JP2002035359A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2002035359A
JP2002035359A JP2000221217A JP2000221217A JP2002035359A JP 2002035359 A JP2002035359 A JP 2002035359A JP 2000221217 A JP2000221217 A JP 2000221217A JP 2000221217 A JP2000221217 A JP 2000221217A JP 2002035359 A JP2002035359 A JP 2002035359A
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JP2000221217A
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Inventor
Masahiro Takagi
正宏 高木
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釘調整に頼らず、その台の履歴情報に基づい
て、簡易に客つきやその時宜に対応した対策を行い得る
構成を提供する。 【解決手段】 盤面上の各種作動を制御する、同種かつ
制御値の異なる複数の遊技制御要素(リーチ態様図柄乱
数N 〜N )を備えるとともに、バックアップ電源
30が供給される記憶装置RAMに所定遊技履歴情報
(累積図柄変動回数T)を累積記憶して、その所定累積
遊技履歴情報によって、複数の前記遊技形態要素から特
定の遊技制御要素を選定するようにしたから、遊技履歴
情報を、営業終了後の電源切断時も変動回数を記憶し
日、週、月等に跨って累積することができ、その履歴内
容に対応して複数の遊技制御要素から、最適の複数の遊
技制御要素を選定し、その台に対応した最適な遊技制御
を実行することができ、釘調整に頼らず、その台の履歴
情報に基づいた、客つきがよく、又は経営戦略上最適な
台にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機に関
し、詳しくはその遊技形態制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特別図柄を変動表示する特別図柄表示装
置と、遊技球の通過を検知する特別図柄始動スイッチを
具備する特別図柄始動領域とを備え、特別図柄始動スイ
ッチからの球検知信号の発生に基づき、特別図柄表示装
置の表示図柄を変動させた後に確定表示するようにし、
その確定図柄態様が所定の大当たり図柄態様である場合
に、遊技者に利得をもたらす作動を発生させるようにし
たパチンコ遊技機(いわゆる第1種パチンコ遊技機及び
第3種パチンコ遊技機)は、種々提案されている。
【0003】さらには、このようなパチンコ遊技機にあ
って、特別図柄始動領域を開閉制御する普通電動役物を
備え、さらに、予め定められた種々の図柄を変動表示す
る普通図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する普通図
柄始動スイッチを具備する普通図柄始動領域とを備え、
普通図柄始動スイッチからの球検知信号の発生に基づ
き、普通図柄表示装置の表示図柄を変動させた後に確定
表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当たり図
柄態様である場合に、普通電動役物を拡開駆動するよう
にしたパチンコ遊技機も良く知られている。尚、ここで
図柄始動領域としては、入賞の伴わないゲート型のもの
と、機裏に流下させて入賞球とするものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ遊技機
にあっては、採算が取れ、しかも客付きのよい台とした
り、または、新機種の入れ替えの際の客寄せ等、その時
宜に対応した台特性を実現するための手段としては、釘
調整のみに頼っていた。しかるに釘の調整は熟練の技術
が必要であり、なかなか遊技場の経営方針に沿うような
調整をすることは難しい。また、昨今の遊技機は、大当
たりまでに変化に富んだ演出がなされており、出球等の
直接利得だけが、客付きを左右するものでもない。本発
明は、釘調整に頼らず、その台の履歴情報に基づいて、
簡易に客付きやその時宜に対応した対策を行い得る構成
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、盤面上の各種
作動を制御する、同種かつ制御値の異なる複数の遊技制
御要素を備えるとともに、中央制御装置等からなる遊技
制御装置に、バックアップ電源が供給される記憶装置を
設け、該記憶装置に所定遊技履歴情報を累積記憶して、
その所定累積遊技履歴情報によって、複数の前記遊技形
態要素から特定の遊技制御要素を選定するようにしたパ
チンコ遊技機である。
【0006】ここでこのパチンコ遊技機として、上述の
特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置と、遊技球の
通過を検知する特別図柄始動スイッチを具備する特別図
柄始動領域とを備え、特別図柄始動スイッチからの球検
知信号の発生に基づき、特別図柄表示装置の表示図柄を
変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態
様が所定の大当たり図柄態様である場合に、遊技者に利
得をもたらす作動を発生させるようにしたパチンコ遊技
機があげられ、かかるパチンコ遊技機においては、盤面
上の各種作動を制御する、同種かつ制御値の異なる複数
の遊技制御要素を備えるとともに、中央制御装置等から
なる遊技制御装置に、バックアップ電源が供給される記
憶装置を設け、該記憶装置に所定遊技履歴情報を累積記
憶して、その累積遊技履歴情報によって、複数の前記遊
技制御要素から特定の遊技制御要素を選定するようにし
た構成が提案される。
【0007】すなわち、かかる構成にあっては、バック
アップ電源が供給される記憶装置に所定遊技履歴情報を
累積記憶したものであるから、遊技履歴情報を、営業終
了後の電源切断時も変動回数を記憶し日、週、月等に跨
って累積することができる。そして、その履歴内容に対
応して複数の遊技制御要素から、最適の複数の遊技制御
要素を選定し、その台に対応した最適な遊技制御が実行
されるようにする。
【0008】ここで、所定累積遊技履歴情報としては、
累積始動領域通過回数、累積図柄変動回数、累積大当た
り回数、累積入賞球数、累積払出球数、累積発射球数、
累積発射装置稼働時間等が提案される。このうちの複数
若しくは全部を用いることもできる。
【0009】また、所定累積遊技履歴情報によって選定
されるリーチ態様を定めるリーチ態様乱数又はリーチと
なる確率を定めるリーチ選択乱数とした構成が提案され
る。例えば、リーチ態様乱数として、大当たりを予感さ
せるリーチ(例えばロングリーチ)の出現率が高いもの
と、低いものとをあらかじめ設定しておき、特別図柄の
変動回数の累積値(累積図柄変動回数)が所定の数に到
達したら、前者のリーチ態様乱数を選定するようにする
構成が提案される。
【0010】また所定累積遊技履歴情報によって選定さ
れる遊技制御要素を、大当たり確率を定める大当たり乱
数としても良い。この場合には、大当たりの発生により
零帰する累積図柄変動回数が所定の数に到達したら、大
当たり確率の高い大当たり乱数を選定するようにした構
成が提案される。
【0011】さらにまた、所定累積遊技履歴情報によっ
て選定される遊技制御要素を、特別図柄の変動時間とし
た構成が提案される。ここで特別図柄の変動時間が短い
と、特別図柄始動記憶装置に記憶される始動記憶の消化
速度が速まり、限界始動記憶数(通常4個)を越えるこ
とにより発生する無効球が少なくなる。即ち、特別図柄
の変動時間が短いと、興趣に欠ける面はあるものの、遊
技者の利益にはつながる。そこで累積図柄変動回数が所
定の数に到達したら、相対的に短い特別図柄の変動時間
が選定されるようにし、始動記憶数の満杯による無効球
の発生を少なくする構成が提案される。
【0012】ここで上述の特別図柄表示装置等のほか
に、特別図柄始動領域の開口度を拡開制御する普通電動
役物を備え、さらに、種々の普通図柄を変動表示する普
通図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する普通図柄始
動スイッチを具備する普通図柄始動領域とを備え、普通
図柄始動スイッチからの球検知信号の発生に基づき、普
通図柄表示装置の普通図柄を変動させた後に確定表示す
るようにし、その確定図柄態様が所定の当たり図柄態様
である場合に、普通電動役物を拡開駆動するようにした
パチンコ遊技機にも本発明は適用され、この場合に、所
定累積遊技履歴情報によって選定される遊技制御要素
を、普通図柄の当たり確率を定める普通当たり乱数、又
は普通図柄の変動時間とすることができる。
【0013】即ち、累積図柄変動回数が所定の数に到達
したら、当たり確率の異なる普通当たり乱数を選定し
て、普通電動役物の開放頻度を変化させ、その結果とし
て、図柄変動回数を増やして、大当たりとなり易くした
り、又はその逆とする。
【0014】さらにまた、遊技制御要素を、普通図柄の
変動時間とした場合には、累積図柄変動回数が所定の数
に到達したら、相対的に短い普通図柄の変動時間が選定
され、始動記憶数の満杯による無効球の発生を少なくす
る等の変化をあたえることができる。
【0015】ここで所定累積遊技履歴情報を所定期間で
初期化する手段、又は外部より強制的に初期化する手段
(例えば累積データクリアスイッチSt)を設けても良
い。これにより例えば1週間ごとに初期化する等により
累積値の過大化を阻止したり、例えば初期化直前が所定
の曜日となるようにすれば、その曜日に利得が生じ易く
なる等の傾向性を与えることもでき、種々の営業戦略が
可能となる。
【0016】所定累積遊技履歴情報を所定期間使用しな
いデータ無効スイッチ等の使用停止手段を設けても良
い。これにより、上述の制御が経営方針にあっていない
場合には、使用停止することもでき、または、新台入れ
替え期間等の所定のサービス期間中または、早朝サービ
ス中等の期間にのみ有効とする等の経営戦略が可能とな
る。
【0017】累積遊技履歴情報の累積状況又は遊技制御
要素の選定段階を、画面表示,光又は/及び音により報
知する報知手段を備えるようにしても良い。例えば、図
柄表示による報知手段としては、図柄表示装置の画面上
に、数字,キャラクタの変化等により、その累積状況を
直接的または間接的に報知することにより構成される。
また、光,音の変化からなる報知手段としては、リーチ
時、特別図柄または普通図柄の変動時に発生する効果音
又は効果音楽を、そのリズム,音の高さ,音量等の表現
要素を段階的又は無段階的に、所定の傾向に従って変化
することにより構成される。これにより遊技者に遊技制
御要素の変更に伴う、利得の発生を予見させて、やる気
を起こさせたり、または逆に利得の喪失を予見させて、
焦りを起こさせたりする。
【0018】
【発明の実施の形態】添付図面について本発明の一実施
例を説明する。図1は、本発明が適用されるパチンコ遊
技機1を示し、その上部には枠ランプ2aが取付けられ
ている。また図2は、パチンコ遊技機1の遊技領域3の
正面図であって、その遊技領域3の上部コーナーにはコ
ーナー用飾りLED2bが設けられ、レールの内側に沿
ってレール飾り用LED2cが設けられている。これら
装飾ランプ及びLED2a〜2cは、後述するように本
発明に係る光によって限定有利作動を報知する報知手段
の一例を構成するものである。
【0019】図2は、パチンコ遊技機1の遊技領域3の
正面図であって、その遊技領域3の盤面中央には、図2
で拡大して示すように装着ケース(図示せず)の前部に
固定されたセンターケース4が配設され、該センターケ
ース4内に液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリッ
クスまたは7セグメント指示器等からなる特別図柄表示
装置6が設けられる。この特別図柄表示装置6には三つ
の特別図柄A,B,Cが横方向に並んで表示される。こ
の特別図柄A,B,Cは、「0」〜「14」等の数字等
からなる。
【0020】センターケース4の上部両側には4個のパ
イロットランプからなる始動記憶数表示装置8が設けら
れる。この始動記憶数表示装置8は、図3で示す記憶装
置RAMの一部領域により構成される始動記憶装置に記
憶された球数を表示する。さらに窓孔5上には、特定の
色を点灯する三個のLEDからなる普通図柄表示装置1
0が配設される。この三個のLEDは順次点滅して、種
々の組み合わせの点灯態様を表示する。そして、この点
灯態様が所定の当り状態の場合には、普通電動役物15
を開放する。尚、この普通図柄表示装置10としては、
液晶表示器や一乃至複数個の7セグメント指示器等によ
り構成し、その表示内容により、当り,はずれを決定す
るものであっても良い。
【0021】センターケース4の両側には、普通図柄作
動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、
遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート13,13に
内蔵された普通図柄始動スイッチ(図3参照)から球検
出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動
する。
【0022】また、普通図柄表示装置10の両側位置に
は、4個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶
数表示装置12が設けられ、前記普通図柄始動スイッチ
からの球検出信号が、所定数を上限として記憶装置RA
Mの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示す
る。
【0023】普通図柄表示装置10の表示結果が、上述
したような所定の当り状態の場合には、センターケース
4の直下位置に配設した普通電動役物15の開閉翼片1
6,16が、後述する利益開放作動中ではない通常状態
で、約0.5秒、利益開放作動中には約1.5秒、拡開
して、特別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、球が
入り易い状態に変換する。この普通電動役物15の球入
口は、特別図柄表示装置6を駆動するための、始動領域
となる。また、普通電動役物15内には、球検出構成を
構成する光電スイッチ、リミットスイッチ等の始動領域
通過検出スイッチ(図3参照)が備えられ、該始動スイ
ッチによる球通過検知に伴って、特別図柄表示装置6の
特別図柄A,B,Cが変動表示し、所定の図柄を停止表
示することとなる。
【0024】前記普通電動役物15のさらに下方には、
特定領域25を有する大入賞口23を備え、蓋体24を
ソレノイド(図3参照)により開閉制御することにより
大入賞口23を開放状態と閉鎖状態のいずれかに変換す
る変動入賞装置22が配設されている。そして、特別図
柄表示装置6が所定の組み合わせで表示されると、大当
たりとなると、蓋体24が開いて、その開放状態で蓋体
24上面が案内作用を生じて、大入賞口23へ遊技球を
案内すると共に、特定領域25に遊技球が入ると、連続
開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。
【0025】次に上記パチンコ遊技機1の作動につき説
明する。前記特別図柄始動領域14から遊技球が流入す
ると、景品球の供給と共に特別図柄表示装置6が駆動す
る。尚、連続的に通過した場合には、始動スイッチによ
る球検出が始動記憶装置(RAM)に記憶され、その記
憶に基づいて上述のように始動記憶数表示装置8のLE
Dが順次点灯し、最高4個まで保留される。このLED
は図柄が変動開始する都度、消灯されて、記憶数が減少
する。
【0026】この特別図柄表示装置6が駆動すると、特
別図柄A,B,Cは図5の図柄順列に従って変動開始
し、通常は約6.5 秒以上経過すると、特別図柄A,B,
Cの順番に図柄変動が停止する。そして、特別図柄A,
B,Cが後述するように、同じ図柄の組み合わせになる
と、大当りが発生し、サウンドジェネレーター(図3参
照)がファンファーレを発すると共に、変動入賞装置2
2のソレノイドが駆動して、蓋体24が前方に傾動して
大入賞口23が開放する。この開放は、約10個の遊技球
が入賞するか、所定時間が経過するまで継続される。ま
た上述したように、大入賞口23の特定領域25を通過
した時は、連続駆動し、その開放動作終了後に再び大入
賞口23が開放する。この連続作動の回数は、初回開放
を含め最高16回までとする。
【0027】かかる制御態様につき詳細に説明する。上
述の特別図柄A,B,Cの図柄変動は、図3で示す中央
制御装置CPU等からなるマイクロコンピュータにより
構成される遊技制御装置で制御される。ここで、中央制
御装置CPUには記憶装置ROM及び記憶装置RAMが
接続される。この記憶装置RAMには、バックアップ電
源30が供給され、記憶装置RAMに記憶される所定遊
技履歴情報が、累積図柄変動回数、累積始動領域通過回
数、累積大当たり回数、累積入賞球数、累積払出球数、
累積発射球数、累積発射装置稼働時間等の所定遊技履歴
情報が、主電源を切っても経時的に記憶保持されるよう
にしている。この所定遊技履歴情報として、以下の実施
例では累積図柄変動回数を用いている。
【0028】記憶装置ROMには、0〜630のコマか
らなる大当たり確率を定める大当たり乱数Kが格納され
る。そして、特別図柄始動領域14に球が入って、始動
スイッチで球検出されると、その時点における乱数値が
選出され、その内容が記憶装置RAMに記憶される。図
柄が変動開始すると、記憶内容を調べ、「7」及び「3
15」を大当たり乱数値としている(確率;2/63
1)。尚、後述する所定累積遊技履歴情報によって選定
される遊技制御要素を、大当たり乱数とした構成にあっ
て、高確率の大当たり乱数K’の場合として、「7」、
「77」、「315」を大当たり乱数値としている(確
率;3/631)。
【0029】また記憶装置ROMには、大当たり乱数K
の結果により選定される大当たり図柄乱数Lと、ハズレ
図柄乱数Ma ,Mb ,Mc が格納され、当たり,ハズレ
に基づき停止図柄となる図柄を決定する。
【0030】さらにまた記憶装置ROMには、0〜47
の乱数値からなるリーチ態様乱数N 〜N が格納さ
れる。この各リーチ態様乱数N 〜N は、非リーチ
状態のときと異なる変動態様の複数のリーチ変動態様p
〜p を備え、いずれのリーチ変動態様でリーチ作
動を行うかを決定するものであり、かつその抽選配分
(制御値)が異なっているものである。このリーチ態様
乱数N 〜N は、当たり図柄の場合、及びハズレ図
柄であってA=Bの場合に選択される。このリーチ変動
態様p 〜p としては、後述するように、ノーマル
スクロール,ロングスクロール,定速スクロール,逆走
行,低速走行からの加速度的停止,図柄の反転等の、種
々の変動態様、及びその組み合わせによって構成され得
る。
【0031】本発明にあっては、このように複数のリー
チ態様乱数N 〜N (遊技制御要素)を備えるとと
もに、ハズレの場合には、特別図柄A,B,Cの累積図
柄変動回数T(所定累積遊技履歴情報)により、リーチ
態様乱数N ,N のうちいずれかが選定されるよう
にし、当たりの場合にはリーチ態様乱数N が選定さ
れるようにしている。
【0032】次に、上述の各乱数を用いてなる、図柄表
示態様を説明する。まず、特別図柄始動領域14を球が
通過すると同時に大当たり乱数Kを選定し、当たりまた
はハズレを決定する。尚、この過程で、始動記憶数が満
杯状態(4個)となっている場合には、特別図柄始動領
域14を球が通過しても無効としたり、変動中の場合に
は、始動記憶数を一個加算する等の処理が行なわれる。
そして、この特別図柄始動領域14への球通過、または
始動記憶数の減算に基づき特別図柄表示装置6が変動す
る。
【0033】そして、大当たり乱数KがK=7,77の
場合には、大当たりとなり、始動スイッチからの球検知
信号の発生に伴って、又は始動記憶装置に記憶されてい
る場合にはその記憶消化に伴って、特別図柄A,B,C
を変動させると共に、図6で示す大当たり図柄乱数Lか
ら値を選出して、大当たり図柄を決定する。さらにはリ
ーチ態様乱数N を抽選し、いずれの特殊変動態様で
リーチ作動を行うかを決定する。ここで、大当たり図柄
乱数Lは、0〜14の15コマからなり、該コマに対応
する当たり図柄を選出する。図6の乱数図表は、上段が
乱数値、下段がその乱数値に対応して実際に表出する図
柄を示している。
【0034】そして、特別図柄A,Bを順次循環変動し
て停止させ、同一図柄となるようにしてリーチ状態と
し、リーチ態様乱数N の抽選により指定されたP
〜pのいずれかからなる所定の特殊動作形態を実行し
た後に、特別図柄Cが図柄停止して、大当たり図柄乱数
Lによりあらかじめ決定された、下段に示す「1,1,
1」、「2,2,2」、「3,3,3」、「4,4,
4」等からなる同一図柄の組み合わせを特別図柄A,
B,Cに表出する。そして、「大当たり」となって、上
述の変動入賞装置22の拡開作動が行われることとな
る。
【0035】一方、大当たり乱数Kの抽選値が当たりコ
マでない場合には、ハズレとなり、特別図柄A,B,C
を変動させると共にハズレ図柄乱数Mc ,Mb ,Ma を
順次選出し、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。こ
の時、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb から選出された図柄
が、特別図柄A=Bとなった場合には、リーチ作動を発
生させるようにし、後述するように、累積図柄変動回数
により選定されたいずれかのリーチ態様乱数N ,N
からリーチ変動態様p 〜p のいずれかを抽選
し、当該リーチ変動態様を実行する。そして抽選により
大当たり図柄が得られてしまった場合は、再度、ハズレ
図柄乱数を選出し直して、確実にハズレ図柄となるよう
にする。
【0036】次に普通図柄作動につき説明する。遊技球
が普通図柄始動ゲート13を通過すると、該遊技球は普
通始動スイッチ(図3参照)で検出される。この普通始
動スイッチで球検出されると、図4で示すように、普通
図柄表示装置10の普通図柄が変動する。この普通図柄
は、左赤色,中緑色,右赤色の3個のLEDで構成され
る。
【0037】この普通図柄表示装置10が変動中、又は
普通電動役物15が開放中のときに、普通始動スイッチ
で球検出されると、普通始動記憶装置(RAM)にその
球検出が記憶され、記憶数の消化に伴って普通図柄始動
記憶数表示装置12のLEDが点灯し、普通図柄が変動
開始になる都度消灯されて、記憶個数が表示される。
尚、普通図柄始動記憶数表示装置12の最大記憶数は4
個であり、それ以上は無効とされる。
【0038】普通図柄表示装置10の変動停止後、又は
普通電動役物15の開放動作終了後に、普通始動記憶装
置(RAM)の始動記憶に基づいて普通図柄表示装置1
0は再び変動開始する。普通図柄表示装置10が変動開
始後、通常状態では、約28秒以上経過すると変動が停
止する。
【0039】普通図柄表示装置10が変動を停止したと
きに表示する図柄態様は、図7で示すように、「0」か
ら「20」までのコマからなる記憶装置ROMに格納さ
れた普通図柄当たり乱数Pにより決定される。すなわち
普通始動スイッチで球検知されると、普通図柄当たり乱
数Pから乱数値が選出され、その内容が記憶されて、普
通図柄表示装置10が変動開始すると同時に、記憶した
内容を調べ、「3」〜「20」のいずれかであれば当た
りとしている。この当たりの場合は、図8に示す当たり
普通図柄乱数Qより停止態様を決定し、左赤色,右赤色
のいずれか少なくとも一つが点灯した状態となる。ハズ
レの場合は、中緑色のLEDのみが点灯した状態とな
る。そして当たりの場合には、普通電動役物15の拡開
駆動を生じ、常態では、普通電動役物15が約0.5秒
間拡開され、利益開放作動中では約1.5秒間拡開され
ることとなる。
【0040】次に本発明の要部につき説明する。ここ
で、本発明の実施例にあっては、特別図柄の累積図柄変
動回数T(遊技履歴情報の一例)を累積しておき、その
累積値により、上述したハズレの場合にリーチ態様乱数
,N のいずれかを選定するようにしている。こ
の累積図柄変動回数Tは、バックアップ電源が供給され
た記憶装置RAMに記憶されるものであり、このため主
電源を切っても記憶保持される。このため、累積図柄変
動回数T(遊技履歴情報)は、日、週、月等に跨って累
積することができる。
【0041】これらのリーチ態様乱数N 〜N は、
リーチ変動態様p 〜p の抽選配分が異なる。この
リーチ変動態様p 〜p の内容は次の通りである。
【0042】リーチ変動態様p は、変動時間10秒
の、通常の特別図柄Cの変動が行われるものである。
【0043】リーチ変動態様p は通常の変動時間1
0秒に加えて、逆走行,低速走行からの加速度的停止,
図柄の反転等の、種々の変動態様の変動が10秒加算さ
れるものである。
【0044】リーチ変動態様p は、変動時間15秒
としたいわゆるロングリーチといわれるものである。
【0045】リーチ変動態様p は、変動時間15秒
に加えて、逆走等特殊態様の変動が10秒加算されるも
のである。
【0046】リーチ変動態様p は、一旦停止、図柄
の反転等、上述の各変動態様にはみられない特殊な変動
態様によるものである。
【0047】これらの変動態様は、夫々が遊技者にとっ
て、区別され得るものであれば良く、本発明にあって、
その変動態様自体には大きな意味はない。
【0048】次にリーチ態様乱数N 〜N は0〜4
7の48通の乱数値からなり、その乱数値配分は次の通
りである。
【0049】リーチ態様乱数N 0〜11 12通 p 12〜23 12通 p 24〜31 8通 p 32〜43 12通 p 44〜47 4通
【0050】リーチ態様乱数N 0〜23 24通 p 24〜35 12通 p 36〜39 4通 p 40〜45 6通 p 46〜47 2通
【0051】リーチ態様乱数N 0〜 1 2通 p 2〜 7 6通 p 8〜11 4通 p 12〜23 12通 p 24〜47 24通
【0052】以上のようなリーチ態様乱数の選定とし
て、図9のフローチャートで示すように、遊技機稼働開
始により、特別図柄A、B,Cの累積図柄変動回数T
(遊技履歴情報の一例)が1万回迄はリーチ態様乱数N
を使用して大当たりに対する期待度の高いリーチ態
様が相対的に数多く出現するように制御し、累積図柄変
動回数Tが1万回を越え3万回迄はリーチ態様乱数N
とする。また、累積図柄変動回数Tが3万回を越える
と、再びリーチ態様乱数N となるようにする。
【0053】ここで、リーチ態様乱数N は、リーチ
変動態様p の配分が多い等、リーチ態様乱数N
配分が近似しており、このため、かかるリーチ態様乱数
にあっては、その結果がハズレとはなるものの、大
当たりのときに発生し易いリーチ変動態様p となる
確率が高いことからも、大当たりとなる予見を遊技者に
与え易いものであり。このため、遊技の最初の頃は、大
当たりとなりやすい感触を与え得るから、早朝サービス
や新台入れ替え時に最適となる。また、3万回を越える
と、リーチ態様乱数N に戻り、大当たりとなりやす
い感触を与えて、やる気を起こさせることとなる。この
パターンは種々提案され、N −N−N の順でリ
ーチ態様乱数が順次選択されるようにしても良い。
【0054】また、累積図柄変動回数Tの閾値は種々提
案され、累積図柄変動回数Tが最初の500回程度まで
リーチ態様乱数N を選択することにより、早朝サー
ビスに対応し得る配分割合とする等、種々のパターンが
提案される。また、リーチ態様乱数N をはずれの時
にも用いても良く、この場合には、累積図柄変動回数T
の所定回数領域で大当たりの時と同様なリーチ作動態様
,p を頻発させることができ、遊技者に高揚感
を与えることができる。
【0055】ここで累積図柄変動回数Tは、所定回数を
越えると自動的に初期化されるようにしても良く、ま
た、所定期間の経過(たとえば1週間)の経過により、
自動的に初期化されるようにしても良い。また図9で示
すように、累積データクリアスイッチSt(図3参照)
を設けて外部操作によりクリアフラグを立てることで特
別図柄の変動停止後データを0クリアし、再び累積を開
始するようにしても良い。これにより累積値の過大化を
阻止したり、例えば初期化直前が所定の曜日となるよう
にすれば、その曜日に利得感(又は不利益感)が生じ易
くなる等の傾向性を与えることもでき、種々の営業戦略
が可能となる。
【0056】さらには、現状と同様の制御が経営方針に
合っている遊技場もあり、また全機同様の変動となると
客付きが偏るため、記憶装置RAMのデータ無効スイッ
チSc(図3参照)を設けるようにしてもよい。
【0057】上述の構成は、所定累積遊技履歴情報とし
て累積図柄変動回数Tを用いたものであるが、累積始動
領域通過回数、累積大当たり回数、累積入賞球数、累積
払出球数、累積発射球数、累積発射装置稼働時間等を用
いることもできる。ここで累積始動領域通過回数とした
場合には、記憶満杯時の無効球もカウントされることと
なるが、累積図柄変動回数Tとほぼ同じ作用を生ずる。
累積大当たり回数は、大当たり回数の増加にともない、
利益又は不利益な制御状態(実際はともかく、利益又は
不利益な状態であると遊技者に感じさせる制御状態も含
む)に変換するものである。その他、累積入賞球数、累
積払出球数、累積発射球数、累積発射装置稼働時間等
も、遊技者の心理変化と関係する遊技履歴内容にかかる
ものであるから、これらまたはこれらの組み合わせによ
り、利益又は不利益な制御状態に変換するようにしても
良い。
【0058】上述の構成は、図柄表示確定に至る図柄作
動内容を制御するものであって、所定累積遊技履歴情報
によって選定される遊技制御要素として、リーチ態様を
定めるリーチ態様乱数N ,N を用いた構成である
が、これをリーチとなる確率を定める制御値の異なるリ
ーチ選択乱数を複数設けて、これを累積遊技履歴情報に
より選定するようにしても良い。
【0059】また、所定累積遊技履歴情報によって選定
される遊技制御要素が、大当たり確率を定める大当たり
乱数とし、その制御値の異なる大当たり乱数K,K’
(図3参照)を複数設け、累積遊技履歴情報によりこれ
を選定するようにしても良い。この場合には、累積遊技
履歴情報により実質的利益が変化することとなる。さら
にまた、所定累積遊技履歴情報によって選定される遊技
制御要素が、特別図柄A,B,Cの変動時間としても良
い。ここで特別図柄A,B,Cの変動時間が短いと、特
別図柄始動記憶装置8に記憶される始動記憶の消化速度
が速まり、限界始動記憶数(通常4個)を越えることに
より発生する無効球が少なくなる。即ち、特別図柄A,
B,Cの変動時間が短いと、興趣に欠ける面はあるもの
の、遊技者の利益にはつながる。従って、特別図柄A,
B,Cの変動時間が短くなることは、始動記憶装置の始
動記憶数の消化速度が早まり、時間当たりの変動回数が
飛躍的に向上し得ることとなり、遊技者に大きな利益が
供与されることが期待される。
【0060】そこで累積図柄変動回数Tが所定の数に到
達したら、相対的に時間が異なる特別図柄A,B,Cの
変動時間が選定されるようにし、始動記憶数の満杯によ
る無効球の発生が変化することとなる。
【0061】ここで所定累積遊技履歴情報によって選定
される盤面上の各種作動を制御するための遊技制御要素
として、普通図柄の当たり確率を定める普通当たり乱
数、又は普通図柄の変動時間としても良い。
【0062】即ち、累積図柄変動回数T等が所定の数に
到達したら、当たり確率の異なった普通当たり乱数を選
定して、普通電動役物の開放頻度を高くし(又は低く
し)する。これにより普通電動役物の開放頻度を高くし
た場合には、その結果として、図柄変動回数が増えて、
大当たりとなり易くなる。
【0063】さらにまた、盤面上の各種作動を制御する
遊技制御要素を、普通図柄の変動時間とした場合には、
累積図柄変動回数が所定の数に到達したら、相対的に異
なる普通図柄の変動時間が選定されることとなり、始動
記憶数の満杯による無効球の発生率が変化することとな
る。さらに言えば、変動短縮がなされた場合には、図柄
始動領域14への入賞頻度が飛躍的に向上する。このた
め、特別図柄A,B,Cは頻繁に変動することとなる。
従って、特別図柄A,B,Cの変動時間が短くなること
は、始動記憶装置の始動記憶数の消化速度が早まり、時
間当たりの変動回数が飛躍的に向上し得ることとなり、
遊技者に大きな利益が供与されることが期待される。従
って累積図柄変動回数の変化により、遊技者の受ける利
益が異なってくることとなる。
【0064】ここで累積遊技履歴情報(累積図柄変動回
数T)の累積状況を、図柄表示,光又は/及び音により
報知する報知手段を備えるようにしても良い。例えば、
図柄表示による報知手段としては、図柄表示装置の画面
上に、数字,キャラクタの変化等により、その累積状況
を直接的または間接的に報知することにより構成され
る。また、光,音の変化からなる報知手段としては、リ
ーチ時、特別図柄または普通図柄の変動時に発生する効
果音又は効果音楽を、そのリズム,音の高さ,音量等の
表現要素を段階的又は無段階的に、所定の傾向に従って
変化することにより構成される。これにより遊技者に遊
技制御要素の変更に伴う、利得の発生を予見させて、や
る気を起こさせたり、または逆に利得の喪失を予見させ
て、焦りを起こさせたりする。
【0065】まず報知手段として、光を用いる場合につ
き説明する。この光による報知手段として、枠ランプ2
aとLED2b,2cが用いられ、変動短縮作動中は特
異な点滅作動を生ずるようにする等が考えられる。尚、
これらのいずれかのみ、または適宜のランプまたはLE
Dの組み合わせにより変動短縮作動中であることを表現
することができる。すなわちランプまたはLED2a〜
2cの点滅間隔を、累積図柄変動回数Tの進行により、
段階的に短くなるようにする。または逆に、段階的に長
くなるようにする。
【0066】また例えば、赤と緑のように、異なる発光
色のLEDを、別途設けて、累積遊技履歴情報の進行状
況に応じて発光色を順次変えるようにしても良い。
【0067】次に報知手段として、効果音又は効果音楽
を用いるようにしても良い。ここで図柄の変動時や、大
当り発生及び作動中等の遊技状態を報知するために約2
0種類の効果音プログラムが記憶装置ROMに用意され
ており、図4の制御動作を行なう中央制御装置CPUか
らの指令によりサウンドジェネレーター(音声出力装
置)にて発生された音声信号が、パワーアンプで増幅さ
れてスピーカから音声として出力される。そして累積遊
技履歴情報の進行状況に応じてこの効果音、図柄の変動
音を段階的に切り替えるようにする。すなわち効果音の
リズムを段階的又は無段階的に速めて、切迫感を高揚さ
せたり、または逆に段々とリズムを緩徐として、最後に
は冗長としてから効果音を停止し、その終末を感じさせ
るようにしても良い。または、効果音の音の高さ(ピッ
チ)を徐々に上げるか、又は下げるようにしても良い。
さらには固有の効果音楽を流すようにしても良く、この
場合に、その消化状況の報知は、上記と同様に、効果音
楽のリズム,音の高さを変えるようにする。
【0068】累積遊技履歴情報の進行状況を報知する他
の手段としては、効果音,効果音楽自体を他のものに段
階的に変更するようにしても良い。例えば、始めはゆっ
たりとしたメロディーの音楽とし、30回目頃から急激
に激しいメロディーの音楽とする等のように、その内容
を変えるようにすれば、遊技者は終了の到来間近を感得
することとなる。
【0069】而して、光,音によっても、累積遊技履歴
情報の進行状況を遊技者に報知することが可能となり、
かかる報知により、ともすると漫然とした状態に落ち込
み易い遊技に、より切迫した緊張感を遊技者に与えるこ
とが可能となる。
【0070】上記の手段は、消化状況を感覚的に報知す
るものであるが、音声出力装置から発せられる音声によ
り累積遊技履歴情報(累積図柄変動回数T)の進行状況
を具体的に報知するようにしても良い。このような構成
にあっては、報知態様が聴覚を刺激して、感情に直接訴
えるものであり、切迫感を効果的に刺激することが可能
となる利点がある。また図柄表示装置6に直接、数値表
示をしてもよい。更にはキャラクを変化させたり、又は
キャラクの色彩を変化させる等、視覚により報知するこ
とも提案され得る。尚、累積遊技履歴情報の進行状況の
変化ではなく、遊技制御要素の選定段階を示すようにし
ても良い。
【0071】
【発明の効果】本発明は上述したように、盤面上の各種
作動を制御する、同種かつ制御値の異なる複数の遊技制
御要素を備えるとともに、バックアップ電源が供給され
る記憶装置に所定遊技履歴情報を累積記憶して、その所
定累積遊技履歴情報によって、複数の前記遊技形態要素
から特定の遊技制御要素を選定するようにしたから、遊
技履歴情報を、営業終了後の電源切断時も変動回数を記
憶し日、週、月等に跨って累積することができ、その履
歴内容に対応して複数の遊技制御要素から、最適の複数
の遊技制御要素を選定し、その台に対応した最適な遊技
制御を実行することができ、釘調整に頼らず、その台の
履歴情報に基づいた、客つきがよく、または、新機種の
入れ替えの際の客寄せ等、その時宜に対応した台特性を
容易に実現できる等、経営戦略上最適な台にすることが
できる。
【0072】ここで、所定累積遊技履歴情報によって選
定される遊技制御要素を、リーチ態様を定めるリーチ態
様乱数又はリーチとなる確率を定めるリーチ選択乱数と
した構成にあっては、遊技者に大当たりへの期待感を、
その所定遊技履歴情報の累積度に対応して変化させるこ
とができ、興趣ある遊技形態を実現できる。
【0073】また、所定累積遊技履歴情報によって選定
される遊技制御要素を、大当たり確率を定める大当たり
乱数とした場合には、大当たりの発生頻度を所定遊技履
歴情報の累積度に対応して変化させることができ、実質
的な利得供与を変化させて、興趣ある遊技形態を実現で
きる。
【0074】さらにまた、所定累積遊技履歴情報によっ
て選定される遊技制御要素を、特別図柄の変動時間とし
た構成にあっては、所定遊技履歴情報の累積度に対応し
て始動記憶数の満杯による無効球の発生率を変化させる
ことができ、興趣ある遊技形態を実現できる。
【0075】普通図柄の当たり確率を定める普通当たり
乱数、又は普通図柄の変動時間としたものにあっては、
かかる普通図柄を備えた構成にあって、所定遊技履歴情
報の累積度に対応して遊技者に供与される利得を変化さ
せることができ、興趣ある遊技形態を実現できる。ここ
で所定累積遊技履歴情報を所定期間で初期化する手段、
又は外部より強制的に初期化する手段を設けたり、所定
累積遊技履歴情報を所定期間使用しない使用停止手段を
設けた場合には、種々の営業戦略が可能となる。
【0076】累積遊技履歴情報の累積状況又は遊技制御
要素の選定段階を、図柄表示または/及び、光,音の変
化により報知する報知手段を備えるようにした構成にあ
っては、遊技者に遊技制御要素の変更に伴う、利得の発
生を予見させてやる気を起こさせたり、または逆に利得
の喪失を予見させて、焦りを起こさせたりして、興趣あ
る遊技形態を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ機1を示す正面図である。
【図2】本発明の遊技領域3を示す正面図である。
【図3】マイクロコンピュータを示すブロック回路図で
ある。
【図4】普通図柄の図柄順列図である。
【図5】特別図柄A,B,Cの通常図柄と、特定図柄の
種類を示す組合わせ図である。
【図6】大当り図柄乱数Lの乱数図表である。
【図7】普通図柄当たり乱数Pの乱数図表である。
【図8】当り普通図柄乱数Qの乱数図表である。
【図9】累積図柄変動回数Tとリーチ態様図柄乱数N
〜N との選択関係を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 6 図柄表示装置 10 普通図柄表示装置 11 普通図柄始動記憶数表示装置 13 普通図柄始動ゲート 14 図柄始動領域 15 普通電動役物 22 入賞装置 23 大入賞口 30 バックアップ電源 A,B,C 特別図柄 St 累積データクリアスイッチ Sc データ無効スイッチ T 累積図柄変動回数 N 〜N リーチ態様図柄乱数 K,K’ 大当たり乱数

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】盤面上の各種作動を制御する、同種かつ制
    御値の異なる複数の遊技制御要素を備えるとともに、中
    央制御装置等からなる遊技制御装置に、バックアップ電
    源が供給される記憶装置を設け、該記憶装置に所定遊技
    履歴情報を累積記憶して、その所定累積遊技履歴情報に
    よって、複数の前記遊技形態要素から特定の遊技制御要
    素を選定するようにしたパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置
    と、遊技球の通過を検知する特別図柄始動スイッチを具
    備する特別図柄始動領域とを備え、特別図柄始動スイッ
    チからの球検知信号の発生に基づき、特別図柄表示装置
    の表示図柄を変動させた後に確定表示するようにし、そ
    の確定図柄態様が所定の大当たり図柄態様である場合
    に、遊技者に利得をもたらす作動を発生させるようにし
    たパチンコ遊技機において、 盤面上の各種作動を制御する、同種かつ制御値の異なる
    複数の遊技制御要素を備えるとともに、中央制御装置等
    からなる遊技制御装置に、バックアップ電源が供給され
    る記憶装置を設け、該記憶装置に所定遊技履歴情報を累
    積記憶して、その所定累積遊技履歴情報によって、複数
    の前記遊技制御要素から特定の遊技制御要素を選定する
    ようにした請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】所定累積遊技履歴情報が、累積図柄変動回
    数、累積始動領域通過回数、累積大当たり回数、累積入
    賞球数、累積払出球数、累積発射球数、累積発射装置稼
    働時間のうちのいずれか、またはそのうちの複数若しく
    は全部である請求項2記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】所定累積遊技履歴情報によって選定される
    遊技制御要素が、リーチ態様を定めるリーチ態様乱数又
    はリーチとなる確率を定めるリーチ選択乱数であること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載のパチンコ遊
    技機。
  5. 【請求項5】所定累積遊技履歴情報によって選定される
    遊技制御要素が、大当たり確率を定める大当たり乱数で
    ある請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ
    遊技機。
  6. 【請求項6】所定累積遊技履歴情報によって選定される
    遊技制御要素が、特別図柄の変動時間である請求項2乃
    至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置
    と、遊技球の通過を検知する特別図柄始動スイッチを具
    備する特別図柄始動領域とを備え、特別図柄始動スイッ
    チからの球検知信号の発生に基づき、特別図柄表示装置
    の特別図柄を変動させた後に確定表示するようにし、そ
    の確定図柄態様が所定の大当たり図柄態様である場合
    に、遊技者に利得をもたらす作動を発生させるようにす
    ると共に、特別図柄始動領域の開口度を拡開制御する普
    通電動役物を備え、さらに、種々の普通図柄を変動表示
    する普通図柄表示装置と、遊技球の通過を検知する普通
    図柄始動スイッチを具備する普通図柄始動領域とを備
    え、普通図柄始動スイッチからの球検知信号の発生に基
    づき、普通図柄表示装置の普通図柄を変動させた後に確
    定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当たり
    図柄態様である場合に、普通電動役物を拡開駆動するよ
    うにしたパチンコ機において、 所定累積遊技履歴情報によって選定される遊技制御要素
    が、普通図柄の当たり確率を定める普通当たり乱数、又
    は普通図柄の変動時間である請求項2又は請求項6記載
    のパチンコ遊技機。
  8. 【請求項8】所定累積遊技履歴情報を所定期間で初期化
    する手段、又は外部より強制的に初期化する手段を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに
    記載の遊技機。
  9. 【請求項9】所定累積遊技履歴情報を所定期間使用しな
    い使用停止手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項8のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  10. 【請求項10】累積遊技履歴情報の累積状況又は遊技制
    御要素の選定段階を、画面表示,光又は/及び音により
    報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項9のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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