JP2002039473A - 管継手および管体ユニット - Google Patents

管継手および管体ユニット

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JP2002039473A
JP2002039473A JP2000217881A JP2000217881A JP2002039473A JP 2002039473 A JP2002039473 A JP 2002039473A JP 2000217881 A JP2000217881 A JP 2000217881A JP 2000217881 A JP2000217881 A JP 2000217881A JP 2002039473 A JP2002039473 A JP 2002039473A
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Japan
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pipe
joint
male
female
slurry
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JP2000217881A
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English (en)
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Yukio Murakami
幸男 村上
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WATANABEGUMI KK
Original Assignee
WATANABEGUMI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結された管体に周方向の何れの方向から外
力が作用しても管体が回動せず、管体の連結がゆるまな
い管継手および管体ユニットを提供する。 【解決手段】 スラリー管11の両端に配された継手雌
部15の屈曲部14bの方向が互いに反対向きになって
いるので、継手雄部13が両端部に配されたジョイント
管12によるスラリー管11同士の連結後、スラリー管
11に対して、周方向の何れかの方向から外力が作用し
ても、スラリー管11は回動しない。結果、スラリー管
11同士の連結部分にゆるみが発生せず、スラリー管1
1を流れるスラリーがこの管11の外へ漏れたり、連結
後のスラリー管11が外れたりしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は管継手および管体
ユニット、詳しくは、連結された管体の軸線を中心とし
た回転を阻止する管継手および管体ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】地下に例えば推進管の一種であるヒュー
ム管を埋設する際、いったん立坑を構築した後、この立
坑に掘進機を導入し、掘削用のカッターヘッドを有する
掘進機で横穴を掘設しつつ、掘進機による推進量が一定
量に達するごとにヒューム管を継ぎ足して敷設して行
く、いわゆる泥水式推進工法が知られている。この工法
において、ヒューム管の継ぎ足し時には、ヒューム管内
に配される送泥用のスラリー管、排泥用のスラリー管も
それぞれ管継手によって継ぎ足される。
【0003】以下、従来の管継手を、図4の従来手段に
係る管継手の使用状態を示す正面図を参照しながら説明
する。図4に示すように、管継手100は、スラリー管
101と、これに順次継ぎ足されるスラリー管101と
を連結する部材である。管継手100の構成は、スラリ
ー管101の一端部の外周面に設けられる短尺な突起状
の継手雄部102と、スラリー管101の他端部に設け
られて、継手雄部102を掛止する掛止溝103が形成
された筒形状の継手雌部104とから構成されている。
掛止溝103は、スラリー管101の他端部の内周面の
一部に刻設されて、スラリー管101の他端から外方へ
向かって開口された溝口103aと、この溝口103a
に連通されて、スラリー管101の他端部の内周面に刻
設された環状部103bとを有している。この継手雌部
104の内周面の元部および軸線方向の中間部には、そ
れぞれリング溝104aが形成されている。これらのリ
ング溝104aには、スラリーの漏れを防ぐ2本のOリ
ング105が1本ずつ収納されている。
【0004】スラリー管101の連結時には、図示しな
い掘進機に対して先に連結されたスラリー管101の先
端部(ここでは継手雌部104側の端部)に、継ぎ足さ
れる別のスラリー管101の元部(ここでは継手雄部1
02側の端部)を、管継手100を介して連結する。具
体的には、まず先のスラリー管101の継手雌部104
の溝口103aに、後のスラリー管101の継手雄部1
02を突き合わせる。そして、この後のスラリー管10
1をそのまま押し込むことで、この継手雄部102が環
状部103b内に到達する。次いで、後のスラリー管1
01を、その軸線を中心にして所定角度だけ回動させる
ことで、継手雄部102が環状部103bに掛止され
る。これにより、2本のスラリー管101が連結され
る。なお、両スラリー管101の連結部分には、2本の
Oリング105が介在されているので、スラリー管10
1内を流れるスラリーが、この連結部分から漏れてしま
うのを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の管継手100にあっては、以下の問題点があった。
すなわち、1本のスラリー管101において、一端側に
継手雄部102が配され、他端側に継手雌部104が配
されていた。しかも、スラリー管101の連結時、継手
雄部104は別のスラリー管101の環状部103bに
回動自在に掛止されていた。したがって、スラリー管1
01の連結後、何らかの原因で、スラリー管101に周
方向の外力が作用した場合、スラリー管101の回動を
規制するストッパとなるものがないため、継手雄部10
2が環状部103b内を任意方向へ任意角度だけ移動す
る。その結果、Oリング105が外れたり、スラリー管
101の連結がゆるんで管内を流れるスラリーが漏れた
り、最悪の場合には継手雄部102が溝口103aと合
致する角度分だけスラリー管101が回動し、このスラ
リー管101自体が外れてしまうというおそれがあっ
た。
【0006】
【発明の目的】この発明は、管体の連結後、管体に対し
てその周方向の何れの向きに外力が作用しても管体が回
動せず、その管体同士の連結にゆるみが生じない管継手
および管体ユニットを提供することを、その目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の管体の両端部にそれぞれ配設される突起形状
の継手雄部と、前記第1の管体に連結される第2の管体
の両端部にそれぞれ配設されて、前記継手雄部を掛止す
る掛止溝が形成された筒形状の継手雌部とを備え、前記
両掛止溝は、前記第1の管体との連結方向に向いた溝口
と、該溝口に連通して継手雌部の周方向へ屈曲した屈曲
部とを有し、前記両継手雌部は、それぞれの屈曲部の屈
曲方向が反対向きになっている管継手である。第1の管
体および第2の管体は、例えば連結主体である被連結管
(例えばスラリー管)でもよい。また、一方の管体がこ
の被連結管で、他方の管体がこれらの被連結管同士を連
結するジョイント管でもよい。ここでいう溝口とは、第
2の管体の端部に刻設されて、この端部から外方へ向か
って開口された掛止溝の先端の部分である。さらに、掛
止溝の屈曲方向は、管体の周方向に対してヘリカルでも
よい。これらの事項は、請求項4にも該当する。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記第1の管体
が第2の管体の軸線方向の長さよりも短尺なジョイント
管で、前記第2の管体がこのジョイント管によって連結
される被連結管である請求項1に記載の管継手である。
【0009】請求項3に記載の発明は、前記両継手雄部
は、前記ジョイント管の両端部に、該ジョイント管の周
方向へ向かって60〜120度、角度ずれしている請求
項2に記載の管継手である。
【0010】請求項4に記載の発明は、管体の両端部
に、突起形状の継手雄部がそれぞれ配設された雄型ユニ
ット部と、管体の両端部に、前記継手雄部の掛止用の掛
止溝を有する継手雌部がそれぞれ配設された雌型ユニッ
ト部とを備え、前記両掛止溝は、前記管体の連結方向に
向いた溝口と、該溝口に連通して継手雌部の周方向へ屈
曲した屈曲部とを有し、前記両継手雌部は、それぞれの
屈曲部の屈曲方向が反対向きになっている管体ユニット
である。
【0011】請求項5に記載の発明は、前記雄型ユニッ
ト部の管体が、雌型ユニット部の管体の軸線方向の長さ
よりも短尺なジョイント管で、前記雌型ユニット部の管
体が、このジョイント管により連結される被連結管であ
る請求項4に記載の管体ユニットである。
【0012】請求項6に記載の発明は、前記両継手雄部
が、前記ジョイント管の両端部に、該ジョイント管の周
方向へ向かって60〜120度、角度ずれしている請求
項5に記載の管体ユニットである。
【0013】
【作用】請求項1〜請求項6の発明によれば、管体の両
端に配された継手雌部の屈曲部の屈曲方向が互いに反対
向きとなっているので、例えば管体の連結後、管体に外
方から周方向一側へ向かって管体の軸線を中心としたひ
ねりの力(軸回りの外力)が作用した際には、管体の一
端側では、継手雄部が継手雌部の屈曲部内を移動しよう
とする。しかしながら、このとき、管体の他端側では、
継手雄部が屈曲部の奥面の形成部に押し当てられる。そ
の結果、管体の周方向一側への回動は阻止される。一
方、管体に周方向他側への外力が加わった場合には、管
体の他端側で継手雄部が屈曲部内を移動しようとして
も、管体の一端側において、継手雄部が屈曲部の奥面の
形成部に押し当てられる。よって、この管体の周方向他
側への回動が阻止される。すなわち、連結後の管体に対
して、その周方向の何れの向きに外力が作用しても、管
体は回転することがない。その結果、管体の連結部分に
ゆるみが発生したり、管体自体が外れたりすることがな
い。
【0014】特に、請求項2および請求項5の発明によ
れば、ジョイント管に継手雄部を配設し、被連結管に継
手雌部を配設している。このジョイント管は、被連結管
を連結するつなぎ用の管である。したがって、被連結管
よりも短尺で安価に作製される。よって、仮に突起形状
の継手雄部が障害物に衝突するなどして潰れたとして
も、その損害は、被連結管に継手雄部を設けた場合より
も安価になる。また、被連結管には継手雌部を設けたの
で、ジョイント管よりも長尺となる被連結管の取り扱い
や保管が、例えば継手雄部を設けた場合よりも簡単にな
る。
【0015】また、請求項3および請求項6の発明によ
れば、両継手雄部の、ジョイント管の周方向へ向かう角
度ずれを60〜120度としたので、例えば作業者が、
ジョイント管および被連結管の連結部分を自己の視野内
で見下ろしながら連結作業を行うことができる。その結
果、この連結作業の作業性が高まる。仮に、両継手雄部
が角度ずれしていないジョイント管で連結した場合に
は、連結の進行に伴い継手雄部と掛止溝との連結位置が
両管の周方向へ移動する。よって、作業者が管の下をの
ぞき込んで継手雄部と掛止溝とを位置合わせしなければ
ならないことも起こり得る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。図1は、この発明の一実施例に係る
管継手および管体ユニットの使用状態を示す正面図であ
る。図2は、この発明の一実施例に係る継手雄部を有す
る管体ユニットの正面図である。図3は、この発明の一
実施例に係る継手雄部を有する管体ユニットの右側面図
である。
【0017】図1〜図3において、10はこの発明の一
実施例に係る管継手である。この管継手10は、外径φ
60.5mm,長さ1000mmのステンレス鋼製のス
ラリー管(第2の管体)11と、これに継ぎ足される同
じサイズのスラリー管11とを、外径φ60.5mm,
長さ約200mmのジョイント管(第1の管体)12を
介し、順次連結する部材である。具体的な管継手10の
構成は、ジョイント管12の両端部12a付近の外周面
に一体的に配設された突起形状の1対の継手雄部13
と、スラリー管11の両端に配設されて、対応する継手
雄部13を掛止する掛止溝14が形成された筒形状の1
対の継手雌部15とを有している。ジョイント管12の
両端部12aは若干小径になっている。また、1対の継
手雄部13は、各端部12aとこれより若干大径なジョ
イント管12の中央部との境界付近で、ジョイント管1
2の周方向へ向かって互いに90度だけ角度ずれして配
されている。継手雄部13の長さは、継手雌部15との
連結時に、継手雄部13の先端面と継手雌部15の外周
面との高さが揃う長さに設計されている。これにより、
掘進機の推進方向をモニタリングする際、モニタリング
用のレーザ光の光路を継手雄部13がさえぎることがな
い。
【0018】各掛止溝14は、継手雌部15の外縁の一
部を内周面と外周面とを貫通して切欠することで、ジョ
イント管12との連結方向に向かって開放された溝口1
4aと、この溝口14aに連通して、継手雌部15の周
方向へ直角に屈曲された屈曲部14bとを有している。
屈曲部14bの長さは、継手雌部15の円周の45度分
の長さである。両溝口14aは、スラリー管11の周方
向において、同じ角度位置に配されている。言い換える
と、これらの溝口14aはスラリー管11の軸線と平行
な仮想線上に並んでいる。また、両屈曲部14bは、そ
れぞれの屈曲方向が、継手雌部15の周方向において反
対向きになっている。そして、両継手雌部15の内周面
の元部および軸線方向の中間部には、それぞれリング溝
15aが形成されている。各リング溝15aには、スラ
リーの管外への漏れを防ぐOリング16が1本ずつ収納
されている。
【0019】なお、各掛止溝14は、従来手段の掛止溝
に類似した形状に変更してもよい。具体的には、スラリ
ー管11の他端部の内周面の一部に溝口14aを刻設す
る一方、スラリー管11の他端部の内周面に、この溝口
14aへ連通する屈曲部14bを刻設してもよい。こう
すれば、継手雌部15の連結側の端部の強度を高めるこ
とができる。ただし、この一実施例のように、継手雌部
15の内,外周面を貫通させた掛止溝14の方が好まし
い。連結時に、継手雄部13の位置と、掛止溝14の位
置とを視認して連結することができるためである。ここ
で、スラリー管11の両端部に、継手雌部15が配設さ
れた管構造体を雌型ユニット部UAとし、ジョイント管
12の両端部に突起形状の継手雄部13が配設された管
構造体を雄型ユニット部UBとする。一方、これらの雄
型ユニット部UAと雌型ユニット部UBとによって管体
ユニットUが構成されるものとする。
【0020】次に、この管継手10を用いたスラリー管
11の連結方法を説明する。なお、あらかじめ図示しな
い掘進機に1本目の雌型ユニット部UBが連結されてい
るものとする。スラリー管11の連結時には、推進の進
行に伴う図示しないヒューム管の連結状況に合わせて、
掘進機に先に連結された雌型ユニット部UBに、順次、
雄型ユニット部UA、雌型ユニット部UB…と連結して
いく。以下、具体的な連結の手順を説明する。まず1本
目のジョイント管12を作業者が手に持ち、1本目の雌
型ユニット部UBのスラリー管11の先側の溝口14a
に、このジョイント管12の元側の継手雄部13を突き
合わせる。そして、作業者がこのジョイント管12をそ
のまま押し込むことで、元側の継手雌部13が屈曲部1
4b内まで到達する。次いで、ジョイント管12を、そ
の軸線を中心にして、先側の掛止溝14の屈曲方向(屈
曲部14bの奥側の方向)へ45度だけ回動させる。こ
れによって、屈曲部14bの奥に継手雄部13が配置さ
れ、1本目の雌型ユニット部UBに1本目の雄型ユニッ
ト部UAが連結される。この際、両ユニット部UA,U
Bの連結部分には、Oリング105が介在されている。
これにより、スラリー管11内を流れるスラリーは外部
へ漏れない。
【0021】次いで、この1本目の雄型ユニット部UA
に2本目の雌型ユニット部UBを連結する。すなわち、
1本目のジョイント管12の先側の継手雌部15に、2
本目のスラリー管11の元側の継手雌部15の溝口14
aを突き合わせる。それから、スラリー管11を押し込
むことで、この元側の継手雌部13が屈曲部14b内に
達する。このとき、ジョイント管12の細くなった元側
の端部12aが、Oリング16を介して液密状態で挿着
される。次いで、この2本目のスラリー管11を軸線を
中心にして、1本目のジョイント管12の回動方向と同
じ方向へ45度だけ回動させる。これにより、屈曲部1
4bの奥面に継手雄部13が押し当たる。こうして、1
本目の雄型ユニット部UAと2本目の雌型ユニット部U
Bとの連結が完了する。以下、同様の手順によって、2
本目の雄型ユニット部UA、3本目の雌型ユニット部U
B、3本目の雄型ユニット部UA…と連結されることに
なる。この際、順次、連結される各スラリー管11,ジ
ョイント管12はすべて同じ方向への回動となる。よっ
て、各管の連結時、それまでに連結が終わったスラリー
管11,ジョイント管12の連結状態がゆるむことはな
い。なお、1本目のジョイント管12と、最後のスラリ
ー管11またはジョイント管12とは、掘進機やヒュー
ム管などに各軸線を中心にして回転しないように、しっ
かりと固定されているものとする。
【0022】次に、これらの管11,12の連結後、管
11,12の所定箇所に周方向の何れかの方向への外力
が作用したときの、管の回り止め作用を説明する。仮
に、何本目かのジョイント管12に周方向一側への外力
が作用したとする。この場合、例えばジョイント管12
の元部側では、その周方向一側への外力によって継手雄
部13が継手雌部15の屈曲部14b内を移動しようと
する。しかしながら、このときジョイント管12の先側
では、継手雄部13が屈曲部14bの奥面の形成部に押
し当てられる。その結果、ジョイント管12の周方向一
側への回動は阻止される。一方、この何本目かのジョイ
ント管12に周方向他側への外力が加わった場合を説明
する。ジョイント管12の先側で継手雄部13が屈曲部
14b内を移動しようとしても、ジョイント管12の元
部側において、継手雄部13が屈曲部14bの奥面の形
成部に押し当てられる。よって、このジョイント管12
の周方向他側への回動は阻止される。すなわち、連結後
のジョイント管12に対して、その周方向の何れの向き
に外力が作用しても、スラリー管11,ジョイント管1
2の連結部分にゆるみが発生することはない。
【0023】また、ここでは管体ユニットUを、雄型ユ
ニット部UAと、雌型ユニット部UBとによって構成し
たので、各ユニット部UA,UBにおいて、スラリーの
送泥側と排泥側や、管の前側と後側といった区別がなく
なる。その結果、使用時および保管時に作業者の不注意
による作業ロス(送泥側と排泥側のとり違えなど)がな
くなり、作業効率が高まる。しかも、この管連結時には
工具などが不要であるので、作業効率はさらに高まる。
さらに、この一実施例では、ジョイント管12に継手雄
部13を配設しているので、次の効果が得られる。ジョ
イント管12は、スラリー管11を連結するつなぎ用の
管であるため、通常、短尺で安価に作製されている。そ
の結果、仮に突起形状の継手雄部13が何らかの障害物
に衝突して潰れたりしたとしても、その損害はスラリー
管11に継手雄部13を配した場合よりも安価になる。
【0024】また、この一実施例では、スラリー管11
に継手雌部15が配設されているので、通常、長尺とな
るスラリー管11の取り扱いや保管が、例えばこのスラ
リー管11に継手雄部13を設けた場合よりも簡単にな
る。しかも、スラリー管11の両端に継手雌部15が配
設されているので、保管時や運搬時などに、作業者の不
注意によって継手雌部15の内周面のOリング16が配
された部分(シール部)が傷つきにくい。すなわち、従
来の一端に継手雄部、他端に継手雌部が配設されたスラ
リー管の場合では、複数本をまとめて取り扱うとき、誤
ってスラリー管の継手雄部を傷つけることがあった。す
ると、接続不能となったり、Oリングを損傷し、スラリ
ーの漏れを生じるおそれがあった。しかしながら、この
一実施例スラリー管11ではそのおそれがない。そし
て、ジョイント管12の両端部に突設された継手雄部1
3が、周方向へ90度だけ位置ずれされているので、連
結作業中、常時、作業者はジョイント管12とスラリー
管11との連結位置を見下ろしながら作業を行うことが
できる。これにより、連結作業の作業性を高めることが
できる。もちろん、両継手雄部13が角度ずれしていな
いジョイント管12によって連結してもよい。ただしそ
のときには、連結の進行に伴い継手雄部13と掛止溝1
4との連結位置が両管11,12の周方向へ移動する。
そのため、作業者が管の下をのぞき込んで、継手雄部1
3と掛止溝14との位置合わせをしなければならない場
合もあり、作業性が低下する。
【0025】また、この一実施例では、スラリー管11
を従来のスチール製ではなくステンレス製としたので、
使用中に磨耗するOリング16の交換を行うだけで、半
永久的にスラリー管11を再使用することができる。さ
らに、従来のスチール製のスラリー管では、腐食に対す
る維持管理が面倒であった。推進途中で腐食部分より水
漏れが発生した場合には、推進不能となることがあっ
た。これに対して、一実施例ではスラリー管11がステ
ンレス製であるので、そのような不足の事態が起きな
い。さらに、従来の、一端に継手雄部、他端に継手雌部
が配設されたスラリー管(以下、FM管)の場合には、
それぞれのヒューム管の長さに合わせた専用管が必要で
あった。これに対して、その両端に継手雌部15が配設
されたこの一実施例のスラリー管11(以下、FF管)
では、兼用化が可能になる。例えば、管の長さがそれぞ
れ異なる4種類のヒューム管(管長L=1000mm,
1200mm,2000mm,2430mm)に対し
て、2種類のFF管(管長L=900mm,1900m
m)と、3種類のジョイント管(ジョイントの有効長さ
100mm,300mm,530mm)とにより対応す
ることができる。
【0026】このことは、例えばφ250mm,φ45
0mmのヒューム管を推進して埋設する現場において、
FM管では2種類の専用管(管長L=2000mm,2
430mm)が必要になるが、FF管では管長Lが19
00mmのスラリー管と、ジョイントの有効長さが10
0mm,この有効長さが530mmの2種類のジョイン
ト管で足りることになる。よって、運搬コストの低減が
可能となる。より具体的には、例えばφ250mmのヒ
ューム管を100mの距離推進し、φ450mmのヒュ
ーム管を121.5mの距離だけ推進する際において、
FM管の場合では、管長Lが2000mmの専用のスラ
リー管を100本、管長Lが2430mmの専用のスラ
リー管を100本使用する。一方、FF管の場合では、
FM管よりも短尺な管長Lが1900mmのスラリー管
を100本、有効長さが100mmのジョイント管を1
00本、および、有効長さが530mmのジョイント管
を100本使用すればよい。これは、FF管の採用でス
ラリー管の全体の保有量を減らすことができることを意
味している。その結果、仮に1セット(雄型ユニット部
と雌型ユニット部)当たりの価格は高くなっても、全体
的にはイニシャルコストを低減させることが可能とな
る。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、管体の両端に配され
た継手雌部の屈曲部の方向が互いに反対向きになってい
るので、管体の連結後、管体に周方向の何れかの向きに
外力が作用しても、この管体の回動を防止することがで
きる。その結果、管体の連結部分にゆるみが生じること
がなくなり、管内を流れる流体が外部へ漏れたり、連結
状態の管体が外れたりしない。
【0028】特に、請求項2および請求項5の発明によ
れば、継手雄部を有する第1の管体をジョイント管とし
たので、外部へ突出して比較的傷つきやすい継手雄部が
仮に損傷しても、この際の損害は、継手雄部を被連結管
に配した場合よりも小さくなる。また、被連結管に継手
雌部を設けたので、長尺となりやすい被連結管の取り扱
いや保管が、継手雄部を設けた場合よりも簡単になる。
【0029】また、請求項3および請求項6の発明によ
れば、両継手雄部の、ジョイント管の周方向へ向かう角
度ずれを60〜120度としたので、連結作業の作業性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る管継手および管体ユ
ニットの使用状態を示す正面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る継手雄部を有する管
体ユニットの正面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る継手雄部を有する管
体ユニットの右側面図である。
【図4】従来手段に係る管継手の使用状態を示す正面図
である。
【符号の説明】
10 管継手、 11 スラリー管(第2の管体)、 12 ジョイント管(第1の管体)、 13 継手雄部、 14 掛止溝、 14a 溝口、 14b 屈曲部、 15 継手雌部、 U 管体ユニット、 UA 雄型ユニット部、 UB 雌型ユニット部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の管体の両端部にそれぞれ配設され
    る突起形状の継手雄部と、 前記第1の管体に連結される第2の管体の両端部にそれ
    ぞれ配設されて、前記継手雄部を掛止する掛止溝が形成
    された筒形状の継手雌部とを備え、 前記両掛止溝は、前記第1の管体との連結方向に向いた
    溝口と、該溝口に連通して継手雌部の周方向へ屈曲した
    屈曲部とを有し、 前記両継手雌部は、それぞれの屈曲部の屈曲方向が反対
    向きになっている管継手。
  2. 【請求項2】 前記第1の管体が第2の管体の軸線方向
    の長さよりも短尺なジョイント管で、前記第2の管体が
    このジョイント管によって連結される被連結管である請
    求項1に記載の管継手。
  3. 【請求項3】 前記両継手雄部は、前記ジョイント管の
    両端部に、該ジョイント管の周方向へ向かって60〜1
    20度、角度ずれしている請求項2に記載の管継手。
  4. 【請求項4】 管体の両端部に、突起形状の継手雄部が
    それぞれ配設された雄型ユニット部と、 管体の両端部に、前記継手雄部の掛止用の掛止溝を有す
    る継手雌部がそれぞれ配設された雌型ユニット部とを備
    え、 前記両掛止溝は、前記管体の連結方向に向いた溝口と、
    該溝口に連通して継手雌部の周方向へ屈曲した屈曲部と
    を有し、 前記両継手雌部は、それぞれの屈曲部の屈曲方向が反対
    向きになっている管体ユニット。
  5. 【請求項5】 前記雄型ユニット部の管体が、雌型ユニ
    ット部の管体の軸線方向の長さよりも短尺なジョイント
    管で、 前記雌型ユニット部の管体が、このジョイント管により
    連結される被連結管である請求項4に記載の管体ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記両継手雄部は、前記ジョイント管の
    両端部に、該ジョイント管の周方向へ向かって60〜1
    20度、角度ずれしている請求項5に記載の管体ユニッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103016876A (zh) * 2011-09-23 2013-04-03 吴上能 快速接头及其防脱结构

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CN103016876A (zh) * 2011-09-23 2013-04-03 吴上能 快速接头及其防脱结构

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