JP3563676B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設定温度の異なる複数の冷却室、例えば、冷凍室、野菜室、冷蔵室等を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の冷蔵庫としては、例えば、特開平10−47826号公報に開示されているものがある。この従来の冷蔵庫は、図9及び図10に示すように、圧縮機106a、凝縮器117、第1の減圧手段129、冷蔵用冷却器111、第2の減圧手段130及び冷凍用冷却器107aとを順次接続した冷蔵用冷媒経路と、圧縮機106a、凝縮器117、第3の減圧手段131及び冷凍用冷却器107aとを接続した冷凍用冷媒経路と、これら冷蔵用冷媒経路又は冷凍用冷媒経路を切り替える切り替え手段132と、冷凍用冷却器107a、冷蔵用冷却器111において生ずる冷気をそれぞれ冷凍室102、冷蔵室103に送出する冷凍用ファン109a、冷蔵用ファン115で構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の冷蔵庫では、冷凍室102と冷蔵室103の双方の温度が同時に上昇した場合、一旦、切り替え手段132により冷蔵用冷媒経路に切り替えて冷蔵用冷却器111で第1の減圧手段129で減圧された冷媒を蒸発させることにより冷気を冷蔵室103内に冷蔵用ファン115で送風した後、更に冷蔵用冷却器111から吐出した冷媒を第2の減圧手段130により減圧して、冷凍用冷却器122で再度蒸発させることにより冷気を冷凍室102内に冷凍用ファン109aで送風して冷凍室102及び冷蔵室103を設定温度まで冷却することができる。
【0004】
しかしながら、例えば、冷凍室102及び冷蔵室103の双方に大量の食品を収容し室内温度が急上昇した場合において、冷蔵用冷媒経路を先に運転すると、冷蔵室103側に多くの冷凍能力が費やされるため、冷凍室102内が充分に冷却できず、冷凍室102内に収容した食品が解けてしまうことがある。また、冷凍用冷媒経路を先に運転すると、冷凍室102内が設定温度まで冷却されるまでの間は冷蔵室103内に収容した食品が冷却されないこととなり、鮮度の劣化を招くという問題があった。
【0005】
一方、特開平10−47827号公報には、図9及び図11に示すように、冷凍用冷却器107aと冷凍用減圧手段110とからなる冷凍用冷媒経路と、冷蔵用冷却器111と冷蔵用減圧手段113と開閉弁114とからなる冷蔵用冷媒経路とを並列に分岐して、圧縮機106a、凝縮器117に順次接続した冷凍サイクルと、冷凍用冷却器107a、冷蔵用冷却器111で生ずる冷気を冷凍室102、冷蔵室103内に送出する冷凍用ファン109a、冷蔵用ファン115で構成した冷蔵庫が開示されている。
【0006】
このような冷凍サイクルでは、キャピラリーチューブ等の細管部からなる冷凍用減圧手段113及び冷蔵用減圧手段110は冷媒の流通に対し抵抗をもつこととなるが、その抵抗は、通常、設定温度の低い冷凍室102側の冷凍用冷却器107aにおいて大きな減圧量を確保するため、冷凍用減圧手段110の方が、冷蔵用減圧手段113より抵抗が大きくなるように設定されている。
【0007】
従って、開閉弁114が閉じた状態で圧縮機106aが駆動されると、冷媒は、凝縮器117を通過した後、冷凍用冷媒経路にのみ流れる。冷凍用減圧手段110で減圧された冷媒は、冷凍用冷却器107aで蒸発して周囲の空気を冷却する。冷凍用冷却器107aで生じた冷気は、冷凍用ファン109aで冷凍室102内に送出され、冷凍室102内を冷却する。
【0008】
一方、開閉弁114を開いた状態で圧縮機106aが駆動されると、冷媒は、凝縮器117を通過した後、抵抗のかなり大きな冷凍用減圧手段110のある冷凍用冷媒経路側には流れないで、冷蔵用冷媒経路にのみ流れる。冷蔵用減圧手段113で減圧された冷媒は、冷蔵用冷却器111で蒸発して周囲の空気を冷却する。冷蔵用冷却器111で生じた冷気は、冷蔵用ファン115で冷蔵室103内に送出され、冷蔵室103内を冷却する。
【0009】
しかしながら、このような冷凍サイクルでは冷蔵用冷媒経路と冷凍用冷媒経路のいずれか一方が開閉弁114の開閉によって択一的に選択されるため、例えば、冷凍室102と冷蔵室103の双方に大量の食品を収容した場合、冷凍室と冷蔵室を同時に急速冷却することができず、従って、選択されていない冷媒経路側の貯蔵室内は冷却が後回しになってしまい、食品の鮮度に少なからず影響が出るという問題があった。
【0010】
そこで、本発明者らは、図11と同様の構成を有する冷凍サイクルにおいて、冷凍用減圧手段110冷蔵用減圧手段113の内径や長さ等の条件を適切に調整することにより、冷凍用冷媒経路と冷蔵用冷媒経路の双方に冷媒を流して冷凍室102及び冷蔵室103内を同時に冷却できる冷蔵庫を提案した。
【0011】
上述したように冷凍用減圧手段110と冷蔵用減圧手段113とではその抵抗が異なるため、冷蔵用冷媒経路側と冷凍用冷媒経路側とでは冷媒の流量に自然と格差が生じるが、圧縮機106aから吐出される冷媒の周期的な圧力変化の影響が冷媒経路の分岐部分で残存し、冷凍用冷媒経路と冷蔵用冷媒経路に流れる冷媒量が見かけ上平衡状態に達しても、その分配量が厳密には安定しなかった。よって、冷凍用冷却器107a又は冷蔵用冷却器111から満足な冷却性能が得られず、冷却効率の面で改善の余地があった。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、設定温度の異なる複数の冷却室に対応する専用の冷却器を並列に設けてなる冷媒経路に分配される冷媒量を安定させて冷却効率の向上を図った冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る冷蔵庫は、冷媒の流路の上流側から順に圧縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1の冷却器とを直列に接続し、前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた冷媒の分岐部に前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器と並列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを備えた冷蔵庫において、前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を備えるとともに前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧手段の上流側の一部、並びに前記第3の減圧手段を前記圧縮機及び前記凝縮機が配設される機械室の内部に配設したことを特徴とする。
【0014】
この構成によると、圧縮機が駆動されると、冷媒は、凝縮器、第3の減圧手段を経由して分岐部で第1の冷却器側の冷媒経路と第2の冷却器側の冷媒経路の二手に分岐して流れた後、再び合流して圧縮機まで戻る一連のサイクルが繰り返される。
また、凝縮機の吐出側と第3の減圧手段との接続及び第3の減圧手段と分岐部との接続を機械室内で行うことができる。
さらに、圧縮機が駆動されると、第1及び第2の減圧手段の一部を冷媒が通過することにより、少なくとも凝縮機の吐出温度以下に冷却されてから断熱材内の冷媒経路に冷媒が導入される。
【0015】
また、本発明に係る冷蔵庫は、冷媒の流路の上流側から順に圧縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1の冷却器とを直列に接続してなる第1の冷凍サイクルと、前記圧縮機と前記凝縮器と、前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた冷媒の分岐部前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器と並列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを接続してなる第2の冷凍サイクルとからなる冷凍サイクル装置と、前記第1の冷凍サイクル単独又は前記第1の冷凍サイクル及び前記第2の冷凍サイクルの併用で冷却される第1の冷却室と、設定温度が前記第1の冷却室より高い温度に設定され前記第2の冷凍サイクル単独又は前記第1の冷凍サイクル及び前記第2の冷凍サイクルの併用で冷却される第2の冷却室とを備えた冷蔵庫において、前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を備え、前記第3の減圧手段を前記第1及び第2の冷却室から隔離し、前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧手段の上流側の一部、並びに前記第3の減圧手段を前記圧縮機及び前記凝縮機が配設される機械室の内部に配設したことを特徴とする。
【0016】
この構成によると、圧縮機が運転されると、冷媒は、凝縮器、第3の減圧手段を経由して分岐部で第1の冷却器側の冷媒経路と第2の冷却器側の冷媒経路の二手に分岐して流れた後、再び合流して圧縮機まで戻る一連のサイクルが繰り返される。第1の冷却器で冷媒が蒸発することにより、周囲の空気から熱が奪われて第1の冷却室の冷却用の冷気が発生し、一方の第2の冷却室で冷媒が蒸発することにより、周囲の空気から熱が奪われれて第2の冷却室の冷却用の冷気が発生する。
また、凝縮機の吐出側と第3の減圧手段との接続及び第3の減圧手段と分岐部との接続を機械室内で行うことができる。
さらに、圧縮機が駆動されると、第1及び第2の減圧手段の一部を冷媒が通過することにより、少なくとも凝縮機の吐出温度以下に冷却されてから断熱材内の冷媒経路に冷媒が導入される。
【0017】
上記の冷蔵庫において、前記第1の冷却室内の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記第2の冷却室内の温度を検知する第2の温度検知手段と、これらの検知手段で検知された温度情報に基づいて前記冷媒流量調整手段を制御する制御手段とを備え、前記第2の冷却室の背面部分の内壁は熱伝導性を有する材料からなり、前記第1の冷凍サイクルと前記第2の冷凍サイクルの双方に安定した冷媒量を供給することを特徴とする。
【0018】
上記構成の冷蔵庫において、前記第3の減圧手段をキャピラリーチューブとすることを特徴とする。
【0019】
上記構成の冷蔵庫において、前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧手段のいずれか一方又は双方がキャピラリーチューブとすることを特徴とする。
【0020】
上記構成の冷蔵庫において、前記分岐部と前記第2の減圧手段との間に冷媒流量調整手段を設けたことを特徴とする。
【0021】
この構成によると、冷媒流量調整手段の開きを加減することで、第2の冷却器側の冷媒経路に流れる冷媒流量を調整することができる。
【0022】
上記構成の冷蔵庫において、前記分岐部と前記第1の減圧手段との間に冷媒流量調整手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
この構成によると、冷媒流量調整手段の開きを加減することで、第1の冷却器側の冷媒経路に流れる冷媒流量をきめ細かに調整できる。
【0024】
上記構成の冷蔵庫において、前記第1の冷却室を冷凍室と、前記第2の冷却室を冷蔵室とし、前記分岐部において前記第1の冷凍サイクルと前記第2の冷凍サイクルに4対6の割合で冷媒を供給することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る冷蔵庫の一例であって、第1の冷却室の一例として冷凍室、第2の冷却室の一例として冷蔵室を備えた冷蔵庫の側面断面図である。図1において、1は冷蔵庫本体、2は外箱2aと内箱2bとからなり、これらの間に発砲ウレタン等の断熱材2cが充填された断熱箱体である。
【0031】
野菜室12と冷凍室13は断熱部材からなる仕切枠17及び断熱部材からなる仕切板19に仕切られており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠18により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品からなる仕切板31、32によって仕切られている。仕切板32には貫通口32aが設けられている。
【0032】
冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切られる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は前面がスライド式の断熱扉4、5、6によりそれぞれ開閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出せるようになっている。
【0033】
冷凍用冷却器21は冷気通路23内に配されており、冷気通路23は内箱2bと樹脂成形品からなるエバカバー33とにより形成されている。冷気通路23内の冷凍用冷却器21の上方には冷凍用ファン22が配されている。冷気通路23は背面板33aに設けられた冷凍室13への流入口13a及び流出口13bにより冷凍室13と連通している。
【0034】
冷蔵用冷却器25は冷気通路27内に配されている。冷気通路27の下部は内箱2bと野菜室12の背面板34とにより形成されている。背面板34は断熱部材からなり、冷蔵用冷却器25に近設される野菜室12の過冷却を防止している。冷気通路27内の冷蔵用冷却器25の上方には第1冷蔵用ファン26が配されている。冷気通路27は流出口12bにより野菜室12と連通している。
【0035】
冷気通路27の上部は氷温室14の背面板35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成されている。断熱部材36には開口部36aが設けられている。冷蔵室11の正面図を図4に示すと、背面板35には開口部36aと同じ位置に開口部35aが設けられている。開口部35a、36aにより氷温室14は冷気通路27と連通している。
【0036】
冷気通路27の上端には第2冷蔵用ファン29が配されている。第2冷蔵用ファン29の前面には冷蔵室11に臨むファンカバー41が取り付けられている。ファンカバー41には複数の開口部41aが形成されている。そして、第2冷蔵用ファン29の上方には冷気通路28が設けられている。
【0037】
第2冷蔵用ファン29の周辺の詳細図を図5に示すと、冷気通路28は第2冷蔵用ファン29により開口部41aを介して冷蔵室11から取入れられる空気と、第1冷蔵用ファン26により冷気通路27を流通する冷気とが混流するようになっている。
【0038】
冷蔵室11の背面部分の冷気通路28は冷蔵室11の内壁を形成する部材42と内箱2bとにより形成されている。部材42は、優れた熱伝導性を有する材料(例えば、加工性が良く防錆効果の高いアルミニウム合金やステンレス等)から形成されており、その上方には複数の開口部42aが設けられている。
【0039】
冷凍室13の後部に断熱箱体2から隔離形成された機械室70の内部には、100〜20Hzの周波数で制御される圧縮機20が配されている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮器71(図2参照)が連結されており、吸込パイプ20bを介して冷凍用冷却器21、冷蔵用冷却器25が並列に連結されている。冷凍用冷却器21、冷蔵用冷却器25の下方にはそれぞれ、冷却器21、25の除霜を行う除霜ヒータ61、62が設けられている。63、64はドレン受け部材である。
【0040】
そして、冷蔵室11及び冷凍室13内の一カ所又は複数カ所にはそれぞれ、冷蔵室温度センサ76(第2の温度検知手段)(図2)及び冷凍室温度センサ77(第1の温度検知手段)(図2)が設けられている。これらの温度センサ76、77により検知された冷蔵室11及び冷凍室13内の温度は、随時、制御部79(図3)に入力されるようになっている。
【0041】
図2は、本実施形態に係る冷蔵庫の冷凍サイクル図である。圧縮機20には凝縮器71を介して共通キャピラリーチューブ72(第3の減圧手段)が連結されており、該共通のキャピラリーチューブ72の下流側で前記圧縮機20との間には冷凍用キャピラリーチューブ74(第1の減圧手段)と冷凍用冷却器21とからなる冷凍用冷媒経路が連結されて閉回路が形成されている。
【0042】
更に、これら冷凍用キャピラリーチューブ74及び冷凍用冷却器21に対して並列に冷蔵用キャピラリーチューブ73(第2の減圧手段)と冷蔵用冷却器25とからなる冷蔵用冷媒経路が連通接続されている。そして、圧縮機20から吐出された冷媒は、分岐部Pで冷蔵用冷媒経路と冷凍用冷媒経路の双方に所定の割合(例えば、6対4)で分配されるようになっている。
【0043】
75は、冷蔵用冷媒経路の冷蔵用キャピラリーチューブ73の上流側で分岐部Pとの間に設けられた冷媒流量調整手段としての開閉弁である。この開閉弁75は、共通キャピラリーチューブ72の下流側に位置し、開閉弁75が開放された状態では、共通キャピラリーチューブ72を通過して減圧された冷媒が冷蔵用冷媒経路及び冷凍用冷媒経路に分配されて、開閉弁75を通過することとなる。
【0044】
従って、共通キャピラリーチューブ72で冷媒が減圧された分、冷媒経路内と外気との圧力差が小さく、かつ、冷媒温度がより常温に近い動作点で開閉弁75を使用できるため、耐圧性及び耐熱性の高い部品を用いなくてよく、コストアップを抑えることができるとともに、開閉弁75の連結部分での密閉性の確保が容易となるので、冷媒が漏れるなどの心配がなくなり、信頼性が向上する。尚、開閉弁75は冷媒流量調整手段の一例であり、必ずしも開閉動作である必要はなく、冷媒の流通に対する抵抗を所定量以上で変化できるものであれば、開閉弁と同様の効果を得ることができる。
【0045】
また、冷蔵用及び冷凍用冷却器を直列に接続した冷凍サイクルでは、冷蔵室側に多くの冷凍能力が割かれる場合、冷凍室側が冷えにくくなることは前述した通りであるが、本実施形態に係る冷凍サイクルのように冷蔵用冷却器21及び冷凍用冷却器25を互いに並列に接続したときは、そのような条件に関わりなく冷凍用冷媒経路と冷蔵用冷媒経路の双方に安定した冷媒量を供給できる。従って、大量生産された冷凍用冷却器21、冷蔵用冷却器25等の個々の製品の性能のバラツキの影響が低減され、製造されたいずれの冷蔵庫からも所望の冷却品質を得ることができる。
【0046】
尚、上記冷凍サイクルを構成する部品のうち、圧縮機20、凝縮器71、共通キャピラリーチューブ72並びに冷凍用キャピラリーチューブ74及び冷蔵用キャピラリーチューブ73の少なくとも一部は、図2の如く、機械室70内に配設されているものとする。
【0047】
これにより、圧縮機20を始めとする機械部品で複雑に入り組んだ機械室70内でも、フレキシブルな共通キャピラリーチューブ72を途中の経路を選ばずに設けることができるため、金属からなる冷媒配管に対し、共通キャピラリーチューブ72の溶接による接続が容易となる。従って、冷蔵庫の製造の最終工程に近い段階でこの共通キャピラリーチューブ72の配設が行えるため、従来の冷蔵庫と同等の生産性を確保できる。
【0048】
また、冷蔵用キャピラリーチューブ73、冷凍用キャピラリーチューブ74の少なくとも一部が機械室70内に位置するように設けることにより、冷媒経路を流通する冷媒は、これらのキャピラリーチューブ73、74を通過する際、減圧作用によって機械室70内で少なくとも凝縮器71の吐出温度以下に冷却されてから断熱箱体2内の冷媒経路に冷媒が導入されることとなる。従って、断熱箱体2内の冷媒経路から冷気通路への熱の放出による冷蔵室11や冷凍室13内の温度上昇が防止され、熱ロスの少ない省エネに有利な冷蔵庫を提供できる。
【0049】
以上のような構成において、圧縮機20が駆動されると、開閉弁75が開放されているときは、冷媒は、凝縮器71、共通キャピラリーチューブ72を経由して分岐部Pに達した後、冷蔵用冷媒経路と冷凍用冷媒経路の双方に分配される。
【0050】
ところで、冷媒は圧縮機20の周期的な駆動により圧力を伴って冷媒経路を流通する。凝縮器71から吐出する部分でもこの圧力変化は残存しており、これが分岐部Pに伝達されると、安定した冷媒の分流を妨げることとなる。
【0051】
しかし、本実施形態では凝縮器71と分岐部Pとの間に共通キャピラリーチューブ72が介在しているため、このようなの圧力変化は、まず共通キャピラリーチューブ72の内径が細いことによって、共通キャピラリーチューブ72内に侵入できず一部が反射されて減衰し、次に共通キャピラリーチューブ72内を伝達するときに冷媒の粘性の影響を受けて更に減衰する。従って、分岐部Pには圧縮機20の駆動に伴う圧力変化の影響の少ない安定した冷媒圧が提供され、それによって設計者の意図する定格流量通りの冷媒の分配が可能となる。
【0052】
分岐部Pで分配された冷媒の一部は、冷蔵用キャピラリーチューブ73で更に減圧され、冷蔵用冷却器25で蒸発しながら周囲から熱を奪って周囲を冷却する。それ以外の冷媒は、冷凍用キャピラリーチューブ74で更に減圧され、冷凍用冷却器21で蒸発しながら周囲から熱を奪って周囲を冷却する。冷却器21、25で気化した冷媒は、やがて合流し、冷媒経路を流通して圧縮機20に戻される。尚、前記凝縮器71の一部として、外箱2bの裏面に凝縮用パイプを取り付けて放熱させるようにしても、同様の効果が得られる。また、凝縮器71の一部に凝縮器ファン78を取り付けて送風することで、更に放熱を促進することができる。
【0053】
一方、開閉弁75が閉鎖状態にあるとき、冷蔵用冷却器25側の冷媒経路は開閉弁75により閉塞されているので、分岐部Pに達した冷媒は、冷凍用冷却器21側の冷凍用冷媒経路にのみ流れて、冷凍用キャピラリーチューブ74で更に減圧され、冷凍用冷却器21で蒸発しながら周囲から熱を奪って周囲を冷却する。冷凍用冷却器21で気化した冷媒は、冷媒経路を流通して圧縮機20に戻される。
【0054】
図3は、本実施形態に係る冷蔵庫の制御装置のブロック図である。図3に示すように、制御部79の入力側には冷蔵室温度センサ76及び冷凍室温度センサ77が設けられ、一方の出力側には開閉弁75、圧縮機20、凝縮器ファン78、冷凍用ファン22、第1冷蔵用ファン26及び第2冷蔵用ファン29が接続されている。
【0055】
次に、この本実施形態に係る冷蔵庫の運転制御の一例を図2及び図3を参照して説明する。冷蔵室温度センサ76及び冷凍室温度センサ77により冷蔵室11及び冷凍室13内の温度が検出された結果、冷凍室11と冷蔵室13がともに設定温度(例えば、冷凍室−18℃、冷蔵室3℃)より高くなったとき、又は冷蔵室11が設定温度(例えば、3℃)以上であり、冷凍室13は設定温度(例えば−18℃)以下であるときは、制御部79にて開閉弁75が開放されるとともに、圧縮機20が駆動される。
【0056】
これにより、凝縮器71で液化され、共通キャピラリーチューブ72を通過した冷媒の一部は、図2の矢印Fのように、冷凍用キャピラリーチューブ74を通り冷凍用冷却器21内で蒸発しながら周囲の空気から熱を奪って周囲の空気を冷却し、また、残りの冷媒は、図2の矢印Rのように、冷蔵用キャピラリーチューブ73を通り冷蔵用冷却器25で蒸発しながら周囲の空気から熱を奪って周囲の空気を冷却する。このとき、凝縮器ファン78、冷凍用ファン22、第1冷蔵用ファン26及び第2冷蔵用ファン29も同期して運転される。
【0057】
次に、冷気の流れについて図1を参照して説明する。第1冷蔵用ファン26及び第2冷蔵用ファン29により冷蔵用冷却器25で作り出された冷気が開口部36a、42aから冷蔵室11内に送出される。冷蔵室11内に送出された冷気は、冷蔵室11及び氷温室14内を冷却しながら下降し、貫通口32aから冷気通路30に流入して、野菜室12内を冷却する。そして、野菜室12内を冷却しながら下降した冷気は、野菜室12の下部奥方の流出口12bから冷気通路27内に吸い込まれ、冷蔵用冷却器25で再び冷却される。
【0058】
一方、冷凍用冷却器21で作り出された冷気は、冷凍用ファン22により流入口13aから冷凍室13内に送出される。冷凍室13内に送出された冷気は、冷凍室13内を冷却しながら下降し、冷凍室13の下部奥方の流出口13bから冷気通路23内に吸い込まれ、冷凍用冷却器21で再び冷却される。
【0059】
庫内の冷却が更に進行し、冷蔵室温度センサ76及び冷凍室温度センサ77により冷蔵室11及び冷凍室13内の温度が検出された結果、冷蔵室11内が所定の温度(例えば、3℃)未満であり、冷蔵室13が所定の温度(例えば、−18℃)以上といった条件になると、制御部79は開閉弁75を閉じ、冷蔵室11側の冷蔵用冷媒経路に冷媒が流れないようにして、冷凍室13側の冷凍用冷媒経路にのみ冷媒の流通経路が形成されるようにする。
【0060】
そして、制御部79により圧縮機20、冷凍用ファン22の駆動出力が所定値まで下げられ、同時に凝縮器ファン78も冷凍能力に応じた回転数まで落とされる。そのため、少ない消費電力で圧縮機20、冷凍用ファン22及び凝縮器ファン28を駆動して、冷凍室11内を設定温度まで急速冷却することができる。
【0061】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る冷凍サイクル図である。この図において図2に示す上記第1の実施形態に係る冷凍サイクルと共通の部材には同一の符号を附し、その詳細な説明を省略する。
【0062】
本実施形態に特徴的な構成は、図6に示すように、冷媒経路の分岐部Pと冷凍用キャピラリーチューブ74との間に補助開閉弁75aを設けたことである。この補助開閉弁75aは、図7のブロック図に示すように、制御部79の出力側に接続されており、上記第1の実施形態で説明した制御方法に加えて、温度検知センサ76、77からの検知結果に基づき制御部79により開閉弁75、補助開閉弁75aの開閉制御が行われるようになっている。
【0063】
この構成によると、冷蔵室11内に大量の食品を一度に収容して冷蔵室11内の温度が急上昇した場合は、冷蔵室温度検知センサ76により冷蔵室11内の温度上昇が検出され、制御部79が補助開閉弁75aを閉鎖することにより、図6の矢印Rのように、一時的に冷凍室13側の冷凍用冷媒経路を不通にして、冷蔵用冷却器25側の冷蔵用冷媒経路にのみ冷媒の流通経路が形成されるようにすることができる。
【0064】
これにより、冷蔵室11内の貯蔵食品の鮮度を損なうことなく、速やかにこれを冷却することができる。また、圧縮機20に過負荷をかけることなく、冷蔵冷却器25のみから冷気を発生させて冷蔵室11を急速冷却できるため、図2に示す上記第1の実施形態のように冷凍室13側の冷凍用冷媒経路にのみ開閉弁75を設けた場合に比し、更に省エネに有利な冷蔵庫を提供できる。尚、開閉弁75と同様に、補助開閉弁75aは冷媒流量調整手段の一例であり、必ずしも開閉動作である必要はなく、冷媒の流通に対する抵抗を所定量以上で変化できるものであれば、開閉弁と同様の効果を得ることができる。
【0065】
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る冷凍サイクル図である。この図において、図2に示す上記第1の実施形態に係る冷凍サイクル図と同一の部材には同一の符号を附し、その詳細な説明を省略する。
【0066】
本実施形態に特徴的な構成は、図8に示すように、共通キャピラリーチューブ72が、異なる内径や長さに選ばれた複数(図8では4つ)のキャピラリーチューブ72a,72b,72c,72dと、これらの上流側に設けられ個別に開閉制御される複数の開閉弁80a,80b,80c,80dとからなるものとし、これら複数の開閉弁80a〜80dのうちから1つを選択して開放し、残りをすべて閉鎖するすることにより、1本の冷凍サイクルが形成されるようにしたことである。
【0067】
この構成によると、上記第2の実施形態のようにして能力が可変される圧縮機20の駆動出力に応じて制御部79からの指令により、複数の開閉弁80a〜80dのうちからいずれか1つが開放されることとなり、冷媒は、前記キャピラリーチューブ72a,72b,72c,72dのうちから最適な抵抗に選ばれたものを通過することとなるため、共通キャピラリーチューブ72を通過して分岐部Pに到達する冷媒量を略一定に制御することが容易になる。
【0068】
従って、開閉弁75の開放時は、図8の矢印R及びFのように、冷媒を冷凍用冷媒経路と冷蔵用冷媒経路の双方に分配して冷蔵室11及び冷凍室13を同時に効率よく冷却でき、開閉弁75の閉鎖時は、矢印Fのように、一定量の冷媒を常時冷凍用冷媒経路にのみ流して冷凍室13を効率よく急速冷却することができる。尚、開閉弁72を構成するキャピラリーチューブと開閉弁の並列経路の本数は4つに限定されないのはもちろんである。
【0069】
また、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、冷媒流量調整手段として開閉弁を使用する場合について説明したが、閉じた状態と開いた状態との間で開きを加減することで冷媒の流量を微調整できる弁機構を備えたものであってもよい。この場合は、状況に応じたきめ細かで効率の良い冷却がいっそう容易に行える冷蔵庫を提供できる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、圧縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1の冷却器とを直列に接続してなる第1の冷凍サイクルと、圧縮機と凝縮器と、前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた分岐部で分岐され前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器と並列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを接続してなる第2の冷凍サイクルの2経路を有する冷媒経路において、前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を設けたことにより、圧縮機が駆動されると、第3の減圧手段を通過して圧力が安定した比較的低温の冷媒が流出することとなり、分岐部での圧縮機の脈動に伴う冷媒の圧力変化の影響を低減できる。従って、冷媒が第1及び第2の冷凍サイクルの双方に配分されやすくなり、第1及び第2の冷却器から冷気が安定して発生する冷蔵庫を提供できる。
【0071】
また、本発明によると、前記分岐部と前記第1の減圧手段との間に冷媒流量整手段を設けたことにより、この冷媒流量調整手段の開きを加減することで、第1の冷却器側の冷媒経路に流れる冷媒流量を調整できる。
【0072】
また本発明によると、前記第1の冷却室内の温度を検知する第1の温度検知手段と、前記冷却室の温度を検知する第2の温度検知手段と、これらの検知手段で検知された温度情報に基づき、前記冷媒流量調整手段の動作を制御する制御手段を設けたことにより、各温度検知手段により検知された各冷却室の温度情報に基づき、制御手段により冷媒流量調整手段の開きが決定されるため、状況に応じたきめ細かで効率の良い冷却が行える。
【0073】
また、本発明によると、前記圧縮機は能力可変式の圧縮機であって、前記第1の温度検知手段及び前記第2の温度検知手段で検知された温度情報に基づき、前記制御手段を用いて前記圧縮機の能力制御を行うようにしたことにより、各温度検知手段により検知された各冷却室の温度情報に基づき、制御手段により必要な能力で圧縮機が駆動される。従って、上記の冷媒流量調整手段の制御と相俟って、更にきめ細かで効率の良い冷却が行える。
【0074】
また、本発明によると、第3の減圧手段を断熱材によって前記第1及び第2の冷却室から隔離されるとともに前記圧縮機が配設される機械室の内部に位置するように設けたことにより、凝縮器の吐出側と第3の減圧手段との接続及び第3の減圧手段と分岐部との接続を機械室内で行うことができる。
【0075】
更に、前記第3の減圧手段をキャピラリーチューブとすると、圧縮機を始めとする様々な機械部品で複雑に込み入った機械室の内部であっても、フレキシブルに引き回すことができるため、配設が容易である。従って、冷蔵庫の製造の最終工程に近い段階でこの共通の減圧手段の配設が行えるため、従来の冷蔵庫と同等の生産性を確保できる。
【0076】
また、本発明によると、前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧手段は共にキャピラリーチューブからなるものであって、それらの少なくとも一方の上流側の一部を前記機械室の内部に配設したことにより、圧縮機が駆動されると、第1及び第2の減圧手段の一部を冷媒が通過することとなり、少なくとも凝縮器の吐出温度以下に冷却されてから断熱材内の冷媒経路に冷媒が導入される。従って、冷媒経路から庫内への熱の放出による冷却室内の温度上昇が防止され、熱ロスの少ない省エネに有利な冷蔵庫を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る冷蔵庫の側面断面図である。
【図2】その冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
【図3】その冷蔵庫の制御装置のブロック図である。
【図4】その冷蔵庫の冷蔵室の正面図である。
【図5】その冷蔵庫の要部を拡大して示す側面断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
【図7】その冷蔵庫の制御装置のブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
【図9】従来の冷蔵庫の側面断面図である。
【図10】その冷蔵庫の一例の冷凍サイクル図である。
【図11】その冷蔵庫の他の例の冷凍サイクル図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
2a 外箱
2b 内箱
3、4、5、6 断熱扉
11 冷蔵室
12 野菜室
13 冷凍室
14 氷温室
20 圧縮機
21 冷凍用冷却器
22 冷凍用ファン
23、27、28、30 冷気通路
25 冷蔵用冷却器
26 第1冷蔵用ファン
29 第2冷蔵用ファン
35 背面板
36 断熱部材
42 部材
61、62 除霜用ヒータ
70 機械室
71 凝縮器
72 共通キャピラリーチューブ
72a〜72d キャピラリーチューブ
73 冷蔵用キャピラリーチューブ
74 冷凍用キャピラリーチューブ
75、80a〜80d 開閉弁
75a 補助開閉弁
76 冷蔵室温度センサ
77 冷凍室温度センサ
78 凝縮器ファン
79 制御部

Claims (8)

  1. 冷媒の流路の上流側から順に圧縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1の冷却器とを直列に接続し、
    前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた冷媒の分岐部に前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器と並列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを備えた冷蔵庫において、
    前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を備えるとともに
    前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧手段の上流側の一部、並びに前記第3の減圧手段を前記圧縮機及び前記凝縮機が配設される機械室の内部に配設したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷媒の流路の上流側から順に圧縮機と凝縮器と第1の減圧手段と第1の冷却器とを直列に接続してなる第1の冷凍サイクルと、
    前記圧縮機と前記凝縮器と、前記凝縮器と前記第1の減圧手段との間に設けた冷媒の分岐部前記第1の減圧手段と前記第1の冷却器と並列に接続した第2の減圧手段と第2の冷却器とを接続してなる第2の冷凍サイクルとからなる冷凍サイクル装置と、
    前記第1の冷凍サイクル単独又は前記第1の冷凍サイクル及び前記第2の冷凍サイクルの併用で冷却される第1の冷却室と、
    設定温度が前記第1の冷却室より高い温度に設定され前記第2の冷凍サイクル単独又は前記第1の冷凍サイクル及び前記第2の冷凍サイクルの併用で冷却される第2の冷却室とを備えた冷蔵庫において、
    前記凝縮器と前記分岐部との間に第3の減圧手段を備え、
    前記第3の減圧手段を前記第1及び第2の冷却室から隔離し、
    前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧手段の上流側の一部、並びに前記第3の減圧手段を前記圧縮機及び前記凝縮機が配設される機械室の内部に配設したことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 前記第1の冷却室内の温度を検知する第1の温度検知手段と、
    前記第2の冷却室内の温度を検知する第2の温度検知手段と、
    これらの検知手段で検知された温度情報に基づいて前記冷媒流量調整手段を制御する制御手段とを備え、
    前記第2の冷却室の背面部分の内壁は熱伝導性を有する材料からなり、
    前記第1の冷凍サイクルと前記第2の冷凍サイクルの双方に安定した冷媒量を供給することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記第3の減圧手段はキャピラリーチューブであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第1の減圧手段及び前記第2の減圧手段のいずれか一方又は双方がキャピラリーチューブであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記分岐部と前記第2の減圧手段との間に冷媒流量調整手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記分岐部と前記第1の減圧手段との間に冷媒流量調整手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記第1の冷却室を冷凍室と、前記第2の冷却室を冷蔵室とし、
    前記分岐部において前記第1の冷凍サイクルと前記第2の冷凍サイクルに4対6の割合 で冷媒を供給することを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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