JP2002037775A - カルバゾールの回収方法 - Google Patents
カルバゾールの回収方法Info
- Publication number
- JP2002037775A JP2002037775A JP2000223910A JP2000223910A JP2002037775A JP 2002037775 A JP2002037775 A JP 2002037775A JP 2000223910 A JP2000223910 A JP 2000223910A JP 2000223910 A JP2000223910 A JP 2000223910A JP 2002037775 A JP2002037775 A JP 2002037775A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbazole
- type
- type zeolite
- faujasite
- adsorbent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Indole Compounds (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カルバゾールの他にアントラセンやフェナン
トレン等を含む混合物から、カルバゾールを効率よく吸
着分離する。 【解決手段】 カルバゾールを含む芳香族炭化水素混合
物を、フォ−ジャサイト型ゼオライト吸着剤と接触させ
て、吸着分離法によりカルバゾールを分離、回収する。
好ましいフォ−ジャサイト型ゼオライト吸着剤として
は、ナトリウム又はカリウムイオンで置換されたY型フ
ォ−ジャサイト型ゼオライトが挙げられる。
トレン等を含む混合物から、カルバゾールを効率よく吸
着分離する。 【解決手段】 カルバゾールを含む芳香族炭化水素混合
物を、フォ−ジャサイト型ゼオライト吸着剤と接触させ
て、吸着分離法によりカルバゾールを分離、回収する。
好ましいフォ−ジャサイト型ゼオライト吸着剤として
は、ナトリウム又はカリウムイオンで置換されたY型フ
ォ−ジャサイト型ゼオライトが挙げられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコールタールを精製
して得られるアントラセン留分等に含まれるカルバゾー
ルを、吸着分離法により回収する方法に関するものであ
る。
して得られるアントラセン留分等に含まれるカルバゾー
ルを、吸着分離法により回収する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】石炭の高温乾留に由来するコールタール
には、インドール類、カルバゾール類が含まれている。
これらの含窒素ヘテロ環化合物は医薬品、農薬等の有機
合成原料として欠くことができないものであり、コール
タールからの各種回収方法が考案されている。
には、インドール類、カルバゾール類が含まれている。
これらの含窒素ヘテロ環化合物は医薬品、農薬等の有機
合成原料として欠くことができないものであり、コール
タールからの各種回収方法が考案されている。
【0003】例えば、カルバゾールを含むアントラセン
留分には、アントラセン、フェナンスレン等が多量に含
まれ、沸点が近似しているために汎用的な分離技術であ
る蒸留法で工業的に回収することは困難である。
留分には、アントラセン、フェナンスレン等が多量に含
まれ、沸点が近似しているために汎用的な分離技術であ
る蒸留法で工業的に回収することは困難である。
【0004】カルバゾールの分離方法としては、混合物
をカリウム塩とし、これを有機溶剤で洗浄して高純度の
カリウム塩を得、ついで加水分解する方法(特開昭55
−20722号公報)、混合物にジメチルホルムアミド
を抽出溶媒として用い、抽出された溶剤中からカルバゾ
ールを回収する方法(特開昭58−103327号公
報)、カルバゾール含有油にポリアルキレングリコール
を添加し、蒸留する方法(特開平5−178829号公
報)が提案されている。
をカリウム塩とし、これを有機溶剤で洗浄して高純度の
カリウム塩を得、ついで加水分解する方法(特開昭55
−20722号公報)、混合物にジメチルホルムアミド
を抽出溶媒として用い、抽出された溶剤中からカルバゾ
ールを回収する方法(特開昭58−103327号公
報)、カルバゾール含有油にポリアルキレングリコール
を添加し、蒸留する方法(特開平5−178829号公
報)が提案されている。
【0005】これらの方法は、強アルカリを高温度で使
用する必要があるため、危険性を伴った分離法であった
り、カルバゾールを蒸留分離するため、又は高沸点の溶
剤を使用するため、高温又は高真空を必要とした蒸留が
必要であり、エネルギー消費の高い分離方法である。
用する必要があるため、危険性を伴った分離法であった
り、カルバゾールを蒸留分離するため、又は高沸点の溶
剤を使用するため、高温又は高真空を必要とした蒸留が
必要であり、エネルギー消費の高い分離方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カル
バゾールを含む混合油から、各成分を効率よく分離回収
する工業的方法を提供することにある。
バゾールを含む混合油から、各成分を効率よく分離回収
する工業的方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、カ
ルバゾールを含む混合物から、吸着分離法により両成分
を分離する方法において、吸着剤としてフォージャサイ
ト型ゼオライトを使用することを特徴とするカルバゾー
ルの分離方法である。有利には、吸着剤としてY型フォ
−ジャサイト型ゼオライトを、より有利には、ナトリウ
ム、カリウムイオンで置換されたY型フォ−ジャサイト
型ゼオライトを使用するカルバゾールの分離方法であ
る。
ルバゾールを含む混合物から、吸着分離法により両成分
を分離する方法において、吸着剤としてフォージャサイ
ト型ゼオライトを使用することを特徴とするカルバゾー
ルの分離方法である。有利には、吸着剤としてY型フォ
−ジャサイト型ゼオライトを、より有利には、ナトリウ
ム、カリウムイオンで置換されたY型フォ−ジャサイト
型ゼオライトを使用するカルバゾールの分離方法であ
る。
【0008】本発明の方法において使用されるゼオライ
トは、フォ−ジャサイト型ゼオライトである。フォ−ジ
ャサイト型ゼオライトとは次式で示される結晶性アルミ
ノシリケ−トである。 0.9±0.2M2/nO:Al2O3:xSiO2:yH2
O (ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価を表
す。) 上式のフォージャサイト型ゼオライトはX型とY型に分
類され、X型はx=2.5±0.5であり、Y型はx=
3〜6で表される。また、yは水和の程度により異な
る。本発明では、X型又はY型フォ−ジャサイトゼオラ
イトを使用することが好ましく、特にY型フォ−ジャサ
イトゼオライトが好ましい吸着剤である。
トは、フォ−ジャサイト型ゼオライトである。フォ−ジ
ャサイト型ゼオライトとは次式で示される結晶性アルミ
ノシリケ−トである。 0.9±0.2M2/nO:Al2O3:xSiO2:yH2
O (ここで、Mはカチオンを示し、nはその原子価を表
す。) 上式のフォージャサイト型ゼオライトはX型とY型に分
類され、X型はx=2.5±0.5であり、Y型はx=
3〜6で表される。また、yは水和の程度により異な
る。本発明では、X型又はY型フォ−ジャサイトゼオラ
イトを使用することが好ましく、特にY型フォ−ジャサ
イトゼオライトが好ましい吸着剤である。
【0009】本発明で使用するフォ−ジャサイト型ゼオ
ライトは、水素イオン、アンモニウムイオンタイプのも
のでもよいが、1種又は2種以上の金属イオンで置換さ
れているものが好ましい。そして、金属イオンの置換率
に限定はなく、陽イオンの一部又は全部を置換してもよ
い。好ましくは10%以上である。
ライトは、水素イオン、アンモニウムイオンタイプのも
のでもよいが、1種又は2種以上の金属イオンで置換さ
れているものが好ましい。そして、金属イオンの置換率
に限定はなく、陽イオンの一部又は全部を置換してもよ
い。好ましくは10%以上である。
【0010】置換される金属イオンとしては、例えば、
ナトリウム、カリウム、銀、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム、亜鉛、鉛、セリウム、マグネシウム、
銅、アルミニウム、ジルコニウム、バナジウム、モリブ
デン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、白金等のイ
オンがあげられる。これらの内、好ましくは、ナトリウ
ム、カリウムのイオンである。
ナトリウム、カリウム、銀、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム、亜鉛、鉛、セリウム、マグネシウム、
銅、アルミニウム、ジルコニウム、バナジウム、モリブ
デン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、白金等のイ
オンがあげられる。これらの内、好ましくは、ナトリウ
ム、カリウムのイオンである。
【0011】これらカチオンのイオン交換方法は、交換
するイオンの水溶性の塩、例えば塩酸塩、硝酸塩、硫酸
塩、炭酸塩等の水溶液とゼオライトを接触させることに
よって行われる。水溶液の金属イオン濃度は、金属塩の
種類によって異なるが1〜10wt%程度が好ましい。
その方式はバッチ式でも流通式でもよい。また、接触は
必要に応じて数回繰り返して行ってもよい。このときの
温度は20〜100℃程度でよい。イオンの交換量はイ
オンの種類によって異なるが、溶液の濃度、イオン交換
時の温度などにより任意に設定することができる。
するイオンの水溶性の塩、例えば塩酸塩、硝酸塩、硫酸
塩、炭酸塩等の水溶液とゼオライトを接触させることに
よって行われる。水溶液の金属イオン濃度は、金属塩の
種類によって異なるが1〜10wt%程度が好ましい。
その方式はバッチ式でも流通式でもよい。また、接触は
必要に応じて数回繰り返して行ってもよい。このときの
温度は20〜100℃程度でよい。イオンの交換量はイ
オンの種類によって異なるが、溶液の濃度、イオン交換
時の温度などにより任意に設定することができる。
【0012】本発明で用いられるフォージャサイト型ゼ
オライトの形状は、前記被分離物とゼオライトの接触方
法により適当に選択され、圧縮成型品及びスプレ−ドラ
イヤ−等による成型品又は粉末体でもよい。
オライトの形状は、前記被分離物とゼオライトの接触方
法により適当に選択され、圧縮成型品及びスプレ−ドラ
イヤ−等による成型品又は粉末体でもよい。
【0013】また、本発明の方法では脱離剤を使用する
ことが好ましく、ここで使用する脱離剤としては、公知
の脱離剤を使用することができ、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、各種キシレン、エチルベンゼン、シメン、n−
プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、テトラリン
などの芳香族炭化水素類、例えば、ジエチルエ−テル、
イソプロピルエ−テル、n−プロピルエ−テル、アニソ
−ル、テトラヒドロフラン等のエ−テル類、例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、例えば、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエンなど
の芳香族ハロゲン化合物、例えば、酢酸ブチル、酢酸エ
チルなどのエステル類、等があげられる。好ましくは、
キシレン等の芳香族炭化水素類である。
ことが好ましく、ここで使用する脱離剤としては、公知
の脱離剤を使用することができ、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、各種キシレン、エチルベンゼン、シメン、n−
プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、テトラリン
などの芳香族炭化水素類、例えば、ジエチルエ−テル、
イソプロピルエ−テル、n−プロピルエ−テル、アニソ
−ル、テトラヒドロフラン等のエ−テル類、例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、例えば、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエンなど
の芳香族ハロゲン化合物、例えば、酢酸ブチル、酢酸エ
チルなどのエステル類、等があげられる。好ましくは、
キシレン等の芳香族炭化水素類である。
【0014】カルバゾールを含む混合物としては、カル
バゾールを含有するものであればよいが、好ましくは、
コールタールや石炭液化油等から蒸留、酸抽出等の操作
を経て回収される250から400℃の範囲の成分を含
む留分である。かかる留分は、カルバゾールの他、沸点
の近接したアントラセン、フェナントレン、フルオレン
等の芳香族炭化水素を含むが、カルバゾールの濃度は1
0重量%以上であることが好ましい。なお、フェノール
類のような酸性分やピッチのような重質分はあらかじめ
除去しておくことが望ましい。
バゾールを含有するものであればよいが、好ましくは、
コールタールや石炭液化油等から蒸留、酸抽出等の操作
を経て回収される250から400℃の範囲の成分を含
む留分である。かかる留分は、カルバゾールの他、沸点
の近接したアントラセン、フェナントレン、フルオレン
等の芳香族炭化水素を含むが、カルバゾールの濃度は1
0重量%以上であることが好ましい。なお、フェノール
類のような酸性分やピッチのような重質分はあらかじめ
除去しておくことが望ましい。
【0015】
【発明の実施形態】本発明方法によってカルバゾールを
吸着分離する方法としては、クロマト分取法でもよく、
また、擬似移動床による連続吸着分離法でもよい。擬似
移動床による連続的吸着分離法は、複数の吸着等を設置
して、吸着、濃縮、脱離の操作をそれぞれの塔で行い、
これらの塔を順次、切り換えることによって、各操作を
連続して行う工業的プロセスである。
吸着分離する方法としては、クロマト分取法でもよく、
また、擬似移動床による連続吸着分離法でもよい。擬似
移動床による連続的吸着分離法は、複数の吸着等を設置
して、吸着、濃縮、脱離の操作をそれぞれの塔で行い、
これらの塔を順次、切り換えることによって、各操作を
連続して行う工業的プロセスである。
【0016】まず、カルバゾール混合物又はこれを必要
に応じて希釈剤で希釈した供給原料をフォ−ジャサイト
型ゼオライト吸着剤に接触させて、強吸着成分を選択的
に吸着させ、一方、弱吸着成分をラフィネ−トとして分
離する(吸着操作)。次いで、弱吸着成分に富むラフィ
ネ−トをさらに吸着剤と接触させて残存する強吸着成分
を吸着させ、ラフィネ−トの弱吸着成分を濃縮する(濃
縮操作)。更に、吸着された強吸着成分を脱離剤によっ
て吸着剤から脱離させ、エクストラクトとして脱離剤と
共に回収する(脱離操作)。
に応じて希釈剤で希釈した供給原料をフォ−ジャサイト
型ゼオライト吸着剤に接触させて、強吸着成分を選択的
に吸着させ、一方、弱吸着成分をラフィネ−トとして分
離する(吸着操作)。次いで、弱吸着成分に富むラフィ
ネ−トをさらに吸着剤と接触させて残存する強吸着成分
を吸着させ、ラフィネ−トの弱吸着成分を濃縮する(濃
縮操作)。更に、吸着された強吸着成分を脱離剤によっ
て吸着剤から脱離させ、エクストラクトとして脱離剤と
共に回収する(脱離操作)。
【0017】本発明の吸着分離操作は、気相又は液相の
いずれでも行うことができるが、温度を低くした方が副
反応を抑制できるので、液相で行うことが好ましい。操
作条件としては、温度は0℃から200℃、好ましくは
20〜150℃、圧力は大気圧から50kg/cm2・Gの
範囲がよい。
いずれでも行うことができるが、温度を低くした方が副
反応を抑制できるので、液相で行うことが好ましい。操
作条件としては、温度は0℃から200℃、好ましくは
20〜150℃、圧力は大気圧から50kg/cm2・Gの
範囲がよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。実施例及び比較例において、吸着特性を次式で計算
される分離係数αで表す。 α=(A成分の吸着量/A成分の未吸着量)/(B成分の吸着
量/B成分の未吸着量) 以下の実施例及び比較例において、カルバゾールをA成
分として、アントラセンをB成分として、αを計算して
いる。また、各成分の量は重量基準である。上式におい
て、αが1.0であれば、A、B成分間に選択的な吸着
はない。また、αが1.0より大であれば、A成分が選
択的に吸着され、1.0より小であれば、B成分が選択
的に吸着される。したがって、A成分とB成分の分離
は、αが1.0より大であるほど又は1.0より小であ
るほど、A成分とB成分の吸着分離が容易であることが
分かる。
る。実施例及び比較例において、吸着特性を次式で計算
される分離係数αで表す。 α=(A成分の吸着量/A成分の未吸着量)/(B成分の吸着
量/B成分の未吸着量) 以下の実施例及び比較例において、カルバゾールをA成
分として、アントラセンをB成分として、αを計算して
いる。また、各成分の量は重量基準である。上式におい
て、αが1.0であれば、A、B成分間に選択的な吸着
はない。また、αが1.0より大であれば、A成分が選
択的に吸着され、1.0より小であれば、B成分が選択
的に吸着される。したがって、A成分とB成分の分離
は、αが1.0より大であるほど又は1.0より小であ
るほど、A成分とB成分の吸着分離が容易であることが
分かる。
【0019】実施例1 市販のNa置換Y型フォ−ジャサイトゼオライト(シリ
カ/アルミナ比:5.5)を350℃、4時間焼成し、
デシケーターで冷却した。この吸着剤4gと液相混合物
42.1gを三角フラスコへ充填し、50℃で3時間振
とうして充分に接触させた。液相混合物組成比はカルバ
ゾール混合物:トルエン:1,3,5−トリイソプロピ
ルベンゼン=1:40:0.1(重量比)であった。カ
ルバゾール混合物は、コールタールから分離された新日
鐵化学社製を使用し、その組成は、カルバゾール18
%、アントラセン28%、フェナンスレン15%、その
他39 %であった。なお、1,3,5−トリイソプロ
ピルベンゼンはガスクロマトグラフィー分析の内部標準
物質として添加したものである。
カ/アルミナ比:5.5)を350℃、4時間焼成し、
デシケーターで冷却した。この吸着剤4gと液相混合物
42.1gを三角フラスコへ充填し、50℃で3時間振
とうして充分に接触させた。液相混合物組成比はカルバ
ゾール混合物:トルエン:1,3,5−トリイソプロピ
ルベンゼン=1:40:0.1(重量比)であった。カ
ルバゾール混合物は、コールタールから分離された新日
鐵化学社製を使用し、その組成は、カルバゾール18
%、アントラセン28%、フェナンスレン15%、その
他39 %であった。なお、1,3,5−トリイソプロ
ピルベンゼンはガスクロマトグラフィー分析の内部標準
物質として添加したものである。
【0020】ついで、吸着剤と接触後の液層混合物をガ
スクロマトグラフィーにより分析して、その組成比から
分離係数αを求めた。Aをカルバゾール、Bをアントラ
センとした結果 α=10.7であった。
スクロマトグラフィーにより分析して、その組成比から
分離係数αを求めた。Aをカルバゾール、Bをアントラ
センとした結果 α=10.7であった。
【0021】実施例2 実施例1で使用したトルエン溶剤の代わりにp−キシレ
ンを使用し、同様の手法で測定を実施した。このときの
分離係数αは、30.6であった。
ンを使用し、同様の手法で測定を実施した。このときの
分離係数αは、30.6であった。
【0022】実施例3 実施例1で使用したトルエン溶剤の代わりに1−メチル
ナフタレンを使用し、同様の手法で測定を実施した。こ
のときの分離係数αは、11.7であった。
ナフタレンを使用し、同様の手法で測定を実施した。こ
のときの分離係数αは、11.7であった。
【0023】実施例4 市販のK置換Y型フォ−ジャサイトゼオライト(シリカ
/アルミナ比:5.5)を使用した。その他は実施例1
と同様とした。このときの分離係数αは、16.5であ
った。
/アルミナ比:5.5)を使用した。その他は実施例1
と同様とした。このときの分離係数αは、16.5であ
った。
【0024】実施例5 実施例4で使用したトルエン溶剤の代わりにp−キシレ
ンを使用し、同様の手法で測定を実施した。このときの
分離係数αは、28.3であった。
ンを使用し、同様の手法で測定を実施した。このときの
分離係数αは、28.3であった。
【0025】実施例6 実施例4で使用したトルエン溶剤の代わりに1−メチル
ナフタレンを使用し、同様の手法で測定を実施した。こ
のときの分離係数αは、10.7であった。
ナフタレンを使用し、同様の手法で測定を実施した。こ
のときの分離係数αは、10.7であった。
【0026】比較例1 実施例1のNa置換Y型ゼオライトに代えて、市販のN
a置換A型ゼオライトを吸着剤として使用し、実施例1
と同様に実験を行った。このときの分離係数αは、1.
05であった。
a置換A型ゼオライトを吸着剤として使用し、実施例1
と同様に実験を行った。このときの分離係数αは、1.
05であった。
【0027】
【発明の効果】本発明の回収方法によれば、アントラセ
ンやフェナントレン等を含む混合物から、カルバゾール
を強吸着成分として効率よく分離することができる。
ンやフェナントレン等を含む混合物から、カルバゾール
を強吸着成分として効率よく分離することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 カルバゾールを含む芳香族炭化水素混合
物から、吸着分離法によりカルバゾールを分離する方法
において、吸着剤としてフォ−ジャサイト型ゼオライト
を使用することを特徴とするカルバゾールの回収方法。 - 【請求項2】 吸着剤が、ナトリウム又はカリウムイオ
ンで置換されたY型フォ−ジャサイト型ゼオライトであ
る請求項1に記載のカルバゾールの分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000223910A JP2002037775A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | カルバゾールの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000223910A JP2002037775A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | カルバゾールの回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002037775A true JP2002037775A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18717946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000223910A Withdrawn JP2002037775A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | カルバゾールの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002037775A (ja) |
-
2000
- 2000-07-25 JP JP2000223910A patent/JP2002037775A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0590883B1 (en) | Benzene removal from hydrocarbon streams | |
JP2707240B2 (ja) | ベータゼオライト上での選択的吸着によるキシレンからのエチルベンゼンの分離方法 | |
JPH0141133B2 (ja) | ||
US4876390A (en) | Process for separating dichlorodiphenylsulfone isomers | |
JP2002037775A (ja) | カルバゾールの回収方法 | |
JPH069438A (ja) | メタキシレンの分離方法 | |
JP4004586B2 (ja) | ベンゾチオフェンとナフタレンの分離、回収方法 | |
US3882184A (en) | Process for the separation of acyclic and monocyclic monoterpenes | |
JPH09151176A (ja) | キノリンの分離回収方法 | |
JPH10175956A (ja) | イソキノリン及びチエノピリジン類の分離方法、並びに低硫黄イソキノリンの製造方法 | |
JPH10182512A (ja) | イソプロペニルベンゼン類の分離方法 | |
JP2000229892A (ja) | ベンゾチオフェンとナフタレンの分離、回収方法 | |
JPH10182511A (ja) | ジビニルベンゼン類の分離方法 | |
JPH10251230A (ja) | ジメチルピリジン類の分離方法 | |
JP2000016989A (ja) | チオフェンの分離、回収方法 | |
JPH10251253A (ja) | チエノピリジンの分離方法 | |
CN111432922B (zh) | 含有锶的沸石吸附剂 | |
US3029242A (en) | Separation of heterocyclic nitrogen | |
JPS6115049B2 (ja) | ||
JPH0665114A (ja) | 2,6−ジメチルナフタレンの分離方法 | |
JP2002037782A (ja) | メチルベンゾチオフェンとメチルナフタレンの分離方法 | |
JP2000191556A (ja) | ベンゾチオフェンとナフタレンの分離方法 | |
JP5017952B2 (ja) | p−ジクロロベンゼンの分離方法 | |
JPH09143164A (ja) | メチルキノリン類の分離方法 | |
JPH09151139A (ja) | ベンゾチオフェンとナフタレンの分離、回収方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071002 |