JP4776677B2 - 遊技機 - Google Patents
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上記変動表示ゲームは、例えば、複数の図柄(識別情報)から構成される図柄列を、変動表示装置に形成された左、中、右の表示領域の各々で上から下に各図柄が移動するように更新表示させることで行われ、変動表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各表示領域の変動表示を左、右、中の順に停止させて各々所定の図柄を停止表示することで停止結果を導出することとなっている。尚、該停止結果は例えば変動表示ゲームの開始時には既に決定されていて、該複数の表示領域の変動表示は、該予め決定されている停止結果となるように各図柄が停止制御されるようになっている。
最近では、変動表示ゲームの途中(例えば、全表示領域が未だ変動表示中)において、その後にリーチ状態となる旨を予告する画像を表示するようにしたパチンコ遊技機も考えられている。このようなパチンコ遊技機においては、予告画像が表示された場合に必ずリーチ状態となってしまうのでは、遊技者は予告画像ばかりに注視してしまうため変動表示ゲームがリーチ状態とならない場合にも所定の確率で予告画像を表示するようにしている。(例えば、特許文献1参照。)。
また、リーチ状態が発生した場合に、そのリーチ状態の実行時間、図柄の更新態様(更新速度、更新方向、更新する図柄の大きさなど)、登場するキャラクタ、等を異ならせた複数のリーチ演出を実行可能に構成されたパチンコ遊技機が考えられている。そして、これら複数種のリーチ演出は、変動表示ゲームの結果が特別結果になるか否かに応じて選択されることから、選択されたリーチ演出に応じて特別結果に対する期待度が変化するようになっている。(例えば、特許文献2参照。)。
複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置と、遊技領域に設けた始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて前記変動表示ゲームを制御することが可能な制御装置と、を備え、
前記変動表示ゲームの停止結果が予め定めた特別結果態様となったことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生するようにした遊技機において、
前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づき、乱数値を抽出して前記変動表示ゲームの始動権利として記憶可能な始動記憶手段と、
前記始動記憶手段に記憶された前記始動権利の乱数値に基づき、前記特別遊技状態を発生させるか否かを抽選する抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記変動表示ゲームの実行制御を行うことが可能な変動表示ゲーム制御手段と、
前記変動表示ゲームがリーチ状態となるものである場合に、当該リーチ状態を演出するリーチ演出を予め設定された複数種類のリーチ演出から選択するリーチ演出選択手段と、
前記変動表示ゲームがリーチ状態となったことに基づき、前記リーチ演出選択手段が選択したリーチ演出で当該リーチ状態の演出を行うリーチ演出手段と、
前記始動記憶手段に記憶された始動権利に基づき実行される前記変動表示ゲームの結果が特別結果態様となるか否かを当該変動表示ゲームの実行前に判定することが可能な事前判定手段と、
前記事前判定手段により前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていると判定されたことに関連して、特定条件を設定する特定条件設定手段と、
前記特定条件設定手段により特定条件が設定されたことに基づき、当該特定条件が設定されたことを演出する特定条件演出を実行することが可能な特定条件演出手段と、
前記特定条件設定手段による特定条件の設定後の遊技の進行過程で予め定められた解除条件が成立したことに基づき、特定条件を解除する特定条件解除手段と、
前記特定条件設定手段により特定条件が設定されてから前記特定条件解除手段により特定条件が解除されるまでの間、当該特定条件が設定されていることを報知する特定条件報知手段と、を備え、
前記リーチ演出選択手段は、前記特定条件が設定されている状態で実行される変動表示ゲームが特別結果態様となる場合に前記特定のリーチ演出を選択するものとし、
前記特定条件設定手段は、前記事前判定手段により前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていないと判定された場合であっても、特定条件を設定するか否かの設定抽選の結果に基づき所定の確率で特定条件を設定するものとし、
前記特定条件演出手段は、前記特定条件設定手段が前記設定抽選に当選したことにより特定条件を設定した後においても前記事前判定手段が前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていると判定したことに基づき再度前記特定条件演出を実行可能であり、
前記特定条件報知手段は、前記特定条件演出手段により再度前記特定条件演出が実行された場合には、特定条件が設定されていることを報知する報知態様を変更することを特徴としている。
また、「変動表示ゲーム」とは、複数の識別図柄(図柄、識別情報)を変動表示装置の表示装置本体に備えられた表示部の複数の表示領域(例えば、左、中、右の三つの表示領域)で変動表示し、変動表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各表示領域の変動表示を所定の順に停止させて各々所定の図柄を停止表示することで表示結果を導出するものが挙げられる。
また、表示装置本体としては、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、EL表示装置、発光素子を配列した表示装置などの各種ディスプレイや、回転ドラムを使用したメカ式の表示装置などでもよく、表示部で識別情報を変動表示可能となっていれば良い。
また、「特別遊技状態」とは、例えば、通常の遊技に対して、遊技者に遊技で使用される遊技媒体(遊技球、メダル)の大量獲得の機会を与える特別な遊技を行わせる状態である。
また、「特別結果態様となる始動権利が記憶されていると判定されたことに関連して」とは、「特別結果態様となる始動権利が記憶されている場合に必ず」と、「特別結果態様となる始動権利が記憶されている場合に所定の確率で」との両方を含むものである。
また、「特定のリーチ演出」は、各々個別に設定されたリーチ種別(主に変動表示装置における表示演出が異なるリーチ演出の種類、例えば、出現するキャラクタが異なったり、キャラクタが行う表示上の行為が異なったりするリーチ演出の種類)のうちの特定のリーチ種別でも良いし、複数のリーチ種別で共通する補助演出(例えば、特定の画像の表示、特定の効果音、可動演出物の動作、電気的発光部材の動作)を伴ったものを特定のリーチ演出としても良い。すなわち、同じ表示演出、例えば、出現するキャラクタが同じリーチ演出でも補助演出を伴わないものは特定のリーチ演出とならないし、また、出現するキャラクタが異なっても補助演出を伴えば特定のリーチ演出となるものとしても良い。
そして、特定のリーチ演出は、例えば、大当たりの期待度が高くされていても良い。即ち、特定のリーチ演出とは、「複数種類のリーチ演出のうち、比較的特別結果となる確率が高くなるように設定された特定のリーチ演出」であっても良い。具体的には、特定のリーチ演出とは、例えば、特別結果に対する信頼度(期待度)が他のリーチ演出に比べて高いリーチ演出のことで、例えば、変動表示ゲームが特別結果とならない場合に選択される確率よりも、特別結果となる場合に選択される確率の方が高く設定されたリーチ演出であっても良い。
なお、特定条件が設定されている場合に、特定のリーチ演出は、変動表示ゲームの外れの場合と大当たりの場合とでそれぞれ設定された所定の確率で行われるので、特定条件が設定されても、リーチとなる変動表示ゲームにおいて、必ず特定のリーチ演出を行うわけではない。
また、「特定条件報知手段」とは、特定条件が設定されていること、すなわち、特定条件が成立し、特定のリーチ演出が行われる可能性ある設定となっていることを報知するもので、例えば、電気的発光部材を発光させた状態とするものや、可動演出物を動作させるものや、可動演出物を動作させて報知用の配置とさせるものや、報知用の効果音をならすものや、報知用の表示を行うものなどが含まれるが、特定条件報知手段も、表示装置、可動演出物、電気的発光部材、スピーカ等を含むものでなくとも良く、これらを制御して、表示、動作、発光、音の発生等を制御する手段であれば良い。
また、特定のリーチ演出は、特定条件の成立下のみで実行されるので、特定条件の成立に対する期待感を高めることができ、興趣を高めることができる。
前記変動表示ゲームの実行毎に、当該変動表示ゲームにおいてリーチ状態の発生を示唆する所定の事前演出を実行するか否かを抽選により決定する事前演出決定手段と、
前記事前演出決定手段により事前演出の実行が決定されたことに基づき、前記変動表示ゲームの結果が導出される以前に前記事前演出を行う事前演出手段と、を備え、
前記特定条件設定手段は、前記事前演出手段による事前演出が行われたにもかかわらず、変動表示ゲームがリーチ状態とならなかったことに基づき前記設定抽選を行い、該抽選に当選した場合に特定条件を設定するものとし、
前記事前演出決定手段は、前記変動表示ゲームがリーチ状態とならない場合よりもリーチ状態となる場合に高い確率で前記事前演出の実行を決定するよう構成されるとともに、
前記事前判定手段により前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていると判定された場合には、当該始動権利に基づく変動表示ゲームよりも前に実行されるリーチを発生しない変動表示ゲームにおいて前記事前演出の実行を決定することを特徴としている。
また、「変動表示ゲームがリーチ状態とならない場合よりもリーチ状態となる場合に高い確率で前記事前演出の実行を決定する」とは、事前演出はリーチ状態とならない場合にも所定の確率で発生する(予告が外れる)が、その確率はリーチ状態となる場合の確率よりも低いという意味である。
つまり、上述のようにリーチ予告となる事前演出が行われても、変動表示ゲームがリーチ状態とならなかった場合に、特定のリーチ演出が行われる可能性がある。従って、リーチ予告が外れる(リーチ状態とならない)という特定条件が成立しないと、大当たりとなる期待度の高い特定のリーチ演出は行われないので、特定のリーチ演出の出現が制限されることになり、特定のリーチ演出が行われても変動表示ゲームが外れとなる場合が続いて、特定のリーチ演出に対する期待度が低下するのを防止できる。
すなわち、リーチ予告である事前演出があったのにも関わらず変動表示ゲームがリーチとならずに特定条件が設定されても、基本的に、その後の変動表示ゲームが大当たりとなる確率は特定条件が設定されていない場合と同じなので、特定条件が設定された場合にだけ、特定のリーチ演出が行われる可能性が生じるとしても、特定条件が設定された後に、大当たりとなるのは、多くのゲームを消化した後となる可能性が高く、遊技者の大当たりに対する期待感が徐々に低下してしまう。
そこで、複数の始動権利が記憶され、かつ、記憶された複数の始動権利の中で、少なくとも1つの外れの抽選結果となる始動権利の後に、大当たりの抽選結果となる始動権利が記憶されていることに関連して、外れの抽選結果となる始動権利に基づいて行われるリーチとならない変動表示ゲームで、事前演出を行うことにより特定条件を設定し、また、最先の始動権利に基づく変動表示ゲームがリーチ状態となる場合には、その後に続く始動権利の何れかの変動表示ゲームで事前演出を行うことにより特定条件を設定し、その後の大当たりの抽選結果となる始動権利に基づく変動表示ゲームにおいて、特定のリーチ演出を行うようにすることで、特定条件が設定された後に、僅かなゲーム数(事前演出を行った変動表示ゲーム時に既に記憶されていた始動権利の回数以内)を消化した後(特定条件が設定されたゲームの次ぎのゲームでも可)に特定のリーチ演出が行われ大当たり(特別結果)を導出する変動表示ゲームが行われることになる。すなわち、始動記憶内の乱数値から求められる抽選結果に大当たりとなる結果が含まれ、必ず大当たりとなる変動表示ゲームが行われることが確定している場合に、その前の変動表示ゲームで事前演出を行うとともに特定条件を設定させて、特定条件の設定後に特定のリーチ演出を伴いかつ大当たりとなる変動表示ゲームを行うことで、特定条件の設定とそれに伴う特定のリーチ演出の実行に対する期待感を遊技者に印象付けることができる。これにより、それ以後に行われる遊技機の遊技において、特定条件が設定された際の期待感が向上する。
なお、事前演出が行われてリーチとならない場合に、必ず特定条件を設定しても良いし、所定の確率で特定条件を設定しても良い。
前記特定のリーチ演出は、前記特定条件が設定されていることを条件に前記リーチ演出選択手段が選択することが可能であり、
前記リーチ演出選択手段は、前記特定条件が設定されている状態で実行される変動表示ゲームが特別結果態様とならない場合よりも特別結果態様となる場合に高い確率で前記特定のリーチ演出を選択するよう構成され、
前記特定条件解除手段は、前記特定条件が設定された後、前記特定のリーチ演出が実行された場合、もしくは前記特定のリーチ演出を伴わない変動表示ゲームが所定回数実行された場合、もしくは、所定時間が経過した場合に特定条件を解除することを特徴としている。
前記変動表示装置は、前記変動表示ゲームを表示する表示部の周辺に、電気的駆動源の作動により動作する可動演出部材を備え、
前記リーチ演出手段は、前記可動演出部材の動作、および該動作に関連づけた演出画像の表示、により前記特定のリーチ演出を行うことを特徴としている。
ここで、「表示部」とは、表示装置本体において実際に変動表示ゲームが表示される部分であり、ディスプレイの表示画面や、メカ式の表示装置において、識別情報が遊技者に対して露出する部分である。
また、「電気的駆動源」とは、例えば、モータ、ソレノイド等である。
また、「可動演出部材の動作、および該動作に関連づけた演出画像の表示」とは、例えば、可動演出部材の動作と演出画像の表示とが一連していることである。具体的には、例えば、可動演出部材が口を開閉するお化け提灯を表している場合に、お化け提灯の口の開閉に対して、お化け提灯の口の近傍から火の玉が出現してお化け提灯の口から遠ざかる表示を行うことにより、お化け提灯の口から火の玉が飛び出すような演出の表示である。
前記特定条件報知手段は、前記可動演出部材に関連づけて前記特定条件が設定されていることを報知することを特徴としている。
ここで、「可動演出部材に関連づけて」とは、可動演出部材を動作させること、可動演出部材が動作して特定の状態となっていること(例えば、お化け提灯が口を開けて、その後開けっ放しになっている等)、可動演出部材を発光させること、などを含む。
また、特定条件の設定と特定のリーチ演出とを関連づけることができ、特定のリーチ演出に関する遊技内容を遊技者に的確に認識させることができる上、興趣を向上させることができる。すなわち、特定のリーチ演出が変動表示装置に設けられた可動演出部材の動作を伴い、特定条件の報知が可動演出部材に関連づけて行われるので、特定条件の設定の報知が可動演出部材を介して行われた後に、可動演出部材の動作を伴う特定のリーチ演出が行われることになり、遊技者が特定条件の設定と特定のリーチ演出との関係を説明がなくとも直感的に認識することができる。
前記変動表示装置は、前記表示部の周辺に複数の電気的発光部材を備え、
前記特定条件演出手段は、前記事前演出手段による事前演出が行われたにもかかわらず、変動表示ゲームがリーチ状態とならなかった場合に、該事前演出に対応する事前演出画像に関連づけて前記複数の電気的発光部材を発光させるとともに、該複数の電気的発光部材の発光に関連づけて前記可動演出部材を動作させることで、前記特定条件演出を実行することを特徴としている。
また、事前演出が発生したにも関わらずリーチ状態とならなかった場合に、事前演出に対応する事前演出画像に関連づけて電気的発光部材を発光させるとともに、電気的発光部材の発光に関連づけて可動演出部材を動作させる(可動演出部材を電気的発光部材を用いて発光させても良い)ことにより、特定条件の設定を報知し、その後、可動演出部材の動作により特定のリーチ演出を発生させるので、複数回の変動表示ゲームに渡って、事前演出と特定条件の設定と特定のリーチ演出とにより一連性をもった演出を行うことができ、変動表示ゲームを複数回単位で楽しめ興趣を極めて高めることができる。すなわち、事前演出が行われてもリーチにならず特定条件が設定された変動表示ゲームと、その後の特定のリーチ演出が行われる変動表示ゲームと、これらの間の特定条件の設定が報知されている変動表示ゲームとの複数の変動表示ゲームに渡って遊技者の興趣が高められることになる。
前記制御装置は、前記遊技の進行を制御するメイン制御装置と、該メイン制御装置からの制御情報に基づき変動表示ゲームの表示制御を行うサブ制御装置と、を備え、
前記メイン制御装置が前記始動記憶手段及び前記抽選手段を備えるように構成するとともに、前記サブ制御装置が前記リーチ演出選択手段、前記リーチ演出手段および事前演出手段を備えるように構成し、
前記メイン制御装置は、変動表示ゲームの実行毎に当該変動表示ゲームの実行時間を特定可能な制御情報を前記サブ制御装置に送信し、
前記サブ制御装置は、前記メイン制御装置からの制御情報がリーチ状態を示すものであった場合に、前記変動表示ゲームの実行時間に応じてリーチ演出を選択するものとし、
前記リーチ演出手段は、前記変動表示ゲームの実行時間に応じて選択されたリーチ演出に、補助演出を付加させることで、前記特定のリーチ演出を行うことを特徴としている。
また、基本となるリーチ演出に補助演出を付加することで特定のリーチ演出となるので、リーチ演出の基本種類を増加させることなく特定のリーチ演出を行うことができる。従って、特定のリーチ演出とそれ以外のリーチ演出とで、同じ基本となるリーチ演出を用いることができるので、画像データ等のデータ容量の削減を図ることができる。
また、基本となるリーチ演出に補助演出が付加されて特定のリーチ演出が行われるので、遊技者は演出内容に戸惑うことなく期待感が向上することとなる。すなわち、補助演出が有るか無いかで、大当たりの期待度が高いか低いかを容易に判断することができる。
また、特定のリーチ演出は、特定条件の成立下でのみ実行されるので、特定条件の成立に対する期待感を高めることができ、興趣を高めることができる。
また、特定条件の設定後の遊技の進行過程で予め定められた解除条件が成立したことに基づき特定条件を解除するので、特定条件の成立に対する期待感が低下してしまうことを防止できる。(請求項1等)
また、既に特定条件を設定した後においても特別結果態様となる始動権利が記憶されていることに基づき再度特定条件演出が実行された場合に、特定条件が設定されていることを報知する報知態様が変更されるので、特定のリーチ演出に対する遊技者の興趣の低下を防止することができる。(請求項1)
図1は、本発明に係る遊技機の一形態として例示するパチンコ遊技機100の遊技盤1を示す正面図である。
図2に示すように、変動表示装置4の前面構成部材20は、遊技盤1に取り付けられる取付基板21が外周部分に形成された枠状の本体枠22に各種の構成部材が取り付けられて構成されるものである。
また、裏面枠30は、前面構成部材20の最も後に配置される部材であり、その中央部に表示装置本体4aの表示画面4gと前後に重なって配置される表示用開口部30aが形成されるとともに、表示用開口部30aは、後方に向かうにつれて狭くなる四角筒状の壁部30bの後端部に形成されている。この壁部30b内の空間と、本体枠22内とで凹室20aが形成されている。そして、表示用開口部30aから表示画面4g全体がパチンコ遊技機100の前方に露出するようになっている。
また、前面構成部材20の上部に位置する装飾鎧部材24は、お化け屋敷の屋根を表す装飾部材となっている。また、装飾鎧部材24には、大小二つの振り子状の吊り装飾部材24a,24aが、左右に揺動可能に下方に吊り下げられた状態で設けられている。
前記ワープ装置26は、前記鎧部22kの鎧壁22bと装飾鎧部材24との間に形成されたワープ入口26aに侵入した遊技球を前面構成部材20内に形成されたワープ出口26bから転動態様変換装置28に向けて放出するものである。すなわち、前記ワープ装置26は、前面構成部材20の上側の外部から遊技球を前面構成部材20内の転動態様変換装置28に導く遊技球用の誘導流路である。なお、ワープ装置26は、遊技盤1の前面より前の遊技領域1aと同じ前後位置に設けられ、前記ワープ入口26aを備えた第1ワープ通路26cと、遊技盤1の前面より後の転動態様変換装置28と同様の前後位置に設けられ、かつ、第1ワープ通路26cの下流側となるように第1ワープ通路26cに接続されるとともに前記ワープ出口26bを備えた第2ワープ通路26dとを有する。
前記可動演出部材41は、この例において、上部可動部材411と、下部可動部材412とからなり、全体としてお化け提灯(キャラクタ)の形状に形成されている。また、可動演出部材41は、お化け提灯が口(提灯の裂け目)を閉じた状態と口を開いた状態との間で可動するようになっている。
すなわち、上部可動部材411は、お化け提灯の口より上部を構成し、僅かに前傾した状態で、背面部材42にほぼ水平方向に沿って左右に移動自在に取り付けられる。そして、上部可動部材411は、その正面のほぼ中央部に二つの目となる目部材413,413が設けられるとともに、下部から下方に突出し、口を閉じた状態で下部可動部材412に隠され、口を開けた状態で露出する舌となる舌部材(図示略)が取り付けられている。
そして、上部可動部材411が右から左(表示画面4g及び発光演出装置27の終点側端部に向かう方向)に移動する際に、下部可動部材412が左側(表示画面4g及び発光演出装置27の終点側端部側)を下方に下げるように回転移動することで、上部可動部材411の下辺の左端部と、下部可動部材412の上辺の左端部との間に間隔が開いて口を開けた状態となる。また、上部可動部材411及び下部可動部材412が上述の場合と逆方向に移動することにより、お化け提灯が口を閉じた状態となる。
また、可動演出部材41は、その裏面側に配置される電気的発光部材であるLEDにより発光するとともに、例えば、PWM(パルス幅制御)によりLEDの輝度を変更可能となっており、後述する特定条件の設定を報知するために可動演出部材41を発光させる際に、LEDの輝度を段階的(例えば、8段階)に変更する構成となっている。
また、背面部材42は、表示画面4gの右側に表示画面4gの右側縁に沿って配置され、背面部材42の上部に可動演出部材41が配置され、下部に左右に寺をイメージした飾り部材421,422が取り付けられている。また、背面部材42のこれら飾り部材421,422の間には、複数のLEDを配列したドット表示型のディスプレイ60が配置されている。ディスプレイ60は、横5ドット、縦7ドットの計35ドットとなるようにLEDを配列したドット表示型のディスプレイで、大当たり(特別遊技)中の演出表示を行う。また、この例のパチンコ遊技機では、特別遊技後に確率変動状態にならなかった場合に、所定回数(例えば、100ゲーム)だけ時短状態の変動表示ゲームを行えるようになっており、時短状態となっている間、時短状態でゲームが行われる残りゲーム数を表示するものとなっている。
また、パチンコ遊技機100には、普図始動ゲート6,6を遊技球が通過(普図の始動入賞)して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器6a(図3に図示)が配設されている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動口(始動入賞口)も兼ねる。
この大入賞口5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った遊技球のうち一般入賞口(図示略)に流入した遊技球を検出するための一般入賞口センサ5c(図3に図示)と、大入賞口5bに入った遊技球のうち特別入賞口(図示略、V入賞領域,継続入賞領域とも言う)に流入した遊技球を検出するための特別入賞口センサ5d(図3に図示)等が配設され、更に、特別変動入賞装置5には、特別入賞口に遊技球が流入した後は遊技球を前記特別入賞口に流入させないようにして特別入賞口への遊技球の入賞率を調整する入賞率調整用ソレノイド5f(図3に図示)、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの駆動手段としての可動部材用ソレノイド5e(大入賞口ソレノイド)等が配設されている。
開閉扉5aはその上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっていて、特図の変動表示ゲームの結果が特別結果態様(例えば、「7、7、7」等、ゾロ目数字の何れか)となって大当たり等が発生した場合に、大入賞口5bが開放されるようになっている。
また、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6,6内を通過すると、普図変動表示装置において普図の変動表示ゲームが行われる。
この普図の変動表示ゲームは、普図変動表示装置の表示状態(点灯状態)を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示装置における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の変動表示ゲームが当たりとなって、普通変動入賞装置9が所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。それにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
この特図の変動表示ゲームの結果として、表示画面4gの表示態様が特別結果態様(例えば、「1,1,1」等、ゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。
この大当たり状態中は、特別変動入賞装置5の大入賞口5bを閉じた状態から開放状態に変換するサイクル遊技が、所定回数を限度に行われ、これにより遊技者は遊技球を大量獲得する機会を得る。すなわち、パチンコ遊技機は、特図変動表示ゲームの結果、予め定められた特別結果態様となることに関連して、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するといった所定の遊技価値を付与可能となる。
従って、本実施形態のパチンコ遊技機100は、複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置4と、該変動表示ゲームを大当たりとするか否かを抽選する抽選手段(遊技制御装置70)と、を備え、該抽選手段の抽選結果が大当たりとなった場合に、前記変動表示ゲームの結果を特別結果にするとともに遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生するようにした遊技機である。
このうち、CPU71aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図の大当り判定用乱数値、普図の当たり判定用乱数値、特図の停止図柄の決定に用いられる図柄決定用乱数値(大当り時の図柄を決定する乱数値、外れ時の各図柄を決定する乱数値)、外れリーチの発生の決定に用いられる外れリーチ決定用乱数値、特図変動表示ゲームにおける基本変動パターン(変動表示ゲームの実行時間等を含む)の種類の決定に用いられる基本変動パターン決定用乱数値などが含まれる。
RAM71bは、普通変動入賞装置9内に設けられた特図始動センサ9bのオン信号の記憶、すなわち特図始動記憶(始動記憶)(変動表示ゲームの実行権利)の記憶領域、普図始動ゲート6,6に設けられた普図始動センサ6bのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU71aで生成される各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域、並びに、CPU71aの作業領域等を備えている。
ROM71cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図変動表示ゲームの大当たり発生を判定するための特図の大当たり判定値、普図変動表示ゲームの当たり発生を判定するための普図の当たり判定値などが書き込まれている。
更に、入出力I/F73には、CPU71aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力I/F73により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、普通変動入賞装置9の開閉部材9a,9aの駆動手段としての普電用(普通電動役物(普通変動入賞装置)用)ソレノイド6c、普図変動表示器7、普図記憶(普図始動記憶)表示器6a、特図記憶(特図始動記憶)表示器4b、遊技制御装置70からパチンコ遊技機100の外部に対し出力される外部情報を中継する外部出力端子81、演出制御装置80、可動部材用ソレノイド5e、入賞率調整用ソレノイド5fなどに出力されている。
この比較により、遊技制御装置70のCPU71aは、特別遊技状態を発生するか否か(大当りに当選か否か)、複数種類の識別情報のうち何れの識別情報を変動表示ゲームの停止結果態様として導出表示するか(表示画面4g上の各表示領域4x、4y、4z(図7等に図示)における特図の停止図柄の種類を何れにするか)、変動表示ゲームにて何れの基本変動パターンで識別情報を変動表示させるか(遊技制御装置70においては、基本変動パターンとして主に変動表示時間を決定し、例えば、リーチ時に登場するリーチキャラクタ等の表示内容等を含む詳細な変動パターンは演出制御装置80で決定される)等を決定する。
また、遊技制御装置70のCPU71aは、上記のように各種乱数値の抽出及び判定を行った場合に、RAM71b(始動記憶手段)に、記憶されるカウンタ値としての始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された乱数値を始動記憶に対応付けて記憶し、更に、抽選の判定結果を記憶する。なお、直ちに次の変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、変動表示ゲームの実行中、或いは、特別遊技状態中等)であれば、始動記憶数が保持され、変動表示ゲームが開始される際には、始動記憶数を1つ減算する。
なお、例えば、始動記憶に空きがない場合、すなわち、始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、各種乱数値の抽出及び判定を行わない。
また、CPU81aは、遊技制御装置70からの表示コマンド(変動開始の指示、変動表示ゲームの実行時間を特定可能な制御情報としての(基本)変動パターンデータ(大当たりか否か、外れ時にリーチになるか否かのデータを含む)、各表示領域の停止図柄)に基づいて、変動表示ゲームの変動パターンの詳細(リーチ演出の際に登場するキャラクタ種類、キャラクタの動作の種類などの異なる複数の詳細な変動パターンから変動パターンの選択)を振り分け抽選により決定する。また、CPU81aは、上述の変動パターンの詳細の決定とともに、後述する特定条件が設定されている場合で、かつ、変動表示ゲームがリーチとなる場合に、特定のリーチ演出(後述の補助演出を伴うリーチ演出)を行うか否かを抽選により決定する。また、CPU81aは、変動表示ゲームの結果が導出される前に、リーチ予告となる後述の事前演出を行うか抽選により決定する。更に、事前演出を行う場合に、複数の事前演出の複数の表示パターンから振り分け抽選により行われる表示パターンを決定する。
RAM81bは、CPU81aで生成される各種乱数値の記憶領域や各種データを一時的に記憶する記憶領域やCPUの作業領域などを備えている。
DMACは、遊技用マイクロコンピュータ71からの表示コマンドに対し、CPU81aとのアクセスなしで直接各メモリーやVDC等の間でデータのやり取りを行っている。
フォントROMには、変動表示ゲーム用の識別情報、予告表示画像、背景画像等の各表示データなどが書き込まれている。
VDCの内部には、図示は省略するが、スプライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備えられていて、以下に示す画像データ制御を行っている。
即ち、VDCは、CPU81aからの指令信号を受けて、フォントROMから識別情報、予告表示画像等の表示データを取り出して編集する。そして、その指令信号に含まれる配色データに基づいて、その編集した画像データに対し配色の指定をパレットRAM(図示省略)で行い、次いでスプライトRAM(図示省略)にて識別情報、予告表示画像等の画像編集を行う。更に、この編集された画像データ信号はγ補正回路で補正された後、V_SYNCやH_SYNCと同期させて変動表示装置4に送信され、この変動表示装置4において表示される。
更に、演出制御装置80は、上述の発光演出装置27の各キャラクタ部27aの電気的発光部材(LED)や、可動演出装置40の可動演出部材41を発光させる電気的発光部材(LED)等の演出用ランプBの点灯状態を制御する。
また、演出制御装置80は、可動演出装置40の可動演出部材41を動作させる演出用ソレノイド44の作動状態を制御する。以上のことから、パチンコ遊技機100は、遊技の進行を制御するメイン制御装置と、該メイン制御装置からの制御情報に基づき変動表示ゲームの表示制御を行うサブ制御装置とを個別に備えている。
また、図3に示すように、電源供給装置95は、バックアップ電源96を備えていて、例えば、停電時など、外部からパチンコ遊技機100への電源供給が遮断されても、該バックアップ電源96から遊技制御装置70のRAM71b及び演出制御装置80のRAM81bへは電源供給されるため、RAM71b,RAM81bの記憶内容がバックアップ電源96の電源が続く限りは保持されるようになっている。
遊技制御装置70においては、変動表示ゲームに関する処理として、図4のフローチャートに示される始動入賞監視処理が行われる。なお、この始動入賞監視処理の後半の処理は、後述するように始動記憶数の範囲内で判定結果がハズレとなる変動表示ゲームの後に判定結果が大当たりとなる変動表示ゲームが行われる場合に、後述する事前演出を伴う外れでかつリーチとならない変動表示ゲームを行った後に、特定のリーチ演出で大当たりとなる変動表示ゲームを行う複数の変動表示ゲームに跨った演出を行う際に必要となるものである。
始動記憶数が上限値となっている場合に処理を終了し、始動記憶数が未だ上限値でない場合には、RAM71bに記憶された始動記憶数に1加算する(ステップS3)。
次ぎに、抽出して記憶された乱数値と上述の判定値とを比較し、始動記憶に対応する変動表示ゲーム用の乱数値が大当たりとなる乱数値であるか否かを判定する(ステップS5)。なお、ここでの判定は、上述のように大当たりとなる変動表示ゲームが開始される前の外れの変動表示ゲームと大当たりとなる変動表示ゲームとの間で一連の演出を行うために、予め、始動記憶として記憶される乱数値に大当たりとなる乱数値が有るか否かを判定するためのもので、変動表示ゲームに大当たりとなる結果を導出するための判定(判定結果は同じとなる)は別に行われる。すなわち、ここでの乱数の判定は、後述するように演出制御装置80で行われる変動表示ゲームの事前演出処理、特定条件設演出処理のための判定処理である。
そして、乱数入賞監視処理を終了する。なお、乱数入賞処理は、特図始動センサ9bから遊技球の入賞を示す信号が入力するたびに行われる。
また、遊技制御装置70においては、前の変動表示ゲーム終了時もしくは特別遊技状態の終了時に始動記憶数が1以上の場合と、変動表示ゲーム中でも特別遊技状態中でもない場合に始動記憶数が0から1になった際に、変動表示ゲームを行うように演出制御装置80を制御する処理が行われる。
また、変動パターンは、大きく分けて大当たり用の変動パターンと、外れ用の変動パターンとに分けられ、更に、大当たりの変動パターンは、上述のノーマルリーチとなる複数の変動パターンと、スペシャルリーチとなる複数の変動パターンとがある。また、外れ時には、リーチとならない変動パターンと、大当たりの場合と同様のノーマルリーチとなる複数の変動パターンと、大当たりの場合と同様のスペシャルリーチとなる複数の変動パターンとがある。
また、この例では、リーチ用の変動パターンとして、特定のリーチ演出の変動パターンがあり、この例では、特定のリーチ演出は、上述のリーチとなる変動パターンに後述する補助演出を付加したものとなっている。ここで補助演出としては、表示装置本体4aの表示画面4gの表示において、特定のリーチ演出用キャラクタ(リーチ演出用画像)が登場するようになっており、上述のリーチとなる変動パターンに特定のリーチ演出用キャラクタが登場することが特定のリーチ演出となる。すなわち、上述のリーチキャラクタ、事前演出用キャラクタとは、別に特定のリーチ演出用キャラクタが登場した場合には、特定のリーチ演出の変動パターンとなり、特定のリーチ演出用キャラクタが登場しない場合は、通常のリーチ演出の変動パターンとなる。なお、この例においては、事前演出用キャラクタと特定のリーチ演出用キャラクタとは、互いに関連するキャラクタとなっており、キャラクタの形状としては類似するものとなっている。
この事前演出処理は、遊技制御装置70からの表示コマンドとして、上述の変動開始の指示、変動パターンのデータが入力された際に開始される。
そして、事前演出を行うか否かの抽選を行い、事前演出の抽選に当選したか否かを判定する(ステップS11)。
この例において、事前演出には、登場する火の玉H(事前演出画像、リーチ予告キャラクタ)の数と、登場のさせ方により、四つの事前演出パターンが存在する。
図6(A)に示すように、第1事前演出パターンは、第1ステップの表示として、1つの火の玉Hが表示画面4gの右端側に登場し、図6(B)に示すように、登場した1つの火の玉Hが表示画面4gの右から左に移動する表示を行う。次ぎに、図6(C)に示すように、滞留表示として、表示画面4gの左端部の下側、すなわち、発光演出装置27の始点側端部の近傍に上述のように移動した火の玉Hが停止し、滞留している表示を行う。なお、この場合に、第1事前演出パターンの滞留表示においては、図6(E)に示すように、滞留表示される火の玉Hは1つとされる。
第2事前演出パターンは、上述の第1事前演出パターンにおける第1ステップの表示を行うとともに、次ぎに、第2ステップの表示として、複数の火の玉が第1ステップの表示と同様に表示画面4gの右端側に登場し、表示画面4gの右から左に移動する表示を行い、第2ステップの表示で移動した複数の火の玉Hが停止し、滞留している表示を行う。なお、この場合に、図6(E)に示すように、第2事前演出パターンの滞留表示においては、滞留表示される火の玉Hは複数とされる。
第4事前演出パターンは、上述の第1事前演出パターンにおける第1ステップの表示を行うとともに、第2ステップの表示を行わずに第3事前演出パターンと同様のタイミングで第3ステップの表示を行う。すなわち、第1ステップの表示のあとに第2ステップの表示を行う間隔をあけて、第3ステップの表示を行う。次ぎに、第3事前演出パターンと同様に、第3ステップの表示で移動した複数の火の玉Hが停止し、滞留している表示を行う。
そして、図6(D)に示すように、1つ目(左)の表示領域4xで、変動表示が停止し、次いで、二つ目(右)の表示領域4zで変動表示が停止し、最後(中)の表示領域4yで変動表示が移動している状態となるまでは、少なくとも火の玉Hが滞留している表示が継続され、図6(D)に示すように、リーチとなった場合は、リーチ演出の開始に伴って火の玉Hの表示が消える。また、リーチとならない場合については、図7に示すように所定の確率で後述する特定条件の設定の演出(火の玉吸い込み演出)が行われる。また、リーチとならない場合で、かつ、特定条件の設定の演出が行われない場合には、変動表示ゲームの変動表示の停止に対応して火の玉Hの表示は消える。
なお、この例においては、後述するように、リーチ予告となる事前演出が行われたにも拘わらず、変動表示ゲームがリーチとならない場合に、必ず特定条件を設定するのではなく、所定の確率で特定条件を設定するようになっている。従って、事前演出後にリーチとならなくても特定条件が設定されない場合がある。なお、事前演出後にリーチとならない場合に必ず特定条件を設定するようにしても良い。
また、事前演出の補助演出として、演出制御装置80の制御により、第1ステップ〜第3ステップで火の玉Hが登場する際に、効果音と発光装飾部材25のランプの点灯で、落雷を示す演出を行うようになっている。
a、リーチとならない変動パターン
b、ノーマルリーチの変動パターン
c、第1リーチキャラクタが登場する変動パターン
d、第1リーチキャラクタが登場し更に発展した演出を行う変動パターン
e、第2リーチキャラクタが登場する変動パターン
f、第2リーチキャラクタが登場し更に発展した演出を行う変動パターン
g、第3リーチキャラクタが登場する変動パターン
h、第4リーチキャラクタが登場する変動パターン
i、図柄が仮停止した後に再び変動表示する変動パターン
j、図柄が消滅した後に再び現れる変動パターン
なお、各変動パターンは、更に、変動時間の違い等により更に複数の変動パターンに分けられるとともに、一部の変動パターン(例えば、リーチとならない変動パターン(a)や、必ず大当たりとなる変動パターン(i)等)を除いて外れ用と当たり用の変動パターンが用意されている。
Aグループは、リーチなしのグループでリーチとならない変動パターン(a)が属する。
Bグループは、変動表示ゲームが外れとなるリーチの変動パターンのグループで、変動パターン(b、c,e,i)が属する。
Cグループは、変動表示ゲームが外れとなるリーチの変動パターンのグループで、変動パターン(d,f,g,h)が属する。
Dグループは、変動表示ゲームが大当たりとなるリーチの変動パターンのグループで、変動パターン(b、i)が属する。
Eグループは、変動表示ゲームが大当たりとなるリーチの変動パターンのグループで、変動パターン(c、d,e,f,g,h,j)が属する。
すなわち、事前演出の抽選において、変動表示ゲームがリーチとならい場合の当選確率が10/256で、変動表示ゲームが外れでリーチとなる場合の当選
確率72/256で、変動表示ゲームが大当たりとなる(リーチとなる)場合の当選確率が96/256である。従って、変動表示ゲームがリーチ状態とならない場合よりもリーチ状態となる場合に高い確率で事前演出が行われることになる。
なお、リーチとならないAグループの変動パターン(a)においては、事前演出が行われてもリーチとならないので、特定条件が設定される可能性があるが、Aグループ以外のB〜Eグループの変動パターン(b〜j)においては、リーチとなるので事前演出が行われても特定条件は設定されない。
Aグループにおいて、上述の当選確率で事前演出が行われることが決定した場合には、192/256の確率で第1事前演出パターンが選択され、64/256の確率で第2事前演出パターンが選択され、第3及び第4事前演出パターンは選択されない。従って、第3及び第4事前演出パターンは、リーチとならない場合に出現しないので、外れなしのリーチ予告となる。
Cグループにおいて、上述の当選確率で事前演出が行われることが決定した場合には、96/256の確率で第1事前演出パターンが選択され、64/256の確率で第2事前演出パターンが選択され、80/256の確率で第3事前演出パターンが選択され、16/256の確率で第4事前演出パターンが選択される。
Dグループにおいて、上述の当選確率で事前演出が行われることが決定した場合には、96/256の確率で第1事前演出パターンが選択され、160/256の確率で第2事前演出パターンが選択され、第3及び第4事前演出パターンは選択されない。
Eグループにおいて、上述の当選確率で事前演出が行われることが決定した場合には、32/256の確率で第1事前演出パターンが選択され、64/256の確率で第2事前演出パターンが選択され、96/256の確率で第3事前演出パターンが選択され、64/256の確率で第4事前演出パターンが選択される。
以上のような条件に従って事前演出の抽選が行われる。
ここでは、今回(現在)の遊技制御装置からの変動開始の表示コマンドに基づいて開始される変動表示ゲームではなく、それ以後(次回以降の)変動表示ゲームで、大当たりとなる変動表示ゲームがあるか否かが判定される。なお、この判定は、上述の始動入賞監視処理で、特図始動センサ9bが遊技球の入賞を検知した際に、遊技制御装置70から演出制御装置80に出力された始動記憶数情報と乱数判定情報に基づいて行われる。すなわち、次回以降の変動表示ゲームの始動権利が記憶されている場合に、始動権利に対応して記憶されている乱数値が判定値と同じ大当たりとなる乱数値か否かを示す乱数判定情報に基づいて、次回以降の変動表示ゲームに対応する始動記憶に大当たりとなるものがあるか否かが判定される。なお、次回以降の変動表示ゲームに対応する始動記憶がない場合には、始動記憶に大当たりなしと判定される。
従って、第3及び第4事前演出パターンによるリーチ予告が外れた場合には、それ以降の始動記憶数の範囲内の変動表示ゲームに大当たりとなる変動表示ゲームが存在することになり、1回目の事前演出の抽選では、リーチとなる変動パターンでしか当選しない第3及び第4事前演出パターンによるリーチ予告が外れることが、後の変動表示ゲームで大当たりとなることを予告する大当たり事前予告となる。
以上の事前演出処理により、演出制御装置80は、前記変動表示ゲームの結果が導出する以前に、当該変動表示ゲームがリーチ状態とならない場合よりもリーチ状態となる場合に高い確率で所定の事前演出を行う事前演出手段として機能する。
そして、事前演出を伴う変動表示ゲームにおいては、図6(D)に示すように、最後に停止する図柄が変動表示されている状態で、先に停止した二つの図柄が同じ種類となるリーチ表示が高い確率で発生する。
また、事前演出が発生しなかった場合と、リーチとなった場合と、事前演出が発生し、特定条件の設定抽選に外れ、リーチとならず、始動記憶に大当たりがない場合には、特定条件演出を行わずに特定条件演出処理を終了する。
以上のことから、特定条件の設定は、事前演出が発生したにもかかわらずリーチとならならないという第1の特定条件が成立し、かつ、ランダムな特定条件用の抽選に当選するという第2の設定条件が成立した場合に行われる。
また、特定条件の設定は、事前演出が発生したにもかかわらずリーチとならならないという第1の特定条件が成立し、かつ、始動記憶に対応して後に行われる変動表示ゲーム中に大当たりとなることが確定している変動表示ゲームがあるという第3の特定条件が成立した場合に発生する。以上の特定条件演出処理により、演出制御装置80は、前記特定リーチ演出手段により前記特定のリーチ演出が実行される条件として、特定条件を設定する特定条件設定手段として機能し、前記事前演出手段による事前演出が行われたにもかかわらず、変動表示ゲームがリーチ状態とならなかったことに基づき、前記特定条件を設定する。
上述のような事前演出を伴う変動表示ゲームの演出表示が行われ、図9(A)に示すように、表示画面4gの左端にリーチ予告キャラクタである火の玉Hが滞留している表示が行われている状態で、1番目に停止する表示画面4gの左の表示領域4xの図柄の種類と、2番目に停止する表示画面4gの右の表示領域4zの図柄の種類とが異なり、変動表示ゲームの途中結果がリーチとならないと、上述のように特定条件のうちの第1の特定条件が成立したことになる。上述のように第1の特定条件が成立した状態では、必ず特定条件が設定されるとは限らず、上述の第2の特定条件もしくは第3の特定条件の成立が必要となる。
従って、図9(A)に示す状態から特定条件の設定が行われずに、表示画面4gに滞留表示されていた火の玉Hが変動表示ゲームの表示においてリーチとならないことが確定した後に例えば、最後に停止する表示画面4gの中の表示領域4yの変動表示が停止した際に、火の玉Hの表示が消え、特定条件演出が行われずに変動表示ゲームが終了する場合がある。
そして、特定条件が設定された場合は、図9(A)に示すように表示画面4gの左端部の発光演出装置27の始点側端部近傍に滞留表示された火の玉が、図7に示す最後に変動表示が停止する中の表示領域4yの変動表示が停止表示されるタイミングで、図9(B)に示すように、表示画面4gの左側縁(発光演出装置27の始点側端部)に向かって移動し、そのまま左側縁から表示画面4gの外に消える表示が行われる。すなわち、火の玉Hが発光演出装置27に向かって表示画面4gから飛び出すような表示演出が行われる。そして、発光演出装置27においては、火の玉Hが飛び出すような表示のタイミングで、最も始点側の表示画面4g近傍に配置されたキャラクタ部27aを発光させる電気的発光部材が点灯し、最も始点側のキャラクタ部27aが発光する。
すなわち、特定条件演出は、演出制御装置80の制御の基に表示装置本体4aの表示画面4gで上述の事前演出の表示として表示されていたリーチ予告キャラクタとしての火の玉Hが、事前演出と関連して、発光演出装置27の始点側端部に向かって表示画面4gから飛び出し、次ぎに、事前演出のリーチ予告キャラクタである火の玉Hと関連する発光演出装置27の火の玉を模したキャラクタである複数のキャラクタ部27aの発光による演出で表示画面4gから飛び出したリーチ予告キャラクタの火の玉が表示画面の周囲を左下部から右上に向かって移動しながら拡大する演出が行われ、最後に可動演出部材41により表され、口を開閉する動作を行うお化け提灯に拡大した火の玉が吸い込まれ、お化け提灯に灯が灯る演出が行われる。この後に、始動記憶数が1以上の場合には、図9(F)に示すように、次ぎに変動表示ゲームが開始され、表示画面4gの各表示領域4x,4y,4zで図柄が変動表示されるが、お化け提灯である可動演出部材41は、電気的発光部材により発光した状態を保持する。
また、特定条件演出は、特定条件が設定されたことを遊技者に報知する機能を有するが、更に、上述のように次ぎの変動表示ゲームが開始しても可動演出部材を発光させる電気的発光部材を点灯した状態に保持することが特定条件設定の報知となる。ここで、特定条件の設定は、特定条件設定後に行われる変動表示ゲームで特定のリーチ演出が行われる場合もしくは特定のリーチ演出を伴わない変動表示ゲームで特別結果(大当たり)が導出された場合に、解除されるので、基本的に、特定のリーチ演出を伴う変動表示ゲームが行われるまで、可動演出部材41を発光させる電気的発光部材は、点灯した状態を保持し、特定のリーチ演出が行われた際に、後述するように特定のリーチ演出に対応して消灯する。
以上のことから、演出制御装置80は、前記特定条件設定手段により特定条件が設定されていることを報知する特定条件報知手段として機能し、前記可動演出部材41に関連づけて前記特定条件が設定されていることを報知する。
また、演出制御装置80は、前記事前演出手段による事前演出が行われたにもかかわらず、変動表示ゲームがリーチ状態とならなかった場合に、該事前演出に対応する事前演出画像に関連づけて前記複数の電気的発光部材(発光演出装置27のLED)を発光させるとともに、該複数の電気的発光部材の発光に関連づけて前記可動演出部材41を動作させることで、前記特定条件が設定されたことを演出する特定条件演出手段として機能する。
また、図11に示すように、お化け提灯(提灯)が口を開閉させる可動演出部材41の動作は、2回行われ、可動演出部材41の動作のタイミングで火の玉Hgの表示が行われるとともに、可動演出部材41の動作が終了した際に、可動演出部材41を発光させる電気的発光部材が消灯し、その後に、火の玉Hgの表示が終了する。表示画面4g上での火の玉Hgの群を吹き出す表示と、お化け提灯となる可動演出部材41がお化け提灯の口を開閉する動作と、お化け提灯の火が消えることが、特定のリーチ演出の補助演出となる。
そこで、上述の事前演出処理及び特定条件演出処理では、始動記憶に大当たりとなる乱数値がある場合には、それより前の変動表示ゲームで事前演出を行うとともに、特定条件の設定を行うようになっている。そして、結果が大当たりとなる変動表示ゲームで特定のリーチ演出を行うようになっている。
また、特定条件の設定と特定のリーチ演出とを関連づけることができ、特定のリーチ演出に関する遊技内容を遊技者に的確に認識させることができる上、興趣を向上させることができる。すなわち、特定のリーチ演出が変動表示装置4に設けられた可動演出部材41の動作を伴い、特定条件の報知が可動演出部材41に関連づけて行われるので、特定条件の設定の報知が可動演出部材41を介して行われた後に、可動演出部材41の動作を伴う特定のリーチ演出が行われることになり、遊技者が特定条件の設定と特定のリーチ演出との関係を説明がなくとも直感的に認識することができる。
また、事前演出が発生したにも関わらずリーチ状態とならなかった場合に、事前演出に対応する事前演出画像に関連づけて電気的発光部材を発光させるとともに、電気的発光部材の発光に関連づけて可動演出部材41を動作させることにより、特定条件の設定を報知し、その後、可動演出部材41の動作により特定のリーチ演出を発生させるので、事前演出と特定条件の設定と特定のリーチ演出とにより一連性をもった演出を行うことができ、変動表示ゲームを複数回単位で楽しめ興趣を極めて高めることができる。すなわち、事前演出が行われもリーチにならず特定条件が設定された変動表示ゲームと、その後の特定のリーチ演出が行われる変動表示ゲームと、これらの間の特定条件の設定が報知されている変動表示ゲームとの複数の変動表示ゲームに渡って遊技者の興趣が高められることになる。
前記メイン制御装置が前記抽選手段を備えるように構成するとともに、前記サブ制御装置が前記特定リーチ演出手段および事前演出手段を備えるように構成し、
前記メイン制御装置は、変動表示ゲームの実行毎に当該変動表示ゲームの実行時間を特定可能な制御情報を前記サブ制御装置に送信し、
前記サブ制御装置は、前記メイン制御装置からの制御情報がリーチ状態を示すものであった場合に、前記変動表示ゲームの実行時間に応じてリーチ演出を選択するものとし、
前記特定リーチ演出手段は、前記変動表示ゲームの実行時間に応じて選択されたリーチ演出に、補助演出を付加させることで、前記特定のリーチ演出を行う。
また、基本となるリーチ演出に補助演出を付加することで特定のリーチ演出となるので、リーチ演出の基本種類を増加させることなく特定のリーチ演出を行うことができる。従って、特定のリーチ演出とそれ以外のリーチ演出とで、同じ基本となるリーチ演出を用いることができるので、画像データ等のデータ容量の削減を図ることができる。
また、基本となるリーチ演出に補助演出が付加されて特定のリーチ演出が行われるので、遊技者は演出内容に戸惑うことなく期待感が向上することとなる。すなわち、補助演出が有るか無いかで、大当たりの期待度が高いか低いかを容易に判断することができる。
そこで、複数の始動権利が記憶され、かつ、記憶された複数の始動権利の中で、少なくとも1つの外れの抽選結果となる始動権利の後に、大当たりの抽選結果となる始動権利が記憶されていることに関連して、外れの抽選結果となる始動権利に基づいて行われるリーチとならない変動表示ゲームで、事前演出を行うことにより特定条件を設定し、その後の大当たりの抽選結果となる始動権利に基づく変動表示ゲームにおいて、特定のリーチ演出を行うようにすることで、特定条件が設定された後に、僅かなゲーム数(事前演出を行った変動表示ゲーム時に既に記憶されていた始動権利の回数以内)を消化した後(特定条件が設定されたゲームの次ぎのゲームでも可)に特定のリーチ演出が行われ大当たりとなる変動表示ゲームが行われることになる。すなわち、始動記憶内の乱数値から求められる抽選結果に大当たりとなる結果が含まれ、必ず大当たりとなる変動表示ゲームが行われることが確定している場合に、その前の変動表示ゲームで事前演出を行うとともに特定条件を設定させて、特定条件の設定後に特定のリーチ演出を伴いかつ大当たりとなる変動表示ゲームを行うことで、特定条件の設定とそれに伴う特定のリーチ演出の実行に対する期待感を遊技者に印象付けることができる。これにより、それ以後に行われる遊技機の遊技において、特定条件が設定された際の期待感が向上する。
例えば、遊技機は、操作により操作信号を出力する操作手段と、特定条件が設定され、かつ、操作手段からの操作信号が入力した場合に、特定条件の設定を解除する特定条件設定解除手段(演出制御装置80)とを備えても良い。
なお、操作手段からの操作信号は演出制御装置80に入力し、該操作状態は演出制御装置80で監視する。すなわち、操作手段は、演出制御装置80にインターフェイスを介して接続され、遊技者が操作手段を操作した場合に演出制御装置80に特定条件の設定の解除を示す操作信号を送信され、演出制御装置80は、特定条件設定解除手段として、例えば、上述の特定条件設定フラグをONからOFFにする。
例えば、遊技機は、変動表示ゲームが終了してから次ぎの変動表示ゲームが開始されるまでの時間を計時する計時手段(演出制御装置80)と、前記計時手段による計時時間が所定時間以上となった場合に、特定条件の設定を解除する特定条件設定解除手段(演出制御装置80)とを備えても良い。このような構成とすれば、遊技者が遊技機を離れた場合に、自動的に特定条件の設定が解除されるので、遊技者に手間をかけずに、上述の操作手段を設けた場合と同様の効果を得ることができる。
例えば、遊技機は、特定条件が設定された後の変動表示ゲームの実行回数をカウントする実行回数カウント手段(演出制御装置80)と、実行回数カウント手段のカウント値が所定値以上となった場合に、特定条件の設定を解除する特定条件設定解除手段(演出制御装置80)とを備えても良い。
このようにすれば、特定条件が設定されたのにも拘わらず、特定のリーチ演出を伴う変動表示ゲームや、大当たりとなる変動表示ゲームが長い間行われず、特定条件の成立に対する期待感が低下してしまうことを防止できる。また、前記変動表示ゲームの所定回数の実行に代えて、特定条件設定解除手段は、リーチ状態(特定のリーチ演出が行われないリーチ状態)が所定回数(例えば、10回)実行された場合に、特定条件の設定を解除するようにしても良い。
このようにすれば、遊技店で遊技機での特定リーチ演出の発生状況を管理できる上、特定リーチ演出の発生に対して所定のサービスを付与することもできる。 サービスとしては、例えば、特定リーチ演出が所定回数(例えば、5回)発生した場合には、景品贈呈や、会員ポイントの付与などが挙げられる。
操作手段からの操作信号は演出制御装置80に入力し、演出制御装置80が操作状態に応じてリーチ演出の変更等を行う。
例えば、特定条件が成立している間に、リーチ状態が発生した場合に、リーチ演出を決定する表示ゲーム(特定リーチ演出が含まれたルーレットなどのゲーム)を行い、該表示ゲームは遊技者による操作手段の操作で結果が導出されるように制御する。遊技者の操作が成功した場合には、特定のリーチ演出が発生する。
例えば、遊技機は、特定条件が設定され、かつ、リーチとなる変動表示ゲームの表示を行う場合に、リーチ演出の選択を促す表示を行う表示制御手段(演出制御装置80)と、操作により操作信号を出力する操作手段と、リーチ演出の選択を促す表示が行われている場合に、操作手段からの操作信号の入力に基づき、特定のリーチ演出を行うか否かを決定するリーチ演出決定手段とを備えても良い。
このようにすれば、特定条件が成立している間の期待感や興趣を高めることができる。
この場合、特定条件の設定態様を複数段階(8段階)で設けておき、特定条件設定手段が、複数段階の特定条件の設定態様から1つの段階を選択して特定条件を設定し、確率変動手段は、特定条件設定手段により選択された段階に応じて上記当選確率を高めるようにしても良い。例えば、1段階から2段階等の段階が上るほど確率が高めるようにする。
このようにすれば、遊技者に特定条件の設定に対する期待感を高めることができる。
例えば、遊技機は、抽選手段による大当たりの当選確率を複数段階で設定変更可能な確率設定手段と、該確率設定手段による前記当選確率の設定段階に対応して、特定条件が成立する確率を変更する特定条件確率変更手段とを備えても良い。
具体的には、確率設定手段は1、2、3の3段階(1が最も確率が高い)に設定変更可能にし、特定条件が成立する確率も前記設定値に対応して高、中、低の3段階に変化させる。
このようにすれば、特別遊技状態の発生確率に応じて特定条件の成立確率も変化することとなり、特定のリーチ演出に対する信頼性を高めることができる。
具体的は、確率設定手段は1、2、3の3段階(1が最も確率が高い)に設定変更可能にし、特定のリーチ演出を行う確率も前記設定値に対応して高、中、低の3段階に変化させる。この場合も上述のように特定のリーチ演出に対する信頼性を高めることができる。なお、この場合も確率設定情報を遊技制御装置70から演出制御装置80に送信する。
このようにすれば、特定条件の設定態様に応じて遊技者の期待感を変化でき、興趣が向上する。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 遊技盤
1a 遊技領域
4 変動表示装置
4a 表示装置本体
4g 表示画面(表示部)
20 前面構成部材
27 発光演出装置
40 可動演出装置
41 可動演出部材
44 演出用ソレノイド(電気的駆動源)
70 遊技制御装置(メイン制御装置、抽選手段)
71b RAM(始動記憶手段)
80 演出制御装置(サブ制御装置、事前演出手段、特定リーチ演出手段、特定条件設定手段、特定条件演出手段、特定条件報知手段)
B 演出用ランプ(電気的発光部材)
Claims (7)
- 複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置と、遊技領域に設けた始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて前記変動表示ゲームを制御することが可能な制御装置と、を備え、
前記変動表示ゲームの停止結果が予め定めた特別結果態様となったことに基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生するようにした遊技機において、
前記始動入賞口への遊技球の入賞に基づき、乱数値を抽出して前記変動表示ゲームの始動権利として記憶可能な始動記憶手段と、
前記始動記憶手段に記憶された前記始動権利の乱数値に基づき、前記特別遊技状態を発生させるか否かを抽選する抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記変動表示ゲームの実行制御を行うことが可能な変動表示ゲーム制御手段と、
前記変動表示ゲームがリーチ状態となるものである場合に、当該リーチ状態を演出するリーチ演出を予め設定された複数種類のリーチ演出から選択するリーチ演出選択手段と、
前記変動表示ゲームがリーチ状態となったことに基づき、前記リーチ演出選択手段が選択したリーチ演出で当該リーチ状態の演出を行うリーチ演出手段と、
前記始動記憶手段に記憶された始動権利に基づき実行される前記変動表示ゲームの結果が特別結果態様となるか否かを当該変動表示ゲームの実行前に判定することが可能な事前判定手段と、
前記事前判定手段により前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていると判定されたことに関連して、特定条件を設定する特定条件設定手段と、
前記特定条件設定手段により特定条件が設定されたことに基づき、当該特定条件が設定されたことを演出する特定条件演出を実行することが可能な特定条件演出手段と、
前記特定条件設定手段による特定条件の設定後の遊技の進行過程で予め定められた解除条件が成立したことに基づき、特定条件を解除する特定条件解除手段と、
前記特定条件設定手段により特定条件が設定されてから前記特定条件解除手段により特定条件が解除されるまでの間、当該特定条件が設定されていることを報知する特定条件報知手段と、を備え、
前記リーチ演出選択手段は、前記特定条件が設定されている状態で実行される変動表示ゲームが特別結果態様となる場合に、前記複数種類のリーチ演出から特定のリーチ演出を選択するものとし、
前記特定条件設定手段は、前記事前判定手段により前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていないと判定された場合であっても、特定条件を設定するか否かの設定抽選の結果に基づき所定の確率で特定条件を設定するものとし、
前記特定条件演出手段は、前記特定条件設定手段が前記設定抽選に当選したことにより特定条件を設定した後においても前記事前判定手段が前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていると判定したことに基づき再度前記特定条件演出を実行可能であり、
前記特定条件報知手段は、前記特定条件演出手段により再度前記特定条件演出が実行された場合には、特定条件が設定されていることを報知する報知態様を変更することを特徴とする遊技機。 - 前記変動表示ゲームの実行毎に、当該変動表示ゲームにおいてリーチ状態の発生を示唆する所定の事前演出を実行するか否かを抽選により決定する事前演出決定手段と、
前記事前演出決定手段により事前演出の実行が決定されたことに基づき、前記変動表示ゲームの結果が導出される以前に前記事前演出を行う事前演出手段と、を備え、
前記特定条件設定手段は、前記事前演出手段による事前演出が行われたにもかかわらず、変動表示ゲームがリーチ状態とならなかったことに基づき前記設定抽選を行い、該抽選に当選した場合に特定条件を設定するものとし、
前記事前演出決定手段は、前記変動表示ゲームがリーチ状態とならない場合よりもリーチ状態となる場合に高い確率で前記事前演出の実行を決定するよう構成されるとともに、
前記事前判定手段により前記始動記憶手段に特別結果態様となる始動権利が記憶されていると判定された場合には、当該始動権利に基づく変動表示ゲームよりも前に実行されるリーチを発生しない変動表示ゲームにおいて前記事前演出の実行を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記特定のリーチ演出は、前記特定条件が設定されていることを条件に前記リーチ演出選択手段が選択することが可能であり、
前記リーチ演出選択手段は、前記特定条件が設定されている状態で実行される変動表示ゲームが特別結果態様とならない場合よりも特別結果態様となる場合に高い確率で前記特定のリーチ演出を選択するよう構成され、
前記特定条件解除手段は、前記特定条件が設定された後、前記特定のリーチ演出が実行された場合、もしくは前記特定のリーチ演出を伴わない変動表示ゲームが所定回数実行された場合、もしくは、所定時間が経過した場合に特定条件を解除することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。 - 前記変動表示装置は、前記変動表示ゲームを表示する表示部の周辺に、電気的駆動源の作動により動作する可動演出部材を備え、
前記リーチ演出手段は、前記可動演出部材の動作、および該動作に関連づけた演出画像の表示、により前記特定のリーチ演出を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。 - 前記特定条件報知手段は、前記可動演出部材に関連づけて前記特定条件が設定されていることを報知することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
- 前記変動表示装置は、前記表示部の周辺に複数の電気的発光部材を備え、
前記特定条件演出手段は、前記事前演出手段による事前演出が行われたにもかかわらず、変動表示ゲームがリーチ状態とならなかった場合に、該事前演出に対応する事前演出画像に関連づけて前記複数の電気的発光部材を発光させるとともに、該複数の電気的発光部材の発光に関連づけて前記可動演出部材を動作させることで、前記特定条件演出を実行することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の遊技機。 - 前記制御装置は、前記遊技の進行を制御するメイン制御装置と、該メイン制御装置からの制御情報に基づき変動表示ゲームの表示制御を行うサブ制御装置と、を備え、
前記メイン制御装置が前記始動記憶手段及び前記抽選手段を備えるように構成するとともに、前記サブ制御装置が前記リーチ演出選択手段、前記リーチ演出手段および事前演出手段を備えるように構成し、
前記メイン制御装置は、変動表示ゲームの実行毎に当該変動表示ゲームの実行時間を特定可能な制御情報を前記サブ制御装置に送信し、
前記サブ制御装置は、前記メイン制御装置からの制御情報がリーチ状態を示すものであった場合に、前記変動表示ゲームの実行時間に応じてリーチ演出を選択するものとし、
前記リーチ演出手段は、前記変動表示ゲームの実行時間に応じて選択されたリーチ演出に、補助演出を付加させることで、前記特定のリーチ演出を行うことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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