JP2002036354A - 易接着性ポリオレフィン系2軸延伸フィルム及びその製造方法 - Google Patents

易接着性ポリオレフィン系2軸延伸フィルム及びその製造方法

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Akifumi Kido
章文 木戸
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Fusazo Wada
房三 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な耐ブロッキング性を保持しつつ、優れた
接着性を有する易接着性ポリオレフィン系2軸延伸フィ
ルムを提供すること。また、良好な耐ブロッキング性を
保持しつつ、優れた帯電防止性と接着性とを有する易接
着性ポリオレフィン系2軸延伸フィルムを提供するこ
と。 【解決手段】フィルムの少なくとも一方の表面の原子存
在比率が下記式(1)〜(3)の全てを満す易接着性ポ
リオレフィン系2軸延伸フィルムとする。(1)80.
00(%)≦(炭素原子存在比率)≦92.00
(%)、(2)0.60(%)≦(窒素原子存在比率)
≦1.80(%)、(3)5.00≦(酸素原子存在比
率/窒素原子存在比率)≦25.00。また、前記フィ
ルム表面の表面固有抵抗値が1×1013Ω以下の易接
着性ポリオレフィン系2軸延伸フィルムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は易接着性に優れたポ
リオレフィン系2軸延伸フィルム及びその製造方法に関
し、より詳しくは易接着性と耐ブロッキング性や帯電防
止性とに優れたポリオレフィン系2軸延伸フィルム及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コロナ放電処理、火炎処理、紫外
線照射処理等各種の表面処理を行った易接着性ポリオレ
フィン系2軸延伸フィルムについて多くの提案がなされ
ている。しかしながら、これら従来の表面処理では接着
性が十分あるとは言いがたいのみならず、フィルム同士
がブロッキングし易いという問題も生じる。これを防止
するためにアンチブロッキング剤などの添加の必要性が
出てくるが、該添加剤によるフィルムのヘイズ値及び光
沢の低下は避け難く、そのため外観上の問題が避けられ
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、良好
な耐ブロッキング性を保持しつつ、優れた接着性を有す
る易接着性ポリオレフィン系2軸延伸フィルムを提供す
ることにある。また、良好な耐ブロッキング性を保持し
つつ、優れた帯電防止性と接着性とを有する易接着性ポ
リオレフィン系2軸延伸フィルムを提供することにあ
る。さらには、これらのフィルムの製造方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、フィルムの少なくとも一方の表面の原子存在
比率が下記式(1)〜(3)の全てを満す易接着性ポリ
オレフィン系2軸延伸フィルムであることを特徴とす
る。 (1)80.00(%)≦(炭素原子存在比率)≦9
2.00(%) (2)0.60(%)≦(窒素原子存在比率)≦1.8
0(%) (3)5.00≦(酸素原子存在比率/窒素原子存在比
率)≦25.00 また、前記フィルム表面の表面固有抵抗値が1×10
13Ω以下の易接着性ポリオレフィン系2軸延伸フィル
ムであることを特徴とする。さらに、フィルムの少なく
とも一方の表面を火炎処理し、次いでコロナ放電処理す
ることを特徴とする易接着性ポリオレフィン系2軸延伸
フィルムの製造方法であることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の2軸延伸フィルムを構成
するポリオレフィンとは、特に限定するものではなく、
例えば、エチレン、プロピレン、ブテン−1等のα−オ
レフィンによる単独重合体や二元以上の相互共重合体が
例示できる。これらの中でも、プロピレン単独重合体、
又は、融点が120℃以上のプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体もしくはプロピレン−エチレン−ブテン−
1ランダム共重合体がより好ましい。フィルムは単層か
らなるものであってもよいし、2層以上の多層からなる
ものであってもよい。多層の場合の積層方法としては、
ドライラミ、押出ラミ、共押出ラミ等の公知のいかなる
方法を用いてもよい。製造工程が簡略化できるという点
からは共押出ラミによる方法がより好ましい。
【0006】2軸延伸方法としては特に限定するもので
はなく、同時2軸延伸であってもよいし、逐次2軸延伸
であってもよい。延伸倍率は好ましくは縦方向が2〜1
5倍、横方向が2〜15倍、より好ましくは縦方向が4
〜6倍、横方向が8〜11倍である。また、フィルムは
Tダイを用いたフラット法によるものであってもよい
し、丸ダイを用いたチューブラー法によるものを切り開
いてフラット状としたものであってもよい。フィルムの
厚さは10〜150μm、通常15〜80μmである。
【0007】本発明のフィルムは、少なくとも一方の表
面での原子存在比率に基づく数値、(炭素原子存在比
率)は80.00〜92.00%、好ましくは82.0
0〜91.50%である。(窒素原子存在比率)は0.
60〜1.80%、好ましくは0.70〜1.2%0で
ある。(酸素原子存在比率/窒素原子存在比率)は5.
00〜25.00、好ましくは7.00〜20.00で
ある。(炭素原子存在比率)、(窒素原子存在比率)、
(酸素原子存在比率/窒素原子存在比率)のいずれか1
つでも前記の範囲を外れると、易接着性と耐ブロッキン
グ性との両方を満足することができない。なお、前記の
フィルム表面の原子存在比率は、ESCA法によって同定さ
れるフィルム表面からの深さが50Å以内のごく表面の
原子存在比率である。
【0008】前記の3つの原子存在比率全てを達成する
ため本発明では、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処
理の3つの処理方法から選ばれる2種類以上の方法を組
合わせて行う。組合せは、コロナ放電処理と火炎処理、
又は、紫外線処理と火炎処理とを用いることがより好ま
しい。さらに好ましくはコロナ放電処理と火炎処理であ
る。最も好ましいのは火炎処理し、引続きコロナ放電処
理をすることである。
【0009】本発明に関わるコロナ放電処理の印加電気
エネルギーは、800J/m〜4000J/mであ
ることが好ましい。より好ましくは1100J/m
3300J/mである。印加電気エネルギーが800
J/m未満では、コロナ放電処理によるフィルム表面
特性の向上が不十分となる傾向にある。印加電気エネル
ギーを4000J/mを越えて処理した場合には、フ
ィルム表面の接着性の低下、ピンホールの発生、フィル
ムの白化などが起こり易い傾向にある。
【0010】火炎処理の印加熱量は、2000J/m
〜25000J/mが好ましい。より好ましくは40
00J/m〜20000J/mである。2000J
/m 未満では処理効果が不十分となる傾向にある。一
方、25000J/mを越えて処理するとフィルム表
面が荒れる傾向にあるのみならず、後記するような静防
剤を練りこんだものでは、フィルム表面が白化したり、
べたついたりして好ましくない。
【0011】紫外線処理の照射量は、20kJ/m
150kJ/mであることが好ましい。より好ましく
は30kJ/m〜130kJ/mである。照射量が
20kJ/m未満では処理効果が不十分、150kJ
/mを越えて照射しても接着性などフィルム表面特性
の向上は認められない。紫外線処理において使用する光
源の紫外線波長は260nm以下であることが好まし
い。更に好ましくは240nmである。
【0012】コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理の
3つの処理方法から選ばれる2種類以上の処理方法によ
るフィルム表面の処理は、連続的に行うことがより好ま
しい。例えば、火炎処理を行い、引続いてコロナ放電処
理を行う。2つの処理は別ラインで行うのではなく、同
一ライン上で連続的に行うことが表面処理効果の点で
も、生産性の点でも有利である。
【0013】本発明の処理方法によれば、ブロッキング
性が低く、アンチブロッキング剤の添加が不要か又は少
量ですむため、フィルム表面の光沢、及びヘイズ値に優
れた易接着性フィルムを得ることができる。ヘイズ値
は、好ましくは0.3〜4.0%、より好ましくは0.
3〜2.0%である。
【0014】フィルムに帯電防止性を付与するために、
静防剤(帯電防止剤)を練りこむことが望ましい。フィ
ルムへのほこり付着防止、フィルム同士の静電気による
密着防止、各種機械に掛けたときのガイドロールとの摩
擦による静電気発生の防止等の点から、フィルムの表面
固有抵抗値は1×1013Ω以下であることが望まし
く、より望ましくは1×1012Ω以下である。表面固
有抵抗値の下限は1×1010Ω程度である。これより
小さい場合には静防剤によるフィルム表面の白化やべた
つきが発生する傾向にあり、又、フィルムに要求される
帯電防止性能をはるかに上回り、不必要なレベルでもあ
る。
【0015】本発明のフィルム表面は、窒素原子に基づ
くアミノ基、イミノ基、酸素原子に基づくカルボニル基
等の極性基が多数存在するため、静防剤として一般に用
いられるグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド
のエチレンオキサイド付加物等では、表面へのブリード
が激しく、フィルム表面の白化やべたつきが発生し、好
ましくない。そこで本発明者らは、易接着性を維持しつ
つ、フィルム表面の白化やべたつきが少ないにもかかわ
らず静防性に優れた静防剤を鋭意探求した結果、炭素原
子数が10〜20の高級脂肪酸と炭素原子数が10〜2
0のアルキル基を有するN−アルキル−N,N−ジ−β
−ヒドロキシエチルアミンとのモノエステルと、炭素原
子数が10〜20のアルキル基を有するN−アルキル−
N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミンとの組成物が
このような要求に答えられることを見出した。この組成
物の配合量は、フィルム全体に対して2000〜700
0ppm、好ましくは2500〜5000ppmであ
る。特に、組成物の配合量が前記の範囲にあって、且
つ、高級脂肪酸とN−アルキル−N,N−ジ−β−ヒド
ロキシエチルアミンとのモノエステルと、N−アルキル
−N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミンの配合比が
重量比で、1:0.1〜1:0.7、好ましくは1:
0.2〜1:0.5の範囲にある場合には、静防剤に起
因するフィルム表面の白化やべたつきが実質上起こらな
いので、最も好ましいフィルムとなる。
【0016】後記の実施例3に示すように、静防剤はフ
ィルムの中間層のみに練りこむのがより好ましい。何故
ならば、静防剤をフィルム外層に含むものは延伸工程の
テンター内で揮散し、その効果が小さくなるのみなら
ず、揮散した静防剤がテンター室上部で凝縮し、やがて
フィルム面に落下していわゆる油汚れの原因にもなるか
らである。なお、静防剤は、フィルム製造後に行うエー
ジング処理によってフィルム表面に滲み出し、所期の効
果を発揮する。また、例えば、後記の実施例1のように
ただ1種の樹脂からなるフィルムの場合には、3台の押
出機を用い、中間層にのみ静防剤を練りこむようにすれ
ばよい。
【0017】本発明のフィルムが適用される被着体は特
に限定するものではないが、従来の表面処理法では接着
性に欠けるもの、例えば、UV硬化型塗料、サック貼り
用接着剤、水性インキ等に適用するとより顕著な効果を
発揮することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を比較例とと
もに挙げて説明する。
【0019】本発明において使用した測定方法及び評価
方法は次の通りである。
【0020】フィルム表面の原子存在比率はESCA法
(アルバックファイ株式会社製 MODEL 5400
測定条件:X線源の強度15keV・20mA、X線
源の種類 Mg)で同定した。
【0021】フィルムの接着性の評価は以下の方法によ
る。即ち、表面処理を行ったフィルムから100mm長
×100mm長のサイズのサンプルを切り出す。このフ
ィルムサンプルの処理面にアクリル系エマルジョン型接
着剤(日榮加工株式会社製AV−650Y−4タイプ)
を50g/mの量にて塗布を行う。その後、フィルム
の接着剤塗布面と化粧紙(三菱製紙株式会社製 パール
コート)とを合わせ、圧力10kPaで1分間放置す
る。次いでこれを室温で1日放置した後、このサンプル
の両端を手で持ち、瞬間的に剥離したとき、化粧紙が面
積比で50%以上凝集破壊したものを○、化粧紙が凝集
破壊するものの面積比で50%未満であったものを△、
化粧紙の凝集破壊が起こらず、全てフィルム面から剥離
したものを×とした。
【0022】表面処理フィルムの耐ブロッキング性の評
価は以下の方法による。即ち、表面処理を行ったフィル
ムから3cm×10cmの短冊状サンプルを切り出し、
その後フィルム処理面同士を4cmずつ重なるように合
わす。そのサンプルが重なった部分(3cm×4cm)
の上に5kPaの荷重をかけ、40℃の恒温器内に24
時間放置する。次いでそのサンプルのせん断剥離強度を
測定する(剥離速度200mm/min)。せん断剥離
強度が5N/12cm未満のものを○、せん断剥離強
度が5N/12cm以上のものを×とした。
【0023】フィルムの表面固有抵抗値の測定は、表面
固有抵抗測定器(タケダ理研工業製RT8601)を用
いて5点の測定を行い、その平均値をフィルムの表面固
有抵抗値とした。
【0024】フィルム表面の白化、及び、べたつきは官
能評価によった。
【0025】(実施例1)押出機を用いてプロピレン単
独重合体(融点:165℃、MFR:2.0g/10m
in(ASTM D1238)を溶融混練し、240℃
のTダイから押出し、表面温度30℃の引き取りロール
で速度40m/minで引き取り、130℃で縦方向に
4.5倍ロール延伸し、165℃で横方向に10倍テンタ
ー延伸し、冷却し、巻き取り、次いで40℃で24時間
エージングして、厚さ20μmの2軸延伸フィルムを得
た。このフィルムの片面に、表面処理として下記条件の
火炎処理とコロナ放電処理とをこの順で連続的に行い、
スリットした後、20℃の部屋に1週間保管した(1週間
保管したのは、フィルムを安定化させるためである)。 表面処理条件 フィルム走行速度:60m/min 火炎処理:印加熱量8000J/m フィルム温度40℃ コロナ放電処理:印加電気エネルギー3000J/m フィルム温度40℃ かくして得られたフィルムの特性値を表1に示す。
【0026】(実施例2)表面処理として下記条件の火
炎処理を行い、次いで、紫外線処理を行った以外、実施
例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの
特性値を表1に示す。 火炎処理:印加熱量8000J/m フィルム温度40℃ 紫外線処理:紫外線波長240nm、処理強度80kJ/m フィルム温度50℃
【0027】(比較例1)表面処理として下記条件のコ
ロナ放電処理のみを2回行った以外、実施例1と同様に
してフィルムを得た。得られたフィルムの特性値を表1
に示す。
【0028】(比較例2)表面処理として下記条件の火
炎処理のみを2回行った以外、実施例1と同様にしてフ
ィルムを得た。得られたフィルムの特性値を表1に示
す。
【0029】表1より、実施例1、2のフィルムは、接
着性、耐ブロッキング性に優れたフィルムであることが
判る。これに対し、比較例1、2のフィルムは、接着
性、耐ブロッキング性共に劣ったフィルムであることが
判る。
【0030】(実施例3)表面層(A)となるプロピレ
ン単独重合体(融点:160℃、MFR:2.4g/1
0min(ASTM D1238)と、中間層(B)と
なるステアリン酸とN−ステアリル−N,N−ジ−β−
ヒドロキシエチルアミンとのモノエステル3200pp
mとN−ステアリル−N,N−ジ−β−ヒドロキシエチ
ルアミン1200ppmとを含むプロピレン単独重合体
(融点:163℃、MFR:3.0/10min(AS
TM D1238)と、裏面層(C)となるプロピレン
−エチレン−1−ブテン3元ランダム共重合体(エチレ
ン含有量:2.2重量%、1−ブテン含有量:2.7重
量%、MFR:6.0g/10min(ASTM D1
238)とを、3台の押出機を用いて溶融混練し、
(A)/(B)/(C)の順に積層するように240℃
のTダイスから押出し、表面温度が30℃の引取りロー
ルで速度40m/minで引き取り、130℃で縦方向
に4.5倍ロール延伸し、165℃で横方向に10倍テン
ター延伸し、冷却し、巻き取り、次いで40℃で24時
間エージングして、表面層(A)の厚さ2μm、中間層
(B)の厚さ16μm、裏面層(C)の厚さ2μm、ト
ータル厚さ20μmの2軸延伸フィルムを得た。このフ
ィルムの裏面層(C)面に、表面処理として下記条件の
火炎処理とコロナ放電処理とをこの順で連続的に行い、
スリットした後、20℃で1週間保管した。 表面処理条件 フィルム走行速度:60m/min 火炎処理:印加熱量8000J/m フィルム温度40℃ コロナ放電処理:印加電気エネルギー1200J/m フィルム温度40℃ かくして得られたフィルムの表面固有抵抗値は3.0×
1011Ωであった。また、フィルム表面の白化、及び
べたつきは認められなかった。その他の結果は表1に示
す。
【0031】
【0032】(比較例3)中間層(B)に含まれる静防
剤としてグリセリンモノステアレート2000ppmを
用いた以外、実施例3と同様にしてフィルムを得た。か
くして得られたフィルムの表面固有抵抗値は5.0×1
11Ωであったが、フィルム表面に白化が認められ
た。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のような構成からなるの
で、以下の効果を奏す。
【0034】コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理の
3つの処理方法から選ばれる2種類以上の方法を組合わ
せて行う本発明の処理方法によれば、良好な耐ブロッキ
ング性を保持しつつ、優れた接着性を有する易接着性ポ
リオレフィン系2軸延伸フィルムを得ることができる。
【0035】また、特定の静防剤を練りこむことによ
り、帯電防止性に優れると共に、フィルム表面の白化や
べたつきがないより好ましい易接着性ポリオレフィン系
2軸延伸フィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 23:00 C08L 23:00 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA20 AA21 BA01 BB08 BC01 4F073 BA06 BA07 BA08 BA10 BB01 CA21 GA03 4F210 AA03 AA11 AG01 QC05 QC06 QG01 QG18 QW31 QW34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムの少なくとも一方の表面の原子存
    在比率が下記式(1)〜(3)の全てを満す易接着性ポ
    リオレフィン系2軸延伸フィルム。 (1)80.00(%)≦(炭素原子存在比率)≦9
    2.00(%) (2)0.60(%)≦(窒素原子存在比率)≦1.8
    0(%) (3)5.00≦(酸素原子存在比率/窒素原子存在比
    率)≦25.00
  2. 【請求項2】前記フィルム表面の表面固有抵抗値が1×
    1013Ω以下である請求項1記載の易接着性ポリオレ
    フィン系2軸延伸フィルム。
  3. 【請求項3】フィルムの少なくとも一方の表面を火炎処
    理し、次いでコロナ放電処理することを特徴とする請求
    項1又は2記載の易接着性ポリオレフィン系2軸延伸フ
    ィルムの製造方法。
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