JP2002038405A - レール固定用釘 - Google Patents
レール固定用釘Info
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- JP2002038405A JP2002038405A JP2000231011A JP2000231011A JP2002038405A JP 2002038405 A JP2002038405 A JP 2002038405A JP 2000231011 A JP2000231011 A JP 2000231011A JP 2000231011 A JP2000231011 A JP 2000231011A JP 2002038405 A JP2002038405 A JP 2002038405A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 締結力や横抵抗を十分に確保しつつ構造を簡
素化し、かつ、簡便な工法によってレールの締結を行う
ことができるレール固定用釘を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 線状材を屈曲形成してなり、まくらぎ1
0に打ち込まれる一対の脚部11と、前記レールの底部
を押圧して前記まくらぎに固定する押圧部13と、この
押圧部と前記両脚部の上端部とを連結する連結部14と
によって構成され、前記両脚部をまくらぎに打ち込んで
前記連結部を弾性変形させつつ前記押圧部をレールの底
部に圧接させることにより、前記連結部の弾性を利用し
て前記レールを前記まくらぎへ押圧締結するようになさ
れている。
素化し、かつ、簡便な工法によってレールの締結を行う
ことができるレール固定用釘を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 線状材を屈曲形成してなり、まくらぎ1
0に打ち込まれる一対の脚部11と、前記レールの底部
を押圧して前記まくらぎに固定する押圧部13と、この
押圧部と前記両脚部の上端部とを連結する連結部14と
によって構成され、前記両脚部をまくらぎに打ち込んで
前記連結部を弾性変形させつつ前記押圧部をレールの底
部に圧接させることにより、前記連結部の弾性を利用し
て前記レールを前記まくらぎへ押圧締結するようになさ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、鉄道用
のレールをまくらぎに締結する際に用いられる釘に関す
るものである。
のレールをまくらぎに締結する際に用いられる釘に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、鉄道用のレールをまく
らぎに締結する際に用いられる釘として、図8および図
9に示すものが知られている。
らぎに締結する際に用いられる釘として、図8および図
9に示すものが知られている。
【0003】これらの図において、符号1はレールであ
り、このレール1は、道床(図示略)上に設置されるま
くらぎ2上に載置されるとともに、その底部1aの両側
部が、前記まくらぎ2に打ち込まれる犬釘3によって固
定されて、全体として軌道を構成するようになってい
る。
り、このレール1は、道床(図示略)上に設置されるま
くらぎ2上に載置されるとともに、その底部1aの両側
部が、前記まくらぎ2に打ち込まれる犬釘3によって固
定されて、全体として軌道を構成するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の犬釘3を用いたレール1の締結構造であると、犬
釘3の構造上、前記レール1を常にまくらぎ2に接触さ
せておくことができないといった問題点がある。また、
前記犬釘3は、引き抜きに弱いため、締結力や横抵抗を
維持するのが困難であるといった問題点もある。
従来の犬釘3を用いたレール1の締結構造であると、犬
釘3の構造上、前記レール1を常にまくらぎ2に接触さ
せておくことができないといった問題点がある。また、
前記犬釘3は、引き抜きに弱いため、締結力や横抵抗を
維持するのが困難であるといった問題点もある。
【0005】さらに、前述したような不具合を解消する
ために、前記レール1をダイプレートを介してまくらぎ
2に締結することが提案されているが、レール1の締結
に必要な部品点数が増加するとともに、施工工数が増加
し、この結果、施工費の高騰を招いている。
ために、前記レール1をダイプレートを介してまくらぎ
2に締結することが提案されているが、レール1の締結
に必要な部品点数が増加するとともに、施工工数が増加
し、この結果、施工費の高騰を招いている。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、締結力や横抵抗を十分に確保しつつ
構造を簡素化し、かつ、簡便な工法によってレールの締
結を行うことができるレール固定用釘を提供することを
目的とする。
てなされたもので、締結力や横抵抗を十分に確保しつつ
構造を簡素化し、かつ、簡便な工法によってレールの締
結を行うことができるレール固定用釘を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のレール固定用釘は、前述した目的を達成するために、
レールをまくらぎに締結するための釘であって、線状材
を屈曲形成してなり、前記まくらぎに打ち込まれる一対
の脚部と、前記レールの底部を押圧して前記まくらぎに
固定する押圧部と、この押圧部と前記両脚部の上端部と
を連結する連結部とによって構成され、前記両脚部をま
くらぎに打ち込んで前記連結部を弾性変形させつつ前記
押圧部をレールの底部に圧接させることにより、前記連
結部の弾性を利用して前記レールを前記まくらぎへ押圧
締結するようになされていることを特徴とする。本発明
の請求項2に記載のレール固定用釘は、請求項1に記載
の前記押圧部が、略U字状に形成されて前記両脚部と略
直交するように配設されているとともに、その両端部
が、前記両脚部を挟み込み、かつ、これらの脚部の上端
部よりも下方となるように位置させられ、前記連結部
が、前記各脚部の上端部から、これらの脚部の対向する
向きと逆向きに延設されたのちに、前記押圧部と反対側
へ向けて斜め下方へ湾曲させられて、前記押圧部の各端
部に連続させられていることを特徴とする。本発明の請
求項3に記載のレール固定用釘は、請求項1または請求
項2に記載の前記各脚部には、前記まくらぎに打ち込ま
れた際に、このまくらぎに、前記各脚部の打ち込み方向
とほぼ直交する方向から前記まくらぎに食い込む抜け止
め突起が設けられていることを特徴とする。本発明の請
求項4に記載のレール固定用釘は、請求項3に記載の前
記抜け止め突起が、前記連結部の弾性によって、前記ま
くらぎに食い込むようになされていることを特徴とす
る。本発明の請求項5に記載のレール固定用釘は、請求
項1ないし請求項4の何れかに記載の前記各脚部の側部
で、前記各脚部の先端から所定距離離間した位置に、前
記まくらぎに当接させられて、各脚部の打ち込み量を規
制する段部が形成されていることを特徴とする。
のレール固定用釘は、前述した目的を達成するために、
レールをまくらぎに締結するための釘であって、線状材
を屈曲形成してなり、前記まくらぎに打ち込まれる一対
の脚部と、前記レールの底部を押圧して前記まくらぎに
固定する押圧部と、この押圧部と前記両脚部の上端部と
を連結する連結部とによって構成され、前記両脚部をま
くらぎに打ち込んで前記連結部を弾性変形させつつ前記
押圧部をレールの底部に圧接させることにより、前記連
結部の弾性を利用して前記レールを前記まくらぎへ押圧
締結するようになされていることを特徴とする。本発明
の請求項2に記載のレール固定用釘は、請求項1に記載
の前記押圧部が、略U字状に形成されて前記両脚部と略
直交するように配設されているとともに、その両端部
が、前記両脚部を挟み込み、かつ、これらの脚部の上端
部よりも下方となるように位置させられ、前記連結部
が、前記各脚部の上端部から、これらの脚部の対向する
向きと逆向きに延設されたのちに、前記押圧部と反対側
へ向けて斜め下方へ湾曲させられて、前記押圧部の各端
部に連続させられていることを特徴とする。本発明の請
求項3に記載のレール固定用釘は、請求項1または請求
項2に記載の前記各脚部には、前記まくらぎに打ち込ま
れた際に、このまくらぎに、前記各脚部の打ち込み方向
とほぼ直交する方向から前記まくらぎに食い込む抜け止
め突起が設けられていることを特徴とする。本発明の請
求項4に記載のレール固定用釘は、請求項3に記載の前
記抜け止め突起が、前記連結部の弾性によって、前記ま
くらぎに食い込むようになされていることを特徴とす
る。本発明の請求項5に記載のレール固定用釘は、請求
項1ないし請求項4の何れかに記載の前記各脚部の側部
で、前記各脚部の先端から所定距離離間した位置に、前
記まくらぎに当接させられて、各脚部の打ち込み量を規
制する段部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1ないし図7を参照して説明する。これらの図にお
いて、符号Tは、本実施形態に係わるレール固定用釘を
示し、このレール固定用釘Tは、線状材を屈曲形成して
なり、まくらぎ10に打ち込まれる一対の脚部11と、
前記まくらぎ10上に設置されるレール12の底部12
aを押圧して、このレール12を前記まくらぎ10に固
定する押圧部13と、この押圧部13と前記両脚部11
の上端部とを連結する連結部14とによって構成され、
前記両脚部11をまくらぎ10に打ち込んで前記連結部
14を弾性変形させつつ前記押圧部13をレール12の
底部12aに圧接させることにより、前記連結部14の
弾性を利用して前記レール12を前記まくらぎ10へ押
圧締結するようになされた概略構成となっている。
て図1ないし図7を参照して説明する。これらの図にお
いて、符号Tは、本実施形態に係わるレール固定用釘を
示し、このレール固定用釘Tは、線状材を屈曲形成して
なり、まくらぎ10に打ち込まれる一対の脚部11と、
前記まくらぎ10上に設置されるレール12の底部12
aを押圧して、このレール12を前記まくらぎ10に固
定する押圧部13と、この押圧部13と前記両脚部11
の上端部とを連結する連結部14とによって構成され、
前記両脚部11をまくらぎ10に打ち込んで前記連結部
14を弾性変形させつつ前記押圧部13をレール12の
底部12aに圧接させることにより、前記連結部14の
弾性を利用して前記レール12を前記まくらぎ10へ押
圧締結するようになされた概略構成となっている。
【0009】次いで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記まくらぎ10は、本実施形態においては木製の
まくらぎを示し、また、前記レール12は、平底レール
を示した。
ば、前記まくらぎ10は、本実施形態においては木製の
まくらぎを示し、また、前記レール12は、平底レール
を示した。
【0010】前記レール固定用釘Tの前記押圧部13
は、図2および図4に示すように、略U字状に形成され
て前記両脚部11と略直交するように配設されていると
ともに、その両端部が、図2ないし図4に示すように、
前記両脚部11を挟み込み、かつ、これらの脚部11の
上端部よりも下方となるように位置させられている。
は、図2および図4に示すように、略U字状に形成され
て前記両脚部11と略直交するように配設されていると
ともに、その両端部が、図2ないし図4に示すように、
前記両脚部11を挟み込み、かつ、これらの脚部11の
上端部よりも下方となるように位置させられている。
【0011】また、前記連結部14は、図2および図4
に示すように、前記各脚部11の上端部から、これらの
脚部11の対向する向きと逆向きに延設されたのちに、
図2ないし図4に示すように、前記押圧部13と反対側
へ向けて斜め下方へ湾曲させられて、前記押圧部13の
各端部に連続させられている。
に示すように、前記各脚部11の上端部から、これらの
脚部11の対向する向きと逆向きに延設されたのちに、
図2ないし図4に示すように、前記押圧部13と反対側
へ向けて斜め下方へ湾曲させられて、前記押圧部13の
各端部に連続させられている。
【0012】また、本実施形態においては、前記各脚部
11の下端部は鋭角に形成され、さらに、両脚部11の
対向面と反対側の部位には、これらの脚部11が、前記
まくらぎ10に打ち込まれた際に、このまくらぎ10
に、前記各脚部11の打ち込み方向とほぼ直交する方向
から前記まくらぎ10に食い込む抜け止め突起15が、
図2および図3に示すように設けられている。そして、
この前記抜け止め突起15は、後述するように、前記連
結部14の弾性によって、前記まくらぎ10に食い込む
ようになされている。
11の下端部は鋭角に形成され、さらに、両脚部11の
対向面と反対側の部位には、これらの脚部11が、前記
まくらぎ10に打ち込まれた際に、このまくらぎ10
に、前記各脚部11の打ち込み方向とほぼ直交する方向
から前記まくらぎ10に食い込む抜け止め突起15が、
図2および図3に示すように設けられている。そして、
この前記抜け止め突起15は、後述するように、前記連
結部14の弾性によって、前記まくらぎ10に食い込む
ようになされている。
【0013】さらに、前記各脚部11の側部で、前記抜
け止め突起15よりも上方には、各脚部11の先端から
所定距離離間した位置に、前記まくらぎ10に当接させ
られて、各脚部11の打ち込み量を規制する段部16が
形成されている。
け止め突起15よりも上方には、各脚部11の先端から
所定距離離間した位置に、前記まくらぎ10に当接させ
られて、各脚部11の打ち込み量を規制する段部16が
形成されている。
【0014】ついで、このように構成された本実施形態
に係わるレール固定用釘Tの作用について説明する。図
5において二点鎖線は、レール12の底部12aを示
し、まくらぎ10の上部に載置されている。この状態に
おいて、図5に示すように、本実施形態に係わるレール
固定用釘Tを、前記まくらぎ10の所定位置の上方に位
置させる。これより、まず、前記両脚部11を、図5に
矢印で示すように、前記各連結部14の弾性に抗して接
近させるように変形させ、この変形状態を保持した状態
で、図6に二点鎖線で示すように、前記両脚部11の頭
部(図5における上部)をハンマー17によって打撃す
ることにより、前記レール固定用釘Tを前記まくらぎ1
0へ打ち込む。
に係わるレール固定用釘Tの作用について説明する。図
5において二点鎖線は、レール12の底部12aを示
し、まくらぎ10の上部に載置されている。この状態に
おいて、図5に示すように、本実施形態に係わるレール
固定用釘Tを、前記まくらぎ10の所定位置の上方に位
置させる。これより、まず、前記両脚部11を、図5に
矢印で示すように、前記各連結部14の弾性に抗して接
近させるように変形させ、この変形状態を保持した状態
で、図6に二点鎖線で示すように、前記両脚部11の頭
部(図5における上部)をハンマー17によって打撃す
ることにより、前記レール固定用釘Tを前記まくらぎ1
0へ打ち込む。
【0015】このような打ち込み操作によって、前記両
脚部11がまくらぎ10に漸次打ち込まれ、この打ち込
み操作を継続することにより、前記両脚部11に連設さ
れている押圧部13が前記レール12の底部12aに当
接させられる。そして、さらに、前記打ち込み操作を継
続すると、前述したように、前記押圧部13が前記底部
12aに当接させられていることから、前記連結部14
が弾性変形されつつ、前記両脚部11が更に打ち込まれ
る。
脚部11がまくらぎ10に漸次打ち込まれ、この打ち込
み操作を継続することにより、前記両脚部11に連設さ
れている押圧部13が前記レール12の底部12aに当
接させられる。そして、さらに、前記打ち込み操作を継
続すると、前述したように、前記押圧部13が前記底部
12aに当接させられていることから、前記連結部14
が弾性変形されつつ、前記両脚部11が更に打ち込まれ
る。
【0016】そして、前記両脚部11を、これらの脚部
11に形成されている段部16が前記まくらぎ10に当
接させられる位置まで打ち込んで、打ち込み操作を停止
するとともに、前記両脚部11を接近する方向に変形さ
せている拘束力を開放する。これによって、前記両脚部
11に設けられている抜け止め突起15が、前記連結部
14の弾性によって、図7に矢印で示すように、まくら
ぎ10へ向けて押圧されて、このまくらぎ10へ食い込
まされて、両脚部11がまくらぎ10に固定される。
11に形成されている段部16が前記まくらぎ10に当
接させられる位置まで打ち込んで、打ち込み操作を停止
するとともに、前記両脚部11を接近する方向に変形さ
せている拘束力を開放する。これによって、前記両脚部
11に設けられている抜け止め突起15が、前記連結部
14の弾性によって、図7に矢印で示すように、まくら
ぎ10へ向けて押圧されて、このまくらぎ10へ食い込
まされて、両脚部11がまくらぎ10に固定される。
【0017】このようにして両脚部11が固定される
と、前記押圧部13が、前記連結部14の弾性によっ
て、レール12の底部12aに弾性的に圧接させられ、
この結果、前記レール12が、図1および図7に示すよ
うに、まくらぎ10に固定される。
と、前記押圧部13が、前記連結部14の弾性によっ
て、レール12の底部12aに弾性的に圧接させられ、
この結果、前記レール12が、図1および図7に示すよ
うに、まくらぎ10に固定される。
【0018】このようにして固定されたレール12にあ
っては、前記レール固定用釘Tの押圧部13を介して、
前記連結部14の弾性によって弾性的に圧接固定されて
いる(その圧接力を図7に矢印で示した)ことから、レ
ール12に上下の動きが生じた場合にあっても、前記押
圧部13が、前記レール12の底部12aに常時接触し
た状態に保持され、その締結力が長期にわたって保持さ
れる。
っては、前記レール固定用釘Tの押圧部13を介して、
前記連結部14の弾性によって弾性的に圧接固定されて
いる(その圧接力を図7に矢印で示した)ことから、レ
ール12に上下の動きが生じた場合にあっても、前記押
圧部13が、前記レール12の底部12aに常時接触し
た状態に保持され、その締結力が長期にわたって保持さ
れる。
【0019】また、本実施形態においては、前記両脚部
11の抜け止め突起15が、前記連結部14の弾性によ
ってまくらぎ10に食い込まされていることにより、前
記両脚部11の抜け方向の耐力が大きく、したがって、
この点からもレール12に対する締結力の低下が抑制さ
れるとともに、横抵抗が長期にわたって保持される。
11の抜け止め突起15が、前記連結部14の弾性によ
ってまくらぎ10に食い込まされていることにより、前
記両脚部11の抜け方向の耐力が大きく、したがって、
この点からもレール12に対する締結力の低下が抑制さ
れるとともに、横抵抗が長期にわたって保持される。
【0020】一方、前述したようにして打ち込まれたレ
ール固定用釘Tを抜き取るには、図7に示す固定状態に
おいて、前記両脚部11を接近させる方向に移動させる
ことにより、これらの両脚11の抜け止め突起15とま
くらぎ10との係合を解除した後に、レール固定用釘T
を上方に引き抜くことによって確実に抜き取ることがで
きる。
ール固定用釘Tを抜き取るには、図7に示す固定状態に
おいて、前記両脚部11を接近させる方向に移動させる
ことにより、これらの両脚11の抜け止め突起15とま
くらぎ10との係合を解除した後に、レール固定用釘T
を上方に引き抜くことによって確実に抜き取ることがで
きる。
【0021】そして、再度、レール固定用釘Tを打ち込
んでレール12の固定を行う場合で、両脚部11を先の
打ち込みによって形成された穴を利用して再打ち込みを
行っても、前述したように、前記抜け止め突起15が、
連結部14の弾性によってまくらぎ10に食い込まされ
ることにより、両脚部11の引き抜き方向への耐力が確
保されることから、締結力や横抵抗が十分に確保され
る。
んでレール12の固定を行う場合で、両脚部11を先の
打ち込みによって形成された穴を利用して再打ち込みを
行っても、前述したように、前記抜け止め突起15が、
連結部14の弾性によってまくらぎ10に食い込まされ
ることにより、両脚部11の引き抜き方向への耐力が確
保されることから、締結力や横抵抗が十分に確保され
る。
【0022】また、本実施形態においては、前記両脚部
11を、レール固定用釘Tの平面視で中心位置に位置さ
せ、また、前記両脚部11の上端部を、側面視で、他の
部位よりも上方に突出させて位置させたことにより、こ
れらの脚部11をまくらぎ10に打ち込む際に、ハンマ
ー17を前記両脚部11に確実に接触させることがで
き、レール12の固定作業を簡便なものとすることがで
きる。
11を、レール固定用釘Tの平面視で中心位置に位置さ
せ、また、前記両脚部11の上端部を、側面視で、他の
部位よりも上方に突出させて位置させたことにより、こ
れらの脚部11をまくらぎ10に打ち込む際に、ハンマ
ー17を前記両脚部11に確実に接触させることがで
き、レール12の固定作業を簡便なものとすることがで
きる。
【0023】さらに、両脚部11の打ち込みに際して、
これらの脚部11に形成されている段部16とまくらぎ
10との当接によってその打ち込み量を規制することに
より、打ち込み後の前記連結部14の変形量を一定にし
て、レール固定用釘Tの締結力を容易に均一なものとす
ることができる。
これらの脚部11に形成されている段部16とまくらぎ
10との当接によってその打ち込み量を規制することに
より、打ち込み後の前記連結部14の変形量を一定にし
て、レール固定用釘Tの締結力を容易に均一なものとす
ることができる。
【0024】なお、前記実施形態において示した各構成
部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基
づき種々変更可能である。
部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基
づき種々変更可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレール固
定用釘によれば、レールを固定した状態において、レー
ルの上下動にも拘わらず、このレールと常時接触した状
態を保持することができ、これによって、レールに対す
る締結力や横抵抗の低下を抑制することができる。ま
た、脚部に、まくらぎに弾性的に食い付く抜け止め突起
を設けたことにより、レール固定用釘の抜けに対する強
度を高めることができ、これによって、前述した締結力
や横抵抗の低下抑制効果を一層高めることができる。
定用釘によれば、レールを固定した状態において、レー
ルの上下動にも拘わらず、このレールと常時接触した状
態を保持することができ、これによって、レールに対す
る締結力や横抵抗の低下を抑制することができる。ま
た、脚部に、まくらぎに弾性的に食い付く抜け止め突起
を設けたことにより、レール固定用釘の抜けに対する強
度を高めることができ、これによって、前述した締結力
や横抵抗の低下抑制効果を一層高めることができる。
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、レールを固
定した状態を示す横断面図である。
定した状態を示す横断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すもので、固定操作を
説明するための縦断面図である。
説明するための縦断面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すもので、固定操作を
説明するための平面図である。
説明するための平面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すもので、固定状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図8】一従来例を示す横断面図である。
【図9】一従来例を示す平面図である。
1 レール 1a 底部 2 まくらぎ 3 犬釘 10 まくらぎ 11 脚部 12 レール 12a 底部 13 押圧部 14 連結部 15 抜け止め突起 16 段部 17 ハンマー T レール固定用釘
Claims (5)
- 【請求項1】 レールをまくらぎに締結するための釘で
あって、線状材を屈曲形成してなり、前記まくらぎに打
ち込まれる一対の脚部と、前記レールの底部を押圧して
前記まくらぎに固定する押圧部と、この押圧部と前記両
脚部の上端部とを連結する連結部とによって構成され、
前記両脚部をまくらぎに打ち込んで前記連結部を弾性変
形させつつ前記押圧部をレールの底部に圧接させること
により、前記連結部の弾性を利用して前記レールを前記
まくらぎへ押圧締結するようになされていることを特徴
とするレール固定用釘。 - 【請求項2】 前記押圧部が、略U字状に形成されて前
記両脚部と略直交するように配設されているとともに、
その両端部が、前記両脚部を挟み込み、かつ、これらの
脚部の上端部よりも下方となるように位置させられ、前
記連結部が、前記各脚部の上端部から、これらの脚部の
対向する向きと逆向きに延設されたのちに、前記押圧部
と反対側へ向けて斜め下方へ湾曲させられて、前記押圧
部の各端部に連続させられていることを特徴とする請求
項1に記載のレール固定用釘。 - 【請求項3】 前記各脚部には、前記まくらぎに打ち込
まれた際に、このまくらぎに、前記各脚部の打ち込み方
向とほぼ直交する方向から前記まくらぎに食い込む抜け
止め突起が設けられていることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載のレール固定用釘。 - 【請求項4】 前記抜け止め突起が、前記連結部の弾性
によって、前記まくらぎに食い込むようになされている
ことを特徴とする請求項3に記載のレール固定用釘。 - 【請求項5】 前記各脚部の側部で、前記各脚部の先端
から所定距離離間した位置に、前記まくらぎに当接させ
られて、各脚部の打ち込み量を規制する段部が形成され
ていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れ
かに記載のレール固定用釘。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231011A JP2002038405A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | レール固定用釘 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000231011A JP2002038405A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | レール固定用釘 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002038405A true JP2002038405A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18723897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000231011A Pending JP2002038405A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | レール固定用釘 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002038405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005058444B3 (de) * | 2005-12-07 | 2007-04-26 | Db Netz Ag | Befestigungsmittel für Bahnschienen |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000231011A patent/JP2002038405A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005058444B3 (de) * | 2005-12-07 | 2007-04-26 | Db Netz Ag | Befestigungsmittel für Bahnschienen |
US7793857B2 (en) | 2005-12-07 | 2010-09-14 | Db Netz Ag | Fixing means for fixing railway lines to sleepers or stretches of track |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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