JP2002036321A - 射出成形機の金型状態検出装置及び方法 - Google Patents

射出成形機の金型状態検出装置及び方法

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賢男 上口
Tatsuhiro Uchiyama
辰宏 内山
Minoru Kobayashi
稔 小林
Shingo Komiya
慎吾 小宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型の状態を安価で信頼性よく検出する。 【解決手段】 型開閉機構部又は製品突出し機構部を駆
動するサーボモータにかかる負荷を外乱推定オブザーバ
で求める。各成形サイクル毎この負荷を表す指標(最大
値、平均値)を求め記憶する。表示画面にこの指標をグ
ラフ表示する。この表示により負荷の経時的変化が分か
り、これにより金型の状態を監視することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機に関
し、特に射出成形機に使用される金型の経時的な変化等
による金型の状態を検出する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機の各機構部の状態の判
断は、動作不良の発現又はオペレータによる異音の検知
などで行われているにすぎない。又、特開平4−368
832号公報に開示されているように、型締め機構を駆
動するサーボモータの速度制御系に外乱推定オブザーバ
を組み込み、このオブザーバによって外乱負荷トルクを
算出し、型閉じ中に異常負荷が金型にかかったことを検
出して金型を保護する金型保護方法が公知である。しか
し、この金型保護は、型閉じ中に金型間に異物が残留
し、この異物によって異常負荷が生じた場合のような状
態を検出するものである。即ち、1成形サイクルにおけ
る型閉じ工程が正常に実行されているか否かを検出する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術においては、金型の状態が正常か異常かの判断は、
射出成形機近傍で作業するオペレータの五感に依存して
いたため、その判断基準がオペレータによりまちまちで
あり、たとえ異音を検知してもその時点では、すでに金
型が破損している状態であった。又、上述した金型保護
のような機能も、成形サイクルの動作の異常を検出する
ものであり、金型の経時的変化等の金型の状態を検出す
るものではない。
【0004】射出成形を安定させるには、金型の状態を
正確に把握する必要がある。一方、温度変化や磨耗など
に起因する金型の機械的変化や、成形する樹脂材料によ
って発生するガスなどの化学的変化が金型に変化を与え
る。金型を長年使用し続けると、上述した原因等によ
り、金型には経時的変化が生じる。この変化を検出する
方法としては、圧力センサや温度センサを金型に取り付
け、各々のセンサで検出された物理量の経時的変化から
金型の状態変化を間接的に判断する方法が考えられる。
しかし、この方法では、センサの信頼性やコストの問題
があり、実質的ではない。
【0005】そこで、本発明は、金型に特別なセンサ等
を取り付けることなく、安価でかつ信頼性も高く金型の
経時的変化を検出し、監視できる金型状態検出装置及び
方法を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、型開閉機構部の動作中又は突出し機構部
の動作中に、これら機構部を駆動するサーボモータに作
用する負荷を検出する負荷検出手段と、前記機構部の全
動作範囲又は設定された動作範囲における前記検出負荷
に基づいて負荷の指標(負荷の最大値、平均値等)を求
める手段と、成形サイクル毎若しくは所定成形サイクル
数毎にその成形サイクルにおける前記指標を記憶する手
段とを備え、前記記憶手段に記憶した複数の成形サイク
ルにおける前記指標に基づいて金型に作用する負荷の経
時的な変動の監視を可能にした。又、パーソナルコンピ
ュータを接続する手段を設けパーソナルコンピュータを
接続し、前記記憶手段を該接続されたパーソナルコンピ
ュータ内に設けるようにし、前記指標をパーソナルコン
ピュータに送信し、パーソナルコンピュータ内で記憶し
た複数回の成形サイクルの前記指標に基づき金型に作用
する経時的な変動の監視を可能にした。この監視は、射
出成形機の表示器又はパーソナルコンピュータの表示器
にグラフ表示することで可能にした。
【0007】さらに、前記指標に対して許容範囲を設定
する手段を設けると共に、前記設定された許容範囲と実
際に得られた負荷の指標とを比較し、該指標が許容範囲
を外れたとき外れたことを通知する手段を設けて、通知
をするようにした。この通知手段は、前記指標が連続し
た所定回数の成形サイクルにわたり許容範囲を外れたと
き、又は、所定時間内若しくは所定回数の成形サイクル
内で所定回数以上許容範囲を外れたとき、許容範囲を外
れたことを通知するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態の要部
ブロック図で、同図において符号1はスクリュー、2は
加熱シリンダ、3は固定プラテン、4は可動プラテン
で、上記固定プラテン3及び可動プラテン4にはそれぞ
れ金型m1 ,m2 が取り付けられている。上記可動プラ
テン4はリアプラテン5に取り付けられた型開閉及び型
締め用のサーボモータM1により、型開閉及び型締め機
構部を構成するトグル機構6を介して図1中左右に移動
させられるようになっている。P1は上記サーボモータ
M1のモータ軸に取り付けらたパルスコーダ等の位置・
速度検出器である。又、可動プラテン4には、製品突出
し機構部(以下エジェクタ機構という)7を駆動する突
出し用サーボモータ(以下エジェクタ用サーボモータと
いう)M2が取り付けられており、該サーボモータM2
にもパルスコーダ等の位置・速度検出器P2が取り付け
られている。
【0009】100は射出成形機を制御するための制御
装置で、該制御装置100はNC用CPU23,PMC
(プログラマブルマシンコントローラ)用CPU25を
有し、NC用CPU23には制御プログラムを格納した
ROM26,及び、データの一時記憶等に利用されるR
AM19がバス30で結合され、又、PMC用CPU2
5にはシーケンスプログラムを格納したROM28,デ
ータの一時記憶等に利用されるRAM21がバス30で
結合されている。24はBAC(バスアービタコントロ
ーラ)で、共有RAM20,上記NC用CPU23,P
MC用CPU25がバス30で接続され、該BAC24
で使用するバスを制御するようになっている。共有RA
M20にはNCプログラムや各種設定値が記憶され、N
C用CPU23及びPMC用CPU25が共にアクセス
できる。又、該BAC34にはオペレータパネルコント
ローラ27を介して表示手段及びキー入力手段を構成す
るCRT/MDI29が接続されている。
【0010】16は射出成形機の各軸のサーボモータの
出力トルク,速度,位置の制御、即ち、サーボ制御用の
CPUで、該CPU16にはバス30でデータの一時記
憶に利用するRAM17,入出力回路18及びサーボ制
御用の制御プログラム等を記憶するサーボ共有RAM2
2が接続され、該サーボ共有RAM22にはNC用CP
U23がバス接続されている。
【0011】上記入出力回路18にはドライバ(D/A
変換器を含む)11、14を介して電力増幅器10、1
3が接続され、電力増幅器10の出力でエジェクタ用サ
ーボモータM2を駆動し、電力増幅器13の出力で型開
閉及び型締用サーボモータM1を駆動するようになって
いる。また、入出力回路44には電力増幅器10、13
の出力、即ち、エジェクタ用サーボモータM2、型締用
サーボモータM1の駆動電流をA/D変換器12,15
で変換した駆動電流値データと、位置・速度検出器P
1,P2の出力とが入力されるようになっている。又、
制御装置100には通信ドライバ31を介してパーソナ
ルコンピュータ32が接続可能になっている。
【0012】以上のような構成において、射出成形機を
稼動させると、制御装置100は、PMC用CPU25
がROM28に格納されたシーケンスプログラムにより
シーケンス制御を行い、NC用CPU23が共有RAM
20に格納されたNCプログラムによって、射出成形機
の各動作の制御を行い、各軸のサーボモータに対し移動
指令をサーボ共有RAM22に出力し記憶させる。サー
ボ用CPU16は、この各軸毎の移動指令に対し、各軸
毎のサーボモータの位置制御,速度制御,トルク制御を
行うこととなる。例えば、型閉じ指令がサーボ共有RA
M22に入力されると、サーボ用CPU16は、この移
動指令と位置・速度検出器P1からのフィードバック信
号に基づいて、位置偏差量を求め、この位置偏差量にポ
ジションゲインを乗じて速度指令を求め、該速度指令か
ら、上記位置・速度検出器P1で検出されるサーボモー
タの現在速度を減じて速度偏差を求め、速度ループ処理
を行って、サーボモータへのトルク指令としての電流指
令値を求め、この電流指令値とA/D変換器15,入出
力回路18を介して入力される現在のサーボモータM1
の駆動電流値との差により電流ループ処理を行って、入
出力回路18,ドライバ14を介して電力増幅器13に
出力し、型開閉及び型締用サーボモータM1を駆動制御
することとなる。なお、他のサーボモータの制御も同様
であり、これら、制御装置100の構成、及び射出成形
機の機構部の構成も従来の射出成形機と同様である。
【0013】本発明は、上述したような従来の射出成形
機の構成と同一の構成で、型開閉及び型締め機構を駆動
する型開閉及び型締め用サーボモータM1に加わる負
荷、又は、エジェクタ機構(製品突き出し機構部)7を
駆動するエジェクタ用サーボモータM2に加わる負荷に
よって、金型m1,m2の経時的変化、即ち、温度変化
や磨耗などに起因する金型m1,m2の機械的変化、さ
らに、樹脂材料によって発生するガスなどの化学的変化
が金型に及ぼす影響に起因して生じる金型m1,m2の
変化状態を監視できるようにしたものである。
【0014】図2は、金型状態を監視するためにエジェ
クタ用サーボモータM2に加わる負荷の最大値(ピーク
値)を検出するためのPMC用CPU25が実行する処
理のフローチャートである。制御装置100は、従来と
同様に計量、型閉じ、型締め、射出、保圧冷却、型開
き、エジェクトの各工程からなる成形サイクルを制御す
る。そして、エジェクト工程に入り、エジェクタの前進
指令が出されると、サーボ用CPU16が、入出力回路
18,ドライバ11、電力増幅器10を介してエジェク
タ機構を駆動するエジェクタ用サーボモータM2を駆動
する。PMC用CPU25は、エジェクタの前進開始を
検出すると(ステップa1)、共有RAM20内に設け
られた図3に示すような、各成形サイクル毎のエジェク
タ前進時(後退時)の負荷トルクの最大値(ピークデー
タ)を記憶するテーブルの対応ショットの記憶データを
クリアする(ステップa2)。なお、このピークデータ
はこのテーブルに循環して記憶され、テーブル内の最後
の記憶位置に達すると最初の記憶位置に戻り記憶され、
常に最新の所定数のショットにおけるピークデータが記
憶されるものである。
【0015】次に、サーボモータM2に加わる負荷を検
出する。この負荷検出手段として、本実施形態では、サ
ーボ用CPU16の処理に組み込まれた外乱推定オブザ
ーバを用いる。サーボ用CPU16は、位置・速度ルー
プ処理周期毎、各軸の位置、速度ループ処理を行うとと
もに、外乱推定オブザーバの処理を行って外乱トルクを
推定している。PMC用CPU25は、エジェクタ用サ
ーボモータM2に対して行われた外乱推定オブザーバの
処理により推定された外乱トルク(負荷)Tを読み取る
(ステップa3)。この外乱推定オブザーバの処理につ
いては、すでに公知公用であり、先に示した特開平4−
368832号公報等に記載されているので、具体的な
処理動作は省略する。
【0016】こうして求められた推定外乱トルクTとレ
ジスタに記憶する最大トルクTmaxと比較する(ステッ
プa4)。なお、この最大トルクTmaxを記憶するレジ
スタには、初期設定で、最初は「0」が格納されてい
る。そして、レジスタに記憶する最大トルクTmaxより
求めた推定外乱トルクTが大きいときには、該推定外乱
トルクTをこのレジスタに格納し最大トルクTmaxとす
る(ステップa5)。又、レジスタに記憶するトルクが
今回検出された推定外乱トルクT以上の場合には、レジ
スタの値をそのまま保持する。
【0017】次に、前進終了か判断し(ステップa
6)、終了でなければステップa3に戻り、所定周期毎
推定外乱トルクTを検出し、ステップa3〜a6の最大
推定外乱トルクTmaxを求める処理を繰り返し実行す
る。エジェクタの前進処理が終了すると、ステップa6
からa7に移行し、当該Nサイクル目のショットにおけ
る推定外乱トルクの最大値を記憶する上記図3に示すよ
うなテーブル上の位置Tmax(N)に、レジスタに記憶する
Tmaxをセットする。
【0018】以下、各成形サイクル(各ショット)毎の
エジェクタ前進工程毎に上述した図2に示す処理を実行
して、各成形サイクル(各ショット)毎のエジェクタ前
進時の最大推定外乱トルク、即ち最大負荷データ(ピー
クデータ)Tmax(1)〜Tmax(N)を図3に示すように記憶
する。
【0019】同様に、エジェクタが後退するときにも、
最大負荷データを求める。この場合、移動方向が前進時
とは逆のことから、この後退時の最大負荷データをTmi
n(1)〜Tmin(N)として図3では表している。この最大負
荷データTmin(1)〜Tmin(N)を求める処理の図示は省略
したが、図2において、TmaxがTminに代わり、ステッ
プa1が「後退開始」、ステップa6が「後退終了」に
代わる処理によって、エジェクタの後退時における外乱
推定トルクTの最大値(ピークデータ)Tmin(1)〜Tmi
n(N)を求めるものである。
【0020】こうして、各成形サイクルにおけるエジェ
クタ前進時、後退時の最大外乱トルクが求められ記憶さ
れている状態で、金型の状態を監視するための画面の表
示指令をCRT/MDI29より入力すると、PMC用
CPU25は、共有RAM20に記憶されている各成形
サイクルにおけるエジェクタ前進時、後退時の最大外乱
トルクTmax(1)〜Tmax(N)、Tmin(1)〜Tmin(N)を図4
に示すように、横軸を成形サイクル数、縦軸を最大外乱
トルク(最大負荷)としてCRT/MDI29の表示器
にグラフ表示する。なお、この実施形態ではグラフ表示
をさせるようにしたが、グラフ表示ではなく図3に示す
ようなテーブルに記憶されている最大値データ(ピーク
データ)により数値表示させるものでもよい。
【0021】こうして表示された各成形サイクルにおけ
るエジェクタ機構を駆動するサーボモータM2に加わる
最大外乱トルク(最大負荷)の変動を監視することによ
って、金型の経時的な機械的変化や、樹脂材料により発
生するガスなどの化学的変化による影響により生じる金
型の状態変化を監視することができる。即ち、各成形サ
イクルにおけるエジェクタを駆動するサーボモータに加
わる最大外乱トルク(最大負荷)を指標として負荷変動
状態を監視し、金型の状態を監視できるようにしたもの
である。
【0022】さらに、このエジェクタを駆動するサーボ
モータM2に加わる複数の成形サイクルにおける最大外
乱トルク(指標)の変動状態を参照して、この指標(最
大外乱トルク)の許容範囲を設定する。即ち、負荷増大
を警告するためのレベルを設定し、この設定レベルを検
出最大外乱トルクが越えた場合には警告を出すようにセ
ットできるようにしている。図4に示した金型の状態を
監視するための画面上で、前進時の外乱トルクレベル、
後退時の外乱トルクレベルを設定し、警告を「ON」に
セットすると、以後は、各成形サイクルにおいて最大外
乱トルクがこの警告レベルを超えると、警告を出すよう
になる。なお、図4では、前進時の外乱トルク警告レベ
ルをこの警告レベルの設定時における前進時の最大外乱
トルクより10%大きな値に設定し、後退時の外乱トル
ク警告レベルは後退時の最大外乱トルクより8%大きな
値に設定した例を示している。
【0023】警告レベル(許容範囲)が設定され警告
「ON」とセットされた後は、PMC用CPU29は各
成形サイクル毎、負荷増大の警告処理を実行するように
なる。図5は、エジェクタの前進時における外乱推定ト
ルクの最大値Tmaxによって、警告を出す処理のフロー
チャートである。この処理は、図2で示した外乱推定ト
ルクの最大値Tmaxを求める処理の後、若しくは1成形
サイクルの終了した後に実行されるものである。まず、
当該成形サイクルにおいて求められた最大値Tmax(N)を
読み出し(ステップb1)、該最大値Tmax(N)が設定さ
れている許容範囲を越えているか、即ち設定された警告
レベルを超えているか判断する(ステップb2)。越え
ていれば、CRT/MDI29の表示器の画面に負荷が
設定範囲外になったことを示すメッセージを表示する
(ステップb3)。
【0024】又、エジェクタの後退時における外乱推定
トルクの最大値Tmin(N)に対しても図5に示す処理と同
様な処理(図示省略)を行う。この場合、ステップb1
が「最大値Tmin(N)の取得」に代わり、この後退時の最
大値Tmin(N)と後退時の設定警告レベルをステップb2
で比較するようにするものである。
【0025】又、上記例では、前進時、後退時、どちら
か一方で、検出した外乱推定トルクの最大値Tmax(N)、
Tmin(N)が警告レベルを超えた場合、警告を表示するよ
うにしているが、両者とも警告レベルを超えたときの
み、警告を表示するようにしてもよい。この場合、例え
ば、前進時で警告レベルを超えたときのみ後退時の外乱
推定トルクの最大値Tmin(N)が警告レベルを超えたかを
判別するようにして、その結果により警告を表示するか
否かを決めればよい。
【0026】さらに、1成形サイクルにおいて、前進時
及び/又は後退時に推定外乱トルクの最大値Tmax(N)、
Tmin(N)が警告レベルを超えた場合、それが偶発的に生
じた場合も想定されることから、1成形サイクルだけで
金型の状態が悪化しているとして警告することがベスト
ではない場合もある。そこで、このような場合、複数回
の成形サイクルによってこの判別を行わせる。
【0027】図6は、設定された回数Qs以上連続する
成形サイクルにおいて、検出最大値Tmax(N)が許容範囲
を越えたとき警告を表示するようにしたときの処理フロ
ーチャートである。エジェクタ前進時においてオブザー
バで推定した推定外乱トルクTの最大値Tmax(N)を読み
出し(ステップc1)、この最大値Tmax(N)が設定され
ている警告レベルを超えたかす判別し(ステップc
2)、越えていれば、許容範囲を越えた回数Qをカウン
トするカウンタに「1」加算する(ステップc3)。な
お、このカウンタは初期設定で、最初は「0」が設定さ
れている。このカウンタの値Qが設定回数Qs以上か判
断し(ステップc4)、設定回数Qs以上でなければこ
の処理を終了する。又、(ステップc2)で検出最大値
Tmax(N)が許容範囲を越えてなければ、前記カウンタの
値Qを「0」にクリアして(ステップc6)、この処理
を終了する。
【0028】以上の通り、検出最大値Tmax(N)が許容範
囲を越えてなければ、前記カウンタはクリアされその値
Qは「0」とされるから、このカウンタがカウントアッ
プされるのは、連続する成形サイクルにおいて各検出最
大値Tmax(N)が許容範囲を越えたときのみである。そし
て、このカウンタの値Qが設定回数Qs以上となると、
負荷が設定範囲を越えたことを示すメッセージを表示器
の画面に表示する(ステップc5)。
【0029】なお、エジェクタ後退時に求めた最大値T
min(N)に対しても、図6に示した処理と同様な処理を行
い、検出最大値Tmin(N)が許容範囲を連続して設定回数
Qs越えた場合に、負荷が設定範囲を越えたことを示す
メッセージを表示器の画面に表示する。又、この場合に
も、前進時、後退時、共に設定回数連続して検出最大値
が許容範囲を越えたときに上記メッセージを表示するよ
うにしてもよい。
【0030】図7は警告発生処理の他の態様で、検出最
大値Tmax(N)が許容範囲を越える回数が設定時間内に設
定回数越えたときに上記メッセージを表示するようにし
た時の処理フローチャートである。
【0031】エジェクタ前進時においてオブザーバで推
定した推定外乱トルクTの最大値Tmax(N)を読み出し
(ステップd1)、この最大値Tmax(N)が設定されてい
る警告レベルを超えたか判別し(ステップd2)、越え
ていれば、タイマがタイムアップしているか判断する
(ステップd6)。なおこのタイマは、初期設定時に設
定時間がセットされるものである。このタイマがタイム
アップしていなければ、当該処理を終了する。以下、1
成形サイクル終了毎若しくはエジェクタ前進動作終了毎
に、ステップd1、d2,d6の処理を実行し、タイマ
がタイムアップしていれば、後述するカウンタに記憶す
る推定外乱トルクTの最大値Tmax(N)が設定許容範囲を
越えたときの回数Qを「0」とし(ステップd7)、タ
イマに再び設定時間をセットしてスタートさせる(ステ
ップd8)。
【0032】タイマがタイムアップする毎に、許容範囲
を越えた回数Qをカウントするカウンタをクリアし、タ
イマをセットしてスタートさせ、各成形サイクル毎、ス
テップd1、d2,d6〜d8の処理を行う。その内、
ステップd2で、推定外乱トルクTの最大値Tmax(N)が
設定許容範囲を越えていることが検出されると、許容範
囲を越えた回数Qをカウントするカウンタに1加算し、
許容範囲を越えた回数Qを求める(ステップd3)。こ
の回数Qが設定回数Qs以上かを判別し(ステップd
4)、設定回数Qs以上でなければ、ステップd6に移
行する。又、設定回数Qs以上であれば、表示器の画面
に負荷が許容範囲外となったことを示すメッセージを表
示する(ステップd5)。
【0033】以上のように、タイマがタイムアップする
毎に許容範囲を越えた回数Qをカウントするカウンタは
クリアされ、タイマはリセットされてスタートするか
ら、タイマが再スタートする前、即ち、所定時間内にお
いて検出最大値Tmax(N)が設定許容範囲外となる回数が
設定回数Qsとなったときに負荷過大の警告がなされる
ことになる。
【0034】又、この図7に示す例では、所定時間内に
おける検出最大値Tmax(N)が設定許容範囲外となる回数
によって、負荷過大を検出するようにしたが、所定成形
サイクル数内において、検出最大値Tmax(N)が設定許容
範囲外となる回数によって、負荷過大を検出するように
してもよい。この場合には、タイマの代わりに、成形サ
イクル数を計数するカウンタを設け、ステップd6で、
該カウンタが設定数に達していれば、ステップd7の処
理をして、ステップd8でカウンタをクリアするように
する。さらに、ステップd1にこのカウンタを「1」カ
ウントアップする処理を追加すればよい。
【0035】なお、この図7に示す例においても、エジ
ェクタの後退時に対しても同様な処理がなされ、検出最
大値Tmin(N)が負荷許容範囲外になったこと検出するよ
うにする。この場合も図7に示す例とほぼ同じであるの
で図示を省略する。
【0036】さらに、この場合にも、前進時、後退時、
共に設定回数、検出最大値が許容範囲を越えたときに上
記メッセージを表示するようにしてもよい。
【0037】こうして、負荷が設定許容範囲を越えたこ
とが、表示されたときには、図4に示すようにテーブル
に記憶した過去の複数回の成形サイクルにおける負荷の
指標となるデータTmax(1)〜Tmax(N)又は/及びTmin
(1)〜Tmin(N)を表示装置の画面に表示させ、この負荷
過大が、突発的に生じたものか、経時的に生じたものか
等で金型の状態を判断する。
【0038】上述した各実施形態では、サーボモータM
2に加わる負荷の指標(結果的には、金型の状態を表す
指標ともなる)として、エジェクタの前進時、後退時に
サーボモータにかかる最大負荷(最大推定外乱トルク)
としたが、エジェクタの前進時にかかる負荷(推定外乱
トルク)の平均値、後退時にかかる負荷(推定外乱トル
ク)の平均値をそれぞれ前記指標としてもよい。この場
合の平均値を求める処理フローチャートを図8に示す。
【0039】エジェクタの前進開始を検出すると(ステ
ップe1)、共有RAM20内に設けられた各成形サイ
クルのエジェクタ前進時、後退時における負荷、即ち外
乱推定トルクの平均値Tav(N)を記憶するテーブルにお
ける当該成形サイクルに対応する記憶位置をクリアする
(ステップe2)。又、検出した推定外乱トルクの数を
カウントするカウンタiをクリアし、検出した推定外乱
トルク値を加算するアキュムレータAをクリアする(ス
テップe3)。そして、オブザーバで求めた推定外乱ト
ルクTを読み取り(ステップe4)、アキュムレータA
に加算し(ステップe5)、前進終了か判断し(ステッ
プe6)、終了でなければ、カウンタiに「1」加算し
(ステップe7)、ステップe4に戻る。以下、前進終
了が検出されるまでステップe4〜e7の処理を繰り返
し実行し、検出した推定外乱トルクTを加算していく。
【0040】前進終了が検出されると、アキュムレータ
に記憶する値をカウンタiに1加算した値で除して平均
推定外乱トルク(平均負荷)Tavを求め(ステップe
8)、上記テーブルの当該サイクル目の平均値Tav(N)
を記憶する記憶位置に書き込む(ステップe9)。
【0041】なお、この平均値を記憶するテーブルは、
図3において、前進時のピークデータTmax(1)〜Tmax
(N)の代わりに前進時の平均値Tav(1)〜Tav(N)とな
る。又、後述するように後退時における平均値が、図3
における後退時のピークデータTmin(1)〜Tmin(N)の代
わりに記憶されることになる。
【0042】エジェクタの後退時の推定外乱トルクの平
均値を求める処理は、図8において、ステップe1が後
退開始となり、ステップe6が後退終了となる。ステッ
プe9では後退時の平均値を格納する記憶位置に記憶さ
れることになる点で相違するのみで他は図8の処理と同
一である。
【0043】上述した実施形態では、負荷の指標として
の推定外乱トルクの最大値(ピークデータ)又は平均値
を求める処理(図2、図8)、この指標データの表示処
理及び警告レベル設定処理(図4)、各成形サイクルに
おける負荷増大の警告処理(図5〜図7)をPMC用C
PU25で実行するようにしたが、必ずしもPMC用C
PU25で実行する必要はなく、これらの処理の一部若
しくはすべてを他のCNC用CPU23やサーボ用CP
U16で実行するようにしてもよい。即ち処理余裕のあ
るCPUによって実行させるようにすればよい。
【0044】さらには、この制御装置100に接続され
たパーソナルコンピュータ(以下パソコンという)32
で上記処理を実行させるようにすることもできる。以下
に説明する実施形態は、負荷の指標を求める処理、即
ち、図2、図8に示すような、負荷の指標となる負荷の
最大値(推定外乱トルクの最大値)、又は平均値を求め
る処理を制御装置100側で実行し、これらの処理によ
って求められた負荷の指標(最大値、平均値)をパソコ
ン32に渡し、パソコン32側で、これらの指標の表示
・監視、負荷過大に対する警告レベルの設定、各成形サ
イクルにおける負荷が警告レベルを超えているか否かの
判断及び負荷過大の警告表示を行うようにする。
【0045】この実施形態の場合では、図2、図8の処
理は制御装置100側で行うが、図2,図8におけるス
テップa2、ステップe2の処理が必要なく、ステップ
a7、ステップe9において、「Nサイクル目の最大値
のセット」、「Nサイクル目の平均値のセット」が、
「Nサイクル目の最大値をパソコンに送信」、「Nサイ
クル目の平均値をパソコンに送信」となる点が相違する
のみで他の図2,図8に示す処理は同一である。
【0046】又、図3に示すような、各成形サイクルに
おけるエジェクタ前進時、後退時の最大値を記憶するテ
ーブル、又は、最大値の代わりに平均値を記憶するテー
ブルはパソコン32内の記憶手段内に設けられ、この記
憶手段内に記憶された負荷の指標(最大値、平均値)
を、図4に示すようにパソコンの表示器にグラフ若しく
は数値で表示されるようにする。そして、警告レベルの
設定、警告を出力するようにするか否かの設定もこのパ
ソコン32側で設定するようにする。
【0047】図9は、負荷の指標としての推定外乱トル
クの最大値Tmaxを制御装置100から受け取り、負荷
過大を調べ過大なら表示する処理のパソコン32が行う
処理のフローチャートである。
【0048】パソコン32は、通信ドライバ30を介し
て、前進時の(又は後退時の)負荷の指標としての推定
外乱トルクの最大値Tmax(N)(Tmin(N))を射出成形機
の制御装置100から受け取り(ステップf1)、パソ
コン32内の記憶手段に設けられた図3に示すようなテ
ーブルにこの受け取った最大値Tmax(N)(Tmin(N))を
成形サイクル数に対応させて循環して書き込む(ステッ
プf2)。そして、この受け取った最大値Tmax(N)(T
min(N))が設定されている警告レベルを超えているか判
断し(ステップf3)、越えていなければ、この処理を
終了する。又、越えていると、パソコン32の表示器に
負荷が設定範囲外になっていることを示すメッセージを
表示する(ステップf4)。
【0049】なお、図9のフローチャートでは、警告処
理を行うよう、警告「ON」と設定されているときの処
理であり、警告「ON」と設定されていないときには、
ステップf1,f2の処理のみでこの処理を終了する。
又、負荷の指標として、最大値Tmax(N)(Tmin(N))で
はなく平均値Tav(N)を用いる場合も、同様であり、ス
テップf1で受け取るデータが平均値Tav(N)である点
で相違するのみである。
【0050】又、複数回の成形サイクルで警告レベルを
超えたときに初めて警告を表示するようにした図6、図
7に示す処理をパソコン32側で行う場合には、ステッ
プc1とc2の間、ステップd1とd2の間にテーブル
への記憶処理が加わるのみで、他の処理は図6、図7と
同一である。
【0051】上述した実施形態では、エジェクタを駆動
するサーボモータに加わる負荷によって、金型の状態を
検出するようにしたが、エジェクタを駆動するサーボモ
ータの代わりに、型開閉機構部を駆動するサーボモータ
M1に加わる負荷によって、金型の状態を検出するよう
にしてもよい。
【0052】この場合、エジェクタに対して行った上述
した処理動作と、この型開閉機構部に対して行う場合の
差異は、図2,図8においてのステップa1、ステップ
e1での「前進開始」の検出が「型閉じ開始」の検出に
代わることと、ステップa6、ステップe6における
「前進終了」の検出が、金型m1、m2が接触して閉じ
る「金型タッチ」の検出に代わり、ステップa3、ステ
ップe4での推定外乱トルクTは型開閉及び型締め用サ
ーボモータM1に対して設けられた外乱推定オブザーバ
で推定する外乱トルクとなる点で代わるだけである。他
は全てエジェクタに対して行った上述した処理動作と同
一となる。
【0053】又、エジェクタや型開閉機構の全動作区間
に対して、負荷の指標となる推定外乱トルクの最大値、
平均値を求めるのではなく、この動作範囲内において、
これら指標データを求める区間を設定(開始位置、終了
位置の設定)し、その設定区間のみ推定外乱トルクTを
求めて、最大値や平均値を求めるようにしてもよい。こ
のときには、ステップa1、e1やステップa6、e6
では、設定開始位置、設定終了位置にサーボモータの位
置(エジェクタや可動金型の位置)が達したかの判断と
なる。
【0054】さらに、上述した実施形態では、成形サイ
クル毎に負荷の指標(最大値、平均値等)を求めたが、
設定回数の成形サイクル毎にこの負荷の指標を求めても
よい。例えば、成形サイクル数を計数するショットカウ
ンタの値が、奇数又は偶数のときのみ、若しくは、この
カウンタの最小桁(10進法における最小桁)の数値が
特定の値になる毎に、図2、図8の処理を行うようにし
てもよい。又、通常のショットカウンタ以外に成形サイ
クルを計数するカウンタを設け、このカウンタが設定数
の成形サイクル数を計数すると図2、図8の処理を実行
し、この処理が終了するとこのカウンタをリセットする
ようにして、設定成形サイクル数毎に負荷の指標を求め
るようにしてもよい。又、図2、図8の処理を各成形サ
イクル毎に実行するが、この負荷の指標を記憶するとき
に、上述したように所定成形サイクル毎に記憶するよう
にしてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明は、型開閉機構部を駆動するサー
ボモータや製品突き出し機構部(エジェクタ機構)を駆
動するサーボモータにかかる負荷によって、金型の経時
的な機械的な変動や樹脂材料により発生するガス等によ
る化学的変化による影響による金型の状態の変動を監視
することができるから、信頼性がよくかつ安価に金型の
状態を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部ブロック図である。
【図2】同実施形態における負荷の最大値(ピーク値)
を検出するための処理フローチャートである。
【図3】同実施形態における各成形サイクル毎のエジェ
クタ前進時及び後退時の負荷トルクの最大値(ピークデ
ータ)を記憶するテーブルの説明図である。
【図4】同実施形態における負荷の指標を表示して金型
の状態の経時的な変化を監視、警告レベルの設定のため
の表示画面の説明図である。
【図5】同実施形態における負荷が設定範囲外になった
ことを警告する処理のフローチャートである。
【図6】同実施形態における連続する複数回の成形サイ
クルにおいて負荷が設定範囲外になったとき警告する処
理のフローチャートである。
【図7】同実施形態における所定時間内における複数回
の成形サイクルにおいて負荷が設定範囲外になったとき
警告する処理のフローチャートである。
【図8】同実施形態における負荷の指標として平均値を
求める処理のフローチャートである。
【図9】同実施形態において、射出成形機の制御装置に
接続されたパーソナルコンピュータで負荷が設定範囲外
になったとき警告する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 スクリュ 2 加熱シリンダ 3 固定プラテン 4 可動プラテン 5 リアプラテン 6 トグル機構(型開閉及び型締め機構部) 7 エジェクタ機構(突出し機構部) m1,m2 金型 M1 型開閉用サーボモータ M2 エジェクタ用サーボモータ P1,P2 位置・速度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 稔 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 小宮 慎吾 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AP15 AP20 AR20 CA11 CB01 CL22 CM01 4F206 AP15 AP20 AR20 JA07 JP13 JP14 JP25 JP27 JT05 JT06 JT33

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機の型開閉機構部をサーボモー
    タで駆動制御する電動式射出成形機において、前記機構
    部の動作中に該機構部に作用する負荷を検出する負荷検
    出手段と、前記機構部の全動作範囲又は設定された動作
    範囲における前記検出負荷に基づいて負荷の指標を求め
    る手段と、複数の所定成形サイクルにおける前記指標を
    記憶する手段とを備え、前記記憶手段に記憶した複数の
    成形サイクルにおける前記指標に基づいて金型に作用す
    る負荷の経時的な変動の監視を可能にしたことを特徴と
    する射出成形機の金型状態検出装置。
  2. 【請求項2】 射出成形機の突出し機構部をサーボモー
    タで駆動制御する電動式射出成形機において、該サーボ
    モータの制御部に前記機構部の動作中に該機構部に作用
    する負荷を検出する負荷検出手段と、前記機構部の全動
    作範囲又は設定された動作範囲における前記検出負荷に
    基づいて負荷の指標を求める手段と、複数の所定成形サ
    イクルにおける前記指標を記憶する手段とを備え、前記
    記憶手段に記憶した複数の成形サイクルにおける前記指
    標に基づいて金型に作用する負荷の経時的な変動の監視
    を可能にしたことを特徴とする射出成形機の金型状態検
    出装置。
  3. 【請求項3】 パーソナルコンピュータを接続する手段
    を設けパーソナルコンピュータを接続し、複数の所定成
    形サイクルにおける前記指標を記憶する前記記憶手段を
    該接続されたパーソナルコンピュータ内に設け、前記指
    標をパーソナルコンピュータに送信し、パーソナルコン
    ピュータ内で記憶した複数回の成形サイクルの前記指標
    に基づき金型に作用する経時的な変動の監視を可能にし
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の射出成
    形機の金型状態検出装置。
  4. 【請求項4】 前記指標を複数の成形サイクルにわたっ
    て前記射出成形機の表示器にグラフ表示することで、金
    型に作用する負荷の経時的な変動の監視を可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の射出成形機
    の金型状態検出装置。
  5. 【請求項5】 前記指標を複数の成形サイクルにわたっ
    て前記パーソナルコンピュータの表示器にグラフ表示す
    ることで、金型に作用する負荷の経時的な変動の監視を
    可能にしたことを特徴とする請求項3記載の射出成形機
    の金型状態検出装置。
  6. 【請求項6】 前記指標に対して許容範囲を設定する手
    段と、前記設定された許容範囲と実際に得られた負荷の
    指標とを比較し、該指標が許容範囲を外れたとき外れた
    ことを通知する手段を具備する請求項1乃至5の内いず
    れか1項に記載の射出成形機の金型状態検出装置。
  7. 【請求項7】 前記通知手段は、前記指標が連続した所
    定回数の成形サイクルにわたり許容範囲を外れたとき、
    許容範囲を外れたことを通知する請求項6記載の射出成
    形機の金型状態検出装置。
  8. 【請求項8】 前記通知手段は、前記指標が所定時間内
    若しくは所定回数の成形サイクル内で所定回数以上許容
    範囲を外れたとき、許容範囲を外れたことを通知する請
    求項6記載の射出成形機の金型状態検出装置。
  9. 【請求項9】 前記指標は前記機構部の全動作範囲又は
    設定された動作範囲における該検出負荷に基づくピーク
    値であることを特徴とする請求項1乃至8の内いずれか
    1項に記載の射出成形機の金型状態検出装置。
  10. 【請求項10】 前記指標は前記機構部の全動作範囲又
    は設定された動作範囲における該検出負荷に基づく平均
    値であることを特徴とする請求項1乃至8の内いずれか
    1項に記載の射出成形機の金型状態検出装置。
  11. 【請求項11】 射出成形機の型開閉機構部をサーボモ
    ータで駆動制御する電動式射出成形機において、前記機
    構部の動作中に該機構部に作用する負荷を検出し、前記
    機構部の全動作範囲又は設定された動作範囲における前
    記検出負荷に基づいて負荷の指標を求め、複数の所定成
    形サイクルにおける前記指標を記憶し、記憶した複数の
    成形サイクルにおける前記指標に基づいて金型に作用す
    る負荷の経時的な変動を監視できるようにしたことを特
    徴とする射出成形機の金型状態検出方法。
  12. 【請求項12】 射出成形機の突出し機構部をサーボモ
    ータで駆動制御する電動式射出成形機において、該サー
    ボモータの制御部に前記機構部の動作中に該機構部に作
    用する負荷を検出し、前記機構部の全動作範囲又は設定
    された動作範囲における前記検出負荷に基づいて負荷の
    指標を求め、複数の所定成形サイクルにおける前記指標
    を記憶し、記憶した複数の成形サイクルにおける前記指
    標に基づいて金型に作用する負荷の経時的な変動を監視
    できるようにしたことを特徴とする射出成形機の金型状
    態検出方法。
  13. 【請求項13】 前記指標を複数の成形サイクルにわた
    って前記射出成形機の表示器にグラフ表示することで、
    金型に作用する負荷の経時的な変動を監視できるように
    した請求項11又は請求項12記載の射出成形機の金型
    状態検出方法。
  14. 【請求項14】 パーソナルコンピュータを接続し、前
    記指標を複数の成形サイクルにわたって前記パーソナル
    コンピュータの表示器にグラフ表示することで、金型に
    作用する負荷の経時的な変動を監視できるようにした請
    求項11又は請求項12記載の射出成形機の金型状態検
    出方法。
  15. 【請求項15】 前記指標に対して許容範囲を設定し、
    前記設定された許容範囲と実際に得られた負荷の指標と
    を比較し、該指標が許容範囲を外れたとき、外れたこと
    を通知するようにした請求項11乃至14の内いずれか
    1項に記載の射出成形機の金型状態検出方法。
  16. 【請求項16】 前記指標を前記機構部の全動作範囲又
    は設定された動作範囲における該検出負荷に基づくピー
    ク値とした請求項11乃至15の内いずれか1項に記載
    の射出成形機の金型状態検出方法。
  17. 【請求項17】 前記指標を前記機構部の全動作範囲又
    は設定された動作範囲における該検出負荷に基づく平均
    値とした請求項11乃至15の内いずれか1項に記載の
    射出成形機の金型状態検出方法。
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