3、74を通過する際、減圧作用によって機械室70内
で少なくとも凝縮器71の吐出温度以下に冷却されてか
ら断熱箱体2内の冷媒経路に冷媒が導入されることとな
る。従って、断熱箱体2内の冷媒経路から冷気通路への
熱の放出による冷蔵室11や冷凍室13内の温度上昇が
防止され、熱ロスの少ない省エネに有利な冷蔵庫を提供
できる。
【0049】以上のような構成において、圧縮機20が
駆動されると、開閉弁75が開放されているときは、冷
媒は、凝縮器71、共通キャピラリーチューブ72を経
由して分岐部Pに達した後、冷蔵用冷媒経路と冷凍用冷
媒経路の双方に分配される。
【0050】ところで、冷媒は圧縮機20の周期的な駆
動により圧力を伴って冷媒経路を流通する。凝縮器71
から吐出する部分でもこの圧力変化は残存しており、こ
れが分岐部Pに伝達されると、安定した冷媒の分流を妨
げることとなる。
【0051】しかし、本実施形態では凝縮器71と分岐
部Pとの間に共通キャピラリーチューブ72が介在して
いるため、このようなの圧力変化は、まず共通キャピラ
リーチューブ72の内径が細いことによって、共通キャ
ピラリーチューブ72内に侵入できず一部が反射されて
減衰し、次に共通キャピラリーチューブ72内を伝達す
るときに冷媒の粘性の影響を受けて更に減衰する。従っ
て、分岐部Pには圧縮機20の駆動に伴う圧力変化の影
響の少ない安定した冷媒圧が提供され、それによって設
計者の意図する定格流量通りの冷媒の分配が可能とな
る。
【0052】分岐部Pで分配された冷媒の一部は、冷蔵
用キャピラリーチューブ73で更に減圧され、冷蔵用冷
却器25で蒸発しながら周囲から熱を奪って周囲を冷却
する。それ以外の冷媒は、冷凍用キャピラリーチューブ
74で更に減圧され、冷凍用冷却器21で蒸発しながら
周囲から熱を奪って周囲を冷却する。冷却器21、25
で気化した冷媒は、やがて合流し、冷媒経路を流通して
圧縮機20に戻される。尚、前記凝縮器71の一部とし
て、外箱2bの裏面に凝縮用パイプを取り付けて放熱さ
せるようにしても、同様の効果が得られる。また、凝縮
器71の一部に凝縮器ファン78を取り付けて送風する
ことで、更に放熱を促進することができる。
【0053】一方、開閉弁75が閉鎖状態にあるとき、
冷蔵用冷却器25側の冷媒経路は開閉弁75により閉塞
されているので、分岐部Pに達した冷媒は、冷凍用冷却
器21側の冷凍用冷媒経路にのみ流れて、冷凍用キャピ
ラリーチューブ74で更に減圧され、冷凍用冷却器21
で蒸発しながら周囲から熱を奪って周囲を冷却する。冷
凍用冷却器21で気化した冷媒は、冷媒経路を流通して
圧縮機20に戻される。
【0054】図3は、本実施形態に係る冷蔵庫の制御装
置のブロック図である。図3に示すように、制御部79
の入力側には冷蔵室温度センサ76及び冷凍室温度セン
サ77が設けられ、一方の出力側には開閉弁75、圧縮
機20、凝縮器ファン78、冷凍用ファン22、第1冷
蔵用ファン26及び第2冷蔵用ファン29が接続されて
いる。
【0055】次に、この本実施形態に係る冷蔵庫の運転
制御の一例を図2及び図3を参照して説明する。冷蔵室
温度センサ76及び冷凍室温度センサ77により冷蔵室
11及び冷凍室13内の温度が検出された結果、冷凍室
11と冷蔵室13がともに設定温度(例えば、冷凍室−
18℃、冷蔵室3℃)より高くなったとき、又は冷蔵室
11が設定温度(例えば、3℃)以上であり、冷凍室1
3は設定温度(例えば−18℃)以下であるときは、制
御部79にて開閉弁75が開放されるとともに、圧縮機
20が駆動される。
【0056】これにより、凝縮器71で液化され、共通
キャピラリーチューブ72を通過した冷媒の一部は、図
2の矢印Fのように、冷凍用キャピラリーチューブ74
を通り冷凍用冷却器21内で蒸発しながら周囲の空気か
ら熱を奪って周囲の空気を冷却し、また、残りの冷媒
は、図2の矢印Rのように、冷蔵用キャピラリーチュー
ブ73を通り冷蔵用冷却器25で蒸発しながら周囲の空
気から熱を奪って周囲の空気を冷却する。このとき、凝
縮器ファン78、冷凍用ファン22、第1冷蔵用ファン
26及び第2冷蔵用ファン29も同期して運転される。
【0057】次に、冷気の流れについて図1を参照して
説明する。第1冷蔵用ファン26及び第2冷蔵用ファン
29により冷蔵用冷却器25で作り出された冷気が開口
部36a、42aから冷蔵室11内に送出される。冷蔵
室11内に送出された冷気は、冷蔵室11及び氷温室1
4内を冷却しながら下降し、貫通口32aから冷気通路
30に流入して、野菜室12内を冷却する。そして、野
菜室12内を冷却しながら下降した冷気は、野菜室12
の下部奥方の流出口12bから冷気通路27内に吸い込
まれ、冷蔵用冷却器25で再び冷却される。
【0058】一方、冷凍用冷却器21で作り出された冷
気は、冷凍用ファン22により流入口13aから冷凍室
13内に送出される。冷凍室13内に送出された冷気
は、冷凍室13内を冷却しながら下降し、冷凍室13の
下部奥方の流出口13bから冷気通路23内に吸い込ま
れ、冷凍用冷却器21で再び冷却される。
【0059】庫内の冷却が更に進行し、冷蔵室温度セン
サ76及び冷凍室温度センサ77により冷蔵室11及び
冷凍室13内の温度が検出された結果、冷蔵室11内が
所定の温度(例えば、3℃)未満であり、冷蔵室13が
所定の温度(例えば、−18℃)以上といった条件にな
ると、制御部79は開閉弁75を閉じ、冷蔵室11側の
冷蔵用冷媒経路に冷媒が流れないようにして、冷凍室1
3側の冷凍用冷媒経路にのみ冷媒の流通経路が形成され
るようにする。
【0060】そして、制御部79により圧縮機20、冷
凍用ファン22の駆動出力が所定値まで下げられ、同時
に凝縮器ファン78も冷凍能力に応じた回転数まで落と
される。そのため、少ない消費電力で圧縮機20、冷凍
用ファン22及び凝縮器ファン28を駆動して、冷凍室
11内を設定温度まで急速冷却することができる。
【0061】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について図面を参照して説明する。図6は、本実施形
態に係る冷凍サイクル図である。この図において図2に
示す上記第1の実施形態に係る冷凍サイクルと共通の部
材には同一の符号を附し、その詳細な説明を省略する。
【0062】本実施形態に特徴的な構成は、図6に示す
ように、冷媒経路の分岐部Pと冷凍用キャピラリーチュ
ーブ74との間に補助開閉弁75aを設けたことであ
る。この補助開閉弁75aは、図7のブロック図に示す
ように、制御部79の出力側に接続されており、上記第
1の実施形態で説明した制御方法に加えて、温度検知セ
ンサ76、77からの検知結果に基づき制御部79によ
り開閉弁75、補助開閉弁75aの開閉制御が行われる
ようになっている。
【0063】この構成によると、冷蔵室11内に大量の
食品を一度に収容して冷蔵室11内の温度が急上昇した
場合は、冷蔵室温度検知センサ76により冷蔵室11内
の温度上昇が検出され、制御部79が補助開閉弁75a
を閉鎖することにより、図6の矢印Rのように、一時的
に冷凍室13側の冷凍用冷媒経路を不通にして、冷蔵用
冷却器25側の冷蔵用冷媒経路にのみ冷媒の流通経路が
形成されるようにすることができる。
【0064】これにより、冷蔵室11内の貯蔵食品の鮮
度を損なうことなく、速やかにこれを冷却することがで
きる。また、圧縮機20に過負荷をかけることなく、冷
蔵冷却器25のみから冷気を発生させて冷蔵室11を急
速冷却できるため、図2に示す上記第1の実施形態のよ
うに冷凍室13側の冷凍用冷媒経路にのみ開閉弁75を
設けた場合に比し、更に省エネに有利な冷蔵庫を提供で
きる。尚、開閉弁75と同様に、補助開閉弁75aは冷
媒流量調整手段の一例であり、必ずしも開閉動作である
必要はなく、冷媒の流通に対する抵抗を所定量以上で変
化できるものであれば、開閉弁と同様の効果を得ること
ができる。
【0065】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について図面を参照して説明する。図8は、本実施形
態に係る冷凍サイクル図である。この図において、図2
に示す上記第1の実施形態に係る冷凍サイクル図と同一
の部材には同一の符号を附し、その詳細な説明を省略す
る。
【0066】本実施形態に特徴的な構成は、図8に示す
ように、共通キャピラリーチューブ72が、異なる内径
や長さに選ばれた複数(図8では4つ)のキャピラリー
チューブ72a,72b,72c,72dと、これらの
上流側に設けられ個別に開閉制御される複数の開閉弁8
0a,80b,80c,80dとからなるものとし、こ
れら複数の開閉弁80a〜80dのうちから1つを選択
して開放し、残りをすべて閉鎖するすることにより、1
本の冷凍サイクルが形成されるようにしたことである。
【0067】この構成によると、上記第2の実施形態の
ようにして能力が可変される圧縮機20の駆動出力に応
じて制御部79からの指令により、複数の開閉弁80a
〜80dのうちからいずれか1つが開放されることとな
り、冷媒は、前記キャピラリーチューブ72a,72
b,72c,72dのうちから最適な抵抗に選ばれたも
のを通過することとなるため、共通キャピラリーチュー
ブ72を通過して分岐部Pに到達する冷媒量を略一定に
制御することが容易になる。
【0068】従って、開閉弁75の開放時は、図8の矢
印R及びFのように、冷媒を冷凍用冷媒経路と冷蔵用冷
媒経路の双方に分配して冷蔵室11及び冷凍室13を同
時に効率よく冷却でき、開閉弁75の閉鎖時は、矢印F
のように、一定量の冷媒を常時冷凍用冷媒経路にのみ流
して冷凍室13を効率よく急速冷却することができる。
尚、開閉弁72を構成するキャピラリーチューブと開閉
弁の並列経路の本数は4つに限定されないのはもちろん
である。
【0069】また、本発明は上記の実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能
である。例えば、上記の実施形態では、冷媒流量調整手
段として開閉弁を使用する場合について説明したが、閉
じた状態と開いた状態との間で開きを加減することで冷
媒の流量を微調整できる弁機構を備えたものであっても
よい。この場合は、状況に応じたきめ細かで効率の良い
冷却がいっそう容易に行える冷蔵庫を提供できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、圧
縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1の冷却器とを直列
に接続してなる第1の冷凍サイクルと、圧縮機と凝縮器
と、前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた分
岐部で分岐され前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器
と並列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを接
続してなる第2の冷凍サイクルの2経路を有する冷媒経
路において、前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減
圧手段を設けたことにより、圧縮機が駆動されると、第
3の減圧手段を通過して圧力が安定した比較的低温の冷
媒が流出することとなり、分岐部での圧縮機の脈動に伴
う冷媒の圧力変化の影響を低減できる。従って、冷媒が
第1及び第2の冷凍サイクルの双方に配分されやすくな
り、第1及び第2の冷却器から冷気が安定して発生する
冷蔵庫を提供できる。
【0071】また、本発明によると、前記分岐部と前記
第1の減圧手段との間に冷媒流量整手段を設けたことに
より、この冷媒流量調整手段の開きを加減することで、
第1の冷却器側の冷媒経路に流れる冷媒流量を調整でき
る。
【0072】また本発明によると、前記第1の冷却室内
の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記冷却室の
温度を検知する第2の温度検知手段と、これらの検知手
段で検知された温度情報に基づき、前記冷媒流量調整手
段の動作を制御する制御手段を設けたことにより、各温
度検知手段により検知された各冷却室の温度情報に基づ
き、制御手段により冷媒流量調整手段の開きが決定され
るため、状況に応じたきめ細かで効率の良い冷却が行え
る。
【0073】また、本発明によると、前記圧縮機は能力
可変式の圧縮機であって、前記第1の温度検知手段及び
前記第2の温度検知手段で検知された温度情報に基づ
き、前記制御手段を用いて前記圧縮機の能力制御を行う
ようにしたことにより、各温度検知手段により検知され
た各冷却室の温度情報に基づき、制御手段により必要な
能力で圧縮機が駆動される。従って、上記の冷媒流量調
整手段の制御と相俟って、更にきめ細かで効率の良い冷
却が行える。
【0074】また、本発明によると、第3の減圧手段を
断熱材によって前記第1及び第2の冷却室から隔離され
るとともに前記圧縮機が配設される機械室の内部に位置
するように設けたことにより、凝縮器の吐出側と第3の
減圧手段との接続及び第3の減圧手段と分岐部との接続
を機械室内で行うことができる。
【0075】更に、前記第3の減圧手段をキャピラリー
チューブとすると、圧縮機を始めとする様々な機械部品
で複雑に込み入った機械室の内部であっても、フレキシ
ブルに引き回すことができるため、配設が容易である。
従って、冷蔵庫の製造の最終工程に近い段階でこの共通
の減圧手段の配設が行えるため、従来の冷蔵庫と同等の
生産性を確保できる。
【0076】また、本発明によると、前記第1の減圧手
段及び前記第2の減圧手段は共にキャピラリーチューブ
からなるものであって、それらの少なくとも一方の上流
側の一部を前記機械室の内部に配設したことにより、圧
縮機が駆動されると、第1及び第2の減圧手段の一部を
冷媒が通過することとなり、少なくとも凝縮器の吐出温
度以下に冷却されてから断熱材内の冷媒経路に冷媒が導
入される。従って、冷媒経路から庫内への熱の放出によ
る冷却室内の温度上昇が防止され、熱ロスの少ない省エ
ネに有利な冷蔵庫を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る冷蔵庫の側
面断面図である。
【図2】 その冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
【図3】 その冷蔵庫の制御装置のブロック図であ
る。
【図4】 その冷蔵庫の冷蔵室の正面図である。
【図5】 その冷蔵庫の要部を拡大して示す側面断面
図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫の冷
凍サイクル図である。
【図7】 その冷蔵庫の制御装置のブロック図であ
る。
【図8】 本発明の第3の実施形態に係る冷蔵庫の冷
凍サイクル図である。
【図9】 従来の冷蔵庫の側面断面図である。
【図10】 その冷蔵庫の一例の冷凍サイクル図であ
る。
【図11】 その冷蔵庫の他の例の冷凍サイクル図であ
る。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 2a 外箱 2b 内箱 3、4、5、6 断熱扉 11 冷蔵室 12 野菜室 13 冷凍室 14 氷温室 20 圧縮機 21 冷凍用冷却器 22 冷凍用ファン 23、27、28、30 冷気通路 25 冷蔵用冷却器 26 第1冷蔵用ファン 29 第2冷蔵用ファン 35 背面板 36 断熱部材 42 部材 61、62 除霜用ヒータ 70 機械室 71 凝縮器 72 共通キャピラリーチューブ 72a〜72d キャピラリーチューブ 73 冷蔵用キャピラリーチューブ 74 冷凍用キャピラリーチューブ 75、80a〜80d 開閉弁 75a 補助開閉弁 76 冷蔵室温度センサ 77 冷凍室温度センサ 78 凝縮器ファン 79 制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1
    の冷却器とを直列に接続し、 前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた分岐部
    で分岐され前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器と並
    列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを備えた
    冷蔵庫において、 前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を設け
    たことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 圧縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1
    の冷却器とを直列に接続してなる第1の冷凍サイクル
    と、前記圧縮機と前記凝縮器と、前記凝縮器と前記第1
    の減圧手段との間に設けた分岐部で分岐され前記第1の
    減圧手段と前記第1の冷却器と並列に接続した第2の減
    圧手段と第2の冷却器とを接続してなる第2の冷凍サイ
    クルとからなる冷凍サイクル装置と、 前記第1の冷凍サイクル単独又は前記第1の冷凍サイク
    ル及び前記第2の冷凍サイクルの併用で冷却される第1
    の冷却室と、 設定温度が前記第1の冷却室より高い温度に設定され前
    記第2の冷凍サイクル単独又は前記第1の冷凍サイクル
    及び前記第2の冷凍サイクルの併用で冷却される第2の
    冷却室とを備えた冷蔵庫において、 前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を設け
    たことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記第3の減圧手段はキャピラリーチュ
    ーブであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記分岐部と前記第2の減圧手段との間
    に冷媒流量調整手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 更に、前記分岐部と前記第1の減圧手段
    との間に冷媒流量調整手段を設けたことを特徴とする請
    求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記第1の冷却室内の温度を検知する第
    1の温度検知手段と、前記第2の冷却室内の温度を検知
    する第2の温度検知手段と、これらの検知手段で検知さ
    れた温度情報に基づき、前記冷媒流量調整手段の動作を
    制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項5に
    記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 前記圧縮機は能力可変式の圧縮機であっ
    て、前記第1の温度検知手段及び前記第2の温度検知手
    段で検知された温度情報に基づき、前記制御手段を用い
    て前記圧縮機の能力制御を行うことを特徴とする請求項
    6に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 前記第3の減圧手段を、断熱材によって
    前記第1及び第2の冷却室から隔離されるとともに前記
    圧縮機が配設される機械室の内部に位置するように設け
    たことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧
    手段は共にキャピラリーチューブからなるものであっ
    て、それらの少なくとも一方の上流側の一部を前記機械
    室の内部に配設したことを特徴とする請求項1〜請求項
    8のいずれかに記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 前記第3の減圧手段は、減圧量の異な
    る複数のキャピラリーチューブのうちから1つを選択手
    段により選択するものであることを特徴とする請求項1
    〜請求項9のいずれかに記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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