JP2002036958A - 車両用収納装置 - Google Patents

車両用収納装置

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JP2002036958A
JP2002036958A JP2000223238A JP2000223238A JP2002036958A JP 2002036958 A JP2002036958 A JP 2002036958A JP 2000223238 A JP2000223238 A JP 2000223238A JP 2000223238 A JP2000223238 A JP 2000223238A JP 2002036958 A JP2002036958 A JP 2002036958A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて部品点数の削減をはかることが
できる車両用収納装置の提供。 【解決手段】 車両の内装部材40の穴42の一部を覆
い車室側に向って開口する収納部10と、収納部10に
取り付けられた時に内装部材40の穴42の残りの部分
を覆い車室側に向って開口するカバー部20と、収納部
10とカバー部20の開口を開閉自在にカバー部20に
取り付けられる蓋体30と、からなる車両用収納装置で
あって、収納部10が車両の内装部材40に一体に形成
されている車両用収納装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用収納装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用収納装置は、図6、図7に
示すように、車両のコンソールパネル等の内装部材1
と、内装部材1に取り付けられる収納部2と、収納部2
に固定して取り付けられるカバー部3と、収納部2に回
動可能に取り付けられる蓋体4と、からなる。内装部材
1と収納部2とカバー部3と蓋体4とは、それぞれ別体
に形成される。内装部材1は穴1aを有する。収納部2
は穴1aを裏面から覆うように内装部材1に取り付けら
れる。カバー部3は、収納部2に取り付けられた時に収
納部2との間に蓋体4を受け入れる空間P1 を形成す
る。蓋体4は、閉時には、収納部2とカバー部3の上方
に向って開口する開口を覆い、開時には、空間P1 に一
部が受入れられる。収納部2にカバー部3と蓋体4とが
取り付けられた状態で、収納部2は内装部材1に組付け
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車両用
収納装置にはつぎの問題がある。内装部材1と収納部2
とカバー部3と蓋体4とが、それぞれ別体に形成されて
いるので、部品点数が多い。その結果、 組付作業がそれだけ大変になる。 生産工場から組付工場への搬送がそれだけ大変にな
る。 組付にねじ等を使用し、さらにそれだけ部品点数が
多くなる。 本発明の目的は、従来に比べて部品点数の削減をはかる
ことができる車両用収納装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】車両の内装部材の穴の一
部を覆い車室側に向って開口する収納部と、前記収納部
に取り付けられた時に前記内装部材の前記穴の残りの部
分を覆い車室側に向って開口するカバー部と、前記収納
部とカバー部の開口を開閉自在に前記カバー部に取り付
けられる蓋体と、からなる車両用収納装置であって、前
記収納部が車両の内装部材に一体に形成されている車両
用収納装置。
【0005】本発明の車両用収納装置では、収納部が車
両の内装部材に一体に形成されているので、収納部が車
両の内装部材と別体に形成されて内装部材に取り付けら
れていた場合に比べて、部品点数を削減することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例の車両用収納装置
は、図1に示すように、収納部10と、カバー部20
と、蓋体30と、からなり、車両の内装部材40に設け
られている。まず、車両の内装部材40について説明す
る。車両の内装部材40は、たとえばコンソールパネ
ル、インスツルメントパネル等である。内装部材40
は、車室に面する意匠面部41と、意匠面部41を貫通
する穴42とを、有する。
【0007】つぎに、本発明実施例の車両用収納装置の
構成を説明する。収納部10は、たとえば、カップホル
ダである。ただし、収納部10はカップホルダ以外であ
ってもよく、小物入れ、コインケース、携帯電話ホルダ
等であってもよい。収納部10は、樹脂製である。収納
部10は、車両の内装部材40に一体に形成されてい
る。収納部10は、内装部材40の穴42の一部を裏側
から覆い、車室側に向って開口する。収納部10は、底
壁部11と、底壁部11から車室内側に向って立ち上が
る側壁部12と、からなる。
【0008】側壁部12のうち、底壁部11の車両前方
側端部から車室内側に向って立ち上がる側壁部(以下、
前方側側壁部という)12aは、内装部材40の穴42
の車両前方側の縁部42aまで立ち上がっている。側壁
部12のうち、底壁11の車両左右方向の各端部から車
室内側に向って立ち上がる側壁部(以下、左右方向側側
壁部という)12bは、内装部材40の穴42の車両左
右方向側の縁部42bまで立ち上がっている。側壁部1
2のうち、底壁部11の車両後方側端部から車室内側に
向って立ち上がる側壁部(以下、後方側側壁部という)
12cは、内装部材40の穴42の車両後方側の縁部4
2cまで立ち上がっていない。後方側側壁部12cの車
室内側端と、内装部材40の穴42の車両後方側の縁部
42cとの間には、後述の空間Pの開口である開口Sが
ある。
【0009】カバー部20は、たとえば樹脂製である。
カバー部20は、内装部材40と別体に形成されてい
る。カバー部20は、カバー部20が収納部10に取り
付けられた時に、内装部材40の穴42のうち収納部1
0が覆っていない部分を、裏側から覆う。カバー部20
は、カバー底壁部21と、カバー底壁部21から車室内
側に向って立ち上がるカバー側壁部22とを、有する。
カバー部20は、収納部10の後方側側壁部12cとの
間に開口Sを開口とする空間Pを形成する。空間Pは、
上方に向って開口している。
【0010】カバー底壁部21は、収納部10の底壁部
11と平行またはほぼ平行となっている。カバー底壁部
21は、収納部10の底壁部11に取り付けられてい
る。カバー側壁部22は、カバー底壁部21の車両後方
側端部から車室内側に向って立ち上がるカバー側壁部
(以下、カバー後方側側壁部という)23と、カバー底
壁部21の車両左右方向の各端部から車室内側に向って
立ち上がるカバー側壁部(以下、カバー左右方向側側壁
部という)24と、からなる。カバー後方側側壁部23
は、蓋体30の回動軸芯32を中心とする円弧状に延び
ている。カバー後方側側壁部23は、上端部またはその
近傍で、内装部材40の意匠面部41の裏側面41aに
取り付けられている。カバー後方側側壁部23の車室内
側端部で車両左右方向中央部に、蓋体30を閉位置に保
持するロック部25が取り付けられる。カバー後方側側
壁部23の、収納部10と対向する面26には、蓋体3
0の回動軸芯32を中心とする円弧状に延びる溝26a
が形成されている。溝26aは、カバー後方側側壁部2
3を貫通していない。溝26aは、面26に複数形成さ
れている。
【0011】カバー左右方向側側壁部24には、ダンパ
27がダンパ固定用スクリュ27aにより固定されてい
る。ダンパ27は蓋体30のギヤ31bと係合可能とさ
れている。カバー左右方向側側壁部24には、軸受け部
24aが設けられており、軸受け部24aには蓋体30
が回動可能に取り付けられる。
【0012】蓋体30は、たとえば樹脂製である。蓋体
20は、内装部材40およびカバー部20と別体に形成
されている。蓋体30は、カバー部20に回動可能に取
り付けられている。蓋体30は、収納部10の開口と空
間Pの開口Sを開閉する。蓋体30が閉位置にある時
(図3参照)、蓋体30の意匠面部30aは内装部材4
0の意匠面部41と面一となっている。蓋体30は、閉
位置から開位置まで回動し開位置に位置する時(図4参
照)、開口Sを通り空間Pに一部が受け入れられる。
【0013】蓋体30は、バネ50により、常時、閉位
置から開位置側に回動付勢されている。バネ50は、た
とえば一端をカバー部20に当て、他端を蓋体30に当
てるコイルスプリングからなる。蓋体30の車両左右方
向の片側端または両端に、アーム31が設けられてい
る。アーム31は、蓋体30と一体に形成されるか、ま
たは、蓋体30と別体に形成されて蓋体30に固定され
ている。アーム31は、蓋体30が閉位置にある時、蓋
体30から下方に延び、途中部位で屈曲する、ほぼL字
状となっている。アーム31の下端(蓋体30と反対側
の端部)近傍には、軸部31aが設けられており、軸部
31aはカバー部20の軸受け部24aと回動可能に係
合する。軸部31aと軸受け部24aとが回動可能に係
合することにより、蓋体30は、軸部31a位置を回動
軸芯32として、カバー部20に対して回動可能とされ
ている。アーム31の、蓋体30と反対側の端部に、ギ
ヤ31bが設けられている。ギヤ31bは、ダンパ27
と係合する。ギヤ31bがダンパ27と係合することに
より、蓋体30の開閉に緩衝性が付与され、高級感が得
られる。
【0014】蓋体30の、蓋体30が開閉する時にカバ
ー部の面26と対向する部位に、爪部33が形成されて
いる。爪部33は複数形成されている。爪部33は、カ
バー部20の面26の溝26aに入り込み、噛み合って
いる。蓋体30の車両後方側端で車両左右方向中央部
に、ロックピン34が取り付けられている。ロックピン
34は、カバー部20に取り付けられたロック部25と
係脱可能とされている。ロックピン34は、蓋体30が
閉位置にある時のみ、ロック部25と係合する。ロック
ピン34とロック部25との係合を解除すると、蓋体3
0は開位置までバネ50の付勢力で回動する。
【0015】つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
収納部10が車両の内装部材40に一体に形成されてい
るので、収納部10が車両の内装部材40と別体に形成
されて内装部材40に取り付けられる場合に比べて、部
品点数を削減することができる。その結果、部品点数が
削減した分だけ、組付作業が容易になる。また、収納部
10と内装部材40との組付に使用されるねじ等の分も
削減することができる。
【0016】また、従来では、収納部が内装部材と別体
に形成されているので、図8に示すように、収納部2と
カバー部3と蓋体4とを組み付けた状態で生産工場から
組付工場まで搬送しているが、本発明実施例では、収納
部10が内装部材40と一体に形成されているので、図
5に示すように、カバー部20と蓋体30とを組み付け
た状態で搬送することになる。そのため、搬送物がコン
パクト化されて搬送が容易となり、かつ、1回で搬送す
ることができる量(図示例では6個)が従来(図示例で
は4個)よりも増大する。
【0017】また、カバー部20のカバー底壁部21は
収納部の底壁部11に取り付けられており、カバー部2
0のカバー後方側側壁部23は内装部材40の意匠面部
41に取り付けられるので、開口Sを通して空間Pにコ
イン等を落とした場合でも、カバー部20でコイン等を
保持することができる。さらに、蓋体30の爪部33が
カバー部20の溝26aと噛み合っているので、蓋体3
0開時に、開口Sを通して空間Pにコイン等を落とした
場合でも、コイン等は爪部33と溝26aとで噛み合っ
ている部位よりも奥に落ちることはなく、蓋体30を閉
方向に回動させることにより、爪部33で落としたコイ
ン等を開口Sから掻き出すことができる。
【0018】また、蓋体30の回動軸芯32は、アーム
31に設けられた軸部31a位置となっているので、蓋
体30開時、蓋体30の一部は開口Sを通って空間P内
に受入れられる。その結果、蓋体30が開口S内に受け
入れられる分だけ、蓋体30の、内装部材40の意匠面
部41からの車室内側への突出量を小となる。本発明実
施例では、蓋体30はバネ50で開方向に付勢されてい
る場合を示しているが、バネ50を設けず、蓋体30を
手動で開閉してもよい。その場合、ロック部23と、ロ
ックピン34と、ダンパ60と、ギヤ部31aとは、不
要である。
【0019】
【発明の効果】本発明の車両用収納装置によれば、収納
部が車両の内装部材に一体に形成されているので、収納
部が車両の内装部材と別体に形成されて内装部材に取り
付けられていた場合に比べて、部品点数を削減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両用収納装置の分解斜視図で
ある。
【図2】本発明実施例の車両用収納装置のカバー部と蓋
体とを組み付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明実施例の車両用収納装置の蓋体閉時の断
面図である。
【図4】本発明実施例の車両用収納装置の蓋体開時の断
面図である。
【図5】本発明実施例の車両用収納装置の、カバー部と
蓋体が組付けられた状態で生産工場から組付工場への搬
送される状況を示す図である。
【図6】従来の車両用収納装置の、互いに組付けられた
収納部とカバー部と、組付けられていない蓋体とを示す
斜視図である。
【図7】従来の車両用収納装置の、組付けられた収納部
とカバー部と蓋体と、コンソールパネルとを示す斜視図
である。
【図8】従来の車両用収納装置の、収納部とカバー部と
蓋体とが組付けられた状態で生産工場から組付工場へ搬
送される状況を示す図である。
【符号の説明】
10 収納部 20 カバー部 30 蓋体 40 内装部材 41 内装部材の意匠面部 42 内装部材の穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の内装部材の穴の一部を覆い車室側
    に向って開口する収納部と、 前記収納部に取り付けられた時に前記内装部材の前記穴
    の残りの部分を覆い車室側に向って開口するカバー部
    と、 前記収納部とカバー部の開口を開閉自在に前記カバー部
    に取り付けられる蓋体と、からなる車両用収納装置であ
    って、 前記収納部が車両の内装部材に一体に形成されている車
    両用収納装置。
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