JP2002038584A - 建物用付設物の取付具及び建物用付設物の取付構造 - Google Patents

建物用付設物の取付具及び建物用付設物の取付構造

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JP2002038584A
JP2002038584A JP2000225345A JP2000225345A JP2002038584A JP 2002038584 A JP2002038584 A JP 2002038584A JP 2000225345 A JP2000225345 A JP 2000225345A JP 2000225345 A JP2000225345 A JP 2000225345A JP 2002038584 A JP2002038584 A JP 2002038584A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の表面部材にアーム部を挿通させるため
の挿通部が形成されている場合に、この挿通部にシーリ
ング材を充填する作業を容易に行える建物用付設物の取
付具及び建物用付設物の取付構造を提供すること。 【解決手段】 建物用付設物であるバルコニは建物に取
付具21を介して取り付けれ、取付具21は、建物躯体
に結合されるベース部と、このベース部から建物の表面
部材である建物外装材5に挿通されて建物外側へ延びる
アーム部23とを有し、外装材5の挿通部である切欠部
5Aにおいて、欠部付き断面形状となっているチャンネ
ル材からなるアーム部23の2個のフランジ23Bの先
端間に遮蔽部材24が架設され、これによりできる切欠
部5Aの内側と遮蔽部材24を含むアーム部23の外側
との間の隙間Sにシーリング材6を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物用付設物を建
物に取り付けるために用いる取付具及び建物用付設物の
取付構造に係り、例えば、バルコニ、庇、集合住宅の外
階段、外廊下等の建物用付設物の取り付けのために利用
できるものである。
【0002】
【背景技術】建物用付設物であるバルコニは、取付具を
介して建物に取り付けられる。図8〜図11は、支柱で
支持されないタイプのバルコニ11を建物1に取り付け
るために用いられている従来の取付具71を示す。図8
は、取付具71を建物表面部材が取り付けられる前の建
物1の躯体である柱2に取り付けた状態を示し、図9
は、図8の後に、建物1の柱2、桁梁3等に胴縁4(図
11参照)を介して建物1の表面部材である外装材5を
取り付けたときを示し、図10は、取付具71と外装材
5との間の隙間にシーリング材6を充填した後における
図9のS10−S10線断面図であり、図11は、バル
コニ11の妻梁12を取付具71を介して建物1に取り
付けた後における建物1の縦断面図である。
【0003】図8〜図11は、バルコニ構造材である妻
梁12の本数が2本となっているバルコニ11を建物1
に取り付ける場合であるため、図8で示されているとお
り、取付具71は2個使用されている。それぞれの取付
具71は、建物1の柱2にボルト75,76とナット7
7,78(図11参照)で結合されるベース部72と、
このベース部72に基端部が溶接で接合され、ベース部
72から直角に一定長さ延びるアーム部73と、ベース
部72に固定されてアーム部73と同じ方向に延びるね
じ軸74とからなる。
【0004】図8に示すように、アーム部73はチャン
ネル材からなり、このため、アーム部73は、垂直のウ
ェブ73Aと、このウェブ73Aの上下両端から同じ水
平方向に延びる2個のフランジ73Bとからなる断面形
状が、アーム部73の長さ方向に連続したものとなって
いる。したがって、アーム部73は、上下2個のフラン
ジ73Bの間が欠部となった欠部付き材料で形成されて
おり、この欠部を介してアーム部73の内外が連通して
いる。
【0005】ベース部73をボルト75,76、ナット
77,78で柱2に結合した後、アーム部72を挿通さ
せるための挿通部になっている切欠部5A(図9、図1
0、図11参照)及びねじ軸74を挿通させるための貫
通孔5B(図10参照)が形成されている外装材5を図
11のように胴縁4に結合し、アーム部73とねじ軸7
4を切欠部5Aと貫通孔5Bから建物外側へ延設させ、
ベース部72を外装材5で覆う。次いで、図10に示す
ように、切欠部5Aの内部及び貫通孔5Bの内部にシー
リング材6を充填し、切欠部5Aとアーム部73との間
の隙間及び貫通孔5Bとねじ軸74との間の隙間をシー
リング材6で埋める。
【0006】この後、それぞれの取付具71に設けられ
ているねじ軸74に、図9で示すように、根太受け部材
13の両端部に形成されている孔を嵌合することによ
り、この根太受け部材13を2本のねじ軸74で支持さ
せるとともに、それぞれのねじ軸74にナットを螺合す
ることにより根太受け部材13をねじ軸74に取り付け
る。また、それぞれの取付具71のアーム部73の外周
にバルコニ11の中空に形成されている妻梁12を嵌合
挿入し、そして、妻梁12をアーム部73にボルト、ナ
ットで結合し、バルコニのそれぞれの根太の建物側の端
部を根太受け部材13に載せ、これにより、根太を根太
受け部材13で支持させる。
【0007】なお、ベース部72を柱2に取り付けるた
めにボルト76、ナット78が使用されず、これの代わ
りに柱2にねじ込まれるスクリュー釘等が用いられる場
合もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の取付具7
1によると、アーム部73は、ウェブ73Aとフランジ
73Bからなる断面形状が複雑なチャンネル材で形成さ
れていて、その断面形状は欠部付き断面形状になってい
るため、図10に示されているように、このアーム部7
3を建物外装材5の四角形状の切欠部5Aに挿通させた
とき、切欠部5Aの内部でアーム部73との間に生ずる
隙間は、アーム部73の断面形状に対応して複雑なもの
となり、しかも、アーム部73との間で大きな間隔とな
った部分も生ずる。
【0009】このため、この切欠部5Aにシーリング材
6を隙間なく充填する作業に手間がかかり、シーリング
材施工作業の点で問題があった。
【0010】本発明の目的は、建物の表面部材にアーム
部を挿通させるための挿通部が形成されている場合に、
この挿通部にシーリング材を充填する作業を容易に行え
るようになる建物用付設物の取付具及び建物用付設物に
取付構造を提供するところにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物用付設
物の取付具は、建物躯体に結合され、かつ建物の表面部
材で覆われるベース部と、このベース部から前記表面部
材に挿通されて建物外側に延設されるとともに、長さ方
向に連続する断面形状が内外を連通させる欠部を有する
欠部付き断面形状になっていてかつ建物用付設物が取り
付けられるアーム部とを備える建物用付設物の取付具に
おいて、前記アーム部には、このアーム部を挿通させる
ために前記表面部材に形成されている挿通部において前
記欠部を塞いでアーム部内部に閉空間を形成する遮蔽部
材が当てがわれ、この遮蔽部材が当てがわれた前記アー
ム部が前記挿通部に挿通され、この挿通部の内側と、前
記遮蔽部材を含む前記アーム部の外側との間に生ずる隙
間にシーリング材が充填されることを特徴とするもので
ある。
【0012】この取付具によると、アーム部の長さ方向
に連続する断面形状がこのアーム部の内外を連通させる
欠部を有する欠部付き断面形状になっていても、アーム
部には、このアーム部を挿通させるために前記表面部材
に形成されている挿通部において欠部を塞いでアーム部
内部に閉空間を形成する遮蔽部材が当てがわれ、この遮
蔽部材が当てがわれたアーム部が表面部材の挿通部に挿
通されるため、この挿通部の内部における遮蔽部材を含
むアーム部の断面形状を、例えば、四角形等の単純な形
状にすることができる。このため、この挿通部の内側
と、遮蔽部材を含むアーム部の外側との間に生ずる隙間
にシーリング材を充填する作業を容易に行える。
【0013】本発明に係る建物用付設物の取付具におい
て、アーム部は、長さ方向に連続する断面形状が内外を
連通させる欠部を有する欠部付き断面形状になっている
材料で形成されていればよく、したがってアーム部は、
例えば、チャンネル材で形成されていてもよく、I型鋼
で形成されていてもよく、H型鋼で形成されていてもよ
く、アングル材で形成されていてもよく、さらには、断
面E字状の材料で形成されていてもよい。また、これら
材料は断面横向きに使用してもよく、断面縦向きに使用
してもよく、断面斜め向きに使用してもよい。
【0014】さらに、アーム部に対する遮蔽部材の配置
位置は、アーム部の断面形状等に応じて任意に決めるこ
とができるものであり、前記表面部材の挿通部でアーム
部の断面形状における欠部を塞いで前記閉空間を形成す
ることができる任意な位置に遮蔽部材を配置できるとと
もに、閉空間を形成するために用いる遮蔽部材の個数も
任意である。
【0015】また、遮蔽部材の形状は、アーム部の欠部
付き断面形状におけるその欠部に応じた任意な形状とす
ることができ、例えば、欠部の形状が平面形状であれ
ば、遮蔽部材を平面形状としてもよく、あるいは、アー
ム部がアングル材で形成され、このためアーム部の欠部
がL字形状となっている場合には、遮蔽部材をアングル
材のように断面L字形状を有する材料で形成し、この遮
蔽部材用材料とアーム部とを互いに上下を逆にして抱き
合わせ結合することにより、アーム部の欠部を遮蔽部材
用材料で塞ぐようにしてもよい。
【0016】また、他の例としてアーム部が、ウェブ
と、このウェブの少なくとも両端から同一方向へ延びる
2個のフランジとでアーム部の長さ方向に連続する断面
形状が形成された材料からなる場合には、遮蔽部材は2
個のフランジの先端間に架設される。これにより四角形
状の閉空間が形成され、前記表面部材に四角形の挿通部
を形成することにより、この挿通部の内側における遮蔽
部材を含むアーム部との間の隙間を、狭い間隔がアーム
部の外周全部に亘って連続したものとすることができ
る。これにより、挿通部の内部にシーリング材を充填す
る作業を容易に行えることになる。
【0017】なお、この場合における遮蔽部材が架設さ
れる2個のフランジの先端間とは、2個のフランジの先
端内側の間でもよく、2個のフランジの先端面同士の間
でもよい。
【0018】また、アーム部がチャンネル材、I型鋼、
H型鋼、アングル材等の任意な材料で形成されている場
合において、遮蔽部材を含むアーム部の外側全部に亘っ
て表面部材の挿通部の内側との間で隙間が生ずるとき
は、アーム部の外側全部に亘ってシーリング材を充填す
る作業を行うようにし、また、遮蔽部材を含むアーム部
の外側一部だけが挿通部の内面に接触し、このためアー
ム部の残りの部分だけに挿通部の内側との間で隙間が生
じるときは、この残りの部分だけにシーリング材を充填
してもよく、あるいは、アーム部の外側全部に亘ってシ
ーリング材を充填するようにしてもよい。
【0019】また、アーム部を挿通させるために表面部
材に形成される挿通部は、表面部材の端部まで達する切
り込み部が形成されていない無欠状のものでもよく、あ
るいは、このような切り込み部を有するもの又は表面部
材の端部で開口するものでもよい。
【0020】また、取付具のアーム部を挿通させる建物
の表面部材は任意な部材でよく、この表面部材は、建物
の外装材でもよく、取付具が前記ベース部を覆うカバー
部材を有するときは、このカバー部材でもよい。すわな
ち、取付具が、建物の外装材と建物内外方向における同
一位置又は略同一位置に配置されて建物外部に露出し、
かつベース部を覆うカバー部材を備えたものとなってい
るときは、前記表面部材はこのカバー部材でもよい。
【0021】また、以上の本発明において、建物用付設
物が付設される建物は、軸組み工法によるものでもよ
く、パネル工法によるものでもよく、ユニット工法によ
るものでもよい。
【0022】また、取付具のベース部が結合される建物
躯体は任意であり、例えば、柱、梁、壁等でもよい。
【0023】さらに、建物は木造建物でもよく、カーテ
ンウォール等を使用するS造建物でもよく、RC造建物
でもよく、SRC造建物等でもよい。
【0024】本発明に係る建物用付設物の取付構造は、
以上説明した取付具を使用して建物用付設物を建物に取
り付けることを特徴とするものである。
【0025】この建物用付設物は、例えば、バルコニで
もよく、シャッター装置のシャッターケースでもよく、
オーニング装置の収納ケースでもよく、ロールスクリー
ン装置の収納ケースでもよく、庇でもよく、アンテナで
もよく、看板等でもよい。さらに、建物が集合住宅であ
る場合には、建物用付設物は、外階段でもよく、外廊下
でもよい。建物用付設物がバルコニである場合におい
て、このバルコニは支柱で支持されないタイプでもよ
く、支柱で支持されるタイプでもよい。
【0026】また、本発明に係る取付具によって建物用
付設物が付設される建物は、軸組み工法によるものでも
よく、パネル工法によるものでもよく、ユニット工法に
よるものでもよい。
【0027】さらに、建物は木造建物でもよく、カーテ
ンウォール等を使用するS造建物でもよく、RC造建物
でもよく、SRC造建物等でもよい。
【0028】本発明に係る建物用付設物の取付構造は、
以上説明した取付具を使用して建物用付設物を建物に取
り付けることを特徴とするものである。
【0029】この建物用付設物は、例えば、バルコニで
もよく、シャッター装置のシャッターケースでもよく、
オーニング装置の収納ケースでもよく、ロールスクリー
ン装置の収納ケースでもよく、庇でもよく、アンテナで
もよく、看板等でもよい。さらに、建物が集合住宅であ
る場合には、建物用付設物は、外階段でもよく、外廊下
でもよい。建物用付設物がバルコニである場合におい
て、このバルコニは支柱で支持されないタイプでもよ
く、支柱で支持されるタイプでもよい。
【0030】また、以上説明した本発明において、シー
リング材は任意な種類のものでよく、例えば、充填前は
液体状又はゲル状のものであって充填してから一定時間
経過後に固体状又は弾力性を有するようになるものでも
よく、また、ゴムや多孔質の合成樹脂等のように最初か
ら弾力性を有し、充填作業が圧入によって行われるもの
でもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態は、建物用付設物が支柱
で支持されないタイプのバルコニである場合であり、図
1は、このバルコニ11を示している。バルコニ11
は、図8、図9と同じ構造で建てられた建物1から延び
る妻梁12と、2本ある妻梁12の間に架設された桁梁
14とが構造材となって形成されており、妻梁12と桁
梁14に手摺り15が立設されている。それぞれの妻梁
12は、建物1の躯体に結合された本実施形態に係る取
付具21を介して建物躯体に取り付けられ、妻梁12と
取付具21との結合は、取付具21のアーム部23に妻
梁12をボルト16、ナットで締結することによりなさ
れている。また、手摺り15のトップレール17等は、
建物1の躯体にビス等の止着具18で止められたブラケ
ット19を介して建物躯体に結合されている。
【0032】また、桁梁14の長手方向に複数並設され
ているバルコニ11の根太20の建物1側の端部は、建
物1に固定された根太受け部材13に載せられて支持さ
れている。
【0033】取付具21の全体構造は、図2で示されて
いる。この取付具21は、縦長で厚板状のベース部22
と、このベース部22に基端部が溶接で接合され、ベー
ス部22から直角に建物外側へ一定長さ延びるアーム部
23と、このアーム部23に当てがわれて溶接で固定さ
れた板状の遮蔽部材24とからなる。ベース部22は建
物1の柱2にボルト25,26とナット27,28(図
6参照)で結合され、アーム部23は、図6で示されて
いるとおり、建物1の表面部材となっている建物外装材
5に形成された切欠部5Aを通って建物外側へ延びるも
のとなっている。
【0034】この切欠部5Aは、外装材5にアーム部2
3を挿通させるために形成されたアーム部用の挿通部と
なっており、また、外装材5は、建物1の柱2、桁梁3
(図2、図3参照)等に結合された図6で示す胴縁7に
取り付けられている。
【0035】図2に示すように、アーム部23はチャン
ネル材からなり、このため、アーム部23の縦断面形状
は、垂直のウェブ23Aと、このウェブ23Aの上下両
端から同じ水平方向に同じ長さだけ延びる2個のフラン
ジ23Bとで形成され、この断面形状がアーム部23の
長さ方向に連続している。したがって、アーム部23の
長さ方向に連続する断面形状は、2個のフランジ23B
の間がアーム部23の内外を連通させる欠部となった欠
部付き断面形状となっている。遮蔽部材24は、このよ
うな断面形状を有するアーム部23におけるベース部2
2との接続部において、2個のフランジ23Bの先端内
側の間に架設され、これらのフランジ23Bに溶接で結
合されている。これにより、アーム部23の上記欠部は
遮蔽部材24で塞がれ、アーム部23の内部には、ウェ
ブ23Aとフランジ23Bと遮蔽部材24で囲まれた閉
空間が形成されている。
【0036】遮蔽部材24の建物1側の端部はベース部
22に当接されており、アーム部23の長さ方向におけ
る遮蔽部材24の長さは、ベース部22が柱2に結合さ
れたときに、遮蔽部材24の建物1とは反対側の端部が
前記建物外装材5の表面と同じ位置又はこの表面から突
出する位置まで達する長さとなっている。
【0037】図6に示すように、ベース部22の表面に
は凹部22A,22Bが形成され、これらの凹部22
A,22Bに前記ボルト25,26の頭部25A,26
Aが嵌入されるようになっている。
【0038】また、図2に示されているとおり、ベース
部22には側面で開口する欠部22Cが形成されてい
る。
【0039】建物1にバルコニ11を取り付ける作業を
行うときは、先ず、バルコニ11の妻梁12と同じ個数
用意した取付具21のそれぞれベース部22をボルト2
5,26、ナット27,28により建物躯体である柱2
に結合する。なお、ボルト26、ナット28を使用せ
ず、これの代わりに柱2にねじ込まれるスクリュー釘等
の止着具を用い、この止着具でベース部22を柱2に仮
止めしてからベース部22をボルト25、ナット27で
柱2に本結合するようにしてもよい。次いで、柱2、桁
梁3に外装材5を取り付ける作業を行い、この作業は、
図3で示すように、外装材5にアーム部23の挿通部と
して形成されている切欠部5Aにアーム部23を挿通さ
せて行う。これにより、ベース部22を外装材5で覆
う。
【0040】表面部材5の切欠部5Aは、遮蔽部材24
を含むアーム部23の縦断面形状と相似形又は略相似形
をなす形状であって、この縦断面形状よりも少し大き
い。
【0041】この後、図3で示されている孔明け加工治
具30を用いることにより、外装材5に孔明け加工を行
うための位置を定め、そして、外装材5に孔明け加工を
行う。この孔明け加工治具30は板状のものであって、
下面からアーム部23と同じ幅寸法で上方へ切り込まれ
た切り込み部30Aを有し、また、この切り込み部30
Aをアーム部23に上側から落とし込み嵌合したときに
ベース部22の前記欠部22Cと一致する位置には、孔
30Bが形成されている。切り込み部30Aをアーム部
23に上側から落とし込み嵌合した後、孔30Bにドリ
ル等の孔明け加工具を挿入し、欠部22Cと一致する外
装材5の位置に孔を形成する。
【0042】この孔明け加工治具30を用いた外装材5
への孔明け加工作業は、それぞれの取付具21ごとに行
い、図3の左側の取付具21のアーム部23に切り込み
部30Bを落とし込み嵌合して外装材5の一箇所に孔明
け加工を行った後、同じ孔明け加工治具30を表裏逆と
し、図3の右側の取付具21のアーム部23に切り込み
部30Bを落とし込み嵌合して外装材5の他の箇所に孔
明け加工を行う。これにより、左右2個の取付具21の
アーム部23の間において、外装材5に2個の孔を形成
する。
【0043】次いで、図4に示すように、外装材5に横
長の根太受け部材13を当てがい、この根太受け部材1
3の両端部を、根太受け部材13に予め設けられている
孔と、外装材5に孔明け加工治具30を用いて形成した
孔と、ベース部22に形成されている欠部22Cとを通
って柱2まで達するスクリュー釘等の止着具13Aによ
って建物1に取り付ける。
【0044】そして、図4のS5−S5線断面図である
図5で示すとおり、外装材5の切欠部5Aの内部にシー
リング材6を充填する作業を行い、これにより、切欠部
5Aの内側と、遮蔽部材24を含むアーム部23の外側
との間の隙間Sをシーリング材6によって埋める。切欠
部5Aにおいては、アーム部23の2個のフランジ23
Bの先端内側の間に遮蔽部材24が架設され、これによ
ってアーム部23の断面形状における前記欠部は遮蔽部
材24で塞がれているため、この切欠部5Aの箇所での
アーム部23の断面形状は、内部が閉空間23Cとなっ
た四角形となっており、切欠部5Aもこの四角形よりも
少し大きい四角形となっているため、隙間Sは、遮蔽部
材24を含むアーム部23の全周に亘って同じ幅寸法又
は略同じ幅寸法で連続したものとなっている。このよう
な隙間Sにシーリング材6を充填する作業を行うのであ
る。
【0045】この後、図4で示されているバルコニ11
の中空状の妻梁12をアーム部23に嵌合挿入し、図6
で示すように、妻梁12の先端を外装材5に当接させて
から、図1で示したボルト16、ナットで妻梁12をア
ーム部23に締結する。また、バルコニ11のそれぞれ
の根太20の建物1側の端部を根太受け部材13に載せ
て支持させる。
【0046】以上により、バルコニ11は取付具21を
介して建物1に取り付けられたことになる。
【0047】以上の本実施形態によると、取付具21の
アーム部23がウェブ23Aとフランジ23Bとからな
る複雑な断面形状となったチャンネル材で形成されてい
ても、外装材5の切欠部5Aに対応するアーム部23の
箇所には遮蔽部材24が当てがわれ、アーム部23の断
面形状における前記欠部は遮蔽部材24で塞がれている
ため、この箇所でのアーム部23の断面形状を内部が閉
空間23Cとなった単純な形状の四角形とすることがで
きる。このため、切欠部5Aの形状を、ウェブ23Aと
フランジ23Bとからなる本来のチャンネル材の複雑な
断面形状よりも形成加工作業が簡単な四角形としても、
切欠部5Aの内側と遮蔽部材24を含むアーム部23の
外側との間にできる隙間Sを、アーム部23の全周に亘
って同じ幅寸法又は略同じ幅寸法が連続したものにする
ことができる。このため、シーリング材6を切欠部5A
の内部に充填し、切欠部5Aを通って雨水等が建物内部
に侵入するのを防止する作業を容易に行えるようにな
る。
【0048】また、ベース部22には、図6で示したと
おり、このベース部22を柱2に結合するためのボルト
25,26の頭部25A、26Aを没入させることがで
きる凹部22A,22Bが形成されているため、このよ
うな凹部が形成されていない図11の従来の取付具71
と比べた場合、図6で示した胴縁7の厚さ寸法が図11
の胴縁4の厚さ寸法よりも小さく、したがって柱2から
外装材5までの間隔が小さくなっている建物について
も、外装材5の内側にベース部22を配置し、ベース部
22を外装材5で覆うことができるという効果を得られ
る。
【0049】さらに、本実施形態の取付具21において
は、図8で示した従来の取付具71のベース部72にお
けるねじ軸74は省略され、根太受け部材13を取り付
け支持するためのこのねじ軸74に代わりに、孔明け加
工治具30で外装材5に孔加工を行うことにより根太受
け部材13を止着具13Aで建物1に固定するようにし
たため、ねじ軸74が貫通する孔を外装材5に形成する
作業、及びこの孔とねじ軸74との間にシーリング材を
充填する作業を省略できるようになる。
【0050】図7は別実施形態を示す。この実施形態
は、取付具21のベース部22がカバー部材40で覆わ
れる実施形態を示す。すなわち、この実施形態では、ベ
ース部22と、アーム部23と、遮蔽部材24と、カバ
ー部材40とで取付具21が形成されている。このカバ
ー部材40には、アーム部23を挿通させる挿通部であ
る貫通孔40Aが形成されている。
【0051】カバー部材40は、ベース部22を覆った
状態で釘等の止着具41で建物1の柱2に結合され、こ
れによりカバー部材40は、このカバー部材40の配置
位置を除いて胴縁7に結合されている建物外装材5と建
物内外方向における同一位置又は略同一位置に配置され
る。このため、カバー部材40は建物外部に露出し、外
装材5と共に建物1の表面部材を形成するものとなって
いる。
【0052】この実施形態は、建物1の表面部材が、前
記実施形態では建物外装材5であったのに対し、取付具
21のベース部22を覆うカバー部材40となったもの
であり、カバー部材40の貫通孔40Aに対応するアー
ム部23の箇所に前記実施形態と同じく遮蔽部材24を
設けることにより、この実施形態でもシーリング材6の
充填作業に関する前記実施形態と同じ作用効果を得られ
る。
【0053】なお、この実施形態において、カバー部材
40の配置位置を除いて設けられる建物外装材の厚さ
を、図7で示した外装材5の厚さと胴縁7の厚さとの合
計と同じ又は略同じとし、これにより、建物外装材を柱
2に直接取り付けようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によると、建物の表面部材に取付
具のアーム部を挿通させるための挿通部が形成されてい
る場合に、この挿通部にシーリング材を充填する作業を
容易に行えるようになるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る建物用付設物である
バルコニを示す建物の縦断面図である。
【図2】図1で示された取付具を建物外装材が取り付け
られる前の建物躯体である柱に結合したときを示す斜視
図である。
【図3】図2の後に、建物の柱等に建物外装材を取り付
けたときを示す斜視図である。
【図4】図3の後に、建物にバルコニの根太を受けるた
めの根太受け部材を取り付けたときを示す斜視図であ
る。
【図5】図4のS5−S5線断面図である。
【図6】バルコニの妻梁を図2の取付具を介して建物に
取り付けた後における建物の縦断面図である。
【図7】取付具のベース部がカバー部材で覆われる別実
施形態を示す図6と同様の図である。
【図8】従来の取付具を建物外装材が取り付けられる前
の建物の柱に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】図8の後に、建物の柱等に建物外装材を取り付
けたときを示す斜視図である。
【図10】取付具と建物外装材との間の隙間にシーリン
グ材を充填した後における図9のS10−S10線断面
図である。
【図11】バルコニの妻梁を図8の取付具を介して建物
に取り付けた後における建物の縦断面図である。
【符号の説明】
1 建物 2 建物躯体である柱 5 建物の表面部材である外装材 5A 挿通部である切欠部 6 シーリング材 11 建物用付設物であるバルコニ 21 取付具 22 ベース部 23 アーム部 23A ウェブ 23B フランジ 23C 閉空間 24 遮蔽部材 40 カバー部材 40A 挿通部である貫通孔 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 7/02 501 E04B 7/02 501A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体に結合され、かつ建物の表面部
    材で覆われるベース部と、このベース部から前記表面部
    材に挿通されて建物外側に延設されるとともに、長さ方
    向に連続する断面形状が内外を連通させる欠部を有する
    欠部付き断面形状になっていてかつ建物用付設物が取り
    付けられるアーム部とを備える建物用付設物の取付具に
    おいて、前記アーム部には、このアーム部を挿通させる
    ために前記表面部材に形成されている挿通部において前
    記欠部を塞いでアーム部内部に閉空間を形成する遮蔽部
    材が当てがわれ、この遮蔽部材が当てがわれた前記アー
    ム部が前記挿通部に挿通され、この挿通部の内側と、前
    記遮蔽部材を含む前記アーム部の外側との間に生ずる隙
    間にシーリング材が充填されることを特徴とする建物用
    付設物の取付具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物用付設物の取付具
    において、前記アーム部は、前記ウェブと、このウェブ
    の少なくとも両端から同一方向へ延びる2個の前記フラ
    ンジとで長さ方向に連続する前記断面形状が形成された
    材料からなり、前記遮蔽部材は前記2個のフランジの先
    端間に架設されていることを特徴とする建物用付設物の
    取付具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の建物用付設物の
    取付具において、前記表面部材は前記建物の外装材であ
    ることを特徴とする建物用付設物の取付具。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の建物用付設物の
    取付具において、前記表面部材は、建物の外装材と建物
    内外方向における同一位置又は略同一位置に配置されて
    建物外部に露出するカバー部材であることを特徴とする
    建物用付設物の取付具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の建物用
    付設物の取付具を用いて建物に建物用付設物が取り付け
    られることを特徴とする建物用付設物の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196264A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Misawa Homes Co Ltd バルコニーの構造
JP2011012535A (ja) * 2009-06-01 2011-01-20 Sekisui Chem Co Ltd バルコニー及びこれを備えたユニット建物
JP2011196124A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Lixil Corp 金属性の架台を有するバルコニー

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