JP2002035910A - 連続鋳造におけるタンディッシュ内残溶鋼の注入終了方法 - Google Patents

連続鋳造におけるタンディッシュ内残溶鋼の注入終了方法

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JP2002035910A
JP2002035910A JP2000218162A JP2000218162A JP2002035910A JP 2002035910 A JP2002035910 A JP 2002035910A JP 2000218162 A JP2000218162 A JP 2000218162A JP 2000218162 A JP2000218162 A JP 2000218162A JP 2002035910 A JP2002035910 A JP 2002035910A
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JP
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molten steel
tundish
residual
continuous casting
stopper
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Pending
Application number
JP2000218162A
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English (en)
Inventor
Seiji Ozaki
誠二 尾崎
Toshitsugu Takeda
利継 武田
Takeshi Asahina
健 朝比奈
Kenji Oshima
健二 大島
Toshio Fujimura
俊生 藤村
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異鋼種連続鋳造を行う際の残鋼量が少なくな
ったときに生ずる渦の発生を抑制し、これによって前チ
ャージの溶鋼のタンディッシュ内残鋼量を極力減らし
て、後チャージの成分混合領域を最小化できる連続鋳造
におけるタンディッシュ内残溶鋼の注入終了方法を提案
する。 【解決手段】 タンディッシュ内残溶鋼の注入終了に当
たり、タンディッシュ内残溶鋼量を測定する段階と、前
記測定結果に基づき、溶鋼注入速度を維持し、かつ、渦
の発生を防止できるようにタンディッシュストッパーを
下降させながら溶鋼の注入を続行する段階と、タンディ
ッシュノズルからスラグが流出する直前にストッパーを
更に下降させて、溶鋼の注入を終了する段階とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は連続鋳造方法に係り、特に異鋼種
の連続鋳造を行うときに前チャージの鋼種の連続鋳造を
タンディッシュからのスラグ流出をみることなく、かつ
残溶鋼量を最小限度に維持しながら注入を終了する連続
鋳造におけるタンディッシュ内残溶鋼の注入終了方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鋼の連続鋳造においては、異鋼種連続鋳
造が行われることが多い。この異鋼種連続鋳造において
は、一般にタンディッシュ内に前チャージの溶鋼を一定
量残し、しかる後、後チャージの鋼種を連続鋳造するよ
うになっている。その際、前チャージの溶鋼がタンディ
ッシュ内に多く残っていると、後チャージとの混合領域
が長くなり、連続鋳造における歩留まりの低下が起こ
る。
【0003】このような問題を解決するために、特開平
5-42346号公報には、取鍋のみの交換を行う異鋼種連続
鋳造に際し、湯溜り部を有するタンディッシュを用い、
前チャージの残溶鋼を湯溜り部内に残す一方、湯溜り部
の残溶鋼を検出する溶鋼レベル計を付設して残溶鋼量が
一定になるようにタンディッシュストッパーによりタン
ディッシュノズルの栓をして制御する連続鋳造方法が提
案されている。
【0004】この提案では、前チャージの残鋼量は一定
になるので、後チャージの成分希釈率を一定化でき、前
後チャージ間の成分差のみによって成分混合域の管理が
可能となり、また、残鋼量をモールド内へのスラグ流出
限界以上とすることによってタンディッシュスラグのモ
ールド内への流出が防止できるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案では、タンディッシュ内の残鋼量の限界は、少なくと
もモールド内へのスラグ流出限界以上となるので、前チ
ャージ溶鋼をタンディッシュ内に多量に残したまま、連
続鋳造を中断せざるを得ず、結局後チャージの連鋳片の
成分混合範囲が長くなるという問題がある。
【0006】このような問題を解決するためには、タン
ディッシュ内溶鋼が減少したときに渦が発生するのを防
止する手段が必要である。そのための手段として、タン
ディッシュノズル内溶鋼レベルが渦発生限界以下となっ
たときにストッパー下端をタンディッシュノズル直上に
臨ませる方法が考えられる。しかしながら、この方法で
は、タンディッシュノズルとストッパーの間から流出す
る溶鋼量が減少し、鋳造速度が低下し、生産性が下がる
という問題がある。
【0007】本発明は、前記課題を解決することを目的
とし、異鋼種連続鋳造を行う際の残鋼量が少なくなった
ときに生ずる渦の発生を抑制し、これによって前チャー
ジの溶鋼のタンディッシュ内残鋼量を極力減らして、後
チャージの成分混合領域を最小化できる連続鋳造におけ
るタンディッシュ内残溶鋼の注入終了方法を提案するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンディッシ
ュ内溶鋼が減少して渦が発生する限界に達したときに、
その渦の発生する中心の溶鋼表面直下にタンディッシュ
ストッパーを臨ませれば、渦の発生によるスラグの巻き
込みを抑制することができることを基礎にしている。
【0009】すなわち、本発明の連続鋳造におけるタン
ディッシュ内残溶鋼の注入終了方法は、タンディッシュ
内残溶鋼の注入終了に当たり、タンディッシュ内残溶鋼
量を測定する段階と、前記測定結果に基づき、溶鋼注入
速度を維持し、かつ、渦の発生によるスラグの巻き込み
を防止できるようにタンディッシュストッパーを下降さ
せながら溶鋼の注入を続行する段階と、タンディッシュ
ノズルからスラグが流出する直前にストッパーを更に下
降させて、溶鋼の注入を終了する段階と、からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を具体
的に説明する。図1は、本発明が適用される連続鋳造用
タンディッシュ2の模式図であって、(a)は残溶鋼4が十
分残っており渦が発生していない状態を、(b)は残溶鋼4
が減少して渦発生限界を下回りストッパー1が下降して
いる状態を、(c)は残溶鋼が極めて少なくなり、ストッ
パー1を下降させてもスラグ3の流出が避けられないため
ストッパー1によりノズル5の閉塞が行われた状態を示
す。
【0011】図1(a)〜(c)は、本発明によるタンディ
ッシュ内残溶鋼の注入終了方法を段階的に示した模式図
であって、図1(a)の状態では、タンディッシュ2内の溶
鋼面とタンディッシュ底面との距離は200mm以上あり、
この時点では渦によるタンディッシュスラグ3の巻き込
みは発生しない。したがって、ストッパー1は、待機状
態にあり、その下端はタンディッシュノズル5との接合
点からの距離が70mm以上となっている。
【0012】図1(b)の状態では、タンディッシュ2内の
溶鋼面が下がり、残溶鋼の深さが減少して溶鋼面に渦が
発生するようになっている。このような状態になること
が検知されたときには、ストッパー1を下降させ、その
下端を溶鋼面下方に浸漬させて渦によるタンディッシュ
スラグ3の鋳型への巻き込みを防止する。この際のスト
ッパー1の浸漬深さは、その下降によって溶鋼の注入速
度が低下しないようにするため、渦によるスラグ巻き込
みを防止しうる程度に留めるべきである。具体的な浸漬
深さは、操業解析によって求めることができる。
【0013】図1(c)の状態では、タンディッシュ2内の
溶鋼レベルが大きく下がり、溶鋼面とタンディッシュ2
底面との距離が30〜60mmとなり、スラグ3がノズル5を通
って流出するようになっている。この状態では、ストッ
パー1を下降させてもスラグの流出を避けることができ
ず、しいて下降させればノズル5からの溶鋼流出量が著
しく減少し、連続鋳造の継続が困難になる。したがっ
て、このような状態に至ることが検知されたときには、
直ちにストッパー1を完全に下降させ、タンディッシュ
ノズル5を止栓する。これにより、タンディッシュスラ
グ3が鋳型に流出するのが防止される。
【0014】上記の操作は、経験に基づき、手動操作に
よって行うこともできるが、例えば図2に示す制御シス
テムによって自動的に行うこともできる。すなわち、図
2に1例を示すように、タンディッシュ2内の溶鋼のレ
ベルを溶鋼レベル計11により測定し、その結果を渦発生
状態演算装置12に入力し、さらにその演算結果に基づき
ストッパー位置調整装置13によってストッパーの位置調
整を行うようにすればよい。
【0015】溶鋼レベル計11はタンディッシュ2の直上
に設置され、例えばレーザ距離計によりスラグ3間での
距離を測定する。タンディッシュ底面から溶鋼レベル計
11の基準面までの距離は既知であり、スラグ3の厚さも
ほぼ一定であるから、スラグ3までの距離を測定すれ
ば、残溶鋼4の深さが決定できる。
【0016】渦発生状態演算装置12には残溶鋼の深さの
他、タンディッシュ2の形状に関する情報、溶鋼の粘度
等の物理的数値等が入力される。また、これらの情報と
渦発生状態との関係式が設定されており、残溶鋼4の深
さの変化に伴い発生する渦の状態が演算されるようにな
っている。この渦の状態に基づいて、ノズル5からの溶
鋼注入速度に実質的な影響を与えず、かつ、スラグの巻
き込みを防止できるストッパー1の先端位置が決定され
る。
【0017】ストッパー位置調整装置13は、上記渦発生
状態演算装置12の演算結果に基づいてストッパー1の位
置を調整する装置であって、例えば公知のステップモー
タによってピニオンを駆動してラックを介してストッパ
ーの位置調整を行うようにすればよい。
【0018】実際の連続鋳造においてタンディッシュ内
残溶鋼の注入終了を本発明によって行ったところ、図3
に示すように、本発明方法ではタンディッシュ内に残留
する溶鋼量が、従来例、すなわち、本発明による制御を
行わず、渦発生限界において注入停止を行う場合に比べ
て0.45となった。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、連続鋳造におけるタン
ディッシュから鋳型への鋳造終了時においてタンディッ
シュ内の溶鋼面とタンディッシュ底面との距離が、タン
ディッシュノズル上に渦が発生し得る限界を下回った際
にも渦によるタンディッシュ内スラグの鋳型への巻き込
みを防止しながらタンディッシュ内の残溶鋼の注入を継
続できるので、残溶鋼量を大幅に低減できることにな
り、異鋼種連続鋳造における継ぎ目部分の成分混合域が
減少し、製品歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるタンディッシュ内残溶鋼の注入
終了方法を段階的に示した模式図である。
【図2】 本発明を実施するためのストッパー位置調整
システム1例を示すの概念図である。
【図3】 本発明によるタンディッシュ内残溶鋼量を従
来例と比較して示した対比図である。
【符号の説明】
1:ストッパー 2:タンディッシュ 3:スラグ 4:溶鋼 5:ノズル 11:溶鋼レベル計 12:渦発生演算装置 13:ストッパー位置調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 41/16 B22D 41/16 (72)発明者 朝比奈 健 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内内 (72)発明者 大島 健二 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内内 (72)発明者 藤村 俊生 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内内 Fターム(参考) 4E004 MB05 MB10 MB18 MB20 NA01 NC01 PA05 4E014 GA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュ内残溶鋼の注入終了に当
    たり、 タンディッシュ内残溶鋼量を測定する段階と、 前記測定結果に基づき、溶鋼注入速度を維持し、かつ、
    渦の発生によるスラグの巻き込みを防止できるようにタ
    ンディッシュストッパーを下降させながら溶鋼の注入を
    続行する段階と、 タンディッシュノズルからスラグが流出する直前にスト
    ッパーを更に下降させて、溶鋼の注入を終了する段階
    と、からなることを特徴とする連続鋳造におけるタンデ
    ィッシュ内残溶鋼の注入終了方法。
JP2000218162A 2000-07-19 2000-07-19 連続鋳造におけるタンディッシュ内残溶鋼の注入終了方法 Pending JP2002035910A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018328A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Jfe Steel Kk 連続鋳造用タンディッシュ及び鋼の連続鋳造方法
WO2014000135A1 (zh) * 2012-06-29 2014-01-03 宝山钢铁股份有限公司 一种连铸浇钢控制方法和装置
CN113579185A (zh) * 2021-06-29 2021-11-02 红河钢铁有限公司 提高连铸中间包余留钢回收率的方法

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