JP2002036862A - 成形品のシール構造 - Google Patents

成形品のシール構造

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JP2002036862A
JP2002036862A JP2000228153A JP2000228153A JP2002036862A JP 2002036862 A JP2002036862 A JP 2002036862A JP 2000228153 A JP2000228153 A JP 2000228153A JP 2000228153 A JP2000228153 A JP 2000228153A JP 2002036862 A JP2002036862 A JP 2002036862A
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sealing
seal
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JP2000228153A
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English (en)
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Hiromitsu Harada
博充 原田
Kazuhiro Sakai
一浩 酒井
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品本体の取り付け部に対し十分な結合力
を有する成形品のシール構造を提供する。 【解決手段】 成形品本体1の取付け部と、前記成形品
本体1を取付ける被取付け体の間に、シール部材5を介
在させて両者の間をシールする成形品のシール構造であ
って、前記取付け部に、複数のアンカ手段4を適当な間
隔で形成し、かつ前記取付け部の一方の面に液状樹脂を
注入して、前記アンカ手段4に沿って発泡させることに
より、前記シール部材5のシール部5aを形成すると共
に、前記取付け部の他方の面には、前記アンカ手段4よ
り他方の面に達した液状樹脂を発泡させることにより、
前記シール部材5と一体になったアンカ部5bを形成し
たもので、取付け部に対して十分な強度でシール部材5
を取り付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車部品などに使
用する成形品のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来車内の換気を行うダクトドラフタの
ような自動車部品は、樹脂により一体成形された枠体内
に、車内外の圧力差により開閉するシート状の弁体が設
けられている。
【0003】また枠体の周囲にはフランジが突設されて
いて、枠体を車体の開口部に取付ける際、前記フランジ
と開口部の周縁部間に棒状のシール部材を、開口部に沿
って環状に取り付けることにより、車体と枠体間の気密
を保持している。
【0004】一方この種のシール構造としては、例えば
特開平8−282254号公報に記載されたものが公知
である。
【0005】前記公報の自動車用換気ダクト口のシール
構造は、枠体の周囲に凹溝を形成して、この凹溝の内壁
面に突部または凹部を形成すると共に、前記凹溝内に発
泡樹脂原料を注入してこれを発泡させることにより、一
部が凹溝より突出するシール部材を形成したもので、凹
溝の内壁面に形成した突部や凹部によってシール部材が
凹溝に係止されるため、シール部材の枠体に対する結合
が強固になるなどの効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記枠体の周囲
に突設したフランジと車体の間に、棒状のシール部材を
環状に取り付けて気密を保持するようにしたものでは、
シール部材を取付ける作業に多くの工数を必要として作
業性が悪いと共に、棒状のシール部材を開口に沿って曲
げながらシール部材を取付けるため、シール部材のコー
ナ部にシワが発生してシール機能が低下するなどの問題
がある。
【0007】またシール部材の突き合せ部に隙間が生じ
ないよう端部を平面的にラップさせるためには、予めフ
ランジの幅を大きくする必要があるため、成形品が大型
かつ高価となるなどの問題もある。
【0008】一方前記公報のシール構造では、凹溝の内
壁面に突部や凹部を形成しているため、枠体を樹脂によ
り形成する際、割型や可動中子を設けた複雑な構造の金
型を必要として金型代が嵩むと共に、凹溝の内壁面やコ
ーナ部に、長手方向に連続した突部や凹部を設けること
が困難なことから、突部や凹部が間欠的となり、その結
果突部のない部分の結合力が低下して、シール部材の一
部が凹溝より抜け出すなどの問題がある。
【0009】本発明はかかる従来の問題点を改善するた
めになされたもので、成形品本体の取付け部に対し十分
な結合力を有し、かつ複雑な金型を使用せずにシール部
材の成形が可能な成形品のシール構造を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の成形品のシール構造は、成形品本体の取付け部
と、前記成形品本体を取付ける被取付け体の間に、シー
ル部材を介在させて両者の間をシールする成形品のシー
ル構造であって、前記取付け部に、複数のアンカ手段を
適当な間隔で形成し、かつ前記取付け部の一方の面に液
状樹脂を注入して、前記アンカ手段に沿って発泡させる
ことにより、前記シール部材のシール部を形成すると共
に、前記取付け部の他方の面には、前記アンカ手段より
他方の面に達した液状樹脂を発泡させることにより、前
記シール部材と一体になったアンカ部を形成したもので
ある。
【0011】前記構成により、取付け部の一方の面に形
成されたシール部材と、他方の面に形成されたアンカ部
がアンカ手段を介して結合されるため、取付け部に対し
て十分な強度でシール部材を取り付けることができると
共に、シール部材が予め成形品本体の取付け部に取付け
られているので、成形品本体を取付ける際、シール部材
の取付け作業が不要になり、これによって成形品の取付
け作業が短時間で能率よく行える。
【0012】前記目的を達成するため本発明の成形品の
シール構造は、前記アンカ手段を、取付け部の両面に貫
通する適宜形状の通孔より形成したものである。
【0013】前記構成により、取付け部にアンカ手段を
形成するのに、複雑な構造の金型を必要としないため、
金型費の削減が図れると共に、通孔内に形成された結合
部によりシール部とアンカ部が結合されるため、従来の
シール構造のように、シール部材の取付け部が1個所で
も外れると、それを起点に他の部分も外れてシール部材
が脱落するなどの問題も生じない。
【0014】前記目的を達成するため本発明の成形品の
シール構造は、前記アンカ手段を形成する通孔の近傍
に、前記通孔を囲むようにリブを突設したものである。
【0015】前記構成により、通孔より取り付け部の他
方の面に達した液状樹脂は、リブに付着して発泡するた
め、治具を使用せずにシール部材の成形が行えると共
に、リブによって液状樹脂が滴下流出することがないの
で、取付け部の他方の面に確実にアンカ部を形成するこ
とができる。
【0016】前記目的を達成するため本発明の成形品の
シール構造は、前記アンカ手段を形成する通孔の近傍
に、縦壁を形成したものである。
【0017】前記構成により、通孔より取付け部の他方
の面に達した液状樹脂は、縦壁により発泡方向を規制さ
れながら発泡するため、取付け部の他方の面に形成され
るアンカ部はほぼフック状となり、これによって少ない
量の液状樹脂でも強固なアンカ部が形成できるため、経
済的である。
【0018】前記目的を達成するため本発明の成形品の
シール構造は、成形品本体の取付け部と、前記成形品本
体を取付ける被取付け体の間に、シール部材を介在させ
て両者の間をシールする成形品のシール構造であって、
前記取付け部の被取付け体と対向する面に環状凹溝を形
成し、かつ前記環状凹溝内にアンカ手段を形成すると共
に、前記環状凹溝内に液状樹脂を注入して発泡させるこ
とにより、前記シール部材のシール部を形成したもので
ある。
【0019】前記構成により、環状凹溝内に注入された
液状樹脂は、環状凹溝に沿って発泡するため、少ない量
の樹脂により所望形状のシール部材が容易に得られるよ
うになり、これによって使用する樹脂に無駄がないため
大変経済的である。
【0020】前記目的を達成するため本発明の成形品の
シール構造は、前記アンカ手段を面粗さが30ミクロン
ないし150ミクロンの凹凸面により形成したものであ
る。
【0021】前記構成により、環状凹溝の内面に形成さ
れた凹凸面によりシール部の結合力が増すため、シール
部の全長に亘ってほぼ均一な結合力が得られるようにな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の成形品のシール構造を、
自動車部品であるダクトドラフタに実施した第1の実施
の形態を、図1ないし図6に示す図面を参照して詳述す
る。
【0023】図1はダクトドラフタの分解斜視図を示す
もので、ポリプロピレンなどの樹脂により射出成形され
た成形品本体1と、例えば0.3mm厚のエラストマー
シートよりなる弁体2及び弁体取付け部材3よりなる。
【0024】前記成形品本体1は、一端側が一方向に傾
斜する角筒状の枠体1aと、枠体1aの他端側開口部1
dの周縁に突設されたフランジ部1cよりなる。
【0025】枠体1aの一端側開口部1dには、長手方
向に細長い弁体取付け部1eと、開口部1dを縦横に仕
切る格子1fが設けられていると共に、弁体取付け部1
eには、前記弁体取付け部材3より突設された複数のボ
ス3aが内側より嵌合する取付け孔1gが複数個開口さ
れている。
【0026】また前記フランジ部1cには、周方向に間
隔を存して複数のアンカ手段4が形成されている。
【0027】これらアンカ手段4は、後述するシール部
材5をフランジ部1cに強固に固着するためのもので、
複数の円孔よりなる通孔4aと、角孔よりなる通孔4b
よりなり、角孔よりなる4bはフランジ部1cの一方の
長辺部に例えば2個開口されており、これら通孔4b上
方の枠体1a外周面には、車体に開口された開口部の開
口縁(図示せず)に係合する係止突起1hが突設されて
いると共に、他方の長辺部には、ビスやファスナなどの
固着手段(図示せず)により成形品本体1を車体に固定
するための取付け片1iが例えば2個所突設されてい
る。
【0028】一方前記成形品本体1のフランジ部1cに
は、車体と当接する面(以下この面を面Aといい、反対
面を面Bという)にシール部材5が取付けられている。
【0029】このシール部材5は、例えばウレタン樹脂
により次のように成形されている。
【0030】図5はシール部材5を形成する際、成形品
本体1のフランジ部1cを固定する治具6を示すもの
で、フランジ部1cに開口された通孔4a毎に、これよ
り径の大きな半球状の凹部7aが、また通孔4b毎に、
これより大きさの大きいほぼ角筒状の凹部7bが形成さ
れた受け治具7と、受け治具7との間でフランジ部1c
を固定する押え治具8よりなり、押え治具8には、枠体
1aの外周面と適当な間隔を存して対向する側壁8a
が、また受け治具7の上面には、フランジ部1cが嵌合
する嵌合溝7cが形成されている。
【0031】そして前記治具6を使用してシール部材5
が次のように成形されている。
【0032】シール部材5を成形するに当っては、受け
治具7の嵌合溝7c内に図5に示すように成形品本体1
のフランジ部1cを嵌合し、受け治具7と押え治具8に
よりフランジ部1cの先端を挟着固定する。
【0033】そしてこの状態で枠体1aの外周面と押え
治具8の側壁8a間に形成された隙間8bに、発泡剤を
添加したポリウレタン樹脂などの液状樹脂を注入して発
泡させるもので、隙間8bに注入された液状樹脂は、フ
ランジ部1cに開口された通孔4a,4bより受け治具
7の凹部7a,7b内に流入して、凹部7a,7b内で発
泡するため,フランジ部1cの面B側に、通孔4aや通
孔4bより大きい半球状のアンカ部5bや、長方形状の
アンカ部5dが形成されると共に、フランジ部1cの面
A側には,フランジ部1cに開口された通孔4aや通孔
4bの中心を通る中心線Oに沿って連続する環状のシー
ル部5aが図4に示すように形成される。
【0034】そしてこのシール部5aとアンカ部5b,
5dの間は、通孔4aや通孔4b内に充満された結合部
5cにより結合されるため、シール部材5が成形品本体
1のフランジ部1cに十分な強度で取付けられるように
なる。
【0035】またシール部材5のシール部5aは、隙間
8b内で自由発泡されるため、柔軟なスポンジ状となっ
て高いシール性能が得られるようになると共に、アンカ
部5a,5bは、受け治具7に形成された凹部7a,7
b内の閉鎖された空間内で外形が規制されながら発泡さ
れるため、自由発泡されたシール部5aより高密度化さ
れ、これによって引っ張り強度が上るため、シール部材
5を強固にフランジ部1cに固着することができる。
【0036】さらに受け治具7に、微細孔を有する電鋳
シェルにバッキングを施したものを使用すれば,凹部7
a,7b内で樹脂が発砲する際、凹部7a,7b内の空
気が容易に外部へ排出されるため、空気の巻き込みを防
止することができるようになる。
【0037】次に前記構成されたダクトドラフタの作用
を説明すると、ダクトドラフタを車体に取付ける前に、
予め成形品本体1内にシート状の弁体2を取付ける。
【0038】弁体2の取付けに当っては,弁体2を成形
品本体1の一方の開口部1bより成形品本体1内に挿入
して、他方の開口部1dの内側に当接させ、この状態で
取付け部材3より突設したボス3aを、弁体取付け部1
eに開口された取付け孔1gに嵌合して、ボスの先端を
熱でカシメることにより、図2に示すように弁体取付け
部1eと弁体取付け部材3の間で弁体の一端側を挟着す
る。
【0039】以上のようにして組立てたダクトドラフタ
を、車体10の後部などにバンパ11と対向するように
開口された開口部10aに図14に示すように取付ける
が、取付けるに当っては、まず成形品本体1の枠体1a
より突設した係止突起1hを、車体開口部10aの一側
縁に係止した状態で、シール部材5のシール部5aを車
体10に当接させ、この状態で取付け片1iに挿入した
固着手段12を車体10に螺挿して締め付けることによ
り、車体開口部10aに成形品本体1を取付けるもの
で、フランジ部1cの面Aに設けられたシール部5aが
車体10との間で圧縮されて、車体10とフランジ部1
c間の隙間をシールするため、高い気密性が得られるよ
うになる。
【0040】また車体10に取付けられたダクトドラフ
タは、車内の圧力が車外より高くなると弁本体2が図1
4の実線で示すように開放して、車内の空気を車外へ排
出することにより圧力差を解消し、車内と車外が等圧ま
たは、車外の圧力が車内の圧力より高い(車内が負圧に
なる)と、弁体2が図14の仮想線で示すように閉鎖し
て、車内と車外を遮断するように動作する。
【0041】なお前記第1の実施の形態では、アンカ手
段4の通孔4aの内周面を直筒状にしているが、図6に
示す変形例のように、順次開口部側に大径となるテーパ
状にしてもよい。
【0042】またシール部材5は図7に示す変形例のよ
うに、フランジ部1cの面A側に形成されるシール部5
aを、断面がほぼ半円形の角環状となるよう成形しても
よく、図8に示すように、シール部材5がフランジ部1
cのほぼ全体を囲む断面がほぼ正方形の角環状に形成し
てもよい。
【0043】一方図9ないし図11は、アンカ手段4の
構造を変えたシール構造の第2の実施の形態を示すもの
で、次にこれを説明する。
【0044】なお前記第1の実施の形態と同一部分は同
一符号を付して、その説明は省略する。
【0045】この第2の実施の形態では、フランジ部1
cの面A側に、フランジ部1cの中心線Oに沿って環状
凹溝4eを形成し、かつこの環状凹溝4e内に複数の通
孔4aを間隔を存して開口すると共に、フランジ部1c
の面B側に、前記通孔4a毎に図10に示すような筒状
部4gを設けたもので、筒状部4g内には放射方向に複
数のリブ4hが突設されている。
【0046】そして前記構成された成形品本体1のフラ
ンジ部1cにシール部材5を形成するに当っては、まず
図11の(イ)に示すように面A側の環状凹溝4e内
に、発泡剤を添加した液状樹脂を注入する。
【0047】環状凹溝4e内に注入された液状樹脂は、
環状凹溝4e内に開口された通孔4aより面B側に形成
された筒状部4g内に達し、筒状部4g内で図11の
(ロ)に示すように発泡されると共に、環状凹溝4e内
に注入された液体樹脂も自由発泡されて、凹溝4e内よ
り断面がほぼ半円状に突出するシール部5aが形成され
る。
【0048】これによって治具6を使用せずにシール部
材5の成形が行えると共に、凹溝4e内に注入する樹脂
の量を調整することにより、任意な断面積のシール部5
aを有するシール部材5が容易に得られるようになる。
【0049】また凹溝4e内より通孔4aを通って筒状
部4gに達した液状樹脂は、筒状内に突設されたリブ4
hに付着して、筒状部4g内に止まるため、治具6を使
用しなくとも、液状樹脂が筒状部4g内より滴下流出す
ることがない。
【0050】以上のようにして得られたシール部材5
は、フランジ部1cの面Aに形成されたシール部5a
と、筒状部4g内に形成されたアンカ部5bが、通孔4
a内に形成された結合部5cにより互いに結合されるた
め、十分な結合強度が得られるようになる。
【0051】なお図12の(イ)ないし(ハ)は前記第
2の実施の形態の変形例を示すもので、フランジ部1c
の面B側に縦壁4fを形成して、通孔4aより面B側に
達した液状樹脂をこの縦壁4fに付着させることによ
り、液状樹脂の滴下流出を防止すると同時に、液滴の成
長を促進するようにしたもので、面B側に形成されるア
ンカ部5bは図12の(ロ)に示すようにフック状とな
るため、十分な結合強度が得られるようになる。
【0052】さらに図13はフランジ部1cの面Aに環
状凹溝4eのみを形成した第3の実施の形態を示すもの
で、環状凹溝4eの内面4iをシボ加工することによ
り、梨地状の凹凸面4iを形成して、シール部材5との
結合力を高めており、凹凸面4iの面粗さは、例えば3
0ミクロンないし150ミクロン、好ましくは80ミク
ロンとなっていると共に、シボを円周方向に変化させる
ことにより、成形時の離型抵抗を少なくして、複雑な金
型を使用しなくとも成形が可能になっている。
【0053】なお以上説明した各実施の形態及び変形例
は、個々に実施可能であるが、これらを適宜組合せて実
施しても勿論よい。
【0054】また前記実施の形態では、ダクトドラフタ
について説明したが、シールを必要とする成形品全般に
適用できることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、成形品本
体の取付け部の一方の面に、シール部材のシール部を、
また他方の面にアンカ手段を介してシール部と一体にな
ったアンカ部を形成したことから、取付け部に対して十
分な強度でシール部材を取付けることができると共に、
シール部材が予め成形品本体の取付け部に取付けられて
いるので、成形品本体を取付ける際、シール部材の取付
け作業が不要になり、これによって成形品の取付け作業
が短時間で能率よく行える。
【0056】また前記アンカ手段を、取付け部の両面に
貫通する適宜形状の通孔より形成したことから、取付け
部にアンカ手段を成形するのに、複雑な構造の金型を必
要としないため、金型費の削減が図れると共に、通孔内
に形成された結合部によりシール部とアンカ部が結合さ
れるため、従来のシール構造のように、シール部材の取
付け部が1個所でも外れると、それを起点に他の部分も
外れてシール部材が脱落するなどの問題も生じない。
【0057】さらに前記アンカ手段を形成する通孔の近
傍に、前記通孔を囲むようにリブを突設したことから、
通孔より取付け部の他方の面に達した液状樹脂は、リブ
に付着して発泡するため、治具を使用せずにシール部材
の成形が行えると共に、リブによって液状樹脂が滴下流
出することがないので、取付け部の他方の面に確実にア
ンカ部を形成することができる。
【0058】また前記アンカ手段を形成する通孔の近傍
に、縦壁を形成したことから、通孔より取付け部の他方
の面に達した液状樹脂は、縦壁により発泡方向を規制さ
れながら発泡するため、取付け部の他方の面に形成され
るアンカ部はほぼフック状となり、これによって少ない
量の液状樹脂でも強固なアンカ部が形成できるため、経
済的であると共に、前記取付け部の一方の面に環状凹溝
を形成し、かつ前記環状凹溝内にアンカ手段を形成した
ことから、環状凹溝内に注入された液状樹脂は、環状凹
溝に沿って発泡するため、少ない量の樹脂により所望形
状のシール部材が得られるようになり、これによって使
用する樹脂に無駄がないため経済的であると共に、前記
取付け部の一方の面に環状凹溝を形成し、かつ前記環状
凹溝の内面に、面粗さが30ミクロンないし150ミク
ロンの凹凸面を形成したことから、環状凹溝の内面に形
成された凹凸面によりシール部の結合力が増すため、シ
ール部の全長に亘ってほぼ均一な結合力が得られるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態になる成形品のシー
ル構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】図1のY−Y線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態になる成形品のシー
ル構造を示す一部は破断斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態になる成形品のシー
ル構造におけるシール部材成形時の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態になる成形品のシー
ル構造に使用するアンカ手段の変形例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態になる成形品のシー
ル構造に使用するシール部材の変形例を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施の形態になる成形品のシー
ル構造に使用するシール部材の変形例を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施の形態になる成形品のシー
ル構造を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態になる成形品のシ
ール構造の要部を示す斜視図である。
【図11】(イ)及び(ロ)は本発明の第2の実施の形
態になる成形品のシール構造に使用するシール部材の成
形過程を示す断面図である。
【図12】(イ)ないし(ハ)は本発明の第2の実施の
形態になる成形品のシール構造に使用するシール部材の
成形過程を示す断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態になる成形品のシ
ール構造を示す断面図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態になるシール構造
を採用した成形品を車体に取付けた状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 成形品本体 4 アンカ手段 4a 通孔 4b 通孔 4e 環状凹溝 4f 縦壁 4h リブ 5 シール部材 5a シール部 5b アンカ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品本体の取付け部と、前記成形品本
    体を取付ける被取付け体の間に、シール部材を介在させ
    て両者の間をシールする成形品のシール構造であって、
    前記取付け部に、複数のアンカ手段を適当な間隔で形成
    し、かつ前記取付け部の一方の面に液状樹脂を注入し
    て、前記アンカ手段に沿って発泡させることにより、前
    記シール部材のシール部を形成すると共に、前記取付け
    部の他方の面には、前記アンカ手段により他方の面に達
    した液状樹脂を発泡させることにより、前記シール部材
    と一体になったアンカ部を形成したことを特徴とする成
    形品のシール構造。
  2. 【請求項2】 前記アンカ手段を、取付け部の両面に貫
    通する適宜形状の通孔より形成してなる請求項1記載の
    成形品のシール構造。
  3. 【請求項3】 前記アンカ手段を形成する通孔の近傍
    に、前記通孔を囲むようにリブを突設してなる請求項2
    記載の成形品のシール構造。
  4. 【請求項4】 前記アンカ手段を形成する通孔の近傍
    に、縦壁を形成してなる請求項2記載の成形品のシール
    構造。
  5. 【請求項5】 成形品本体の取付け部と、前記成形品本
    体を取付ける被取付け体の間に、シール部材を介在させ
    て両者の間をシールする成形品のシール構造であって、
    前記取付け部の被取付け体と対向する面に環状凹溝を形
    成し、かつ前記環状凹溝内にアンカ手段を形成すると共
    に、前記環状凹溝内に液状樹脂を注入して発泡させるこ
    とにより、前記シール部材のシール部を形成したことを
    特徴とする成形品のシール構造。
  6. 【請求項6】 前記アンカ手段を、面粗さが30ミクロ
    ンないし150ミクロンの凹凸面により形成してなる請
    求項5項記載の成形品のシール構造。
  7. 【請求項7】 前記成形品本体は、ダクトドラフタなど
    の自動車部品である請求項1ないし6の何れか1項記載
    の成形品のシール構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016011672A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 河西工業株式会社 合成樹脂成形品のガスケット形成方法

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