JP2002038517A - 穿削孔軸線の補正方法およびアースオーガ掘削機 - Google Patents

穿削孔軸線の補正方法およびアースオーガ掘削機

Info

Publication number
JP2002038517A
JP2002038517A JP2000225312A JP2000225312A JP2002038517A JP 2002038517 A JP2002038517 A JP 2002038517A JP 2000225312 A JP2000225312 A JP 2000225312A JP 2000225312 A JP2000225312 A JP 2000225312A JP 2002038517 A JP2002038517 A JP 2002038517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auger
braking
auger screw
drilling
screws
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000225312A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Tanaka
信幸 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANAKA JUKI KENSETSU KK
Original Assignee
TANAKA JUKI KENSETSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANAKA JUKI KENSETSU KK filed Critical TANAKA JUKI KENSETSU KK
Priority to JP2000225312A priority Critical patent/JP2002038517A/ja
Publication of JP2002038517A publication Critical patent/JP2002038517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 穿削作業中に穿削孔軸線が正常に保たれなく
なると、直ちに穿削している三本のオーガスクリューの
作動を制御して、穿削孔軸線のずれを補正しながら正し
く穿削する。 【解決手段】 直立するリーダに沿って穿削できる三本
のオーガスクリュー5a,5b,5cを備えるアースオ
ーガ掘削機により穿削するに際し、オーガヘッド6に近
い上部位置で前記オーガスクリュー5a,5b,5cを
並列で所定のピッチにて相互に連結支持するオーガスク
リュー支持装置10を付設して、このオーガスクリュー
支持装置10にはそれぞれ制動装置15が内設され、オ
ーガスクリュー5a,5cの軸内の適所に軸心の傾きを
検知できるセンサを設けて外部にデータを取出せるよう
にし、それらセンサによって検出されたでーたに基づき
制御部で基準値と比較演算させ、設定条件に対応して前
記各制動装置15を選択作動させてオーガスクリューの
軸線の補正を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三連式のオーガを
備えたアースオーガ掘削機を用いて地中並列杭による連
続壁を構築する際に、穿削ずれを生じさせないように補
正しながら穿削できるようにする穿削孔軸線の補正方法
およびその機能を備えるアースオーガ掘削機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、土木工事における土留め壁や止水
壁の造成には、アースオーガを用いて地中に穿孔してソ
イルセメントミルクを注入し、続いてそのソイルセメン
トミルクを注入された部分にH型鋼などの杭材を打ち込
んで補強するソイルセメント工法による連続壁の構築が
知られている。そして、このような連続壁を構築するの
に使用されているアースオーガ掘削機では、一般に三本
のオーガスクリューを備えたものが多く使用されてい
る。
【0003】このようなアースオーガ掘削機による掘削
では、通常直立させたリーダーに沿わせてオーガスクリ
ューを地中に進入させて穿削するのであり、所要深さま
で穿削して、オーガスクリューの軸内を通じてセメント
ミルク(ソイルセメントミルク)を穿孔部に注入し、そ
の後に隣接する位置に移動して次の穿孔を行う操作を繰
り返して連続壁の構築が行われているが、何分にも地中
深く穿削することになるので、当該地盤の土質などによ
って正確に連続壁を造成するには多くの問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような工法におけ
る問題点としては、如何に正しくリーダーによってオー
ガスクリューを案内支持していても、地盤中における転
石や玉石などにオーガスクリュー先端が当るなどの原因
で穿孔軸心が次第に位置ずれを起こし、連続壁を構築す
る過程で位置ずれのために壁体が不揃いになって、漏水
の原因となるなど、穿削時における穿孔軸心のずれで改
めて不具合個所の修正作業を必要とすることになる。
【0005】このような事態が生じたならば、当然のこ
とながら工期が長くなり、作業性が阻害されるという問
題点がある。そこで、このような穿孔時の位置ずれを防
止する手段として、オーガスクリューの軸に傾斜計のよ
うな計測器を取付けて、掘削中に心ずれを起こしていな
いか確認することが行われている。しかしながら、穿孔
軸が傾いていることを確認できても、結果的には傾きを
発見した時点で穿削作業を中断して、改めてオーガスク
リューの軸線を垂直状態に直して穿削作業をやり直すこ
とになる。したがって、仕上り具合はよくなるとして
も、作業の中断を伴い、作業能率が著しく低下して工費
がかさむという問題点については依然として解決されて
いない。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、穿削作業中にその穿削軸線が正常
に保たれなくなるのを検知すると、直ちに穿削している
三本のオーガスクリューの作動を制御して、穿削軸線の
ずれを補正しながら正しく穿削できるようにする穿削孔
軸線の補正方法とその機能を備えたアースオーガ掘削機
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による穿削孔軸線
の補正方法は、直立するリーダに沿って穿削できる三本
のオーガスクリューを備えるアースオーガ掘削機により
穿削するに際し、穿削するオーガヘッドに近い上部位置
で三本の前記オーガスクリューを並列で所定のピッチに
て相互に連結支持するオーガスクリュー支持手段を付設
して、このオーガスクリュー支持手段には各オーガスク
リューの制動装置を内設しておき、各オーガスクリュー
の軸内の適所に軸心の傾きを検知できるセンサを設けて
外部にデータを取出して、それらセンサによって計測さ
れたデータに基づき制御部で基準値と比較演算させ、設
定条件に対応して前記各制動装置を選択作動させて前記
オーガスクリューの軸線の補正を行わせることを特徴と
するものである。
【0008】本発明にては、アースオーガ掘削機の直立
するリーダに沿わせて三本のオーガスクリューを駆動し
ながら地中穿削が進行する過程で、オーガスクリューの
穿削軸線にずれが生じると、それら少なくとも左右オー
ガスクリューの軸に組込まれている傾きを検知するセン
サによる傾きのデータを外部に設けられている制御部に
送って計測されると、その値を制御部で比較演算させ
て、その傾斜状態に応じてオーガスクリュー支持手段に
設けられる三本のオーガスクリューに対する各制動装置
を選択して、いずれか一つの制動装置の作動部に指令し
て制動操作させることにより、その制動装置により制動
力を受けるオーガスクリューの軸に反力をとって他の二
本のオーガスクリューの回転力を利用して穿削孔軸線を
補正し、正常状態に復帰させるようにするのである。
【0009】このように、本発明によれば、掘削作業を
遂行しつつその穿削軸線に正常状態からずれを起こす事
態が発生すると、検知されるずれの状態に応じて速やか
に三本のオーガスクリュー軸のうち一本に制動力を選択
的に与えるようにすることで、それらオーガスクリュー
の回転力を利用して、運転を中断させることなく正常状
態に補正することが可能になる。したがって、作業性を
著しく向上させることができるという優れた効果を奏す
るのである。
【0010】次に、前記第1発明の穿削孔軸線の補正方
法を実施するのに適用される第2発明のアースオーガ掘
削機は、直立するリーダに沿って穿削できる三本のオー
ガスクリューを備えるアースオーガ掘削機において、穿
削するオーガヘッドに近い上部位置で三本の前記オーガ
スクリューを並列で所定のピッチにて相互に連結支持す
るオーガスクリュー支持装置を付設して、このオーガス
クリュー支持装置には各オーガスクリューに対する制動
装置が内設され、少なくとも左右オーガスクリューの軸
内には軸心の傾きを検知できるセンサを設けてリーダ上
部を経て前記各制動装置の作動部とともに運転室もしく
はその近傍に設置される制御装置に接続され、前記各軸
心の傾きを検知できるセンサで得たデータを制御部で演
算させて設定条件に応じて前記制動装置を選択作動させ
ることによって前記オーガスクリューの軸線の補正を行
わせ得るように構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】このように構成される第2発明によれば、
前記第1発明による作用効果を得ることができる。
【0012】前記オーガスクリュー支持装置に設けられ
る制動装置は、オーガスクリュー軸と同軸心で形成され
て各オーガスクリューの軸間を相互に連結されている外
套の内側に制動面が形成され、前記オーガスクリューの
軸側に制動輪が取付けられ、その制動輪を前記軸の内部
に設けられるモータによって軸線方向に上下操作される
楔状のカムでもって、その軸線に直交する方向に配設さ
れて半径方向に進退自在に設けられる一対の操作片によ
り操作される構成とされるのがよい。
【0013】こうすると、オーガスクリューの軸にそれ
ぞれ付設される傾きを検知するセンサによる傾き検出信
号を受けて、制御部での制御指令により選択されたオー
ガスクリューの軸に対する制動装置におけるモータが作
動される。すると、モータの駆動によって例えばスクリ
ュー軸で軸線方向に上下動される楔状のカムが押し下げ
られ、その楔状のカムによって軸線に直交する方向に配
設されて半径方向に進退自在な一対の操作片が外向きに
押される。これら操作片によって軸外周部に設けられて
いる制動輪が内側から押されて拡張されるので、オーガ
スクリュー支持装置の外套側にある制動面に接触するこ
とにより制動力が発生される。こうして制御指示された
制動装置が制動することにより、対応するオーガスクリ
ューの軸のみが回転を制止されるので、その回転制止さ
れる軸に反力を取って他のオーガスクリューの軸の回転
力を利用して正常姿勢となるように、各オーガスクリュ
ーの先端部を移動させることができるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、第1発明による穿削孔軸線
の補正方法を、その実施に適用される第2発明のアース
オーガ掘削機に基づいてその具体的な実施の形態につ
き、図面を参照しつつ説明する。
【0015】図1に本発明にかかるアースオーガ掘削機
の一実施例正面図が、図2に図1のA−A視図が、図3
に要部となるオーガスクリュー支持装置の縦断面図が、
図4に図3の要部拡大断面図が、図5に図3の拡大平断
面図が、それぞれ示されている。
【0016】これら図によって示される本実施例のアー
スオーガ掘削機1は、全体的に周知の構造のものであ
り、クローラ走行のベースマシーン2に支持されて直立
配置されるリーダ3の前面には、オーガ駆動装置4がそ
のリーダ3の案内面に沿って下降するように付設され、
このオーガ駆動装置4から三本のオーガスクリュー5
a,5b,5cが所定のピッチで並列して回転自在に垂
設されている。これら三本のオーガスクリュー5a,5
b,5cは、穿削する深さに応じて中間部に設けるロッ
ド5′を接続するようになされている。
【0017】前記オーガスクリュー5a,5b,5c
は、いずれも内部にセメントミルクの注入路を形成する
中空軸で形成され、前記オーガ駆動装置4の出力軸部と
スイベルジョイント(図示せず)で接続されている。さ
らに、それらオーガスクリュー5a,5b,5cの先端
部に取付くオーガヘッド6の上部位置には、オーガスク
リュー支持装置10(第1発明におけるオーガスクリュ
ー支持手段に相当)が取付けられて、三本のオーガスク
リュー5a,5b,5cの配列ピッチを一定に保持され
るようになされている。図中符号7はオーガ駆動装置4
を吊下げている吊下げ索である。
【0018】前記オーガスクリュー支持装置10は、図
3乃至図5に示されるように、三本のオーガスクリュー
5a,5b,5cの配列ピッチPで保たれるようにそれ
ぞれ同軸心の円筒形の外套11を設けられ、これら外套
11は軸線上の直立面で前後に二つ割りされて一方の外
側面部に付設される取付フランジ12,12を合わせて
ボルト13で締結することにより、隣接するものと軸心
を同一面上で相互に一体的結合ができるようにされてい
る。それら各外套11の内部には、いずれも制動装置1
5が設けられ、後述するオーガスクリューの軸線が傾斜
して位置ずれを検出されると制御信号によって、オーガ
スクリューの回転を制動できるようにされている。な
お、前記外套11はその内周に形成される制動面16を
内円形に保持できるように、分割端に沿って付設される
取付フランジ12で繋ぎ合せる他方の取付面と懸け合う
ように段部12aを設けて位置決めされ、ボルト13で
締結されている。
【0019】前記制動装置15は、外套11の内周面を
制動面16とされ、オーガヘッド軸もしくはオーガスク
リューの軸5Aの外周に沿って二分割される制動輪17
が、その分割された半円形に形成される制動片保持部材
17a,17aの基端部を軸5Aに取付く支持片18に
それぞれピン18aで枢支されてオーガヘッド軸もしく
はオーガスクリューの軸5Aと前記制動面16との間に
同軸心で配設されている。そして、その両制動片保持部
材17aは外周面にそれぞれ複数個の分割された制動片
17bが所定の配分で取付けられ、それら制動片17a
が制動時に静止状態にある外套11内面側の制動面16
に接して制動されるようになっている。前記制動輪17
はオーガヘッド軸もしくはオーガスクリューの軸5A内
側に設けられた操作機構20によって制動操作されるよ
うになされている。
【0020】前記制動装置15の操作機構20は、オー
ガヘッド軸もしくはオーガスクリューの軸5Aにおける
当該制動装置15の配設部5Bを他の部分よりも厚肉に
形成され、この制動装置の配設部5Bの内側で、軸心O
より適宜寸法tずれた位置を通る垂線上に軸線Sを配し
て上下方向に設けられる楔状(テーパ状)のカム21
と、このカム21を上下動させるモータ22により駆動
の昇降機構23と、前記カム21により操作されて前記
制動輪17を制動面16に押し付ける働きをする一対の
操作片24,24とで構成されている。
【0021】前記楔状のカム21は、上半部を下向きに
細くなるテーパ部21aにされて下半部を直軸に形成さ
れた軸体で、そのテーパ部21aがカムとなり、直軸部
がガイド21bとなるものである。このようにされるカ
ム21は、テーパ部21aにおける勾配を所要ストロー
ク上下移動すると、後述する操作片24が制動輪17の
制動片17aを制動面16に強く接触させて制動する位
置と制動を解除する位置に移動変位できるように設定さ
れている。そして、そのガイド21b部分は軸に固着さ
れる支持板26に設けられたガイド孔26aに挿通され
て、軸線S上でカム21を案内されて垂直に上下動自在
に支持されるようになっている。
【0022】このようなカム21の上端には、軸5Aの
内部上方に適宜支持金具(図示省略)によって支持され
るモータ駆動の昇降機構23におけるスクリュー軸23
aの端部が結合されて、その昇降機構23によって所定
のストローク上下動するようになされている。この昇降
機構23としては、電動シリンダのような周知のものが
採用できる。
【0023】前記カム21により操作される操作片24
は、厚肉にされた制動装置15の配設部5Bを横向きに
貫通する支持孔27,27に挿通されて、その先端を制
動装置15の制動輪17の分割された制動片保持部材1
7a,17aの背後に、そして後端を前記カム21のテ
ーパ部にそれぞれ常時接触するようにして、進退自在に
設けられている。
【0024】また、前記三本のオーガスクリューにおけ
る左右両側のオーガスクリュー5a,5cには、その接
続部において軸心のずれ発生を検出するための検出手段
としてストローク検出器30(本発明の軸心の傾きを検
知できるセンサに相当)が軸内部に設けられている。こ
のストローク検出器30は、シャフト31が進退する量
を検出して付設される基盤32により計測するようにさ
れたものである。そして、そのストローク検出器30
は、六角形にされた軸頚51とその軸頚51を受け入れ
る孔部52とが嵌り合う構造のオーガスクリューの接続
部50において、そのストローク検出器30のシャフト
31先端が接続端面53に突出すように取付けられ、オ
ーガスクリューが穿削途中で心ずれを起こすと、接続部
50で隙間が生じることになり、いわゆる味噌擂り運動
のような動作をする。すると、オーガスクリューの回転
中に接続部50で隙間が発生するとき前記シャフト31
が突出すので、そのシャフト31の突出しによって軸心
にずれが発生することを検知して、そのシャフト31の
突出し量を基盤32において計測して外部に伝達するよ
うにされる。
【0025】このようなストローク検出器30は、軸内
部からリード線35によってリーダ3上部を介して、例
えばアースオーガ掘削機1のベースマシーン2に付設さ
れる運転室などに設けられる制御装置40における制御
部41のコンピュータ42に接続される。この制御装置
40における制御部41では、コンピュータ42によっ
て前記ストローク検出器30から伝達された軸心ずれの
データを予め設定されている基準値と比較演算させて、
その演算結果により制御器43を作動させるようにさ
れ、制御器43で選択された制御信号を所要のオーガス
クリューに組込まれている制動装置15の操作機構20
におけるモータ22に発信し、このモータ22を駆動さ
せてカム21を作動させ、制動装置15を操作して制動
力を付加させる。
【0026】制動装置15は、前述のように操作機構2
0における昇降機構23の駆動用のモータ22が駆動さ
れてスクリュー軸23aが前進すると、連結されている
カム21が下降して、そのテーパ部21aによって後端
を当接している一対の操作片24,24が支持孔27部
で前方に押し出され、それら操作片24,24の先端が
当接している制動輪17の制動片保持部材17a,17
aを背後から外向きに押し付ける。その結果、制動片1
7bが制動面16に一斉に押し当てられて制動力が発生
し、当該位置のオーガスクリューの回転が制動されるこ
とになる。
【0027】このように構成された本実施例のアースオ
ーガ掘削機1では、従来の施工方法と同様に所要の作業
現場でリーダ3を直立状態にベースマシーン2で支持設
置して、そのリーダ3の案内面に沿わせて吊下げられる
オーガ駆動装置4の各出力軸に、周知の手段でオーガス
クリュー5a,5b,5cと中間ロッド5′,5′,
5′を繋いで配置するとともに、オーガヘッド6の上方
位置にオーガスクリュー支持装置10を装着し、かつ各
オーガスクリュー5a,5b,5cと中間ロッド5′の
内部に制動装置15の操作機構20におけるモータ22
への配線およびオーガスクリュー5aと5c内に設けら
れたストローク検出器30のリード線を内装して所定位
置に設置されている制御装置40の制御部41に接続し
て準備を整える。
【0028】準備が整ったならばアースオーガ掘削機1
を運転してオーガスクリュー5a,5b,5cによって
地中に所定寸法の壁体構築穴を穿削する。この運転にお
いて三本のオーガスクリュー5a,5b,5cは、図5
に矢印a′,b′,c′でそれぞれ示されるように、中
央に位置するオーガスクリュー5bが反時計方向に回転
すると、その両側に位置するオーガスクリュー5a,5
cが時計方向に回転するように設定されている(この逆
であってもよい)。
【0029】穿削作業が続行する間、両外側のオーガス
クリュー5a,5cには前述のようにストローク検出器
30が付されているので、穿削軸線の状態は常時そのス
トローク検出器30により検出(計測)される値が運転
室側に設けられている制御装置40の制御部41に送ら
れる。
【0030】作業の進行とともに、地中での地層の状態
変化などによってオーガスクリュー5a,5b,5cの
穿削軸線にずれが生じると、ストローク検出器30が検
知する信号によって制御装置40における制御部41
で、あらかじめ記憶させてあるデータと送られてきた値
とをコンピュータによって比較演算させ、オーガスクリ
ューの穿削軸線のずれ具合に応じて制御器43にて所要
のモータ22を選択して作動させ、オーガスクリュー支
持装置10における所要のオーガスクリューに対する制
動装置15を働かせて、三本のオーガスクリュー5a,
5b,5cの回転力を制御することで穿削軸心のずれを
補正するのである。
【0031】この穿削軸線のずれを補正する態様を図7
(a),(b),(c)によって説明する。まず、図5
(a)で示されるように、三本のオーガスクリュー5
a,5b,5cが基準の穿削ラインaから図上下側にず
れた状態で穿削されていることが検知された場合
(i)、ストローク検出器30による検出によって制御
装置40でのコンピュータ42による指令で制御器43
において選択された信号により、オーガスクリュー支持
装置10のオーガスクリュー5cに係る制動装置15
(説明の都合上符号Cという。以下同様にして各オーガ
スクリューに係る制動装置15をA,B,Cに置換えて
説明する。)の操作機構20における昇降機構23のモ
ータ22に動作指令が与えられる。
【0032】すると、昇降機構23におけるスクリュー
軸23aが前進して、カム21を押し下げられる。この
カム21のテーパ部21aによって操作片24,24を
外向きに押出されると、制動輪17の制動片保持部材1
7a,17aが基端部でのピン18a,18aを基点と
して拡開され、これら制動片保持部材17a,17aの
外面に取付く制動片17bが一斉に外套11の内面に形
成されている制動面16に押し付けられて制動力が発生
する。言い換えれば、制動装置Cによってオーガスクリ
ュー5cが制動される。
【0033】こうすると、その制動装置Cによって制動
力を受けたオーガスクリュー5cは、オーガ駆動装置4
によって他のオーガスクリュー同様の駆動力はそのまま
伝達されているので、その制動力で外套11部分に回転
力が付加される。この状態で反対端のオーガスクリュー
5aの回転方向が制動力を受けるオーガスクリュー5c
と同一であるから、当該オーガスクリュー5cの回転方
向に外套11を介してオーガスクリュー支持装置10が
積極的に旋回力を付勢される。その結果、(ii)で示
されるように、オーガスクリュー5cを基点にして他の
二本のオーガスクリュー5a,5bが回動変位する。な
お、この間穿削作業は続行している。
【0034】やがて、各オーガスクリュー5a,5b,
5cの軸線位置が回動変位する変位量で、他端のオーガ
スクリュー5aが基準の穿削ラインa上に移動したこと
をストローク検出器30によって検知される(直立状態
になる)と、制御装置40におけるコンピュータ42の
演算処理で、前記制御器43における制動装置Cの操作
機構20のモータ22に対する指令を、こんどは制動装
置Bの操作機構におけるモータ22に切替えて、オーガ
スクリュー5bに係る制動装置Bを作動させる(制動操
作については、前記制動装置Cと同様に行われる)。す
ると、そのオーガスクリュー5bの回転力が制動装置B
を介してオーガスクリュー支持装置10に伝達され、そ
のオーガスクリュー5bの回転方向(前記オーガスクリ
ュー5cと逆の回転方向)にオーガスクリュー支持装置
10が回動される。その結果、オーガスクリュー5bの
軸心線を基準にしてオーガスクリュー5a,5cが回動
変位され、(iii)によって表わされるように、基準
の穿削ラインa上に修正復帰される。
【0035】このようにして各オーガスクリュー5a,
5b,5cの穿削軸線の位置ずれを補正されて正常状態
に復帰すれば、制御装置40における制御部41では、
コンピュータ42による補正指令が解除されることによ
り、それまでに作動していた制動装置B,Cの操作機構
20におけるモータ22を逆転作動させてスクリュー軸
23aを後退させることにより、そのスクリュー軸23
aとともに連結されているカム21を引上げられる。こ
うすることによって、操作片24,24が自動的に後退
して制動片保持部材17a,17aに対する操作力が除
かれ、制動力が解除され、待機状態に戻される。したが
って、以後の穿削作業に支障はない。
【0036】次に、図7(b)の(i)によって示され
るように、オーガスクリュー5a,5b,5cの穿削軸
線が基準の穿削ラインaからずれを生じると、前述のよ
うに両側の軸に付されているストローク検出器30から
のデータによってコンピュータ42が比較演算して、得
られたデータに基づいて制動装置Bが選択されてオーガ
スクリュー5bを基準にしてオーガスクリュー支持装置
10に旋回力が付勢されるように操作される。すると、
左右両側のオーガスクリュー5a,5cは、(ii)に
よって示されるように、その旋回力で変位されて基準の
穿削ラインaに戻されて(iii)で示す)正常状態で
穿削を続行できるのである。
【0037】また、図7(c)の(i)で示されるよう
に、オーガスクリュー5a,5b,5cによる穿削軸線
が基準の穿削ラインaから図上上側にずれを生じた場合
は、前述のようにしてストローク検出器30の検知した
データにより制御装置40でコンピュータ42の比較演
算に基づく指令によって、制御器43において選択され
た信号により、オーガスクリュー5aに係る制動装置A
の操作機構20におけるモータ22が作動して、昇降機
構23のスクリュー軸23aを前進させ、連結されるカ
ム21を押し下げて前述のように操作片24,24を介
して制動輪17を作動させ制動開始される。すると、前
述のようにして制動力を受けて当該オーガスクリュー5
aの回転力がオーガスクリュー支持装置10に付加さ
れ、オーガスクリュー5aを基点にして全体的に旋回力
が加えられ、他のオーガスクリュー5b,5cを(i
i)で示す状態に回動変位させる。
【0038】やがて、各オーガスクリュー5a,5b,
5cの軸線位置が回動変位する変位量で、他端のオーガ
スクリュー5aが基準の穿削ラインa上に移動したこと
をストローク検出器30によって検知される(直立状態
になる)と、制御装置40におけるコンピュータ42の
演算処理で、前記制御器43における制動装置Aの操作
機構20のモータ22に対する指令を、こんどは制動装
置Bの操作機構20におけるモータ22に切替えて、オ
ーガスクリュー5bに係る制動装置Bを作動させる(制
動操作については、前記制動装置Cと同様に行われ
る)。すると、そのオーガスクリュー5bの回転力が制
動装置Bを介してオーガスクリュー支持装置10に伝達
され、そのオーガスクリュー5bの回転方向(前記オー
ガスクリュー5cと逆の回転方向)にオーガスクリュー
支持装置10が回動される。その結果、オーガスクリュ
ー5bの軸心線を基準にしてオーガスクリュー5a,5
cが回動変位され、(iii)によって表わされるよう
に、基準の穿削ラインa上に修正復帰される。正常位置
に復帰されると、すべての制動装置15は制動力を解除
されて穿削に支障ない状態に戻される。
【0039】なお、所要深さまで穿削が行われると、従
来と同様に、各オーガスクリューの軸内部を通じて上部
からソイルセメントミルクを供給して穿削された後に注
入しつつオーガスクリューを引上げる。その後は、リー
ダ3を持上げてベースマシーン2を次の掘削位置に移動
して作業を行う。
【0040】上述したように、本実施例のアースオーガ
掘削機1は、オーガスクリューによる穿削の途中におい
てその穿削軸線にずれが発生したならば、それを直ちに
検知して、そのずれの状態に応じて穿削中の各オーガス
クリュー5a,5b,5cの回転力を巧みに利用して修
正することができるので、従来のように穿削を中断させ
ることなく正しい姿勢で穿削作業を遂行できるのであ
る。したがって、作業性を向上させるのみならず、正確
に連続壁の構築ができることになり、構築後における不
具合の発生を未然に防止できる優れた装置であるといえ
る。また、制動装置15におけるその操作機構20に
は、電動式の直動機(昇降機構23)を用いて、カム機
構(テーパ部21aを備える棒状のカム21と操作片2
4,24の組合せ)によって制動輪17を作動させる構
成とされるので、構造的に無理がなく、安定した制動操
作を行わせることができる。
【0041】本発明における実施例では、オーガスクリ
ューの穿削軸線のずれ(傾き)を検知するセンサとして
直動的なストローク検出器を用いているが、これに限定
されるものではなく、他の検知手段を用いることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかるアースオーガ掘削機の
一実施例正面図である。
【図2】図2は、図1のA−A視図である。
【図3】図3は、要部となるオーガスクリュー支持装置
の縦断面図である。
【図4】図4は、図3の要部拡大断面図である。
【図5】図5は、図3の拡大平断面図である。
【図6】図6は、穿削軸線のずれを検知するストローク
検出器の取付部を表わす図である。
【図7】図7(a),(b),(c)は、穿削軸線ずれ
の補正の態様説明図である。
【符号の説明】
1 アースオーガ掘削機 2 ベースマシーン 3 リーダ 5a,5b,5c オーガスクリュー 5A オーガスクリューの軸 6 オーガヘッド 10 オーガスクリュー支持装置 11 外套 15 制動装置 16 制動面 17 制動輪 17a 制動片保持部材 17b 制動片 20 制動装置の操作機構 21 カム 22 モータ 23 昇降機構 24 操作片 30 ストローク検出器 31 ストローク検出器のシャフト 32 ストローク検出器の基盤 40 制御装置 41 制御部 42 コンピュータ 43 制御器 50 オーガスクリューの接続部 51 軸頚 52 孔部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直立するリーダに沿って穿削できる三本
    のオーガスクリューを備えるアースオーガ掘削機により
    穿削するに際し、穿削するオーガヘッドに近い上部位置
    で三本の前記オーガスクリューを並列で所定のピッチに
    て相互に連結支持するオーガスクリュー支持手段を付設
    して、このオーガスクリュー支持手段には各オーガスク
    リューの制動装置を内設しておき、各オーガスクリュー
    の軸内の適所に軸心の傾きを検知できるセンサを設けて
    外部にデータを取出して、それらセンサによって計測さ
    れたデータに基づき制御部で基準値と比較演算させ、設
    定条件に対応して前記各制動装置を選択作動させて前記
    オーガスクリューの軸線の補正を行わせることを特徴と
    する穿削孔軸線の補正方法。
  2. 【請求項2】 直立するリーダに沿って穿削できる三本
    のオーガスクリューを備えるアースオーガ掘削機におい
    て、穿削するオーガヘッドに近い上部位置で三本の前記
    オーガスクリューを並列で所定のピッチにて相互に連結
    支持するオーガスクリュー支持装置を付設して、このオ
    ーガスクリュー支持装置には各オーガスクリューに対す
    る制動装置が内設され、少なくとも左右オーガスクリュ
    ーの軸内には軸心の傾きを検知できるセンサを設けてリ
    ーダ上部を経て前記各制動装置の作動部とともに運転室
    もしくはその近傍に設置される制御装置に接続され、前
    記各軸心の傾きを検知できるセンサで得たデータを制御
    部で演算させて設定条件に応じて前記制動装置を選択作
    動させることによって、前記オーガスクリューの軸線の
    補正を行わせ得るように構成されていることを特徴とす
    るアースオーガ掘削機。
  3. 【請求項3】 前記オーガスクリュー支持装置に設けら
    れる制動装置は、オーガスクリュー軸と同軸心で形成さ
    れて各オーガスクリューの軸間を相互に連結されている
    外套の内側に制動面が形成され、前記オーガスクリュー
    の軸側に制動輪が取付けられ、その制動輪を前記軸の内
    部に設けられるモータによって軸線方向に上下操作され
    る楔状のカムでもって、その軸線に直交する方向に配設
    されて半径方向に進退自在に設けられる一対の操作片に
    より操作される構成である請求項2に記載のアースオー
    ガ掘削機。
JP2000225312A 2000-07-26 2000-07-26 穿削孔軸線の補正方法およびアースオーガ掘削機 Pending JP2002038517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225312A JP2002038517A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 穿削孔軸線の補正方法およびアースオーガ掘削機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000225312A JP2002038517A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 穿削孔軸線の補正方法およびアースオーガ掘削機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002038517A true JP2002038517A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18719105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000225312A Pending JP2002038517A (ja) 2000-07-26 2000-07-26 穿削孔軸線の補正方法およびアースオーガ掘削機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002038517A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020525676A (ja) 軌跡修正装置を備えるオーガ式垂直掘削システム
CN1734023B (zh) 用于产生钻孔的挖掘装置和方法
JP2005180174A (ja) 掘削装置及び掘削方法
JP2002038517A (ja) 穿削孔軸線の補正方法およびアースオーガ掘削機
JP2005054375A (ja) 混合処理装置及び方法
US7357458B2 (en) Boring rig
JP2004332534A (ja) 全方向ボーリングマシン
JP5749117B2 (ja) 削孔曲がり修正機能を備えた多軸掘削機
JP2007113233A (ja) 岩盤削孔装置
KR102571974B1 (ko) 회전식 코어드릴을 이용한 터널굴착방법
JP4084668B2 (ja) 掘削機械
JP7482077B2 (ja) 穿孔装置及び穿孔方法
JP2840074B2 (ja) 掘削装置
JP2860633B2 (ja) 掘削装置
JP4080930B2 (ja) 地盤孔明機の作業機操作装置及び作業機操作方法
JP3063517U (ja) ア―スオ―ガ掘削機
JP2913546B2 (ja) 泥土圧オーガ方式小口径管布設機の推進管埋設方向修正方法とその修正装置
JPH0624425Y2 (ja) 杭打用下穴等の掘削装置における掘削体案内装置
JP3634978B2 (ja) 穿削孔軸線の補正方法とアースオーガ掘削機
JP3695433B2 (ja) ワイヤー式掘削精度制御装置を備えた地盤改良処理機
JP3612251B2 (ja) 法面のアンカー施工機
JP2721936B2 (ja) 方向制御削進法及び偏心刃部付ビット
KR200242823Y1 (ko) 오거머신용 수직조절장치
JPH05141167A (ja) 立坑掘削機
KR101526806B1 (ko) 기초공사용 건설장비

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060207